JPH08127423A - 物品の移載方法及び装置 - Google Patents

物品の移載方法及び装置

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JPH08127423A
JPH08127423A JP14968495A JP14968495A JPH08127423A JP H08127423 A JPH08127423 A JP H08127423A JP 14968495 A JP14968495 A JP 14968495A JP 14968495 A JP14968495 A JP 14968495A JP H08127423 A JPH08127423 A JP H08127423A
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JP14968495A
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Nobuhiro Tanaka
信博 田中
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Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 複数の物品を互いに並列に揃えた安定した整
列状態で荷受具へ移載すること。 【構成】 物品の移載方法において、複数の物品を、荷
受コンベヤ17の上方に設けた荷受トレー311の上に
互いに並列に仮置きし、仮置きされた各物品を荷把持装
置314により挟んで把持し、その後、荷受トレー31
1を開動作して物品仮置き領域の下方を開放するととも
に、荷把持装置314を開動作して各物品を放し、各物
品を並列状態のまま荷受コンベヤ17へ移載するもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は物品の移載方法及び装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、物品のピッキング装置として、特
願平5-145381号に記載のものがある。この従来技術は、
切り出し装置と、シュートと、荷受具とを有する。切り
出し装置は、複数の互いに並列をなす物品収納部を備
え、各物品収納部の底部に設けた切出口から各物品収納
部内の物品を落下切り出しする。シュートは、切り出し
装置の下方に配置され、切り出し装置の各切出口境界部
に対応して設けられる仕切りによって区分される複数の
物品滑走路を備え、切り出し装置から切り出される各物
品を各物品滑走路により案内可能とする。荷受具は、シ
ュートの物品排出側に配置され、シュートの各物品滑走
路から排出される各物品を荷受する。そして、この従来
技術は、シュートの各物品滑走路を区分する仕切りを、
該シュートから荷受具上方にまで延在し、当該仕切りに
よって各物品排出域を画定し、切り出し装置から切り出
された複数の物品をシュートにより案内し、ひいては各
物品を互いに並列に揃えて荷受具へ移載しようとするも
のである。
【0003】図26、図27は従来のピッキング装置の
要部を示す模式図であり、1は物品、2はシュート、2
Aは仕切り、3は荷受具(コンベヤ)、4は衝撃吸収部
材である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】然しながら、従来技術
には、下記、の問題点がある。 (図26) 切り出し装置の複数の物品収納部を同時に切り出し操作
しても、各切出口の開閉体(シャッタ装置)の開動作ず
れ、各物品滑走路のすべり具合の差等により荷受具3へ
の各物品1の到達時間にわずかなばらつきがある(図2
6(A))。このため、荷受具3に先に到着した物品1
の上に、遅れて到着した物品1が載って整列が乱れる
(図26(B))。
【0005】このとき、シュート2から荷受具3に挿入
される物品1は、荷受具3の反シュート側壁面(の衝撃
吸収部材4)に当たってはね返り、荷受具3内のシュー
ト側壁面寄りに落下する。このため、遅れて到着する物
品1は、先に到着した物品1の一端(頭部)が衝撃吸収
部材4との間に形成した間隔内に落ち込んで整列が乱れ
易い。
【0006】(図27) 荷受具3内に多層に荷受けする場合(複数間口をなす複
数の切り出し装置のうちの先後の間口から順次切り出さ
れる物品1の積層、もしくは同一間口の切り出し装置の
うちの先後の切出口から順次切り出される物品1の積
層)、一層目の物品1は上記と同様にシュート3の反
シュート側壁面(の衝撃吸収部材4)に当たってはね返
り、荷受具3内のシュート側壁面寄りに落下する。そし
て、2層目の物品1は、落下の途中で1層目の物品1に
当たるので、1層目の物品1よりも荷受具3内の反シュ
ート側壁面寄りに落下し、ひいては1層目の物品1の一
端(頭部)が衝撃吸収部材4との間に形成した間隔内に
落ち込んで整列が乱れ易い。
【0007】尚、上記、が荷受具の幅寸法よりも小
さい物品において顕著である。
【0008】本発明は、複数の物品を互いに並列に揃え
た安定した整列状態で荷受具へ移載することを目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
は、複数の物品を互いに並列に揃えて荷受具へ移載する
物品の移載方法において、複数の物品を、荷受具上方に
設けた荷受トレー上に互いに並列に仮置きし、仮置きさ
れた各物品を、荷把持装置により挟んで把持し、その
後、荷受トレーを開動作して物品仮置き領域の下方を開
放するとともに、荷把持装置を開動作して各物品を放
し、各物品を並列状態のまま荷受具へ移載するようにし
たものである。
【0010】請求項2に記載の本発明は、複数の互いに
並列をなす物品収納部を備え、各物品収納部の底部に設
けた切出口から各物品収納部内の物品を落下切り出しす
る切り出し装置と、切り出し装置の下方に配置され、切
り出し装置の各切出口境界部に対応して設けられる仕切
りによって区分される複数の物品滑走路を備え、切り出
し装置から切り出される各物品を各物品滑走路により案
内可能とするシュートと、シュートの物品排出側に配置
され、シュートの各物品滑走路から排出される各物品を
荷受する荷受具とを有し、シュートの各物品滑走路を区
分する仕切りを、該シュートから荷受具上方にまで延在
し、当該仕切りによって各物品排出域を画定してなり、
切り出し装置の互いに並列をなす物品収納部のそれぞれ
から切り出される複数の物品を互いに並列に揃えて荷受
具へ移載可能としてなる物品の移載装置において、荷受
具の上方に配置され、シュートの各物品滑走路から各物
品排出域に排出された各物品を互いに並列に仮置き可能
とする荷受トレーと、荷受トレー上に仮置きされた各物
品を挟んで把持する荷把持装置とを有し、荷受トレー上
に仮置きされた各物品を荷把持装置により挟んで把持し
た後、荷受トレーを開動作して物品仮置き領域の下方を
開放するとともに、荷把持装置を開動作して各物品を放
し、各物品を並列状態のまま荷受具へ移載可能としてな
るようにしたものである。
【0011】請求項3に記載の本発明は、複数の物品を
互いに並列に揃えて荷受具へ移載する物品の移載方法に
おいて、複数の物品を、荷受具上方に設けた荷受トレー
上に互いに並列に仮置きし、その後、荷受トレーを開動
作して物品仮置き領域の下方を開放し、各物品を並列状
態のまま荷受具へ移載するようにしたものである。
【0012】請求項4に記載の本発明は、複数の互いに
並列をなす物品収納部を備え、各物品収納部の底部に設
けた切出口から各物品収納部内の物品を落下切り出しす
る切り出し装置と、切り出し装置の下方に配置され、切
り出し装置の各切出口境界部に対応して設けられる仕切
りによって区分される複数の物品滑走路を備え、切り出
し装置から切り出される各物品を各物品滑走路により案
内可能とするシュートと、シュートの物品排出側に配置
され、シュートの各物品滑走路から排出される各物品を
荷受する荷受具とを有し、シュートの各物品滑走路を区
分する仕切りを、該シュートから荷受具上方にまで延在
し、当該仕切りによって各物品排出域を画定してなり、
切り出し装置の互いに並列をなす物品収納部のそれぞれ
から切り出される複数の物品を互いに並列に揃えて荷受
具へ移載可能としてなる物品の移載装置において、荷受
具の上方に配置され、シュートの各物品滑走路から各物
品排出域に排出された各物品を互いに並列に仮置き可能
とする荷受トレーを有し、荷受トレーを開動作して物品
仮置き領域の下方を開放し、各物品を並列状態のまま荷
