JP3025636B2 - ガス通路遮断弁機構およびそれを備えたガスメータ - Google Patents

ガス通路遮断弁機構およびそれを備えたガスメータ

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JP3025636B2
JP3025636B2 JP8020806A JP2080696A JP3025636B2 JP 3025636 B2 JP3025636 B2 JP 3025636B2 JP 8020806 A JP8020806 A JP 8020806A JP 2080696 A JP2080696 A JP 2080696A JP 3025636 B2 JP3025636 B2 JP 3025636B2
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泰秀 土田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガス通路を開閉す
るためのガス通路遮断弁機構、およびそれを備えたガス
メータに関するものである。さらに詳しくは、ガス通路
を開閉するための弁体の駆動技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ガスメータでは、そのガス流入口からガ
ス流出口に至るガス通路の途中位置に、このガス通路を
開閉するためのガス通路遮断弁機構が構成されており、
異常を感知したときにはこのガス通路を自動的に閉じる
ことにより、ガス漏れ事故などを防止している。ガス通
路遮断弁機構としては、従来、ソレノイド式のものが用
いられ、このソレノイド式のガス通路遮断弁機構は、図
6に示すように構成されている。すなわち、ソレノイド
式ガス通路遮断弁機構では、ガス通路2内に形成された
弁座3の開口に対峙するように双方向ソレノイドユニッ
ト20aが配置され、このユニット20aから突き出た
プランジャ31の先端に、弁ゴム51を支持する弁体4
1が固定されている。双方向ソレノイドユニット20a
と弁体41との間にはばね60が配置されており、弁体
41は、弁座3に向けて付勢されている状態にある。但
し、双方向ソレノイドユニット20aにおいて、コイル
35に対して無通電の状態ではプランジャ31が永久磁
石36に吸着しているので、開弁状態にある。これに対
して、コイル35に通電を行い、永久磁石36の磁場に
対して逆方向の磁場を発生させると、プランジャ31
は、永久磁石36による吸着から解除されるので、弁体
41は、ばね60の付勢力により弁座3に圧接し、ガス
通路2を閉じた状態になる。なお、ガス通路2を閉状態
から開状態に戻すには、コイル35に対して閉動作時と
逆の電流を流し、ばね60の付勢力に抗してプランジャ
31を引き込む。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ガスメータのように、ソレノイド式ガス通路遮断弁機構
を用いたものでは、ばね60の付勢力と永久磁石36の
吸着力とのバランスによってガス通路2を開閉する構造
になっているため、以下の問題点がある。
【0004】まず、双方向ソレノイドユニット20aに
過大な衝撃が加わると、永久磁石36とプランジャ31
との吸着が外れ、不用意に弁体41が閉じてしまうこと
がある。
【0005】また、弁体41を閉状態から開状態とする
際に、弁体41に対しては、ばね60の付勢力に加え
て、ガスの大きな差圧がかかる可能性があるので、永久
磁石36およびコイル35による吸着力により弁体41
に十分な推力を与えるため、コイル35に高い電圧を印
加する必要がある。
【0006】さらに、弁体41を動かした時、弁体41
は、大きな負荷がかかったまま閉位置から開位置まで一
気に動くことになる。このため、ソレノイド式ガス通路
遮断弁機構を構成する部品やガス器具配管としてはそれ
に耐え得るように構成する必要がある。また、あまりに
弁体41の推力が小さいと、ガス中のごみドレーンの影
響を受けやすいという問題点もある。
【0007】以上の問題点に鑑みて、本発明の課題は、
開閉動作の信頼性が高いガス通路遮断弁機構、およびそ
れを備えたガスメータを提供することにある。
【0008】また、本発明の課題は、低消費電力化も達
成可能なガス通路遮断弁機構、およびそれを備えたガス
メータを提供することにある。
【0009】さらに、本発明の課題は、ガス通路を開状
態のままで弁体の動作を点検をすることのできるガス通
路遮断弁機構、およびそれを備えたガスメータを提供す
ることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明に係るガス通路遮断弁機構は、ガス通路を開
