JP3027373B2 - 自動販売機の商品投出装置 - Google Patents

自動販売機の商品投出装置

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JP3027373B2
JP3027373B2 JP11015754A JP1575499A JP3027373B2 JP 3027373 B2 JP3027373 B2 JP 3027373B2 JP 11015754 A JP11015754 A JP 11015754A JP 1575499 A JP1575499 A JP 1575499A JP 3027373 B2 JP3027373 B2 JP 3027373B2
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昭 山▲崎▼芳
村 達 夫 木
憲 諏訪部
中 通 田
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松下冷機株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、缶や壜などの直径
の異なる複数種類の円筒状の商品を取り扱い可能な自動
販売機の商品投出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、自動販売機の商品投出装置は直径
の異なる複数種類の円筒状の商品を取り扱うために様々
な工夫がなされているが、その中でもオペレーション効
率を高めるために操作の簡素化が要望されている。
【0003】また、PETボトル(500ml)の普及
により自動販売機収納庫内の収納容積は益々増大する方
向であるが、自動販売機本体の外形寸法は少なくとも現
状を維持してPETボトル(500ml)を販売し、且
つ商品収納棚の数を削減しないために、収納庫内の商品
収容効率は一層の高密度化が要求されている。
【0004】従来の自動販売機の商品投出装置として
は、実開昭64−27768号公報に示されているもの
がある。
【0005】以下、図面を参照しながら上記従来の自動
販売機の商品投出装置を説明する。図20は、従来の自
動販売機の商品投出装置を搭載した自動販売機本体の概
略構成を示す断面図である。図20において、奥行き方
向に複数の商品収納棚1を構成し、その商品通路2内に
円筒状の商品3を縦列に収納している。
【0006】そして各商品収納棚1の入り口側には、商
品投入口4から投入された商品3を転動させて商品収納
棚1に案内する商品案内板5が設けられている。この商
品案内板5は前後方向に移動自在であり、図21に示す
ように商品案内板5を前方へ移動させると、商品収納棚
1を構成する案内部材6の最上部の部材6aとの間隔が
広がり、大径の商品3aに合わせて入り口幅が設定され
る。逆に、図22に示すように、商品案内板5を後方へ
移動させると、案内部材6との間隔が狭くなり小径の商
品3cに合わせて入り口幅が設定される。
【0007】また、商品収納棚1の下端には、販売指令
に基づいて収納されている商品3を順次1個ずつ搬出す
るための搬出手段7と、これに対向配置されて商品3の
種類に応じて商品通路幅20を規制する保持板8を設け
ている。
【0008】この保持板8は、図23に示すように、上
部と下部の両側に突出する係合軸9、10を有してい
る。一方、保持板8の両側に配置された側板11には、
係合軸9、10を係合させる係合溝12、13を形成し
ている。これらの係合溝の内、上方の係合溝12は前後
方向に階段状となっており、下方の係合溝13は前後方
向に斜状で、上端と下端に返り部を有している。
【0009】そして保持板8は、係合軸9、10が係合
溝12、13内で案内されて移動することにより、前後
の2つの位置を得て商品通路2の前後方向の幅を商品3
の種類に応じて変えるようになっている。なお、保持板
8には、その厚みを変えて他の種類の商品3にも対応で
きるように、スペーサー(図示せず)の取り付け用の穴
14、15が適当な位置に形成されている。
【0010】このように、従来は、商品通路2の幅規制
を商品3の入り口側と出口側で別々に行っていた。これ
は、出口側だけの規制では、小径の商品3cに設定して
いるとき、大径の商品3aが投入されると出口側で詰ま
り、その排除が困難であるため、比較的排除しやすい入
り口側で規制することとしたものである。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の構成は、出口側を小径の商品3cに設定後、入り口
側の設定を忘れることがあり、その状態で大径の商品3
aを投入すると、出口側で詰まり販売不可となってしま
う。またこれと逆に、出口側を大径の商品3aに誤って
設定後、入り口側は小径の商品3cに正しく設定したと
き、小径の商品3cを投入すると小径の商品3cは商品
収納棚1に収納されず素通りして落下するため再設定が
必要となったり、搬出手段7は小径の商品3cを保持し
たとしても販売時に搬出することができずに出口側で詰
まり販売不可となってしまう。更に、出口側の設定は、
奥の商品収納棚1の場合目視することが困難でほとんど
手探り状態で行うため作業性が悪く、誤設定要因となっ
ていた。
【0012】このような不具合を解消するために特開平
6−52426号公報に開示されたものでは、入り口側
の設定操作部と出口側の設定操作部とをリンク機構で連
結し、入り口側の設定操作に連動させて出口側を設定さ
せている。
【0013】しかし、大径の商品3aを販売するように
商品通路2の幅を設定し、誤って小径の商品3cを収納
してしまった場合、小径の商品3cが商品通路2の下か
ら2本目の位置に移動すると、大径の商品3aの上に位
置した小径の商品3cが同時に搬出されてしまい2本同
時に販売されることがある。
【0014】本発明は、上記従来の課題を解決するもの
で、収納庫内の商品収容効率を下げることなく、商品通
路出口側の設定作業を無くし且つ商品の搬出トラブルを
防止できる自動販売機の商品投出装置を提供することを
目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
本発明の自動販売機の商品投出装置は、商品投出装置の
基盤を成す固定部材と、固定部材に吊り下げられ商品投
出時の商品の動作に従動して搬出手段に対して進退動作
する保持板と、保持板を搬出手段の方向に付勢する付勢
部材と、商品投出装置が商品投出時に販売商品の径の
きさに合わせて搬出手段との間の商品通路幅を自動的に
決定するとき保持板の動作を拘束するロック部と、固定
部材と保持板とに連結され保持板の搬出手段に対する進
退動作の媒体となるリンク機構とを備え、商品投出装置
における商品通路を通過する商品の長手方向の全横幅
販売する商品の中で最も大きい商品の長手方向の寸法
で構成したものである。
【0016】これにより、収納庫内の商品収容効率を下
げることなく、商品通路出口側の設定作業を無くし且つ
誤設定による商品の搬出不良を防止できる。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、左右に相対向して配設された側板間に複数の円筒状
商品を積み上げて収納する商品収納棚の下部で販売信
号に基づいて収納された商品を1本ずつ搬出する搬出手
段と対向する位置に並設され、前記左右に相対向する側
板及び前記搬出手段と共に前記商品が通過する商品通路
を形成する自動販売機の商品投出装置であって、前記商
品投出装置は、商品投出時に販売商品の径の大きさに合
わせて前記搬出手段との間の商品通路幅を自動的に決定
し、前記商品投出装置における前記商品通路を通過する
商品の長手方向の全横幅販売する商品の中で最も大き
い商品の長手方向の寸法以下で構成したものであり、商
品収納棚の横幅を従来に比べて拡張しなくてもよく、
品通路出口側の設定作業を無くせるという作用を有す
る。
【0018】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明に、さらに、商品投出装置の基盤を成す固定部材
と、前記固定部材に吊り下げられ商品投出時の商品の動
作に従動して搬出手段に対して進退動作する保持板と、
前記保持板を前記搬出手段の方向に付勢する付勢部材
と、前記商品投出装置が商品投出時に販売商品の径の
きさに合わせて前記搬出手段との間の商品通路幅を自動
的に決定するとき前記保持板の動作を拘束するロック部
を備えたものであり、保持板は固定部材を基点に付勢
手段によって投出された商品の外形を追従し、ロック部
によりその商品の径の大きさに合わせて搬出手段との間
商品通路幅を自動的に決定するという作用を有する。
【0019】請求項3に記載の発明は、左右に相対向し
て配設された側板間に複数の円筒状の商品を積み上げて
収納する商品収納棚の下部で販売信号に基づいて収納さ
れた商品を1本ずつ搬出する搬出手段と対向する位置に
並設され、前記左右に相対向する側板及び前記搬出手段
と共に前記商品が通過する商品通過を形成する自動販売
機の商品投出装置であって、前記商品投出装置の基盤を
成す固定部材と、前記固定部材に吊り下げられ商品投出
時の商品の動作に従動して搬出手段に対して進退動作す
る保持板と、前記保持板を搬出手段の方向に付勢する付
勢部材と、前記商品投出装置が商品投出時に販売商品の
径の大きさに合わせて前記搬出手段との間の商品通路幅
を自動的に決定するとき前記保持板の動作を拘束するロ
ック部とを有し、前記保持板は前記固定部材から搬出手
段側に突出した位置で待機し、保持板は搬出手段との間
商品通路幅内において固定部材の両側面で支持される
のではなく、固定部材の搬出手段との対向面で支持され
る構成にしたものであり、固定部材には保持板の両側端
を支持する部分が不要であり、その分商品収納棚の横幅
を従来に比べて拡張しなくても商品投出装置を構成する
ことができ、商品通路出口側の設定作業を無くせるとい
う作用を有する。
【0020】請求項4に記載の発明は、左右に相対向し
て配設された側板間に複数の円筒状の商品を積み上げて
収納する商品収納棚の下部で販売信号に基づいて収納さ
れた商品を1本ずつ搬出する搬出手段と対向する位置に
並設され、前記左右に相対向する側板及び前記搬出手段
と共に前記商品が通過する商品通路を形成する自動販売
機の商品投出装置であって、前記商品投出装置の基盤を
成す固定部材と、商品投出時の商品の動作に従動して搬
出手段に対して進退動作する保持板と、前記保持板を
搬出手段の方向に付勢する付勢部材と、前記商品投出
装置が商品投出時に販売商品の径の大きさに合わせて
記搬出手段との間の商品通路幅を自動的に決定するとき
前記保持板の動作を拘束するロック部と、前記固定部材
と前記保持板とに連結され前記保持板の前記搬出手段に