受具へ移載可能としてなるようにしたものである。
【0013】
【作用】請求項1に記載の本発明によれば、下記、
の作用がある。 荷受具への各物品の到着時間にわずかなばらつきがあ
っても、各物品を一旦荷受トレー上にて互いに並列に仮
置きしたのち、この仮置き領域の下方を開放することに
て、全物品を同時に荷受具上へ落とすことができる。こ
のため、荷受トレー上に仮置きされた荷の配列をそのま
ま保って荷受具へ移載するものとなり、整列の乱れを招
かない。
【0014】荷受具内に多層に荷受けする場合、1層
目の物品も2層目の物品もそれぞれ荷受トレー上で互い
に並列に仮置きされ、荷把持装置により位置を同一位置
に整えて荷受具へ落とすことができる。このため、1層
目の物品上に2層目の物品をずれなく積層して多層化で
き、整列の乱れを招かない。
【0015】請求項2に記載の本発明によれば、下記
、の作用がある。 切り出し装置により切り出された各物品が各切出口の
開閉体(シャッタ装置)の開動作ずれ、各物品滑走路の
すべり具合の差等により、荷受具上のバラバラに到達し
ても、それらの各物品は一旦荷受トレー上にて互いに並
列をなすように揃えられて仮置きされる(図14
(A))。そして、その後、その仮置き領域の下方を開
放することにて、全物品を同時に荷受具上へ落とすこと
ができる。このため、荷受トレー上に仮置きされた荷の
配列をそのまま保って荷受具へ移載するものとなり、整
列の乱れを招かない(図14(B))。
【0016】荷受具内に多層に荷受けする場合(複数
間口をなす複数の切り出し装置のうちの先後の間口から
順次切り出される物品の積層、もしくは同一間口の切り
出し装置のうちの先後の切出口から順次切り出される物
品の積層)、1層目の物品も2層目の物品もそれぞれ荷
受トレー上で互いに並列に仮置きされ、更に荷把持装置
により位置を同一位置に整えて荷受具へ落とすことがで
きる(図15)。このため、1層目の物品も2層目の物
品も、それらの一端(頭部)をシュート内の反シュート
側壁面寄りに落下されるものとなり、(a) それらの一端
(頭部)を反シュート側壁面で支えられて崩れにくく、
(b) 1層目の物品の胴体の上に2層目の物品の胴体を接
するように積層されるので安定して多層化でき、整列の
乱れを招かない。
【0017】請求項3に記載の本発明によれば、上記
と同様の作用がある。
【0018】請求項4に記載の本発明によれば、上記
と同様の作用がある。
【0019】尚、上記〜は、荷受具の幅寸法よりも
小さい物品において顕著である。
【0020】
【実施例】図1はピッキング装置の全体を示す模式図、
図2はコンテナ搬送ラインに沿う複数の集荷ユニットを
示す模式図、図3は集荷ユニットを示す模式図、図4は
物品切り出し装置からの物品切り出し状態を示す模式
図、図5は物品取り出し装置の要部を示す模式図、図6
は物品切り出し装置の要部を示す模式図、図7は物品取
り出し装置の平面視を示す模式図、図8は物品切り出し
装置の平面視を示す模式図、図9は物品切り出し装置の
要部を示す模式図、図10は荷受トレーと荷把持装置を
示す模式図、図11は図10の平面図、図12は図10
の正面図、図13は荷受トレーと荷把持装置による荷移
載手順を示す模式図、図14は荷受トレーの作用を示す
模式図、図15は荷把持装置の作用を示す模式図、図1
6は荷受コンベヤに設けた荷受部材の被支持点間隔調整
装置を示す模式図、図17は被支持点間隔調整装置の作
動を示す模式図、図18は物品排出/移載装置を示す模
式図、図19は荷受部材のため拡開装置を示す模式図、
図20は荷移載装置を示す模式図、図21は荷受部材か
ら荷移載具への物品排出動作を示す模式図、図22は荷
移載具からコンテナへの物品移載動作を示す模式図、図
23は荷移載具からコンテナへの物品移載動作を示す模
式図、図24は荷移載具からコンテナへの物品移載動作
を示す模式図、図25はピッキング装置の集荷工程を示
す流れ図、図26は従来の1層荷受状態を示す模式図、
図27は従来の多層荷受状態を示す模式図、図28は変
形例の荷受トレーを示す模式図、図29は図28の正面
図、図30は荷受トレーによる荷移載手順を示す模式図
である。
【0021】ピッキング装置10は、図1に示す如く、
流動棚11、物品供給ロボット12、物品取り出し装置
13、物品切り出し装置14、ガイドシュート15、固
定シュート16、荷受コンベヤ17、荷移載装置18に
て1つの集荷ユニット10Aを構成している。そして、
図2に示す如く、コンテナ搬送ライン19に沿う複数位
置のそれぞれに上記集荷ユニット10Aを配置し、各集
荷ユニット10Aの荷移載装置18のそれぞれによって
順次物品をコンテナ83に移載するものとしている。以
下、各装置の詳細について説明する。
【0022】(A) 流動棚11及び物品供給ロボット12
(図1参照) 流動棚11は複数品種(例えば20品種)の各物品に対応
する複数個(例えば第1間口〜第20間口の20個)の間口
を並列配置し、各間口毎に異なる品種の物品を複数個づ
つ収納した段ボールケース21を一時貯留している。
【0023】物品供給ロボット12は流動棚11の各間
口前面に沿って自走し、各間口の段ボールケース21を
対応する物品切り出し装置14に供給する。具体的に
は、物品供給ロボット12は特定間口の段ボールケース
21を支持台22上に受入れ、ハンド23に保持した物
品取り出し装置13を支持台22上の段ボールケース2
1上面に装着し、この支持台22とハンド23とで挟持
した段ボールケース21を反転した状態で、物品取り出
し装置13を対応する物品切り出し装置14の上部に係
着せしめる。尚、物品供給ロボット12は物品切り出し
装置14上で空になった段ボールケース21を物品取り
出し装置13とともに流動棚11の前面に反転復帰せし
め、空段ボールケース21を流動棚11の前面下部のケ
ース排出コンベヤ24に落下処理せしめる。
【0024】(B) 物品取り出し装置13及び物品切り出
し装置14(図1〜図8参照) 物品取り出し装置13と物品切り出し装置14は互いに
結合されて1組をなすものである。そして、ピッキング
装置10は、流動棚11の間口数に対応するように、複
数品種の各物品に対応する複数組(例えば第 1間口〜第
20間口)の物品取り出し装置13、物品切り出し装置1
4を備えている。
【0025】そして、ピッキング装置10は、各物品切
り出し装置14の上部に対応する物品取り出し装置13
を着脱可能としており、物品取り出し装置13に装着さ
れた段ボールケース21の物品の全てを、物品取り出し
装置13のシャッタ装置26を開動作することにて下方
の物品切り出し装置14に移し替えた後、物品切り出し
装置14のシャッタ装置27を開動作し、物品切り出し
装置14から任意個数の上記物品をガイドシュート15
の側へ切り出すことができる。
【0026】このとき、物品取り出し装置13は、図7
に示す如く、機枠28に取付けられる仕切り枠29が備
える仕切り30によって、段ボールケース21内の物品
配列と同じ配列(n行、k列)の行列状に区画された複
数の物品収納部31を備える。尚、物品取り出し装置1
3は、取扱い品種の変更に応じた仕切り枠29の取付け
部材29Aを着脱自在とするため、機枠28に仕切り枠
固定用長孔32を備えている。また、物品取り出し装置
13は、物品供給ロボット12のハンド23が保持する
ための被把持部33を備えている。
【0027】そして、物品取り出し装置13にあって
は、図5に示す如く、仕切り枠29に形成した物品収納
部31の底面を、前述のシャッタ装置26により開閉可
能としている。シャッタ装置26は、シャッタ35を機
枠28に設けたガイドレール34に沿って移動自在と
し、架台36側に支持してあるシリンダ37側の係合ピ
ン38にシャッタ35の係合凹部39を係脱自在として
いる。物品供給ロボット12が物品取り出し装置13を
物品切り出し装置14の上部に係着するとき、係合凹部
39は係合ピン38に係着される。即ち、シャッタ装置
26は、ピッキング制御装置(不図示)の制御によりシ
リンダ37が駆動されると、シャッタ35が行方向に移
動せしめられ、全物品収納部31を一気に開制御し、結
果として物品取り出し装置13に装着されている段ボー
ルケース21内の全物品を下方の物品切り出し装置14
に移し替える。そして、物品供給ロボット12は空にな
った段ボールケース21と物品取り出し装置13とを物
品切り出し装置14から取外して該段ボールケース21
を前述の如くケース排出コンベヤ24に排出し、該物品
取り出し装置13に実段ボールケース21を再セット