閉するための遮断弁と、この遮断弁を駆動するためのス
テップモータと、このステップモータの駆動を制御する
モータ制御手段とを有し、前記モータ制御手段は、前記
遮断弁を閉位置から開位置まで移動させるに当たり、前
記遮断弁が閉位置から開位置に到る間の途中位置におい
て、前記遮断弁の移動が一時停止するように前記ステッ
プモータを駆動制御することを特徴としている。
【0011】このように構成したガス通路遮断弁機構で
は、弁体をステップモータによって駆動するため、ガス
通路に対する開閉が確実であり、かつ、大きな衝撃が加
わっても、弁体が不用意に動かない。また、ステップモ
ータを用いているため、ステップモータの入力パルス信
号の周波数を低くしてその回転速度を落とせば、大きな
トルクを得ることができるので、たとえば、閉状態から
開状態とするときのようにガスの大きな差圧が弁体にか
かっている状態でも、弁体に大きな推力を与えることが
でき、開動作が確実である。逆に、小さな推力でよい場
合には、ステップモータを高速回転させて低消費電力化
を図ることもできる。しかも、ステップモータの入力パ
ルス数を変えるだけで弁体のストロークを変えることが
でき、ガスの差圧などに対応した駆動方法を実現でき
る。
【0012】また、前記モータ制御手段は、前記途中位
置において前記遮断弁の移動が一時停止するように前記
ステップモータを駆動制御している。このように構成す
ると、弁体が一時停止しているうちにガスの差圧がなく
なり、それ以降、弁体が開位置まで移動するのに小さな
推力で足りるので、より低消費電力化できるとともに、
ガス器具配管等に加わる衝撃をより小さくできる。
【0013】本発明において、前記モータ制御手段は、
前記遮断弁を閉位置から開位置まで移動させるに当た
り、前記遮断弁が閉位置から開位置に至る間の途中位置
までは低速度で動作し、当該途中位置から前記開位置に
至るまでは高速度で動作するように、前記ステップモー
タを駆動制御することが好ましい。
【0014】このような駆動方法を用いると、ガス通路
を閉状態から開状態にするときにはガスの差圧を考慮し
て、ステップモータの入力パルス信号の周波数を低く
し、低速回転させることにより、大きなトルクを発揮さ
せることによって、開弁動作を確実に行わせることがで
きる。しかも、弁体の推力が大きい分だけ、ガス中のご
みドレーンの影響も受けない。また、弁体が低速移動す
るうちにガスの差圧が小さくなるので、ガス器具配管等
に加わる衝撃を小さくできる。しかも、ガスの差圧が小
さくなった後には、弁体を小さな推力で移動させれば充
分なので、ステップモータの入力パルス信号の周波数を
高めてステップモータを高速回転させ、弁体を速やかに
開位置まで移動させることができるとともに、そのとき
の消費電力を低減することができる。
【0015】本発明では、遮断弁の動作を点検するとき
には、前記モータ制御手段は、前記開位置にある前記遮
断弁が前記閉位置に至る途中位置まで移動した後、再び
前記開位置まで戻るように前記ステップモータを駆動制
御することが好ましい。このように構成すると、ガス通
路を開状態にしたままでガス通路遮断弁機構の点検をす
ることができる。
【0016】このような構成のガス通路遮断弁機構は、
ガスメータケースのガス流入口からガス流出口に至るガ
ス通路を開閉するためのガスメータ用のガス通路遮断弁
機構に適している。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
実施例を説明する。
【0018】(ガスメータの全体構成)図1は、本例の
ガスメータを示す正面図、図2は、本例のガスメータ内
部の概略構成図である。
【0019】図1に示すように、本例のガスメータ1
は、下ケース111および上ケース112からなるケー
ス本体11を有し、このケース本体11には、ガス配管
14が接続されるガス流入口4と、ガス配管15が接続
されるガス流出口5とが形成されている。ケース本体1
1の前面上寄りの位置には、このガスメータ1で計測し
たガス流量の積算結果などをカウンタ表示するための表
示部13が構成されている。また、ケース本体11の前
面には、復帰ボタン16も構成されている。
【0020】図2に示すように、ガスメータ1では、ケ
ース本体11の内部には、ガスの流れを矢印で示すよう
に、ガス流入口4からガス流出口5に至るガス通路2に
は2つの計測室7が構成され、各計量室7が交互にガス
流入状態およびガス流出状態になることによって、そこ
に内蔵のダイヤフラムが作動し、これに基づいて、ガス
流量を検出できるとともに、各バルブ6を駆動するよう
になっている。
【0021】このように構成したガスメータ1では、異
