JP3027409B2 - 化粧料 - Google Patents
化粧料Info
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- JP3027409B2 JP3027409B2 JP2333132A JP33313290A JP3027409B2 JP 3027409 B2 JP3027409 B2 JP 3027409B2 JP 2333132 A JP2333132 A JP 2333132A JP 33313290 A JP33313290 A JP 33313290A JP 3027409 B2 JP3027409 B2 JP 3027409B2
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Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、新規な化粧料に関する。さらに詳しくは、
ハマナスの葉の水又は熱水による抽出物を有効成分とし
て含有する美白作用及び抗炎症作用を持つ化粧料に関す
る。
ハマナスの葉の水又は熱水による抽出物を有効成分とし
て含有する美白作用及び抗炎症作用を持つ化粧料に関す
る。
[従来の技術] 皮膚のしみ、そばかすなどの発生機構については不明
な点もあるが、一般には、ホルモンの異常や日光からの
紫外線の刺激が原因となってメラニン色素が形成され、
これが皮膚内に異常沈着するものと考えられている。こ
の様な、しみやそばかすの治療には、皮膚内に存在する
チロジナ−ゼ活性を阻害してメラニン生成を抑制する物
質、例えば、ビタミンCを大量に投与する方法、グルタ
チオンを軟膏、クリ−ム、ロ−ションなどの形態にして
局所に塗布する方法などがとられている。また、欧米で
はハイドロキノン製剤が医薬品として用いられている。
な点もあるが、一般には、ホルモンの異常や日光からの
紫外線の刺激が原因となってメラニン色素が形成され、
これが皮膚内に異常沈着するものと考えられている。こ
の様な、しみやそばかすの治療には、皮膚内に存在する
チロジナ−ゼ活性を阻害してメラニン生成を抑制する物
質、例えば、ビタミンCを大量に投与する方法、グルタ
チオンを軟膏、クリ−ム、ロ−ションなどの形態にして
局所に塗布する方法などがとられている。また、欧米で
はハイドロキノン製剤が医薬品として用いられている。
また、さまざまな皮膚刺激、例えば、紫外線の作用に
より皮膚は炎症を起こすが、これらの炎症を抑制するも
のが、抗炎症剤であり、化粧料用成分としては、アロ
エ、ヘチマ等の植物抽出物、グリチルリチン、亜鉛華等
が用いられている。
より皮膚は炎症を起こすが、これらの炎症を抑制するも
のが、抗炎症剤であり、化粧料用成分としては、アロ
エ、ヘチマ等の植物抽出物、グリチルリチン、亜鉛華等
が用いられている。
なお、ハマナスの一般的な利用方法としては、主とし
て花を香料として用いられているが、化粧料として用い
られている実績はない。
て花を香料として用いられているが、化粧料として用い
られている実績はない。
[発明が解決しようとする問題点] ビタミンC類は、熱、光に対し経時的安定性が悪く、
特に、水分を含む系で変色、変臭の原因となる。一方、
ハイドロキノン系は皮膚刺激、アレルギー性等の安全性
に問題があるため、使用が制限されている。また、空気
酸化されやすいため安定性の面においても問題がある。
グルタチオン、システイン等のチオ−ル系化合物は異臭
が強い上、酸化されやすく効果も緩慢である。また、2
−メルカプトエチルアミン塩、N−(2−メルカプトエ
チル)ジメチルアミン塩等は、黒色モルモットの皮膚を
脱色することが知られているが、脱色後に白班が生じや
すいので、一般には使用されていない。
特に、水分を含む系で変色、変臭の原因となる。一方、
ハイドロキノン系は皮膚刺激、アレルギー性等の安全性
に問題があるため、使用が制限されている。また、空気
酸化されやすいため安定性の面においても問題がある。
グルタチオン、システイン等のチオ−ル系化合物は異臭
が強い上、酸化されやすく効果も緩慢である。また、2
−メルカプトエチルアミン塩、N−(2−メルカプトエ
チル)ジメチルアミン塩等は、黒色モルモットの皮膚を
脱色することが知られているが、脱色後に白班が生じや
すいので、一般には使用されていない。
一方、美白作用、抗炎症作用を有する成分は前記のご
とく様々なものがあるが、それらの効果を合わせもつ化
粧料を製造するためには、それらの複数の成分をそれぞ
