JP4402762B2 - 水道メータおよびその監視システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は水道メータに関するものであり、更に詳しくは、流量制御機構を備えた水道モータに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の水道メータは、流量の検出のみに使用されており、流量調整、管路の開閉、逆流防止等は、水道管に別途取り付けられている、流量調整弁、止水弁、逆止弁等により行われている。
【0003】
また、高地等での給水圧力を確保するために、低地にとって必要以上の高い供給圧力で給水が行われる場合には、低地の給水管には流量を抑制するために流量調整弁等が取り付けられる。
【0004】
更に、節水時あるいは給水制限時には、水道メータに取り付けられるパッキンの穴径を小さくしたものに交換することにより、流量を絞る方法が採用されている。
【0005】
一方、近年においては各家庭での水道等の使用状態等を通信回線を介して集中監視するシステムが利用されるようになってきている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の課題は、流量検出のみでなく、流量調整、管路の開閉等の機能も備え、集中監視システムに採用するのに適した水道メータを提案することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の水道メータは、流水管に取り付けた流量検出部と、この流量検出部に対して水流方向の上流側あるいは下流側に配置した流量制御機構とを有し、
この流量制御機構は、弁手段と、この弁手段を駆動するためのモータと、このモータを駆動制御して前記弁手段により管路の開閉および流量調整のうちの少なくとも一方の動作を行なわせる弁制御手段とを有し、
前記弁手段により開閉される前記流水管の部分には、前記水流方向に対して並列に、第1および第2の管路部分が形成され、
前記第1の管路部分には、前記水流方向に沿って上流側から下流側に向かう第1の流水方向に移動して当該第1の管路部分を閉鎖可能な第1の弁手段が配置され、
前記第2の管路部分には、前記第1の流水方向とは逆方向に移動して当該第2の管路部分を閉鎖可能な第2の弁手段が配置されており、
前記弁制御手段は、前記第1および第2の弁手段を個別に制御することにより、前記流水管の全開状態、全閉状態および半開状態を形成することを特徴としている。
【0008】
例えば、水が第1の流水方向に流れている場合には、同一方向に移動して第1の管路部分を閉鎖可能な第1の弁手段を駆動して流水管の半開状態を形成すればよい。第1の弁手段を流水方向に駆動するために必要な力は小さな力で済むので、電池駆動のステッピングモータを用いた場合でも、このような駆動を簡単に実現できる。
【0009】
ここで、前記モータとしては回転角度の位置決めが容易なステッピングモータを用いることが望ましい。また、ソレノイドを単独又は複数個用いて、段階的な制御を行うことも考えられる。
【0010】
ステッピングモータを用いる場合には、その駆動パルスのパルス数をカウントすることにより弁手段の開度を検出することができる。
【0011】
弁手段の駆動制御は水圧に基づき行うことができる。この場合には、前記流水管内の水圧を検出する圧力センサを配置し、前記弁制御手段により、前記圧力センサの出力に基づき、前記弁手段を駆動制御すればよい。
【0012】
この構成によれば、例えば、低地等において給水圧力が高い場合等には自動的に流量調整を行うことができる。また、節水時等のように給水圧力が低い場合にも同様に自動的に流量を絞ることもできる。
【0013】
さらに、圧力センサの出力に基づき、断水状態を検出することができる。すなわち、水圧が異常に低下した場合には断水状態が発生するものと判断することができる。この場合は、当該異常状態を通信回線を介して監視センターに自動通報するように構成すれば、監視センターの側において、断水状態が発生する前に、必要な対策を講ずることが可能になる。
【0014】
弁手段の駆動制御は時間に基づき行うこともできる。この場合には、タイマー機能を配置し、前記弁制御手段により、前記タイマー機能によるタイマーカウントに基づき、前記弁手段を駆動制御すればよい。例えば、カレンダータイマ等のように、時間単位、1日単位、1週間単位、1カ月単位等で流量制御状況を予めプログラムしておくことができる。