常時にはガスの供給を停止するように、ガス通路2のう
ちガス流入口4に直結するガス流入路113の内部にガ
ス通路遮断弁機構10が構成されている。
【0022】(ガス通路遮断弁機構の構成)図3は、本
例のガス通路遮断弁機構10を模式的に示す説明図、図
4は、本例のガス通路遮断弁機構10を示す断面図であ
る。
【0023】図3に示すように、ガス通路遮断弁機構1
0は、ガス通路2の内壁として構成された弁座3と、こ
の弁座3の開口に対してガスの上流側で対向する弁体4
0とを有し、この弁体40を駆動するために、本例のガ
ス通路遮断弁機構10ではステップモータ20が用いら
れている。
【0024】このステップモータ20は、図4、に示す
ように、ステータ大枠253とステータ小枠254とに
挟み込まれたボビン251に対して巻回されたコイル2
61からなる前ステータ241と、ステータ大枠256
とステータ小枠255とに挟み込まれたボビン252に
巻回されたコイル262からなる後ステータ242とを
有している。前ステータ241は、ステータ大枠253
の上面が取付け板22の下面にプロジェクション溶接に
よって固定され、後ステータ242は、ステータ大枠2
56が前ステータ241のステータ大枠253にプラズ
マ溶接によって固定されており、取付け板22、前ステ
ータ241、および後ステータ242が組み立てられて
いる。ここで、ボビン251とボビン252の外周縁に
は、コイル261、262への通電用に端子271、2
72がそれぞれステータ大枠253、256、ステータ
小枠254、255から外部に突き出るように形成され
ており、これらの端子271、272は、配線パターン
が形成された基板70に対して電気的に接続されてい
る。
【0025】本例のステップモータ20では、ボビン2
51、252の中空部分を貫通するように上下端にワッ
シャ221、231を介してパイプ28が嵌め込まれて
おり、このパイプ28に沿って、ステップモータ20の
ロータ27に取り付けられた出力軸29が上下にボール
ベアリング271、272を介して取り付けられてい
る。出力軸29の下端側においては、リヤカバー23が
大枠256の下端面に取り付けられており、出力軸29
の下端を塞いでいる。
【0026】ステップモータ20と弁体40とは、取付
け板22の下方から上方へ取り付けられたスタッド42
によって弁体40の向きが弁座3の開口に対してガスの
上流側で対向するようにされている。また、ステップモ
ータ20と弁体40とは、ステップモータ20の出力軸
29の回転運動を弁体40の直線運動に変換するための
駆動力伝達機構80によって機構的に接続されている。
本例では、駆動力伝達機構80には、ステップモータ2
0の出力軸29上に構成されたリードスクリュー30
と、弁体40に対して一体に構成され、リードリクリュ
ー30のねじ溝を案内溝301としてかみ合う従動カム
部403とが設けられている。
【0027】すなわち、弁体40は、全体としてほぼ円
筒形状の胴体部401と、この胴体部401の前面に弁
ゴム50が取り付けられた頭部402とを有し、胴体部
401の後端部分からは、従動カム部403が内側に張
り出している。ここで、弁ゴム50は、弁体40とスト
ッパープレート404とによって取り付けられている。
この従動カム部403の先端部分は、リードスクリュー
30の案内溝301にかみ合っており、リードスクリュ
ー30は、円筒形状の胴体部401の内部に差し込まれ
た状態にある。また、弁体40では、胴体部401に対
してばね60が装着されており、このばね60は、弁体
40の頭部402と、ステップモータ20の取付け板2
2との間に圧縮された状態にあり、弁体40を弁座3に
向けて付勢している状態にある。なお、本例のガス通路
遮断弁機構10は、絶縁カバー65によって保護された
状態にある。
【0028】このように構成した駆動力伝達機構80で
は、図3からわかるように、ステップモータ20の出力
軸29が回転し、リードスクリュー30がその軸線回り
に回転すると、従動カム部403は、リードスクリュー
30の案内溝301によってその軸線方向に移動するよ
うに駆動され、弁体40全体がリードスクリュー30の
軸線方向に直線移動する。従って、弁体40は、ガス通
路2を開放状態とする開位置Aと、弁座3の開口を塞ぐ
ことによりガス通路2を遮断する閉位置B(この位置に
ある弁体40は、図3に一点鎖線で示してある。)との
間を直線移動することになる。
【0029】ここで、ステップモータ20は、駆動回路
72と制御部71とから駆動制御を受ける。この制御部
71は、駆動回路72を介してステップモータ20に印
加する入力パルス信号(駆動信号)を送出するタイミン