対する進退動作の媒体となるリンク機構とを有し、保持
板は搬出手段との間の商品通路幅内において固定部材の
両側面で支持されるのではなく、リンク機構を介して固
定部材の搬出手段との対向面で支持されるため、固定部
材には保持板の両側端を支持する部分が不要であり、そ
の分商品収納棚の横幅を従来に比べて拡張しなくても
品投出装置を構成することができ、商品通路出口側の設
定作業を無くせるという作用を有する。
【0021】請求項5に記載の発明は、左右に相対向し
て配設された側板間に複数の円筒状の商品を積み上げて
収納する商品収納棚の下部で販売信号に基づいて収納さ
れた商品を1本ずつ搬出する搬出手段と対向する位置に
並設され、前記左右に相対向する側板及び前記搬出手段
と共に前記商品が通過する商品通路を形成する自動販売
機の商品投出装置であって、前記商品投出装置の基盤を
成す固定部材と、前記固定部材に吊り下げられ商品投出
時の商品の動作に従動して搬出手段に対して進退動作す
る保持板と、前記保持板を搬出手段の方向に付勢する付
勢部材と、前記商品投出装置が商品投出時に販売商品の
径の大きさに合わせて前記搬出手段との間の商品通路幅
を自動的に決定するとき前記保持板の動作を拘束するロ
ック部とを有し、前記ロック部は前記固定部材から前記
搬出手段側に突出した位置で待機し、ロック部は商品通
路幅内において固定部材の両側面で構成されることな
く、固定部材と搬出手段との空隙部に構成されるため、
固定部材にはロック部を構成する部分が不要であり、そ
の分商品収納棚の横幅を従来に比べて拡張しなくても
品投出装置を構成することができ、商品通路出口側の設
定作業を無くせるという作用を有する。
【0022】請求項6に記載の発明は、請求項2から請
求項5のいずれかに記載の発明に、さらに、一端で保持
板を枢着し他端で固定部材と摺接する連結板と、一端に
拘束爪を設け他端で前記固定部材に枢着された拘束リン
クを備えたものであり、前記連結板と前記拘束リンクと
は互いにその中間部で枢着され、互いに連動して前記保
持板の進退動作の媒体となるように構成したものであ
り、保持板は搬出手段との間の商品通路幅内において固
定部材の両側面で支持されるのではなく、連結板と拘束
リンクとを介して固定部材の搬出手段との対向面で支持
されるため、固定部材には保持板の両側端を支持する部
分が不要であり、その分商品収納棚の横幅を従来に比べ
て拡張しなくても商品投出装置を構成することができ、
商品通路出口側の設定作業を無くせるという作用を有す
る。因みにリンク機構は、連結板と拘束リンクとで構成
されている。
【0023】請求項7に記載の発明は、請求項2から請
求項6のいずれかに記載の発明におけるロック部が、
持板の商品保持面の裏面で突出し水平方向に延在したロ
ック片と、拘束リンクの一端で商品投出装置が商品投出
時に販売商品の径の大きさに合わせて搬出手段との間の
商品通路幅を自動的に決定するときに前記ロック片と嵌
合して前記保持板の動作を拘束する拘束爪とからなる
のであり、投出された商品は保持板の連結板との枢着部
で当接すると連結板と拘束リンクを介して通過できる位
置まで保持板を搬出手段から退行させ、その後保持板の
連結板との枢着部を回転中心として保持板を旋回させる
ことで、ロック片と拘束爪とを嵌合させ商品通路幅を自
動的に決定する。また、固定部材にはロック部を構成す
る部分が不要であり、その分商品収納棚の横幅を従来に
比べて拡張しなくても商品投出装置を構成することがで
き、商品通路出口側の設定作業を無くせるという作用を
有する。因みにロック部は、ロック片と拘束爪とで構成
されている。
【0024】請求項8に記載の発明は、請求項7に記載
の発明において、ロック部が保持板の商品保持面の裏面
で突出し水平方向に延在した複数のロック片を上下に並
設するように構成したものであり、その並設されたロッ
ク片の数を増やすことにより商品通路幅を自動的に決定
する商品サイズの種類を増やすという作用を有する。
【0025】請求項9に記載の発明は、請求項7または
請求項8に記載の発明において、拘束リンクに複数の拘
束爪を上下に並設するように構成したものであり、拘束
爪とロック片との嵌合が1対1対応となり保持板に設け
られた上下のロック片の上下間隔を大きく取れること
と、拘束爪が誤ってロック片を選択する余地がなくなる
ため、拘束爪が上下のロック片のうち不適切な略L字形
状部と嵌合しないという作用を有する。
【0026】請求項10に記載の発明は、請求項2から
請求項9のいずれかに記載の発明において、付勢部材は
保持板を搬出手段の方向に回転付勢する回転付勢部材
と、前記保持板を搬出手段の方向に進行付勢する移動付
勢部材とを備えたものであり、回転付勢部材はロック部
の拘束を解除する機能を有し、移動付勢部材は保持板に
進入してくる商品の落下エネルギーを吸収して保持板が
商品と摺接しながら搬出手段から退行してロック部が拘
束する位置まで誘導し、商品がないときは保持板を搬出
手段の方へ進行して待機位置へ復帰させる機能を有し、
各々は独自の機能を満足させるための保持板に作用する
最適な付勢力を発生させることができるので、拘束爪が
ロック片と嵌合する際の位置決め精度を大幅に向上する
という作用を有する。
【0027】請求項11に記載の発明は、請求項6から
請求項10のいずれかに記載の発明に、さらに、連結板
の一端で保持板と連結板とを互いに回動自在に軸着した
自由回転軸を備えたものであり、保持板と連結板との回
動を円滑にし、保持板或いは連結板を補強するという作
用を有する。
【0028】請求項12に記載の発明は、請求項6から
請求項11のいずれかに記載の発明に、さらに、連結板
の他端で前記連結板が固定部材に対してスライド自在に
軸着摺接したスライド軸を備えたものであり、連結板の
スライド時の抵抗を削減して固定部材に対するスライド
を円滑にし、連結板を補強する作用を有する。
【0029】請求項13に記載の発明は、請求項6から
請求項12のいずれかに記載の発明に、さらに、拘束リ
ンクの他端で固定部材に回動自在に軸着した固定回転軸
を備えたものであり、固定部材に対する拘束リンクの回
動を円滑にし、拘束リンクを補強するという作用を有す
る。
【0030】請求項14に記載の発明は、請求項10か
ら請求項13のいずれかに記載の発明において、回転付
勢部材は自由回転軸を案内棒とし一端のフックを保持板
に他端のフックを連結板に掛着したねじりコイルばねで
構成したものであり、自由回転軸を回転中心として保持
板を搬出手段の方向に回転付勢してロック部の拘束を解
除する作用を有する。
【0031】請求項15に記載の発明は、請求項10か
ら請求項14のいずれかに記載の発明において、移動付
勢部材は一端のフックを連結板に他端のフックを固定部
材に掛着した引張コイルばねで構成したものであり、保
持板を搬出手段の方向に進行付勢して保持板に進入して
くる商品の落下エネルギーを吸収し、保持板が商品と摺
接しながら搬出手段から退行してロック部が拘束する位
置まで誘導し、商品がないときは保持板を搬出手段の方
へ進行して待機位置へ復帰させる作用を有する。
【0032】請求項16に記載の発明は、請求項10か
ら請求項14のいずれかに記載の発明において、移動付
勢部材は一端のフックをスライド軸に他端のフックを固
定部材に掛着した引張コイルばねで構成したものであ
り、連結板のスライド時一端のフックがスライド軸に対
して回動するのでフックに作用する抵抗を削減し、ばね
の耐久性を向上させるという作用を有する。
【0033】請求項17に記載の発明は、請求項10か
ら請求項14のいずれかに記載の発明において、移動付
勢部材は固定回転軸を案内棒とし一端のフックを固定部
材に他端のフックを拘束リンクに掛着したねじりコイル
ばねで構成したものであり、掛着構造を簡素化或いはコ
ンパクト化するという作用を有する。
【0034】請求項18に記載の発明は、請求項6から
請求項9のいずれかに記載の発明において、保持板とリ
ンク機構とロック部と付勢部材とを上下に2対並設する
ように構成したものであり、2対の保持板は各々独立し
て動作するためたとえ誤って異なった大きさの商品を混
在収納しても、各々の保持板は搬出動作毎に商品の大き
さに追従し、その商品の径の大きさに見合った搬出手段
との間の商品通路幅で拘束されるので、商品の詰まりや
複数搬出を防止する作用を有する。
【0035】請求項19に記載の発明は、請求項2から
請求項18のいずれかに記載の発明に、さらに、保持板
の上方で前記保持板と固定部材との空隙部を覆設する緩
衝手段を備えたものであり、緩衝手段は商品の落下エネ
ルギーを商品が保持板と衝突する前に吸収するので、落
下エネルギー過多により保持板がその商品の径の大きさ
よりも大き目の搬出手段との間の商品通路幅に誤設定す
るのを防止する作用を有する。
【0036】請求項20に記載の発明は、請求項19に
記載の発明において、緩衝手段は保持板の上方で枢着さ
れその回転中心から搬出手段の方向へ延在した緩衝フラ
ップと、前記緩衝フラップを搬出手段側に付勢する緩衝
付勢部材とを備えたものであり、商品は緩衝フラップと
衝突後保持板と衝突し、緩衝付勢部材は商品の落下エネ
ルギーを商品が保持板と衝突する前に緩衝フラップを介
して吸収するので、落下エネルギー過多により保持板が
その商品の径の大きさよりも大き目の搬出手段との間の
商品通路幅に誤設定するのを防止する作用を有する。
【0037】請求項21に記載の発明は、請求項19に
記載の発明において、緩衝手段は保持板と連結板と共に
自由回転軸で軸着され、前記自由回転軸から固定部材の
方向へ延在した緩衝規制部材を備えたものであり、保持
板が如何なる位置においても保持板と固定部材との空隙
部を覆設することにより、この空隙部への商品の嵌まり
込みを防止する作用を有する。
【0038】請求項22に記載の発明は、請求項11か
ら請求項21のいずれかに記載の発明に、さらに、保持
板の上端で自由回転軸に軸着された保持板筒部を備えた
ものであり、保持板の軸受部は最小限のスペースで構成
し、商品通路を塞ぐことなく形成することができるの
で、保持板の軸受部での商品詰まりを防止し、ロック部
の嵌合位置の精度を向上する作用を有する。
【0039】請求項23に記載の発明は、請求項22に
記載の発明において、保持板筒部の搬出手段側を保持板
の商品保持面よりも搬出手段側へ突出するように構成し
たものであり、保持板と搬出手段との間の商品通路幅と
商品の径の大きさとの差を補正することで、その差の分
だけ拘束爪が誤って小さい商品のロック片で嵌合するの
を防止する作用を有する。
【0040】請求項24に記載の発明は、請求項2から
請求項23のいずれかに記載の発明において、保持板は
それ自身或いはその表面の摩擦係数が小さい材料を用い
るように構成したものであり、商品と保持板との摩擦抵
抗が小さくなるため、付勢部材による商品の自然落下に