れ添加するしかなく、製品の安定性等留意しなければな
らない点が多い。
とく様々なものがあるが、それらの効果を合わせもつ化
粧料を製造するためには、それらの複数の成分をそれぞ
れ添加するしかなく、製品の安定性等留意しなければな
らない点が多い。
[問題点を解決しようとする為の手段] 本発明者らは、かかる状況を鑑み、鋭意研究を重ねた
結果、ハマナスの葉の水又は熱水による抽出物を有効成
分として含有する化粧料が、良好な美白作用、抗炎症作
用を発揮することを見いだし、本発明を完成するに至っ
た。
結果、ハマナスの葉の水又は熱水による抽出物を有効成
分として含有する化粧料が、良好な美白作用、抗炎症作
用を発揮することを見いだし、本発明を完成するに至っ
た。
本発明は、ハマナスの葉の水又は熱水による抽出物を
有効成分として含有する化粧料である。
有効成分として含有する化粧料である。
本発明で使用するハマナスとは、バラ科、バラ属、ハ
マナスで、学名をRosa rugosa Thunb.といい(引用文
献;原色牧野植物大図鑑,北隆館)、例えば、栽培品を
用いることが出来る。
マナスで、学名をRosa rugosa Thunb.といい(引用文
献;原色牧野植物大図鑑,北隆館)、例えば、栽培品を
用いることが出来る。
必要に応じて、濃縮あるいは希釈して化粧品原料とし
て用いることが出来る。
て用いることが出来る。
本発明の化粧料には、ハマナスの葉の水または熱水に
よる抽出物の効果を損なわない範囲内で、油脂類、ロウ
類、炭化水素類、脂肪酸類、アルコ−ル類、エステル
類、金属石鹸、界面活性剤などを原料として配合するこ
とができる。
よる抽出物の効果を損なわない範囲内で、油脂類、ロウ
類、炭化水素類、脂肪酸類、アルコ−ル類、エステル
類、金属石鹸、界面活性剤などを原料として配合するこ
とができる。
これらの基材を原料として製造される化粧料として
は、例えば、化粧水、クリ−ム、乳液、シャンプ−、フ
ァンデ−ション、リップクリ−ム、口紅などが挙げられ
る。
は、例えば、化粧水、クリ−ム、乳液、シャンプ−、フ
ァンデ−ション、リップクリ−ム、口紅などが挙げられ
る。
本発明の化粧料に用いるハマナスの葉の水または熱水
による抽出物の使用量は、溶媒を留去して得られた固形
分として、化粧料全体に対して0.01〜10重量%、好まし
くは、0.1〜5.0重量%配合するのが適当である。0.01重
量%未満では十分な効果が望めず、10重量%を越えて配
合しても効果の増強がなく不経済である。
による抽出物の使用量は、溶媒を留去して得られた固形
分として、化粧料全体に対して0.01〜10重量%、好まし
くは、0.1〜5.0重量%配合するのが適当である。0.01重
量%未満では十分な効果が望めず、10重量%を越えて配
合しても効果の増強がなく不経済である。
また、添加の方法については、予め加えておいても、
製造途中で添加しても良く、作業性を考えて、適宜選択
すれば良い。
製造途中で添加しても良く、作業性を考えて、適宜選択
すれば良い。
以下に実施例を挙げて本発明を更に具体的に説明する
が、本発明は何らこれらに限定されるものではない。な
お、実施例に示す部とは重量部を、%とは重量%を示
す。
が、本発明は何らこれらに限定されるものではない。な
お、実施例に示す部とは重量部を、%とは重量%を示
す。
[実施例] 実施例1 ハマナスの葉50gを細断し、水500mlで2時間ずつ2回
加熱抽出し、さらに真空凍結乾燥により濃縮することに
より抽出物5g(99%以上の固形物を含む)を得た。
加熱抽出し、さらに真空凍結乾燥により濃縮することに
より抽出物5g(99%以上の固形物を含む)を得た。
実施例5 化粧水 ハマナスの葉の熱水抽出物 (固形物として99%) 5.0 部 グリセリン 2.0 エチルアルコ−ル 7.0 パラオキシ安息香酸メチル 0.05 ポリオキシエチレン (20)ラウリルエ−テル 0.5 クエン酸 0.01 クエン酸ナトリウム 0.1 精製水 85.34 [製法]成分〜を混合して溶解する。別に成分、
〜を混合して溶解する。ついで両者を混合し、テト
ロン製布(300メッシュ)により濾過し、製品とする。
〜を混合して溶解する。ついで両者を混合し、テト
ロン製布(300メッシュ)により濾過し、製品とする。
