JP5469422B2 - バルブ装置 - Google Patents
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Description
そして、前記動力伝達機構は、前記モータと回転中心が同じになるように前記モータの一方側に設けられ、前記出力部に連繋された第一歯車と、前記モータと回転中心が同じになるように前記モータの他方側に設けられ、前記クラッチ手段に連繋された第二歯車と、を含む差動歯車部を備え、前記ソレノイドが励磁状態にあるときには前記クラッチ手段を介して前記第二歯車が拘束されることにより、前記モータの動力が前記第一歯車から前記出力部を通じて前記弁体に伝達可能な状態となる一方、前記ソレノイドが非励磁状態にあるときには前記第二歯車が非拘束状態となることにより、前記モータの動力が前記第一歯車に伝達されずに前記第二歯車に伝達される状態となるように構成されていればよい。
また、クラッチの「継」「断」の切替が、モータの動力を回転方向に受けるクラッチ部材の軸線方向の移動によってなされるようにすれば、ソレノイドの動作方向であるクラッチ部材の軸線方向に掛かる力が小さくなるため、ソレノイドに掛かる負荷を小さくすることができ、ソレノイドの小型化、省電力化につながる。
本実施形態に係るバルブ装置1は、その移動により流路90を流れる流体の流量を変化させる弁体10と、この弁体10の駆動源となるモータ20と、モータ20の動力を弁体10へ伝達するための動力伝達機構30とを備える。このうち、モータ20および動力伝達機構30(ソレノイド58を除く)は、ケース80に収納されている。なお、ケース80は、複数の部品が組み合わされてなるものであるが、その組合せ方等は特に限定されるものではない。以下の説明では、ケースを構成する全ての部品をまとめてケース80と称する。
遊星歯車部40は、ロータ24のロータ本体241の内側に設けられた差動歯車列である。かかる差動歯車列(差動機構)の作用については、後述のバルブ装置1の動作説明にて詳述する。図4は、この遊星歯車部40の分解斜視図(上下方向に中央で切断した断面を示す。)である。なお、図4には、説明のためロータ24も併せて記載している。図1、図2および図4に示すように、遊星歯車部40は、二つの遊星歯車42、この遊星歯車42と噛合する下歯車44、および同じく遊星歯車42と噛合する上歯車46を備える。
クラッチ部50は、遊星歯車部40の差動機構を利用して、モータ20の動力が出力部60を介して弁体10に伝わる状態とするか、あるいはモータ20の動力が弁体10に伝わらない状態とするかを切り替える役割を果たす。例えば、停電や配線の断線等の非常時には、強制的にモータ20の動力が弁体10に伝わらない状態とする。このクラッチ部50は、図1および図2に示すように、クラッチギア52(本発明におけるクラッチ部材に相当する。)と、クラッチ切断用ばね54と、作動軸56と、ソレノイド58とを備える。なお、以下で説明するように、本実施形態ではクラッチを「継」状態とする際、ケース80に形成された係合溝86を利用するため、ケース80もクラッチ部50に含まれる。
出力部60は、遊星歯車部40の差動機構を利用して上歯車46に伝達されたモータ20の動力を弁体10に伝達する構成を有する。具体的には、第一の出力歯車62と、第二の出力歯車64と、弁体付勢ばね66(本発明における弁体付勢手段に相当する。)とを備える。
位置検出部70は、弁体10の回転角度(回転位置)を検出するための構成である。本実施形態では、ポテンショメータ72によって被検出軸74の回転を検出する構成を有する。
以上のような構成を備えるバルブ装置1の動作について、一部上記説明と重複するが詳細に説明する。以下の動作説明は、1)通常時(停電や配線の断線等が発生しておらず、モータ20やソレノイド58が制御可能な状態にあるとき)における動作と、2)非常時(停電や配線の断線等により、モータ20やソレノイド58が制御不可能な状態にあるとき)における動作に分けて説明する。
制御基板99に搭載された制御装置は、流体の流量を変更する際、まずソレノイド58の駆動コイル582に通電し、ソレノイド58を励磁状態とする。ソレノイド58が励磁状態となると、出力軸581が下方向に移動する。出力軸581が下方向に移動すると、出力軸581に固定されている連結板55および連結板55に係合する作動軸56を介し、クラッチギア52がクラッチ切断用ばね54の付勢力に逆らって下方向に移動する。クラッチギア52が下方向に移動すると、クラッチギア52の外歯521aがケース80の係合溝86に係合し、クラッチギア52は回転不能(拘束状態)となる(図2参照)。
