JPH08312942A - 液体燃焼装置 - Google Patents

液体燃焼装置

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JPH08312942A
JPH08312942A JP11599095A JP11599095A JPH08312942A JP H08312942 A JPH08312942 A JP H08312942A JP 11599095 A JP11599095 A JP 11599095A JP 11599095 A JP11599095 A JP 11599095A JP H08312942 A JPH08312942 A JP H08312942A
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JP
Japan
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combustion
unburned gas
liquid
combustion air
air
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Application number
JP11599095A
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English (en)
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Taro Kuroda
太郎 黒田
Minoru Sato
稔 佐藤
Teruo Sugimoto
照男 椙本
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 消火時の臭気が少ない、又は零である液体燃
焼装置を得る。 【構成】 消火動作時に燃料ポンプ21からの燃料供給
を停止するとともに、燃焼用送風機24にブレーキをか
けて空気流量を減少させる。火炎の消炎後より燃焼用空
気の供給が停止するまでの時間内に供給される燃焼用空
気量を、燃焼室42の体積よりも十分小さくし、消火時
に発生する燃え残りガスを気化器1内及び燃焼室42内
及びその近傍に残留させる。 【効果】 燃え残りガスが気化器内及び燃焼室内及びそ
の近傍に残留するため、使用者の感じる臭気は低減す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、気化した液体燃料と
燃焼用空気とを予混合して燃焼させる液体燃料燃焼装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図24は例えば特開5−149514号
公報に示された従来の液体燃焼装置の燃焼装置を示す断
面図であり、図において、1は液体燃料を気化させるた
めの部屋である気化器、2はその気化器1の側壁に埋没
され、その気化器1を加熱する電気ヒータ2である。3
は気化器1の上部に嵌合固定された絞り部、4はその絞
り部3の上部に設けられたバーナヘッド、5はそのバー
ナヘッド4の側壁に設けられた複数の炎孔である。そし
て、6はそのバーナヘッド4の外周面に密着して巻装さ
れた金網、7はその金網の上部に配置されたキャップ、
8はバーナヘッド4及びキャップ7を絞り部3に固定す
るために一端部が絞り部3に埋設された特殊ネジであ
る。
【0003】9はバーナヘッド4内に設けられ、底面に
複数の穴を有する混合板9であり、この混合板9は、気
化した液体燃料を整流してから複数の炎孔5により噴出
させるものである。10は気化器1の上部にバーナヘッ
ド4を囲むようにして取り付けられた環状の保炎リング
である。
【0004】11は気化器1の側壁に設置されその気化
器1内に開口しているノズルであり、このノズル11は
燃焼用送風機(図示せず)に連通した空気供給管(図示
せず)に接続されている。更に、そのノズル11は、入
口部11a、テーパ部11b及びのど部11cから構成
されている。12はノズル11と同軸上に、且つ先端部
の燃料供給口12aがのど部11cから突出するように
配置された燃料供給管であり、燃料タンク(図示せず)
の液体燃料はこの燃料供給管12を介して燃料ポンプ
(図示せず)によって気化器1に供給されるようになっ
ている。
【0005】次に動作について説明する。電気ヒータ2
に通電することにより、液体燃料の気化に必要な温度
(200〜300℃)まで気化器1が予熱される。予熱
完了後、燃焼用送風機から空気供給管に送られた燃焼用
空気が、ノズル11から気化器1内に供給される。又、
燃料供給管12からは、一次空気比(=供給空気量/理
論空気量)が0.8程度になる量の液体燃料が気化器1
内に供給される。
【0006】供給された液体燃料は、燃焼用空気の流れ
により微粒化され予熱された気化面で気化する。気化し
た液体燃料は、絞り部3を通過する際に、更に燃焼用空
気と予混合されて濃度分布が均一になる。この後、気化
燃料と燃焼用空気との予混合気は、混合板9の底面の複
数個の穴を通ることで整流され、混合板9の側壁の効果
でバーナヘッド4の上下方向の流速分布が均一になる。
予混合気は、バーナヘッド4の炎孔5上で点火装置(図
示せず)により着火され、一次火炎14及び二次火炎1
5を形成する。燃焼開始後は、保炎リング10等により
火炎からの熱回収が行われることにより気化器1が加熱
されるので、電熱ヒータ2への入力は不要となる。
【0007】ところで、このような燃焼装置においては
燃焼器の消火時には、燃料ポンプと燃焼用送風機への電
圧の印加を同時に解除していた。この場合には、燃料ポ
ンプはほぼ瞬時に停止するのに対して、燃焼用送風機は
電圧の印加を停止してもその惰性のために徐々に回転数
を減少させて数秒後に停止する。従って、燃料の減少は
図25の実線に示すように非常に速く、T0 時に燃料ポ
ンプへの通電を停止すると、気化等のため若干は遅れる
ものの蒸発量はT1 時にゼロになる。一方、燃焼用空気
の減少は燃料に比較すると遅く、破線のようにT2 時に
供給が停止する。この種の燃焼機では消火のT0 時から
Tまでは、一次空気比(燃焼用空気と燃料の比率)が可
燃範囲にあるため燃焼は継続されるが、T時以降は空気
過剰になるため、火炎は吹き消え(blow off)
を生じる。このようにこの両者の減少速度の不均衡によ
って、消火時の一次空気比が瞬時に増加し、火炎が吹き
消えるため、図25の斜線部の燃え残り燃料が室内に排
出される。この際、燃え残り燃料の一部が燃焼装置の高
温部に接触して部分酸化し、アルデヒドなどの物質が生
成されるため、刺激を伴う不快臭となる。