グ、パルス数、周波数等を制御するワンチップマイコン
等を備える。なお、本例では、駆動回路72と制御部7
1とがモータ制御手段に相当する。
【0030】(ガス通路遮断弁機構の開閉動作)図3お
よび図5を参照して、本例のガス通路遮断弁機構10の
動作を説明する。図5は本例のガス通路遮断弁機構10
の動作を模式的に示す説明図である。
【0031】まず、本例のガスメータ1は、図5(a)
に一点鎖線で示すように、ガス通路遮断弁機構10にお
いて、弁体40が開位置Aにある状態で使用される。こ
の状態から、ガス漏れ警報機、圧力センサ、感震センサ
など外付けあるいは内蔵のセンサからガス漏れ等の異常
信号が制御部71に入力されると、制御部71は、ガス
通路2を遮断するための駆動信号を駆動回路72を介し
てステップモータ20に出力する。その結果、ステップ
モータ20の出力軸29が回転し、その回転は、リード
スクリュー30、その案内溝301、および弁体40の
従動カム部403からなる駆動力伝達機構80を介して
弁体40を弁座3に向かって直線移動するための推力と
して伝達される。このとき、制御部71は、弁体40が
開位置Aから閉位置Bまでの距離5mm分(距離X)に
加えて、ステップモータ20の脱調を考慮して1mm余
分な距離(6mm)を移動させるパルス数の駆動信号を
出力させる。従って、弁体40は、図5(a)に実線で
示すように、弁座3に完全に押し付けられるので、ガス
通路2は確実に遮断される。このような閉動作を行う際
には、弁体40に加わるガスの差圧を考慮する必要がな
いので、弁体40を移動させるのに小さな推力でよい。
そこで、制御部71は、瞬時のうちにガス通路2を遮断
し、かつ、消費電力を低く抑えることができるように、
駆動回路72から周波数を高い駆動信号を出力し、ステ
ップモータ20を高速回転させる。
【0032】次に、弁体40を、図5(b)に一点鎖線
で示す位置(閉位置B)から実線で示す位置(開位置
A)まで戻すための動作を説明する。
【0033】ガスメータ1に対してガスの供給を再開す
るように復帰ボタン16(図1を参照のこと。)が押さ
れた旨の信号が制御部71に入力されると、制御部71
は、まず、図5(b)に二点鎖線で示すように、弁体4
0をガスの差圧に抗して閉位置Bから開位置Aに至る途
中位置Cまでの距離Yだけ移動させるように駆動回路7
2から所定のパルス数の駆動信号を出力させる。
【0034】このとき、ガス通路2が閉状態にあるとき
は、弁体40にはガスの大きな差圧が加わっているの
で、弁体40を動かすには大きな推力が必要である。そ
こで、本例では、制御部71は、ガス通路2を閉状態か
ら開状態にするときには、駆動回路72から周波数の低
い駆動信号を出力させ、ステップモータ20を低速させ
て大きなトルクを得ることによって弁体40に大きな推
力をもたせる。また、制御部71は、弁体40を閉位置
Bから一気に開位置Aまで移動させるのではなく、弁体
40が開位置Aに至る途中位置Cに移動するまでは、ス
テップモータ20を低速回転させ、弁体40が途中位置
Cにまで移動したときには、弁体40をそこで一時停止
するように駆動回路72から駆動信号を出力させる。そ
の結果、弁体40が閉位置Bから途中位置Cに低速で移
動し、かつ、この途中位置Cで一時停止する間に弁体4
0に加わるガスの差圧を解消する。
【0035】しかる後に、制御部71は、弁体40を途
中位置Cから開位置Aまで移動させるように駆動回路7
2から駆動信号を出力させる。このとき、弁体40に加
わるガスの差圧がすでに解消されているので、弁体40
は、小さな推力で移動可能である。そこで、制御部71
は、弁体40を途中位置Cから開位置Aまで移動させる
際には、駆動回路72から周波数の高い駆動信号を出力
させ、ステップモータ20を高速回転させて弁体40を
高速で移動させる。
【0036】このため、弁体40は、閉位置Bから途中
位置Cに低速で移動し、かつ、この途中位置Cで一時停
止するが、途中位置Cから開位置Aまでは高速で移動す
るので、短時間のうちにガス通路2を開状態に戻し、か
つ、このときにステップモータ20が消費する電力は小
さくて済む。
【0037】(ガス通路遮断弁機構の点検時の動作)こ
のように構成したガスメータ1において、弁体40が開
位置Aにあるときにガス通路遮断弁機構10の点検をす
るときには、制御部71は、開位置Aにある弁体40を
閉位置Bにまで移動させず、途中位置Cまで移動した
後、そのまま開位置Aまで戻すようにステップモータ2
0の回転を制御する。すなわち、使用中のガスメータ1
において、自動または手動でガス通路遮断弁機構10の
点検をする場合、制御部71は、駆動回路72を介して
ステップモータ20に対して弁体40が開位置Aから途
