JP3023050B2 - 液体燃料燃焼装置 - Google Patents

液体燃料燃焼装置

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JP3023050B2
JP3023050B2 JP6090200A JP9020094A JP3023050B2 JP 3023050 B2 JP3023050 B2 JP 3023050B2 JP 6090200 A JP6090200 A JP 6090200A JP 9020094 A JP9020094 A JP 9020094A JP 3023050 B2 JP3023050 B2 JP 3023050B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、気化した液体燃料と
燃焼空気とを予混合して燃焼させる液体燃料燃焼装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】図23は例えば特開平5−149514
号公報に示された従来の液体燃料燃焼装置の燃焼器を示
す断面図であり、図において、1は液体燃料を気化させ
るための部屋である気化室、2はその気化室1の側壁に
埋設され、その気化室1を加熱する電熱ヒータ2であ
る。3は気化室1の上部に嵌合固定された絞り部、4は
その絞り部3の上部に設けられたバーナヘッド、5はそ
のバーナヘッド4の側壁に設けられた複数の炎孔であ
る。そして、6はそのバーナヘッド4の外周面に密着し
て巻装された金網、7はその金網の上部に配置されたキ
ャップ、8はバーナヘッド4及びキャップ7を絞り部3
に固定するために一端部が絞り部3に埋設された特殊ね
じである。
【0003】9はバーナヘッド4内に設けられ、底面に
複数の穴を有する混合板9であり、この混合板9は、気
化した液体燃料を整流してから複数の炎孔5より噴出さ
せるものである。10は気化室1の上部にバーナヘッド
4を囲むようにして取り付けられた環状の保炎リングで
ある。
【0004】11は気化室1の側壁に設置されその気化
室1内に開口しているノズルであり、このノズル11は
燃焼用送風機(図示せず)に連通した空気供給管(図示
せず)に接続されている。更に、そのノズル11は、入
口部11a,テーパ部11b及びのど部11cから構成
されている。12はノズル11と同軸上に、且つ先端部
の燃料供給口12aがのど部11cから突出するように
配置された燃料供給管であり、燃料タンク(図示せず)
の液体燃料はこの燃料供給管12を介して燃料ポンプ
(図示せず)によって気化室1に供給されるようになっ
ている。
【0005】次に動作について説明する。電熱ヒータ2
に通電することにより、液体燃料の気化に必要な温度
(200〜300℃)まで気化室1が予熱される。予熱
完了後、燃焼用送風機から空気供給管に送られた燃焼空
気が、ノズル11から気化室1に供給される。又、燃料
供給管12からは、一次空気比(=供給空気量/理論空
気量)が0.8程度になる量の液体燃料が気化室1に供
給される。
【0006】供給された液体燃料は、燃焼空気の流れに
より微粒化され予熱された気化面で気化する。気化した
液体燃料は、絞り部3を通過する際に、更に燃焼空気と
予混合されて濃度分布が均一になる。この後、気化燃料
と燃焼空気との予混合気は、混合板9の底面の複数個の
穴を通ることで整流され、混合板9の側壁の効果でバー
ナヘッド4の上下方向の流速分布が均一になる。予混合
気は、バーナヘッド4の炎孔5上で点火装置(図示せ
ず)により着火され、一次火炎14及び二次火炎15を
形成する。尚、燃焼開始後は、保炎リング10等により
火炎から熱回収が行われることにより気化室1が加熱さ
れるので、電熱ヒータ2への入力は不要となる。
【0007】ところで、このような燃焼装置においては
燃焼器の消火時には、燃料ポンプと燃焼用送風機への電
圧の印加を同時に解除していた。この場合には、燃料ポ
ンプはほぼ瞬時に停止するのに対して、燃焼用送風機は
電圧の印加を停止してもその惰性のために徐々に回転数
を減少させて数秒後に停止する。従って、燃料の減少は
図24の実線に示すように非常に速く、T0 時に燃料ポ
ンプへの通電を停止すると、気化等のために若干は遅れ
るものの蒸発量はT1 時にゼロになる。一方、燃焼空気
の減少は燃料に比較すると遅く、破線のようにT2 時に
供給が停止する。この種の燃焼器では消火のT0 時から
T時までは、一次空気比(燃焼空気と燃料の比率)が可
燃範囲にあるため燃焼は継続されるが、T時以降は空気
過剰になるため、火炎は吹き消え(blow off)を生じ
る。このようにこの両者の減少速度の不均衡によって、
消火時の一次空気比が瞬時に増加し、火炎が吹き消える
ため、図24の斜線部の燃え残り燃料が室内へ排出され
る。この際、燃え残り燃料の一部が燃焼装置の高温部に
接触して部分酸化し、アルデヒドなどの物質が生成され
るために、刺激を伴う不快臭となる。
【0008】消火臭気の低減策としては、芯式燃焼(石
油ストーブ)で多く行われている吸引装置の利用があ
る。図25は例えば特公平2−20884号公報に示さ
れた燃焼装置であり、灯芯61から蒸発した燃料と燃焼
筒62の下部開口部からの燃焼空気とが拡散混合して燃
焼する。この時の燃焼空気は自然ドラフト力によって吸
い込まれ、送風機などの空気供給装置が特別に設置され
ているわけではない。消火動作は灯芯61を下げること
で行うが、この灯芯61降下後に蒸発する微量の燃料が
臭気となり排出される。この対策のために吸引装置63
にて蒸発燃料を吸引し、ここでは更に吸着剤64で処理
して消火臭気を低減するものである。この場合には燃焼
空気の駆動源である自然ドラフト力が小さいために吸引
装置63の効果が発揮されるのであって、燃焼空気を強
制的に供給する図23のような燃焼装置では、送風機の
惰性で供給される燃焼空気が燃え残り燃料を押し出すた
めに臭気の吸引効果は小さくなる。
【0009】又、強制給気タイプの燃焼装置でも消火操
作と連動して作動する吸引手段によって気化室内の燃え
残り燃料を吸引する装置が考えられていた。図26は例
えば特開昭56−80633号公報に示された燃焼装置
であり、燃料ポンプ71で供給された液体燃料が気化室
72で気化し、この気化燃料と送風ファン73から供給
された燃焼空気との混合気がバーナヘッド74で燃焼す
る。消火時には吸引装置75が動作し燃え残り燃料を吸
引する。しかしながら、このような構成においては、吸
引装置75の吸引能力(吸引流量)が少ない場合には、
燃料ポンプ71と送風ファン73の停止と同時に吸引装
置75を動作させても、消火時の燃焼空気の減少は図2
7に示すように、流量が零になるまでの時間T0 〜T2
が多少短くなるものの、燃え残り燃料の量は図24とほ
とんど同じである。更に、吹き消えが生じる時刻T以降
に供給される燃焼空気量も多く、燃え残り燃料がこの燃
焼空気によってバーナヘッド74外部に押し出される。
能力の小さな吸引装置ではこの押し出された燃え残り燃
料を引き戻すことはできず、臭気低減効果は小さくな
る。又、吸引装置75の吸引能力(吸引流量)が大きな
場合には、消火時の燃焼空気の減少は図28に示すよう
に、時間T0 〜T2 が非常に短くなるか又は零になる
が、このように急激な流量変化を与えた場合に逆火が生
じてしまう。つまり、消火動作以前(定常燃焼時)には