【0008】消火臭気の低減対策としては、芯式燃焼
(石油ストーブ)で多く行われている吸引装置の利用が
ある。図26は例えば特公平2−20884号公報に示
された燃焼装置であり、灯芯61から蒸発した燃料と燃
焼筒62の下部開口部からの燃焼用空気とが拡散混合し
て燃焼する。この時の燃焼用空気は自然ドラフト力によ
って吸い込まれ、送風機等の空気供給装置が特別に設置
されているわけではない。消火動作は灯芯61を下げる
ことで行うが、この灯芯61降下後に蒸発する微量の燃
料が臭気となり排出される。この対策のため吸引装置6
3にて蒸発燃料を吸引し、ここでは更に吸着剤64で処
理して消火臭気を低減するものである。この場合には燃
焼用空気の駆動源である自然ドラフト力が小さいために
吸引装置63の効果が発揮されるのであって、燃焼用空
気を強制的に供給する図24のような燃焼装置では、送
風機の惰性で供給される燃焼用空気が燃え残り燃料を押
し出すために臭気の低減効果は小さくなる。
【0009】又、強制給気タイプの燃焼装置でも消火操
作と連動して作動する吸引手段によって気化器内の燃え
残り燃料を吸引する装置が考えられていた。図27は例
えば特開昭56−80633号公報に示された燃焼装置
であり、燃料ポンプ71で供給された気体燃料が気化器
72内で気化し、この気化燃料と送風ファン73から供
給された燃焼用空気との混合気がバーナヘッド74で燃
焼する。消火時には吸引装置75が動作し燃え残り燃料
を吸引する。しかしながら、このような構成において
は、吸引装置75の吸引能力(吸引流量)が少ない場合
には、燃料ポンプ71と送風ファン73の停止と同時に
吸引装置75を動作させても、消火時の燃焼用空気の減
少は図28に示すように、流量が零になるまでの時間T
0 〜T2 が多少短くなるものの、燃え残り燃料の量は図
25とほとんど同じである。更に、吹き消えが生じる時
刻T以降に供給される燃焼用空気量も多く、燃え残り燃
料がこの燃焼用空気によってバーナヘッド74外部に押
し出される。能力の小さな吸引装置ではこの押し出され
た燃え残り燃料を引き戻すことはできず、臭気低減効果
は小さくなる。又、吸引装置75の吸引能力(吸引流
量)が大きな場合には、消火時の燃焼用空気の減少は図
29に示すように、時間T0 〜T2 が非常に短くなるか
又は零になるが、このように急激な流量変化を与えた場
合に逆火が生じてしまう。つまり、消火動作以前(定常
燃焼時)にはバーナヘッド74にて混合気の吹き出し流
速と燃焼速度がバランスして燃焼が維持するのである
が、急速な流量変化を与えるとこの状況が崩れ、混合気
の吹き出し流速が燃焼速度を大きく下回る状況になるた
めバーナヘッド74の上流側への逆火が生じてしまう。
逆火が生じると気化器72内部にて燃焼するため、気化
器72が高温になり繰り返し仕様への耐久性が悪化す
る。更にこのような大きな吸引能力を持つ吸引装置を備
えるには送風ファン73と同等かそれ以上のものが必要
となり、燃焼器が大型化・高コスト化してしまう。
【0010】この燃焼器の大型化・高コスト化をさせず
に燃え残り燃料を吸引するために、燃焼用空気の送風機
を吸引用にも利用する装置が考えられていた。図30は
例えば特公平61−46722号公報に示された燃焼装
置であり、燃焼動作は図24や図27に示した燃焼装置
と基本的には同様であり、送風装置81からの燃焼用空
気とポンプ装置82からの燃料が気化器83内で気化・
混合して、バーナヘッド84で燃焼する。この際、吸気
弁装置85は開、排気弁装置86は閉の状態である。消
火時には、吸気弁装置85を閉、排気弁装置86を開に
することで、エゼクター部87に形成される低圧部88
へと気化器83内に残留した燃え残り燃料を吸引する。
しかしながら、この場合も図27の燃焼装置と同じく、
気化器83内をゆっくり低圧にすると消火直後に燃え残
り燃料がバーナヘッド84の外部へと排出され、又、気
化器83内を瞬時に低圧にすると逆火が生じてしまう。
従って、送風機と吸引装置を兼用することはできても、
臭気低減効果は図27の燃焼装置と同じと考えられる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】従来の液体燃焼装置は
以上のように構成されているので、図24に示された燃
焼装置では、消火時に排出される臭気を効率よく、さら
に小型・低コストで低減させることができない等の問題
点があった。
【0012】この発明は上記のような問題点を解決する
ためになされたもので、消火時に排出される臭気の少な
い液体燃焼装置を得ることを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る液体燃焼
装置は、消火動作時に火炎の消炎後に供給される燃焼用
空気の体積が燃焼室の体積以下となるように燃料供給手
段および燃焼用空気供給手段のうち少なくとも一方を制
御する制御回路とを備えたものである。
【0014】請求項2に係る液体燃焼装置は、請求項1
の発明において、消火動作時に液体燃料の供給を停止さ
せると共に、火炎の消炎後に供給される燃焼用空気の体
積が燃焼室の体積以下となるように燃焼用空気供給量の
減少割合を制御する制御回路を備えたものである。
【0015】請求項3に係る液体燃焼装置は、請求項1
の発明において、燃焼用空気の供給を停止させ、火炎の
消炎後に供給される燃焼用空気の体積が燃焼室の体積以
下となるように液体燃料供給量の減少割合を制御する制
御回路を備えたものである。
【0016】請求項4に係る液体燃焼装置は、請求項1
の発明において、消火動作時に火炎の消炎後に供給され
る燃焼用空気の体積が燃焼室の体積以下となるように燃
焼用空気供給量の減少割合と液体燃料供給量の減少割合
とを制御する制御回路を備えたものである。
【0017】請求項5に係る液体燃焼装置は、請求項1
〜4の発明において、消炎後の気化器内または燃焼室内
の燃え残りガスを溜める貯蔵空間と、燃焼用空気供給手
段と気化器とを連結する燃焼用空気送風経路と、貯蔵空
間と燃焼用空気送風経路とを連結する連結管と、燃焼用
空気送風経路または連結管に設置された経路切り替え装
置と、消炎後に経路切り替え装置を切り替えて燃え残り
ガスを貯蔵空間内に導くように制御する制御回路とを備
えたものである。
【0018】請求項6に係る液体燃焼装置は、請求項5
の発明において、消炎後の気化器内または燃焼室内の燃
え残りガスを溜める貯蔵空間と、燃え残りガスを吸引し
貯蔵空間に導く吸引装置とを備えたものである。
【0019】請求項7に係る液体燃焼装置は、請求項5
及び6の発明において、貯蔵空間内に残留した燃え残り
ガスを排出する排出機構を備えたものである。