中位置Cまで移動するようなパルス数の駆動信号を出力
し、しかる後に、弁体40が途中位置Cから開位置Aま
で戻るようにステップモータ20の回転を制御する。
【0038】このように弁体40を動かすと、ガス通路
2を閉状態にすることなく弁体40が正常に作動するか
否かを点検することができる。従って、ガスメータ1で
は、ガス通路遮断弁機構10を点検するときでも、ガス
の供給が中断する必要がないので、便利である。なお、
この際には、弁体40に大きな推力を加える必要がない
ので、ステップモータ20の入力パルス信号を高い周波
数として、その消費電力の低減を図る。
【0039】(実施例の主な効果)以上説明したよう
に、本例のガスメータ1に用いたガス通路遮断弁機構1
0では、弁体40をステップモータ20で駆動するの
で、開閉動作が確実である。しかも、弁体40には、駆
動力伝達機構80およびステップモータ20が機構的に
接続されているので、ガス通路遮断弁機構10に大きな
衝撃が加わっても、弁体40が不用意に作動してしまう
ことがない。従って、本例のガスメータ1は、ガス通路
遮断弁機構10の信頼性が高い。
【0040】また、ステップモータ20は、その入力パ
ルス信号(駆動信号)の周波数を変えるだけでその回転
速度を変えることができる。従って、ステップモータ2
0の入力パルス信号の周波数を低くして、その回転速度
を低くすれば、大きなトルクを得ることができるので、
たとえば、ガス通路2を閉状態から開状態とするときの
ようにガスの大きな差圧が弁体40にかかっている状態
でも、弁体40に大きな推力を与えることができ、開動
作が確実である。しかも、ガスの差圧がなくなった後に
は、ステップモータ20の入力パルス信号の周波数を高
くしてその回転速度を高くすれば、弁体40を高速で移
動させることができるとともに、消費電力を抑えること
ができる。
【0041】さらに、ステップモータ20は、その入力
パルス信号のパルス数を変えるだけで弁体40のストロ
ークを変えることができる。従って、ガス通路2を閉状
態から開状態とするときに途中位置Cで一時停止させ、
ガスの差圧を完全になくしてから弁体40を動かすこと
も容易である。また、ガス通路遮断弁機構10の点検を
するときには、弁体40を開位置Aから途中位置Cまで
移動させた後、そのまま開位置Aまで戻すこともできる
ため、ガス通路2を閉状態にすることなく弁体40が正
常に作動するか否かを簡単に点検することができ、便利
である。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るガス
通路遮断弁機構およびそれを備えたガスメータでは、
ス通路を開閉するための遮断弁と、この遮断弁を駆動す
るためのステップモータと、このステップモータの駆動
を制御するモータ制御手段とを有し、前記モータ制御手
段は、前記遮断弁を閉位置から開位置まで移動させるに
当たり、前記遮断弁が閉位置から開位置に到る間の途中
位置において、前記遮断弁の移動が一時停止するように
前記ステップモータを駆動制御することを特徴としてい
る。このように本発明では、弁体をステップモータによ
って駆動するため、ガス通路に対する開閉が確実であ
り、かつ、大きな衝撃が加わっても、弁体が不用意に動
かない。また、ステップモータを用いているため、ステ
ップモータの入力パルス信号の周波数を低くしてその回
転速度を落とせば、大きなトルクを得ることができるの
で、たとえば、閉状態から開状態とするときにようにガ
スの大きな差圧が弁体にかかっている状態でも、弁体に
大きな推力を与えることができ、開動作が確実である。
逆に、小さな推力でよい場合には、ステップモータを高
速回転させて低消費電力化を図ることもできる。しか
も、ステップモータの入力パルス数を変えるだけで弁体
のストロークを変えることができ、ガスの差圧などに対
応した駆動方法を実現できる。また、前記モータ制御手
段は、前記途中位置において前記遮断弁の移動が一時停
止するように前記ステップモータを駆動制御している。
このように構成すると、弁体が一時停止しているうちに
ガスの差圧がなくなり、それ以降、弁体が開位置まで移
動するのに小さな推力で足りるので、より低消費電力化
できるとともに、ガス器具配管等に加わる衝撃をより小
さくできる。
【0043】次に、本発明では、前記モータ制御手段
は、前記遮断弁を閉位置から開位置まで移動させるに当
たり、前記遮断弁が閉位置から開位置に至る間の途中位
置までは低速度で動作し、当該途中位置から前記開位置
に至るまでは高速度で動作するように、前記ステップモ
ータを駆動制御している。このような駆動方法を用いる
と、ガス通路を閉状態から開状態にするときにはガスの
