JP2623429B2 - 物品荷受装置 - Google Patents

物品荷受装置

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JP2623429B2
JP2623429B2 JP14538193A JP14538193A JP2623429B2 JP 2623429 B2 JP2623429 B2 JP 2623429B2 JP 14538193 A JP14538193 A JP 14538193A JP 14538193 A JP14538193 A JP 14538193A JP 2623429 B2 JP2623429 B2 JP 2623429B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は物品荷受装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、物品荷受装置として、物品を収納
するとともに、任意個数の当該物品を切り出し可能とす
る切り出し装置と、上記切り出し装置から切り出された
物品を案内可能とするシュートと、上記シュートの物品
排出側に配置され、該シュートから排出される物品を荷
受する荷受部を備えるコンベヤとを有してなるものがあ
る。
【0003】この物品荷受装置において、切り出し装置
から切り出された物品は、シュートに案内されて滑落し
た後、コンベヤの荷受部に投入されて荷受される。そし
て、このとき、シュートから滑落してコンベヤ側に排出
される物品は、コンベヤの荷受部上方を飛行して該荷受
部を挟む反シュート側領域に配置されている閉鎖部材に
衝突し、その後、該コンベヤの荷受部内に落下するもの
となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】然しながら、従来技術
には、下記〜の問題点がある。 コンベヤにおける荷受部を挟む反シュート側領域に配
置されている閉鎖部材が合板等の剛性材にて構成されて
いる。このため、シュートから排出されてくる物品は閉
鎖部材に衝撃的に衝突して大きく跳ね返る。この跳ね返
りは、閉鎖部材として、合板等の剛性材表面にゴム等の
衝撃吸収材を貼付けたものを用いても、十分には改善さ
れない。
【0005】上記により跳ね返った物品は、一旦シ
ュート上に戻ったり、向きが変り、該物品を安定的にコ
ンベヤの荷受部に投入できない。
【0006】物品の形状によって(例えば先端の丸い
物品等)は、物品が閉鎖部材に衝突した際、物品後部が
左右に少し傾き、隣りを流れてきた物品に当たって物品
の向きが乱れ、それら物品を安定的にコンベヤの荷受部
に投入できない。
【0007】本発明は、物品の長手方向を揃えてコンベ
ヤに多品種集荷するに際し、コンベヤに既に入っている
物品の整列を乱すことのないように、物品の落下方向、
姿勢を揃えた整然とした安定姿勢で荷受部に移載するこ
とを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、物品を収納す
るとともに、任意個数の当該物品を切り出し可能とする
切り出し装置と、上記切り出し装置から切り出された物
品をその長手方向が排出方向に合致するように案内可能
とするシュートと、上記シュートの物品排出側に配置さ
れ、該シュートから排出される物品を荷受する荷受部を
備えるコンベヤとを有し、複数品種の各物品に対応する
複数組の切り出し装置とシュートとを、コンベヤが循環
移動する集荷経路に沿って配置し、コンベヤの荷受部を
順次各シュートの物品排出側に位置付け、各切り出し装
置から切り出された物品を各シュートから順次荷受部に
集荷する物品荷受装置において、前記コンベヤは、可撓
U字状荷受部を備え、該荷受部のU字の横断面をシュー
トから排出される物品の長手方向に直交するように設定
するとともに、該荷受部の上方空間を挟む反シュート側
領域に衝撃吸収部材を配置しており、上記衝撃吸収部材
は、衝撃吸収材料からなり、前記シュートからの物品排
出域に相対面しない位置にて支持されてなり、前記切り
出し装置における隣り合う物品収納部の境界の物品切り
出し方向に沿う延長線上に配置される仕切りを、前記シ
ュートから前記コンベヤの荷受部上方を通って衝撃吸収
部材に至るまで連続して延在し、該シュートの仕切りに
沿う物品長手方向に揃えられて該シュートから排出され
る物品を、該衝撃吸収部材に衝突させた後、上記荷受部
上方で隣り合う仕切りと仕切りの間にて下方に臨む物品
排出域からその直下の該荷受部に落下せしめるようにし
たものである。
【0009】
【0010】
【作用】請求項1に記載の本発明によれば、下記〜
の作用がある。 コンベヤにおける荷受部を挟む反シュート側領域に設
けられる衝撃吸収部材として、ゴム等の衝撃吸収材料を
用い、かつ物品の衝突域(シュートからの物品排出域に
対応)では衝撃吸収材料の裏を合板等の剛性材で支え
ず、浮かせるものとした。これにより、シュートから排
出されてくる物品の衝突エネルギを十分吸収することが
でき、物品の跳ね返りを低減できる。これにより、物品
はコンベヤにおける荷受部を挟む反シュート側領域の衝
撃吸収部材に当たった後、大きく跳ね返ることがなく、
結果としてシュート上に戻ったり向きが変わることな
く、荷受部に投入される。
【0011】切り出し装置における隣り合う物品収納
部の境界の物品切り出し方向に沿う延長線上に配置され
る仕切りを、シュートからコンベヤの荷受部上方を通っ
て衝撃吸収部材に至るまで連続して設けてある。従っ
て、物品はシュートを落下するとき、更には衝撃吸収部
材に衝突したとき、両側を仕切りで仕切られているの
で、左右に傾いたり回転して荷受部への落下姿勢を乱す
ことがなく、また、隣りの物品排出域から排出されてく
る物品と干渉して荷受部への落下姿勢を乱すことなく、
物品長手方向を排出方向に保たれたまま荷受部へ落下す
る。そして、物品は上述の姿勢を両側の仕切りに挟まれ
て保ったまま、それらの仕切りと仕切りの間の物品排出
域からその直下の荷受部に向けて落下する。これによ
り、物品を整然とした安定姿勢で荷受部に移載できるも
のとなる。
【0012】コンベヤの荷受部が可撓性を有している
から、該荷受部に物品を投入するに際し、投入衝撃力を
荷受部のたわみ変形により吸収でき、物品の損傷、騒音
の発生を低減できる。また、荷受部は可撓性を有してい
るから、該荷受部が投入物品の形状に適合するようにた
わみ変形して物品を整然とした安定姿勢に維持でき、例
えば複数の物品の長手方向を互いに整列して整然と搬送
できる。コンベヤの荷受部のU字横断面が物品の長手方向に直
交するようにシュートの端部と衝撃吸収部材の下方に設
けられ、衝撃吸収部材にあたって仕切りで規制されて落
下する物品を受け取るようにしてある。これにより、物
品は長手方向を揃えられて荷受部のU字横断面(凹部)
に保持されるので、後に別の品種の物品を受け取っても
既に入っている物品の整列を乱れにくくすることができ
る。
【0013】
【0014】
【0015】
【実施例】図1はピッキング装置の全体を示す模式図、
図2はコンテナ搬送ラインに沿う複数の集荷ユニットを
示す模式図、図3は集荷ユニットを示す模式図、図4は
物品切り出し装置からの物品切り出し状態を示す模式
図、図5は物品取り出し装置の要部を示す模式図、図6
は物品切り出し装置の要部を示す模式図、図7は物品取
り出し装置の平面視を示す模式図、図8は物品切り出し
装置の平面視を示す模式図、図9はシュートから荷受コ
ンベヤへの物品供給状態を示す模式図、図10は荷受コ
ンベヤに設けた衝撃吸収部材を示す模式図、図11は荷
受コンベヤに設けた荷受部材の被支持点間隔調整装置を
示す模式図、図12は被支持点間隔調整装置の作動を示
す模式図、図13は物品排出/移載装置を示す模式図、
図14は荷受部材のため拡開装置を示す模式図、図15
は荷移載装置を示す模式図、図16は荷受部材から荷移
載具への物品排出動作を示す模式図、図17は荷移載具
からコンテナへの物品移載動作を示す模式図、図18は