【0020】請求項8に係る液体燃焼装置は、請求区5
〜7の発明において、貯蔵空間内に残留した燃え残りガ
スを燃焼時に燃焼用空気とともに供給し燃焼させるもの
である。
【0021】
【作用】請求項1の発明における制御回路は、消火動作
時において、火炎の消炎後より供給される燃焼空気の量
を燃焼室の体積以下に抑えるように燃焼空気の供給を停
止する。これにより、燃え残りガスは気化器及び燃焼室
内、及びその近傍に残留し、実際に体感される臭気は更
に低減する。この構成は、燃焼室の容量が十二分にあれ
ば、制御回路の変更だけで低コストで消火臭気を低減可
能にする。
【0022】請求項2の発明における制御回路は、請求
項1の発明に加え、消火動作時に液体燃料の供給を停止
すると共に、燃焼用空気供給量の減少割合を制御する。
これにより、遅い燃焼用空気供給量の減少速度が速めら
れ、火炎の消炎後より供給される燃焼用空気の量を燃焼
室の体積以下に抑えることが容易となり、更に燃え残り
ガスが気化器及び燃焼室内及びその近傍に残留しやすく
なる。
【0023】請求項3の発明における制御回路は、請求
項1の発明に加え、液体燃料供給量の減少割合の方を制
御すると共に、火炎の消炎後より供給される燃焼空気の
量を燃焼室の体積以下に抑えるように燃焼空気の供給を
停止する。燃焼用空気減少割合の方が制御不可能な場合
有効になる。
【0024】請求項4の発明における液体燃焼装置は、
請求項1の発明に加え、燃焼用空気供給量の減少割合を
制御すると共に液体燃料供給量の減少割合を制御するこ
とにより、火炎の消炎後より供給される燃焼空気の量を
燃焼室の体積以下に抑えるように燃焼空気の供給を停止
する。
【0025】請求項5の発明における液体燃料燃焼装置
は、請求項1から4の発明に加え、燃焼用空気送風経路
または連結管に設置された流路切り替え装置の切り替え
によって逆流した燃え残りガスを貯蔵空間に導くように
することにより、燃え残りガスの液体燃料燃焼装置の周
囲への排出を防止する。
【0026】請求項6の発明における液体燃焼装置は、
請求項5の発明に加え、吸引装置によって燃え残りガス
を貯蔵空間に導くことにより、燃え残りガスの液体燃焼
装置の周囲への排出を防止する。
【0027】請求項7の発明における液体燃焼装置は、
請求項5及び6の発明に加え、排出機構によって燃え残
りガスを確実に貯蔵空間から排出する。
【0028】請求項8の発明における液体燃焼装置は、
請求項5〜7の発明に加え、貯蔵空間内に蓄えられた燃
え残りガスを、燃焼時に燃焼用空気と共に供給し燃焼さ
せる。これにより、燃え残りガスは零となる。
【0029】
【実施例】
実施例1.以下、この発明を実施例に基づいて説明す
る。図1は実施例1による液体燃焼装置を示す構成図で
ある。ただし、図24に示した従来例と同一又は相当部
分には同一符号を付しその説明を省略する。
【0030】図1において、21は従来例でも用いられ
ていた液体燃料を供給する燃料ポンプ(燃料供給手段)
であり、この燃料ポンプ21の一端は燃料タンク22中
に位置し、他端は燃料供給管12に接続されている。
又、23はノズル11に接続され燃焼用空気を供給する
空気供給管(燃焼用空気送風経路)、24は燃焼用送風
機(燃焼用空気供給手段)である。25は燃料ポンプ2
1と燃焼用送風機24を制御するために設置された制御
回路25である。そして42はバーナヘッド4上部に設
けられ、二次火炎15を覆うように配置された燃焼室で
ある。
【0031】次に動作について説明する。燃焼開始(着
火)の動作は従来例とほぼ同様である。気化器1が所定
の温度(200〜300℃)まで加熱されると、燃焼用
送風機24が回転し、燃焼に必要な空気量が気化器1内
に供給される。点火装置(図示せず)を作動させた後、
燃料ポンプ21で液体燃料の供給を開始する。気化器1
内に噴出された液体燃料は気化面で気化し、燃焼用空気
と混合されて予混合気となる。この予混合気は絞り部3
及び混合板9を通過して、バーナヘッド4の炎孔5上で
着火されて一次火炎14及び二次火炎15を形成する。
燃焼したガスは対流ファン(図示せず)からの空気と混
合して室内暖房などに利用される。
【0032】消火時に使用者が電源スイッチ(図示せ
ず)をオフさせて消火動作を行わせると、制御回路25
で燃料ポンプ21への電圧の印加を停止する。この場合
の燃料ポンプの停止動作は従来と同じであり、燃料の減
少は図2の実線のようにT0 〜T1 の間隔で零になる。
これは図25の従来例と同じ減少速度である。一方、燃
焼用空気に関しては、例えば燃焼用送風機24の駆動電
源が交流の場合には駆動回路を制御回路25中で切り換
えて、交流電源を図3に示す半波整流やあるいは全波整
流し、燃焼用送風機24にブレーキをかけて空気流量を
減少させる。この際の燃焼用空気の流量は図2(a)の
破線で示すようにT2 〜T3 の間隔で零となり、図25
の従来例と比較して短時間である。従って、火炎の消炎
後より燃焼用空気の供給が停止するまでの時間(T〜T
3 )内に供給される燃焼用空気量は従来例と比較して少
なく抑えられる。この時間(T〜T3 )内に供給される
燃焼用空気量が燃焼室42の体積よりも十分に小さけれ
ば、消火時に発生する燃え残りガスは気化器1内及び燃
焼室42内及びその近傍に残留したままとなる。燃焼用
空気の供給が減少し始めるタイミングT2 及び燃焼用空
気の減少割合は、火炎が消炎した後、燃え残りガスが燃
焼用空気により気化器1または燃焼室42外部に押し出
されない限りにおいて自由に設定できるということは言
うまでもない。
【0033】実施例1によれば、火炎の消炎後から燃焼
用空気の供給が停止するまでに供給される燃焼用空気量
を燃焼室の体積よりも小さく抑え、燃え残りガスが燃焼
用空気により気化器及び燃焼室外部に押し出されること
を防止する。これにより、燃え残りガスが気化器内及び
燃焼室内及びその近傍に残留するため、使用者の感じる
臭気は低減する。また、制御回路の変更だけで小型・低
コストで臭気を低減させることができる。さらに、燃焼
用空気供給量の減少割合を制御するので、遅い燃焼用空
気供給量を速めることも可能である。
【0034】燃え残りガスを気化器1内及び燃焼室42
内に残留させるためには、燃え残りガスが燃焼用空気に
より気化器1及び燃焼室42外部に押し出されない限り
において、図2(b)に示すように、燃焼用空気を燃料
よりも早く減少させ、空気比を可燃範囲以下に減少させ
て消炎しても良い。しかし、空気比を可燃範囲以上に増
加させ消炎した図2(a)の場合と比較して、消炎後よ
り供給される燃料(燃え残り燃料)が多くなり、後述す
る臭気処理工程での負担が増加するため、図2(a)に
