JP3800845B2 - 自動販売機の商品投出装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、販売時に、上下方向に延びる商品通路内に横倒し状態で積み重ねて収納した商品のうちの最下位の1つを下方に投出する自動販売機の商品投出装置に関し、特に商品通路の幅を収納する商品の幅に合わせて規制する構成を備えた自動販売機の商品投出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の商品投出装置として、図9に示すものが知られている。以下、同図における左右方向を前後方向、奥行方向を左右方向という。この商品投出装置80は、図示しない自動販売機の販売機本体内に収容した商品ラック81の下端部に設けられている。商品ラック81は、互いに対向する左右2枚の側板83,83(1枚のみ図示)を備え、これらの間には、前後方向に互いに対向しかつ上下方向に配列された多数の円弧状のガイド板84,84が設けられている。これら側板83,83および前後2列のガイド板84,84によって、上下方向に蛇行しながら延びるサーペンタイン式の商品通路82が商品ラック81内に画成されている。各ガイド板84は、側板83,83の間に水平に左右方向に延びる図示しない支軸を介して、側板83,83に固定されている。
【0003】
一方、商品通路82の下端部には、互いに対向する商品投出機構85および規制板86が配置されており、これらは商品通路82の下部における前後の壁を構成している。商品投出機構85は、主ストッパ85aおよび補助ストッパ85bを備えており、これらのストッパ85a,85bは、ともに商品通路82に突出する制止位置と、商品通路82から退避する退避位置との間で出没自在に設けられている。販売待機時には、主ストッパ85aは制止位置にあって商品Sを商品通路82内に制止し、補助ストッパ85bは退避位置に位置している。販売時には、補助ストッパ85bが制止位置に突出することによって、下から2番目以上の商品Sを商品通路82内に制止するとともに、主ストッパ85aが商品通路82から退避することによって、最下位の商品Sを商品通路82の下端の投出口82aから下方に投出する。この後、主ストッパ85aが制止位置に、補助ストッパ85bが退避位置にそれぞれ復帰する。以上のように、主ストッパ85aおよび補助ストッパ85bは動作する。
【0004】
規制板86は、商品Sの幅(外径)に応じて商品投出機構85との間の商品通路82の幅(図中の左右方向の寸法)を規制するためのものであり、商品投出機構85の前方に上下に延びている。規制板86の上下端部には、上下2つの係合軸86a,86bがそれぞれ取り付けられている。係合軸86a,86bはそれぞれ、側板83の下端部に設けられた上下一対の案内孔83a,83bに係合しており、上案内孔83aは階段状に、下案内孔83bは「コ」字状にそれぞれ形成されている。商品通路82の幅を商品Sの幅に応じた幅に規制する場合、規制板86を移動させることによって、上下の案内孔83a,83bで上下の係合軸86a,86bをそれぞれ案内すると共に、下係合軸86bを下案内孔83bの斜め後ろ下がりの上端部および下端部に係止する。これによって、商品通路82の規制幅を図9(a)に示す太缶商品S用の設定と、図9(b)に示す細缶商品S用の設定とに2段階に切り替えることができる。この切替作業は、ローディング時などに、オペレータが手で規制板86を移動させることによって行われる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の商品投出装置80は、商品ラック81の下端部に設けられているので、オペレータは、ローディング時などに、上記のような切替作業を手探りで行わなければならない。このため、その作業性が悪いうえに、誤操作により規制幅を誤設定してしまうおそれがある。例えば、太缶商品Sを収納する場合に、規制板86を細缶商品S用に誤って設定してしまったときには、商品通路82に充填された太缶商品Sが、商品通路82内に引っかかってしまうことにより、最悪の場合には商品投出装置80を分解して商品Sを取り出すなどの困難な修復作業を行わなければならない。
【0006】
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、充填された商品の幅に応じて商品通路の幅を自動的にかつ正確に規制でき、ローディング時における作業性を向上させることができる自動販売機の商品投出装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る発明は、上下方向に延びる商品通路に突出した制止位置と商品通路から退避した退避位置との間でともに進退自在な補助ストッパおよび主ストッパを上下に配置し、販売時には、補助ストッパを制止位置に突出させることにより、下から2番目の商品を商品通路内に制止するとともに、主ストッパを退避位置に退避させることにより、最下位の商品を商品通路から下方に投出した後、主ストッパを制止位置に位置させるとともに補助ストッパを退避位置に位置させる商品投出機構を備えた自動販売機の商品投出装置において、商品通路の商品投出機構に対向する面に設けられ、補助ストッパが制止位置に位置するときに、補助ストッパとの間の商品通路の幅を規制する第1規制部材と、商品通路の商品投出機構に対向する面に設けられ、主ストッパが制止位置に位置するときに、主ストッパとの間の商品通路の幅を規制する第2規制部材と、第1規制部材および第2規制部材を回動自在にかつ商品投出機構側に進退自在に支持し、商品投出機構との間の商品通路を商品の幅よりも狭い最小幅に規制する最小幅位置と、最大幅に規制する最大幅位置との間で案内する案内手段と、第1規制部材および第2規制部材を商品投出機構側に向かって付勢する付勢手段と、商品通路内に充填された商品が当接することにより第1規制部材および第2規制部材が回動したときに、当接する商品の幅に応じて、第1規制部材および第2規制部材を最小幅位置と最大幅位置の間の複数の規制位置の1つにそれぞれに位置決めする位置決め手段と、第1規制部材の上方の商品通路の下端部に設けられ、商品投出機構側に向かって斜め下がりに延び、主ストッパが制止位置に位置するときに、積み重なった商品のうちの下から2番目の商品が第1規制部材の回動の自由端側に当接した状態になるように、充填された商品を商品投出機構側に案内する案内位置と、先端部が当該案内位置よりも下方に回動した位置との間で回動自在のフラッパと、フラッパを案内位置に付勢するねじりコイルばねと、を備えることを特徴とする。