【0015】
弁手段の駆動制御は流量に基づき行うこともできる。例えば、流量が多い場合には全開状態にし、逆に流量が少ない場合には流量を絞れば、蛇口での流量調整量が少なくて済むなどといった利点がえられる。
【0016】
ここにおいて、一般にモータによる弁手段の駆動力は小さいので、弁手段を確実に駆動するためには、前記弁手段と前記モータの出力軸の間に減速比の大きな減速機構を連結すればよい。
【0017】
この代わりに、前記弁手段を開閉するための補助駆動力を発生するソレノイドを備えた構成としてもよい。
【0018】
あるいは、弁手段をパイロット方式のものとすれば、弁手段により開閉すべき管路の径は小さいので、モータ出力によっても確実に弁手段を駆動することができる。
【0021】
次に、このようなモータで駆動される弁手段を備えている場合には、モータの故障、弁制御手段の故障等によって弁手段が止まってしまう可能性がある。このような場合に、手動操作によって管路を遮断できるようにするためには、弁手段の状態の如何に関わりなく強制的に管路を遮断可能な止水栓を配置することが望ましい。
【0022】
逆に、このような場合に手動操作によって給水を確保できるようにするためには、弁手段の状態の如何に関わりなく強制的に管路を開放可能な出水栓を配置することが望ましい。
【0023】
一方、本発明は、更に、前記弁手段が着座する弁座をクリーニングするためのクリーニング手段を有していることを特徴としている。長期間の使用により、弁座や弁手段には水垢が付着し、この水垢に別のごみが付着すると水漏れ等が発生する原因となってしまう。このような水垢、ごみを除去するためには、弁手段と弁座を擦り合わせるようにすればよい。あるいは、水路に突起等のような水流に渦、キャビテーションを発生させる部位を設けるようにしてもよい。
【0024】
次に、上記構成の水道メータは、モータによって流水管の開閉が行われるので、モータ駆動電源に異常が発生して駆動電力の供給が停止すると動作しなくなる。従って、駆動電力を監視して所定の値以下に低下したことを検出する電力センサを配置し、そのような場合には、流水管を強制的に全開状態に切り換えることが望ましい。このようにすれば、常に給水を確保できる。駆動電力が低下する場合とは、電池切れ、停電、漏電等がある。また、この場合には、強制的に全開状態に切り換えたことを通信回線を介して監視センターに通報できるように構成することが望ましい。
【0025】
次に、本発明は水道メータの集中監視システムに関するものであり、上記のような弁手段を備えた水道メータと、当該水道メータを集中監視するための監視センターと、前記水道メータの検針結果、前記弁手段の状態等の情報を、通信回線を介して、前記集中センターに通報すると共に前記監視センターからの指令を受信する伝送装置とを有することを特徴としている。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下に、図面を参照して本発明を適用した水道メータを説明する。
【0027】
図1は本発明の一実施例に係る水道メータの概略断面図である。この図を参照して説明すると、本例の水道メータ1は、流量検出部2と、流量制御部3と、制御ユニット4から構成されている。流量検出部2は、円筒状の流水管部分21と、この内部において水流の上流側から下流側に向けて配列されたストレーナ22、整流器23、羽根車24および磁気センサ部25を備えている。
【0028】
羽根車24は軸流式のものであり、その下流側の端面には磁石24aが取り付けられており、羽根車24と共に回転する磁石24aによって発生する回転磁界を磁気センサ部25によって検出し、検出結果に基づき、制御ユニット4においては当該流水管部分21を流れる流量が演算される。
【0029】
流水管部分21における流量検出部2の下流側の部位には圧力取り出し口26が開いており、ここを介して取り込まれた水圧が圧力センサ27によって検出される。
【0030】
流水管部分21の下流側に接続されている流量制御部3は、流水管部分21の下流側に差し込まれた状態の小径の流水管部分31の上流端開口32を規定している円環状の弁座33と、この開口32を開閉可能な円板状の弁体34と、この弁体34を開閉駆動するためのステッピングモータ35とを有している。図において弁体34によって開口32が封鎖された状態が示されている。
【0031】