示したように火炎を吹き消して消炎するのが望ましい。
【0035】更に、従来例のように燃焼用空気の減少が
緩やかであり、火炎が消炎してから燃焼用空気の供給が
停止するまでの時間(T〜T3 )内に供給される燃焼用
空気の体積が大きい場合でも、それ以上に大きな燃焼室
でバーナヘッドを覆うことにより、消火時に発生する燃
え残りガスは気化器内及び燃焼室内に残留する。又、た
とえ燃焼室の大きさが不充分の場合であっても、燃え残
りガスの少なくとも一部が気化器及び燃焼室内に残留す
る限りにおいてある程度の消臭効果が得られるというこ
とは言うまでもない。
【0036】図4は上記のように火炎を吹き消した後に
燃焼用空気の供給を停止し、燃え残りガスを気化器1内
及び燃焼室42内に残留させた場合の代表的な臭気測定
の結果である。図4では臭気の大小を示す指標である炭
化水素(Hydrocarbon=HC)濃度を示して
いる。従来の燃焼装置では点線で示したごとく消火直後
に高濃度のピークを示す。これに対し本実施例による燃
焼装置では、燃え残り燃料が気化器1及び燃焼室42外
部に流出しないため、消火直後に排出される臭気は図4
の実線のごとく極めて少なく、消火後数秒〜数十秒して
から気化器1内及び燃焼室42内に残留した燃料が徐々
に外部に拡散してくる。この対策については後述の実施
例で説明する。
【0037】実施例2.図5は実施例2による液体燃焼
装置を示す構成図である。前記実施例1では燃焼用空気
の減少速度を速めるために、燃焼用送風機24に制動を
加えたが、ここでは燃焼用空気流路の途中に開閉弁など
の流路開閉機構を設置した例を示す。図において、26
は空気供給管23の途中に設けられ制御回路25によっ
て制御される流路開閉機構であり、この流路開閉機構2
6は、一例を挙げると図6に示すバタフライ弁27等の
弁機構とステップモータ28等の駆動部とから成る構成
であったり、又は図7に示すバネ30と電磁石31とで
開閉するソレノイド弁29であったりする。図5にはバ
タフライ弁の例を示す。
【0038】次に動作について説明する。このような流
路開閉機構26を使用して消火時に空気比を可燃範囲以
上に増加させ火炎を吹き消した後、燃焼用空気の供給を
停止し、燃え残りガスを気化器1内及び燃焼室42内部
に残留させるためには、前記実施例1で示したように燃
料の減少速度を制御しない場合、流路開閉機構26を開
閉して燃焼用空気の供給量を調節する。燃焼用空気の供
給量を素早く減少させるには、流路開閉機構26を瞬時
に閉じれば良い。この場合、図6のバタフライ弁の例で
はステッピングモータ28の速度を大きくして瞬時に流
路を閉じればよく、図7のソレノイド弁の例では、電磁
石31をオフするとバネ30の作用で瞬時に流路を閉じ
れば良い。図6のバタフライ弁の例では、ステッピング
モータ28の速度を容易に変更出来るので、燃焼用空気
の減少割合を緩やかにするなど変化させることも簡単で
ある。このように流路開閉機構26を使用した場合で
も、火炎を吹き消した場合に発生した燃え残りガスを気
化器1内及び燃焼室42内に残留させることが可能であ
り、この場合の消火臭気の排出パターンは図4示した実
施例1と同様である。
【0039】実施例2によれば、燃焼用送風機の制動が
不可能な場合であっても、燃焼用送風機を用いることな
く、燃焼用空気流路内に設けた流路開閉機構により火炎
の消炎後から燃焼用空気の供給が停止するまでに供給さ
れる燃焼用空気量を燃焼室の体積よりも小さく抑え、燃
え残りガスによる臭気を低減させることができる。
【0040】実施例3.実施例1では燃焼用空気供給量
の減少割合を制御することにより、空気比を可燃範囲以
上に増加させ火炎を吹き消した後、燃焼用空気の供給を
停止させ、燃え残りガスを気化器1内及び燃焼室42内
に残留させていたが、実施例3では燃料の減少速度を制
御することで同じ効果を実現する。実施例3の構成は図
1とほぼ同様であり、相違点は制御回路のみである。実
施例1では消火時にポンプ21を停止させるために電圧
の印加を解除して燃料供給量を減少させ、一方の燃焼用
送風機24は制動して燃焼用空気の減少速度を速めてい
た。これに対して、この実施例の燃焼用送風機24は電
圧の印加を解除するだけであるため、燃焼用空気の減少
速度は燃焼用送風機24の惰性のために図25に示した
従来例と同じくゆっくりしたものである。この燃焼用空
気の減少速度を予め把握しておき、火炎が消えない範囲
内で燃料を徐々に減少させて、図8に示すように火炎を
小さく絞った後、ポンプ21への電圧の印加を停止して
燃料の供給を停止し、空気比を可燃範囲以上に増加させ
火炎を吹き消す。燃料供給手段の制御方法としては、例
えばプランジャタイプの電磁ポンプなどでは、駆動波形
を図9に示すように周波数を小さく(周期を長く)した
り、オン時間を短くしたりすることで徐々に燃料供給量
を減少させることができる。
【0041】火炎を消炎する方法としては、空気比を可
燃範囲以下に減少させて消炎しても良いが、実施例1及
び2の場合と同様の理由で本実施例のように火炎を吹き
消して消炎することが望ましい。又、火炎を吹き消す直
前の燃焼量の大きさは、燃焼用空気の停止時に燃え残り
ガスが気化器1内または燃焼室42内より押し出されな
い範囲であれば良い。この場合の消火臭気の排出パター
ンは図4に示した実施例1の場合と同様である。
【0042】実施例3によれば、燃焼用空気供給量の減
少割合の方が制御不可能な場合であっても、燃料供給量
を減少させて火炎の消炎後から燃焼用空気の供給が停止
するまでに供給される燃焼用空気量を燃焼室の体積より
も小さく抑え、燃え残りガスによる臭気を低減させるこ
とができる。
【0043】実施例4.実施例1では燃焼用空気のみ
を、又、実施例3では燃料のみを制御することで、少な
くとも火炎が消炎する直前に空気比を可燃範囲より増加
させて火炎を吹き消した後に燃焼用空気の供給を停止さ
せ、燃え残りガスを気化器1内及び燃焼室42内に残留
させていたが、実施例4では燃焼用空気の供給量と液体
燃料の供給量の両者を制御してもほぼ同等の効果を得る
ことを実現するものである。燃焼用送風機24の制御は
図10に示すように交流波形を一つおき、又は数個おき
に半波整流するなどの方法で燃焼用空気の減少速度を調
節出来る。一方、燃料の減少速度は実施例3で述べたよ
うにポンプ駆動波形を制御して制御する。従って、消火
動作時においては空気比を可燃範囲に保ちつつ、燃焼量
を調節し、それから空気比を可燃範囲より増加させ、火
炎を吹き消した後燃焼用空気の供給を停止する。燃焼用
空気の供給量と液体燃料の供給量の減少割合のごく一例
を図11に示す。火炎を吹き消す直前の燃焼量は、燃焼