【0008】
この自動販売機の商品投出装置によれば、商品通路内に商品がない状態では、主ストッパは制止位置に、補助ストッパは退避位置にそれぞれ位置している。また、第1規制部材および第2規制部材は付勢手段で商品投出機構側に付勢されることにより、案内手段に案内されて最小幅位置にそれぞれ係止されている。さらに、第1規制部材の上方の商品通路の下端部に設けられたフラッパは、ねじりコイルばねの付勢力により、商品投出機構側に向かって斜め下がりに延びる案内位置に保持される。この状態で商品が商品通路に充填されると、商品は、商品通路内を落下し、フラッパをねじりコイルばねの付勢力に抗しながら案内位置から下方に回動させると同時に、フラッパによって、商品投出機構側に案内され、商品投出機構および最小幅位置に位置する第1規制部材に当接した後、さらに落下して最小幅位置にある第2規制部材に当接する。この商品の当接により、第2規制部材は、付勢手段の付勢力に抗しながら案内手段によって最大幅位置側に案内されるとともに回動する。このように回動したときに、第2規制部材は、位置決め手段により、当接する商品の幅に応じた、最大幅位置と最小幅位置との間の複数の規制位置の1つに位置決めされることによって、制止位置にある主ストッパとの間の商品通路の幅を自動的に規制する。これにより、商品は、主ストッパおよび第2規制部材によって商品通路内に制止される。この後、商品が引き続いて充填されることにより、商品は、第1規制部材の上方のフラッパによって商品投出機構側に案内され、商品通路内に積み重なるとともに、積み重なった商品のうちの下から2番目の商品が第1規制部材の回動の自由端側に当接した状態で商品通路内に収納される。
【0009】
また、販売時には、まず、補助ストッパが制止位置に突出するとともに、主ストッパが退避位置に退避する。この主ストッパの退避により、最下位の商品が下方に投出されることに伴って、下から2番目の商品が下方に移動し、制止位置にある補助ストッパと第1規制部材に当接する。この下から2番目の商品の当接により、第1規制部材が回動し、位置決め手段により、当接する商品の幅に応じた最大幅位置と最小幅位置との間の複数の規制位置の1つに位置決めされる。これにより、第1規制部材が補助ストッパとの間の商品通路の幅を自動的に規制することによって、下から2番目の商品が商品通路内に適切に制止される。以上のように、販売時に2つの商品を同時に販売してしまうことなどの動作不良を起こすことなく商品を確実に販売することができる。また、第1規制部材および第2規制部材は、位置決め手段によって充填する商品の幅に応じた規制位置に適切に位置決めされ、商品通路の幅を自動的にかつ正確に規制するので、従来と異なり、第1規制部材および第2規制部材を手で操作する必要がなく、規制幅の誤設定も防止できる。これによって、ローディング時における作業性を向上させることができる。
【0012】
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の自動販売機の商品投出装置において、商品投出装置は、他の商品投出装置と背中合わせに対称に並設されており、これら2つの商品投出装置の境界部には、2つの商品投出機構が配置されていることを特徴とする。
【0013】
この自動販売機の商品投出装置によれば、2つの商品投出装置の境界部には、2つの商品投出機構が配置されているので、主ストッパおよび補助ストッパの動作部品やその動作スペースを共有化することなどにより、2つの商品投出機構の奥行を同じ方向に併設した場合と比べて小さくすることができ、商品投出装置全体としての奥行を小さくできる。
【0014】
請求項3に係る発明は、請求項1または2に記載の自動販売機の商品投出装置において、位置決め手段は、第1規制部材を複数の規制位置に位置決めする第1位置決め手段と、第2規制部材を第1位置決め手段の複数の規制位置よりも商品投出機構側から離れた複数の規制位置に位置決めする第2位置決め手段とで構成されていることを特徴とする。
【0015】
この自動販売機の商品投出装置によれば、第1位置決め手段が、第1規制部材を第2位置決め手段が第2規制部材を位置決めする複数の規制位置よりも商品投出機構側に近い複数の規制位置に位置決めすることにより、第1規制部材は、商品投出機構との間の商品通路の幅を、第2規制部材よりも狭くかつ商品の幅に近い幅に規制することができる。これによって、第1規制部材の商品の幅規制の精度を第2規制部材よりも向上させることができる。
【0016】
請求項4に係る発明は、請求項3に記載の自動販売機の商品投出装置において、第1位置決め手段の複数の規制位置は、第2位置決め手段の複数の規制位置よりも数多くかつ互いの間隔が狭く設定されていることを特徴とする。
【0017】
この自動販売機の商品投出装置によれば、第1規制部材が第1位置決め手段によって位置決めされることにより、商品通路の幅を商品の幅に応じた幅で第2規制部材よりも多段階に細かく規制することができるので、その商品の幅規制の精度を、第2規制部材よりも一層、向上させることができる。
【0018】
請求項5に係る発明は、請求項1乃至4のいずれかに記載の自動販売機の商品投出装置において、案内手段は、商品通路の両側壁に形成した孔で構成され、第1規制部材および第2規制部材には、両端部がそれぞれ両側壁の孔に係合することにより、両側壁に回動自在にかつ進退自在に支持されるシャフトが設けられており、両側壁の外方には、シャフトが両側壁の孔から抜けないようにシャフトの長さ方向の移動を規制するカバーが設けられていることを特徴とする。
【0019】
この自動販売機の商品投出装置によれば、カバーを両側壁の外方に設けるだけで、第1規制部材および第2規制部材のシャフトが、両側壁の孔から抜け出るのを阻止することができる。これによって、シャフトの両端部の抜け止め加工作業、例えばシャフトの両端部の頭をつぶしたり、シャフトの両端部に形成した溝にEリングを嵌めたりする加工作業が不要になり、組み立て工数を削減することができる。
【0020】
請求項6に係る発明は、請求項5に記載の自動販売機の商品投出装置において、カバーは、商品通路の両側壁に跨って延びる断面「コ」字状の単一部材であることを特徴とする。
【0021】
この自動販売機の商品投出装置によれば、1つのカバーを両側壁の外方に差し込むだけで、上記のようなシャフトの抜け止め位置に配置することができる。これにより、カバーの取付作業が容易になる。
【0022】