し、物品切り出し装置14上に戻される。
【0028】また、物品切り出し装置14は、図8に示
す如く、機枠41に取付けられる仕切り枠42が備える
仕切り43によって、物品取り出し装置13と同じ配列
の行列状に区画された複数の物品収納部44を備える。
尚、物品切り出し装置14は、取扱い品種の変更に応じ
た仕切り枠42の取付部材42Aを着脱自在とするた
め、機枠41に仕切り枠固定用長孔45を備えている。
また、物品切り出し装置14は、物品取り出し装置13
を着脱自在とするための凹凸部46を備えている。
【0029】そして、物品切り出し装置14にあって
は、図6に示す如く、仕切り枠42に形成した物品収納
部44の底面を、前述のシャッタ装置27により開閉可
能としている。シャッタ装置27は、モータ47によっ
て駆動される無端周回状チェーン48に大開閉体49と
複数の小開閉体50とを具備している。大開閉体49
は、物品収納部44の行方向の全切出口に対応する広幅
板状をなし、モータ47の駆動により行方向に移動さ
れ、各物品収納部44の底面切出口を 1行単位で同時に
開制御する。各小開閉体50は、大開閉体49の先端部
において物品収納部44の列方向の各 1個の切出口毎に
配設され、各シリンダ51によって対応する物品収納部
44の底面切出口を各個独立的に開閉可能とする。即
ち、シャッタ装置27は、ピッキング制御装置の制御に
より各シリンダ51が駆動されると、各小開閉体50に
より物品収納している最先端行の物品収納部44を必要
区画数だけ各個独立的に開制御して物品を切り出し、 1
行全部の物品収納部44が空になると、モータ47によ
り大開閉体49を次行へと移動する。こうして、全ての
行の物品収納部44が空になると、シャッタ装置27を
全て閉じ、物品取り出し装置13からの物品の補給を受
ける。
【0030】尚、小開閉体50は、仕切り枠42が備え
る仕切り43の最小間隔に対応するサイズのものを採用
し、当該サイズの複数の小開閉体50を並列的に設ける
ものであっても良い。この場合に、仕切り43の間隔が
広いときには、複数の小開閉体50がその幅に合わせて
同時に開くように制御される。
【0031】(C) ガイドシュート15及び固定シュート
16(図4、図9参照) 固定シュート16は、図4、図9〜図11に示す如く、
各物品切り出し装置14の下方にて、各物品切り出し装
置14毎に各物品切り出し装置14の間口幅(全切出
幅)にて固定配置される。即ち、固定シュート16の奥
の端は物品切り出し装置14の切出口直下に配置され、
固定シュート16の先端は物品切り出し装置14の切出
口直下より前方へ突出して荷受コンベヤ17に臨むよう
に配置されている。
【0032】尚、固定シュート16の幅方向における両
端部、及びその中間部には、ガイドシュート15の下端
位置規制手段として機能するとともに、物品の移動姿勢
(向き)及び移動方向を規制する機能をも果たす立上り
壁16Aが設けられている。立上り壁16Aは、物品切
り出し装置14の隣り合う切出口境界部に対応して固定
シュート16の奥の端〜先端の全長に渡って連続、もし
くは断続設置され、隣り合う物品滑走路16B(物品排
出域)を互いに区分するのである。
【0033】ガイドシュート15は、図4に示す如く、
物品切り出し装置14の切出口縁部から固定シュート1
6の上面側にまで延在され、物品切り出し装置14の切
出口から落下切出される物品をスムースに固定シュート
16に導入せしめる。
【0034】尚、ガイドシュート15は物品切り出し装
置14の隣り合う切出口境界部に対応してシュート長手
方向に設けられる仕切り壁15A(不図示)を備え、こ
の仕切り壁15Aによって隣り合う物品滑走路15B
(不図示)を互いに区分し、物品の移動姿勢(向き)及
び移動方向を規制する。
【0035】これにより、物品切り出し装置14の各切
出口から切出される複数の物品は、ガイドシュート15
の仕切り壁15A、固定シュート16の立上り壁16A
に規制され、互いに並列状に整列された状態で荷受コン
ベヤ17の各荷受部材62に供給される。
【0036】但し、物品の形状が丸ボトル等であって安
定的に流れる場合には、ガイドシュート15の仕切り壁
15A、固定シュート16の立上り壁16Aは必ずしも
要しない。
【0037】ここで、ガイドシュート15の上端部は、
切り出し装置14のシャッタ装置27を構成している大
開閉体49と一体のブラケット15Cに固定されてい
る。これにより、ガイドシュート15は、大開閉体49
の先端に配設される小開閉体50の開動作によって物品
が切出されることになる物品切り出し装置14の切出口
縁部に常に位置するように自動設定される。
【0038】また、ガイドシュート15の下端部は、固
定シュート16の上面に平行に倣うように垂下される。
尚、ガイドシュート15は固定シュート16の立上り壁
16Aに差込まれるスリット15D(不図示)を備えて
おり、ガイドシュート15の下端部は固定シュート16
の上面に摺接する状態で固定シュート16の上面に平行
に倣う。
【0039】このとき、固定シュート16の上面は、物
品切り出し装置14の側から荷受コンベヤ17の側に向
けて下り勾配をなす傾斜状態で固定配置されても良い
が、本実施例では、シャッタ装置27の開閉方向と平行
になる水平状態に固定配置される。これにより、ガイド
シュート15が延在されるシャッタ装置27への固定点
(ブラケット15C)から固定シュート16の上面まで
の距離が常に一定となり、ガイドシュート15の延在高
さは一定になるから、ガイドシュート15は固形部材に
て形成できる。
【0040】また、ピッキング装置10にあっては、物
品切り出し装置14が備える各物品収納部44の切出口
のそれぞれから落下切り出される物品を移送する各移送
経路毎に物品通過検出器211を設けている。即ち、物
品通過検出器211は、図25に示す如く、ガイドシュ
ート15の裏面で、ガイドシュート15の全物品滑走路
15Bのそれぞれに対応する部分に設置される。
【0041】但し、物品通過検出器211は、図25に
示す如く、物品切り出し装置24のシャッタ装置27に
おける大開閉体49の下面で、各小開閉体50のそれぞ
れに対応する部分、或いは固定シュート16の裏面で、
固定シュート16の全物品滑走路16Bのそれぞれに対
応する部分に設置されても良い。
【0042】(D) 荷受コンベヤ(図4、図10〜図19
参照) 荷受コンベヤ17は、各物品切り出し装置14に上述の
如くに接続されているガイドシュート15、固定シュー
ト16の前面から荷移載装置18に渡って設定されてい
る、集荷経路(物品搬送経路)に沿って設置されてい
る。
【0043】荷受コンベヤ17は、集荷経路に沿って循
環移動可能とされる無端周回状支持部材(チェーン等)
61を有し、支持部材61の搬送方向に沿う多数位置の
それぞれに可撓性荷受部材(ベルト等)62を設けてい
る。各荷受部材62は、搬送方向に沿う前後の被支持点
63A、63Bを支持部材61に一定の間隔で設けられ
ているスラット64にピンジョイントにて支持され、可
撓U字状に吊下げられ、U字状荷受部62Aを形成可能
としている。このとき、可撓性荷受部材62は、固定シ
ュート16の前面におけるU字状荷受部62Aの荷受幅
(開口幅)WAを固定シュート16と同一幅(各物品切
り出し装置14の間口幅)となるように設定している。
【0044】尚、各荷受部材62は支持部材61の全周
長さに渡る長さをもつ一枚もののベルト材料にて連続形
成され、各 1個のU字状荷受部62A毎に定められた前
後の被支持点63A、63Bをスラット64にビス止め
するものであっても良い。
【0045】荷受コンベヤ17は、支持部材61が巻き
回される駆動車65を駆動するモータ66により駆動さ
れる。即ち、ピッキング制御装置の制御により、物品切
り出し装置14からの物品切り出しタイミングに応じて
支持部材61を間欠駆動し、各U字状荷受部62Aの荷
受幅づつ荷受部材62をピッチ送りし、各荷受部62A
を順次各固定シュート16の前面に位置づける。これに
より、コンベヤ装置17は、各物品切り出し装置14か
ら切出された物品を各固定シュート16から順次各荷受
部62Aに集荷しながら循環移動するものとなる。
【0046】このとき、固定シュート16において前述
の如く物品切り出し装置14の隣り合う切出口境界部
(隣り合う物品収納部の境界部)に対応して設けられて
いる立上り壁16Aは、該固定シュート16の側から荷
受コンベヤ17の荷受部62A上方に延在されて仕切り