用空気により燃え残りガスが気化器1内または燃焼室4
2内から押し出されない限りにおいて自由に設定出来
る。この場合の消火臭気の排出パターンは図4に示した
実施例1の場合と同様である。又、火炎を消炎する方法
としては、空気比を可燃範囲以下に減少させて消炎して
も良いが、実施例1〜3の場合と同様の理由で本実施例
のように火炎を吹き消して消炎することが望ましい。
【0044】実施例4によれば、制御された減少速度
を、燃焼用送風機の減少割合と液体燃料供給量の減少割
合とで調節することができる。
【0045】実施例5.実施例1〜4では燃焼用空気の
供給停止時に燃え残りガスが気化器1内及び燃焼室42
内に残留しているため、消火直後の臭気は図4に示した
ように従来例に比べて極めて少なくなる。しかし残留し
ている燃え残りガスが消火から数秒〜数十秒後に徐々に
外部に流出してしまい、図4の一点鎖線のごとく消火動
作時より遅れた時点で臭気が排出される。実施例5は、
この消火から数秒〜数十秒後に徐々に外部に流出する燃
え残りガスの対策に関するものである。この実施例の構
成は図1とほぼ同様であり、変更点は燃焼用送風機24
に逆回転可能なものを用いた点である。例えば燃焼用送
風機24の駆動電源が直流の場合には極性を逆にするこ
とにより逆回転させる。
【0046】次に動作について説明する。消火動作時に
燃焼用空気の供給が停止するまでの動作は実施例1、3
及び4等のように行い、火炎が消炎して燃焼用空気の供
給が停止してから気化器1内及び燃焼室42内の燃え残
り燃料が燃焼室42外部に拡散する数秒〜数十秒後の間
に燃焼用送風機24を逆回転させる。すると気化器1内
及び燃焼室42内の燃え残りガスは燃焼用送風機24で
吸引されて燃焼室外部へ流出しない。吸引した臭気の処
理については後述する実施例で説明する。
【0047】又、実施例2のように燃焼用空気流路の途
中に開閉弁などの流路開閉機構26を設置した場合に
は、火炎が消炎してから燃焼用送風機24を逆回転させ
るまでの間に流路開閉機構36を再開すれば同様の効果
が得られる。
【0048】実施例5によれば、消火動作時に気化器及
び燃焼室内及びその近傍に残留している燃え残りガスを
燃焼用送風機により逆流させるようにしたので、消火後
に遅れて燃え残りガスが液体燃焼装置の前面に排出する
ことを防止する。
【0049】実施例6.図12は実施例6による液体燃
焼装置を示す断面図である。この実施例も消火から数秒
〜数十秒後に徐々に外部に流出する燃え残り燃料の対策
に関するものである。図12において、バーナは実施例
1、3、及び4等に示した燃焼装置を使用する。又、4
1はその燃焼装置を設置するケーシング、42はバーナ
ヘッド4上部に設けられ二次火炎15ができる空間を形
成する燃焼室、43はケーシング41の背面部に設けら
れた対流ファン、44はケーシング41の前面に設置さ
れた温風吹き出し口である。
【0050】次に動作について説明する。燃焼中に図1
2中の白ヌキ矢印で示したように、燃焼室42からの燃
焼ガスと対流ファン43からの空気とが燃焼室42上部
で混合して、その後温風吹き出し口44から排出する。
実施例1、3及び4に示した方法にて消火動作を行い燃
焼ガスが零になった時点では、図12中の矢印のように
温風吹き出し口44からは対流ファン43の空気だけが
排出される。この際、燃焼室42には対流ファン43か
らの空気流で圧力がかかり、気化器1内及び燃焼室42
内の燃え残りガスが燃焼用送風機24の方へと逆流し
て、燃焼室42から流出することがない。
【0051】実施例6によれば、対流ファンにより通常
運転時は燃焼室からの燃焼ガスと空気とを混合し、室内
に拡散させ、消炎後は燃焼室外を燃焼室内の圧力よりも
高めるようにその空気流の圧力を燃焼室に加え、燃え残
りガスを逆流させるように構成したもので、燃え残りガ
スが液体燃焼装置の前面に排出されることがなく、臭気
を感じさせてしまうことがない。又、新たな部材を設け
ることなく構成を容易にすることができる。
【0052】ここで、実施例2のような流路開閉機構2
6を搭載したバーナを使用する場合には、流路開閉機構
26を閉じたままでは燃え残りガスが逆流しないため、
消火後に再度流路開閉機構26をあければ前記効果が得
られる。
【0053】また、後述する燃え残りガスの浄化効率
が、燃え残りガスの逆流する流量及び流速により異なる
場合、対流ファン43の回転数を制御することにより燃
え残りガスの逆流する流量及び流速を制御すれば、より
効果的に臭気を処理できる。
【0054】実施例7.図13は実施例7による液体燃
焼装置を示す断面図であり、図において、45は温風吹
き出し口44に設置され、燃焼中は開き消火時に閉じる
ようなシャッターなどの開閉機構である。実施例6のよ
うに温風吹き出し口44を開放したままでも燃え残りガ
スは逆流するが、図13に示したように、燃焼中は開き
消火時に閉じるような開閉機構45を設ければ、燃焼室
42外部に押し出された燃え残りガスも液体燃焼装置内
部であれば逆流するようになる。更に、消火後の対流フ
ァン43から燃焼室42に作用する圧力は増加し、残留
した燃え残りガスの逆流効果は大きくなる。
【0055】実施例7によれば、燃焼室外と燃焼室内と
の圧力差が更に大きくなり、強力に燃え残りガスを逆流
させることができる。また、温風吹き出し口を閉成する
ことにより、火炎を覆う領域が広がりより広い領域内に
残留した燃え残りガスを逆流できる。
【0056】実施例8.図14は実施例10による液体
燃焼装置を示す構成図であり、図において、37は空気
供給管23の途中に設けられた連通管、38はその連通
管37に接続された吸引装置、38aは排気口であり、
吸引装置38は制御回路25によって制御される。その
他の機構については図1と同様である。
【0057】次に動作について説明する。この実施例も
消火から数秒〜数十秒後に徐々に外部に流出する燃え残
りガスの対策に関するものである。消火動作時に燃焼用
空気の供給が停止するまでの操作は実施例1、3及び4
と同様に行い、火炎が消炎してから気化器1内及び燃焼
室42内の燃え残り燃料ガスが排出される数秒〜数十秒
の間に吸引装置38を始動させる。すると気化器1内及
び燃焼室42内の燃え残り燃料ガスは吸引装置38で吸
引されて燃焼室外部に流出しない。図14では連通管3
7を空気供給管23の途中に設置した例を示したが、連
通管37を燃焼室1に設置しても同様の効果がある。
【0058】実施例8によれば、気化器内の燃え残りガ
スを吸引する吸引装置により消火後に遅れて燃え残りガ
スが液体燃焼装置の前面に排出することを防止する。ま
た、燃焼用送風機によって逆流不可能な場合であって