請求項7に係る発明は、請求項1乃至6のいずれかに記載の自動販売機の商品投出装置において、第1規制部材および第2規制部材の回動の自由端部は、商品が当接する当接面側に、最小幅位置にあるときに商品投出機構側に突出する突出部を備えていることを特徴とする。
【0023】
この自動販売機の商品投出装置によれば、商品通路に充填された商品が突出部に当接しやすくなることによって、第1規制部材および第2規制部材をより確実に回動させることができる。これにより、第1規制部材および第2規制部材が位置決め手段によってより確実に位置決めされるので、商品通路の幅の規制動作をより確実に実行することができる。
【0024】
請求項8に係る発明は、請求項1乃至7のいずれかに記載の自動販売機の商品投出装置において、付勢手段は、一端部が商品通路の両側壁に回動自在に支持され、他端部が第1規制部材に連結された第1本体と、この第1本体を第1規制部材側に回動させるように付勢することにより、第1規制部材を最小幅位置側に付勢する第1付勢部材と、を備えた第1付勢手段と、一端部が商品通路の両側壁に回動自在に支持され、他端部が第2規制部材に連結された第2本体と、この第2本体を第2規制部材側に回動させるように付勢することにより、第2規制部材を最小幅位置側に付勢する第2付勢部材と、を備えた第2付勢手段と、で構成され、第1規制部材および第2規制部材はそれぞれ、当接面と反対側の面との間に、第1本体および第2本体の他端部が遊嵌される隙間を画成する折返部を備えており、これらの折返部は、第1規制部材および第2規制部材が最小幅位置と最大幅位置との間で進退するときに、遊嵌した第1本体および第2本体の他端部の離脱を阻止可能な形状に形成されていることを特徴とする。
【0025】
この自動販売機の商品投出装置によれば、第1本体および第2本体の一端部が両側壁に回動自在にそれぞれ軸支され、他端部が第1規制部材および第2規制部材の折返部にそれぞれ遊嵌されているので、第1規制部材および第2規制部材の進退に伴って、第1本体および第2本体は、第1規制部材および第2規制部材に対する角度を自在に変更しながら追従して回動する。これによって、第1規制部材および第2規制部材をスムーズに進退させることができる。これと同時に、遊嵌した第1本体および第2本体の他端部が離脱しないので、第1付勢手段および第2付勢手段によって、第1規制部材および第2規制部材をそれぞれ最小幅位置側に確実に付勢することができる。また、この商品投出装置を、格別な部品を用いることなく、第1規制部材および第2規制部材の折返部に第1本体および第2本体の他端部を遊嵌させるだけで比較的、単純に構成できる。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照しながら、本発明の一実施形態に係る自動販売機の商品投出装置について説明する。図1(a)および図1(b)はそれぞれ、本発明の商品投出装置1を適用した商品ラック2の正面図および側断面図を示している。この商品ラック2は、図示しない自動販売機内に収容され、缶飲料やビン飲料などの断面がほぼ円形の商品S(図6〜図8参照)を横倒し状態で収納するとともに、販売時に、収納した商品Sを商品投出装置1によって下方に投出するものである。両図に示すように、商品ラック2は、互いに平行に上下方向に延びる左右一対の側板2a,2aと、これらの側板2a,2a間に設けられた多数の断面円弧状のガイド板2b,2cとを備えている。各側板2aおよび各ガイド板2b,2cはそれぞれ、鋼板で製作されており、各ガイド板2b,2cの上端部は、側板2a,2a間に水平に渡されたガイド軸2eに回動自在に取り付けられている。
【0027】
図1(b)および図3に示すように、ガイド板2b,2cは、前後方向(両図における左右方向、以下同様)に互いに対向しかつ上下方向に配列されるとともに、2列のガイド板2b,2cが背中合わせに対称に配置されている。これらのガイド板2b,2cおよび側板2a,2aによって、上下方向に蛇行しながら延びる、いわゆるサーペンタイン式の商品通路3,3が前後に2列、画成されており、前後の商品通路3,3は、上端部を除いて背中合わせに対称に構成されている。また、各商品通路3内には、図6〜図8に示すような3種類の外径(幅)の商品Sと、図示しない他の1種類の外径の商品とを加えた計4種類のうちの1種類の商品Sが収納される。
【0028】
各商品通路3の下端部(出口部)には、最下位のガイド板2bに近接してフラッパ2fが設けられている。このフラッパ2fは、ローディング時に商品通路3を落下してきた商品Sを後述する商品投出機構4側に案内するものであり、その先端部が下方に折れ曲がった板状の部品である。フラッパ2fの上端部は、側板2a,2a間に水平に渡されたフラッパ軸2gに取り付けられており、これよって、フラッパ2fは、図3に示す斜め下がりの案内位置と、この位置から下方に回転した位置(例えば図8に示す位置)との間で回動自在になっている。図2に示すように、フラッパ軸2gには、ねじりコイルばね2hが取り付けられており、このねじりコイルばね2hの付勢力によって、フラッパ2fは、上記案内位置に常時、保持されている。
【0029】
また、各商品通路3の下端部には、商品投出装置1が配置されており、商品投出装置1は、商品通路3内の境界部に設けられた商品投出機構4と、商品投出機構4と対向するようにフラッパ2fの下方に設けられた通路幅規制機構10と、を備えている。前後の商品投出装置1は、商品投出機構4を除いて、商品通路3と同様に背中合わせに対称に構成されており、以下、特に断らない限り、後側の商品投出装置1について説明する。
【0030】
図3に示すように、商品投出機構4は、上下方向に延びるシャーシ5と、このシャーシ5に取り付けられた主ストッパ6および補助ストッパ7などを備えている。シャーシ5は、鋼板で製作され、図示はしないが、側板2a,2a間に延びるとともに、前後のシャーシ5,5が一体に組み立てられている。この組立状態のシャーシ5,5の上下端部にはそれぞれ、上下のU字溝5a,5bが画成されており、これら上下のU字溝5a,5bにはそれぞれ、側板2a,2a間に水平に渡された上下のシャーシ軸2i,2iが嵌合している。上シャーシ軸2iは、上U字溝5aの底との間に隙間を有する状態で嵌合しており、この隙間は、下U字溝5bの深さよりも長く形成されている。これにより、シャーシ5,5を上方に移動させた後、前後方向に移動させると、シャーシ5,5を上下のシャーシ軸2i,2iから取り外すことができる。これとは逆に操作することによって、シャーシ5,5を上下のシャーシ軸2i,2iに取り付けることができる。以上のように、シャーシ5,5は、商品ラック2に対して着脱自在に取り付けられている。