荷移載具からコンテナへの物品移載動作を示す模式図、
図19は荷移載具からコンテナへの物品移載動作を示す
模式図、図20はピッキング装置の集荷工程を示す流れ
図、図21はシュートと衝撃吸収部材の変形例を示す模
式図、図22は図21の要部拡大図、図23は図22の
平面図である。
【0016】(第1実施例)(図1〜図20) ピッキング装置10は、図1に示す如く、流動棚11、
物品供給ロボット12、物品取り出し装置13、物品切
り出し装置14、ガイドシュート15、固定シュート1
6、荷受コンベヤ17、荷移載装置18にて1つの集荷
ユニット10Aを構成している。そして、図2に示す如
く、コンテナ搬送ライン19に沿う複数位置のそれぞれ
に上記集荷ユニット10Aを配置し、各集荷ユニット1
0Aの荷移載装置18のそれぞれによって順次物品をコ
ンテナ83に移載するものとしている。以下、各装置の
詳細について説明する。
【0017】(A) 流動棚11及び物品供給ロボット12
(図1参照) 流動棚11は複数品種(例えば20品種)の各物品に対応
する複数個(例えば第1間口〜第20間口の20個)の間口
を並列配置し、各間口毎に異なる品種の物品を複数個づ
つ収納した段ボールケース21を一時貯留している。
【0018】物品供給ロボット12は流動棚11の各間
口前面に沿って自走し、各間口の段ボールケース21を
対応する物品切り出し装置14に供給する。具体的に
は、物品供給ロボット12は特定間口の段ボールケース
21を支持台22上に受入れ、ハンド23に保持した物
品取り出し装置13を支持台22上の段ボールケース2
1上面に装着し、この支持台22とハンド23とで挟持
した段ボールケース21を反転した状態で、物品取り出
し装置13を対応する物品切り出し装置14の上部に係
着せしめる。尚、物品供給ロボット12は物品切り出し
装置14上で空になった段ボールケース21を物品取り
出し装置13とともに流動棚11の前面に反転復帰せし
め、空段ボールケース21を流動棚11の前面下部のケ
ース排出コンベヤ24に落下処理せしめる。
【0019】(B) 物品取り出し装置13及び物品切り出
し装置14(図1〜図8参照) 物品取り出し装置13と物品切り出し装置14は互いに
結合されて1組をなすものである。そして、ピッキング
装置10は、流動棚11の間口数に対応するように、複
数品種の各物品に対応する複数組(例えば第 1間口〜第
20間口)の物品取り出し装置13、物品切り出し装置1
4を備えている。
【0020】そして、ピッキング装置10は、各物品切
り出し装置14の上部に対応する物品取り出し装置13
を着脱可能としており、物品取り出し装置13に装着さ
れた段ボールケース21の物品の全てを、物品取り出し
装置13のシャッタ装置26を開動作することにて下方
の物品切り出し装置14に移し替えた後、物品切り出し
装置14のシャッタ装置27を開動作し、物品切り出し
装置14から任意個数の上記物品をガイドシュート15
の側へ切り出すことができる。
【0021】このとき、物品取り出し装置13は、図7
に示す如く、機枠28に取付けられる仕切り枠29が備
える仕切り30によって、段ボールケース21内の物品
配列と同じ配列(n行、k列)の行列状に区画された複
数の物品収納部31を備える。尚、物品取り出し装置1
3は、取扱い品種の変更に応じた仕切り枠29の取付け
部材29Aを着脱自在とするため、機枠28に仕切り枠
固定用長孔32を備えている。また、物品取り出し装置
13は、物品供給ロボット12のハンド23が保持する
ための被把持部33を備えている。
【0022】そして、物品取り出し装置13にあって
は、図5に示す如く、仕切り枠29に形成した物品収納
部31の底面を、前述のシャッタ装置26により開閉可
能としている。シャッタ装置26は、シャッタ35を機
枠28に設けたガイドレール34に沿って移動自在と
し、架台36側に支持してあるシリンダ37側の係合ピ
ン38にシャッタ35の係合凹部39を係脱自在として
いる。物品供給ロボット12が物品取り出し装置13を
物品切り出し装置14の上部に係着するとき、係合凹部
39は係合ピン38に係着される。即ち、シャッタ装置
26は、ピッキング制御装置(不図示)の制御によりシ
リンダ37が駆動されると、シャッタ35が行方向に移
動せしめられ、全物品収納部31を一気に開制御し、結
果として物品取り出し装置13に装着されている段ボー
ルケース21内の全物品を下方の物品切り出し装置14
に移し替える。そして、物品供給ロボット12は空にな
った段ボールケース21と物品取り出し装置13とを物
品切り出し装置14から取外して該段ボールケース21
を前述の如くケース排出コンベヤ24に排出し、該物品
取り出し装置13に実段ボールケース21を再セット
し、物品切り出し装置14上に戻される。
【0023】また、物品切り出し装置14は、図8に示
す如く、機枠41に取付けられる仕切り枠42が備える
仕切り43によって、物品取り出し装置13と同じ配列
の行列状に区画された複数の物品収納部44を備える。
尚、物品切り出し装置14は、取扱い品種の変更に応じ
た仕切り枠42の取付部材42Aを着脱自在とするた
め、機枠41に仕切り枠固定用長孔45を備えている。
また、物品切り出し装置14は、物品取り出し装置13
を着脱自在とするための凹凸部46を備えている。
【0024】そして、物品切り出し装置14にあって
は、図6に示す如く、仕切り枠42に形成した物品収納
部44の底面を、前述のシャッタ装置27により開閉可
能としている。シャッタ装置27は、モータ47によっ
て駆動される無端周回状チェーン48に大開閉体49と
複数の小開閉体50とを具備している。大開閉体49
は、物品収納部44の行方向の全切出口に対応する広幅
板状をなし、モータ47の駆動により行方向に移動さ
れ、各物品収納部44の底面切出口を 1行単位で同時に
開制御する。各小開閉体50は、大開閉体49の先端部
において物品収納部44の列方向の各 1個の切出口毎に
配設され、各シリンダ51によって対応する物品収納部
44の底面切出口を各個独立的に開閉可能とする。即
ち、シャッタ装置27は、ピッキング制御装置の制御に
より各シリンダ51が駆動されると、各小開閉体50に
より物品収納している最先端行の物品収納部44を必要
区画数だけ各個独立的に開制御して物品を切り出し、 1
行全部の物品収納部44が空になると、モータ47によ
り大開閉体49を次行へと移動する。こうして、全ての
行の物品収納部44が空になると、シャッタ装置27を
全て閉じ、物品取り出し装置13からの物品の補給を受
ける。
【0025】尚、小開閉体50は、仕切り枠42が備え
る仕切り43の最小間隔に対応するサイズのものを採用
し、当該サイズの複数の小開閉体50を並列的に設ける
ものであっても良い。この場合に、仕切り43の間隔が
広いときには、複数の小開閉体50がその幅に合わせて
同時に開くように制御される。
【0026】(C)ガイドシュート15及び固定シュー
ト16(図4、図9参照) 固定シュート16は、図4、図9に示す如く、各物品切
り出し装置14の下方にて、各物品切り出し装置14毎
に各物品切り出し装置14の間口幅(全切出幅)にて固
定配置される。即ち、固定シュート16の奥の端は物品
切り出し装置14の切出口直下に配置され、固定シュー
ト16の先端は物品切り出し装置14の切出口直下より
前方へ突出して荷受コンベヤ17に臨むように配置され
ている。そして、固定シュート16は、物品切り出し装
置14から切り出された物品をその長手方向が排出方向
に合致するように案内する。
【0027】尚、固定シュート16の幅方向における両
端部、及びその中間部には、ガイドシュート15の下端
位置規制手段として機能するとともに、物品の移動姿勢
(向き)及び移動方向を規制する機能をも果たす立上り
壁16Aが設けられている。立上り壁16Aは、物品切
り出し装置14の隣り合う切出口境界部の物品切り出し
方向に沿う延長線上にて固定シュート16の奥の端〜先
端の全長に渡って連続、もしくは断続設置され、隣り合