バーナヘッド74にて混合気の吹き出し流速と燃焼速度
がバランスして燃焼が継続するのであるが、急激な流量
変化を与えるとこの状況が崩れ、混合気の吹き出し流速
が燃焼速度を大きく下回る状況になるためバーナヘッド
74の上流側への逆火が生じてしまう。逆火が生じると
気化室72内部にて燃焼するため、気化室72が高温に
なり繰り返し使用への耐久性が悪化する。更にこのよう
な大きな吸引能力を持つ吸引装置を備えるには送風ファ
ン73と同等かそれ以上のものが必要になり、燃焼器が
大型化・高コスト化してしまう。
【0010】この燃焼器の大型化・高コスト化をさせず
に燃え残り燃料を吸引するために、燃焼空気の送風機を
吸引用にも利用する装置が考えられていた。図29は例
えば特公昭61−46722号公報に示された燃焼装置
であり、燃焼動作は図23や図26に示した燃焼装置と
基本的には同様であり、送風装置81からの燃焼空気と
ポンプ装置82からの燃料が気化室83で気化・混合し
て、バーナーヘッド84で燃焼する。この際、吸気弁装
置85は開、排気弁装置86は閉の状態である。消火時
には、吸気弁装置85を閉、排気弁装置86を開にする
ことで、エゼクター部87に形成される低圧部88へと
気化室83内に残留した燃え残り燃料を吸引する。しか
しながら、この場合も図26の燃焼装置と同じく、気化
室83内をゆっくり低圧にすると消火直後に燃え残り燃
料がバーナーヘッド84の外部へと排出され、又、気化
室83内を瞬時に低圧にすると逆火が生じてしまう。従
って、送風機と吸引装置とを兼用することはできても、
臭気低減効果は図26の燃焼装置と同じと考えられる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】従来の液体燃料燃焼装
置は以上のように構成されているので、図23に示され
た燃焼装置では、消火時に排出される臭気を効率よく、
更に小型・低コストで低減させることができない等の問
題点があった。
【0012】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、消火時に排出される臭気の少な
い液体燃料燃焼装置を得ることを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る液
体燃料燃焼装置は、消火動作時に液体燃料供給量と燃焼
空気供給量の減少割合を等しくするように燃料供給手段
及び燃焼用送風機のうち少なくともどちらか一方を制御
ると共に、炎孔に火炎が無くなった後に気化室内の燃
え残りガスを逆流させるように燃焼用送風機を制御する
制御回路を備えたものである。
【0014】請求項2の発明に係る液体燃料燃焼装置
は、請求項1の発明において、消火動作時に燃焼空気供
給量の減少割合を制御し、液体燃料供給量と燃焼空気供
給量の減少割合を等しくする制御回路を備えたものであ
る。
【0015】請求項3の発明に係る液体燃料燃焼装置
は、請求項2の発明において、消火動作時に空気供給手
段に制動を加え、液体燃料供給量と燃焼空気供給量の減
少割合を等しくする制御回路を備えたものである。
【0016】請求項4の発明に係る液体燃料燃焼装置
は、請求項2の発明において、消火動作時に燃焼用送風
機と気化室との間の燃焼空気送風経路に設けられた流路
開閉機構を閉成し、液体燃料供給量と燃焼空気供給量の
減少割合を等しくすると共に、火炎が無くなってから燃
焼用送風機の逆流制御時に流路開閉機構を開成する制
回路を備えたものである。
【0017】請求項5の発明に係る液体燃料燃焼装置
は、請求項1の発明において、消火動作時に液体燃料供
給量の減少割合を制御し、液体燃料供給量と燃焼空気供
給量の減少割合を等しくする制御回路を備えたものであ
る。
【0018】請求項6の発明に係る液体燃料燃焼装置
は、請求項1の発明において、消火動作時に燃焼空気供
給量の減少割合を制御すると共に液体燃料供給量の減少
割合を制御し、液体燃料供給量と燃焼空気供給量の減少
割合を等しくする制御回路を備えたものである。
【0019】請求項7の発明に係る液体燃料燃焼装置
は、液体燃料を常時一定量溜める定油面器,この定油面
器に液体燃料を汲み上げるポンプ,燃焼空気の送風圧力
を前記定油面器に加える圧力管を有し燃料を供給する燃
料供給手段と、燃焼空気を供給する燃焼用送風機と、そ
の供給された液体燃料を気化させる気化室と、その気化
した液体燃料と供給された燃焼空気との予混合気を燃焼
させる炎孔と、消火動作時に液体燃料供給量と燃焼空気
供給量の減少割合を等しくするように燃料供給手段及び
燃焼用送風機のうち少なくともどちらか一方を制御する
と共に、炎孔に火炎が無くなった後に気化室内の燃え残
りガスを逆流させるように燃焼用送風機を制御する制御
回路とを備えたものである。
【0020】請求項の発明に係る液体燃料燃焼装置
は、請求項1から7の発明において、炎孔に形成される
火炎を覆うように燃焼室を配置し、通常運転時はその燃
焼室からの燃焼ガスと空気とを混合し室内に拡散させる
と共に、消炎後は前記燃焼室外を燃焼室内の圧力よりも
高めるようにその空気流の圧力を前記燃焼室に加える対
流ファンを備えたものである。
【0021】請求項の発明に係る液体燃料燃焼装置
は、請求項の発明において、燃焼室及び対流ファンを
覆うケーシングに対流ファンから送られた温風を放出す
る温風吹き出し口を設けると共に、その温風吹き出し口
に消火時に閉成される開閉機構を設けたものである。
【0022】請求項10の発明に係る液体燃料燃焼装置
は、請求項1から7の発明において、炎孔に火炎が無く
なった後に気化室内の燃え残りガスを吸引するように吸
引装置を制御する制御回路を備えたものである。
【0023】請求項11の発明に係る液体燃料燃焼装置
は、請求項8から10の発明において、対流ファンの吸
い込み口から離れた箇所に設置され、吸引又は逆流した
燃え残りガスを排出する排出口を備えたものである。
【0024】請求項12の発明に係る液体燃料燃焼装置
は、請求項から10の発明において、吸引又は逆流し
た燃え残りガスの排出経路に設置された吸着剤を備えた
ものである。
【0025】請求項13の発明に係る液体燃料燃焼装置
は、請求項から10の発明において、吸引又は逆流し
た燃え残りガスの排出経路に設置された排気ガス浄化触
媒を備えたものである。
【0026】請求項14の発明に係る液体燃料燃焼装置
は、請求項から10の発明において、燃焼空気送風経
路と燃料タンクとを2本の分岐管で結び、それぞれの分
岐管の途中に経路切り換え装置を設置し、消火動作時に
その経路切り換え装置を切り換え逆流した燃え残りガス
を前記燃料タンクに導くように制御する制御回路を備え
たものである。
【0027】請求項15の発明に係る液体燃料燃焼装置
は、請求項から10の発明において、燃え残りガスを
吸引し燃料タンクに導く吸引装置を備えたものである。
【0028】
【作用】請求項1の発明における制御回路は、消火動作
時に液体燃料供給量と燃焼空気供給量の減少割合を等し
くすることにより、混合気濃度が僅かな燃焼量まで可燃
範囲にあり火炎の吹き消えが生じない。そして、火炎は
燃焼量が極めて小さくなった時点で消炎するので燃え残
りガス量が減少する。又、制御回路の変更だけで小型・
低コストで燃え残りガス量を低減可能にする。更に、気
化室内の燃え残りガスを逆流させることにより、消炎後