【0031】
主ストッパ6および補助ストッパ7は、シャーシ5の中央部に近接して設けられており、シャーシ5に水平に渡したストッパ軸6a,7aにそれぞれ回動自在に取り付けられている。主ストッパ6は、商品通路3内に斜め後下がりの姿勢で突出する制止位置(図3に示す位置)と、商品通路3から退避しシャーシ5の前壁と面一になる退避位置(図6の前側の主ストッパ6参照)との間で回動可能になっている。同様に、補助ストッパ7も、商品通路3内に斜め後上がりの姿勢で突出する制止位置(図6の前側の補助ストッパ7参照)と、商品通路3から退避する退避位置(図3に示す位置)との間で回動可能になっている。
【0032】
また、シャーシ5には、主ストッパ6および補助ストッパ7を駆動するための駆動機構(図示せず)が取り付けられており、この駆動機構によって駆動されることにより、主ストッパ6および補助ストッパ7は、それらの一方が制止位置に位置するときに、他方が退避位置に位置するように連動して回動する。前後の商品投出機構4,4では、一方の主ストッパ6が回動するときに、この主ストッパ6の商品通路3と反対側の部分が、他方の主ストッパ6や補助ストッパ7に干渉しない状態で、他方のシャーシ5内で回動する。これと同様に、一方の補助ストッパ7が回動するときに、この補助ストッパ7の商品通路3と反対側の部分が、他方の主ストッパ6や補助ストッパ7に干渉しない状態で、他方のシャーシ5内で回動する。すなわち、前後の商品投出機構4,4では、互いの主ストッパ6および補助ストッパ7のシャーシ5内における回動スペースが共有化されていることによって、シャーシ5の前後の幅が縮小化されている。
【0033】
一方、商品ラック2の両側板2a,2aの下端部には、後方にほぼ矩形に切り欠かれた切欠部2jが形成されており、通路幅規制機構10は、この切欠き部2jに臨んで取り付けられている。通路幅規制機構10は、商品投出機構4との間の商品通路3の幅を規制するものであり、商品ラック2に取り付けられたシャーシ11と、このシャーシ11に回動自在かつ摺動自在に取り付けられた上下の規制板16,17と、上下の規制板16,17をそれぞれ商品投出機構4側に付勢する付勢手段としての上下の付勢板18,19などを備えている。
【0034】
図2〜図5に示すように、シャーシ11は、鋼板を曲げ加工することによって横断面「コ」字状に形成されており、上下方向に延びる背板部11aと、背板部11aの左右端部から前方に延びる左右の側板部11b,11bとを備えている。各側板部11bと背板部11aの角の上端部には、切欠き11cが形成されている。また、背板部11aの下端部には、フック11dが取り付けられており、このフック11dは、弾性を有する合成樹脂(例えば、ポリアセタール)で構成されるとともに、斜め後ろ下がりに延びてから下方に凸に円弧状に湾曲し、さらに下方に延びる断面形状を備えている(図5参照)。
【0035】
上記切欠き11cおよびフック11dはそれぞれ、商品ラック2の両側板2a,2a間に渡された上下の支軸2k,2kに嵌合している。このフック11dを後方に引っ張り、弾性変形させることによって、フック2dと下支軸2kの嵌合が外れる。切欠き11cの底と上支軸2kとの間に隙間が形成されていることにより、シャーシ11を上方に移動させると、シャーシ11の下端部を商品ラック2の後方に引き出すことができる。これに伴って切欠き11cと上支軸2kの嵌合が外れることにより、シャーシ11を上下の支軸2k,2kから取り外すことができる。これとは逆に操作することによって、シャーシ11を上下の支軸2k,2kに取り付けることができる。以上のように、シャーシ11は、商品ラック2に対して着脱自在に取り付けられている。
【0036】
また、左右の側板部11b,11bは、上述した商品ラック2の切欠部2j,2jを覆うように配置され、この位置における商品通路3の両側壁を構成している。各側板部11bには、斜め後ろ下がりに互いに平行に延びる案内手段としての上下の案内孔12,14と、位置決め手段としての斜め後ろ下がりの上下の位置決め孔13,15とが形成されている。後述するように、これらの上案内孔12および上位置決め孔(第1位置決め手段)13は上記上規制板(第1規制部材)16を、下案内孔14および下位置決め孔(第2位置決め手段)15は上記下規制板(第2規制部材)17をそれぞれ案内するとともに位置決めするためのものである。
【0037】
上下の位置決め孔13,15の上部にはそれぞれ、のこぎり歯状の段部13a,15aが形成されており、上位置決め孔13には、シャーシ11の背板部11aを含めて計4段の段部13aが設けられている。さらに、下位置決め孔15には、シャーシ11の背板部11aを含めて計3段の段部15aが設けられており、これらの段部15a,15a間の間隔は、段部13a,13a間の間隔よりも長く、かつ最前位置の段部15aが、最前位置の段部13aよりも後方に配置されている。
【0038】
一方、上規制板16は、制止位置にある前記補助ストッパ7との間の商品通路3の幅を規制するためのものであり、鋼板で製作されている。図4および図5に示すように、上規制板16は、左右方向に延びる本体16aと、この本体16aの上端部に取り付けられたシャフト16bと、本体16aの左右端部にそれぞれ形成された折返部16c,16cと、本体16aの下端部から左右方向にそれぞれ突出する突起16d,16dと、を備えている。
【0039】
シャフト16bの両端部は、上記シャーシ11の上案内孔12,12に遊嵌されており、上案内孔12,12によって前後方向に案内されるとともに、シャーシ11に対して回動自在に取り付けられている。これにより、上規制板16は、図3に示す斜め前下がりの角度の最小幅位置と、鉛直な角度の最大幅位置(図8の前側の上規制板16を参照)との間で進退自在であり、後述するように、常時は、最小幅位置に保持される。また、各突起16dは、上記上位置決め孔13を介してシャーシ11の外方まで突出するとともに、上規制板16が鉛直な角度のときに、上記上位置決め孔13の各段部13aに当接可能に配置されている。これにより、上規制板16が最小幅位置から鉛直な角度まで回動したとき、係止突起16dが上位置決め孔13の計4つの段部13a(背板部11aも含む)の1つに前方から当接することによって、上規制板16がその位置に位置決めされる。このように、4つの位置(規制位置)に位置決め可能であることにより、上規制板16は、後述するように、制止位置にある補助ストッパ7との間の商品通路3の幅を4段階に規制可能である。
【0040】