実施例6 クリーム ハマナスの葉の熱水抽出物 (固形物として99%) 2.0 部 スクワラン 5.5 オリーブ油 3.0 ステアリン酸 2.0 ミツロウ 2.0 ミリスチン酸オクチルドデシル 3.5 ポリオキシエチレン(20) セチルエーテル 3.0 ベヘニルアルコール 1.5 グリセリンモノステアレート 2.5 1,3−ブチレングリコール 8.5 パラオキシ安息香酸メチル 0.2 パラオキシ安息香酸エチル 0.05 香料 0.1 精製水 66.15 [製法]成分〜を加熱溶解して混合し、70℃に保ち
油相とする。成分、〜を成分に加熱溶解して混
合し、75℃に保ち水相とする。油相に水相を加えて乳化
し、成分を加えてかき混ぜながら、30℃まで冷却して
製品とする。
油相とする。成分、〜を成分に加熱溶解して混
合し、75℃に保ち水相とする。油相に水相を加えて乳化
し、成分を加えてかき混ぜながら、30℃まで冷却して
製品とする。
[発明の効果] 本発明のハマナスの葉の水又は熱水による抽出物を有
効成分として含有する化粧料は、安定性の高い美白作
用、抗炎症作用をあわせ持ち、かつ安全性においても好
ましいものである。
効成分として含有する化粧料は、安定性の高い美白作
用、抗炎症作用をあわせ持ち、かつ安全性においても好
ましいものである。
以下、実験例を挙げて本発明の効果を説明する。
[実験例] 有効性試験例1 美白作用 チロジナーゼ活性阻害作用を調べるため、試料の0.15
%水溶液について37℃、2週間の保温処理をする前後の
チロジナーゼ活性阻害力を測定した。比較例として、従
来より化粧料として用いられているアスコルビン酸、ヘ
チマ水およびヘチマ果実の熱水抽出物を同様に試験し
た。なお、試料は実施例1で得られた抽出物を用いた。
またヘチマの熱水抽出物(比較例)の調製方法として
は、乾燥品10gを熱水抽出(95℃、3時間、300ml)後、
濾液を真空凍結乾燥した。
%水溶液について37℃、2週間の保温処理をする前後の
チロジナーゼ活性阻害力を測定した。比較例として、従
来より化粧料として用いられているアスコルビン酸、ヘ
チマ水およびヘチマ果実の熱水抽出物を同様に試験し
た。なお、試料は実施例1で得られた抽出物を用いた。
またヘチマの熱水抽出物(比較例)の調製方法として
は、乾燥品10gを熱水抽出(95℃、3時間、300ml)後、
濾液を真空凍結乾燥した。
チロジナーゼ活性阻害作用の測定;試験管にL−チロ
シン溶液(0.3mg/ml)を1ml、マックスベイン氏の緩衝
液(pH6.8)を1ml、および前記試料の0.15%水溶液0.9m
lを加えて、37℃の恒温水槽中で10分間インキュベート
した。これにチロジナーゼ水溶液(1mg/ml)を0.1ml加
えてよく撹拌し、37℃、12分間インキュベート後、分光
光度計にセットして475nmにおける吸光度を測定した。
シン溶液(0.3mg/ml)を1ml、マックスベイン氏の緩衝
液(pH6.8)を1ml、および前記試料の0.15%水溶液0.9m
lを加えて、37℃の恒温水槽中で10分間インキュベート
した。これにチロジナーゼ水溶液(1mg/ml)を0.1ml加
えてよく撹拌し、37℃、12分間インキュベート後、分光
光度計にセットして475nmにおける吸光度を測定した。
一方、ブランクとして前記試料の代わりに蒸留水を用
いて同様の吸光度測定を行い、各試料のチロジナーゼ活
性阻害率を次式より算出した。なお、式中のAは各試料
を添加した場合の吸光度を、Bはブランクの吸光度を意
味する。
いて同様の吸光度測定を行い、各試料のチロジナーゼ活
性阻害率を次式より算出した。なお、式中のAは各試料
を添加した場合の吸光度を、Bはブランクの吸光度を意
味する。
阻害率(%)=(1−A/B)×100 これらの試験結果を表1に示す。表より明らかなよう
に、実施例1で得たハマナスの葉の水又は熱水による抽
出物は、ヘチマ水およびヘチマの熱水抽出物よりも顕著
なチロジナーゼ活性阻害力を有しており、更にこの組成
物は熱安定性が良く、37℃、2週間放置後では、ビタミ
ンCよりも強力なチロジナーゼ活性阻害力を有している
ことが認められる。また、これらの安定性試験により、
ハマナスの葉の水又は熱水による抽出物は変臭、変色が
見られなかった。
に、実施例1で得たハマナスの葉の水又は熱水による抽
出物は、ヘチマ水およびヘチマの熱水抽出物よりも顕著
なチロジナーゼ活性阻害力を有しており、更にこの組成
物は熱安定性が良く、37℃、2週間放置後では、ビタミ
ンCよりも強力なチロジナーゼ活性阻害力を有している
ことが認められる。また、これらの安定性試験により、
ハマナスの葉の水又は熱水による抽出物は変臭、変色が
見られなかった。