う物品滑走路16B(物品排出域)を互いに区分するの
である。
【0028】ガイドシュート15は、図4に示す如く、
物品切り出し装置14の切出口縁部から固定シュート1
6の上面側にまで延在され、物品切り出し装置14の切
出口から落下切出される物品をスムースに固定シュート
16に導入せしめる。
【0029】尚、ガイドシュート15は物品切り出し装
置14の隣り合う切出口境界部に対応してシュート長手
方向に設けられる仕切り壁15A(不図示)を備え、こ
の仕切り壁15Aによって隣り合う物品滑走路15B
(不図示)を互いに区分し、物品の移動姿勢(向き)及
び移動方向を規制する。
【0030】これにより、物品切り出し装置14の各切
出口から切出される複数の物品は、ガイドシュート15
の仕切り壁15A、固定シュート16の立上り壁16A
に規制され、互いに並列状に整列された状態で荷受コン
ベヤ17の各荷受部材62に供給される。
【0031】但し、物品の形状が丸ボトル等であって安
定的に流れる場合には、ガイドシュート15の仕切り壁
15A、固定シュート16の立上り壁16Aは必ずしも
要しない。
【0032】ここで、ガイドシュート15の上端部は、
切り出し装置14のシャッタ装置27を構成している大
開閉体49と一体のブラケット15Cに固定されてい
る。これにより、ガイドシュート15は、大開閉体49
の先端に配設される小開閉体50の開動作によって物品
が切出されることになる物品切り出し装置14の切出口
縁部に常に位置するように自動設定される。
【0033】また、ガイドシュート15の下端部は、固
定シュート16の上面に平行に倣うように垂下される。
尚、ガイドシュート15は固定シュート16の立上り壁
16Aに差込まれるスリット15D(不図示)を備えて
おり、ガイドシュート15の下端部は固定シュート16
の上面に摺接する状態で固定シュート16の上面に平行
に倣う。
【0034】このとき、固定シュート16の上面は、物
品切り出し装置14の側から荷受コンベヤ17の側に向
けて下り勾配をなす傾斜状態で固定配置されても良い
が、本実施例では、シャッタ装置27の開閉方向と平行
になる水平状態に固定配置される。これにより、ガイド
シュート15が延在されるシャッタ装置27への固定点
(ブラケット15C)から固定シュート16の上面まで
の距離が常に一定となり、ガイドシュート15の延在高
さは一定になるから、ガイドシュート15は固形部材に
て形成できる。
【0035】(D) 荷受コンベヤ(図4、図9〜図14参
照) 荷受コンベヤ17は、各物品切り出し装置14に上述の
如くに接続されているガイドシュート15、固定シュー
ト16の前面から荷移載装置18に渡って設定されてい
る、集荷経路(物品搬送経路)に沿って設置されてい
る。
【0036】荷受コンベヤ17は、集荷経路に沿って循
環移動可能とされる無端周回状支持部材(チェーン等)
61を有し、支持部材61の搬送方向に沿う多数位置の
それぞれに可撓性荷受部材(ベルト等)62を設けてい
る。各荷受部材62は、搬送方向に沿う前後の被支持点
63A、63Bを支持部材61に一定の間隔で設けられ
ているスラット64にピンジョイントにて支持され、可
撓U字状に吊下げられ、U字状荷受部62Aを形成可能
としている。このとき、可撓性荷受部材62は、U字の
横断面を固定シュート16から排出される物品の長手方
向に直交するように設定し、固定シュート16の前面に
おけるU字状荷受部62Aの荷受幅(開口幅)WAを固
定シュート16と同一幅(各物品切り出し装置14の間
口幅)となるように設定している。
【0037】尚、各荷受部材62は支持部材61の全周
長さに渡る長さをもつ一枚もののベルト材料にて連続形
成され、各 1個のU字状荷受部62A毎に定められた前
後の被支持点63A、63Bをスラット64にビス止め
するものであっても良い。
【0038】荷受コンベヤ17は、支持部材61が巻き
回される駆動車65を駆動するモータ66により駆動さ
れる。即ち、ピッキング制御装置の制御により、物品切
り出し装置14からの物品切り出しタイミングに応じて
支持部材61を間欠駆動し、各U字状荷受部62Aの荷
受幅づつ荷受部材62をピッチ送りし、各荷受部62A
を順次各固定シュート16の前面に位置づける。これに
より、コンベヤ装置17は、各物品切り出し装置14か
ら切出された物品を各固定シュート16から順次各荷受
部62Aに集荷しながら循環移動するものとなる。
【0039】このとき、各物品切り出し装置14から切
出された物品は、位置の重力エネルギによりガイドシュ
ート15、固定シュート16を荷受コンベヤ17の搬送
方向に直交する方向に滑落する。そして、荷受コンベヤ
17にあっては、固定シュート16からの物品投入位置
において、荷受部材62の反固定シュート側の側面を衝
撃吸収部材17Aによって閉鎖されている。衝撃吸収部
材17Aは、本実施例ではコンベヤ17の架台17Bに
設けられている。但し、衝撃吸収部材17Aは支持部材
61もしくは荷受部材62に設けられても良い。
【0040】ここで、衝撃吸収部材17Aは、図9、図
10に示す如く、無反発ゴム等の衝撃吸収材料からな
り、固定シュート16の物品滑走路16B(物品排出
域)に相対面しない位置、即ち各物品滑走路16Bの境
界に対応する位置にて、架台17Bにねじ止めされてい
る各支持材17Cに支持される。衝撃吸収部材17A
は、座板17Dを介して、止めねじ17Eにより上記支
持材17Cに固定される。従って、衝撃吸収部材17A
は、各物品滑走路16Bに相対面する位置を支持材17
C等によって背面支持されることなく、浮いた状態とさ
れ、衝撃吸収能を向上可能とされる。
【0041】また、固定シュート16において前述の如
く物品切り出し装置14の隣り合う切り出し口境界部
(隣り合う物品収納部の境界部)の物品切り出し方向に
沿う延長線上に設けられている立上り壁16Aは、該固
定シュート16の側から荷受コンベヤ17の荷受部62
A上方に延在されて仕切り16Cを構成するものとなっ
ている。仕切り16Cは、荷受部62Aの上方にて、固
定シュート16の物品滑走路16B(物品排出域)に連
続する物品排出域16Dを画定するものとなるのであ
る。
【0042】これにより、各物品切り出し装置14から
切出されガイドシュート15の物品滑走路15B、固定
シュート16の物品滑走路16Bを滑落して仕切り16
Cが画定する物品排出域16Dから荷受部材62に向け
供給される物品は、衝撃吸収部材17Aに衝突して勢
いを止められた後、隣り合う仕切り16Cと仕切り16
Cの間にて下方に臨む物品排出域16Dからその直下の
荷受部材62に落下せしめられ、該荷受部材62の撓み
変形によって更に衝撃吸収され、U字状荷受部62Aに
貯留せしめられる。U字状荷受部62Aに貯留せしめら
れる集荷物品は、荷受部材62の撓み変形により、それ
らの長手方向を荷受部材62の搬送直角方向に整えられ
て保持され、荷受部材62内に並列状に整列せしめられ
た集荷状態を維持する。
【0043】また、ピッキング制御装置は荷受コンベヤ
17の各荷受部材62への集荷物品の品種、数量をU字
状荷受部62Aの収納量に応じて予め計画し、コンベヤ
17を上述の如くに順次各固定シュート16の前面に位
置づけながら、各固定シュート16から荷受部材62へ
の集荷を繰り返し、集荷計画を達成した後、物品排出位
置へと向かう。
【0044】尚、荷受コンベヤ17の各荷受部材62へ
の集荷計画は例えば下記(1) 〜(3)の如く実行される。 (1) 各商店A、B…からのオーダー(注文)が表1のよ
うな場合、例えば荷受部材62の収容量が 20L以下とな
るように、各荷受部材〜…に集荷する品種と数量を
割り当てる。ここでは、更に 1個の荷受部材に 2店以上
のオーダーを混ぜない。また、同一品種は 2つ以上の荷
受部材に分けないようにして割り当てる。
【0045】(2) 次に、コンベヤ17のピッチ送りに合
わせて、各物品切り出し装置14に切り出し数量データ
を送る。即ち、荷受部材が第1物品切り出し装置14