また、各折返部16cは、本体16aとの間に隙間を形成するとともに、互いに対向するように左右方向の内向きに延びており、この隙間に上記上付勢板18のカール部18cの両端部が遊嵌されている。さらに、本体16aの前面は、商品Sが当接する当接面になっており、その下端部(回動の自由端部)には、前方に突出する突出部16eが設けられている。この突出部16eは、上規制板16が常時、最小幅位置に保持されることにより、商品通路3を落下してくる商品Sが最も当接しやすい位置に配置されるとともに、上方に凸の断面台形の、商品Sが当接しやすい形状に形成されている。
【0041】
さらに、下規制板17は、制止位置にある前記主ストッパ6との間の商品通路3の幅を規制するためのものであり、鋼板で製作されている。図4および図5に示すように、下規制板17は、上規制板16とほぼ同様に構成されており、左右方向に延びる本体17aと、この本体17aの上端部に取り付けられたシャフト17bと、本体17aの左右端部にそれぞれ形成された折返部17c,17cと、本体17aの中央端部から左右方向にそれぞれ突出する突起17d,17dと、を備えている。
【0042】
シャフト17bの両端部は、上記シャーシ11の下案内孔14,14に遊嵌されており、下案内孔14,14によって前後方向に案内されるとともに、シャーシ11に対して回動自在に取り付けられている。これにより、下規制板17は、図3に示す斜め前下がりの角度の最小幅位置と、図8に示す鉛直な角度の最大幅位置との間で進退自在になっている。また、各突起17dは、シャーシ11の外方まで突出するとともに、下規制板17が鉛直な角度のときに、上記下位置決め孔15の各段部15aに当接可能に配置されている。下規制板17が上記最小幅位置から鉛直な角度まで回動したとき、係止突起17dが上記下位置決め孔15の計3つの段部15a(背板部11aも含む)の1つに前方から当接することによって、下規制板17がその位置に位置決めされる。このように、3つの位置(規制位置)に位置決め可能であることにより、下規制板17は、後述するように、制止位置にある主ストッパ6との間の商品通路3の幅を3段階に規制可能である。
【0043】
また、各折返部17cは、本体17aから切り起こすことによって、本体17aとの間に隙間を有するように形成されているとともに、互いに対向するように左右方向の内向きに延びており、この隙間に上記下付勢板(第2付勢手段)19のカール部19cの両端部が遊嵌されている。さらに、本体17aの前面は、商品Sが当接する当接面になっており、その下端部には、前方に突出する突出部17eが設けられている。この突出部17eは、下規制板17が常時、最小幅位置に保持されることにより、商品通路3を落下してくる商品Sが最も当接しやすい位置に配置されるとともに、上方に凸の断面台形の、商品Sが当接しやすい形状に形成されている。
【0044】
一方、上付勢板(第1付勢手段)18は、上記上規制板16を商品投出機構4側に付勢するものであり、鋼板で構成されている。上付勢板18は、下方に凸に折れ曲がった断面「く」字状の本体(第1本体)18aと、本体18aの上端部に取り付けられたシャフト(第1付勢手段の一端部)18bと、本体18aの下端部に形成された円筒状のカール部(第1付勢手段の他端部)18cと、シャフト18bに取り付けられたねじりコイルばね(第1付勢部材)18dと、を備えている。
【0045】
シャフト18bの両端部はそれぞれ、シャーシ11の両側板部11b,11bの図示しない孔に遊嵌されており、これにより、上付勢板18は、シャーシ11に回動自在に取り付けられている。また、ねじりコイルばね18dの左端部のアームはシャーシ11の背板部11aの前面に、右端部のアームは、本体18aの背面にそれぞれ当接している。このねじりコイルばね18dの付勢力によって、上付勢板18は、図3の時計回りに常時、付勢されている。上述したように、カール部18cが上規制板16の折返部16cに遊嵌されていることにより、上規制板16は、上付勢板18の付勢力によって商品投出機構4側に常時、付勢され、商品通路3が空のときには、図3に示すように最小幅位置に係止される。さらに、折返部16cは、上規制板16が最小幅位置と最大幅位置の間で移動する際に、カール部18cとの遊嵌が外れないように、上規制板16の本体16aに平行に上下方向に延びるとともに、上下の幅(高さ)が十分な幅に設定されている。
【0046】
また、下付勢板19(第2付勢手段)は、上記下規制板17を商品投出機構4側に付勢するものであり、鋼板で構成されている。下付勢板19は、上記上付勢板18とほぼ同様に構成されており、下方に凸に折れ曲がった断面「く」字状の本体(第2本体)19aと、本体19aの上端部に取り付けられたシャフト(第2付勢手段の一端部)19bと、本体19aの下端部に形成された円筒状のカール部(第2付勢手段の他端部)19cと、シャフト19bに取り付けられたねじりコイルばね(第2付勢部材)19dと、を備えている。
【0047】
シャーシ11の背板部11aの前面中央の左右端部にはそれぞれ、前方に突出する支持突起11e,11eが形成されており、シャフト19bの両端部はそれぞれ、支持突起11e,11eの図示しない孔に抜け止め状態で遊嵌されている。これにより、下付勢板19は、シャーシ11に回動自在に取り付けられている。また、ねじりコイルばね19dの左端部のアームはシャーシ11の背板部11aの前面に、右端部のアームは、本体19aの背面にそれぞれ当接している。このねじりコイルばね19dの付勢力によって、下付勢板19は、図3の時計回りに常時、付勢されている。上述したように、カール部19cが下規制板17の折返部17cに遊嵌されていることにより、下規制板17は、下付勢板19の付勢力によって商品投出機構4側に常時、付勢され、商品通路3が空のときには、図3に示すように最小幅位置に係止される。さらに、折返部17cは、下規制板17が最小幅位置と最大幅位置の間で移動する際に、カール部19cとの遊嵌が外れないように、下規制板17の本体17aに平行に上下方向に延びるとともに、その上下の幅(高さ)が十分な幅に設定されている。
【0048】