図2は、流量制御部3および制御ユニット4の構成を示す説明図である。この図を参照して説明すると、流量制御部3のステッピングモータ35は、一般的なものであり、モータケース35aと、この内周面に取り付けられているステータ35bと、モータ出力軸35cの外周に一体化されているロータマグネット35dから構成されている。モータ出力軸35cの先端部分の外周面には、スクリューねじ35eが形成されている。弁体34は、円板状の弁本体34aと、この背面に取り付けた筒34bとを備え、この筒34bの端にはスクリューねじ35eに噛み合うナット部分34cが形成されている。弁体34は常に、コイルばね36によって弁座33の側に押されている。
【0032】
ステッピングモータ35を回転駆動すると、その出力軸35cに噛み合っている弁体34は出力軸35cの軸線方向に往復移動する。本例では、図2において実線で示す全開位置Aから、弁座33に押しつけられた想像線で示す全閉位置Bまでの間を往復移動可能となっている。
【0033】
制御ユニット4はマイクロコンピュータにより構成された制御部41を備え、ここには、流量センサ部25からの検出信号、圧力センサ27からの検出信号が入力される。また、設定器42を介して各種の指令を入力可能となっている。制御部41では、入力された検出信号に基づき、流量および水圧を演算し、表示部43に表示する。また、制御部41はモータドライバ44を介してステッピングモータ35を駆動制御することにより、弁体34の開度を制御する。モータドライバ44から出力される駆動パルス44Sは制御部41にフィードバックされ、当該制御部41において駆動パルスをカウントすることにより、弁体34の開度を演算する。演算された開度は表示部43を介して表示可能となっている。
【0034】
制御ユニット4は伝送装置5に接続されており、制御ユニット4において演算された流量、圧力、弁開度等の情報は、伝送装置5から、通信回線6を介して、遠隔地にある集中監視センター7に送信可能となっている。また、集中監視センター7では、各種の指令、情報等を通信回転7、伝送装置5を介して、制御ユニット4に供給可能となっている。
【0035】
このように構成した本例の水道メータ1は流量制御部3を備え、この流量制御部3はステッピングモータ35によって弁体34の開度を調整可能となっている。従って、流量を精度良く制御することができる。また、節水時等には流量を絞る等の制御も簡単に実現できる。
【0036】
さらに、給水状況等に応じて多様な流量制御を自動的に行うことができる。例えば、圧力センサ27により得られる水圧に基づき、給水圧力が低い場合には弁を全開状態にし、給水圧力が高すぎる場合には、流量を絞る等の制御を行うことができる。また、検出される流量に基づき弁の給水の遮断等を行うこともできる。例えば、流量が長時間に渡って異常に多い場合には、何らかの異常が発生したものと判断して、給水を遮断する等の制御を行うことができる。これに加えて、予め設定したプログラムに従って制御ユニット4の制御部41により弁の開度調整を行うこともできる。
【0037】
さらには、圧力センサ27の検出結果に基づき水圧が異常に低下した場合には、断水状態に陥ったものと判断し、この判断結果を監視センター7に通報するようにしてもよい。勿論、監視センター7の側において通信回線を介して受信した水圧情報に基づき、断水状態の発生の有無を判別してもよい。このように断水状態の番別も行うようにすれば、断水発生前の事前対策を迅速に講ずることができるので便利である。
【0038】
更にまた、図2において想像線で示すように、モータ駆動用の電源回路45から供給されるモータ駆動電力を監視し、当該電力が所定の値以下に降下した場合には、制御部41において強制的に弁を全開状態に切り換えてモータ駆動を停止することが望ましい。このようにすれば、例えば電池切れの場合や停電時において、弁が閉鎖状態のまま開かずに、給水ができないといった不具合を回避できる。モータ駆動電力の監視としては、電圧あるいは電流センサを用いればよい。
【0039】
また、かかる異常状態は、伝送装置5を介して監視センター7に通報することが望ましい。監視センター7の側では、電池交換等の事後処理の対策を迅速に講ずることができる。
【0040】
このように、本例の水道メータ1を採用すれば、水道メータの所謂インテリジェント化を容易に実現できる。
【0041】
(流量制御部の第1の変形例)