対する抵抗も小さくなり、この抵抗による商品詰まりに
対する余裕度を向上する作用を有する。
【0041】請求項25に記載の発明は、請求項22か
ら請求項24のいずれかに記載の発明において、保持板
筒部の販売対象となる全ての商品との接触部を固定部材
の幅の中で少なくとも2箇所以上とするように構成した
ものであり、全長が最少の商品から最大の商品までを必
ず保持板筒部の少なくとも2箇所以上で接触させ、接触
面積を削減し必ず摩擦係数の小さい部分で接触すること
により、付勢部材による商品の自然落下に対する抵抗も
小さくなり、商品詰まりに対する余裕度を向上する作用
を有する。
【0042】請求項26に記載の発明は、左右2枚の対
向した側板間に円筒状の商品を収納する商品通路を備
え、前記側板間下部に垂設された搬出手段を備えた自動
販売機において、収納された商品を前記搬出手段と共に
保持し、前記搬出手段に対向して複数設けられた保持板
と、前記搬出手段と前記保持板との間にできる所要幅の
通路部と、前記保持板の上端に前記搬出手段と平行に挿
通された回動自在な自由回転軸と、前記搬出手段に対向
して並設された固定部材と、前記固定部材に設けられた
スライド部と、一端を前記保持板と共に前記自由回転軸
で回動自在に挿通され、反対方向の端は前記スライド部
に移動自在に嵌挿された連結板と、前記スライド部の上
方で回動自在に挿通された固定回転軸と、一端が回動自
在に前記固定回転軸を挿通し軸着された拘束リンクと、
前記拘束リンクの下端に設けられた拘束爪と、前記保持
板に設けられ、前記保持板と前記拘束リンクの動作によ
り前記拘束爪と当接し前記保持板を拘束させるロック片
と、前記自由回転軸を中心に前記保持板の下端を付勢す
る回転付勢部材と、前記固定部材と前記連結板との間に
設けられた移動付勢部材と、前記連結板と前記拘束リン
クとを回動自在に軸着した交差部とを有し、商品通路出
口側の設定作業が不要になり、また、小径の商品が誤っ
て投入されても商品通路出口側では自動的に小径の商品
に合致した商品通路幅となるため、その小径の商品が誤
搬出される恐れがなくなるという作用を有する。
【0043】さらに、保持板は、連結板と拘束リンク及
び固定部材がそれぞれ自由回転軸、交差部、スライド部
で連結されているため、商品通路から落下してきた商品
が、自由回転軸および保持板をそれぞれのどの位置にあ
たって移動させても元の位置より平行移動することがで
きるので搬出手段からの距離である商品通路幅は平行に
保たれ、安定した商品収納姿勢を保つという作用も有す
る。
【0044】請求項27に記載の発明は、請求項26に
記載の発明において、搬出手段に対向して上下に保持板
を配し、収納された任意の直径を有した商品の最下部か
ら2本目までの商品に対してそれぞれ保持するように構
成したものであり、商品が商品通路下部の搬出部を通過
する前は、付勢手段による付勢力によって自由回転軸と
上部保持板が搬出手段方向へ導かれ、商品直径検知位置
に待機させられる。また、商品が商品通路の下部の搬出
部を通過するときは、この商品直径に応じて発生する摩
擦力により付勢手段による付勢力に抗して自由回転軸が
搬出手段からの最適な商品通路幅まで移動すると共に、
自由回転軸に軸支された上部保持板が回転動作すること
により上部保持板に設けられたロック片が固定部材側へ
移動し、拘束リンクに設けられた拘束爪が投入された商
品直径に適合するロック片と当接することにより、連結
板と拘束リンクと上部保持板はそれぞれの位置で拘束さ
れ搬出手段との間に最適な通路幅を設定する。また更に
商品の落下が進むことにより商品が搬出部の下部に至る
ときも、上部保持板での動作と同じ動作でもって下部保
持板も搬出手段との間に最適な通路幅を設定する。従っ
て、商品通路出口側の設定作業が不要になり、入り口側
を大径の商品に設定したときに、小径の商品が誤って投
入されても商品通路出口側では自動的に小径の商品に合
致した通路幅となるため、その小径の商品が誤搬出され
る恐れがなくなる。また、小径と大径の商品を混在して
投入したときにも上部保持板と下部保持板が独立してそ
れぞれ1本ずつ商品を保持するため誤搬出される恐れが
なくなるという作用を有する。
【0045】請求項28に記載の発明は、請求項26ま
たは請求項27に記載の発明において、拘束リンクの固
定部材側の面に拘束爪を上下に有するように構成したも
のであり、拘束爪とロック片との当接が1対1対応とな
り保持板に設けられた上下のロック片の上下間隔を大き
く取れることと、拘束爪がロック片を選択する余地がな
くなるため、拘束爪が上下のロック片のうち不適切な略
L字形状部と当接することがなくなるという作用を有す
る。
【0046】請求項29に記載の発明は、請求項26か
ら請求項28のいずれかに記載の発明に、さらに、保持
板と連結板と共に自由回転軸を挿通し嵌挿され、前記自
由回転軸から固定部材に向かって延びた形状を有し、交
差部を覆うように配された緩衝規制部材を備えたもので
あり、固定部材と自由回転軸との間の凹部を覆うことが
でき、凹部に商品がはまり込むといったことがなくなる
という作用を有する。
【0047】請求項30に記載の発明は、請求項26か
ら請求項29のいずれかに記載の発明において、移動付
勢部材がトーションバネであり、前記トーションバネは
固定回転軸に挿通させ、一端を固定部材に他端を拘束リ
ンクに当接もしくは定接させるように構成したものであ
り、少ない設置スペースで安定した付勢力が得られると
いう作用を有する。
【0048】
【実施例】以下、本発明による自動販売機の商品投出装
置の実施例について、図面を参照しながら説明する。な
お、従来と同一構成については、同一符号を付して詳細
な説明を省略する。
【0049】(実施例1)図1は、本発明の実施例の自
動販売機の商品投出装置の断面図である。図2は同実施
例の自動販売機の商品投出装置正面図である。図3は、
同実施例の自動販売機の商品投出装置のリンク機構部の
斜視図である。図4は、大径の商品3aを投入したとき
の自動販売機の商品投出装置の断面図である。図5は、
中径の商品3aを投入したときの自動販売機の商品投出
装置の断面図である。図6は、小径の商品3cを投入し
たときの自動販売機の商品投出装置の断面図である。図
7は同実施例の自動販売機の商品投出装置を搭載した自
動販売機本体概略構成を示す断面図である。
【0050】図1から図7において、17は商品収納棚
1の下部で商品通路2の下方に位置する搬出部で、1
8,19は収納された最下部から2本目までの任意の商
品直径を有したそれぞれの商品3を適切な位置、特に搬
出手段からの距離を商品通路幅20と呼び、その最適な
商品通路幅20で保持し、その下端の断面が搬出手段7
と反対の方向に垂接された略L字形状のロック片21を
上下方向に3つ有した上部保持板と下部保持板、22は
上部保持板18及び下部保持板19の上端で自由回転軸
24と嵌合し、そのスラスト方向に延在した円筒形の保
持板筒部である。
【0051】保持板筒部22は、商品3の投出時に販売
対象となる全ての商品3(全長寸法が多岐に渡る商品)
との接触部を少なくとも2箇所以上にした配置とする。
保持板筒部22の最も固定部材25側を上部保持板18
及び下部保持板19の商品保持面よりも段差dだけ突出
させる。好ましくは、上部保持板18及び下部保持板1
9はそれ自身或いはその表面の摩擦係数が小さい材料に
より構成される。摩擦係数が小さい材料としては、例え
ば高摺動タイプの樹脂材料や金属材料表面のフッ素処理
等が使用でき、特に高摺動タイプの樹脂材料は低コスト
で実現でき、高機能性や耐久性に優れている点から好ま
しい。
【0052】23は上部保持板18と下部保持板19に
それぞれの上端で吊り下げる自由回転軸24を挿通して
軸着され、その他端は、搬出手段7及び、上部保持板1
8と下部保持板19に平行に並設された固定部材25の
上部両端に上下方向に隙間26aもしくは長穴26bを
設けられた上部スライド部27と下部両端に同じく上下
方向に隙間26aもしくは長穴26bを設けられた下部
スライド部28にそれぞれ挿通されたスライド軸29に
より上下移動自在に軸支され、自由回転軸24とスライ
ド軸29のほぼ中間部に幅方向に間隔を空けて、もしく
は幅方向の両端に交差穴30を有した交差部31と、交
差部31の間に幅広く空けられた角穴32を有した連結
板である。
【0053】33は、上部スライド部27と下部スライ
ド部28のそれぞれ上方で固定部材25の左右両端に設
けられた軸受け34に一端が回動自在に固定回転軸35
を挿通し軸着され、他端の断面が搬出手段7に向かって
略L字形状をして、ロック片21に当接することにより
上部保持板18及び下部保持板19の位置をそれぞれ拘
束して設定する拘束爪36を有し、固定回転軸35と拘
束爪36とのほぼ中間部に固定回転軸35と平行に嵌挿
されると共に交差部31に有した交差穴30に回動自在
に挿通された交差軸37を有した拘束リンク、38は角
穴32内に拘束リンク33が挿入され連結板23と拘束
リンク33とが交差部31及び交差軸37で交差し、ス
ライド軸29を上方へ持ち上げると共に自由回転軸24
を搬出手段7へ押しやり商品直径を検知させるための移
動付勢部材、39は自由回転軸24に通路幅設定動作を
待機させるために上部保持板18及び下部保持板19の
下端をそれぞれ上方へ持ち上げ、上部保持板18及び下
部保持板19の姿勢が自由回転軸24を中心にそれぞれ
の先端が搬出手段7に向かうように斜めに付勢させる回
転付勢部材である。
【0054】移動付勢部材38としては、例えば一端の
フックを連結板に他端のフックを固定部材に掛着した引
張コイルばねや固定回転軸35を案内棒とし一端のフッ
クを固定部材に他端のフックを拘束リンク33に掛着し
たねじりコイルばねが使用でき、引張コイルばねはその
他のばねに比べるとばねの変位に対する荷重の変動を敏
感に制御することができ、ねじりコイルばねは掛着構造
を簡素化或いはコンパクト化することができる点から好
ましい。40は上部保持板18の上方で枢着されその回
転中心から搬出手段7の方向へ延在した緩衝フラップで
ある。41は緩衝フラップ40の枢着を司るフラップ回
転軸である。42は緩衝フラップ40を搬出手段側7に
付勢する緩衝付勢部材である。
【0055】緩衝付勢部材としては、例えばフラップ回
転軸を案内棒とし一端のフックを緩衝フラップ40に、
他端のフックを固定部材25に係止したねじりコイルば
ねが使用でき、掛着構造を簡素化或いはコンパクト化で
きる点から好ましい。固定部材25は、商品投出装置の
全横幅を決定し、その全横幅が少なくとも販売する商品
3の中で最も大きい商品3の長手方向の寸法で構成され
る。
【0056】以上のように構成された自動販売機の商品
投出装置について、以下その動作を説明する。