一方、シャーシ11の外方には、シャーシ11を包み込むようにカバー20が取り付けられている(図2参照)。カバー20は、鋼板を「コ」字状に曲げ加工したものであり、矩形の背板部20aと、この背板部20aの両端からシャーシ11の左右の側板部11b,11bに沿って前方に延びる左右の側板部20b,20bとを備えている。両側板部20b,20bは、シャーシ11の上下の案内孔12,14および上下の位置決め孔13,15や、上付勢板18のシャフト18bを覆うように配置されている(図5参照)。また、各側板部20bは、シャーシ11の側板部11bよりも少し外方に配置され、これにより、上下の規制板16,17のシャフト16b,17bおよび上付勢板18のシャフト18bの左右方向への移動を規制し、これらがシャーシ11から抜けることを防止している。背板部20aは、シャーシ11の背板部11aにねじ止めされており、このねじ止めを外すことによって、カバー20はシャーシ11から取り外される。このように、カバー20は、シャーシ11に着脱自在に取り付けられている。
【0049】
以上のように、後側の商品投出装置1は構成されており、これと同様に前側の商品投出装置1も構成されているので、ここでは説明は省略する。
【0050】
以上のように構成された本実施形態の商品投出装置1の動作について、説明する。商品投出装置1は、図6〜図8に示すように、3種類の外径(幅)の商品S、すなわち販売可能な最小径(例えば47mm)の細ビン商品S、細ビン商品Sより太い径(例えば53mm)の細缶商品Sおよび販売可能な最大径(例えば66mm)の太缶商品Sと、これに加えて、細缶商品Sと太缶商品Sの間の径(例えば60mm)の図示しない中太缶商品とを適切に制止可能かつ投出可能に構成されている。以下、細ビン商品Sのローディング時および販売時における後側の商品投出機構1の動作について説明する。
【0051】
まず、ローディング時の動作について説明すると、図3に示すように、商品通路3内に細ビン商品Sがないときに、主ストッパ6は制止位置に、補助ストッパ7は退避位置にそれぞれ位置している。また、上規制板16および下規制板17はそれぞれ、上付勢板18および下付勢板19で商品投出機構4側に付勢されることにより、斜め前下がりの角度で最小幅位置に係止されている。
【0052】
この状態で細ビン商品Sが商品通路3に充填されると、細ビン商品Sは各ガイド板2b,2cに案内されながら商品通路3内を落下し、最下位のガイド板2bに案内された後、フラッパ2fをねじりコイルばね2hの付勢力に抗しながら図3の反時計回りに回動させる。これと同時に、このフラッパ2fにより商品投出機構4側に案内され、シャーシ5の背面に当接した後、上規制板16を後方に移動させかつ反時計回りに回動させる。さらに落下して主ストッパ6および下規制板17に当接する。これにより、最小幅位置にある下規制板17は、下付勢板19の付勢力に抗しながら上案内孔12によって最大幅位置側に案内されるとともに、反時計回りに回動する。
【0053】
下規制板17が鉛直な角度まで反時計回りに回動したとき、下規制板17の突起17eが下位置決め孔15の最前位置の段部15aに当接することにより、下規制板17は、細ビン商品Sの幅に応じた位置に位置決めされる。これにより、下規制板17が、主ストッパ6との間の商品通路3の幅を自動的にかつ正確に規制することによって、細ビン商品Sは、主ストッパ6および下規制板17により商品通路3内に制止される。以上の動作を繰り返すことにより、図6に示すように、細ビン商品Sは、商品通路3内に積み重なるとともに、積み重なった細ビン商品Sのうちの下から2番目のものが上規制板16の下端部の突出部16eに当接した状態で商品通路3内に充填される。このとき、上規制板16は鉛直に近い角度になっており、シャーシ5との間の商品通路3の幅を、細ビン商品Sがその重さで下方に落下可能な幅に規制している。
【0054】
次に、販売時の動作について説明する。販売時には、まず、補助ストッパ7が時計回りに回動して制止位置に突出し、これに連動して、主ストッパ6が時計回りに回動し退避位置に退避することにより、最下位の細ビン商品Sが下方に投出される。最下位の細ビン商品Sが下方に移動すると、これに伴って下から2番目の細ビン商品Sが下方に移動し、制止位置にある補助ストッパ7に当接するとともに、上規制板16を反時計回りに回動させる。上規制板16が鉛直な角度まで回動すると、上規制板16の突起16dが上位置決め孔13の最前位置の段部13aに当接する。これによって、上規制板16が細ビン商品Sの幅に応じた位置に位置決めされることにより、上規制板16は、補助ストッパ7との間の商品通路3の幅を自動的にかつ正確に規制する。その結果、下から2番目の細ビン商品が、補助ストッパ7と上規制板16によって商品通路3内に適切に制止される。この後、主ストッパ6が制止位置に復帰してから、補助ストッパ7が退避位置に退避すると、細ビン商品S群が下方に移動し、前述したように、最下位の細ビン商品Sが主ストッパ6と下規制板17によって制止されるとともに、各細ビン商品Sが図6に示すような積み重なった充填状態で商品通路3内に制止される。以上のように、細ビン商品Sの販売動作が実行される。
【0055】
また、図7および図8に示すような細缶商品Sおよび太缶商品Sのローディング時の動作や販売動作は、上記細ビン商品Sの場合とほぼ同様であり、異なる点についてのみ述べる。まず、細缶商品Sの場合、図7に示すように、ローディング時に、下から2番目の細缶商品Sに当接する上規制板16の位置は、細ビン商品Sの場合よりも補助ストッパ7から離れた位置になる。さらに、販売時には、上規制板16が上位置決め孔13によって位置決めされるときに、その突起16dが前から2番目の段部13aに当接する。すなわち、上規制板16は、補助ストッパ7との間の商品通路3の幅を、細缶商品Sの幅に応じた、上記細ビン商品Sよりも広い幅に規制する。
【0056】
一方、太缶商品Sの場合、図8に示すように、ローディング時には、下から2番目の細缶商品Sに当接する上規制板16の位置が、上記細缶商品Sの場合よりも最大幅位置にかなり近い位置になる。また、下規制板17は、その突起17dがシャーシ11の背板部11aに当接しており、主ストッパ6との間の商品通路3の幅を最大幅に規制する。さらに、販売時には、上規制板16は、その突起16dがシャーシ11の背板部11aに当接することによって、補助ストッパ7との間の商品通路3の幅を最大幅に規制する。
【0057】
また、太缶商品Sと細缶商品Sの間の径の中太缶商品の場合、図示はしないが、ローディング時に、下規制板17は、その突起17dが下位置決め孔15の前から2番目の段部15aに当接することによって、主ストッパ6との間の商品通路3の幅を中太缶商品の幅に応じた幅に規制する。さらに、販売時には、上規制板16は、その突起16dが上位置決め孔13の前から3番目の段部13aに当接することによって、補助ストッパ7との間の商品通路3の幅を中太缶商品の幅に応じた幅に規制する。