ここで、ステッピングモータ35による弁駆動力はそれほど大きいものではない。特に、電池駆動の場合は特にそのように言える。
【0042】
従って、弁体34の開閉駆動が小さな駆動力によって確実に行われるようにするためには、ステッピングモータ35の出力軸35cと弁体34の間に大きな減速比の減速機構を連結することが望ましい。このようにすれば、弁体の動作速度が低下するが、駆動力を大幅に高めることができる。
【0043】
減速機構を採用する代わりに、図3に示すように、ソレノイドを付加した駆動機構を採用することもできる。図3を参照して説明すると、ここに示す弁体駆動機構は、ステッピングモータ135と、電磁ソレノイド8とを備えている。弁体134に連結されているスクリューねじ135eが形成されている出力軸135cは、ステッピングモータ135の出力軸であると共に電磁ソレノイド8の作動ロッド8aである。従って、出力軸135cには、ステッピングモータ135による回転力が作用すると共に、電磁ソレノイド8による弁体開閉方向への駆動力が作用する。
【0044】
これらステッピングモータ135および電磁ソレノイド8の駆動制御部9によって、最も大きな駆動力が必要とされる弁体移動時において、ステッピングモータ135による弁体駆動力を補助するような駆動力が発生するように電磁ソレノイド8を駆動すれば、弁体134の駆動を滑らかにしかも確実に行うことができる。この結果、弁体134の開度調整による流量制御を精度良く行うことが可能になる。
【0045】
(流量制御部の第2の変形例)
小さな駆動力により弁体の開閉を行うためには、パイロット方式の弁機構を採用することもできる。図4(a)、(b)には、パイロット方式の弁機構を備えた流量調整部を示してある。この流量調整部3Aは、弁体としてダイヤフラム弁234を備え、このダイヤフラム弁234によって、開口32の開閉が行われる。
【0046】
ダイヤフラム弁234の弁体234aはダイヤフラム234bに取り付けられており、ダイヤフラム234bは、水流入側の水圧が作用する圧力室11と、水流出側である小径の流水管部分31の内部31aとを仕切っている。圧力室11は、水流入側に連通していると共に、パイロット弁236を介して水流出側31aに連通可能となっている。パイロット弁236は図1、2に示すステッピングモータと同様な構成のステッピングモータ235によって開閉駆動される。
【0047】
通常はパイロット弁236は開いており、従って、圧力室11には水流出側の低い圧力状態となっている。この結果、ダイヤフラム弁234は図から分かるように流入側の水圧によって弁座33から離されて押し上げられ、開口32は全開状態に保持される。よって、流水状態(給水状態)が形成される。
【0048】
パイロット弁236を閉じると、圧力室11は水流入側の高い圧力状態となるので、弁座33に押しつけられ、図4に示す状態となる。この結果、開口32が全閉状態となり、水の供給が遮断される。
【0049】
ここにおいて、何らかの原因によってパイロット弁236の駆動機構が故障して動作しなくなった場合に、強制的に、給水、あるいは遮断する必要がある。このために、本例の流量制御機構3Aにおいては、ダイヤフラム弁234を手動により強制的に閉じることのできる手動止水弁12が取り付けられている。この手動止水弁12は、ダイヤフラム弁234を全閉状態にすると共に、そのねじ込み部分12aのねじ込み量、すなわち、ダイヤフラム弁234の押しつけ量を調整することにより、ダイヤフラム弁234の開度を調整可能な流量調整機構として機能する。
【0050】
また、本例では、パイロット弁236が故障等により動作しなくなった場合に、強制的にダイヤフラム弁234を開くことのできる手動出水弁13が取り付けられている。この手動出水弁13を開くことにより、パイロット弁236を迂回して、圧力室11を低圧力の水流出側に連通させることが可能となっている。
【0051】
このように構成した本例の流量調整部3Aによれば、ステッピングモータによりパイロット弁を駆動するようにしているので、比較的小さな駆動力により、給水路の開閉を行うことができる。
【0052】
また、手動止水弁および手動出水弁を備えているので、ステッピングモータの故障時等において、必要に応じて、給水開始、給水遮断を行うことができるので、安全性の点、利便性の点で有利である。
【0053】
さらに、手動止水弁を調整することにより、ダイヤフラム弁の開度を調整できるので、結果として、流量調整もある程度行うことができるという利点もある。