16Cを構成するものとなっている。仕切り16Cは、
荷受部62Aの上方にて、固定シュート16の物品滑走
路16B(物品排出域)に連続する物品排出域16Dを
画定するものとなるのである。
【0047】更に、ピッキング装置10にあっては、図
10〜図12に示す如く、固定シュート16の前面の、
荷受コンベヤ17における荷受部62Aの上方で、各仕
切り16Cの下面には、各物品排出域16Dを開閉でき
る荷受トレー311が設けられている。荷受トレー31
1は、固定シュート16の各物品滑走路16Bから各物
品排出域16Dに排出された各物品を互いに並列に仮置
き可能とする。荷受トレー311は、固定シュート16
の下方に配設されたシリンダ312に連結され、後述す
る荷把持装置取付フレーム315の両側部に設けられた
トレー受けレール313にガイドされて直線往復動し、
各物品排出域16Dを開閉する。
【0048】また、ピッキング装置10にあっては、荷
受トレー311の上側に荷把持装置314を配設してあ
る。荷把持装置314は、荷受トレー311上に仮置き
された各物品の長手方向(箱状物品等では短手方向でも
可)を、前記仕切り16Cの端部(荷受コンベヤ17の
反固定シュート側上部)に固定してある衝撃吸収部材1
7Aとの間に挟んで把持する。荷把持装置314は、架
台に取付けた取付フレーム315(図11)に支持され
たシリンダ316に荷把持部材314Aを連結して構成
され、一定ストロークで直線往復動し、その前進端側で
物品を上述の如くに把持する。荷把持装置314のシリ
ンダ316は一定ストロークであるため、これが小長さ
寸法の物品にも適用できるように、取付フレーム315
は長孔315Aを介して架台に取付けられ、物品寸法に
応じて荷把持装置314の原位置を調整可能としてい
る。
【0049】尚、固定シュート16の前端部は取付ブラ
ケット317を介して上記取付フレーム315に固定さ
れるようになっている。315Bは広幅の固定シュート
16を取付け可能とするための長孔である。
【0050】また、衝撃吸収部材17Aは無反発ゴム等
の衝撃吸収材料から構成される。
【0051】ここで、荷受トレー311、荷把持装置3
14は以下の如く動作する(図13)。 (a) 物品切り出し装置14からの物品切り出しに先立
ち、ピッキング制御装置は、荷受トレー311を閉じ動
作して荷受コンベヤ17の荷受部62A上に設定する。
そして、切り出し装置14から切り出され、ガイドシュ
ート15の物品滑走路15B、固定シュート16の物品
滑走路16Bを滑落して仕切り16Cが画定する物品排
出域16Dに到達した物品は、衝撃吸収部材17Aに衝
突して勢いを止められた後、荷受トレー311上にて互
いに並列に仮置きされる(図13(A))。
【0052】(b) 荷受トレー311上に仮置きされた各
物品は、荷把持装置314によりそれらの長手方向を衝
撃吸収部材17Aとの間に挟まれて把持される(図13
(B))。ピッキング制御装置は、切り出し装置14の
直下に設けてある前述の物品通過検出器211により、
同時に切り出された各物品のうちで最も遅い通過物品の
検出タイミングから一定時間後、全物品が荷受トレー3
11上に到達したものと判断し、シリンダ316により
荷把持装置314を閉じ動作する。
【0053】(c) ピッキング制御装置は、上記(b) の
後、荷受トレー311を開動作して物品仮置き領域の下
方を開放する(図13(C))。
【0054】(d) ピッキング制御装置は、上記(c) の
後、荷把持装置314を開動作して各物品を放し、各物
品を並列状態のまま荷受部62Aへ落下させる(図13
(D))。これにより、U字状荷受部62Aに貯留せし
められる集荷物品は、荷受部材62の撓み変形により、
それらの長手方向を荷受部材62の搬送直角方向に整え
られて保持され、荷受部材62内に並列状に整列せしめ
られた集荷状態を維持する。
【0055】また、ピッキング制御装置は荷受コンベヤ
17の各荷受部材62への集荷物品の品種、数量をU字
状荷受部62Aの収納量に応じて予め計画し、コンベヤ
17を上述の如くに順次各固定シュート16の前面に位
置づけながら、各固定シュート16から荷受部材62へ
の集荷を繰り返し、集荷計画を達成した後、物品排出位
置へと向かう。
【0056】尚、荷受コンベヤ17の各荷受部材62へ
の集荷計画は例えば下記(1) 〜(3)の如く実行される。 (1) 各商店A、B…からのオーダー(注文)が表1のよ
うな場合、例えば荷受部材62の収容量が 20L以下とな
るように、各荷受部材〜…に集荷する品種と数量を
割り当てる。ここでは、更に 1個の荷受部材に 2店以上
のオーダーを混ぜない。また、同一品種は 2つ以上の荷
受部材に分けないようにして割り当てる。
【0057】(2) 次に、コンベヤ17のピッチ送りに合
わせて、各物品切り出し装置14に切り出し数量データ
を送る。即ち、荷受部材が第1物品切り出し装置14
(第1間口)(a品種)の前面に到達したとき、第1物
品切り出し装置14に 6本という切り出し数量データを
送る。このとき、他の物品切り出し装置14の前面にも
切り出しを受けるべき他の荷受部材がある場合には、同
時に、それらに対応する切り出し数量データを送る。
【0058】(3) 切り出し数量データを受けた物品切り
出し装置14は指示通りの数量の物品を切り出す。
【0059】尚、切り出し数量データの転送は上述に限
らず、予め転送しておき、切り出しタイミングを指示す
るものとしても良い。
【表1】
【0060】また、荷受コンベヤ17は全固定シュート
16の下流側に定めた物品排出位置(荷まとめ部)に、
荷受部材62の荷受部62AのU字形態を調整可能とす
るU字調整装置67を設けている。U字調整装置67
は、各荷受部材62の前後の被支持点63A、63Bの
間隔を調整する被支持点間隔調整装置68と、U字状荷
受部62Aを持ち上げる型嵌め装置69(持上装置)
と、荷受部材62の底部両側辺を外方に拡開する拡開装
置70とを有している。
【0061】被支持点間隔調整装置68は、第1支持部
材引上げ装置71と第2支持部材引上げ装置72を有し
て構成されている。第1支持部材引上げ装置71は、物
品排出位置直上に設置され、U字状荷受部62Aの前述
荷受幅より狭い間隔で並置されている前後の巻掛車73
A、73B間にある支持部材61を、シリンダ74によ
って昇降可能とされる昇降車列75によって通常搬送経
路上方の引上げ位置に引上げ、結果として物品排出位置
に位置づけられている荷受部材62の前後の被支持点6
3A、63Bの間隔を前述荷受幅より狭幅の荷出幅WB
に変更せしめる。このとき、第2支持部材引上げ装置7
2は、第1支持部材引上げ装置71の出側に設置されて
おり、上述巻掛車73A、73Bと同一間隔で並置され
ている前後の巻掛車76A、76B間にある支持部材6
1を、シリンダ77によって昇降可能とされる昇降車列
78によって引上げ位置から通常搬送経路に戻す。これ
により、引上げ位置にある第2支持部材引上げ装置72
によって保持していた支持部材61の余裕長さを第1支
持部材引上げ装置71による引上げ長さに変換せしめ、
支持部材61の周囲経路長にたるみを生ずることなく、
上述荷受部材62の前後の被支持点63A、63Bの間
隔変更を許容せしめる。
【0062】即ち、被支持点間隔調整装置68にあって
は、第1支持部材引上げ装置71を通常搬送経路に設定
し、第2支持部材引上げ装置72を引上げ位置に設定す
る物品搬送モード(図17(A)参照)で、荷受部材6
2を 1ピッチ送り、U字状荷受部62Aを物品排出位置
に位置づける。然る後、第1支持部材引上げ装置71を
引上げ位置に設定替えし、第2支持部材引上げ装置72
を通常搬送経路に設定替えする物品排出モード(図17
(B)参照)で、荷受部材62の前後の被支持点63
A、63Bの間隔を荷出幅WB とし、荷受部62AのU
字形態を排出先の取扱いに好適となる狭幅に調整可能と
するのである。
【0063】型嵌め装置69は、物品排出位置の直下に
設けられ、シリンダ79によって昇降可能とされる凹状
の型嵌め板79Aによって、上述の荷出幅WB に間隔調
整される荷受部材62の下面(底部)を持ち上げ、荷受
部62A内の物品荷姿を排出先の取扱いに好適となる荷
姿(コンテナ83の開口形態に適合する荷姿)に設定す
るのである(図17(B)参照)。
【0064】尚、型嵌め装置69は、荷受部材62内の
物品排出レベルを物品投入装置80の物品受入れレベル
と同一レベルに設定する。
【0065】拡開装置70は、図19に示す如く、型嵌
め装置69の凹状型嵌め板79Aの両側フランジ部の一