【0058】
以上詳述したように、本実施形態の商品投出装置1によれば、4種類の外径の商品Sを販売できるとともに、各々の商品Sのローディング時に、商品Sは、フラッパ2fに案内されることにより、商品通路3内に充填した商品Sのうちの下から2番目の商品Sが、上規制板16の前面下端部の突出部16eに当接した状態で商品通路3内に積み重なる。これにより、販売時に、上規制板16は、制止位置に突出した補助ストッパ7との間の商品通路3の幅を、下から2番目の商品Sの幅に応じた幅に自動的にかつ確実に規制するので、下から2番目の商品Sは、補助ストッパ7と上規制板16によって商品通路3内に確実に制止される。したがって、2つの商品Sを同時に販売してしまうことなどの動作不良を起こすことがなく、商品Sを確実に販売することができる。
【0059】
さらに、上述したように、ローディング時に、商品通路3に積み重なった商品のうちの下から2番目の商品Sが上規制板16に当接する場合、商品Sが当接する前は、上規制板16は上付勢板18により最小幅位置側に付勢され、斜め前下がりの角度に保持されるので、下から2番目の商品Sは、上規制板16の前面下端部に当接しやすいとともに、さらに、この下端部には、前方に突出する突出部16eが形成されていることによって、上規制板16の前面下端部の突出部16eに確実に当接する。これによって、上記のような商品Sの販売動作をより確実に実行することができる。また、上位置決め孔13の段部13aが、下位置決め孔15の段部15aよりも互いの間隔が狭く多段階であるとともに、商品投出機構4側に近い位置に設けられていることによって、上規制板16は、上記のような下から2番目の商品Sの幅規制動作を下規制板17よりも精度よく実行する。それゆえ、上記のような商品Sの販売動作をより一層、確実に実行することができる。
【0060】
また、補助ストッパ7および主ストッパ6が制止位置にあるときに、上規制板16および下規制板17はそれぞれ、上位置決め孔13および下位置決め孔15によって充填する商品Sの幅に応じた規制位置に位置決めされ、商品通路3の幅を自動的にかつ正確に規制するので、従来と異なり、上規制板16および下規制板17を手で操作する必要がなく、規制幅の誤設定も防止できる。これによって、ローディング時における作業性を向上させることができる。
【0061】
さらに、2つの商品投出機構4,4が2つの商品投出装置1,1の境界部に配置され、各商品投出機構4の主ストッパ6および補助ストッパ7のシャーシ5内における回動スペースが共有化されていることによって、シャーシ5の前後の幅が縮小化されているので、商品投出装置1全体の前後の幅を縮小化することができる。また、カバー20の側板部20b,20bによって、上下の規制板16,17のシャフト16b,17bおよび上付勢板18のシャフト18bの左右端部がそれぞれ、シャーシ11の側板部11b,11bから抜けるのを阻止することができる。したがって、各シャフト16b〜18bの両端部の抜け止め加工作業、例えば、各シャフト16b〜18bの両端部の頭をつぶしたり、両端部に形成した溝にEリングを嵌めたりするような加工作業が不要になり、組立工数を削減することができる。さらに、単一部品のカバー20をシャーシ11に跨るように取り付けるだけでよいので、取付作業が容易になる。
【0062】
また、上下の付勢板18,19がシャーシ11に回動自在に取り付けられ、そのカール部18c,19cがそれぞれ、上下の規制板16,17の折返部16c,17cに遊嵌されるとともに、これらの折返部16c,17cはそれぞれ、前述したように、上下の規制板16,17が最小幅位置と最大幅位置との間で移動したときに、カール部18c,19cとの遊嵌が外れないような寸法や形状を備えている。したがって、カール部18c,19cを折返部16c,17cに遊嵌させるという単純な構成によって、上下の規制板16,17を最小幅位置と最大幅位置との間でスムーズに移動させることができるとともに、これらを商品投出機構4側に確実に付勢できる。
【0063】
なお、上記実施形態では、上下の規制板16,17を用いて、補助ストッパ7および主ストッパ6との間の商品通路3の幅を規制したが、商品通路3の幅を規制する手段はこれに限らず、例えば形状や寸法の異なる規制部材を用いてもよく、適切に規制できる構成であればよい。また、上下の規制板16,17をそれぞれ位置決めする手段として、上下の位置決め孔13,15の段部13a,15a(シャーシ11の背板部11aも含む)に当接させるようにしたが、位置決めする手段はこれに限らず、例えば突起やシャフトなど上下の規制板16,17を位置決め可能な構成であればよい。また、上下の規制板16,17を位置決めする段数も、充填する商品Sの種類に応じて適宜、設定すればよい。
【0064】
さらに、上下の規制板16,17を商品投出機構4側に付勢する手段は、上下の付勢板18,19に限らず、例えば板バネなど、付勢可能な構成であればよい。また、商品投出装置1をサーペンタイン式の商品通路3を有する商品ラック2に適用したが、これに限らず、上下方向に真っ直ぐに延びる商品通路を有する商品ラックや、斜めに延びる商品通路を有するいわゆるスラントシェルフ式の商品ラックに適用してもよい。さらに、積み重なった商品Sのうちの下から2番目の商品Sが上規制板16の突出部16eに当接するように商品Sを商品投出機構4側に案内する手段は、フラッパ2fに限らず、例えば、異なる形状のガイド部材など商品Sを適切に案内できる構成であればよい。
【0065】
【発明の効果】
以上のように、本発明の自動販売機の商品投出装置によれば、充填された商品の幅に応じて商品通路の幅を自動的にかつ正確に規制でき、ローディング時における作業性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る商品投出装置を適用した商品ラックの(a)正面図と(b)側断面図である。
【図2】図1(a)の要部拡大図である。
【図3】図1(a)の要部拡大図である。
【図4】商品投出機構の正面図である。
【図5】図4のA−A矢視断面図である。
【図6】商品投出装置が細ビン商品を制止し、投出する動作を示す側断面図である。
【図7】商品投出装置が細缶商品を制止し、投出する動作を示す側断面図である。
【図8】商品投出装置が太缶商品を制止し、投出する動作を示す側断面図である。
【図9】従来の商品投出装置が(a)太缶商品を制止した状態と(b)細缶商品を制止した状態をそれぞれ示す側断面図である。
【符号の説明】
1 商品投出装置
2f フラッパ(商品通路の出口部を構成する部品)