【0054】
(流量制御部の第3の変形例)
なお、管路を全開、全閉する必要の無い場合における流量調整を行う機構としては、図5に示すように、先端が円錐状に尖っている円柱状の弁体をステッピングモータによって管路に対して直交する方向に駆動する機構を用いることができる。弁体の差込み量を調整することにより、管路面積を変更でき、結果として、流量を調整できる。
【0055】
(流量制御部の第4の変形例)
図7には、流量制御部の更に別の例の主要部分を示す説明図である。この図に示すように、流量制御部が取り付けられている流水管部分には、同一内径の第1および第2の管路部分401、402が形成されている。第1の管路部分401の一端側の開口33Aは第1の弁体434Aによって開閉可能となっている。すなわち、第1の弁体434Aは第1の水流方向に移動して、円環状の弁座33Aに着座して当該第1の管路部分401を封鎖可能である。
【0056】
これに対して、第2の管路部分402においては、反対側の開口33Bが第2の弁体434Bによって開閉可能となっている。すなわち、第2の弁体434Bは第1の水流方向とは逆方向に移動して円環状の弁材33Bに着座して当該第2の管路部分402を封鎖可能である。
【0057】
これら第1および第2の弁体434A、434Bは単一あるいは個別のステッピングモータ(図示せず)によって駆動される。
【0058】
これらの弁体を個別に駆動することにより、水流管の全開、全閉および半開状態を形成できる。駆動制御のシーケンス例を図7(b)に一覧表として纏めてある。この図に示すように、状態▲1▼は、第1の弁体が開で第2の弁体が閉であり、全体として半開状態である。状態▲2▼は、双方の弁体が閉であり、全体として全閉状態である。状態▲3▼は、第1の弁体が閉で第2の弁体が開であり、全体として半開状態である。状態▲4▼は、双方の弁体が開で、全体として全開状態である。
【0059】
各状態間の切り換え動作においては、同時に2個の弁体が駆動されることはなく、常に一方の弁体のみが開閉される。また、水流方向が図7(a)に示す方向であるとすると、初期状態が状態▲1▼の半開状態であるとすると、全閉状態(状態▲2▼)を形成するためには、第1の弁体を水流方向に移動すればよいので、小さな駆動力でこのような閉じ動作を行うことができる。また、状態▲1▼の半開状態から全開状態である状態▲4▼に切り換える場合にも、第2の弁体を水流方向に移動すればよいので小さな駆動力で開き動作を行うことができる。
【0060】
ここで、全開状態である状態▲4▼から半開状態である状態▲1▼への切り換え時には、第2の弁体を水流に逆らって閉じる必要がある。しかし、この場合には、他方の第1の弁体は開いているので、それほど大きな駆動力は要求されない。
【0061】
なお、水流方向が逆向きの場合にも同様であり、小さな弁駆動力で流量制御を実現することができる。
【0062】
(弁座クリーニング機構)
次に、図6は、図1、2に示す流量制御部3の弁体駆動部分の変形例を示すものであり、弁座クリーニング機構が備わっている。
【0063】
すなわち、弁体334は、円板状の弁本体334aと、この背面に取り付けられている筒334bとを有し、筒334bの端には、ステッピングモータ335の出力軸335cの先端外周面に形成したスクリューねじ335eに螺合したナット部分334cが形成されている。このような構成は図1、2に示す例と同一である。
【0064】
しかるに、本例では、弁体334のの弁本体334aは、筒334bに対して回転自在に取り付けられており、これらの間には、ぜんまい336が連結されている。また、筒334bは通常は回転しないように保持されているが、この外周面には外歯歯車337が形成されており、この外歯歯車337は減速機構338を介してモータ339に連結されている。モータ339は固定部分340に対してスライド機構341を介して弁体移動方向にスライド可能となっている。
【0065】
この構成の弁体駆動機構においては、ステッピングモータ335を駆動して弁体334を弁座33に押しつけた時点において、モータ339を駆動して筒334bを回転させる。弁本体334aは弁座33に押しつけられているので回転しない。この結果、これらの間に連結されているぜんまい336が巻き付けられる。
【0066】