【0057】商品投入口4より投入された商品3は、前
後方向の前から後ろ側にかけて上から下へと傾斜して左
右の両側板間に前後方向に移動自在に係止された商品案
内板5を前後方向の後ろ側へ押しやって、もしくは、前
後方向の前側へ引き戻し商品案内板5の後端と案内部材
6との距離を投入する商品3の商品直径に応じたいずれ
かの設定に合わせ、設定された商品案内板5上を転動
し、複数の案内部材6が上下方向に位置をずらして前後
に対向して上下に配され構成された商品通路2内を落下
していく。
【0058】その時、搬出部17の一部を構成する上部
保持板18及び下部保持板19とそれらのそれぞれ上部
に設けられた自由回転軸24は、移動付勢部材38の付
勢力により連結板23を介して搬出手段7側へ商品通路
幅20が商品収納棚1に収納可能な商品3の内の直径が
最小である商品3の直径より小さく、もしくは、同じに
なる位置に付勢され、収納される商品3の直径を検知す
る待機状態にある。
【0059】また、自由回転軸24に挿通された回転付
勢部材39により、上部保持板18及び下部保持板19
のそれぞれは、上端から下端にかけて下端が搬出手段7
との商品通路幅20を上端と搬出手段7との商品通路幅
20に比べ小さくなるように傾斜させられた状態で付勢
されて、通路幅設定動作待機状態にある。
【0060】一方、拘束リンク33は、移動付勢部材3
8により連結板23の一端に挿通されたスライド軸29
を持ち上げられることで、拘束リンク33の略中間部に
嵌挿された交差軸37を中心に連結板23の略中間部の
左右両端に設けられた交差部31内の交差穴30で回動
し自由回転軸24が固定部材25から遠のくように移動
することにより拘束リンク33の一端である拘束爪36
が上部保持板18及び下部保持板19のそれぞれ下部に
設けられた略L字形状のロック片21を離れ固定回転軸
35を中心に搬出手段7側へ回転移動し、上部保持板1
8、下部保持板19ともども通路幅設定動作待機状態に
ある。
【0061】次に、図4から図6を用いて大径の商品3
a、中径の商品3b、小径の商品3cを投入したときの
搬出部17の状態をその各々に対して説明する。まず、
投入された商品3が大径の商品3aであるならば、商品
案内板5は前後方向の前側へ引き戻され、商品案内板5
の後端と案内部材6の最上部の部材6aとの距離を大径
の商品3aが通過するのに十分広くなるように設定さ
れ、商品案内板5に導かれた大径の商品3aは商品通路
2内を落下し搬出部17にさしかかる。
【0062】この後、大径の商品3aは緩衝フラップ4
0に当接して緩衝付勢部材41と共にフラップ回転軸4
1を中心として緩衝フラップ40を固定部材25の方へ
旋回させながら落下エネルギーを緩衝フラップ40を介
して緩衝付勢部材41によって吸収されて、上部保持板
18の上部に設けられた保持板筒部22に当接し、商品
通路幅20を押し広げる方向に上部保持板18、自由回
転軸24ともども移動させられる。
【0063】さらに商品3の落下が進むと、大径の商品
3aは上部保持板18の直線部に接触し、自由回転軸2
4を中心に固定部材25の方向へ回転移動し、緩衝フラ
ップ40から離脱すると緩衝フラップ40は緩衝付勢部
材41によって搬出手段7の方へ旋回して待機位置に復
帰する。
【0064】また、自由回転軸24の移動に連動して連
結板23のスライド軸29を擁した一端が上部スライド
部27に設けた隙間26aもしくは長穴26b内を下方
へ移動するに従い、交差軸37が交差部31内に設けら
れた交差穴30内を回動することにより拘束爪36がロ
ック片21の上側から当接するまで拘束リンク33が固
定回転軸35を中心に固定部材25側へ回転する。こう
して、ロック片21と拘束爪36との当接により上部保
持板18、連結板23、拘束リンク33は大径の商品3
aが搬出部17内を通過できる上部保持板18の位置で
拘束して商品通路幅20を設定する。
【0065】さらに、大径の商品3aが落下すると上部
保持板18から離れつつ下部保持板19に差し掛かる。
大径の商品3aが上部保持板18を完全に離れてしまう
と、上部保持板18、自由回転軸24、連結板23、拘
束リンク33はそれぞれ移動付勢部材38及び回転付勢
部材39の各付勢力により初期時の商品直径検知状態に
戻される。
【0066】一方、下部保持板19、連結板23、自由
回転軸24、拘束リンク33のそれぞれは上部保持板1
8が最適な商品通路幅20に設定されるに至った諸動作
を同じように繰り返すことにより下部保持板19も大径
の商品3aに最適な商品通路幅20を設定する位置で拘
束され搬出手段7との間に大径の商品3aを保持して販
売待機状態になる。
【0067】また、小径の商品3cのときには、それぞ
れの自由回転軸24は小径の商品3cの直径を検知し、
その後は大径の商品3aを投入したときと同じ動作で商
品通路幅20を設定することになる。大径の商品3a、
中径の商品3b、小径の商品3cをそれぞれ投入したと
きの違いは、商品通路幅20であるが、それは、上部保
持板18及び下部保持板19のそれぞれ下部に設けられ
た3つのロック片21の内どちらのロック片21に拘束
爪36が当接するかに起因する。
【0068】例えば、大径の商品3aを投入したとき
は、拘束爪36は上部保持板18及び下部保持板19の
下部に上下3つ配列されたロック片21の内下側のロッ
ク片21を選択して当接し商品通路幅20を設定する。
また、中径の商品3bを投入したときは、拘束爪36は
上部保持板18及び下部保持板19の下部に上下3つ配
列されたロック片21の内、中間のロック片21を選択
して当接し商品通路幅20を設定する。さらに、小径の
商品3cを投入したときは、拘束爪36は上部保持板1
8及び下部保持板19の下部に上下3つ配列されたロッ
ク片21の内、上側のロック片21を選択して当接し商
品通路幅20を設定する。
【0069】次に、大径の商品3aを投入するために商
品案内板5を前後方向の前側に引き戻し、商品案内板5
の後端と案内部材6の最上部の部材6aとの距離を大径
の商品3aが通過するのに十分な距離をとった設定とし
た後、誤って小径の商品3cを投入してしまったとき、
商品通路2を落下し搬出部17に到達した小径の商品3
cは前述の通り、緩衝フラップ40を旋回させた後、上
部保持板18、下部保持板19、連結板23、自由回転
軸24、拘束リンク33の各々が到達した小径の商品3
cの直径を検知し自動的に商品通路幅20を最適に設定
するので正常に商品収納棚1に収納される。その後、販
売指令が下されると収納されている小径の商品3aに対
して商品通路幅20が最適に設定されているため正常に
詰まることなく1本ずつ搬出される。
【0070】以上のように本実施例の自動販売機の商品
投出装置は、搬出部17と、上部保持板18と、下部保
持板19と、商品通路幅20と、ロック片21と、保持
板筒部22と、連結板23と、自由回転軸24と、固定
部材25と、隙間26aと、長穴26bと、上部スライ
ド部27と、下部スライド部28と、スライド軸29
と、交差穴30と、交差部31と、角穴32と、拘束リ
ンク33と、軸受け34と、固定回転軸35と、拘束爪
36と、交差軸37と、移動付勢部材38と、回転付勢
部材39とから構成され、固定部材25は、商品投出装
置の全横幅を決定し、商品投出装置の全横幅が少なくと
も販売する商品3の中で最も大きい商品3の長手方向の
寸法で構成したものであり、商品収納棚1の横幅を拡張
しなくても構成できるため、商品3の収納効率を阻害す
ることなく、商品通路出口側の設定作業を無くし且つ誤
設定による商品3の搬出不良を防止することができる。
【0071】また、上部保持板18及び下部保持板19
は固定部材25から搬出手段7側に突出した位置で待機
し、上部保持板18及び下部保持板19は商品通路幅2
0内において固定部材25の両側面で支持されるのでは
なく、固定部材25の搬出手段7との対向面で支持され
る構成にしたものであり、固定部材25には上部保持板
18及び下部保持板19の両側端を支持する部分が不要
であり、その分商品収納棚1の横幅を従来に比べて拡張
しなくても商品通路出口側の設定作業を無くし且つ誤設
定による商品3の搬出不良を防止することができる。
【0072】また、拘束爪36は固定部材25から搬出
手段7側に突出した位置で待機し、拘束爪36は商品通
路幅20内において固定部材25の両側面で構成される
ことなく、固定部材25と搬出手段7との空隙部に構成
されるため、固定部材25には拘束爪36を構成する部
分が不要であり、その分商品収納棚1の横幅を従来に比
べて拡張しなくても商品通路出口側の設定作業を無くし
且つ誤設定による商品3の搬出不良を防止することがで
きる。
【0073】また、ロック片21の数を増やすことによ
り販売可能な商品サイズの種類を増やすことができるた
め、同一の商品収納棚1で販売する商品サイズの種類が
多いほど、設定作業を無くした効果を増大させることが
できる。
【0074】また、回転付勢部材39はロック片21と
拘束爪36との拘束を解除する機能を有し、移動付勢部
材38は上部保持板18及び下部保持板19に進入して
くる商品3の落下エネルギーを吸収して上部保持板18
及び下部保持板19が商品3と摺接しながら搬出手段7
に対し退行してロック片21と拘束爪36が拘束する位
置まで誘導する機能を有し、各々は独自の機能を満足さ
せるため上部保持板18及び下部保持板19に作用する
最適な付勢力を発生させることができるので、拘束爪3
6がロック片21と嵌合する際の位置決め精度を大幅に
向上させることができる。回転付勢部材39はねじりコ
イルばねで構成することにより、省スペースで安定した
付勢力を得ることができ商品通路幅20設定動作の確実
性が向上し搬出トラブルを防止することができる。
【0075】また、自由回転軸24を備えることによ
り、上部保持板18及び下部保持板19と連結板23と
の回動を円滑にし、上部保持板18及び下部保持板19
或いは連結板23を補強させることができる。
【0076】また、スライド軸29を備えることによ
り、連結板23のスライド時の抵抗を削減して固定部材
25に対するスライドを円滑にし、連結板23を補強さ
せることができる。また、固定回転軸35を備えること
により、固定部材25に対する拘束リンク33の回動を
円滑にし、拘束リンク33を補強させることができる。
【0077】また、移動付勢部材38は引張コイルばね
で構成することにより、その他のばねに比べるとばねの
変位に対する荷重の変動を敏感に制御することができ
る。
【0078】また、移動付勢部材38はねじりコイルば
ねで構成することにより、掛着構造を簡素化或いはコン
パクト化することができる。
【0079】また、保持板(上部保持板18または下部
保持板19)と連結板23と拘束リンク33とロック片