端部に支軸70Aを回動自在に設け、支軸79Aの両端
部に一対の平板状の押え具70Bを固定するとともに、
支軸70Aの中央部に腕部材70Cを固定し、型嵌め板
79Aにトラニオン支持した拡開シリンダ70Dに腕部
材70Cを連結している。そして、拡開装置70は、拡
開シリンダ70Dにより腕部材70C、支軸70Aを揺
動することにより、押え具70Bを90度揺動して該押え
具70Bを荷受部材62の側に倒すようになっている。
これにより、拡開装置70は、荷受部材62の後述する
払い出し手段81側の底部両角部を押え具70Bにより
押え、荷受部材62の底部両側辺を外方に拡開保持し、
型嵌め板79Aによって持上げられてたるんだ荷受部材
62の一側面開放口に、払い出し手段81挿入用の矩形
開口部を開けるものとする。
【0066】尚、上述の型嵌め板79Aとしては、上記
凹状に限らず、該型嵌め板70Aの両側部に押え具70
Bと係合する溝を設けて、押え具70Bによって荷受部
材62の底部両角部を、型嵌め板79Aに設けた上記溝
内に押し込む如くとし、荷受部材62の一側面開放口に
矩形開口部をより確実に成形するものとしても良い。ま
た、荷受部材62は、(a) 底部両角部に切り込みを入
れ、或いは(b) 底部両角部を切断した後に縫い合わせる
等の継目状とすることにより、該荷受部材62の一側面
開放口に矩形開口部をより確実に成形するものとしても
良い。
【0067】また、上述の拡開装置70としては、押え
具70Bによらず、荷受部材62の底部両角部をその外
面側から吸引し、荷受部材62の底部両側辺を外方に拡
開保持するものであっても良い。この拡開装置70は、
真空吸着手段、或いは磁力吸着手段によって構成でき
る。また、この拡開装置70は、型嵌め装置69に指示
させて構成できる。
【0068】(E) 荷移載装置(図18〜図20参照) 荷移載装置18は、荷受コンベヤ17に集荷した物品を
物品排出位置にて払い出し手段81により押し出して側
方に位置する物品投入装置80へ払い出し、この物品投
入装置80からコンテナ83に移し替える。
【0069】このとき、各荷受部材62は、物品搬送経
路の少なくとも物品排出位置(U字調整装置67により
荷受部62AのU字形態を調整せしめられる位置)にて
両側面を開放される。
【0070】そして、荷受コンベヤ17の物品排出位置
と物品投入装置80とコンテナ83への物品移し替え位
置とは一直線状に配置される。
【0071】コンテナ83への物品移し替え位置は、コ
ンテナ搬送ライン19の側傍に定められ、この位置には
物品投入装置80に対応するコンテナ姿勢制御装置84
が設置される。コンテナ姿勢制御装置84は、シリンダ
85によりコンテナ搬送ライン19のローラーコンベヤ
下方からローラーコンベヤ間を通って上方へと傾動せし
められるコンテナ支持台86を有し、物品移し替え位置
に設定されるべきコンテナ83の開口部83Aを物品投
入装置80に臨ませるようにコンテナ83を傾動せしめ
る。
【0072】払い出し手段81は架台17Bに支持され
たシリンダ87によって駆動される払い出しプレート8
8を具備している。払い出し手段81は、物品排出位置
にて、各荷受部材62の一側面開放口から荷受部62A
内に払い出しプレート88を挿入し、荷受部62A内に
て前述のU字調整装置67により荷姿を調整済とされて
いる物品を各荷受部材62の他側面開放口から押し出し
払い出し可能としている。
【0073】尚、払い出しプレート88は前述U字調整
装置67の拡開装置70によって拡開された荷受部材6
2の矩形開口部より小さい寸法(ほぼ同じ)に設定さ
れ、荷受部材62に干渉することなく該矩形開口部にス
ムースに挿入でき、かつ荷受部材62との間に物品洩出
間隙を形成することもない。
【0074】また、払い出しプレート88は、荷受部6
2A内の物品を払い出し終了する過程でも、荷受部62
Aの外側に出ることがないように設定されており、これ
により、初期位置に戻る際にも荷受部材62と干渉する
ことがない。尚、払い出しプレート88を荷受部62A
の外側にまで進出せしめた場合には、払い出しプレート
88の両側フランジ部を図18に示す如く後方に延在さ
せ、払い出し終了過程でこの両側フランジ部が荷受部6
2A内に残るように設定すれば良い。
【0075】物品投入装置80は、図18、図20に示
す如く、一側面と天面を開口とした箱型状の荷移載具9
0と、払い出しプレート88によって荷受部材62から
荷移載具90へと払い出される物品の先端を押えて物品
の荷姿が乱れることを防ぐ物品ガイド装置91と、荷移
載具90を荷受部材62とコンテナ83の両方向に任意
量スライド可能とする荷移載具スライド装置92と、荷
移載具90を荷移載具スライド装置92ごと傾斜可能と
する傾斜装置93と、荷移載具90を荷移載具スライド
装置92及び傾斜装置93ごと一定量スライド可能とす
る傾斜ベーススライド装置94と、荷移載具90を荷移
載具スライド装置92、傾斜装置93、及び傾斜ベース
スライド装置94ごと荷受コンベヤ17向きからコンテ
ナ83向きに180 度旋回(往復動)可能とする旋回装置
95と、荷移載具90を荷移載具スライド装置92、傾
斜装置93、傾斜ベーススライド装置94、及び旋回装
置95ごと昇降して荷移載具90の高さを変更し、荷移
載具90のコンテナ83への挿入位置を昇降可能とする
昇降装置96とを有して構成される。
【0076】物品ガイド装置91は、架台17Bの反払
い出し手段81側に設けた水平ガイド101に沿って移
動可能なロッドレスガイドシリンダ102と、このガイ
ドシリンダ102に搭載される昇降シリンダ103と、
昇降シリンダ103によりスライドガイド104に沿っ
て昇降する昇降体105と、昇降体105に吊下げ支持
される物品押え板106とを有して構成されている。こ
れにより、物品ガイド装置91は、払い出しプレート8
8と押え板106との間に物品を挟んだ状態で、シリン
ダ87、102によりそれらの払い出しプレート88、
押え板106を移動し、物品を荷受部材62から荷移載
具90へと払い出す。ここで、物品押え板106と払い
出しプレート88とを同時に移動開始し、同一速度で移
動することにより、物品押え板106と払い出しプレー
ト88との間隔を一定に保つ。このとき、物品先端部が
押え板106に接触したことを押え板106の前面に設
けた接触検出器等により検出し、物品押え板106の移
動を開始することにより、物品を押え板106と払い出
しプレート88の2枚の板の間に挟み込んで移載するよ
うにしても良い。そして、押え板106を荷移載具90
の内部に進入させて物品を荷移載具90に移載後、昇降
シリンダ103により押え板106を荷移載具90の内
部から上方に引抜き、押え板106を荷受コンベヤ17
の側に戻す。ここで、水平ガイド移動用のロッドレスシ
リンダ102は中間停止可能なものを用い、押え板10
6を上方より引抜いた後、荷受コンベヤ17の架台17
B手前まで押え板106を移動して中間停止し、昇降シ
リンダ103で押え板106を荷受コンベヤ17の支持
部材61に干渉しない位置まで下降した後、再びロッド
レスシリンダ102を終端まで駆動し、押え板106を
荷受部材62の直近まで移動する。押え板106は荷受
部材62の他側面開放口を塞いで、荷受コンベヤ17の
移動時に荷受部62Aから物品がこぼれ出ないようにす
る役目も兼ねる。
【0077】荷移載具スライド装置92は、荷移載具9
0の反開口側面下部を支軸108によってスライドフレ
ーム109に回動自在に支持し、かつ荷移載具90の同
側面上部にピン支持した支持部材110の長孔110A
をスライドフレーム109上部のピンに係合することに
て、荷移載具90をスライドフレーム109に揺動可能
に支持している。また、荷移載具スライド装置92は、
スライドガイド111Aにより、スライドフレーム10
9をスライドベース111にスライド可能に設置してお
り、スライドフレーム109に設けたサーボモータ11
2を駆動することで、ラックピニオン機構(ラック11
3、ピニオン114)を介して、スライドフレーム10
9を移動するようになっている。
【0078】傾斜装置93は、傾斜ベース115の両外
側部にてスライドベース111を傾斜支軸116でピン
支持し、傾斜ベース115に設置した傾動シリンダ11
7でスライドベース111を押し上げることにより、ス
ライドベース111を傾動せしめるようになっている。
【0079】傾斜ベーススライド装置94は、傾斜ベー
ス115を旋回フレーム118にスライドガイド119