弁体334を開く方向にステッピングモータ335を駆動して、弁本体334aを弁座33に押しつけている押しつけ力が緩むと、巻き付けられたぜんまい336の弾性復帰力が勝って、弁本体334は、弁座33に接触しながら回転する。この回転により、弁座33の表面に付着している水垢、ごみ等が除去される。同時に、弁本体334の表面も弁座33と擦れ合って、そこに付着している水垢、ごみ等が取り除かれる。
【0067】
このように、本例の機構によれば、弁体334を開く際に必ず、弁体と弁座が相互に擦れ合うので、それらの表面に付着している水垢、ごみが除去される。よって、付着した水垢、ごみ等によって、弁体334による封鎖が不完全となり、水漏れ等が発生するといった弊害の発生を防止できる。
【0068】
なお、弁座クリーニング機構としては、弁座近傍の管路内周面に、水流に渦、キャビテーションを発生させるような突起、凹部等を形成したものを採用することもできる。
【0069】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の水道メータによれば、ステッピングモータ等のモータにより駆動可能な弁体を備えた流量制御機構が備わっている。従って、本発明によれば、検出した流量に基づく給水制御、給水圧力に基づく流量制御等といった多様な流量制御を簡単に実現することができる。
【0070】
また、ステッピングモータを用いる場合には弁体の開度調整が容易であり、この結果、流量調整も精度良く行うことができる。さらには、ステッピングモータの駆動パルスのパルス数をカウントすることにより、弁体の開度を検出できるので、流量制御が容易になる等の効果が得られる。
【0071】
次に、本発明では、弁手段とモータの出力軸の間に減速機構を連結し、あるいは、弁手段を駆動するために、モータとソレノイドを併用した構成を採用している。あるいはこの代わりに、弁手段をパイロット方式のものとしている。このような構成を採用することにより、ステッピングモータ等のような駆動力が比較的小さな駆動源を用いた場合においても、弁手段の開閉を確実にしかも円滑に行うことが可能になる。
【0072】
また、逆方向に移動する第1および第2の弁体を個別に開閉する構成を採用することにより、駆動力の小さなモータによる円滑な流量制御を実現できる。
【0073】
一方、本発明では、ステッピングモータ等からなる流量制御部の状態の如何に関わりなく強制的に管路を遮断可能な止水栓、強制的に管路を開放可能な出水栓を備えた構成を採用している。この構成を採用することにより、ステッピングモータが故障等により動作しない場合においても、給水開始、給水遮断を行うことができる。
【0074】
次に、本発明では、弁手段が着座する弁座をクリーニングするためのクリーニング手段を備えた構成を採用している。この構成を採用することにより、水垢、塵等が弁手段等に付着して水漏れ等が発生するという弊害を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した水道メータの一例を示す概略断面構成図である。
【図2】図1の水道メータの主要部分を取り出して示す説明図である。
【図3】図1の水道メータの流量制御部における弁駆動機構の変形例を示す説明図である。
【図4】図1の水道メータの流量制御部の変形例を示す概略縦断面図および概略横断面図である。
【図5】流量調整用の弁体の例を示す説明図である。
【図6】弁座クリーニング機構の例を示す説明図である。
【図7】流量制御部の変形例を示す概略構成図および制御状態を示す説明図である。
【符号の説明】
1 水道メータ
2 流量検出部
3 流量制御部
4 制御ユニット
27 圧力センサ
32 開口
33 弁座
34 弁体
35 ステッピングモータ
41 制御部
43 表示部
45 電源回路
5 伝送装置
6 通信回線
7 集中監視センタ
8 電磁ソレノイド

Claims (18)

  1. 流水管に取り付けた流量検出部と、この流量検出部に対して水流方向の上流側あるいは下流側に配置した流量制御機構とを有し、
    この流量制御機構は、弁手段と、この弁手段を駆動するためのモータと、このモータを駆動制御して前記弁手段により管路の開閉および流量調整のうちの少なくとも一方の動作を行なわせる弁制御手段とを有し、
    前記弁手段により開閉される前記流水管の部分には、前記水流方向に対して並列に、第1および第2の管路部分が形成され、
    前記第1の管路部分には、前記水流方向に沿って上流側から下流側に向かう第1の流水方向に移動して当該第1の管路部分を閉鎖可能な第1の弁手段が配置され、