有効性試験例2 抗炎症作用 0.01、0.1、1.0%の各試料濃度の水溶液についてヒス
タミン遊離抑制試験を実施した。比較例として従来より
化粧料に用いられているヘチマ水およびヘチマの熱水抽
出物を同様に試験した。ハマナスの葉の水溶性抽出物、
ヘチマ水およびヘチマの熱水抽出物は実験例1で使用し
たものと同じである。
タミン遊離抑制試験を実施した。比較例として従来より
化粧料に用いられているヘチマ水およびヘチマの熱水抽
出物を同様に試験した。ハマナスの葉の水溶性抽出物、
ヘチマ水およびヘチマの熱水抽出物は実験例1で使用し
たものと同じである。
ヒスタミン遊離抑制試験;平井らの報告(生薬学雑誌、
37、374、1983.)に従って、雄性Spraque−Dawley系ラ
ット(200〜450g)の腹腔内から採取した肥満細胞に対
するヒスタミン遊離抑制作用を測定した。すなわち、4p
pmのコンパウンド48/80によるヒスタミン遊離を抑制す
る作用を遊離抑制率(%)として求めた。結果を表2に
示す。これらの結果から、実施例1で得たハマナスの葉
の熱水抽出物はヘチマ水、およびヘチマの熱水抽出物と
比較して、顕著なヒスタミン遊離抑制作用が認められ、
抗炎症作用も優れていることを見出した。
37、374、1983.)に従って、雄性Spraque−Dawley系ラ
ット(200〜450g)の腹腔内から採取した肥満細胞に対
するヒスタミン遊離抑制作用を測定した。すなわち、4p
pmのコンパウンド48/80によるヒスタミン遊離を抑制す
る作用を遊離抑制率(%)として求めた。結果を表2に
示す。これらの結果から、実施例1で得たハマナスの葉
の熱水抽出物はヘチマ水、およびヘチマの熱水抽出物と
比較して、顕著なヒスタミン遊離抑制作用が認められ、
抗炎症作用も優れていることを見出した。
また実施例2〜4で得られたハマナスの葉の水溶性抽
質物も同様に試験したところ、良好な抗炎症作用を示す
ことが判った。
質物も同様に試験したところ、良好な抗炎症作用を示す
ことが判った。
有効性試験例3 使用試験 健康な被験者30名を用いて使用試験を実施した。試料
は実施例5および6の化粧料を用い、ハマナスの葉の水
又は熱水による抽出物の重量%を各々変化させ用いた。
被験者の上腕内側部の2cm平方のサイトに、UV−Bラン
プ(東芝 FL−20SE)を用い、3mW/cm2の強度の紫外線
を1分間照射した。各サイトに先の各試料を3日間毎日
朝夕の2回塗布した後、炎症の抑制効果をアンケ−ト調
査し評価を行った。1カ月間使用後の色素沈着の抑制効
果についてもアンケ−ト調査を行って評価を行った。な
お、紫外線照射したうちの1サイトは何も塗布しないコ
ントロ−ルとした。アンケ−トの判定基準は下記に基ず
いてコントロ−ルと比較して評価を行った。
は実施例5および6の化粧料を用い、ハマナスの葉の水
又は熱水による抽出物の重量%を各々変化させ用いた。
被験者の上腕内側部の2cm平方のサイトに、UV−Bラン
プ(東芝 FL−20SE)を用い、3mW/cm2の強度の紫外線
を1分間照射した。各サイトに先の各試料を3日間毎日
朝夕の2回塗布した後、炎症の抑制効果をアンケ−ト調
査し評価を行った。1カ月間使用後の色素沈着の抑制効
果についてもアンケ−ト調査を行って評価を行った。な
お、紫外線照射したうちの1サイトは何も塗布しないコ
ントロ−ルとした。アンケ−トの判定基準は下記に基ず
いてコントロ−ルと比較して評価を行った。
(判定基準) 有効 ◎ やや有効 ○ ほとんど無効 △ 無効 × 表3の結果により本発明で用いる化粧料は著効な日焼
け後の炎症および色素沈着の抑制効果を示し、良好な効
果を示すことが判る。
け後の炎症および色素沈着の抑制効果を示し、良好な効
果を示すことが判る。
有効性試験例4 安全性試験 本発明のハマナスの葉の水又は熱水による抽出物の安
全性を明らかにするため、ヒトに対する一次刺激性試験
を閉塞パッチテストにより行った。すなわち、フィンチ
ャンバ−(EPITEST 社製)を用い、健康人30名に対し、
前腕屈側部に48時間閉塞貼付を行い、パッチテスト用絆
創膏除去後、1時間後、24時間後の判定の平均値を用い
て判定した。試料は実施例1で得られた水抽出物を用
い、塗布濃度は10%(w/w)水溶液とし、対照として蒸
留水を使用した。判定結果、ハマナスの葉の水抽出物で
は全く紅班を認めず、一方、対照の蒸留水では5名にわ
ずかな紅班を認めた。これらの結果からハマナスの葉の
水又は熱水による抽出物は一次刺激性が極めて低く、皮
膚に対して安全が高いことが確認された。また、実施例