も、燃え残りガスによる臭気を防ぐことができる。
【0059】ここで実施例2のような流路開閉機構26
を搭載したバーナを使用する場合には、流路開閉機構2
6を閉じたままにしておくと吸引装置38による燃え残
りガスの吸引効果が大きくなり、例えば流路開閉機構2
6を再開しても前記実施例1、3及び4と同様の効果が
ある。
【0060】実施例9.図15は実施例9による液体燃
焼装置を示す立体図であり、図は図12等に示した液体
燃焼装置を背面より見たものである。図において、46
は電源コード、24aは空気吸入口(排出口)であり、
この実施例では位置B及びCに関するものである。
【0061】次に動作について説明する。実施例7のよ
うに燃焼用送風機24を逆回転させたり、又、実施例6
及び7のように対流ファン43の送風圧を利用したりし
て気化器1及び燃焼室42内の燃え残りガスを逆流させ
る場合には、最終的にこの燃え残りガスは燃焼用送風機
の空気吸入口24aから排出される。その際、空気吸入
口24aが位置Aのように対流ファン43の近くにある
と、排出された燃え残りガスが対流ファン43に取り込
まれて温風吹き出し口44から燃焼装置前面に出て、使
用者が臭気を感じてしまう。そこで空気吸入口24aを
位置BやCのように対流ファンから離れた位置に設置す
ると、排出された燃え残りガスが前面に出てこないた
め、使用者が臭気を感じることもない。図15では燃焼
用送風機24の吸入口24aの例を示したが、これが実
施例11のような吸引装置の排出口であっても同様の効
果がある。又、実施例7のように燃焼用送風機24を逆
回転させたり、実施例11のように吸引装置を使用する
場合では、対流ファン43が停止した後に燃え残りガス
の排出を行えば、空気吸入口24aが位置Aのように対
流ファンから近い位置に設置された場合でも同様の効果
が得られる。
【0062】実施例9によれば、対流ファンから離れた
箇所に排出口を設置するように構成したので、排出口か
ら吸引又は逆流した燃え残りガスを排出しても、対流フ
ァンの吸い込み口から燃え残りガスが吸い込まれること
がなく、燃え残りガスによる臭気が液体燃焼装置の前面
に排出されることを防止する。
【0063】実施例10.図16は実施例10による液
体燃焼装置を示す断面図であり、図において、47は燃
焼用送風機24の吸入口24aに設置された吸着剤であ
る。
【0064】次に動作について説明する。実施例9で示
したような逆流もしくは吸引した燃え残り燃料をそのま
ま室内に排出する方法は、燃焼室前面にいる使用者に対
して効果があることは前述したとおりであるが、燃焼装
置背面にいる使用者(比較的頻度は少ないと思われる
が)は臭気を感じてしまう。この実施例はこのような点
を改善するためのものであり、逆流もしくは吸引した燃
え残りガスを活性炭等の吸着剤で吸着処理させる。
【0065】実施例5〜7、9のように燃え残りガスを
逆流させる方法において吸着剤を設置した例が図16で
ある。燃焼用送風機24の吸入口24aに吸着剤47を
設置した例であり、逆流した燃え残りガスが吸着剤47
でほぼ完全に処理される。吸着剤47の設置位置は燃焼
用送風機24の出口部や空気供給管23の途中であって
も良いが、図16のように燃焼装置外部に設置すると、
吸着剤47を長期使用してその能力が低下した場合に使
用者が簡単に取り替えが出来る。又、実施例8の燃え残
りガスを吸引する方法において、吸引装置33に吸着剤
47を設置した例が図17であり、この場合の効果も図
16と同じである。使用する吸着剤には上述した活性炭
の他、ゼオライト、シリカゲル、活性アルミナ、粘土な
ども利用可能である。
【0066】実施例10によれば、燃え残りガスの排出
経路に吸着剤を設置するように構成したので、燃え残り
ガスが液体燃焼装置の周囲のどこかに排出されるのでは
なく、吸着剤により燃え残りガスの臭気を零にすること
ができる。
【0067】実施例11.図18は実施例11による液
体燃焼装置を示す断面図であり、図において、48は燃
焼用空気の流路であり、かつ気化器1に近いノズル1に
設置された排ガス浄化触媒である。
【0068】次に動作について説明する。実施例10は
燃え残りガスを吸着剤で処理したが、この実施例では排
ガス浄化触媒で処理する例を示す。燃焼装置からの臭
気、つまり燃え残りガスは炭化水素(燃料及びその部分
酸化したもの)であり、これを処理する排ガス浄化触媒
は白金、パラジウム等の貴金属担持触媒の他、卑金属担
持触媒や遷移金属(Co、Fe、Mn、Ni等)酸化物
やヘキサアルミネート触媒やペロブスカイト型酸化物等
が使用できる。これらのなかでも貴金属担持触媒が炭化
水素の処理効率(酸化反応率)が高いものの、室温では
効率は低いため、触媒の温度を上げる必要がある。その
ためには排ガス浄化触媒を燃焼装置の高温部分である燃
焼室42や気化器1近傍に設置すれば良い。図18は燃
焼用空気の流路であり、かつ気化器1に近いノズル11
に排ガス浄化触媒48を設置した例である。排ガス浄化
触媒48は気化器1や燃え残りガスの熱で昇温されるた
め、燃え残り燃料の処理効率が向上する。又、実施例8
のような吸引装置で吸引する場合には、図19のように
燃焼装置の高温部である二次火炎15や保炎リング10
や燃焼室42などの近くに排ガス浄化触媒48を設置す
れば良い。更に排ガス浄化触媒48の温度が低く、燃え
残りガスの処理効率が不十分である場合には、排ガス浄
化触媒48とともにヒータを設置すれば良い。
【0069】実施例11によれば、排気ガス浄化触媒に
より燃え残りガスの臭気を零にすることができる。
【0070】実施例12.図20は実施例12による液
体燃焼装置を示す構成図であり、図において、51、5
2は空気供給管23と燃料タンク22とを結ぶ分岐管、
53、54は各々の分岐部に設置され、制御回路25に
て開閉を制御される流路切換装置である。
【0071】次に動作について説明する。この実施例は
逆流もしくは吸引した燃え残りガスを燃料タンク22に
て凝縮させるものである。実施例5のように燃焼用送風
機24を逆回転させたり、又、実施例6及び7のように
対流ファン43の送風圧を利用したりして気化器1及び
燃焼室42内の燃え残りガスを逆流させる場合には、流
路構成がそのままでは燃え残りガスを燃料タンク22に
導入することはできない。そこで図20に示すように空
気供給管23と燃料タンク22とを結ぶ分岐管51、5
2を追加し、分岐管51の途中に経路切り替え装置53
を設置し、それらの経路切り替え装置53は制御回路2
5にて開閉を制御する。燃焼中は経路切り替え装置53
は図20と90度違う方向にあり、燃焼用空気は空気供
給管23中を気化器1方向へと流れる。消火時には燃焼