に遅れて燃え残りガスが液体燃料燃焼装置の前面に排出
されることを防止する。
【0029】請求項2の発明における制御回路は、請求
項1の発明に加え、燃焼空気供給量の減少割合の方を制
御し減少割合を等しくすることにより、遅い燃焼空気供
給量の減少速度が速められ、燃え残りガス量が更に減少
する。
【0030】請求項3の発明における制御回路は、請求
項2の発明に加え、空気供給手段に制動を加えるだけ
で、燃え残りガス量を減少可能にする。
【0031】請求項4の発明における制御回路は、請求
項2の発明に加え、燃焼空気送風経路に設けられた流路
開閉機構の閉成によって燃え残りガス量を減少可能にす
ることにより、空気供給手段の制動が不可能な場合有効
になる。
【0032】請求項5の発明における制御回路は、請求
項1の発明に加え、液体燃料供給量の減少割合の方を制
御し減少割合を等しくすることにより、燃焼空気供給量
の減少割合の方が制御不可能な場合有効になる。
【0033】請求項6の発明における制御回路は、請求
項1の発明に加え、燃焼空気供給量の減少割合を制御す
ると共に液体燃料供給量の減少割合を制御することによ
り、制御された減少速度は、燃焼空気供給量の減少割合
と液体燃料供給量の減少割合との間に調整可能になる。
【0034】請求項7の発明における燃料供給手段は、
常に燃焼空気の送風圧力が定油面器に加えられ、その送
風圧力の大きさに応じて燃料を供給する。従って、消火
動作時にその送風圧力が小さくなってもその圧力に追従
して少ない燃料を供給し、液体燃料供給量と燃焼空気供
給量の減少割合を等しくする。更に、気化室内の燃え残
りガスを逆流させることにより、消炎後に遅れて燃え残
りガスが液体燃料燃焼装置の前面に排出されることを防
止する。
【0035】請求項の発明における液体燃料燃焼装置
は、対流ファンにより通常運転時は燃焼室からの燃焼ガ
スと空気とを混合し室内に拡散させ、消炎後は燃焼室外
を燃焼室内の圧力よりも高めるようにその空気流の圧力
を燃焼室に加え、燃え残りガスを逆流させる。従って、
燃え残りガスが液体燃料燃焼装置の前面に排出されるこ
とがない。又、従来から用いられている部材の形状,配
置及び容量等を前記機能を有するように設計するだけで
済み、新たな部材を設けることなく構成を容易にする。
【0036】請求項の発明における開閉機構は、請求
の発明に加え、消火時に温風吹き出し口を閉成する
ことにより、燃焼室外と燃焼室内との圧力差が更に大き
くなり、強力に燃え残りガスを逆流させる。
【0037】請求項10の発明における吸引装置は、請
求項1から7の発明に加え、気化室内の燃え残りガスを
吸引することにより、前記請求項1から7の発明では、
消炎後に遅れて燃え残りガスが液体燃料燃焼装置の前面
に排出されることがあるが、これを防止する
【0038】請求項11の発明における排出口は、請求
項8から10の発明に加え、対流ファンの吸い込み口か
ら離れた箇所に設置されたことにより、吸引又は逆流し
た燃え残りガスを排出しても、対流ファンの吸い込み口
から燃え残りガスが吸い込まれることがなく、燃え残り
ガスが液体燃料燃焼装置の前面に排出されることを防止
する。
【0039】請求項12の発明における吸着剤は、請求
から10の発明に加え、燃え残りガスの排出経路に
設置されたことにより、前記請求項から10の発明で
は液体燃料燃焼装置の周囲のどこかには排出されていた
が、吸着剤により燃え残りガスの臭気を零にする。
【0040】請求項13の発明における排気ガス浄化触
媒は、請求項から10の発明に加え、燃え残りガスの
排出経路に設置されたことにより、前記請求項から
の発明では液体燃料燃焼装置の周囲のどこかには排出
されていたが、排気ガス浄化触媒により燃え残りガスの
臭気を零にする。
【0041】請求項14の発明における液体燃料燃焼装
置は、請求項から10の発明に加え、分岐管に設置さ
れた経路切り換え装置の切り換えによって逆流した燃え
残りガスを燃料タンクに導くようにすることにより、燃
え残りガスの液体燃料燃焼装置の周囲への排出を防止
し、又、燃え残りガスを燃料タンクで凝縮することによ
り燃え残りガスの回収を可能にする。更に、燃焼用送風
機の力によって燃え残りガス燃料タンクに導くことによ
り、ポンプ等を増設することなく構成を容易にする。
【0042】請求項15の発明における液体燃料燃焼装
置は、請求項から10の発明に加え、吸引装置によっ
て燃え残りガスを燃料タンクに導くことにより、燃え残
りガスの液体燃料燃焼装置の周囲への排出を防止し、
又、燃え残りガスを燃料タンクで凝縮することにより燃
え残りガスの回収を可能にする。更に、分岐管及び経路
切り換え装置等が不要となり、構成を容易にする。
【0043】
【実施例】実施例1. 以下、この発明の実施例を図に基づいて説明する。図1
は請求項1〜3の発明の実施例による液体燃料燃焼装置
を示す構成図である。尚、図23に示した従来例と同一
又は相当部分には同一符号を付しその説明を省略する。
【0044】図1において、21は従来例でも用いられ
た液体燃料を供給する燃料ポンプ(燃料供給手段)であ
り、この燃料ポンプ21の一端は燃料タンク22中に位
置し、他端は燃料供給管12に接続されている。又、2
3はノズル11に接続され燃焼空気を供給する空気供給
管(燃焼空気送風経路)、24は燃焼用送風機である。
25は燃料ポンプ21と燃焼用送風機24を制御するた
めに設置された制御回路である。
【0045】次に動作について説明する。燃焼開始(着
火)の動作は従来例とほぼ同様である。気化室1が所定
の温度(200〜300℃)まで加熱されると、燃焼用
送風機24が回転し、燃焼に必要な空気量が気化室1に
供給される。点火装置(図示せず)を作動させた後、燃
料ポンプ21で液体燃料の供給を開始する。気化室1内
に噴出された液体燃料は気化面で気化し、燃焼空気と混
合されて予混合気となる。この予混合気は絞り部3及び
混合板9を通過して、バーナヘッド4の炎孔5上で着火
されて一次火炎14及び二次火炎15を形成する。燃焼
したガスは対流ファン(図示せず)からの空気と混合し
て室内暖房などに利用される。
【0046】消火時に使用者が電源スイッチ(図示せ
ず)をオフさせて消火動作を行わせると、制御回路25
で燃料ポンプ21への電圧の印加を停止する。この場合
の燃料ポンプの停止動作は従来と同じであり、燃料の減
少は図2の実線のようにT0 〜T1 の時間で零になる。
これは従来例の図24と同じ減少速度である。一方、燃
焼空気に関しては、例えば燃焼用送風機24の駆動電源
が交流の場合には駆動回路を制御回路25中で切り換え
て、交流電源を図3に示す半波整流やあるいは全波整流
し、燃焼用送風機24にブレーキをかけて空気流量を減
少させる。この際の燃焼空気の流量は図2の破線で示す
ように、図24の従来例に比較して短時間で零になる。
従って燃焼空気が燃料の減少速度とほぼ等しく(T1
2 )なることで、燃焼空気と燃料の比率(一次空気
比)が一定のまま燃焼量が減少する。そして燃焼量が小
さくなると一次火炎14が小さくなりバーナヘッド4に
近接するため、一次火炎がバーナヘッド4で冷却され、
この冷却量が燃焼量を上回った時点(図2の時刻T)で
火炎が消炎する。この場合の燃え残り燃料は図2の斜線
で示される部分であり、図24の従来例に比較して少な
くなる。
【0047】更に消炎した時刻Tの燃焼空気の流量は小
