JP2006122550A - 履物用中底および該中底を備えたサンダル - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 積層構造を有する履物用中底であって、前記積層構造の最上層となる表面層が透明樹脂により形成されていることを特徴とする履物用中底を提供することにある。
【選択図】 図2
Description
しかし、中底の表面に美観を付与した場合、履物の着用者が履物を着脱する際や、歩行に使用したりする際に着用者の足の裏と中底表面とが擦れ合うこととなるため、足の裏と中底との間に侵入した砂、土、ホコリや、着用者の汗などにより、備えられた美観を短期に低下させるおそれを有している。このようなことに対し、より長期に美観を維持すべく中底を黒、茶などの無彩色にして汚れを目立たせないようにすることも考え得るが、この場合は、用いる色合いに限りがあるため、外観が限られたものとなるおそれを有する。
すなわち、従来の履物用中底は、美観の低下を抑制しつつ多様な外観を得ることが困難であるという問題を有している。
また、本実施形態の婦人用サンダル1には、前記本底4とは別体のヒール材5を備え、前記本底と前記ヒール材とを地面と接触させるように前記本底4は、婦人用サンダル1のつま先部に配され、前記ヒール材5は、かかと部に供えられている。
前記甲皮3は、帯状部材からなり、該帯状部材の長手方向両端部がそれぞれ婦人用サンダル1の左側部、右側部において前記中底2と本底4との間に挟持され、婦人用サンダル1のつま先部に配されている。
前記デザインシート22として、織布、不織布を用いる場合は、材質としてコットン、ウール、絹、麻などの天然繊維、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリアミド、アクリル系樹脂などの合成樹脂繊維、レーヨンなどの半合成繊維、金属繊維、鉱物繊維やこれら繊維を複数組み合わせて使用することができ、また、これらの繊維の混紡繊維を用いることも可能である。
また、要すればこれら繊維にはカバー材21との接着性を高めるために、プライマー処理やカップリング剤処理などを施すことも可能である。
また、これら以外に和紙やポスターなどの紙シート、皮革なども用いることができる。
カバー材の厚さが通常1.5〜2.5mmとされているのは、1.5mm未満の場合には中底として十分な強度とならず、2.5mmを超える場合には、履物の重量を重くしてしまうおそれを有するためである。
このような点から、前記カバー材21は、2.0〜2.2mmの厚さとされることが好ましい。
このような透明性を有する樹脂としては、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、ポリプロピレン、ABS樹脂、ポリカーボネート樹脂、アクリル樹脂、スチレン系樹脂、ポリエステル樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリ−4−メチルテンペン−1などの硬質樹脂や、クロロプレンゴム、ブタジエンゴム、イソプレンゴム、シリコーンゴム、エチレン−プロピレン共重合体、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体、スチレン−ブタジエン共重合体等、スチレン−ブタジエン−スチレン共重合体、スチレン−イソプレン−スチレン共重合体、スチレン−エチレン/ブチレン−スチレン共重合体、スチレン−エチレン/プロピレン−スチレン共重合体等のポリスチレン系熱可塑性エラストマー、ポリ塩化ビニル系熱可塑性エラストマー、ポリオレフィン系熱可塑性エラストマー、ポリウレタン系熱可塑性エラストマー、ポリエステル系熱可塑性エラストマー、ポリアミド系熱可塑性エラストマー、フッ素樹脂系熱可塑性エラストマーなどの軟質樹脂を挙げることができる。
また、カバー材21には、抗菌剤、香料などやの機能性配合薬品や、紫外線吸収剤、老化防止剤などの劣化防止用配合薬品、安定剤、金属石鹸といった加工安定用配合薬品などを適宜加えることができる。
裏面材23の厚さが通常1.5〜2.5mmとされているのは、1.5mm未満の場合には中底として十分な強度とならず、2.5mmを超える場合には、履物の重量を重くしてしまうおそれを有するためである。
このような点から、前記裏面材23は、2.0〜2.2mmの厚さとされることが好ましい。
前記裏面材23は、前記前記カバー材21とは異なり、透明性を有している必要はないが、前記デザインシート22は、通常、厚さが薄くその視認性に裏面材23が影響するため、デザインシート22の視認性を高める点から、白色などの明色であることが好ましく、前記カバー材21と同じく透明であることがより好ましい。
このように、中底2のデザインを、デザインシート22により現出させるようにすることで、デザインを変更する際に、デザインシート22だけを変更すればよく、デザイン変更に伴うコストも低減させ得るものとなる。
すなわち、前記カバー材21と裏面材23とに熱可塑性の樹脂を用いる場合には、所望厚さの板材を用意し、所望の形状に切断したデザインシートと前記板材を用い、2枚の板材にて前記デザインシートを挟持しつつ、熱プレスと金型などを用いて加圧しつつ前記熱可塑性樹脂の可塑化温度以上に加熱することで成形することができる。
このとき、前記板状材を前記デザインシートよりも僅かに大きいサイズに切断しすることでデザインシート端部の露出がない中底を製造することができ、デザインシートとカバー材、或いは、デザインシートと裏面材との間に、水分やホコリが侵入して、中底の美観が低下することをさらに抑制することができる。
また、前記中底2と前記ヒール材5とは、セメント方式、くぎやビスなどの金物による固定、あるいは、これらの併用など、一般的な接合方法により互いに接合される。
すなわち、歩行中に本底、或いは、甲皮が不意に外れて歩行に支障をきたすようなことを予防し得るものとなる。
また、上記効果を奏する点において、織布としては、見かけ繊度50デシテックス相当以上の糸を用いて空隙率80%以上備えているものが好適である。
なお前記見かけ繊度は、JIS L 1096により測定することができ。前記開口率は、マイクロスコープを用いて織布を100倍の倍率で写真撮影し、該撮影された写真の重量と、写真に写っている開口部をカッターナイフで切断除去した後の写真重量とを比較して100分率にて表したものを意図している。
2 中底
21 カバー材(表面層)
22 デザインシート(シート材層)
23 裏面材(裏面層)
Claims (6)
- 積層構造を有する履物用中底であって、
前記積層構造の最上層となる表面層が透明樹脂により形成されていることを特徴とする履物用中底。 - 前記透明樹脂が硬質透明樹脂である請求項1記載の履物用中底。
- 前記表面層の下層にシート材層が備えられている請求項1又は2記載の履物用中底。
- 前記シート材層の下層に前記表面層と同じ硬質透明樹脂からなる裏面層が配されている請求項3記載の履物用中底。
- 前記シート材が繊維織物である請求項4記載の履物用中底。
- 請求項1乃至5の何れかに記載の履物用中底が備えられているサンダル。
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JP2004317675A JP2006122550A (ja) | 2004-11-01 | 2004-11-01 | 履物用中底および該中底を備えたサンダル |
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CN109181227A (zh) * | 2018-08-21 | 2019-01-11 | 扬州朗劲塑胶实业有限公司 | 一种tpr鞋材用透明填料及其制备方法 |
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2004
- 2004-11-01 JP JP2004317675A patent/JP2006122550A/ja active Pending
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