21と拘束爪36と移動付勢部材38と回転付勢部材3
9とを上下に2対並設するように構成することにより、
2対の保持板(上部保持板18と下部保持板19)は各
々独立して動作するためたとえ誤って異なった大きさの
商品3を混在収納しても、上部保持板18及び下部保持
板19は搬出動作毎に商品3の大きさを追従し、その商
品3の大きさに見合った商品通路幅20で拘束されるの
で、商品3の詰まりや複数搬出を防止することができ
る。
【0080】また、緩衝フラップ40と、フラップ回転
軸41と、緩衝付勢部材42とから構成され、商品3は
緩衝フラップ40と衝突後上部保持板18と衝突し、緩
衝付勢部材42は商品3の落下エネルギーを商品3が上
部保持板18と衝突する前に緩衝フラップ40を介して
吸収するので、落下エネルギー過多により上部保持板1
8及び下部保持板19がその商品3の大きさよりも大き
目の商品通路幅20に誤設定するのを防止することがで
きる。
【0081】(実施例2)図8は、本発明の実施例2に
よる自動販売機の商品投出装置の断面図である。本実施
例は、実施例1による自動販売機の商品投出装置に、さ
らに拘束リンク33が拘束爪36を上部拘束爪36aと
下部拘束爪36bとの上下に2つ有した拘束リンク33
aからなり、上部保持板18及び下部保持板19のそれ
ぞれ下部に上下2つ設けられたロック片21の間隔をよ
り大きく取った構造としている。また、拘束リンク33
aが固定回転軸35を中心に回転動作することに起因し
て固定回転軸35から上部拘束爪36aと下部拘束爪3
6bとのそれぞれの距離つまりそれぞれの半径が異なる
ことにより上部拘束爪36a及び下部拘束爪36bの移
動する軌跡は接することがないので互いに干渉せずロッ
ク片21を上部保持板18及び下部保持板19にそれぞ
れ自由に設けることができる。
【0082】以上のように構成された自動販売機の商品
投出装置について、以下その動作を説明する。なお、実
施例1と同一動作については詳細な説明を省略する。
【0083】大径の商品3a、小径の商品3cをそれぞ
れ投入したときの違いは商品通路幅20であるが、それ
は上部保持板18及び下部保持板19のそれぞれ下部に
設けられた2つのロック片21の内、どちらのロック片
21に上部拘束爪36aまたは下部拘束爪36bが当接
するかに起因する。例えば、大径の商品3aを投入した
ときは、下部拘束爪36bは上部保持板18及び下部保
持板19の下部に上下2つ配列されたロック片21の
内、下側のロック片21を選択して当接し商品通路幅2
0を設定する。また、小径の商品3cを投入したとき
は、上部拘束爪36aは上部保持板18及び下部保持板
19の下部に上下2つ配列されたロック片21の内、上
側のロック片21を選択して当接し商品通路幅20を設
定する。
【0084】以上のように本実施例の自動販売機の商品
投出装置は、拘束爪36が2つのロック片21を選択す
る必要がなくなり拘束爪36aまたは拘束爪36bとロ
ック片21の当接について1対1対応となり、拘束爪3
6aまたは拘束爪36bが誤ってロック片21を選択す
ることがなくなる。更に、拘束爪36aと拘束爪36b
の上下間隔を広げると同様にロック片21の上下間隔も
広がり、その時には、拘束爪36aまたは拘束爪36b
のロック片21誤選択の可能性を更に下げることができ
ると共に、拘束爪36aまたは拘束爪36b及びロック
片21の位置を自由に設計でき、設計の余裕度の高いフ
レキシブルな仕様となる。
【0085】(実施例3)図9は、本発明の実施の例3
による自動販売機の商品投出装置の断面図である。
【0086】本実施例は、実施例1による自動販売機の
商品投出装置に、さらに上部保持板18の上部に嵌挿し
た自由回転軸24に連結板23及び回転付勢部材39に
加えてその下端を挿通させ、その上端を固定部材25に
接触させ、自由回転軸24を中心に回動自在な緩衝規制
部材43を設けたものである。
【0087】以上のように構成された自動販売機の商品
投出装置について、以下その動作を説明する。なお、実
施例1と同一動作については詳細な説明を省略する。
【0088】商品3は商品通路2内を落下し搬出部17
にさしかかった後、緩衝規制部材43に当接して緩衝規
制部材43は商品通路幅20を押し広げる方向に上部保
持板18、自由回転軸24ともども移動させられる。こ
のとき、緩衝規制部材43は移動付勢部材38の付勢力
を利用して商品3の落下時における衝撃を吸収されて、
緩衝規制部材43の待機姿勢が上端から下端にかけて搬
出手段7との距離つまり商品通路幅20が徐々に狭くな
るように係止されているので落下してきた商品3は常に
安定して搬出手段7側へ収納される。さらに商品3の落
下が進むと、商品3は上部保持板18の直線部に接触
し、自由回転軸24を中心に固定部材25の方向へ回転
移動し、緩衝規制部材43は移動付勢部材38によって
搬出手段7の方へ上部保持板18、自由回転軸24とも
ども移動して待機位置に復帰する。
【0089】以上のように本実施例の自動販売機の商品
投出装置は、緩衝規制部材43を設けることにより、固
定部材25と上部保持板18の上部に設けられた自由回
転軸24との間にできる凹部を覆い隠すことができると
共に、移動付勢部材38の付勢力を利用して商品3の落
下時における衝撃を吸収でき、さらに、緩衝規制部材4
3の待機姿勢が上端から下端にかけて搬出手段7との距
離つまり商品通路幅20が徐々に狭くなるように係止さ
れているので落下してきた商品3は常に安定して搬出手
段7側へ収納されることとなる。このことは、自由回転
軸24側へ落下してきた商品3がさらに同じ方向で落下
すると、上部保持板18の回転中心部に当たり、商品通
路幅20を広げる方向に押しやってしまう力が大きくな
るので投入した商品3の直径に比べ大きい商品通路幅2
0設定をとることとなり商品3の複数搬出等の搬出不良
を引き起こすことを防止できる。
【0090】なお、搬出部17を構成する各部品から搬
出手段7のみを取り除きユニット化している。この場合
は、既存の商品収納棚1に代用できる。
【0091】(実施例4)図10は本発明を適用する自
動販売機の概略構成を示す断面図であり、従来の技術の
項で説明したように、図10において101は自動販売
機本体内に前後方向に複数列設けられた商品収納棚、1
02は商品収納棚101の商品通路、103は商品、1
04は商品投入口、105は商品案内板である。また1
16は商品取り出し口、図11において117は商品収
納棚101の下部で商品通路102の下方に位置する搬
出部、111は商品収納棚101の左右の壁を構成す
る。図11は自動販売機の商品投出装置の断面図、図1
2は自動販売機の商品投出装置の斜視図、図13は商品
投出装置の主要斜視図をそれぞれ示している。
【0092】図11、図12及び図13において、10
7は搬出部117の一部を構成し、左右両側板111間
下部に垂設された搬出機構部であり、118,119は
収納された最下部から2本目までの任意の商品直径を有
したそれぞれの商品103を適切な位置、特に前記搬出
機構部からの距離を通路幅120と呼び、その最適な通
路部の通路幅120で保持し、その下端の断面が搬出機
構部107と反対の方向に垂設された略L字形状のロッ
ク片121を上下に2つ有した上部保持板と下部保持板
である。
【0093】122は連結板で、上部保持板118と下
部保持板119にそれぞれの上端で吊り下げる自由回転
軸123を挿通して軸着され、その他端は、搬出機構部
107及び、上部保持板118と下部保持板119に平
行に並設された固定板124の上部両端に上下方向に隙
間125aもしくは長穴125bが設けられた上部スラ
イド部126と下部両端に同じく上下方向に隙間125
aもしくは長穴125bが設けられた下部スライド部1
27にそれぞれ挿通されたスライド軸128により上下
移動自在に共に軸支され、自由回転軸123とスライド
軸128のほぼ中間部に幅方向に間隔を空けて、もしく
は幅方向の両端に交差穴129を有した交差部130
と、この交差部130の間に幅広く空けられた角穴13
1を有ししている。
【0094】132は拘束リンクで、上部スライド部1
18と下部スライド部119のそれぞれ上方で固定板1
24の左右両端に設けられた軸受け133に一端が回動
自在に固定回転軸134を挿通し軸着され、他端の断面
が搬出機構部107に向かって略L字形状をして、ロッ
ク片121に当接することにより上部保持板118及び
下部保持板119の位置をそれぞれ拘束して設定する拘
束爪135を有し、固定回転軸134と拘束爪135と
のほぼ中間部に固定回転軸134と平行に嵌挿されると
共に交差部130に有した交差穴129に回動自在に挿
通された交差軸136を有している。
【0095】137は移動付勢部材で、角穴131内に
拘束リンク132が挿入され連結板122と拘束リンク
132とが交差部130及び交差軸136で交差し、ス
ライド軸128を上方へ持ち上げると共に自由回転軸1
23を搬出機構部107へ押しやり、商品直径を検知さ
せるために固定回転軸134との間に張架されたもので
ある。138は回転付勢部材で、自由回転軸123に通
路幅設定動作を待機させるために上部保持板118及び
下部保持板119の下端をそれぞれ上方へ持ち上げ、上
部保持板118及び下部保持板119の姿勢が自由回転
軸123を中心にそれぞれの先端が搬出機構部107に
向かうように斜めに付勢させるものである。
【0096】以上のように構成された自動販売機の商品
投出装置についてその動作を説明する。
【0097】商品投入口104より投入された商品10
3は、前後方向の前から後側にかけて上から下へと傾斜
して左右の両側板間に前後方向に移動自在に係止された
商品案内板105を前後方向の後側へ押しやって、もし
くは、前後方向の前側へ引き戻し商品案内板105の後
端と案内部材106との距離を投入する商品103の商
品直径に応じたいずれかの設定に合わせ、設定された商
品案内板105上を転動し、複数の案内部材106が上
下方向に位置をずらして前後に対向して上下に配され構
成された商品通路102内を落下していく。
【0098】その時、搬出部117の一部を構成する上
部保持部材118及び下部保持部材119とそれらのそ
れぞれ上部に設けられた自由回転軸123は、移動付勢
部材137の付勢力により回転リンク122を介して搬
出機構部107側へ通路幅120が商品収納棚101に
収納可能な商品のうちの直径が最小である商品の直径よ
り小さく、もしくは、同じになる位置に付勢され、収納
される商品103の直径を検知する待機状態にある。ま
た自由回転軸123に挿通された回転付勢部材138に
より、上部保持部材118及び下部保持部材119のそ
れぞれは、上端から下端にかけて下端が搬出機構部10
7との通路幅120を上端と搬出機構部107との通路