用空気の供給が停止した時点では経路切り替え装置53
を図の位置にすると、逆流臭気は図20中の白ヌキ矢印
のように燃料タンク22を経由して燃焼用送風機24の
方向へ流れる。燃え残りガスが燃料タンク22に導かれ
ると低温の壁や液面で燃料成分が凝縮され、燃焼用送風
機24から排出されるガス中の臭気は減少する。
【0072】実施例12によれば、分岐管に設置された
経路切り替え装置の切り替えによって逆流した燃え残り
ガスを燃料タンクに導くように構成したもので、燃え残
りガスの液体燃焼装置の周囲への排出を防止することが
でき、又、燃え残りガスを燃料タンクで凝縮することに
より燃え残りガスを回収することができる。更に、燃焼
用送風機の力によって燃え残りガスを燃料タンクに導く
ことにより、ポンプ等を増設することなく構成を容易に
することができる。
【0073】また、実施例8のように吸引装置33にて
燃え残りガスを吸引する場合には、図20に示した分岐
管や経路切り替え装置は不要であり、図21に示すよう
に吸引装置33の出口を燃料タンク22に接続するだけ
で良い。更に、吸引装置33の出口を燃料タンク22内
の液体燃料中に設置し、燃え残りガスを液体燃料中でバ
ブリングさせると凝縮効果は大きくなる。そして、吸引
装置によって燃え残りガスを燃料タンクに導くように構
成したことにより燃え残りガスの液体燃焼装置の周囲へ
の排出を防止することができ、又、燃え残りガスを燃料
タンクで凝縮することで燃え残りガスを回収することが
できる。更に、分岐管及び流路切り替え装置等が不要と
なり、構成を容易にすることができる。
【0074】実施例13.図22は実施例13による液
体燃焼装置を示す構成図であり、図において、51、5
2は空気供給管23と吸引又は逆流した燃え残りガスを
溜める貯蔵空間90とを結ぶ分岐管、53、54はそれ
ぞれの分岐部に設置され、制御回路25にて開閉を制御
せれる流路切換装置である。
【0075】次に動作について説明する。この実施例は
逆流もしくは吸引した燃え残りガスを貯蔵空間90にて
溜めるものである。実施例5のように燃焼用送風機24
を逆回転させたり、又、実施例6及び7のように対流フ
ァン43の送風圧を利用したりして気化器1内及び燃焼
室42内の燃え残りガスを逆流させる場合には、流路構
成がそのままでは燃え残りガスを又、実施例6及び7の
ように対流ファン43の送風圧を利用したりして気化器
1及び燃焼室42内の燃え残りガスを逆流させる場合に
は、流路構成がそのままでは燃え残りガスを貯蔵空間9
0に導入することはできない。そこで図22に示すよう
に空気供給管23と貯蔵空間90とを結ぶ分岐管51、
52を追加し、それぞれの途中に経路切り替え装置5
3、54を設置し、それらの経路切り替え装置53、5
4は制御回路25にて開閉を制御する。経路切替装置5
3が図22と同じ方向にあり、且つ経路切替装置54が
図22と90度異なる方向ある場合を除いては、燃焼中
の経路切り替え装置53、54はどの方向を向いていて
も良く、燃焼用空気は白ヌキ矢印とは逆の、あるいは黒
色矢印の経路を通り気化器1方向へと流れる。消火時に
は燃焼用空気の供給が停止した時点では経路切り替え装
置53、54を図22の位置にすると、逆流臭気は図2
2中の白ヌキ矢印のように貯蔵空間90を経由して燃焼
用送風機24の方向へ流れる。燃え残りガスが貯蔵空間
90に導かれたときに経路切り替え装置53、54を図
22とは90度違う方向にすると、燃え残りガスが貯蔵
空間90内に残留し、燃え残りガスが液体燃焼装置本体
外部に排出される事がない。更に、壁面で燃え残りガス
の液体成分が凝縮し貯蔵空間90内の臭気の量も低減す
る。
【0076】実施例13によれば、分岐管に設置された
経路切り替え装置の切り替えによって逆流した燃え残り
ガスを貯蔵空間に導くように構成したもので、燃え残り
ガスの液体燃料燃焼装置の周囲への排出を防止すること
ができ、又、燃え残りガスを内部に残留させることがで
きる。更に、対流ファン及び燃焼用送風機等の力によっ
て燃え残りガスを貯蔵空間に導くことにより、ポンプ等
を増設することなく構成を容易にすることができる。
【0077】また、実施例8のように吸引装置33にて
燃え残りガスを吸引する場合には、図22に示した分岐
管や経路切り替え装置は不要であり、図23に示すよう
に吸引装置33の出口を貯蔵空間90に接続するだけで
良く、燃え残りガスが貯蔵空間90に到達した後、吸引
装置を停止することにより、燃え残りガスは貯蔵空間9
0内に残留する。そして、吸引装置によって燃え残りガ
スを貯蔵空間に導くように構成したことにより、燃え残
りガスの液体燃焼装置の周囲への排出を防止することが
でき、又、燃え残りガスを内部に残留させることができ
る。更に、分岐管及び流路切り替え装置等が不要とな
り、構成を容易にすることができる。
【0078】実施例14.図15は実施例14による液
体燃焼装置を示す立体図であり、図は図22に示した液
体燃焼装置を背面よりみたものである。また図15にお
いて、46は電源コード、24aは空気吸入口(排出機
構)である。
【0079】次に動作について説明する。実施例12で
示したように、逆流もしくは吸引した燃え残りガスが流
路切り替え装置53、54により貯蔵空間90内に残留
している場合、流路切り替え装置53、54は図22と
90度異なる方向にある。この流路切り替え装置53、
54のうち少なくともどちらか一方の方向を変えること
により、貯蔵空間90内が液体燃焼装置本体の外部とつ
ながり、貯蔵空間90内部に残留していた燃え残りガス
が液体燃焼装置本体の外部に排出されるようになる。従
って、燃え残りガスを消炎時からタイミングをずらして
排出することにより、図15に示される燃え残りガスの
排出される空気吸入口24aの位置によらず臭気はあま
り感じられなくなる。更に燃え残りガスの排出を対流フ
ァン及び燃焼用送風機の停止した後に行なう場合、燃え
残りガスが液体燃焼装置前面より排出されることがな
く、より臭気を感じなくなることは言うまでもない。
【0080】実施例14によれば、対流ファンの停止後
に排出口から臭気を排出するように構成したもので、排
出口から吸引又は逆流した燃え残りガスを排出しても、
対流ファンの吸い込み口から燃え残りガスが吸い込まれ
ることがなく、燃え残りガスが液体燃焼装置の前面に排
出されることを防止することができる。
【0081】また、吸引した燃え残りガスが貯蔵空間9
0内に残留している場合、吸引装置33の流量を調節す
ることにより、燃え残りガスの排出される流量を調節が
可能であり、24aの位置に排出口を設置しても同様の
効果が得られる。吸引装置33を逆回転させ気化器1側