(第1間口)(a品種)の前面に到達したとき、第1物
品切り出し装置14に 6本という切り出し数量データを
送る。このとき、他の物品切り出し装置14の前面にも
切り出しを受けるべき他の荷受部材がある場合には、同
時に、それらに対応する切り出し数量データを送る。
【0046】(3) 切り出し数量データを受けた物品切り
出し装置14は指示通りの数量の物品を切り出す。
【0047】尚、切り出し数量データの転送は上述に限
らず、予め転送しておき、切り出しタイミングを指示す
るものとしても良い。
【0048】
【表1】
【0049】また、荷受コンベヤ17は全固定シュート
16の下流側に定めた物品排出位置(荷まとめ部)に、
荷受部材62の荷受部62AのU字形態を調整可能とす
るU字調整装置67を設けている。U字調整装置67
は、各荷受部材62の前後の被支持点63A、63Bの
間隔を調整する被支持点間隔調整装置68と、U字状荷
受部62Aを持ち上げる型嵌め装置69(持上装置)
と、荷受部材62の底部両側辺を外方に拡開する拡開装
置70とを有している。
【0050】被支持点間隔調整装置68は、第1支持部
材引上げ装置71と第2支持部材引上げ装置72を有し
て構成されている。第1支持部材引上げ装置71は、物
品排出位置直上に設置され、U字状荷受部62Aの前述
荷受幅より狭い間隔で並置されている前後の巻掛車73
A、73B間にある支持部材61を、シリンダ74によ
って昇降可能とされる昇降車列75によって通常搬送経
路上方の引上げ位置に引上げ、結果として物品排出位置
に位置づけられている荷受部材62の前後の被支持点6
3A、63Bの間隔を前述荷受幅より狭幅の荷出幅WB
に変更せしめる。このとき、第2支持部材引上げ装置7
2は、第1支持部材引上げ装置71の出側に設置されて
おり、上述巻掛車73A、73Bと同一間隔で並置され
ている前後の巻掛車76A、76B間にある支持部材6
1を、シリンダ77によって昇降可能とされる昇降車列
78によって引上げ位置から通常搬送経路に戻す。これ
により、引上げ位置にある第2支持部材引上げ装置72
によって保持していた支持部材61の余裕長さを第1支
持部材引上げ装置71による引上げ長さに変換せしめ、
支持部材61の周囲経路長にたるみを生ずることなく、
上述荷受部材62の前後の被支持点63A、63Bの間
隔変更を許容せしめる。
【0051】即ち、被支持点間隔調整装置68にあって
は、第1支持部材引上げ装置71を通常搬送経路に設定
し、第2支持部材引上げ装置72を引上げ位置に設定す
る物品搬送モード(図12(A)参照)で、荷受部材6
2を 1ピッチ送り、U字状荷受部62Aを物品排出位置
に位置づける。然る後、第1支持部材引上げ装置71を
引上げ位置に設定替えし、第2支持部材引上げ装置72
を通常搬送経路に設定替えする物品排出モード(図12
(B)参照)で、荷受部材62の前後の被支持点63
A、63Bの間隔を荷出幅WB とし、荷受部62AのU
字形態を排出先の取扱いに好適となる狭幅に調整可能と
するのである。
【0052】型嵌め装置69は、物品排出位置の直下に
設けられ、シリンダ79によって昇降可能とされる凹状
の型嵌め板79Aによって、上述の荷出幅WB に間隔調
整される荷受部材62の下面(底部)を持ち上げ、荷受
部62A内の物品荷姿を排出先の取扱いに好適となる荷
姿(コンテナ83の開口形態に適合する荷姿)に設定す
るのである(図12(B)参照)。
【0053】尚、型嵌め装置69は、荷受部材62内の
物品排出レベルを物品投入装置80の物品受入れレベル
と同一レベルに設定する。
【0054】拡開装置70は、図14に示す如く、型嵌
め装置69の凹状型嵌め板79Aの両側フランジ部の一
端部に支軸70Aを回動自在に設け、支軸79Aの両端
部に一対の平板状の押え具70Bを固定するとともに、
支軸70Aの中央部に腕部材70Cを固定し、型嵌め板
79Aにトラニオン支持した拡開シリンダ70Dに腕部
材70Cを連結している。そして、拡開装置70は、拡
開シリンダ70Dにより腕部材70C、支軸70Aを揺
動することにより、押え具70Bを90度揺動して該押え
具70Bを荷受部材62の側に倒すようになっている。
これにより、拡開装置70は、荷受部材62の後述する
払い出し手段81側の底部両角部を押え具70Bにより
押え、荷受部材62の底部両側辺を外方に拡開保持し、
型嵌め板79Aによって持上げられてたるんだ荷受部材
62の一側面開放口に、払い出し手段81挿入用の矩形
開口部を開けるものとする。
【0055】尚、上述の型嵌め板79Aとしては、上記
凹状に限らず、該型嵌め板70Aの両側部に押え具70
Bと係合する溝を設けて、押え具70Bによって荷受部
材62の底部両角部を、型嵌め板79Aに設けた上記溝
内に押し込む如くとし、荷受部材62の一側面開放口に
矩形開口部をより確実に成形するものとしても良い。ま
た、荷受部材62は、(a) 底部両角部に切り込みを入
れ、或いは(b) 底部両角部を切断した後に縫い合わせる
等の継目状とすることにより、該荷受部材62の一側面
開放口に矩形開口部をより確実に成形するものとしても
良い。
【0056】また、上述の拡開装置70としては、押え
具70Bによらず、荷受部材62の底部両角部をその外
面側から吸引し、荷受部材62の底部両側辺を外方に拡
開保持するものであっても良い。この拡開装置70は、
真空吸着手段、或いは磁力吸着手段によって構成でき
る。また、この拡開装置70は、型嵌め装置69に指示
させて構成できる。
【0057】(E) 荷移載装置(図13〜図15参照) 荷移載装置18は、荷受コンベヤ17に集荷した物品を
物品排出位置にて払い出し手段81により押し出して側
方に位置する物品投入装置80へ払い出し、この物品投
入装置80からコンテナ83に移し替える。
【0058】このとき、各荷受部材62は、物品搬送経
路の少なくとも物品排出位置(U字調整装置67により
荷受部62AのU字形態を調整せしめられる位置)にて
両側面を開放される。
【0059】そして、荷受コンベヤ17の物品排出位置
と物品投入装置80とコンテナ83への物品移し替え位
置とは一直線状に配置される。
【0060】コンテナ83への物品移し替え位置は、コ
ンテナ搬送ライン19の側傍に定められ、この位置には
物品投入装置80に対応するコンテナ姿勢制御装置84
が設置される。コンテナ姿勢制御装置84は、シリンダ
85によりコンテナ搬送ライン19のローラーコンベヤ
下方からローラーコンベヤ間を通って上方へと傾動せし
められるコンテナ支持台86を有し、物品移し替え位置
に設定されるべきコンテナ83の開口部83Aを物品投
入装置80に臨ませるようにコンテナ83を傾動せしめ
る。
【0061】払い出し手段81は架台17Bに支持され
たシリンダ87によって駆動される払い出しプレート8
8を具備している。払い出し手段81は、物品排出位置
にて、各荷受部材62の一側面開放口から荷受部62A
内に払い出しプレート88を挿入し、荷受部62A内に
て前述のU字調整装置67により荷姿を調整済とされて
いる物品を各荷受部材62の他側面開放口から押し出し
払い出し可能としている。
【0062】尚、払い出しプレート88は前述U字調整
装置67の拡開装置70によって拡開された荷受部材6
2の矩形開口部より小さい寸法(ほぼ同じ)に設定さ
れ、荷受部材62に干渉することなく該矩形開口部にス
ムースに挿入でき、かつ荷受部材62との間に物品洩出
間隙を形成することもない。
【0063】また、払い出しプレート88は、荷受部6
2A内の物品を払い出し終了する過程でも、荷受部62
Aの外側に出ることがないように設定されており、これ
により、初期位置に戻る際にも荷受部材62と干渉する
ことがない。尚、払い出しプレート88を荷受部62A
の外側にまで進出せしめた場合には、払い出しプレート
88の両側フランジ部を図13に示す如く後方に延在さ
せ、払い出し終了過程でこの両側フランジ部が荷受部6
2A内に残るように設定すれば良い。
【0064】物品投入装置80は、図13、図15に示