さく、消炎時刻Tから燃焼空気が零になる時刻T2 まで
も短時間であるために、この時間内に供給される燃焼空
気量は極めて僅かである。よって、図2の斜線で示した
微量の燃え残り燃料が燃焼空気によってバーナヘッド4
外部に押し出されることもほとんどなく、微量の燃え残
り燃料は気化室1内部に残留したままである。
【0048】図4はこの場合の代表的な臭気測定の結果
である。図4では臭気の大小を示す指標である炭化水素
(Hydrocarbon =HC)濃度を示している。従来の燃焼
装置では点線で示したごとく消火直後に高濃度のピーク
を示す。これに対して本実施例による燃焼装置では、図
2に示したように燃え残り燃料が非常に少なく、更にこ
の燃え残り燃料が気化室1外部に流出しないため、消火
直後に排出される臭気は図4の実線のごとく極めて少な
く、従来比1/10〜1/20まで低下する。但し、こ
の場合には燃え残り燃料が零にはなっていないため、消
火後数秒〜数十秒してから気化室1内に残留した燃料が
徐々に外部に拡散してくる。この対策については後述の
実施例で説明をする。
【0049】実施例2. 図5は請求項1,2及び4の発明の実施例による液体燃
料燃焼装置を示す構成図である。前記実施例1では燃焼
空気の減少速度を速めるために、燃焼用送風機24に制
動を加えたが、ここでは燃焼空気流路の途中に開閉弁な
どの流路開閉機構を設置した例を示す。図において、2
6は空気供給管23の途中に設けられ制御回路25によ
って制御される流路開閉機構であり、この流路開閉機構
26は、一例を挙げると図6に示すバタフライ弁27等
の弁機構とステップモータ28等の駆動部とから成る構
成であったり、又は図7に示すバネ30と電磁石31と
で開閉するソレノイド弁29であったりする。図5には
バタフライ弁の例を示す。
【0050】次に動作について説明する。このような流
路開閉機構26を使用して消火時の燃料と燃焼空気の減
少速度を同期させるには、前記実施例1で示したように
燃料の減少速度を制御しない場合は、この燃料の減少速
度に等しくなるように流路開閉機構26のみを瞬時に閉
じれば良い。この場合、図6のバタフライ弁の例ではス
テップモータ28の速度を大きくして瞬時に流路を閉じ
ればよく、図7のソレノイド弁の例では電磁石31をオ
フするとバネ30の作用で瞬時に流路を閉じればよい。
このように流路開閉機構26を使用した場合の燃え残り
燃料の量は、実施例1の燃焼用送風機24に制動を加え
た図2と同じである。
【0051】又、後述する実施例のように、燃焼空気の
減少速度を緩やかにする場合には、流路開閉機構26を
閉じる速度を燃料の減少速度にあわせて調節すればよ
い。図6のバラフライ弁の例では、ステップモータ28
の速度を容易に変更できるので、減少速度を緩やかにす
ることも簡単である。
【0052】実施例3. この実施例は請求項1及び5の発明に関するものであ
る。実施例1では燃焼空気の減少速度を速めることで、
燃料と燃焼空気の減少割合を等しくさせたが、ここでは
燃料の減少速度を遅くすることで同じ効果を実現する。
この実施例の構成は図1とほぼ同様であり、相違点は制
御回路である。実施例1では、消火時にポンプ21を停
止させるために電圧の印加を解除して燃料供給量を減少
させ、一方の燃焼用送風機24は制動して燃焼空気の減
少速度を速めていた。これに対して、この実施例の燃焼
用送風機24は電圧の印加を解除するだけであるため、
燃焼空気の減少速度は燃焼用送風機24の惰性のために
図24に示した従来例と同じくゆっくりしたものであ
る。この燃焼空気の減少速度を予め把握しておき、燃料
供給量を徐々に減少させて、図8に示すように両者の減
少割合を同期させる。燃料供給手段の制御方法として
は、例えばプランジャタイプの電磁ポンプなどでは、駆
動波形を図9に示すように周波数を小さく(周期を長
く)したり、オン時間を短くしたりすることで徐々に燃
料供給量を減少させることができる。このようにして燃
料と燃焼空気とを同期させた場合の燃え残り燃料は図8
に示す斜線のようになり、その量は実施例1よりは若干
増えるものの従来に比較して大きな低減効果がある。
【0053】実施例4. この実施例は請求項1及び6の発明に関するものであ
る。実施例1では燃焼空気のみを、又、実施例3では燃
料のみを制御することで、燃料と燃焼空気の減少割合を
同期させたが、この両者を制御して実施例1,3の間の
減少速度にしてもほぼ同等の効果があることは言うまで
もない。この場合、燃焼用送風機24の制御は図10に
示すように交流波形を一つおき、又は数個おきに半波整
流するなどの方法で燃焼空気の減少速度を図2より緩や
かにできる。一方、燃料の減少速度は実施例3で述べた
ようにポンプ駆動波形を制御して燃焼空気の減少速度に
一致させる。このようにして燃料と燃焼空気とを同期さ
せた場合の両者の減少割合は図11のようになり、実施
例1と実施例3との中間の臭気低減効果がある。
【0054】実施例5. 図12は請求項1及び7の発明の実施例による液体燃料
燃焼装置を示す構成図である。前記実施例1〜4におい
ては燃料供給手段にポンプを利用した例を示したが、こ
の実施例では別の燃料供給手段を利用した燃料・燃焼空
気の減少速度の同期手段について示す。図12におい
て、32は液体燃料を常時一定量溜める定油面器、33
は定油面器32の内部に設けられた内箱、34は燃料の
液面を示す。35は燃料空気の送風圧力を定油面器32
に加える圧力管、36は圧力管35の途中に設けられた
電磁ソレノイドなどの圧力管開閉機構である。その他の
構成については図1と同じであり説明は省略する。
【0055】次に動作について説明する。ポンプ21は
定油面器32に燃料を汲み上げるために使用する。定油
面器32内には内箱33があり、汲み上げた燃料をこの
内箱33からオーバフローさせることで燃料の液面34
は常時一定の高さになる。この液面34は燃料供給管1
2の先端12aと同じ高さに設定する。燃料供給管12
の他端は内箱33中に位置させる。定油面器32は圧力
管35を介して空気供給管23と接続されており、圧力
管35の途中には電磁ソレノイドなどの圧力管開閉機構
36が設けられている。
【0056】圧力管開閉機構36を閉じて空気供給管2
3内の圧力を定油面器32に加えない場合には、液面3
4と燃料供給管12の先端12aが同じ高さであるため
に燃料は供給されない。燃焼用送風機24で燃焼空気を
送っている状態で圧力管開閉機構36を開けると定油面
器32の液面34に圧力が加わり、燃料供給管先端12
aから燃料が押し出される。定油面器32に作用する圧
力Pは、基本的には次式で表すことができる。 P=ka ×Qa 2 (1)
【0057】さらに、燃料流量は次式で表すことができ
る。 Qf =kf (P+γH)1/2 (2) ここで、 Qf :燃料流量 H :燃料供給管先端aと定油面器内液面の高さの差 γ :灯油の比重量 kf :係数 (2)式中のHについては、前述したように液面34と
燃料供給管12の先端12aを同じ高さにしているため
H=0である。したがって(2)式に(1)式を代入す
ると次のようになる。 Qf =kf 1/2 =kf (ka ×Qa 21/2 =KQa (3) ここで、 K :係数=kf a 1/2
【0058】よって燃料流量Qf は燃焼空気流量Qa
比例して増減するため、圧力管開閉機構36を開けてい
るかぎり、燃焼空気と燃料は同じ比率を保って増減す