    前記第2の管路部分には、前記第1の流水方向とは逆方向に移動して当該第2の管路部分を閉鎖可能な第2の弁手段が配置されており、
    前記弁制御手段は、前記第1および第2の弁手段を個別に制御することにより、前記流水管の全開状態、全閉状態および半開状態を形成することを特徴とする水道メータ。
  2. 請求項1において、
    前記モータはステッピングモータであることを特徴とする水道メータ。
  3. 請求項2において、
    前記弁制御手段は、前記ステッピングモータの駆動パルスのパルス数をカウントすることにより前記弁手段の開度を検出する開度検出手段を有することを特徴とする水道メータ
  4. 請求項1ないし3のうちの何れかの項において、
    更に、前記流水管内の水圧を検出する圧力センサを有し、
    前記弁制御手段は、前記圧力センサの出力に基づき、前記弁手段を駆動制御することを特徴とする水道メータ。
  5. 請求項1ないし3のうちの何れかの項において、
    更に、タイマー機能を有し、
    前記弁制御手段は、前記タイマー機能によるタイマーカウントに基づき、前記弁手段を駆動制御することを特徴とする水道メータ。
  6. 請求項1ないし3のうちの何れかの項において、
    前記弁制御手段は、前記流量検出部の出力に基づき前記弁手段を駆動制御することを特徴とする水道メータ。
  7. 請求項1ないし6のうちの何れかの項において、
    前記弁手段と前記モータの出力軸の間には減速機構が連結されていることを特徴とする水道メータ。
  8. 請求項1ないし6のうちの何れかの項において、
    更に、前記弁手段を開閉するための補助駆動力を発生するソレノイドを有していることを特徴とする水道メータ。
  9. 請求項1ないし6のうちの何れかの項において、
    前記弁手段はパイロット方式のものであることを特徴とする水道メータ。
  10. 請求項1ないし8のうちの何れかの項において、
    更に、前記弁手段の状態の如何に関わりなく強制的に管路を遮断可能な止水栓を有していることを特徴とする水道メータ。
  11. 請求項1ないし9のうちの何れかの項において、
    更に、前記弁手段の状態の如何に関わりなく強制的に管路を開放可能な出水栓を有していることを特徴とする水道メータ。
  12. 請求項1ないし11のうちの何れかの項において、
    更に、前記弁手段の弁座をクリーニングするためのクリーニング手段を有していることを特徴とする水道メータ。
  13. 請求項12において、
    前記クリーニング手段は、前記弁手段と前記弁座を擦り合わせるものであることを特徴とする水道メータ。
  14. 請求項12において、
    前記クリーニング手段は、前記弁座の近傍に位置している管路の内周面部分に形成された突起等のような水流に渦、キャビテーションを発生させる部位から構成されていることを特徴とする水道メータ。
  15. 請求項1ないし12のうちの何れかの項に記載された水道メータと、当該水道メータを集中監視するための監視センターと、前記水道メータの検針結果、前記弁手段の状態等の情報を、通信回線を介して、前記集中センターに通報すると共に前記監視センターからの指令を受信する伝送装置とを有することを特徴とする水道メータの監視システム。
  16. 請求項4において、
    前記圧力センサの出力に基づき、断水状態を判別することを特徴とする水道メータ。
  17. 請求項16に記載された水道メータと、当該水道メータを集中監視するための監視センターと、前記水道メータの検針結果、前記弁手段の状態、および前記圧力センサの検出情報を含む情報を、通信回線を介して、前記集中センターに通報すると共に前記監視センターからの指令を受信する伝送装置とを有し、前記監視センターは、前記圧力センサの検出情報に基づき、断水状態の発生の有無を判別することを特徴とする水道メータの監視システム。
  18. 請求項1ないし12のうちの何れかの項において、
    前記モータの駆動電力の供給状態を監視する電力センサを有し、前記弁制御手段は、この電力センサによって駆動電力が所定の値以下に低下したことが検出された場合には、前記管路を強制的に全開状態に保持することを特徴とする水道メータ。
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