す如く、一側面と天面を開口とした箱型状の荷移載具9
0と、払い出しプレート88によって荷受部材62から
荷移載具90へと払い出される物品の先端を押えて物品
の荷姿が乱れることを防ぐ物品ガイド装置91と、荷移
載具90を荷受部材62とコンテナ83の両方向に任意
量スライド可能とする荷移載具スライド装置92と、荷
移載具90を荷移載具スライド装置92ごと傾斜可能と
する傾斜装置93と、荷移載具90を荷移載具スライド
装置92及び傾斜装置93ごと一定量スライド可能とす
る傾斜ベーススライド装置94と、荷移載具90を荷移
載具スライド装置92、傾斜装置93、及び傾斜ベース
スライド装置94ごと荷受コンベヤ17向きからコンテ
ナ83向きに180 度旋回(往復動)可能とする旋回装置
95と、荷移載具90を荷移載具スライド装置92、傾
斜装置93、傾斜ベーススライド装置94、及び旋回装
置95ごと昇降して荷移載具90の高さを変更し、荷移
載具90のコンテナ83への挿入位置を昇降可能とする
昇降装置96とを有して構成される。
【0065】物品ガイド装置91は、架台17Bの反払
い出し手段81側に設けた水平ガイド101に沿って移
動可能なロッドレスガイドシリンダ102と、このガイ
ドシリンダ102に搭載される昇降シリンダ103と、
昇降シリンダ103によりスライドガイド104に沿っ
て昇降する昇降体105と、昇降体105に吊下げ支持
される物品押え板106とを有して構成されている。こ
れにより、物品ガイド装置91は、払い出しプレート8
8と押え板106との間に物品を挟んだ状態で、シリン
ダ87、102によりそれらの払い出しプレート88、
押え板106を移動し、物品を荷受部材62から荷移載
具90へと払い出す。ここで、物品押え板106と払い
出しプレート88とを同時に移動開始し、同一速度で移
動することにより、物品押え板106と払い出しプレー
ト88との間隔を一定に保つ。このとき、物品先端部が
押え板106に接触したことを押え板106の前面に設
けた接触検出器等により検出し、物品押え板106の移
動を開始することにより、物品を押え板106と払い出
しプレート88の2枚の板の間に挟み込んで移載するよ
うにしても良い。そして、押え板106を荷移載具90
の内部に進入させて物品を荷移載具90に移載後、昇降
シリンダ103により押え板106を荷移載具90の内
部から上方に引抜き、押え板106を荷受コンベヤ17
の側に戻す。ここで、水平ガイド移動用のロッドレスシ
リンダ102は中間停止可能なものを用い、押え板10
6を上方より引抜いた後、荷受コンベヤ17の架台17
B手前まで押え板106を移動して中間停止し、昇降シ
リンダ103で押え板106を荷受コンベヤ17の支持
部材61に干渉しない位置まで下降した後、再びロッド
レスシリンダ102を終端まで駆動し、押え板106を
荷受部材62の直近まで移動する。押え板106は荷受
部材62の他側面開放口を塞いで、荷受コンベヤ17の
移動時に荷受部62Aから物品がこぼれ出ないようにす
る役目も兼ねる。
【0066】荷移載具スライド装置92は、荷移載具9
0の反開口側面下部を支軸108によってスライドフレ
ーム109に回動自在に支持し、かつ荷移載具90の同
側面上部にピン支持した支持部材110の長孔110A
をスライドフレーム109上部のピンに係合することに
て、荷移載具90をスライドフレーム109に揺動可能
に支持している。また、荷移載具スライド装置92は、
スライドガイド111Aにより、スライドフレーム10
9をスライドベース111にスライド可能に設置してお
り、スライドフレーム109に設けたサーボモータ11
2を駆動することで、ラックピニオン機構(ラック11
3、ピニオン114)を介して、スライドフレーム10
9を移動するようになっている。
【0067】傾斜装置93は、傾斜ベース115の両外
側部にてスライドベース111を傾斜支軸116でピン
支持し、傾斜ベース115に設置した傾動シリンダ11
7でスライドベース111を押し上げることにより、ス
ライドベース111を傾動せしめるようになっている。
【0068】傾斜ベーススライド装置94は、傾斜ベー
ス115を旋回フレーム118にスライドガイド119
でスライド可能に支持し、旋回フレーム118側に固定
したスライドシリンダ120の伸縮により、傾斜ベース
115を一定量スライドせしめるようになっている。こ
れにより、昇降装置96により上昇せしめられた荷移載
具90がコンテナ83の前面から離隔する距離を縮める
ことを可能とする。
【0069】旋回装置95は、旋回フレーム118を昇
降フレーム121に設けた旋回軸122に固定し、旋回
軸122をサーボモータ123で駆動して旋回フレーム
118を180 度往復動可能にしている。また、昇降フレ
ーム121に設けた車輪124で旋回フレーム118を
支えるものとしている。
【0070】昇降装置96は、昇降フレーム121を、
昇降ベース125に2本の支持アーム126をX状に交
差させて連結したリンク機構を介して支持し、支持アー
ム126の片側を、昇降ベース125にスライド自在に
設けた移動子127にピン支持し、支持アーム126の
他側を昇降フレーム121の長孔に摺動可能にピン係合
して構成され、サーボモータ128によりボールねじ1
29を回動し、このボールねじ129に螺合している上
記移動子127をスライドさせることにより、支持アー
ム126を起伏せしめることにて、昇降フレーム121
を昇降せしめるようになっている。
【0071】従って、荷移載装置18は、以下の如く動
作する。 (a) 荷受コンベヤ17の荷受部材62に集荷された物品
が物品排出位置に到達する。このとき、U字調整装置6
7は荷受部62AのU字形態を調整し、拡開装置70の
押え具70Bにより荷受部材62の一側面開放口に払い
出し手段81挿入用の矩形開口部を形成するとともに、
荷受部62A内の集荷物品の荷姿をコンテナ83の開口
部83Aに適合する荷姿に設定する(図16(A))。
【0072】(b) 払い出し手段81の払い出しプレート
88を荷受部材62の一側面開放口からU字状荷受部6
2A内に挿入し、払い出しプレート88と物品ガイド装
置91の押え板106により荷受部62A内の集荷物品
を挟み、かつこの物品を払い出しプレート88により物
品投入装置80の荷移載具90側に払い出す(図16
(A)参照)。このとき、荷移載具90は荷移載具スラ
イド装置92によりスライドベース111の前縁より荷
受コンベヤ17の側に突出配置され、荷受部62Aから
払い出される物品をスムースに受け入れ可能とする。
【0073】(c) 物品を荷移載具90に移載後、荷移載
具90は荷移載具スライド装置92によりスライドベー
ス111内に引き込まれる。そして、払い出しプレート
88を荷受部材62の側方に戻し(図16(B))、そ
の後、押え具70Bを荷受部材62の外方に戻す(図1
6(C))。このとき同時に、押え板106を荷移載具
90の上方に引抜き(図16(B))、その後、物品押
え板106を荷受コンベヤ17の架台17B手前まで戻
して中間停止し、押え板106を荷受コンベヤ17の支
持部材61に干渉しない位置まで下降し、更に押え板1
06を荷受部材62の直近まで戻して終端停止する(図
16(C))。
【0074】(d) 上記(a) 〜(c) とは別に、コンテナ8
3への物品移し替え位置において、物品投入装置80に
対応するように設置されているコンテナ姿勢制御装置8
4は、コンテナ83に付してあるバーコード情報によ
り、物品を収納すべきコンテナ83を選別し、このコン
テナ83の開口部83Aを物品挿入装置80に臨ませる
ように、該コンテナ83を傾動せしめる(図17
(A))。
【0075】このとき、コンテナ83が既に物品を収納
しているものである場合には、コンテナ内物品は、コン
テナ83の下側側壁にもたれ掛かる状態となり、コンテ
ナ83の上部に物品のない空きスペースを形成するもの
となる。
【0076】(e) 然るに、上記(c) の荷移載具90に移
載された物品を、空のコンテナ83に移載する手順は以