幅120に比べ小さくなるように傾斜させられた状態で
付勢されて、通路幅設定動作待機状態にある。
【0099】一方、拘束リンク132は、移動付勢部材
137により連結板122の一端に挿通されたスライド
軸128を持ち上げられることで、拘束リンク132の
略中間部に嵌挿された交差軸136を中心に連結板12
2の略中間部の左右両端に設けられた交差部130内の
交差穴129で回動し、自由回転軸123が固定板12
4から遠のくように移動することにより拘束リンク13
2の一端である拘束爪135が上部保持部材118及び
下部保持部材119のそれぞれ下部に設けられた略L字
形状のロック片121を離れ、固定回転軸134を中心
に固定板124側へ回転移動し、上部保持板118、下
部保持板119ともども通路幅設定動作待機状態にあ
る。
【0100】ここで、図14、図15を用いて大径の商
品103aを投入したときの搬出部117の状態と小径
の商品103bを投入したときの搬出部117の状態と
を説明する。図14は、大径の商品103aを投入した
ときの搬出部117の側面図で、図15は小径の商品1
03bを投入したときの搬出部117の側面図である。
まず、投入された商品103が大径の商品103aであ
るならば、商品案内板105は前後方向の前側へ引き戻
され、商品案内板105の後端と案内部材106の最上
部の部材106aとの距離を大径の商品103aが通過
するのに十分広くなるように設定され、商品案内板10
5に導かれた大径の商品103aは商品通路102内を
落下して搬出部117にさしかかる。この後、上部保持
板118の上部に設けられた自由回転軸123に大径の
商品106aが接触し、通路幅120を押し広げる方向
に上部保持板118、自由回転軸123ともども移動さ
せられる。
【0101】さらに商品落下が進むと、大径の商品10
3aは上部保持板118の直線部に接触し、自由回転軸
123を中心に固定板124の方向へ回転移動する。ま
た自由回転軸123の移動に連動して連結板122がス
ライド軸128を擁した一端が上部スライド部126に
設けた隙間125aもしくは長穴125b内を下方へ移
動するに従い、交差軸136が交差部130内に設けら
れた交差穴129内を回動することにより拘束爪135
がロック片121の下側から当接するまで拘束リンク1
32が固定回転軸134を中心に搬出機構部107側へ
回転する。こうして、ロック片121と拘束爪135と
の当接により上部保持板118、連結板122、拘束リ
ンク132は大径の商品103aが搬出部117内を通
過できる上部保持板118の位置で拘束して通路幅12
0を設定する。
【0102】さらに、大径の商品103aが落下すると
上部保持板118から離れつつ下部保持板119に差し
掛かる。大径の商品103aが上部保持板118を完全
に離れてしまうと、上部保持板118、自由回転軸12
3、連結板122、拘束リンク132はそれぞれ移動付
勢部材137及び回転付勢部材138の各付勢力により
初期時の商品直径検知状態に戻される。一方、下部保持
板119、連結板122、自由回転軸123、拘束リン
ク132のそれぞれは上部保持板118が最適な通路幅
120に設定されるに至った諸動作を同じように繰り返
すことにより下部保持板119も大径の商品103aに
最適な通路幅120を設定する位置で拘束され、搬出機
構部107との間に大径の商品103aを保持して販売
待機状態になる。
【0103】また、小径の商品103bのときには、そ
れぞれの自由回転軸123は小径の商品103bの直径
を検知し、その後は大径の商品103aを投入したとき
と同じ動作で通路幅120を設定することになる。大径
の商品103aを投入したときと、小径の商品103b
を投入したときとの違いは、通路幅120であるが、そ
れは、上部保持板118及び下部保持板119のそれぞ
れ下部に設けられた2つのロック片121のうちどちら
のロック片121に拘束爪135が当接するかに起因す
る。例えば、大径の商品103aを投入したときは、拘
束爪135は上部保持板118及び下部保持板119の
下部に上下2つ配列されたロック片121のうちの上部
のロック片121を選択して当接し通路幅120を設定
する。また、小径の商品103bを投入したときは、拘
束爪135は上部保持板118及び下部保持板119の
下部に上下2つ配列されたロック片121のうち、下部
のロック片121を選択して当接し、通路幅120を設
定する。
【0104】次に大径の商品103aを投入するために
商品案内板105を前後方向の前側に引き戻し商品案内
板105の後端と案内部材106の最上部の部材106
aとの距離を大径の商品103aが通過するのに十分な
距離をとった設定とした後、誤って小径の商品103b
を投入してしまったとき、商品通路102を落下して搬
出部117に到達した小径の商品103bは前述の通
り、上部保持板118、下部保持板119、連結板12
2、自由回転軸123、拘束リンク132の各々が到達
した小径の商品103bの直径を検知し、自動的に通路
幅120を最適に設定するので正常に商品収納棚101
に収納される。その後、販売指令が下されると収納され
ている大径の商品103aに対して通路幅120が最適
に設定されているため正常に詰まることなく1本ずつ搬
出される。
【0105】また、上部スライド部126と下部スライ
ド部27のそれぞれ上方で固定板124の左右両端に設
けられた軸受133に一端が回動自在に固定回転軸13
4を挿通して軸着され、他端部の断面が搬出機構部10
7に向かって略L字形状をして、略L字形状のロック片
121に当接することにより上部保持板118及び下部
保持板119の位置をそれぞれ拘束して設定する上部拘
束爪135aと下部拘束爪135bを上下に2つ有し、
固定回転軸134と下部拘束爪135bとのほぼ中間部
に固定回転軸134と平行に嵌挿されると共に交差部1
30に有した交差穴129に回動自在に挿通された交差
軸136を有した拘束リンク132aを前述の拘束リン
ク132に代用することにより上部保持板118及び下
部保持板119のそれぞれ下部に上下2つ設けられたロ
ック片121の間隔をより大きく取った構造としてい
る。
【0106】図16は拘束爪135を上下2個所設けた
時の搬出部117の側面図であり、前述の構造を示して
いる。この構造は、拘束リンク132aが固定回転軸1
34を中心に回転動作することに起因して固定回転軸1
34から上部拘束爪135aと下部拘束爪135bとの
それぞれの距離、つまりそれぞれの半径が異なることに
より上部拘束爪135a及び下部拘束爪135bの移動
する軌跡は接することがないので互いに干渉せず、ロッ
ク片121を上部保持板118及び下部保持板119に
それぞれ自由に設けることができる。
【0107】なお、前記上部拘束爪135aと下部拘束
爪135bとの間に更なる拘束爪を設ければ、大径と小
径との間の中間径の商品に対応することができ、外径の
異なる多種の商品に対応し得る商品投出装置とすること
ができる。
【0108】さらに、上部保持板118の上部に嵌挿し
た自由回転軸123に連結板122及び回転付勢部材1
38に加えてその下端を挿通させ、その上端を固定板1
24に接触させ、自由回転軸123を中心に回動自在な
緩衝規制部材139を設けた構造にすることで、前述の
構造における固定板124と上部保持板118の上部に
設けられた自由回転軸123との間にできる凹部を覆い
隠すことができると共に、移動付勢部材137の付勢力
を利用して商品103の落下時における衝撃を吸収で
き、さらに、緩衝規制部材139の待機姿勢が上端から
下端にかけて搬出機構部107との距離つまり通路幅1
20が徐々に狭くなるように係止されているので落下し
てきた商品103は常に安定して搬出機構部107側へ
収納されることとなる。
【0109】このことは、自由回転軸123側へ落下し
てきた商品3がさらに同じ方向で落下すると、直接自由
回転軸123に当たり、通路幅120を広げる方向に押
しやってしまう力が大きくなるので投入した商品103
の直径に比べ大きい通路幅120設定をとることとな
り、商品103の多本投出等の搬出不良を引き起こすこ
とを防止している。図17は緩衝規制部材139を取り
付けたときの商品直径検知待機状態の搬出部117の側
面図である。
【0110】また、上記実施例1では、移動付勢手段と
して移動付勢部材137の名のもとにコイルバネを用い
たが、コイルバネでは安定した引っ張り力を得るには一
定以上のバネ長さが必要となるため、バネ取り付けスペ
ースが大きくなる。そこで、図18、図19に示すよう
な一端を固定板124の搬出機構部107側と反対の面
に固定し、他端を拘束リンク132及び拘束リンク13
2aの下面に固定したトーションバネ140を用いるこ
とができる。図18はトーションバネ140を用いたと
きの商品直径検知待機状態の搬出部117の側面図で、
図19はトーションバネ140取り付け部の側面図であ
る。
【0111】なお、搬出部117を構成する各部品から
搬出機構部107のみを取り除いてユニット化してい
る。この場合は、既存の商品収納棚101に代用でき
る。
【0112】また上記においては、大径、小径2種の商
品を例にとってその作用を説明したが、中間径の商品に
おいてはその外径に応じて通路幅が決定されることはも
ちろんである。
【0113】
【発明の効果】以上の説明の通り、本発明の構成によれ
ば、商品通路出口側の設定作業が不要となり、また、上
部保持板及び下部保持板のそれぞれは、連結板と拘束リ
ンク及び上部スライド部、下部スライド部にそれぞれ自
由回転軸、スライド軸、交差軸、固定回転軸により連結
されているため、商品通路から落下してきた商品が、自
由回転軸および上部保持板、下部保持板をそれぞれのど
の位置にあたって移動させても元の位置より平行移動す
ることができるので搬出手段からの距離である商品通路
幅は平行に保たれ安定した商品収納姿勢をとれ、商品詰
まり等の搬出不良を低減させることができる。
【0114】また、保持板、連結板、拘束リンク、自由
回転軸からなる商品投出装置を上下に配したことで入り
口側を大径の商品に設定したときに、小径の商品を誤っ
て投入しても商品通路出口側は自動的に小径の商品に合
致した商品通路幅となるためその小径の商品が誤搬出さ
れる恐れがなくなる。
【0115】また、拘束リンクの固定部材側の面に拘束
爪を上下に有したことで拘束爪が2つのロック片を選択
する必要がなくなり拘束爪とロック片の当接について1
対1対応となり、拘束爪が誤ってロック片を選択するこ
とがなくなる。更に、拘束爪の上下間隔を広げると同様
にロック片の上下間隔も広がり、その時には、拘束爪の
ロック片誤選択の可能性を更に下げることができると共
に、拘束爪及びロック片の位置を自由に設計でき、フレ
キシブルな仕様となる。