る。従って、消火動作時に圧力管開閉機構36を開けた
ままにしておくと、燃焼空気に同期して燃料も減少し、
図8と同じ状態が実現できる。更に燃焼用送風機24に
制動を加えたり、又は空気供給管23途中に流路開閉機
構を設ける等して燃焼空気の減少速度を速めた場合で
も、燃料と燃焼空気は同期するため、図2もしくは図1
1のようになり、前述した実施例と同じ効果が実現でき
る。
【0059】実施例6. この実施例は請求項1〜の発明に関するものである。
実施例1〜5では燃料と燃焼空気の減少を同期させて燃
焼量を極めて小さくして火炎を消炎させるため、燃え残
り燃料が減少し、消火直後の臭気は図4に示したように
従来例に比べて1/10〜1/20程度まで少なくな
る。しかしながら、燃え残り燃料は完全には零になら
ず、バーナヘッド4や気化室1の内部に多少残留してい
るため、この燃え残り燃料が消火から数秒〜数十秒後に
徐々に外部に流出してしまい、図4の一点鎖線のごとく
消火動作より遅れた時点で臭気が少量排出される。この
実施例は、この消火から数秒〜数十秒後に徐々に外部に
流出する燃え残り燃料の対策に関するものである。この
実施例の構成は図1とほぼ同様であり、変更点は燃焼用
送風機24に逆回転可能なものを用いた点である。例え
ば燃焼用送風機24の駆動電源が直流の場合には極性を
逆にすることにより逆回転させる。
【0060】次に動作について説明する。消火動作時に
燃焼空気が零になるまでの操作は実施例1,3及び4等
のように行い、火炎が消炎して燃焼空気が零になってか
ら気化室1内の燃え残り燃料がバーナヘッド4外部に拡
散する数秒〜数十秒の間に燃焼用送風機24を逆回転さ
せる。すると気化室1内の燃え残り燃料は燃焼用送風機
24で吸引されてバーナ外部へ流出しない。吸引した臭
気の処理については後述する実施例で説明する。
【0061】又、実施例2のように燃焼空気流路の途中
に開閉弁などの流路開閉機構26を設置した場合には、
火炎が消炎してから燃焼用送風機24を逆回転させるま
での間に流路開閉機構26を再開すれば同様の効果が得
られる。更に実施例5のように燃料供給手段を燃焼空気
圧力を印加する燃焼装置にした場合には、火炎が消炎し
てから燃焼用送風機24を逆回転させるまでの間に圧力
管開閉機構36を閉じれば、燃焼用送風機24を逆回転
させても定油面器32に圧力がかかることはなく、消炎
後に燃料が供給されるような弊害を防止でき、前記同様
に燃え残りガスが逆流する。
【0062】実施例7. 図13は請求項1〜8の発明の実施例による液体燃料燃
焼装置を示す断面図である。この実施例も消火から数秒
〜数十秒後に徐々に外部に流出する燃え残り燃料の対策
に関するものである。図13において、バーナは実施例
1,3,及び4等に示した燃焼装置を使用する。又、4
1はその燃焼装置を設置するケーシング、42はバーナ
ヘッド4上部に設けられ二次火炎15ができる空間を形
成する燃焼室、43はケーシング41の背面部に設けら
れた対流ファン、44はケーシング41の前面に設置さ
れた温風吹き出し口である。
【0063】次に動作について説明する。燃焼中には図
13中の白ヌキ矢印で示したように、燃焼室42からの
燃焼ガスと対流ファン43からの空気とが燃焼室42上
部で混合して、その後温風吹き出し口44から排出す
る。実施例1,3及び4に示した方法にて消火動作を行
い燃焼ガスが零になった時点では、図13中の矢印のよ
うに温風吹き出し口44からは対流ファン43の空気だ
けが排出される。この際、燃焼室42には対流ファン4
3からの空気流で圧力がかかり、これがバーナヘッド4
を介して作用する結果、気化室1内の燃え残りガスが燃
焼用送風機24の方へと逆流して、バーナヘッド4から
流出することがない。
【0064】ここで、実施例2のような流路開閉機構2
6を搭載したバーナを使用する場合には、流路開閉機構
26を閉じたままでは燃え残りガスが逆流しないため、
消炎後に再度流路開閉機構26を開ければ前記効果が得
られる。更に実施例5のように燃料供給手段を燃焼空気
圧力を印加する方式にした場合には、火炎が消炎した時
点で圧力管開閉機構36を閉じれば、対流ファン43か
らの空気流で定油面器32に圧力がかかることはなく、
消炎後に燃料が供給されるような弊害を防止でき、前記
同様に燃え残りガスが逆流する。
【0065】実施例8. 図14は請求項1〜9の発明の実施例による液体燃料燃
焼装置を示す断面図であり、図において、45は温風吹
き出し口44に設置され、燃焼中は開き消火時に閉じる
ようなシャッターなどの開閉機構である。実施例7のよ
うに温風吹き出し口44を解放したままでも燃え残りガ
スは逆流するが、図14に示したように、燃焼中は開き
消火時に閉じるような開閉機構45を設ければ、消炎後
の対流ファン43から燃焼室42に作用する圧力はさら
に増加し、残留未燃ガスの逆流効果は大きくなる。
【0066】実施例9. 図15は請求項1〜7,10の発明の実施例による液体
燃料燃焼装置を示す構成図であり、図において、37は
空気供給管23の途中に設けられた連通管、38はその
連通管37に接続された吸引装置、38aは排出口であ
り、吸引装置38は制御回路25によって制御される。
その他の構成については図1と同様である。
【0067】次に動作について説明する。この実施例も
消火から数秒〜数十秒後に徐々に外部に流出する燃え残
り燃料の対策に関するものである。消火動作時に燃焼空
気が零になるまでの操作は実施例1,3及び4と同様に
行い、火炎が消炎してから気化室1内の燃え残り燃料が
排出される数秒〜数十秒の間に吸引装置38を始動させ
る。すると気化室1内の燃え残り燃料は吸引装置38で
吸引されてバーナ外部へ流出しない。尚、図15では連
通管37を空気供給管23の途中に設置した例を示した
が、連通管37を燃焼室42に設置しても同様の効果が
ある。
【0068】ここで、実施例2のような流路開閉機構2
6を搭載したバーナを使用する場合には、流路開閉機構
26を閉じたままにしておくと吸引装置38による燃え
残りガスの吸引効果が大きくなり、たとえ流路開閉機構
26を再開しても前記実施例1,3及び4と同様の効果
がある。更に実施例5のように燃料供給手段を燃焼空気
圧力を印加する方式にした場合には、火炎が消炎した時
点で圧力管開閉機構36を閉じれば、吸引装置38を作
動させても定油面器32に圧力がかかることはなく、消
炎後に燃料が供給されるような弊害を防止でき、前記同
様に燃え残りガスが吸引される。
【0069】実施例10. 図16は請求項1〜11の発明の実施例による液体燃料
燃焼装置を示す立体図であり、図は図13等に示した液
体燃料燃焼装置を背面より見たものである。図におい
て、46は電源コード、24aは空気吸込口(排出口)
であり、この実施例では位置B及びCに設置するもので
ある。
【0070】次に動作について説明する。実施例6のよ
うに燃焼用送風機24を逆回転させたり、又、実施例
7,8のように対流ファン43の送風圧を利用したりし
て気化室内の燃え残り燃料を逆流させる場合には、最終
的にこの燃え残り燃料は燃焼用送風機の空気吸込口24
aから排出される。その際、空気吸込口24aが位置A
のように対流ファン43の近くにあると、排出された燃
え残り燃料が対流ファン43に取り込まれて温風吹き出
し口44から燃焼装置前面に出て、使用者が臭気を感じ