下の如くなされる。
【0077】即ち、旋回装置95により図16(C)の
荷移載具90をコンテナ83側に180 度旋回し、荷移載
具スライド装置92により荷移載具90をコンテナ83
側にスライドし、コンテナ83内に挿入した後(図17
(A))、傾斜装置93により、荷移載具スライド装置
92ごと荷移載具90を傾斜し、物品をコンテナ83の
底部により掛からせる(図17(B))。そして、荷移
載具スライド装置92により、荷移載具90を反コンテ
ナ83側に移動することで、コンテナ83内に物品のみ
を残して荷移載具90を引抜く(図18(A))。この
動作は、荷移載具90をコンテナ83の深部まで挿入す
るので、物品が自由に滑る距離を少なくでき、従って、
物品の姿勢も崩れ難い。荷移載具90を引抜いた後は、
上記傾斜装置93を戻し(図18(B))、旋回装置9
5により荷移載具90を図18(C)の如くに荷受コン
ベヤ17側に180 度旋回して図16(A)の状態に戻
し、上記動作を繰り返す。
【0078】(f) 他方、上記(c) の荷移載具92に移載
された物品を、既に物品を収納しているコンテナ83に
移載する手順は以下の如くなされる。
【0079】即ち、上記(e) のコンテナ83が空の場合
と異なる点は、上記(c) にて物品を移載された荷移載具
90を上昇させて、コンテナ83の上部寄りに移載具9
0を挿入する点である。具体的には、旋回装置95によ
り図16(C)の荷移載具90をコンテナ83側に向け
て180 度旋回する際、同時に昇降装置96により、荷移
載具90をコンテナ83の開口部の半分程度の高さまで
上昇する。そして、傾斜ベーススライド装置94によ
り、荷移載具90をコンテナ83側に近づけた後、上記
(e) と同様に、荷移載具90をコンテナ83内(既に収
納されている物品の上方になる)に挿入し、傾斜し、引
抜いて、既に収納されている物品の上に新たな物品を載
せるように収納する。
【0080】この際、たとえ既に収納されている物品に
荷移載具90が触れても、物品を潰さないように、荷移
載具90は支持部材110の長孔110Aを介してスラ
イドフレーム109にピン結合され、上方に逃げ得るよ
うになっている。即ち、荷移載具90は支軸108回り
に回動する(図19)。
【0081】荷移載具90の上昇レベルは、ここでは、
既に収納されている物品量が空か、コンテナ半分ま
での容積か、それ以上(コンテナ全容積より小)か
で、下レベル(コンテナ下側側壁と同程度)、中間
レベル(コンテナ開口部の半分程度)、上レベル(コ
ンテナ開口部の3/4 程度)としている。尚、コンテナ8
3内に収納する物品は、物品容量を計算し、コンテナ容
量以下になるように各コンテナ83に割り当てられる。
各コンテナに対する各荷移載装置での上昇レベルは、予
めコンピュータにより計算され、前述の各切り出し装置
の切り出し数量データとともに、集荷ユニットコントロ
ーラ(不図示)に転送され、コンテナへの投入の進行に
合わせて荷移載装置に指示される。また、のときは、
荷移載具90が十分コンテナの深部にまで挿入できない
が、空きスペースが小さいので、物品の乱れは少ない。
荷移載具90の上昇レベルの決め方はこの方法だけでな
く、例えば、フォトスイッチや、視覚センサ等でコンテ
ナ83内の空きスペースを検出して必要量上昇するもの
であっても良い。
【0082】尚、上記(d) において、コンテナ83を傾
斜配置するに際し、コンテナ83の長手方向が上下方向
となるように傾斜させるものとすれば、コンテナ83内
での物品の左右への拡がりを抑えることができ、コンテ
ナ83内での物品の姿勢が乱れにくく、かつ空きスペー
ス(高さ)を大とし、コンテナ83への荷移載具90の
挿入を容易化できる。
【0083】(F) コンテナ搬送ライン19(図1〜図
3、図13参照) コンテナ搬送ライン19は複数の集荷ユニット10Aに
沿い、かつ集荷ユニット10Aにおける物品投入装置8
0の荷移載具90からコンテナ83への物品移し替え位
置の側傍を通って設置され、ローラーコンベヤにて構成
されている。
【0084】コンテナ搬送ライン19は、バーコードリ
ーダ98を備えるとともに、コンテナ姿勢制御装置84
の前後2位置に設けられるストッパ99A、99Bを備
えている。
【0085】ピッキング制御装置は、前述の如く、コン
テナ83に貼付されているバーコードを読み取り、物品
を供給すべきコンテナ83か否かを判別する。物品を供
給すべきコンテナ83については、下流側のストッパ9
9Aによって当該コンテナ83を止めるとともに、上流
側のストッパ99Bによって後続するコンテナ83も止
め、前述の如く、コンテナ姿勢制御装置84によりコン
テナ83を傾動し、コンテナ83の開口部83Aを物品
投入装置80に臨ませるように横向き配置せしめる。
【0086】このとき、コンテナ搬送ライン19は、ロ
ーラコンベヤを集荷ユニット10Aの側に少し(5 度〜
10度程度)傾斜させて配置し、コンテナ83を傾斜状態
で搬送する。そして、コンテナ83に投入された物品を
コンテナの一側壁側に寄せた状態を保ち、次の集荷ユニ
ット10Aまで搬送可能とする。従って、偏平ボトル等
の不安定な物品も、コンテナ83内で倒れることなく移
送され、コンテナ83の上部に次投入物品のための空き
スペースを安定形成可能とする。
【0087】然して、ピッキング装置10の具体的使用
手順について説明すれば、下記(1)〜(4) の如くである
(図20参照)。
【0088】(1) 物品切り出し装置14の動作 ピッキング制御装置が出力する物品の切り出し数量デ
ータを対応する物品切り出し装置14にて受信する。
【0089】各物品切り出し装置14において、所定
本数の物品を切り出す。切り出された物品は、ガイドシ
ュート15、固定シュート16を経て荷受コンベヤ17
の所定の荷受部材62に供給される。
【0090】(2) 荷受コンベヤ17の動作 荷受コンベヤ17は各荷受部材62を複数の物品切り
出し装置14の前面に順次位置づけ、必要により当該物
品切り出し装置14から上記(1) の如くに切り出される
物品を各荷受部材62に収容しつつ間欠移動せしめら
れ、物品排出位置に向かう。
【0091】物品排出位置に到達した荷受部材62
は、U字調整装置67の被支持点間隔調整装置68、型
嵌め装置69、拡開装置70によりU字状荷受部62A
のU字形態を調整され、荷受部材62の一側面開放口に
払い出し手段81挿入用の矩形開口部を形成するととも
に、荷受部62A内の荷姿を排出先であるコンテナ83
の開口部83Aに適合する一定の型にまとめる。
【0092】(3) 荷移載装置18の動作 荷受コンベヤ17の各荷受部材62に集荷した物品を
物品排出位置にて、払い出し手段81により押し出して
側方に位置する物品投入装置80の荷移載具90に移載
する。このとき、物品は払い出し手段81と物品押え板
106とに挟まれ、荷受部62A内での集荷姿勢を乱す
ことなく、荷移載具90に移載される。また、荷移載具
90は荷移載具スライド装置92によりスライドベース
111の前縁より荷受コンベヤ17側に突出配置されて
おり、荷受部62Aから払い出される物品をスムースに
受け入れる。
【0093】上記により、物品を荷移載具90に移
載下後、この物品を空のコンテナ83に移載する作業は
以下の如く行なう。即ち、荷移載具スライド装置92に
より荷移載具90をスライドベース111内に引き込
む。そして、旋回装置95により荷移載具90をコンテ
ナ83側に180 度旋回し、荷移載具スライド装置92に
より荷移載具90をコンテナ83内に挿入した後、傾斜
装置93により荷移載具スライド装置92ごと荷移載具
90を傾斜し、物品をコンテナ83の底部により掛から
せる。そして、荷移載具スライド装置92により、荷移
載具90を反コンテナ83側に移動することにて、コン
テナ83内に物品のみを残して荷移載具90を引抜く。
【0094】上記により、荷移載具90に移載され
た物品を既に物品収納済のコンテナ83に継ぎ足す場合
には、上記と以下の点を異ならせる。即ち、荷移載具