【0116】また、上部保持板に緩衝規制部材を回転リ
ンクと回転付勢部材とを共に挿通することで、固定部材
と自由回転軸との間の凹部を覆うことができ、凹部に商
品がはまり込むといった商品通路内での商品残りを防止
できると共に、移動付勢部材の付勢力を利用して商品の
落下時における衝撃を吸収でき、さらに、緩衝規制部材
の待機姿勢が上端から下端にかけて搬出手段との距離つ
まり商品通路幅が徐々に狭くなるように係止されている
ので落下してきた商品は常に安定して搬出手段側へ収納
されることとなる。このことは、自由回転軸側へ落下し
てきた商品がさらに同じ方向で落下すると、直接自由回
転軸に当たり、商品通路幅を広げる方向に押しやってし
まう力が大きくなるので投入した商品の直径に比べ大き
い商品通路幅設定をとることとなり商品の多本出等搬出
不良を引き起こすことを防止できる。
【0117】さらに、移動付勢手段として移動付勢部材
の名のもとコイルバネを用いたが、コイルバネでは安定
した引っ張り力を得るには一定以上のバネ長さがいるた
め、バネ取り付けスペースが大きくなるので、一端を固
定部材の搬出手段側と反対の面に固定し、他端を拘束リ
ンク及び拘束リンクの下面に固定したトーションバネを
用いたことにより、省スペースで安定した付勢力を得る
ことができ商品通路幅設定動作の確実性が向上し後搬出
を防止できる。
【0118】また本発明の構成によれば、商品通路出口
側の設定作業が不要となり、また、上部保持板及び下部
保持板のそれぞれは、連結板と拘束リンク及び上部スラ
イド部、下部スライド部にそれぞれ自由回転軸、スライ
ド軸、交差軸、固定回転軸により連結されているため、
商品通路から落下してきた商品が、自由回転軸および上
部保持板、下部保持板をそれぞれのどの位置にあたって
移動させても元の位置より平行移動することができるの
で、搬出機構部からの距離である通路幅は平行に保たれ
て安定した商品収納姿勢をとれ、商品詰まり等の搬出不
良を低減させることができる。
【0119】また、保持板、連結板、拘束リンク、自由
回転軸からなる商品投出装置を上下に配したことで入口
側を大径の商品に設定したときに、小径の商品を誤って
投入しても商品通路出口側は自動的に小径の商品に合致
した通路幅となるためその小径の商品が誤搬出される恐
れがなくなる。
【0120】また、拘束リンクの固定板側の面に拘束爪
を上下に有したことで拘束爪が2つのロック片を選択す
る必要がなくなり拘束爪とロック片の当接について1対
1対応となり、拘束爪が誤ってロック片を選択すること
がなくなる。更に、拘束爪の上下間隔を広げると同様に
ロック片の上下間隔も広がり、その時には、拘束爪のロ
ック片誤選択の可能性を更に下げることができると共
に、拘束爪及びロック片の位置を自由に設計でき、フレ
キシブルな仕様となる。
【0121】また、上部保持板に緩衝規制部材を回転リ
ンクと回転付勢部材とを共に挿通することで、固定板と
自由回転軸との間の凹部を覆うことができ、凹部に商品
がはまり込むといった商品通路内での商品残りを防止で
きると共に、移動付勢部材の付勢力を利用して商品の落
下時における衝撃を吸収でき、さらに、緩衝規制部材の
待機姿勢が上端から下端にかけて搬出機構部との距離つ
まり通路幅が徐々に狭くなるように係止されているので
落下してきた商品は常に安定して搬出機構部側へ収納さ
れることとなる。このことは、自由回転軸側へ落下して
きた商品がさらに同じ方向で落下すると、直接自由回転
軸に当たり、通路幅を広げる方向に押しやってしまう力
が大きくなるので投入した商品の直径に比べ大きい通路
幅設定をとることとなり、商品の多本投出等搬出不良を
引き起こすことを防止できる。
【0122】さらに、移動付勢手段として移動付勢部材
の名のもとにコイルバネを用いたが、コイルバネでは安
定した引っ張り力を得るには一定以上のバネ長さがいる
ため、バネ取り付けスペースが大きくなるので、一端を
固定板の搬出機構部側と反対の面に固定し、他端を拘束
リンク及び拘束リンクの下面に固定したトーションバネ
を用いたことにより、省スペースで安定した付勢力を得
ることができ通路幅設定動作の確実性が向上し誤投出を
防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による自動販売機の商品投出装置の実施
例1の断面図。
【図2】同実施例の自動販売機の商品投出装置の正面
図。
【図3】同実施例の自動販売機の商品投出装置のリンク
機構部の斜視図。
【図4】同実施例の自動販売機の商品投出装置の大系商
品を投入したときの断面図。
【図5】同実施例の自動販売機の商品投出装置の中径商
品を投入したときの断面図。
【図6】同実施例の自動販売機の商品投出装置の小系商
品を投入した時の断面図。
【図7】同実施例の自動販売機の商品投出装置を搭載し
た自動販売機本体の概略構成を示す断面図。
【図8】本発明による自動販売機の商品投出装置の実施
例2の断面図。
【図9】本発明による自動販売機の商品投出装置の実施
例3の断面図。
【図10】本実施形態に係る自動販売機の概略構成を示
す断面図。
【図11】自動販売機の商品投出装置の断面図。
【図12】自動販売機の商品投出装置の斜視図。
【図13】商品投出装置の主要部の斜視図。
【図14】大径の商品103aを投入したときの搬出部
117の側面図。
【図15】小径の商品103bを投入したときの搬出部
117の側面図。
【図16】拘束爪135を上下2個所設けた時の搬出部
117の側面図。
【図17】緩衝規制部材139を取り付けたときの商品
直径検知待機状態の搬出部117の側面図。
【図18】トーションバネ140を用いたときの商品直
径検知待機状態の搬出部117の側面図。
【図19】トーションバネ取り付け部の側面図。
【図20】従来の自動販売機の商品投出装置を搭載した
自動販売機本体の概略構成を示す断面図。
【図21】従来の自動販売機の商品投出装置を搭載した
商品収納棚の大径商品投入時の入り口側の側面図。
【図22】従来の自動販売機の商品投出装置を搭載した
商品収納棚の小径商品投入時の入り口側の側面図。
【図23】従来の自動販売機の商品投出装置の斜視図。
【符号の説明】
1 商品収納棚 2 商品通路 3 商品 3a 大径の商品 3b 中径の商品 3c 小径の商品 4 商品投入口 5 商品案内板 6 案内部材 6a 最上部の部材 7 搬出手段 8 保持板 9,10 係合軸 11 側板 12,13 係合溝 14,15 スペーサーの取り付け用の穴 17 搬出部 18 上部保持板 19 下部保持板 20 商品通路幅 21 ロック片 22 保持板筒部 23 連結板 24 自由回転軸 25 固定部材 26a 隙間(スライド部) 26b 長穴(スライド部) 27 上部スライド部 28 下部スライド部 29 スライド軸 30 交差穴 31 交差部 32 角穴 33 拘束リンク 33a 拘束リンク 34 軸受け 35 固定回転軸 36 拘束爪 36a 上部拘束爪 36b 下部拘束爪 37 交差軸 38 移動付勢部材 39 回転付勢部材 40 緩衝フラップ 41 フラップ回転軸 42 緩衝付勢部材 43 緩衝規制部材 101 商品収納棚 102 商品通路 103 商品 103a 大径の商品 103b 小径の商品 104 商品投入口 105 商品案内板 106 案内部材 106a 最上部の部材 107 商品搬出機構部 108 商品保持板 109,110 係合軸 111 側板 112,113 係合溝 114,115 スペーサー取り付け穴 116 商品取り出し口 117 搬出部 118 上部保持板 119 下部保持板 120 通路幅 121 ロック片 122 連結板 123 自由回転軸 124 固定板 125a 隙間(スライド部) 125b 長穴(スライド部) 126 上部スライド部 127 下部スライド部 128 スライド軸 129a 隙間(交差部) 129b 長穴(交差部) 130 交差部 131 角穴 132 拘束リンク 132a 拘束リンク 133 軸受け 134 固定回転軸 135 拘束爪 135a 上部拘束爪 135b 下部拘束爪 136 交差軸 137 移動付勢部材 138 回転付勢部材 139 緩衝規制部材 140 トーションバネ(移動付勢部材)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 諏訪部 憲 大阪府東大阪市高井田本通4丁目2番5 号 松下冷機株式会社内 (72)発明者 田 中 通 大阪府東大阪市高井田本通4丁目2番5 号 松下冷機株式会社内 (56)参考文献 特開 平6−103454(JP,A) 特開 平6−111115(JP,A) 特開 平6−111112(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G07F 9/00 107 G07F 11/24 G07F 11/34

Claims (30)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】左右に相対向して配設された側板間に複数
    円筒状の商品を積み上げて収納する商品収納棚の下部
    で販売信号に基づいて収納された商品を1本ずつ搬出す
    る搬出手段と対向する位置に並設され、前記左右に相対
    向する側板及び前記搬出手段と共に前記商品が通過する
    商品通路を形成する自動販売機の商品投出装置であっ
    て、前記商品投出装置は、商品投出時に販売商品の径の
    大きさに合わせて前記搬出手段との間の商品通路幅を自
    動的に決定し、前記商品投出装置における前記商品通路
    を通過する商品の長手方向の全横幅が販売する商品の中
    で最も大きい商品の長手方向の寸法以下で構成されるこ
    とを特徴とした自動販売機の商品投出装置。
  2. 【請求項2】商品投出装置の基盤を成す固定部材と、前
    記固定部材に吊り下げられ商品投出時の商品の動作に従
    動して搬出手段に対して進退動作する保持板と、前記保
    持板を前記搬出手段の方向に付勢する付勢部材と、前記
    商品投出装置が商品投出時に販売商品の径の大きさに合
    わせて前記搬出手段との間の商品通路幅を自動的に決定
    するとき前記保持板の動作を拘束するロック部とを備え
    た請求項1に記載の自動販売機の商品投出装置。
  3. 【請求項3】左右に相対向して配設された側板間に複数
    円筒状の商品を積み上げて収納する商品収納棚の下部
    で販売信号に基づいて収納された商品を1本ずつ搬出す
    る搬出手段と対向する位置に並設され、前記左右に相対
    向する側板及び前記搬出手段と共に前記商品が通過する
    商品通路を形成する自動販売機の商品投出装置であっ
    て、前記商品投出装置の基盤を成す固定部材と、前記固