てしまう。そこで空気吸込口24aを位置BやCのよう
に対流ファン43から離れた位置に設置すると、排出さ
れた燃え残り燃料が前面に出てこないため、使用者が臭
気を感じることもない。尚、図16では燃焼用送風機2
4の吸込口24aの例を示したが、これが実施例9のよ
うな吸引装置の排出口であっても同様の効果がある。
【0071】実施例11. 図17は請求項1〜10及び12の発明の実施例による
液体燃料燃焼装置を示す断面図であり、図において、4
7は燃焼用送風機24の吸込口24aに設置された吸着
剤である。
【0072】次に動作について説明する。実施例10で
示したような逆流もしくは吸引した燃え残り燃料をその
まま室内に排出する方法は、燃焼装置前面にいる使用者
に対して効果があることは前述したとおりであるが、燃
焼装置背面にいる使用者(比較的頻度は少ないと思われ
るが)は臭気を感じてしまう。この実施例はこのような
点を改善するためのものであり、逆流もしくは吸引した
燃え残りガスを活性炭などの吸着剤で吸着処理させる。
【0073】実施例6〜8のように燃え残りガスを逆流
させる方法において吸着剤を設置した例が図17であ
る。燃焼用送風機24の吸込口24aに吸着剤47を設
置した例であり、逆流した燃え残りガスが吸着剤47で
ほぼ完全に処理される。吸着剤47の設置位置は燃焼用
送風機24の出口部や空気供給管23の途中であっても
良いが、図17のように燃焼装置外部に設置すると、吸
着剤47を長期使用してその能力が低下した場合に使用
者が簡単に取り替えができる。また、実施例9の燃え残
りガスを吸引する方法において、吸引装置33に吸着剤
47を設置した例が図18であり、この場合の効果も図
17と同じである。使用する吸着剤には上述した活性炭
の他、ゼオライト、シリカゲル、活性アルミナなども利
用可能である。
【0074】実施例12. 図19は請求項1〜10及び13の発明の実施例による
液体燃料燃焼装置を示す断面図であり、図において、4
8は燃焼空気の流路であり、且つ気化室1に近いノズル
11に設置された排ガス浄化触媒である。
【0075】次に動作について説明する。実施例11は
燃え残り燃料を吸着剤で処理したが、この実施例では排
ガス浄化触媒で処理する例を示す。燃焼装置からの臭気
つまり燃え残り燃料は炭化水素(燃料及びその部分酸化
したもの)であり、これを処理する排ガス浄化触媒は白
金,パラジウムなどの貴金属担持触媒の他、卑金属担持
触媒や遷移金属(Co,Fe,Mn,Niなど)酸化物
やヘキサアルミネート触媒やペロブスカイト型酸化物な
どが使用できる。これらの中では貴金属担持触媒が炭化
水素の処理効率(酸化反応率)が高いものの、室温での
効率は低いため触媒の温度を上げる必要がある。そのた
めには排ガス浄化触媒を燃焼装置の高温部分である燃焼
室42や気化室1の近傍に設置すれば良い。図19は燃
焼空気の流路であり、且つ気化室1に近いノズル11に
排ガス浄化触媒48を設置した例である。排ガス浄化触
媒48は気化室1や燃え残りガスの熱で昇温されるた
め、燃え残り燃料の処理効率が向上する。又、実施例9
のような吸引装置で吸引する場合には、図20のように
燃焼装置の高温部である二次火炎15や保炎リング10
や燃焼室(図示せず)などの近くに排ガス浄化触媒48
を設置すれば良い。更に排ガス浄化触媒48の温度が低
く、燃え残りガスの処理効率が不十分である場合には、
排ガス浄化触媒48とともにヒータを設置すれば良い。
【0076】実施例13. 図21は請求項1〜10及び14の発明の実施例による
液体燃料燃焼装置を示す断面図であり、図において、5
1,52は空気供給管23と燃料タンク22とを結ぶ分
岐管、53,54はそれぞれの分岐部に設置され、制御
回路25にて開閉を制御される経路切り換え装置であ
る。
【0077】次に動作について説明する。この実施例は
逆流もしくは吸引した燃え残りガスを燃料タンク22に
て凝縮処理させるものである。実施例6のように燃焼用
送風機24を逆回転させたり、又、実施例7,8のよう
に対流ファン43の送風圧を利用したりして気化室1内
の燃え残り燃料を逆流させる場合には、流路構成がその
ままでは燃え残りガスを燃料タンク22に導入すること
はできない。そこで図21に示すように空気供給管23
と燃料タンク22とを結ぶ分岐管51,52を追加し、
それぞれの途中に経路切り換え装置53,54を設置
し、それら経路切り換え装置53、54は制御回路25
にて開閉を制御する。燃焼中は経路切り換え装置53,
54は図21と90度違う位置にあり、燃焼空気は空気
供給管23中を気化器1方向へと流れる。消火時には燃
焼空気が零になった時点で経路切り換え装置53,54
を図の位置にすると、逆流臭気は図21中の白ヌキ矢印
のように燃料タンク22を経由して燃焼用送風機24の
方向へ流れる。燃え残りガスが燃料タンク22に導かれ
ると低温の壁や液面で燃料成分が凝縮され、燃焼用送風
機24から排出されるガス中の臭気は減少する。
【0078】また、実施例9のように吸引装置33にて
燃え残りガスを吸引する場合には、図21に示した分岐
管や経路切り換え装置は不要であり、図22に示すよう
に吸引装置33の出口を燃料タンク22に接続するだけ
で良い。更に、吸引装置33の出口を燃料タンク22内
の液体燃料中に設置し、燃え残りガスを液体燃料中でバ
ブリングさせると凝縮効果は大きくなる(請求項
)。
【0079】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明によれ
ば、消火動作時に液体燃料供給量と燃焼空気供給量の減
少割合を等しくするように燃料供給手段及び燃焼用送風
機のうち少なくともどちらか一方を制御すると共に、火
孔に火炎が無くなった後に気化室内の燃え残りガスを逆
流させるように燃焼用送風機を制御する制御回路を設け
るように構成したので、消火動作時に液体燃料供給量と
燃焼空気供給量の減少割合を等しくすることにより、混
合気濃度が僅かな燃焼量まで可燃範囲にあるので火炎の
吹き消えが生じることはなく、火炎は燃焼量が極めて小
さくなった時点で消炎するので燃え残りガス量を減少さ
せることができる。又、制御回路の変更だけで小型・低
コストで燃え残りガスによる臭気を低減させることがで
きる。更に、消炎後に遅れて燃え残りガスが液体燃料燃
焼装置の前面に排出され臭気を感じてしまうことがある
が、これを防止することができる。
【0080】請求項2の発明によれば、請求項1の発明
に加え、消火動作時に燃焼空気供給量の減少割合の方を
制御し減少割合を等しくする制御回路を設けるように構
成したので、遅い燃焼空気供給量の減少速度を速めるこ
とができ、燃え残りガスによる臭気を更に低減させるこ
とができる。
【0081】請求項3の発明によれば、請求項2の発明
に加え、消火動作時に空気供給手段に制動を加え、液体
燃料供給量と燃焼空気供給量の減少割合を等しくする制
御回路を設けるように構成したので、空気供給手段に制
動を加えるだけで、燃え残りガスによる臭気を更に低減
させることができ、構成を容易にすることができる。
【0082】請求項4の発明によれば、請求項2の発明
に加え、消火動作時に燃焼空気送風経路に設けられた流
路開閉機構を閉成し、液体燃料供給量と燃焼空気供給量
の減少割合を等しくする制御回路を設けるように構成し
たので、空気供給手段の制動が不可能な場合であっても