スライド装置92により荷移載具90をスライドベース
111内に引き込んだ後、旋回装置95により荷移載具
90をコンテナ83側に180 度旋回する際に、同時に昇
降装置96により荷移載具90を上昇せしめる。そし
て、傾斜ベーススライド装置94により荷移載具90を
コンテナ83側に近づけた後、上記と同様に、荷移載
具90をコンテナ83内の既に投入されている物品の上
方に挿入し、傾斜し、引抜き、既投入物品の上に新物品
を載せるように投入する。
【0095】(4) コンテナ搬送ライン19の動作 コンテナ83のバーコードを読み取り、物品を投入す
べきコンテナ83を判別する。
【0096】物品を投入すべきコンテナ83をコンテ
ナ姿勢制御装置84により傾斜し、コンテナ83の開口
部83Aを物品投入装置80に指向配置せしめる。
【0097】上記(3) にて、荷移載具90が受け渡す
物品をコンテナ83にて受入れる。
【0098】物品を供給されたコンテナ83をコンテ
ナ姿勢制御装置84によりコンテナ搬送ライン19の傾
斜ローラコンベヤ上に戻す。
【0099】コンテナ83を傾斜ローラコンベヤが付
与する傾斜状態(集荷ユニット10A側に向く傾斜)に
て次工程へと搬送する。
【0100】以下、本実施例の作用について説明する。 コンベヤ17における荷受部62Aの反シュート16
側の側面に設けられる衝撃吸収部材17Aとして、ゴム
等の衝撃吸収材料を用い、かつ物品の衝突域(シュート
16からの物品排出域16Dに対応)では衝撃吸収材料
の裏を合板等の剛性材で支えず、浮かせるものとした。
これにより、シュート16から排出されてくる物品の衝
突エネルギを十分吸収することができ、物品の跳ね返り
を低減できる。これにより、物品はコンベヤ17におけ
る荷受部62Aの反シュート16側の側面に当たった
後、大きく跳ね返ることがなく、結果としてシュート1
6上に戻ったり向きが変わることなく、荷受部62Aに
投入される。
【0101】切り出し装置14における隣り合う物品
収納部の境界の物品切り出し方向に沿う延長線上に配置
される仕切り16Cを、固定シュート16からコンベヤ
17の荷受部62A上方を通って衝撃吸収部材17Aに
至るまで連続して設けてある。従って、物品はシュート
16上を落下するとき、更には衝撃吸収部材17Aに衝
突したとき、両側を仕切り16Cで仕切られているの
で、左右に傾いたり回転して荷受部62Aへの落下姿勢
を乱すことなく、物品長手方向を排出方向に保たれたま
ま荷受部62Aへ落下する。そして、物品は上述の姿勢
を両側の仕切り16Cに挟まれて保ったまま、それらの
仕切り16Cと仕切り16Cの間の物品排出域16Dか
らその直下の荷受部62Aに向けて落下する。これによ
り、物品を整然とした安定姿勢で荷受部62Aに移載で
きるものとなる。
【0102】コンベヤ17の荷受部62Aが可撓性を
有しているから、該荷受部62Aに物品を投入するに際
し、投入衝撃力を荷受部62Aのたわみ変形により吸収
でき、物品の損傷、騒音の発生を低減できる。また、荷
受部62Aは可撓性を有しているから、該荷受部62A
が投入物品の形状に適合するようにたわみ変形して物品
を整然とした安定姿勢に維持でき、例えば複数の物品の
長手方向を互いに整列して整然と搬送できる。コンベヤ17の荷受部62AのU字横断面が物品の長
手方向に直交するようにシュートの端部と衝撃吸収部材
17Aの下方に設けられ、衝撃吸収部材17Aにあたっ
て仕切り16Cで規制されて落下する物品を受け取るよ
うにしてある。これにより、物品は長手方向を揃えられ
て荷受部62AのU字横断面(凹部)に保持されるの
で、後に別の品種の物品を受け取っても既に入っている
物品の整列を乱れにくくすることができる。
【0103】
【0104】
【0105】可撓性荷受部材62の底部両側辺を拡開
装置70により外方に拡開することにより、荷受部材6
2の一側面開放口に確実に矩形等の定形(一定寸法)の
開口部を開けるものとなる。従って、可撓性荷受部材6
2が不定形となったり、U字内方側にたるんで入り込む
ことがなく、押出装置(払い出しプレート88)を上記
定形開口部から荷受部材62内にスムースに挿入でき
る。
【0106】荷受部材62の一側面開放口が一定寸法
の開口部を形成するものとなるので、押出装置(払い出
しプレート88)の寸法を該開口部の寸法に適合させて
設定することにより、物品が荷受部材62と押出装置
(払い出しプレート88)との隙間から洩れ落ちること
を防止できる。また、荷受部材62が拡開装置70によ
り拡開保持される結果、押出装置(払い出しプレート8
8)による物品の押出しに際し、荷受部材62は拡開装
置70により保持され、物品と一緒に持って行かれて変
形する如くがなく、押出装置(払い出しプレート88)
との間に物品を洩れ落すような隙間が生ずることを防止
できる。
【0107】物品を収納した荷移載具90を傾斜コン
テナ83の上部空きスペースに挿入し、該荷移載具90
を下向き傾斜状態にてコンテナ83外に引き抜くことに
より、物品は荷移載具90上での荷姿(整列状態)を保
ったまま、コンテナ83内に挿入されるものとなる。
【0108】コンテナ83内に先に挿入済の製品があ
るとき、該コンテナ83が傾斜せしめられることにより
コンテナ83内物品はコンテナ83下側側壁に寄せら
れ、コンテナ83上部に空きスペースが作られる。この
空きスペースは上記の如くにより後続物品を投入する
ことにより、物品をコンテナ83内につぎ足し投入可能
とするスペースとなる。即ち、コンベヤ17の複数の荷
受部2Aのそれぞれに荷受してある物品を順次1つのコ
ンテナ83に投入し、或いは既に集荷ユニット10Aか
ら物品を投入されているコンテナ83に物品をつぎ足す
ことができ、コンテナ83の収納効率を向上し、集荷ラ
インの集荷能力を向上できる。
【0109】コンテナ83を荷移載装置側18に傾斜
させて先後の荷移載装置18間を搬送させることによ
り、コンテナ83内物品をコンテナ83下側側壁に寄せ
た状態を保って、次の荷移載装置18まで搬送できる。
これにより、偏平ボトル等の不安定な物品もコンテナ8
3内で倒れることなく、その整列状態を維持し、後工程
での物品取扱性を向上できる。また、コンテナ83内物
品が倒れないから、コンテナ83上部に、次の荷移載装
置18での物品のつぎ足しスペースとなる空きスペース
を安定確保し得るものとなる。
【0110】(第2実施例)(図21〜図23) 第2実施例が上記第1実施例と異なる点は、衝撃吸収部
材17Aの設置位置を変更したこと、及び固定シュート
16と荷受コンベヤ17の設置位置関係を変更したこと
にある。
【0111】即ち、固定シュート16において前述の如
く物品切り出し装置14の隣り合う切出口境界部(隣り
合う物品収納部の境界部)に対応して設けられている立
上り壁16Aは、第1実施例におけると同様に、該固定
シュート16の側から荷受コンベヤ17の荷受部62A
上方に延在されて仕切り16Cを構成するものとなって
いる。仕切り16Cは、荷受部62Aの上方にて、固定
シュート16の物品滑走路16B(物品排出域)に連続
する物品排出域16Dを画定するものとなる。
【0112】そして、荷受コンベヤ17の荷受部材62
を挟む反固定シュート側領域であって、上記仕切り16
Cが画定している物品排出域16Dの反固定シュート側
には衝撃吸収部材17Aが設置されている。衝撃吸収部
材17Aは、本実施例では、支持ブラケット17Fを介
してコンベヤ17の架台17Bに支持されている。
【0113】尚、第1実施例では衝撃吸収部材17Aを
荷受部材62の側面レベルに設けた。本実施例で衝撃吸
収部材17Aを荷受部材62の上方レベルである物品排
出域16Dの側面レベルに設置した理由は、物品サイズ
(固定シュート16からの滑走飛行状態での鉛直方向
幅)が大なるとき、物品先端部がコンベヤ支持部材61
やその上部に衝突して衝撃緩和できないことが考えられ
るため、これを回避するものである。
【0114】ここで、衝撃吸収部材17Aは、図10、
