JP3027430U - サンダル - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本底の上面に被覆された生地の美麗な絵柄模
様を中敷を通して透視表見でき且つ中敷の表面に突設し
た加圧用突隆による血行促進効果を著しく向上できるサ
ンダルを提供すること。 【解決手段】 本考案に係るサンダルは、本底と該本底
の上面に敷設した中敷と甲皮とから成るサンダルにおい
て、表面に多数の加圧用突隆を設けた透明合成樹脂製の
中敷を構成すると共に、該中敷と本底との間に絵柄模様
を施した生地を配設して、該生地の絵柄模様を透明な中
敷を通して透視可能に構成されている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、履用中に足の裏を加圧刺激して血行を促進するために、表面に多数 の加圧用突隆を設けた中敷を用いているサンダルの改良に関する。

【０００２】

【従来の技術】

表面に多数の加圧用突隆を設けて構成した中敷を用いたサンダルは古くから提 供されているが、その中敷は不透明な硬質ゴムや不透明な合成樹脂を素材に用い て製作されている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

而して、上記従来のサンダルの場合は、その中敷の表面に突設した多数の突隆 により、履用者の足の裏を適度に加圧刺激して血行を促進する効果は奏し得るが 、中敷が不透明であるため、仮に本底の上面に絵柄模様を施した生地が被覆され ていても、該絵柄模様は表見されないためサンダルに美麗にして優雅な外観、風 合を付与できないと言った問題がある。

【０００４】 また、中敷の上面の突隆による加圧効果は確かに認められるが、履用者の足の 裏を加圧するに過ぎないため、局部的な刺激により若干血行を促進するに過ぎず 、人体の広い範囲にわたって血行を促進する効果は達成できていない。

【０００５】 本考案は、上記の問題を解決するために開発されたものであって、本底の上面 に被覆された生地の美麗な絵柄模様を中敷を通して透視表見でき且つ中敷の表面 に突設した加圧用突隆による血行促進効果を著しく向上できるサンダルを提供す ることを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

上記の課題を解決し、その目的を達成する手段として、本考案は、本底と該本 底の上面に敷設した中敷と甲皮とから成るサンダルにおいて、表面に多数の加圧 用突隆を設けた透明合成樹脂製の中敷を構成すると共に、該中敷と本底との間に 絵柄模様を施した生地を配設して、該生地の絵柄模様を透明な中敷を通して透視 可能に構成したことを特徴とするサンダルを提供するものである。

【０００７】 また、上記の課題を解決し、その目的を達成する手段として、本考案は、上記 のように構成したサンダルにおいて、本底を適度の硬さを有する合成樹脂発泡体 で構成すると共に、中敷の少なくとも加圧用突隆に遠赤外線放射性物質を配して 構成したサンダルを提供するものである。

【０００８】

【考案の実施の形態】

以下に、本考案の実施の形態を添付図面に基づいて説明すれば、本考案に係る サンダルは、大別して本底１と中敷２と甲皮３とから構成されており、本底１は 、足形に合わせて形成した稍々硬質のウレタン樹脂の発泡体から成り、この実施 の形態では、その上面に、絵柄模様４を施した装飾用の生地５を被着して構成さ れている。

【０００９】 また、上記中敷２は、ＡＢＳ樹脂（アクリロニトリルーブタジェンースチレン 樹脂）を素材に用いた足形の成形体から成り、その成形時に、表面に、上端を半 球形状に形成した多数の加圧用突隆６を突設したものであって、足の裏の土踏ま ず及び足指への当接部分の加圧用突隆６は他の部分の加圧用突隆よりも太く且つ 高く形成して、加圧効果の大きい該部に対する加圧力を増大できるように構成さ れている。

【００１０】 また、この実施の形態では、上記中敷２の各加圧用突隆６の先端部に遠赤外線 放射性物質を塗布したものであって、例えばエポキシ樹脂あるいはウレタン樹脂 に遠赤外線放射性物質であるセラミックス粉末を加えて接着性の優れた塗液とな し、その塗液を各加圧用突隆６の先端部に塗布して各加圧用突隆６の先端面部分 の表面に遠赤外線放射性物質を含んだ塗膜７を形成し、サンダルの履用時にこの 塗膜７から遠赤外線が放射されるように構成したものである。この実施の形態に よれば、中敷２及び加圧用突隆６の素材に係わりなく経済的に遠赤外線放射機能 を有する中敷乃至サンダルとなすことができ、また塗膜７には１０〜３０％ある いはそれ以上の多量の遠赤外線放射物質を含有させることができる。