空気供給手段を用いることなく、燃え残りガスによる臭
気を低減させることができる。
【0083】請求項5の発明によれば、請求項1の発明
に加え、消火動作時に液体燃料供給量の減少割合の方を
制御し減少割合を等しくする制御回路を設けるように構
成したので、燃焼空気供給量の減少割合の方が制御不可
能な場合であっても、燃え残りガスによる臭気を低減さ
せることができる。
【0084】請求項6の発明によれば、請求項1の発明
に加え、消火動作時に燃焼空気供給量の減少割合を制御
すると共に液体燃料供給量の減少割合を制御する制御回
路を設けるように構成したので、制御された減少速度
は、燃焼空気供給量の減少割合と液体燃料供給量の減少
割合との間に調整することができる。
【0085】請求項7の発明によれば、液体燃料を常時
一定量溜める定油面器,この定油面器に液体燃料を汲み
上げるポンプ,燃焼空気の送風圧力を前記定油面器に加
える圧力管を有し燃料を供給する燃料供給手段と、消火
動作時に液体燃料供給量と燃焼空気供給量の減少割合を
等しくするように燃料供給手段及び燃焼用送風機のうち
少なくともどちらか一方を制御すると共に、火孔に火炎
が無くなった後に気化室内の燃え残りガスを逆流させる
ように燃焼用送風機を制御する制御回路とを設けるよう
に構成したので、消火動作時にその送風圧力が小さくな
ってもその圧力に追従して少ない燃料を供給し、液体燃
料供給量と燃焼空気供給量の減少割合を等しくし、燃え
残りガスによる臭気を低減させることができる。更に、
消炎後に遅れて燃え残りガスが液体燃料燃焼装置の前面
に排出され臭気を感じてしまうことがあるが、これを防
止することができる。
【0086】請求項の発明によれば、対流ファンによ
り通常運転時は燃焼室からの燃焼ガスと空気とを混合し
室内に拡散させ、制御回路により消火動作時は液体燃料
供給量と燃焼空気供給量の減少割合を等しくするように
燃料供給手段及び燃焼用送風機のうち少なくともどちら
か一方を制御し、消炎後は燃焼室外を燃焼室内の圧力よ
りも高めるようにその空気流の圧力を燃焼室に加え、燃
え残りガスを逆流させるように構成したので、燃え残り
ガスが液体燃料燃焼装置の前面に排出されることがな
く、臭気を感じさせてしまうことがない。又、新たな部
材を設けることなく構成を容易にすることができる。
【0087】請求項の発明によれば、請求項の発明
に加え、消火時に温風吹き出し口を閉成する開閉機構を
設けるように構成したので、燃焼室外と燃焼室内との圧
力差が更に大きくなり、強力に燃え残りガスを逆流させ
ることができる。
【0088】請求項10の発明によれば、請求項1から
7の発明に加え、気化室内の燃え残りガスを吸引する吸
引装置を設けるように構成したので、前記請求項1から
7の発明では、消炎後に遅れて燃え残りガスが液体燃料
燃焼装置の前面に排出され、臭気を感じさせてしまうこ
とがあるが、これを防止することができる。又、請求
1から7の発明に示された燃焼用送風機によって逆流不
可能な場合であっても、燃え残りガスによる臭気を防ぐ
ことができる。
【0089】請求項11の発明によれば、請求項8から
10の発明に加え、対流ファンの吸い込み口から離れた
箇所に排出口を設置するように構成したので、排出口か
ら吸引又は逆流した燃え残りガスを排出しても、対流フ
ァンの吸い込み口から燃え残りガスが吸い込まれること
がなく、燃え残りガスによる臭気が液体燃料燃焼装置の
前面に排出されることを防止することができる。
【0090】請求項12の発明によれば、請求項から
10の発明に加え、燃え残りガスの排出経路に吸着剤を
設置するように構成したので、前記請求項から10
発明では液体燃料燃焼装置の周囲のどこかに燃え残りガ
スが排出されていたが、吸着剤により燃え残りガスの臭
気を零にすることができる。
【0091】請求項13の発明によれば、請求項から
10の発明に加え、燃え残りガスの排出経路に排気ガス
浄化触媒を設置するように構成したので、前記請求項
から10の発明では液体燃料燃焼装置の周囲のどこかに
燃え残りガスが排出されていたが、排気ガス浄化触媒に
より燃え残りガスの臭気を零にすることができる。
【0092】請求項14の発明によれば、請求項から
10の発明に加え、分岐管に設置された経路切り換え装
置の切り換えによって逆流した燃え残りガスを燃料タン
クに導くよう構成したので、燃え残りガスの液体燃料燃
焼装置の周囲への排出を防止することができ、又、燃え
残りガスを燃料タンクで凝縮することにより燃え残りガ
スの回収をすることができる。更に、燃焼用送風機の力
によって燃え残りガス燃料タンクに導くことにより、ポ
ンプ等を増設することなく構成を容易にすることができ
る。
【0093】請求項15の発明によれば、請求項から
10の発明に加え、吸引装置によって燃え残りガスを燃
料タンクに導くように構成したので、燃え残りガスの液
体燃料燃焼装置の周囲への排出を防止することができ、
又、燃え残りガスを燃料タンクで凝縮することにより燃
え残りガスの回収をすることができる。更に、分岐管及
び経路切り換え装置等が不要となり、構成を容易にする
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 請求項1〜3の発明の液体燃料燃焼装置を示
す構成図である。
【図2】 図1の燃料及び燃焼空気の減少の様子を示す
説明図である。
【図3】 図1の燃焼用送風機に制動を加える場合の電
源波形図である。
【図4】 従来装置及び図1の臭気排出を示す説明図で
ある。
【図5】 請求項1,2,4の発明の液体燃料燃焼装置
を示す構成図である。
【図6】 図5の流路開閉機構(バタフライ弁)を示す
構成図である。
【図7】 図5の流路開閉機構(ソレノイド弁)を示す
構成図である。
【図8】 請求項1,5の発明の燃料及び燃焼空気の減
少の様子を示す説明図である。
【図9】 請求項1,5の発明の燃料供給装置を制御す
る場合の電源波形図である。
【図10】 請求項1,6の発明の燃焼用送風機に制動
を加える場合の電源波形図である。
【図11】 請求項1,6の発明の燃料及び燃焼空気の
減少の様子を示す説明図である。
【図12】 請求項1,7の発明の液体燃料燃焼装置を
示す構成図である。
【図13】 請求項1〜8の発明の液体燃料燃焼装置を
示す断面図である。
【図14】 請求項1〜9の発明の液体燃料燃焼装置を
示す断面図である。
【図15】 請求項1〜7,10の発明の液体燃料燃焼
装置を示す構成図である。
【図16】 請求項1〜11の発明の液体燃料燃焼装置
を示す立体図である。
【図17】 請求項1〜1012の発明の液体燃料燃
焼装置を示す断面図である。
【図18】 請求項1〜1012の発明の液体燃料燃
焼装置を示す構成図である。
【図19】 請求項1〜1013の発明の液体燃料燃
焼装置を示す断面図である。
【図20】 請求項1〜1013の発明の液体燃料燃
焼装置を示す構成図である。
【図21】 請求項1〜1014の発明の液体燃料燃
焼装置を示す構成図である。
【図22】 請求項1〜1015の発明の液体燃料燃
焼装置を示す構成図である。
【図23】 従来の液体燃料燃焼装置を示す断面図であ
る。
【図24】 従来の液体燃料燃焼装置の減少の様子を示
す説明図である。
【図25】 従来の燃焼器を示す構成図である。
【図26】 従来の燃焼器を示す構成図である。
【図27】 図26の従来の燃焼器の燃料及び燃焼空気