図22、図23に示す如く、無反発ゴム等の衝撃吸収材
料からなり、固定シュート16からの物品排出域16D
に相対面しない位置、即ち各物品排出域16Dの境界に
対応する位置にて、支持ブラケット17Fにねじ止めさ
れている各支持材17Cに支持される。衝撃吸収部材1
7Aは、座板17Dを介して、止めねじ17Eにより上
記支持材17Cに固定される。従って、衝撃吸収部材1
7Aは、各物品排出域16Dに相対面する位置を支持材
17C等によって背面支持されることなく、浮いた状態
とされ、衝撃吸収能を向上可能とされる。
【0115】また、固定シュート16は、その上面レベ
ル(物品滑走路16Bの滑走面レベル)を、上記衝撃吸
収部材17Aの下端部レベルよりΔHだけ高位に設定し
ている。これは、物品滑走路16Bを滑走して物品排出
域16Dをやや下向きに飛行する物品の鉛直方向での落
下距離ΔL(ΔL<ΔH)を見込んだ上で、該物品を必
ず衝撃吸収部材17Aに衝突させ、該物品が衝撃吸収部
材17Aの下方のコンベヤ支持部材61等に衝突するこ
とを回避するものである。
【0116】尚、本実施例では、荷受部材62の反固定
シュート側の側面(第1実施例で衝撃吸収部材17Aを
設置してあった側面)を、鋼板や合板等の硬くて滑り易
い材質からなる閉鎖部材17Gにて閉鎖している。この
閉鎖部材17Gを硬くて滑り易い材質とした理由は、荷
受部62Aに物品を収納した後、この物品を荷受部材6
2の移動とともに移送するとき、物品先端部が閉鎖部材
17Gと擦れても、該物品姿勢を崩れ難くするものであ
る。尚、閉鎖部材17Gがゴム等であると、物品先端部
が擦れたときに、該先端部のみが一時的に停止もしくは
減速せしめられて物品姿勢が崩れ易くなる。
【0117】これにより、各物品切り出し装置14から
切出されガイドシュート15の物品滑走路15B、固定
シュート16の物品滑走路16Bを滑落して仕切り16
Cが画定する物品排出域16Dから排出される物品は、
衝撃吸収部材17Aに衝突して勢いを止められた後、荷
受部材62の撓み変形によって更に衝撃吸収され、U字
状荷受部62Aに貯留せしめられる。U字状荷受部62
Aに貯留せしめられる集荷物品は、荷受部材62の撓み
変形により、それらの長手方向を荷受部材62の搬送直
角方向に整えられて保持され、荷受部材62内に並列状
に整列せしめられた集荷状態を維持する。
【0118】従って、第2実施例にあっても、第1実施
例におけると実質的に同様の作用がある。特に、固定
シュート16の滑走面レベルを衝撃吸収部材17Aの下
端部レベルより上に設定するとともに、衝撃吸収部材1
7Aをコンベヤ支持部材61より上部に設けたから、物
品サイズが大なる場合にも、物品先端部を確実に衝撃吸
収部材17Aに衝突させ、コンベヤ17の荷受部62A
への物品投入時における物品跳ね返りを確実に防止でき
る。また、荷受部材62の反固定シュート側の側面に設
ける閉鎖部材17Gを、鋼板や合板等の硬くて滑り易い
材質にて構成したから、移送中の物品姿勢を崩れ難くす
ることができる。
【0119】尚、本発明の実施において、衝撃吸収部材
はコンベヤにおける荷受部を挟む反シュート側領域に配
置されるものであれば、荷受部の側方と上方のいずれか
一方に限らず、それらの両方に配置されるものであって
も良い。
【0120】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、物品の長
手方向を揃えてコンベヤに多品種集荷するに際し、コン
ベヤに既に入っている物品の整列を乱すことのないよう
に、物品の落下方向、姿勢を揃えた整然とした安定姿勢
で荷受部に移載することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1はピッキング装置の全体を示す模式図であ
る。
【図2】図2はコンテナ搬送ラインに沿う複数の集荷ユ
ニットを示す模式図である。
【図3】図3は集荷ユニットを示す模式図である。
【図4】図4は物品切り出し装置からの物品切り出し状
態を示す模式図である。
【図5】図5は物品取り出し装置の要部を示す模式図で
ある。
【図6】図6は物品切り出し装置の要部を示す模式図で
ある。
【図7】図7は物品取り出し装置の平面視を示す模式図
である。
【図8】図8は物品切り出し装置の平面視を示す模式図
である。
【図9】図9はシュートから荷受コンベヤへの物品供給
状態を示す模式図である。
【図10】図10は荷受コンベヤに設けた衝撃吸収部材
を示す模式図である。
【図11】図11は荷受コンベヤに設けた荷受部材の被
支持点間隔調整装置を示す模式図である。
【図12】図12は被支持点間隔調整装置の作動を示す
模式図である。
【図13】図13は物品排出/移載装置を示す模式図で
ある。
【図14】図14は荷受部材のため拡開装置を示す模式
図である。
【図15】図15は荷移載装置を示す模式図である。
【図16】図16は荷受部材から荷移載具への物品排出
動作を示す模式図である。
【図17】図17は荷移載具からコンテナへの物品移載
動作を示す模式図である。
【図18】図18は荷移載具からコンテナへの物品移載
動作を示す模式図である。
【図19】図19は荷移載具からコンテナへの物品移載
動作を示す模式図である。
【図20】図20はピッキング装置の集荷工程を示す流
れ図である。
【図21】図21はシュートと衝撃吸収部材の変形例を
示す模式図である。
【図22】図22は図21の要部拡大図である。
【図23】図23は図22の平面図である。
【符号の説明】
14 切り出し装置 16 シュート 16C 仕切り 16D 物品排出域 17 コンベヤ 17A 衝撃吸収部材 62A 荷受部
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−18234(JP,A) 特開 平2−28406(JP,A) 実開 昭53−16289(JP,U) 実開 昭62−136419(JP,U) 実公 昭44−16430(JP,Y1) 実公 昭47−19100(JP,Y1) 実公 昭61−17938(JP,Y2)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 物品を収納するとともに、任意個数の当
    該物品を切り出し可能とする切り出し装置と、 上記切り出し装置から切り出された物品をその長手方向
    が排出方向に合致するように案内可能とするシュート
    と、 上記シュートの物品排出側に配置され、該シュートから
    排出される物品を荷受する荷受部を備えるコンベヤとを
    有し 複数品種の各物品に対応する複数組の切り出し装置とシ
    ュートとを、コンベヤが循環移動する集荷経路に沿って
    配置し、コンベヤの荷受部を順次各シュートの物品排出
    側に位置付け、各切り出し装置から切り出された物品を
    各シュートから順次荷受部に集荷する 物品荷受装置にお
    いて、 前記コンベヤは、可撓U字状荷受部を備え、該荷受部の
    U字の横断面をシュートから排出される物品の長手方向
    に直交するように設定するとともに、該荷受部の上方空
    を挟む反シュート側領域に衝撃吸収部材を配置してお
    り、 上記衝撃吸収部材は、衝撃吸収材料からなり、前記シュ
    ートからの物品排出域に相対面しない位置にて支持され
    てなり、 前記切り出し装置における隣り合う物品収納部の境界
    物品切り出し方向に沿う延長線上に配置される仕切り
    を、前記シュートから前記コンベヤの荷受部上方を通っ
    て衝撃吸収部材に至るまで連続して延在し、該シュートの仕切りに沿う物品長手方向に揃えられて
    シュートから排出される物品を、該衝撃吸収部材に衝突
    させた後、上記荷受部上方で隣り合う仕切りと仕切りの
    間にて下方に臨む物品排出域からその直下の該荷受部に
    落下せしめることを特徴とする物品荷受装置。
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