JP3073482U - 履物用天板 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】新規で美麗な外観を有し購買意欲をそそること
ができるとともに、履き心地が良好であるような履物用
天板の提供。 【解決手段】底部材２の上に固定され足の裏面を受ける
履物用天板３であって、上記履物用天板３を、発泡性の
弾性合成樹脂からなるクッションシート６と、該クッシ
ョンシート６の上から被覆する面方向に伸びる柔軟な被
覆シート７とで構成し、上記クッションシート６の表面
には足の裏面が若干没する支持凹面８を形成し、上記被
覆シート７には皮革の外観を呈する材料を用いた履物用
天板３。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

この考案は、例えばサンダルに用いるような履物用天板に関する。

【０００２】

【従来の技術】

サンダルの天板には、サンダルの目的やデザインに応じて、例えばツボ刺激用 の多数の突起を有したものや、いわゆるビルケンタイプのサンダルのようなもの がある。後者のビルケンタイプのサンダルでは、足の裏面がフィットする凹面を 形成してるので、履き心地が良いが、天板の表面は一様であって、もう既にすた れている。

【０００３】

【解決すべき課題及びそのための手段】

そこでこの考案は、新規で美麗な外観を有し購買意欲をそそれるとともに、履 き心地が良好であるような履物用天板の提供を課題とする。

【０００４】 そのための手段は、底部材の上に固定され足の裏面を受ける履物用天板であっ て、上記履物用天板を、発泡性の弾性合成樹脂からなるクッションシートと、該 クッションシートの上から被覆する被覆シートとで構成し、上記クッションシー トの表面には、足の裏面が若干没する支持凹面を形成した履物用天板であること を特徴とする。

【０００５】 履物用天板を得るには、クッションシートに対して接着剤を介して被覆シート を被覆し、被覆シートの外周縁部をクッションシートの裏側に巻き込んで圧力を 掛けて接着すればよい。被覆シートは面方向に伸びる柔軟な材料であるので、ク ッションシートの支持凹面に沿って重合するとともに、全体としてピッタリと被 さる。

【０００６】 新規で美麗な外観を得るには、前記被覆シートを面方向に伸びる柔軟な材料で 構成するとよい。継ぎ目や縫い目が現れないで済むからである。

【０００７】 また、前記被覆シートを皮革の外観を呈する材料で構成するとよい。これまで のサンダル等の履物では、甲バンド等には皮革の外観を持たせることができたが 、天板に対しては出来なかったからである。

【０００８】 また、足とのフィット感を良好にして滑りにくく、脱げにくくするするには、 前記クッションシートの上記支持凹面のうちの少なくとも足の指の付根のアーチ 部分に対応する部位に、上記アーチ部分を支持する突部を形成するとよい。

【０００９】

【考案の実施の形態】

この考案の実施の形態を、以下図面を用いて説明する。 図１は、左右一対のサンダル１の右方の斜視図であり、この図に示すようにサ ンダル１は、後側を高くした底部材２と、該底部材２の上面に接着固定する履物 用天板３（以下、天板という）と、該天板３の固定時に止めつける甲バンド４， ５とで構成している。該甲バンド４，５は、爪先側の甲バンド４と、足首側の甲 バンド５とからなり、いずれもアーチ状に取付け、後者の足首側の甲バンド５は 、踵に回す開閉可能な踵バンド部５ａを取付けている。

【００１０】 図２は天板３の断面図であり、クッションシート６の表面側を被覆シート７で 被覆して構成している。

【００１１】 クッションシート６は、図３、図４に示したように、適宜の発泡性の弾性合成 樹脂で形成し、サンダル１の平面形状に対応する形状の適宜厚の板状体の表面に 、足の裏面が若干没する支持凹面８を形成している。

【００１２】 また、該支持凹面８の前側における足の指の付根のアーチ部分に対応する部位 には、上記アーチ部分を支持する指の付根支持突部９を平面視へ字状に形成し、 土踏まずの斜め前方である中央位置に対応する部位には、該部分を支持する中央 突部１０を形成している。これら突部はクッションシート６に一体であり、その 他の部分と同様に適宜弾性を有する。

【００１３】 前記被覆シート７は、面方向に伸びる柔軟な材料で上記クッションシートの平 面視形状よりも一回り大きなシート状に形成しており、好ましくは、表面を皮革 のように形成するとよい。天板３が皮革のような外観を呈することにより、これ までのサンダル１では見られなかった新規で美麗な外観を得られるからである。

【００１４】 被覆シート７をクッションシート６に被せるには、被覆シート７の裏面全体に 接着剤を塗布して、図５に示したように該被覆シート７をクッションシート６に 対して上から張り合わせて加圧するとともに、被覆シート７の外周縁部をクッシ ョンシート６の裏側に巻き込んで接着すればよい。

【００１５】 すると、被覆シート７がピッチリと張りのある状態で重合した状態が得られ、 しかも、被覆シート７に継ぎ目がないので、外嵌は美麗である。天板３の表面に はクッションシート６の支持凹面８に沿った凹面が形成されているので、履くと フィット感があり、履き心地がよい。また上記支持凹面８には、指の付根支持突 部９と中央突部１０が形成されているので、指の付根支持突部９により不測に滑 ったり脱げたりすることがなくなり、中央突部１０により足の裏のツボが良好に 刺激される。

【００１６】

【考案の効果】

すなわちこの考案によれば、履物用天板は、クッションシートと被覆シートと の組み合わせで構成しているので、被覆シートに外観の異なるものを使用するこ とで様々なデザインの履物用天板を得ることができる。その上クッションシート には、支持凹面を形成しているので、その形状と上記被覆シートの外観との組み 合わせにより新規で美麗な外観を得られる。また、足の裏に対するフィット感が 良好で、良い履き心地が得られる。

【００１７】 さらに、上記被覆シートを、面方向に伸びる材料で構成すれば、クッションシ ートを被覆シートで被う場合に、被覆シートは一枚のシート状に形成して被せる だけでよく、クッションシートが所定厚の板状の表面に凹面を有した立体的な形 状であっても、外周面と凹面とに対応する部分を繋ぎ合わせたりせずとも被覆で きる。すなわち、外観上縫い目も継ぎ目も出ずに済み、外観はより一そう美麗に なる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 サンダルの斜視図。

【図２】 履物用天板の断面図。

【図３】 履物用天板の平面図。

【図４】 図３におけるＡ−Ａ線矢視断面図。

【図５】 履物用天板の分解斜視図。

【符号の説明】

１…サンダル ２…底部材 ３…履物用天板 ６…クッションシート ７…被覆シート ８…支持凹面 ９…指の付根支持突部 １０…中央突部

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】底部材の上に固定され足の裏面を受ける履
   物用天板であって、上記履物用天板を、発泡性の弾性合
   成樹脂からなるクッションシートと、該クッションシー
   トの上から被覆する被覆シートとで構成し、上記クッシ
   ョンシートの表面には、足の裏面が若干没する支持凹面
   を形成した履物用天板。
2. 【請求項２】前記被覆シートが面方向に伸びる柔軟な材
   料からなる請求項１に記載の履物用天板。
3. 【請求項３】前記被覆シートが皮革の外観を呈する材料
   からなる請求項１または請求項２に記載の履物用天板。
4. 【請求項４】前記クッションシートの上記支持凹面のう
   ちの少なくとも足の指の付根のアーチ部分に対応する部
   位には、上記アーチ部分を支持する突部を形成した請求
   項１から請求項３のうちのいずれか一項に記載の履物用
   天板。