でスライド可能に支持し、旋回フレーム118側に固定
したスライドシリンダ120の伸縮により、傾斜ベース
115を一定量スライドせしめるようになっている。こ
れにより、昇降装置96により上昇せしめられた荷移載
具90がコンテナ83の前面から離隔する距離を縮める
ことを可能とする。
【0080】旋回装置95は、旋回フレーム118を昇
降フレーム121に設けた旋回軸122に固定し、旋回
軸122をサーボモータ123で駆動して旋回フレーム
118を180 度往復動可能にしている。また、昇降フレ
ーム121に設けた車輪124で旋回フレーム118を
支えるものとしている。
【0081】昇降装置96は、昇降フレーム121を、
昇降ベース125に2本の支持アーム126をX状に交
差させて連結したリンク機構を介して支持し、支持アー
ム126の片側を、昇降ベース125にスライド自在に
設けた移動子127にピン支持し、支持アーム126の
他側を昇降フレーム121の長孔に摺動可能にピン係合
して構成され、サーボモータ128によりボールねじ1
29を回動し、このボールねじ129に螺合している上
記移動子127をスライドさせることにより、支持アー
ム126を起伏せしめることにて、昇降フレーム121
を昇降せしめるようになっている。
【0082】従って、荷移載装置18は、以下の如く動
作する。 (a) 荷受コンベヤ17の荷受部材62に集荷された物品
が物品排出位置に到達する。このとき、U字調整装置6
7は荷受部62AのU字形態を調整し、拡開装置70の
押え具70Bにより荷受部材62の一側面開放口に払い
出し手段81挿入用の矩形開口部を形成するとともに、
荷受部62A内の集荷物品の荷姿をコンテナ83の開口
部83Aに適合する荷姿に設定する(図21(A))。
【0083】(b) 払い出し手段81の払い出しプレート
88を荷受部材62の一側面開放口からU字状荷受部6
2A内に挿入し、払い出しプレート88と物品ガイド装
置91の押え板106により荷受部62A内の集荷物品
を挟み、かつこの物品を払い出しプレート88により物
品投入装置80の荷移載具90側に払い出す(図21
(A)参照)。このとき、荷移載具90は荷移載具スラ
イド装置92によりスライドベース111の前縁より荷
受コンベヤ17の側に突出配置され、荷受部62Aから
払い出される物品をスムースに受け入れ可能とする。
【0084】(c) 物品を荷移載具90に移載後、荷移載
具90は荷移載具スライド装置92によりスライドベー
ス111内に引き込まれる。そして、払い出しプレート
88を荷受部材62の側方に戻し(図21(B))、そ
の後、押え具70Bを荷受部材62の外方に戻す(図2
1(C))。このとき同時に、押え板106を荷移載具
90の上方に引抜き(図21(B))、その後、物品押
え板106を荷受コンベヤ17の架台17B手前まで戻
して中間停止し、押え板106を荷受コンベヤ17の支
持部材61に干渉しない位置まで下降し、更に押え板1
06を荷受部材62の直近まで戻して終端停止する(図
21(C))。
【0085】(d) 上記(a) 〜(c) とは別に、コンテナ8
3への物品移し替え位置において、物品投入装置80に
対応するように設置されているコンテナ姿勢制御装置8
4は、コンテナ83に付してあるバーコード情報によ
り、物品を収納すべきコンテナ83を選別し、このコン
テナ83の開口部83Aを物品挿入装置80に臨ませる
ように、該コンテナ83を傾動せしめる(図22
(A))。
【0086】このとき、コンテナ83が既に物品を収納
しているものである場合には、コンテナ内物品は、コン
テナ83の下側側壁にもたれ掛かる状態となり、コンテ
ナ83の上部に物品のない空きスペースを形成するもの
となる。
【0087】(e) 然るに、上記(c) の荷移載具90に移
載された物品を、空のコンテナ83に移載する手順は以
下の如くなされる。
【0088】即ち、旋回装置95により図21(C)の
荷移載具90をコンテナ83側に180 度旋回し、荷移載
具スライド装置92により荷移載具90をコンテナ83
側にスライドし、コンテナ83内に挿入した後(図22
(A))、傾斜装置93により、荷移載具スライド装置
92ごと荷移載具90を傾斜し、物品をコンテナ83の
底部により掛からせる(図22(B))。そして、荷移
載具スライド装置92により、荷移載具90を反コンテ
ナ83側に移動することで、コンテナ83内に物品のみ
を残して荷移載具90を引抜く(図23(A))。この
動作は、荷移載具90をコンテナ83の深部まで挿入す
るので、物品が自由に滑る距離を少なくでき、従って、
物品の姿勢も崩れ難い。荷移載具90を引抜いた後は、
上記傾斜装置93を戻し(図23(B))、旋回装置9
5により荷移載具90を図23(C)の如くに荷受コン
ベヤ17側に180 度旋回して図21(A)の状態に戻
し、上記動作を繰り返す。
【0089】(f) 他方、上記(c) の荷移載具92に移載
された物品を、既に物品を収納しているコンテナ83に
移載する手順は以下の如くなされる。
【0090】即ち、上記(e) のコンテナ83が空の場合
と異なる点は、上記(c) にて物品を移載された荷移載具
90を上昇させて、コンテナ83の上部寄りに移載具9
0を挿入する点である。具体的には、旋回装置95によ
り図21(C)の荷移載具90をコンテナ83側に向け
て180 度旋回する際、同時に昇降装置96により、荷移
載具90をコンテナ83の開口部の半分程度の高さまで
上昇する。そして、傾斜ベーススライド装置94によ
り、荷移載具90をコンテナ83側に近づけた後、上記
(e) と同様に、荷移載具90をコンテナ83内(既に収
納されている物品の上方になる)に挿入し、傾斜し、引
抜いて、既に収納されている物品の上に新たな物品を載
せるように収納する。
【0091】この際、たとえ既に収納されている物品に
荷移載具90が触れても、物品を潰さないように、荷移
載具90は支持部材110の長孔110Aを介してスラ
イドフレーム109にピン結合され、上方に逃げ得るよ
うになっている。即ち、荷移載具90は支軸108回り
に回動する(図24)。
【0092】荷移載具90の上昇レベルは、ここでは、
既に収納されている物品量が空か、コンテナ半分ま
での容積か、それ以上(コンテナ全容積より小)か
で、下レベル(コンテナ下側側壁と同程度)、中間
レベル(コンテナ開口部の半分程度)、上レベル(コ
ンテナ開口部の3/4 程度)としている。尚、コンテナ8
3内に収納する物品は、物品容量を計算し、コンテナ容
量以下になるように各コンテナ83に割り当てられる。
各コンテナに対する各荷移載装置での上昇レベルは、予
めコンピュータにより計算され、前述の各切り出し装置
の切り出し数量データとともに、集荷ユニットコントロ
ーラ(不図示)に転送され、コンテナへの投入の進行に
合わせて荷移載装置に指示される。また、のときは、
荷移載具90が十分コンテナの深部にまで挿入できない
が、空きスペースが小さいので、物品の乱れは少ない。
荷移載具90の上昇レベルの決め方はこの方法だけでな
く、例えば、フォトスイッチや、視覚センサ等でコンテ
ナ83内の空きスペースを検出して必要量上昇するもの
であっても良い。
【0093】尚、上記(d) において、コンテナ83を傾
斜配置するに際し、コンテナ83の長手方向が上下方向
となるように傾斜させるものとすれば、コンテナ83内
での物品の左右への拡がりを抑えることができ、コンテ
ナ83内での物品の姿勢が乱れにくく、かつ空きスペー
ス(高さ)を大とし、コンテナ83への荷移載具90の
挿入を容易化できる。
【0094】(F) コンテナ搬送ライン19(図1〜図
3、図18参照) コンテナ搬送ライン19は複数の集荷ユニット10Aに
沿い、かつ集荷ユニット10Aにおける物品投入装置8
0の荷移載具90からコンテナ83への物品移し替え位
置の側傍を通って設置され、ローラーコンベヤにて構成
されている。
【0095】コンテナ搬送ライン19は、バーコードリ
ーダ98を備えるとともに、コンテナ姿勢制御装置84
の前後2位置に設けられるストッパ99A、99Bを備
えている。
【0096】ピッキング制御装置は、前述の如く、コン
テナ83に貼付されているバーコードを読み取り、物品
を供給すべきコンテナ83か否かを判別する。物品を供
給すべきコンテナ83については、下流側のストッパ9
9Aによって当該コンテナ83を止めるとともに、上流
側のストッパ99Bによって後続するコンテナ83も止
め、前述の如く、コンテナ姿勢制御装置84によりコン
テナ83を傾動し、コンテナ83の開口部83Aを物品