    定部材に吊り下げられ商品投出時の商品の動作に従動し
    て前記搬出手段に対して進退動作する保持板と、前記保
    持板を前記搬出手段の方向に付勢する付勢部材と、前記
    商品投出装置が商品投出時に販売商品の径の大きさに合
    わせて前記搬出手段との間の商品通路幅を自動的に決定
    するとき前記保持板の動作を拘束するロック部とを有
    し、前記保持板は前記固定部材から前記搬出手段側に突
    出した位置で待機することを特徴とした自動販売機の商
    品投出装置。
  4. 【請求項4】左右に相対向して配設された側板間に複数
    円筒状の商品を積み上げて収納する商品収納棚の下部
    で販売信号に基づいて収納された商品を1本ずつ搬出す
    る搬出手段と対向する位置に並設され、前記左右に相対
    向する側板及び前記搬出手段と共に前記商品が通過する
    商品通路を形成する自動販売機の商品投出装置であっ
    て、前記商品投出装置の基盤を成す固定部材と、商品投
    出時の商品の動作に従動して前記搬出手段に対して進退
    動作する保持板と、前記保持板を前記搬出手段の方向に
    付勢する付勢部材と、前記商品投出装置が商品投出時に
    販売商品の径の大きさに合わせて前記搬出手段との間の
    商品通路幅を自動的に決定するとき前記保持板の動作を
    拘束するロック部と、前記固定部材と前記保持板とに連
    結され前記保持板の前記搬出手段に対する進退動作の媒
    体となるリンク機構とを備えた自動販売機の商品投出装
    置。
  5. 【請求項5】左右に相対向して配設された側板間に複数
    円筒状の商品を積み上げて収納する商品収納棚の下部
    で販売信号に基づいて収納された商品を1本ずつ搬出す
    る搬出手段と対向する位置に並設され、前記左右に相対
    向した側板及び前記搬出手段と共に前記商品が通過する
    商品通路を形成する自動販売機の商品投出装置であっ
    て、前記商品投出装置の基盤を成す固定部材と、前記固
    定部材に吊り下げられ商品投出時の商品の動作に従動し
    て前記搬出手段に対して進退動作する保持板と、前記保
    持板を前記搬出手段の方向に付勢する付勢部材と、前記
    商品投出装置が商品投出時に販売商品の径の大きさに合
    わせて前記搬出手段との間の商品通路幅を自動的に決定
    するとき前記保持板の動作を拘束するロック部とを有
    し、前記ロック部は前記固定部材から前記搬出手段側に
    突出した位置で待機することを特徴とした自動販売機の
    商品投出装置。
  6. 【請求項6】一端で保持板を枢着し他端で固定部材と摺
    接する連結板と、一端に拘束爪を設け他端で前記固定部
    材に枢着された拘束リンクとを有し、前記連結板と前記
    拘束リンクとは互いにその中間部で枢着され、互いに連
    動して前記保持板の進退動作の媒体となることを特徴と
    した請求項2から請求項5のいずれか1項に記載の自動
    販売機の商品投出装置。
  7. 【請求項7】ロック部は、保持板の商品保持面の裏面で
    突出し水平方向に延在したロック片と、拘束リンクの一
    端で商品投出装置が商品投出時に販売商品の径の大きさ
    に合わせて搬出手段との間の商品通路幅を自動的に決定
    するときに前記ロック片と嵌合して前記保持板の動作を
    拘束する拘束爪とからなる請求項2から請求項6のいず
    れか1項に記載の自動販売機の商品投出装置。
  8. 【請求項8】保持板の商品保持面の裏面で突出し水平方
    向に延在した複数のロック片を上下に並設した請求項7
    に記載の自動販売機の商品投出装置。
  9. 【請求項9】拘束リンクに複数の拘束爪を上下に並設し
    た請求項7または請求項8に記載の自動販売機の商品投
    出装置。
  10. 【請求項10】付勢部材は、保持板を搬出手段の方向に
    回転付勢する回転付勢部材と、前記保持板を前記搬出手
    段の方向に進行付勢する移動付勢部材とからなる請求項
    2から請求項9のいずれか1項に記載の自動販売機の商
    品投出装置。
  11. 【請求項11】連結板の一端で、保持板と前記連結板と
    を互いに回動自在に軸着した自由回転軸を備えた請求項
    6から請求項10のいずれか1項に記載の自動販売機の
    商品投出装置。
  12. 【請求項12】連結板の他端で、前記連結板が固定部材
    に対してスライド自在に軸着摺接したスライド軸を備え
    た請求項6から請求項11のいずれか1項に記載の自動
    販売機の商品投出装置。
  13. 【請求項13】拘束リンクの他端で、固定部材に回動自
    在に軸着した固定回転軸を備えた請求項6から請求項1
    2のいずれか1項に記載の自動販売機の商品投出装置。
  14. 【請求項14】回転付勢部材は、連結板の一端で保持板
    と前記連結板とを互いに回動自在に軸着した自由回転軸
    を案内棒とし、一端のフックを前記保持板に他端のフッ
    クを前記連結板に掛着したねじりコイルばねである請求
    項10から請求項13のいずれか1項に記載の自動販売
    機の商品投出装置。
  15. 【請求項15】移動付勢部材は、一端のフックを連結板
    に他端のフックを固定部材に掛着した引張コイルばねで
    ある請求項10から請求項14のいずれか1項に記載の
    自動販売機の商品投出装置。
  16. 【請求項16】移動付勢部材は、一端のフックを連結板
    の他端で前記連結板が固定部材に対してスライド自在に
    軸着摺接したスライド軸に、他端のフックを前記固定部
    材に掛着した引張コイルばねである請求項10から請求
    項14のいずれか1項に記載の自動販売機の商品投出装
    置。
  17. 【請求項17】移動付勢部材は、拘束リンクの他端で固
    定部材に回動自在に軸着した固定回転軸を案内棒とし、
    一端のフックを前記固定部材に他端のフックを前記拘束
    リンクに掛着したねじりコイルばねである請求項10か
    ら請求項14のいずれか1項に記載の自動販売機の商品
    投出装置。
  18. 【請求項18】保持板とリンク機構とロック部と付勢部
    材とを上下に2対並設した請求項6から請求項9のいず
    れか1項に記載の自動販売機の商品投出装置。
  19. 【請求項19】保持板の上方で前記保持板と固定部材と
    の空隙部を覆設する緩衝手段を備えた請求項2から請求
    項18のいずれか1項に記載の自動販売機の商品投出装
    置。
  20. 【請求項20】緩衝手段は、保持板の上方で枢着されそ
    の回転中心から搬出手段の方向へ延在した緩衝フラップ
    と、前記緩衝フラップを搬出手段側に付勢する緩衝付勢
    部材とからなる請求項19に記載の自動販売機の商品投
    出装置。
  21. 【請求項21】緩衝手段は、保持板と連結板と共に自由
    回転軸で軸着され、前記自由回転軸から固定部材の方向
    へ延在した緩衝規制部材である請求項19に記載の自動
    販売機の商品投出装置。
  22. 【請求項22】保持板の上端で自由回転軸に軸着された
    保持板筒部を備えた請求項11から請求項21のいずれ
    か1項に記載の自動販売機の商品投出装置。
  23. 【請求項23】保持板筒部の搬出手段側を保持板の商品
    保持面よりも搬出手段側へ突出させた請求項22に記載
    の自動販売機の商品投出装置。
  24. 【請求項24】保持板は、それ自身或いはその表面の摩
    擦係数が小さい材料を用いた請求項2から請求項23の
    いずれか1項に記載の自動販売機の商品投出装置。
  25. 【請求項25】保持板筒部の販売対象となる全ての商品
    との接触部を固定部材の幅の中で少なくとも2箇所以上
    とした請求項22から請求項24のいずれか1項に記載
    の自動販売機の商品投出装置。
  26. 【請求項26】左右2枚の対向した側板間に円筒状の商
    品を収納する商品通路を備え、前記側板間下部に垂設さ
    れた搬出手段を備えた自動販売機において、収納された
    商品を前記搬出手段と共に保持し、前記搬出手段に対向
    して複数設けられた保持板と、前記搬出手段と前記保持
    板との間にできる所要幅の通路部と、前記保持板の上端
    に前記搬出手段と平行に挿通された回動自在な自由回転
    軸と、前記搬出手段に対向して並設された固定部材と、
    前記固定部材に設けられたスライド部と、一端を前記保
    持板と共に前記自由回転軸で回動自在に挿通され、反対
    方向の端は前記スライド部に移動自在に嵌挿された連結
    板と、前記スライド部の上方で回動自在に挿通された固
    定回転軸と、一端が回動自在に前記固定回転軸を挿通し
    軸着された拘束リンクと、前記拘束リンクの下端に設け
    られた拘束爪と、前記保持板に設けられ、前記保持板と
    前記拘束リンクの動作により前記拘束爪と当接し前記保
    持板を拘束させるロック片と、前記自由回転軸を中心に
    前記保持板の下端を付勢する回転付勢部材と、前記固定
    部材と前記連結板との間に設けられた移動付勢部材と、
    前記連結板と前記拘束リンクとを回動自在に軸着した交
    差部を有したことを特徴とする自動販売機の商品投出装
    置。
  27. 【請求項27】搬出手段に対向して上下に保持板を配
    し、収納された任意の直径を有した商品の最下部から2
    本目までの商品に対してそれぞれ保持するようにしたこ
    とを特徴とする請求項26記載の自動販売機の商品投出
    装置。
  28. 【請求項28】拘束リンクの固定部材側の面に拘束爪を
    上下に有した請求項26または請求項27記載の自動販
    売機の商品投出装置。
  29. 【請求項29】保持板と連結板と共に自由回転軸を挿通
    し嵌挿され、前記自由回転軸から固定部材に向かって延
    びた形状を有し、交差部を覆うように配された緩衝規制
    部材を備えている請求項26から請求項28のいずれか
    1項に記載の自動販売機の商品投出装置。
  30. 【請求項30】移動付勢部材がトーションバネであり、
    前記トーションバネは固定回転軸に挿通させ、一端を固
    定部材に他端を拘束リンクに当接もしくは定接させた請
    求項26から請求項29のいずれか1項に記載の自動販
    売機の商品投出装置。
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