差圧を考慮して、ステップモータの入力パルス信号の周
波数を低くし、低速回転させることにより、大きなトル
クを発揮させることによって、開弁動作を確実に行わせ
ることができる。しかも、弁体の推力が大きい分だけ、
ガス中のごみドレーンの影響も受けない。また、弁体が
低速移動するうちにガスの差圧が小さくなるので、ガス
器具配管等に加わる衝撃を小さくできる。しかも、ガス
の差圧が小さくなった後には、弁体を小さな推力で移動
させれば充分なので、ステップモータの入力パルス信号
の周波数を高めてステップモータを高速回転させ、弁体
を速やかに開位置まで移動させることができるととも
に、そのときの消費電力を低減することができる。更
に、本発明では、遮断弁の動作を点検するときには、前
記モータ制御手段は、前記開位置にある前記遮断弁が前
記閉位置に至る途中位置まで移動した後、再び前記開位
置まで戻るように前記ステップモータを駆動制御してい
る。このように構成すると、ガス通路を開状態にしたま
までガス通路遮断弁機構の点検をすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したガスメータを示す正面図であ
る。
【図2】本発明を適用したガスメータの内部の概略構成
図である。
【図3】本発明を適用したガスメータのガス通路遮断弁
機構を模式的に示す説明図である。
【図4】本発明を適用したガスメータのガス通路遮断弁
機構を示す断面図である。
【図5】本発明を適用したガスメータにおいて、そのガ
ス通路遮断弁機構の動作を模式的に示す説明図である。
【図6】従来のソレノイド式ガス通路遮断弁機構を示す
断面図である。
【符号の説明】
2 ガス流通口 3 弁座 4 ガス流入口 5 ガス流出口 10 ガス通路遮断弁機構 20 ステップモータ 30 リードスクリュー 40 弁体 50 弁ゴム 60 ばね 71 制御部 72 駆動回路 80 駆動力伝達機構 A 開位置 B 閉位置 C 途中位置
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16K 31/04

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガス通路を開閉するための遮断弁と、こ
    の遮断弁を駆動するためのステップモータと、このステ
    ップモータの駆動を制御するモータ制御手段とを有し、
    前記モータ制御手段は、 前記遮断弁を閉位置から開位置まで移動させるに当た
    り、前記遮断弁が閉位置から開位置に到る間の途中位置
    において、前記遮断弁の移動が一時停止するように前記
    ステップモータを駆動制御する ことを特徴とするガス通
    路遮断弁機構。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記モータ制御手段は、前記遮断弁を前記閉位置から前
    記開位置まで移動させるに当たり、前記遮断弁が前記閉
    位置から前記途中位置までは低速度で動作し、 当該途中位置から前記開位置に至るまでは高速度で動作
    するように、前記ステップモータを駆動制御することを
    特徴とするガス通路遮断弁機構。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、前記遮断弁の動作を点検するときには、前記モータ制御
    手段は、前記開位置にある前記遮断弁が前記閉位置に至
    る途中位置まで移動した後、再び前記開位置まで戻るよ
    うに 前記ステップモータを駆動制御することを特徴とす
    るガス通路遮断弁機構。
  4. 【請求項4】 ガス通路を開閉するための遮断弁と、こ
    の遮断弁を駆動するためのステップモータと、このステ
    ップモータの駆動を制御するモータ制御手段とを有し、
    前記モータ制御手段は、 前記遮断弁の動作を点検するときには、前記モータ制御
    手段は、前記開位置にある前記遮断弁が前記閉位置に至
    る途中位置まで移動した後、再び前記開位置まで戻るよ
    うに前記ステップモータを駆動制御することを特徴とす
    るガス通路遮断弁機構。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれかの項に規定
    するガス通路遮断弁機構を備え、該ガス通路遮断弁機構
    によってガスメータケースのガス流入口からガス流出口
    に至る前記ガス通路を開閉するように構成されているこ
    とを特徴とするガスメータ。
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