投入装置80に臨ませるように横向き配置せしめる。
【0097】このとき、コンテナ搬送ライン19は、ロ
ーラコンベヤを集荷ユニット10Aの側に少し(5 度〜
10度程度)傾斜させて配置し、コンテナ83を傾斜状態
で搬送する。そして、コンテナ83に投入された物品を
コンテナの一側壁側に寄せた状態を保ち、次の集荷ユニ
ット10Aまで搬送可能とする。従って、偏平ボトル等
の不安定な物品も、コンテナ83内で倒れることなく移
送され、コンテナ83の上部に次投入物品のための空き
スペースを安定形成可能とする。
【0098】然して、ピッキング装置10の具体的使用
手順について説明すれば、下記(1)〜(4) の如くである
(図20参照)。 (1) 物品切り出し装置14の動作 ピッキング制御装置が出力する物品の切り出し数量デ
ータを対応する物品切り出し装置14にて受信する。
【0099】各物品切り出し装置14において、所定
本数の物品を切り出す。切り出された物品は、ガイドシ
ュート15、固定シュート16を経て荷受トレー311
上に互いに並列に仮置きされる。そして、この仮置きさ
れた各物品は、荷把持装置314により挟んで把持され
る。
【0100】荷受トレー311を開動作して物品仮置
き領域の下方を開放するとともに、荷把持装置314を
開動作して各物品を放し、各物品を並列状態のまま荷受
コンベヤ17の荷受部62Aに移載する。
【0101】(2) 荷受コンベヤ17の動作 荷受コンベヤ17は各荷受部材62を複数の物品切り
出し装置14の前面に順次位置づけ、必要により当該物
品切り出し装置14から上記(1) の如くに切り出される
物品を各荷受部材62に収容しつつ間欠移動せしめら
れ、物品排出位置に向かう。
【0102】物品排出位置に到達した荷受部材62
は、U字調整装置67の被支持点間隔調整装置68、型
嵌め装置69、拡開装置70によりU字状荷受部62A
のU字形態を調整され、荷受部材62の一側面開放口に
払い出し手段81挿入用の矩形開口部を形成するととも
に、荷受部62A内の荷姿を排出先であるコンテナ83
の開口部83Aに適合する一定の型にまとめる。
【0103】(3) 荷移載装置18の動作 荷受コンベヤ17の各荷受部材62に集荷した物品を
物品排出位置にて、払い出し手段81により押し出して
側方に位置する物品投入装置80の荷移載具90に移載
する。このとき、物品は払い出し手段81と物品押え板
106とに挟まれ、荷受部62A内での集荷姿勢を乱す
ことなく、荷移載具90に移載される。また、荷移載具
90は荷移載具スライド装置92によりスライドベース
111の前縁より荷受コンベヤ17側に突出配置されて
おり、荷受部62Aから払い出される物品をスムースに
受け入れる。
【0104】上記により、物品を荷移載具90に移
載下後、この物品を空のコンテナ83に移載する作業は
以下の如く行なう。即ち、荷移載具スライド装置92に
より荷移載具90をスライドベース111内に引き込
む。そして、旋回装置95により荷移載具90をコンテ
ナ83側に180 度旋回し、荷移載具スライド装置92に
より荷移載具90をコンテナ83内に挿入した後、傾斜
装置93により荷移載具スライド装置92ごと荷移載具
90を傾斜し、物品をコンテナ83の底部により掛から
せる。そして、荷移載具スライド装置92により、荷移
載具90を反コンテナ83側に移動することにて、コン
テナ83内に物品のみを残して荷移載具90を引抜く。
【0105】上記により、荷移載具90に移載され
た物品を既に物品収納済のコンテナ83に継ぎ足す場合
には、上記と以下の点を異ならせる。即ち、荷移載具
スライド装置92により荷移載具90をスライドベース
111内に引き込んだ後、旋回装置95により荷移載具
90をコンテナ83側に180 度旋回する際に、同時に昇
降装置96により荷移載具90を上昇せしめる。そし
て、傾斜ベーススライド装置94により荷移載具90を
コンテナ83側に近づけた後、上記と同様に、荷移載
具90をコンテナ83内の既に投入されている物品の上
方に挿入し、傾斜し、引抜き、既投入物品の上に新物品
を載せるように投入する。
【0106】(4) コンテナ搬送ライン19の動作 コンテナ83のバーコードを読み取り、物品を投入す
べきコンテナ83を判別する。
【0107】物品を投入すべきコンテナ83をコンテ
ナ姿勢制御装置84により傾斜し、コンテナ83の開口
部83Aを物品投入装置80に指向配置せしめる。
【0108】上記(3) にて、荷移載具90が受け渡す
物品をコンテナ83にて受入れる。
【0109】物品を供給されたコンテナ83をコンテ
ナ姿勢制御装置84によりコンテナ搬送ライン19の傾
斜ローラコンベヤ上に戻す。
【0110】コンテナ83を傾斜ローラコンベヤが付
与する傾斜状態(集荷ユニット10A側に向く傾斜)に
て次工程へと搬送する。
【0111】以下、本実施例の作用について説明する。 切り出し装置14により切り出された各物品が各切出
口の開閉体49、50(シャッタ装置27)の開動作ず
れ、各物品滑走路16Bのすべり具合の差等により、荷
受コンベヤ17上のバラバラに到達しても、それらの各
物品は一旦荷受トレー311上にて互いに並列をなすよ
うに揃えられて仮置きされる(図14(A))。そし
て、その後、その仮置き領域の下方を開放することに
て、全物品を同時に荷受コンベヤ17上へ落とすことが
できる。このため、荷受トレー311上に仮置きされた
荷の配列をそのまま保って荷受具へ移載するものとな
り、整列の乱れを招かない(図14(B))。
【0112】荷受コンベヤ17内に多層に荷受けする
場合(複数間口をなす複数の切り出し装置14のうちの
先後の間口から順次切り出される物品の積層、もしくは
同一間口の切り出し装置14のうちの先後の切出口から
順次切り出される物品の積層)、1層目の物品も2層目
の物品もそれぞれ荷受トレー311上で互いに並列に仮
置きされ、更に荷把持装置314により長手方向位置を
同一位置に整えて荷受コンベヤ17へ落とすことができ
る(図15)。このため、1層目の物品も2層目の物品
も、それらの一端(頭部)をシュート16内の反シュー
ト側壁面寄りに落下されるものとなり、(a) それらの一
端(頭部)を反シュート側壁面で支えられて崩れにく
く、(b) 1層目の物品の胴体の上に2層目の物品の胴体
を接するように積層されるので安定して多層化でき、整
列の乱れを招かない。
【0113】次に、本発明の変形例について説明する
(図28〜図30)。この変形例が前記実施例と異なる
点は、ピッキング装置10において荷把持装置314を
撤去したことにある。
【0114】即ち、変形例のピッキング装置10にあっ
ては、図28〜図30に示す如く、固定シュート16の
前面の、荷受コンベヤ17における荷受部62Aの上方
で、各仕切り16Cの下面には、各物品排出域16Dを
開閉できる荷受トレー311が設けられている。荷受ト
レー311は、固定シュート16の各物品滑走路16B
から各物品排出域16Dに排出された各物品を互いに並
列に仮置き可能とする。荷受トレー311は、固定シュ
ート16の下方に配設されたシリンダ312に連結さ
れ、フレーム315の両側部に設けられたトレー受けレ
ール313にガイドされて直線往復動し、各物品排出域
16Dを開閉する。
【0115】ここで、荷受トレー311は以下の如く動
作する(図30)。 (a) 物品切り出し装置14からの物品切り出しに先立
ち、ピッキング制御装置は、荷受トレー311を閉じ動
作して荷受コンベヤ17の荷受部62A上に設定する。
そして、切り出し装置14から切り出され、ガイドシュ
ート15の物品滑走路15B、固定シュート16の物品
滑走路16Bを滑落して仕切り16Cが画定する物品排
出域16Dに到達した物品は、衝撃吸収部材17Aに衝
突して勢いを止められた後、荷受トレー311上にて互
いに並列に仮置きされる(図30(A)、(B))。
【0116】(b) ピッキング制御装置は、上記(a) の
後、荷受トレー311を開動作して物品仮置き領域の下
方を開放する(図13(C))。これにより、ピッキン
グ制御装置は、各物品を並列状態のまま荷受部62Aへ
落下させる(図13(D))。そして、U字状荷受部6
2Aに貯留せしめられる集荷物品は、荷受部材62の撓
み変形により、それらの長手方向を荷受部材62の搬送
直角方向に整えられて保持され、荷受部材62内に並列
状に整列せしめられた集荷状態を維持する。
【0117】以下、本変形例の作用について説明する。
切り出し装置14により切り出された各物品が各切出口
の開閉体49、50(シャッタ装置27)の開動作ず