の減少の様子を示す説明図である。
【図28】 図26の従来の燃焼器の燃料及び燃焼空気
の減少の様子を示す説明図である。
【図29】 従来の燃焼器を示す構成図である。
【符号の説明】
1 気化室、5 炎孔、12 燃料供給管(燃焼空気送
風経路)、21 燃料ポンプ(燃料供給手段)、22
燃料タンク、24 燃焼用送風機、25 制御回路、2
6 流路開閉機構、32 定油面器、35 圧力管、3
8 吸引装置、38a 排出口、43 対流ファン、4
4 温風吹き出し口、45 開閉機構、47 吸着剤、
48 排ガス浄化触媒、51,52 分岐管、53,5
4 経路切り換え装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−94235(JP,A) 特開 平1−121623(JP,A) 特開 平3−105116(JP,A) 実開 昭57−94046(JP,U) 特公 平2−20884(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F23N 1/02 F23N 1/02 101 F23N 3/02 F23N 3/08

Claims (15)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液体燃料を供給する燃料供給手段と、燃
    焼空気を供給する燃焼用送風機と、その供給された液体
    燃料を気化させる気化室と、その気化した液体燃料と供
    給された燃焼空気との予混合気を燃焼させる炎孔と、消
    火動作時に液体燃料供給量と燃焼空気供給量の減少割合
    を等しくするように前記燃料供給手段及び前記燃焼用送
    風機のうち少なくともどちらか一方を制御すると共に、
    前記炎孔に火炎が無くなった後に前記気化室内の燃え残
    りガスを逆流させるように前記燃焼用送風機を制御する
    制御回路とを備えた液体燃料燃焼装置。
  2. 【請求項2】 消火動作時に燃焼空気供給量の減少割合
    を制御し、液体燃料供給量と燃焼空気供給量の減少割合
    を等しくする制御回路を備えたことを特徴とする請求項
    1記載の液体燃料燃焼装置。
  3. 【請求項3】 消火動作時に空気供給手段に制動を加
    え、液体燃料供給量と燃焼空気供給量の減少割合を等し
    くする制御回路を備えたことを特徴とする請求項2記載
    の液体燃料燃焼装置。
  4. 【請求項4】 燃焼用送風機と気化室との間の燃焼空気
    送風経路に設けられた流路開閉機構と、消火動作時に前
    記流路開閉機構を閉成し、液体燃料供給量と燃焼空気供
    給量の減少割合を等しくすると共に、火炎が無くなって
    から前記燃焼用送風機の逆流制御時に前記流路開閉機構
    を開成する制御回路とを備えたことを特徴とする請求項
    2記載の液体燃料燃焼装置。
  5. 【請求項5】 消火動作時に液体燃料供給量の減少割合
    を制御し、液体燃料供給量と燃焼空気供給量の減少割合
    を等しくする制御回路を備えたことを特徴とする請求項
    1記載の液体燃料燃焼装置。
  6. 【請求項6】 消火動作時に燃焼空気供給量の減少割合
    を制御すると共に液体燃料供給量の減少割合を制御し、
    液体燃料供給量と燃焼空気供給量の減少割合を等しくす
    る制御回路を備えたことを特徴とする請求項1記載の液
    体燃料燃焼装置。
  7. 【請求項7】 液体燃料を常時一定量溜める定油面器,
    この定油面器に液体燃料を汲み上げるポンプ,燃焼空気
    の送風圧力を前記定油面器に加える圧力管を有し燃料を
    供給する燃料供給手段と、燃焼空気を供給する燃焼用送
    風機と、その供給された液体燃料を気化させる気化室
    と、その気化した液体燃料と供給された燃焼空気との予
    混合気を燃焼させる炎孔と、消火動作時に液体燃料供給
    量と燃焼空気供給量の減少割合を等しくするように前記
    燃料供給手段及び前記燃焼用送風機のうち少なくともど
    ちらか一方を制御すると共に、前記炎孔に火炎が無くな
    った後に前記気化室内の燃え残りガスを逆流させるよう
    に前記燃焼用送風機を制御する制御回路とを備えた液体
    燃料燃焼装置。
  8. 【請求項8】 液体燃料を供給する燃料供給手段と、燃
    焼空気を供給する燃焼用送風機と、その供給された液体
    燃料を気化させる気化室と、その気化した液体燃料と供
    給された燃焼空気との予混合気を燃焼させる炎孔と、そ
    の炎孔に形成される火炎を覆うように配置された燃焼室
    と、通常運転時は前記燃焼室からの燃焼ガスと空気とを
    混合し室内に拡散させると共に、消炎後は前記燃焼室外
    を燃焼室内の圧力よりも高めるようにその空気流の圧力
    を前記燃焼室に加える対流ファンと、消火動作時に液体
    燃料供給量と燃焼空気供給量の減少割合を等しくするよ
    うに前記燃料供給手段及び前記燃焼用送風機のうち少な
    くともどちらか一方を制御する制御回路とを備えた液体
    燃料燃焼装置。
  9. 【請求項9】 燃焼室及び対流ファンを覆うと共に対流
    ファンから送られた温風を放出する温風吹き出し口が設
    けられたケーシングと、前記温風吹き出し口に設けられ
    消火時に閉成される開閉機構とを備えたことを特徴とす
    る請求項8記載の液体燃料燃焼装置。
  10. 【請求項10】 炎孔に火炎が無くなった後に気化室内
    の燃え残りガスを吸引するように吸引装置を制御する制
    御回路を備えたことを特徴とする請求項1から7のうち
    いずれか1項記載の液体燃料燃焼装置。
  11. 【請求項11】 対流ファンの吸い込み口から離れた箇
    所に設置され、吸引又は逆流した燃え残りガスを排出す
    る排出口を備えたことを特徴とする請求項8から10の
    うちいずれか1項記載の液体燃料燃焼装置。
  12. 【請求項12】 吸引又は逆流した燃え残りガスの排出
    経路に設置された吸着剤を備えたことを特徴とする請求
    から10のうちいずれか1項記載の液体燃料燃焼装
    置。
  13. 【請求項13】 吸引又は逆流した燃え残りガスの排出
    経路に設置された排気ガス浄化触媒を備えたことを特徴
    とする請求項から10のうちいずれか1項記載の液体
    燃料燃焼装置。
  14. 【請求項14】 液体燃料を溜める燃料タンクと、燃焼
    用送風機と気化室とを接続する燃焼空気送風経路と前記
    燃料タンクとを結ぶ2本の分岐管と、それぞれの分岐管
    の途中に設置された経路切り換え装置と、消火動作時に
    前記経路切り換え装置を切り換え逆流した燃え残りガス
    を前記燃料タンクに導くように制御する制御回路とを備
    えたことを特徴とする請求項から10のうちいずれか
    1項記載の液体燃料燃焼装置。
  15. 【請求項15】 液体燃料を溜める燃料タンクと、燃え
    残りガスを吸引し前記燃料タンクに導く吸引装置とを備
    えたことを特徴とする請求項から10のうちいずれか
    1項記載の液体燃料燃焼装置。
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