停電や配線の断線等が発生した場合、ソレノイド58への通電が停止する。そうなると、連結板55や作動軸56を介してクラッチギア52を下向きに引っ張っていたソレノイド58の力が無くなり、クラッチ切断用ばね54の付勢力によってクラッチギア52は上方向に移動する。これにより、クラッチギア52の外歯521aがケース80の係合溝86から外れ、クラッチギア52の拘束が解かれる。
本実施形態に係るバルブ装置1によれば、停電や配線の断線等により、非常時にはソレノイド58が非励磁状態となることから、クラッチは「断」状態となり弁体10とモータ20とを連繋する動力伝達機構30は切り離された状態になる。そのため、開口部94を閉鎖する方向に弁体10を付勢する弁体付勢ばね66の付勢力に対抗する力として、モータ20のディテントトルクが寄与しない。つまり、開口部94を閉鎖するために必要な弁体付勢ばね66の付勢力を、モータ20のディテントトルクが寄与しない分従来よりも小さくすることができる。このように弁体付勢ばね66の付勢力が小さくなれば、通常動作時において、弁体付勢ばね66の付勢力に抗して弁体10を移動させるモータ20の負荷が低減するため、従来よりも装置の消費電力が抑えられる。
10 弁体
20 モータ
30 動力伝達機構
40 遊星歯車部
50 クラッチ部
52 クラッチギア
58 ソレノイド
60 出力部
66 弁体付勢ばね
70 位置検出部
90 流路
92 弁座
94 開口部
Claims (4)
- 流路に設けられた開口部の大きさを弁体の移動によって変化させ、該開口部を通過する流体の流量を調節するバルブ装置において、
前記弁体は、駆動源であるモータと動力伝達機構を介して連繋され、
該動力伝達機構は、前記モータの動力を前記弁体に伝達する出力部と、ソレノイドを駆動源とし該ソレノイドが励磁状態にあるときには前記モータと前記弁体との間における前記出力部を介した動力の伝達が可能な状態とする一方、該ソレノイドが非励磁状態にあるときには前記モータと前記弁体との間における前記出力部を介した動力の伝達を遮断するクラッチ手段と、前記ソレノイドが非励磁状態にあるときに前記開口部を閉鎖する方向へ前記弁体を移動させる前記出力部に設けられた弁体付勢手段とを備え、
前記弁体付勢手段から前記動力伝達機構を介して前記モータに作用するトルクの大きさは、前記モータのディテントトルクの大きさよりも小さくなっており、
前記クラッチ手段は、前記モータの動力を回転方向に受けるクラッチ部材を有し、該クラッチ部材は、前記ソレノイドの励磁・非励磁状態を切り替えることによりその軸線方向に移動するように設けられ、
前記動力伝達機構は、前記出力部が前記モータの一方側に設けられるとともに、前記クラッチ手段が前記モータを間に挟んだ逆側である前記モータの他方側に設けられていることを特徴とする請求項1に記載のバルブ装置。 - 前記動力伝達機構は、
前記モータと回転中心が同じになるように前記モータの一方側に設けられ、前記出力部に連繋された第一歯車と、
前記モータと回転中心が同じになるように前記モータの他方側に設けられ、前記クラッチ手段に連繋された第二歯車と、
を含む差動歯車部を備え、
前記ソレノイドが励磁状態にあるときには前記クラッチ手段を介して前記第二歯車が拘束されることにより、前記モータの動力が前記第一歯車から前記出力部を通じて前記弁体に伝達可能な状態となる一方、
前記ソレノイドが非励磁状態にあるときには前記第二歯車が非拘束状態となることにより、前記モータの動力が前記第一歯車に伝達されずに前記第二歯車に伝達される状態となることを特徴とする請求項1に記載のバルブ装置。 - 前記動力伝達機構には、前記クラッチ手段よりも出力側に前記弁体の位置を検出する位置検出手段が設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載のバルブ装置。
- 前記弁体は、前記開口部に対して略平行に移動するように設けられていることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載のバルブ装置。
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