れ、各物品滑走路16Bのすべり具合の差等により、荷
受コンベヤ17上のバラバラに到達しても、それらの各
物品は一旦荷受トレー311上にて互いに並列をなすよ
うに揃えられて仮置きされる(図14(A))。そし
て、その後、その仮置き領域の下方を開放することに
て、全物品を同時に荷受コンベヤ17上へ落とすことが
できる。このため、荷受トレー311上に仮置きされた
荷の配列をそのまま保って荷受具へ移載するものとな
り、整列の乱れを招かない(図14(B))。
【0118】尚、本発明は、複数の物品を互いに並列に
揃えて荷受具へ移載するものにおいて広く適用できる。
また、本発明は、ボトル以外の箱物品等のための移載方
法においても採用できる。
【0119】また、荷把持装置は、荷受トレー上に仮置
きされた各物品の個々のものそれぞれに直接触れて、各
物品を把持するものであることが好ましい。
【0120】また、荷把持装置は、各物品毎に独立をな
す複数の荷把持部材(独立駆動系を持つもの)の組から
なるものであっても良い。これによれば、把持方向(物
品長手方向等)寸法に差がある複数の物品を複数の荷把
持部材のそれぞれによって同時に確実に把持できる。
【0121】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、複数の物
品を互いに並列に揃えた安定した整列状態で荷受具へ移
載することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1はピッキング装置の全体を示す模式図であ
る。
【図2】図2はコンテナ搬送ラインに沿う複数の集荷ユ
ニットを示す模式図である。
【図3】図3は集荷ユニットを示す模式図である。
【図4】図4は物品切り出し装置からの物品切り出し状
態を示す模式図である。
【図5】図5は物品取り出し装置の要部を示す模式図で
ある。
【図6】図6は物品切り出し装置の要部を示す模式図で
ある。
【図7】図7は物品取り出し装置の平面視を示す模式図
である。
【図8】図8は物品切り出し装置の平面視を示す模式図
である。
【図9】図9は物品切り出し装置の要部を示す模式図で
ある。
【図10】図10は荷受トレーと荷把持装置を示す模式
図である。
【図11】図11は図10の平面図である。
【図12】図12は図10の正面図である。
【図13】図13は荷受トレーと荷把持装置による荷移
載手順を示す模式図である。
【図14】図14は荷受トレーの作用を示す模式図であ
る。
【図15】図15は荷把持装置の作用を示す模式図であ
る。
【図16】図16は荷受コンベヤに設けた荷受部材の被
支持点間隔調整装置を示す模式図である。
【図17】図17は被支持点間隔調整装置の作動を示す
模式図である。
【図18】図18は物品排出/移載装置を示す模式図で
ある。
【図19】図19は荷受部材のため拡開装置を示す模式
図である。
【図20】図20は荷移載装置を示す模式図である。
【図21】図21は荷受部材から荷移載具への物品排出
動作を示す模式図である。
【図22】図22は荷移載具からコンテナへの物品移載
動作を示す模式図である。
【図23】図23は荷移載具からコンテナへの物品移載
動作を示す模式図である。
【図24】図24は荷移載具からコンテナへの物品移載
動作を示す模式図である。
【図25】図25はピッキング装置の集荷工程を示す流
れ図である。
【図26】図26は従来の1層荷受状態を示す模式図で
ある。
【図27】図27は従来の他層荷受状態を示す模式図で
ある。
【図28】図28は変形例の荷受トレーを示す模式図で
ある。
【図29】図29は図28の正面図である。
【図30】図30は荷受トレーによる荷移載手順を示す
模式図である。
【符号の説明】
1 物品 14 物品切り出し装置 16 固定シュート 16A 立上り壁(仕切り) 16B 物品滑走路 16C 仕切り 16D 物品排出域 17 荷受コンベヤ(荷受具) 44 物品収納部 311 荷受トレー 314 荷把持装置

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の物品を互いに並列に揃えて荷受具
    へ移載する物品の移載方法において、 複数の物品を、荷受具上方に設けた荷受トレー上に互い
    に並列に仮置きし、 仮置きされた各物品を、荷把持装置により挟んで把持
    し、 その後、荷受トレーを開動作して物品仮置き領域の下方
    を開放するとともに、荷把持装置を開動作して各物品を
    放し、各物品を並列状態のまま荷受具へ移載することを
    特徴とする物品の移載方法。
  2. 【請求項2】 複数の互いに並列をなす物品収納部を備
    え、各物品収納部の底部に設けた切出口から各物品収納
    部内の物品を落下切り出しする切り出し装置と、 切り出し装置の下方に配置され、切り出し装置の各切出
    口境界部に対応して設けられる仕切りによって区分され
    る複数の物品滑走路を備え、切り出し装置から切り出さ
    れる各物品を各物品滑走路により案内可能とするシュー
    トと、 シュートの物品排出側に配置され、シュートの各物品滑
    走路から排出される各物品を荷受する荷受具とを有し、 シュートの各物品滑走路を区分する仕切りを、該シュー
    トから荷受具上方にまで延在し、当該仕切りによって各
    物品排出域を画定してなり、 切り出し装置の互いに並列をなす物品収納部のそれぞれ
    から切り出される複数の物品を互いに並列に揃えて荷受
    具へ移載可能としてなる物品の移載装置において、 荷受具の上方に配置され、シュートの各物品滑走路から
    各物品排出域に排出された各物品を互いに並列に仮置き
    可能とする荷受トレーと、 荷受トレー上に仮置きされた各物品を挟んで把持する荷
    把持装置とを有し、 荷受トレー上に仮置きされた各物品を荷把持装置により
    挟んで把持した後、荷受トレーを開動作して物品仮置き
    領域の下方を開放するとともに、荷把持装置を開動作し
    て各物品を放し、各物品を並列状態のまま荷受具へ移載
    可能としてなることを特徴とする物品の移載装置。
  3. 【請求項3】 複数の物品を互いに並列に揃えて荷受具
    へ移載する物品の移載方法において、 複数の物品を、荷受具上方に設けた荷受トレー上に互い
    に並列に仮置きし、 その後、荷受トレーを開動作して物品仮置き領域の下方
    を開放し、各物品を並列状態のまま荷受具へ移載するこ
    とを特徴とする物品の移載方法。
  4. 【請求項4】 複数の互いに並列をなす物品収納部を備
    え、各物品収納部の底部に設けた切出口から各物品収納
    部内の物品を落下切り出しする切り出し装置と、 切り出し装置の下方に配置され、切り出し装置の各切出
    口境界部に対応して設けられる仕切りによって区分され
    る複数の物品滑走路を備え、切り出し装置から切り出さ
    れる各物品を各物品滑走路により案内可能とするシュー
    トと、 シュートの物品排出側に配置され、シュートの各物品滑
    走路から排出される各物品を荷受する荷受具とを有し、 シュートの各物品滑走路を区分する仕切りを、該シュー
    トから荷受具上方にまで延在し、当該仕切りによって各
    物品排出域を画定してなり、 切り出し装置の互いに並列をなす物品収納部のそれぞれ
    から切り出される複数の物品を互いに並列に揃えて荷受
    具へ移載可能としてなる物品の移載装置において、 荷受具の上方に配置され、シュートの各物品滑走路から
    各物品排出域に排出された各物品を互いに並列に仮置き
    可能とする荷受トレーを有し、 荷受トレーを開動作して物品仮置き領域の下方を開放
    し、各物品を並列状態のまま荷受具へ移載可能としてな
    ることを特徴とする物品の移載装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN115893026A (zh) * 2022-12-13 2023-04-04 济南二机床集团有限公司 一种料框视觉定位引导自动装框的装置及方法
EP4213603A1 (en) * 2022-01-14 2023-07-19 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Article supply device

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