2〜4で得られたハマナスの葉の水又は熱水による抽出
物も同様に試験し、皮膚に対して同様に安全性が高いこ
とが認められた。
全性を明らかにするため、ヒトに対する一次刺激性試験
を閉塞パッチテストにより行った。すなわち、フィンチ
ャンバ−(EPITEST 社製)を用い、健康人30名に対し、
前腕屈側部に48時間閉塞貼付を行い、パッチテスト用絆
創膏除去後、1時間後、24時間後の判定の平均値を用い
て判定した。試料は実施例1で得られた水抽出物を用
い、塗布濃度は10%(w/w)水溶液とし、対照として蒸
留水を使用した。判定結果、ハマナスの葉の水抽出物で
は全く紅班を認めず、一方、対照の蒸留水では5名にわ
ずかな紅班を認めた。これらの結果からハマナスの葉の
水又は熱水による抽出物は一次刺激性が極めて低く、皮
膚に対して安全が高いことが確認された。また、実施例
2〜4で得られたハマナスの葉の水又は熱水による抽出
物も同様に試験し、皮膚に対して同様に安全性が高いこ
とが認められた。
フロントページの続き (72)発明者 今尾 正隆 愛知県名古屋市西区鳥見町2丁目130番 地 日本メナード化粧品株式会社中央研 究所内 審査官 塚中 直子 (56)参考文献 特開 平3−188003(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61K 7/00 A61K 35/78 A61P 29/00
Claims (1)
- 【請求項1】ハマナスの葉の水または熱水による抽出物
を含有することを特徴とする化粧料
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2333132A JP3027409B2 (ja) | 1990-11-29 | 1990-11-29 | 化粧料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2333132A JP3027409B2 (ja) | 1990-11-29 | 1990-11-29 | 化粧料 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04202107A JPH04202107A (ja) | 1992-07-22 |
JP3027409B2 true JP3027409B2 (ja) | 2000-04-04 |
Family
ID=18262655
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2333132A Expired - Fee Related JP3027409B2 (ja) | 1990-11-29 | 1990-11-29 | 化粧料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3027409B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2768621B1 (fr) * | 1997-09-22 | 2000-04-07 | Oreal | Utilisation d'un extrait d'au moins un vegetal de la famille des rosacees |
JP5091635B2 (ja) * | 1998-02-06 | 2012-12-05 | 長岡香料株式会社 | チロシナーゼおよびヒアルロニダーゼ阻害活性剤 |
JP2006316026A (ja) * | 2005-05-16 | 2006-11-24 | American Biologics Japan Kk | バラ科植物抽出物等およびそれらを利用した免疫細胞活性化剤 |
-
1990
- 1990-11-29 JP JP2333132A patent/JP3027409B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04202107A (ja) | 1992-07-22 |
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Legal Events
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---|---|---|---|
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