【００１１】 さらに具体的には、エポキシ樹脂８５部とシリカ粉末１５部とを配合し、溶剤 を加えて接着性の塗液となし、この塗液を、ＡＢＳ樹脂により形成された加圧用 突隆６の先端部に塗布して水滴状に接着し、図２に示すように加圧用突隆６の先 端部分の表面にシリカ粉末を含有した塗膜７を形成して遠赤外線放射機能を有す る中敷２を構成したものである。

【００１２】 次に、上記甲皮３は、通常のサンダルの甲皮と同様に、本底１の上面前半部分 の両側縁に、柔軟な合成樹脂シートから成る甲皮素材の両側を掛け渡して縫着し 、足の挿通口及び足先の突出口を設けて構成されており、その表面には本底１と 同じ絵柄模様４を施した装飾用の生地５が被着してある。

【００１３】 次に、上記のように構成した実施の形態に係るサンダルの作用、効果を説明す れば、このサンダルを店頭に並べた際に、本底１の上面に被覆された生地５の絵 柄模様４は、透明な中敷２を通して透視表見されるので著しく美麗であって目立 ち易く、購買意欲を増大すると共に、購買した後も履用者の美的満足感を十分に 満たすことができる。また、この絵柄模様４は中敷２の加圧用突隆６を通して表 見する際に、複雑且つ微妙に変化するため上記の美的効果を一層向上できる。

【００１４】 また、中敷２の表面に突設した多数の加圧用突隆６により履用者の足の裏を指 圧的に加圧して血行を促進し、歩行疲れを癒す効果があることは勿論のこと、こ の各加圧用突隆６の先端部には遠赤外線放射性物質を含んだ塗液の塗膜７が塗布 されて、該塗膜７から遠赤外線が放射されるように構成されているので、履用歩 行時における血行の促進効果を一層向上できる利点がある。

【００１５】 以上、本考案の主要な実施の形態について詳述したが、本考案は上記実施の形 態に限定されるものではなく、考案の目的を達成でき且つ考案の要旨を逸脱しな い範囲内で、種々の設計変更が可能である。

【００１６】

【考案の効果】

本考案は、本底と該本底の上面に敷設した中敷と甲皮とから成るサンダルにお いて、表面に多数の加圧用突隆を設けた透明合成樹脂製の中敷を構成すると共に 、該中敷と本底との間に絵柄模様を施した生地を配設して、該生地の絵柄模様を 透明な中敷を通して透視可能に構成したサンダル、及び上記のように構成したサ ンダルにおいて、本底を適度の硬さを有する合成樹脂発泡体で構成すると共に、 中敷の少なくとも加圧用突隆に遠赤外線放射性物質を配して構成したサンダルに 係るものであるから、次の優れた効果を奏する。

【００１７】 請求項１に記載した考案によれば、サンダルを店頭に並べた際に、本底の上面 に被覆された生地の絵柄模様は、透明な中敷を通して透視表見されるので著しく 美麗であって目立ち易く、購買意欲を増大すると共に、購買した後も履用者の美 的満足感を十分に満たすことができ、且つこの絵柄模様は中敷の加圧用突隆を通 して表見する際に、複雑且つ微妙に変化するため上記の美的効果を一層向上でき る。

【００１８】 また、請求項２に記載した考案によれば、上記の効果に加えて、中敷の表面に 突設した多数の加圧用突隆により履用者の足の裏を指圧的に加圧して血行を促進 し、歩行疲れを癒す効果があることは勿論のこと、この各加圧用突隆には遠赤外 線放射性物質が配されていて、加圧用突隆から遠赤外線が放射されるように構成 されているので、履用歩行時における血行の促進効果を一層向上できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施の形態を示す平面図である。

【図２】図１のＡ−Ａ線に沿う拡大縦断端面図である。

【符号の説明】

１ 本底 ２ 中敷 ３ 甲皮 ４ 絵柄模様 ５ 装飾用の生地 ６ 加圧用突隆 ７ 遠赤外線放射性物質を含んだ塗膜

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 本底と該本底の上面に敷設した中敷と甲
   皮とから成るサンダルにおいて、表面に多数の加圧用突
   隆を設けた透明合成樹脂製の中敷を構成すると共に、該
   中敷と本底との間に絵柄模様を施した生地を配設して、
   該生地の絵柄模様を透明な中敷を通して透視可能に構成
   したことを特徴とするサンダル。
2. 【請求項２】 本底を適度の硬さを有する合成樹脂発泡
   体で構成すると共に、中敷の少なくとも加圧用突隆に遠
   赤外線放射性物質を配したことを特徴とする請求項１に
   記載のサンダル。