3 商品通路
4 商品投出機構
6 主ストッパ
7 補助ストッパ
10 通路幅規制機構
11b シャーシの側板部(商品通路の側壁)
12 上案内孔(案内手段、孔)
13 上位置決め孔(位置決め手段、第1位置決め手段)
14 下案内孔(案内手段、孔)
15 下位置決め孔(位置決め手段、第2位置決め手段)
16 上規制板(第1規制部材)
16b シャフト
16c 折返部
16e 突出部
17 下規制板(第2規制部材)
17b シャフト
17c 折返部
18 上付勢板(付勢手段、第1付勢手段)
18a 本体(第1本体)
18b シャフト(第1付勢手段の一端部)
18c カール部(第1付勢手段の他端部)
18d ねじりコイルばね(第1付勢部材)
19 下付勢板(付勢手段、第2付勢手段)
19a 本体(第2本体)
19b シャフト(第2付勢手段の一端部)
19c カール部(第2付勢手段の他端部)
19d ねじりコイルばね(第2付勢部材)
20 カバー
S 商品
Claims (8)
- 上下方向に延びる商品通路に突出した制止位置と前記商品通路から退避した退避位置との間でともに進退自在な補助ストッパおよび主ストッパを上下に配置し、販売時には、前記補助ストッパを前記制止位置に突出させることにより、下から2番目の商品を前記商品通路内に制止するとともに、前記主ストッパを前記退避位置に退避させることにより、最下位の商品を前記商品通路から下方に投出した後、前記主ストッパを前記制止位置に位置させるとともに前記補助ストッパを前記退避位置に位置させる商品投出機構を備えた自動販売機の商品投出装置において、
前記商品通路の前記商品投出機構に対向する面に設けられ、前記補助ストッパが前記制止位置に位置するときに、前記補助ストッパとの間の商品通路の幅を規制する第1規制部材と、
前記商品通路の前記商品投出機構に対向する面に設けられ、前記主ストッパが前記制止位置に位置するときに、前記主ストッパとの間の商品通路の幅を規制する第2規制部材と、
前記第1規制部材および前記第2規制部材を回動自在にかつ前記商品投出機構側に進退自在に支持し、前記商品投出機構との間の前記商品通路を前記商品の幅よりも狭い最小幅に規制する最小幅位置と、最大幅に規制する最大幅位置との間で案内する案内手段と、
前記第1規制部材および前記第2規制部材を前記商品投出機構側に向かって付勢する付勢手段と、
前記商品通路内に充填された前記商品が当接することにより前記第1規制部材および前記第2規制部材が回動したときに、当接する前記商品の幅に応じて、前記第1規制部材および前記第2規制部材を前記最小幅位置と前記最大幅位置の間の複数の規制位置の1つにそれぞれに位置決めする位置決め手段と、
前記第1規制部材の上方の前記商品通路の下端部に設けられ、前記商品投出機構側に向かって斜め下がりに延び、前記主ストッパが前記制止位置に位置するときに、積み重なった前記商品のうちの前記下から2番目の商品が前記第1規制部材の回動の自由端側に当接した状態になるように、前記充填された商品を前記商品投出機構側に案内する案内位置と、先端部が当該案内位置よりも下方に回動した位置との間で回動自在のフラッパと、
当該フラッパを前記案内位置に付勢するねじりコイルばねと、
を備えることを特徴とする自動販売機の商品投出装置。 - 当該商品投出装置は、他の商品投出装置と背中合わせに対称に並設されており、これら2つの商品投出装置の境界部には、2つの前記商品投出機構が配置されていることを特徴とする請求項1に記載の自動販売機の商品投出装置。
- 前記位置決め手段は、前記第1規制部材を前記複数の規制位置に位置決めする第1位置決め手段と、前記第2規制部材を前記第1位置決め手段の前記複数の規制位置よりも前記商品投出機構側から離れた複数の規制位置に位置決めする第2位置決め手段とで構成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の自動販売機の商品投出装置。
- 前記第1位置決め手段の前記複数の規制位置は、前記第2位置決め手段の前記複数の規制位置よりも数多くかつ互いの間隔が狭く設定されていることを特徴とする請求項3に記載の自動販売機の商品投出装置。
- 前記案内手段は、前記商品通路の両側壁に形成した孔で構成され、前記第1規制部材および前記第2規制部材には、両端部がそれぞれ前記両側壁の孔に係合することにより、前記両側壁に回動自在にかつ進退自在に支持されるシャフトが設けられており、前記両側壁の外方には、前記シャフトが前記両側壁の孔から抜けないように前記シャフトの長さ方向の移動を規制するカバーが設けられていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の自動販売機の商品投出装置。
- 前記カバーは、前記商品通路の両側壁に跨って延びる断面「コ」字状の単一部材であることを特徴とする請求項5に記載の自動販売機の商品投出装置。
- 前記第1規制部材および前記第2規制部材の回動の自由端部は、前記 商品が当接する当接面側に、前記最小幅位置にあるときに前記商品投出機構側に突出する突出部を備えていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の自動販売機の商品投出装置。
- 前記付勢手段は、
一端部が前記商品通路の両側壁に回動自在に支持され、他端部が前記第1規制部材に連結された第1本体と、この第1本体を前記第1規制部材側に回動させるように付勢することにより、前記第1規制部材を前記最小幅位置側に付勢する第1付勢部材と、を備えた第1付勢手段と、
一端部が前記商品通路の両側壁に回動自在に支持され、他端部が前記第2規制部材に連結された第2本体と、この第2本体を前記第2規制部材側に回動させるように付勢することにより、前記第2規制部材を前記最小幅位置側に付勢する第2付勢部材と、を備えた第2付勢手段と、で構成され、
前記第1規制部材および前記第2規制部材はそれぞれ、前記当接面と反対側の面との間に、前記第1本体および前記第2本体の他端部が遊嵌される隙間を画成する折返部を備えており、これらの折返部は、前記第1規制部材および前記第2規制部材が前記最小幅位置と前記最大幅位置との間で進退するときに、遊嵌した前記第1本体および前記第2本体の他端部の離脱を阻止可能な形状に形成されていることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の自動販売機の商品投出装置。
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