より排出した場合も同様である。
【0082】実施例15.この実施例の構成は実施例1
3、14で示した図22であり、制御回路のみが異な
る。
【0083】次に動作について説明する。実施例13で
示したように、逆流もしくは吸引した燃え残りガスを貯
蔵空間90内に残留させることによる効果は前述してと
おりであるが、残留させた燃え残りガスをなんらかの方
法で処理しなければならず、その方法に関するものであ
る。貯蔵空間90内に残留した燃え残りガスは、流路切
り替え装置53、54を図22の位置にし、燃焼用送風
機24により燃焼用空気を供給することにより、貯蔵空
間90内に残留していた燃え残りガスは、白ヌキ矢印と
は逆の経路で燃焼用空気とともに燃焼室内に供給され
る。従って、燃焼開始時は流路切り替え装置53、54
を図と90度違う方向に設定し、縦線の矢印で示される
経路で燃焼用空気の供給をおこなう。着火後は徐々に流
路切り替え装置53、54を図の方向に動かし、これに
ともない白ヌキ矢印とは逆の経路で燃焼用空気が供給さ
れるようになる。貯蔵空間90内に残留していた燃え残
りガスは燃焼用空気とともに気化器1内に供給され、燃
焼処理される。
【0084】実施例15によれば、貯蔵空間内に残留さ
せた燃え残りガスを燃焼時に燃焼用空気とともに供給
し、燃焼させるように構成したもので、液体燃焼装置の
周囲のどこかに燃え残りガスが排出されていたが、燃焼
時に燃焼することにより燃え残りガスの臭気を零にする
ことができる。
【0085】また、吸引装置33にて貯蔵空間90内に
残留した燃え残りガスを燃焼用空気内に供給しても同様
の効果が得られる。
【0086】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明によれ
ば、消火動作時に燃料供給手段および燃焼用送風機のう
ち少なくとも一方を制御し、火炎の消炎後から燃焼用空
気の供給が停止するまでに供給される燃焼用空気量を燃
焼室の体積よりも少なく抑え、燃え残りガスが燃焼用空
気により気化器及び燃焼室外部に押し出されることを防
止する。これにより、燃え残りガスが気化器内及び燃焼
室内及びその近傍に残留するため、使用者の感じる臭気
は低減する。又、制御回路の変更だけで小型・低コスト
で臭気を低減させる。
【0087】請求項2の発明によれば、請求項1の発明
に加え、消火動作時に液体燃料の供給を停止すると共
に、燃焼用空気供給量の減少割合を制御する制御回路を
設けるように構成したもので、遅い燃焼用空気供給量を
速めることも可能であり、火炎の消炎後から燃焼用空気
の供給が停止するまでに供給される燃焼用空気量を少な
く抑え、燃え残りガスによる臭気を低減させるのを容易
にする。
【0088】請求項3の発明によれば、請求項1の発明
に加え、消火動作時に液体燃料の減少割合の方を制御す
ると共に、燃焼用空気の供給を停止する制御回路を設け
るように構成したもので、燃焼用空気供給量の減少割合
の方が制御不可能な場合であっても、火炎の消炎後から
燃焼用空気の供給が停止するまでに供給される燃焼用空
気量を少なく抑え、燃え残りガスによる臭気を低減させ
ることができる。
【0089】請求項4の発明によれば、請求項1の発明
に加え、消火動作時に燃焼用空気供給量の減少割合を制
御すると共に液体燃料供給量の減少割合を制御する制御
回路を設けるように構成したもので、制御された減少速
度は、燃焼用空気供給量の減少割合と液体燃料供給量の
減少割合との間に調節することができる。
【0090】請求項5の発明によれば、請求項1〜4の
発明に加え、燃焼用空気送風経路または連結管の設置さ
れた経路切換装置の切り換えによって、燃え残りガスを
貯蔵空間に導くように構成したもので、燃え残りガスの
液体燃焼装置の周囲への排出を防止することができ、ま
た、燃え残りガスを内部に残留させることができる。
【0091】請求項6の発明によれば、請求項5の発明
に加え、吸引装置によって燃え残りガスを貯蔵空間に導
くように構成したもので、燃え残りガスの液体燃焼装置
の周囲への排出を防止することができ、又、燃え残りガ
スを内部に残留させることができる。
【0092】請求項7の発明によれば、請求項5及び6
の発明に加え、排出機構によって貯蔵空間から燃え残り
ガスを排出するように構成したもので、燃え残りガスを
確実に貯蔵空間から排出することができる。
【0093】請求項8の発明によれば、請求項5〜7の
発明に加え、貯蔵空間内に残留させた燃え残りガスを燃
焼時に燃焼用空気とともに供給し、燃焼させるように構
成したもので、燃焼時に燃焼することにより燃え残りガ
スの臭気を零にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1の液体燃焼装置を示す構成図であ
る。
【図2】 図1の燃料及び燃焼空気の減少の様子を示す
説明図である。
【図3】 図1の燃焼用送風機に制動を加える場合の電
源波形図である。
【図4】 従来装置及び図1の臭気排出を示す説明図で
ある。
【図5】 実施例2の液体燃焼装置を示す構成図であ
る。
【図6】 図5の流路開閉機構(バタフライ弁)を示す
構成図である。
【図7】 図5の流路開閉機構(ソレノイド弁)を示す
構成図である。
【図8】 実施例3の燃料及び燃焼空気の減少の様子を
示す説明図である。
【図9】 実施例3の燃料供給装置を制御する場合の電
源波形図である。
【図10】 実施例4の燃焼用送風機に制動を加える場
合の電源波形図である。
【図11】 実施例4の燃料及び燃焼空気の減少の様子
を示す説明図である。
【図12】 実施例6の液体燃焼装置を示す断面図であ
る。
【図13】 実施例7の液体燃焼装置を示す断面図であ
る。
【図14】 実施例8の液体燃焼装置を示す構成図であ
る。
【図15】 実施例9の液体燃焼装置を示す立体図であ
る。
【図16】 実施例10の液体燃焼装置を示す断面図で
ある。
【図17】 実施例10の液体燃焼装置を示す構成図で
ある。
【図18】 実施例11の液体燃焼装置を示す断面図で
ある。
【図19】 実施例11の液体燃焼装置を示す構成図で
ある。
【図20】 実施例12の液体燃焼装置を示す構成図で
ある。
【図21】 実施例12の液体燃焼装置を示す構成図で
ある。
【図22】 実施例13の液体燃焼装置を示す構成図で
ある。
【図23】 実施例13の液体燃焼装置を示す構成図で
ある。
【図24】 従来の液体燃焼装置を示す断面図である。
【図25】 従来の液体燃焼装置の燃料及び燃焼空気の
減少を示す説明図である。
【図26】 従来の燃焼装置を示す構成図である。
【図27】 従来の燃焼装置を示す構成図である。
【図28】 図26の従来の燃焼器の燃料及び燃焼空気
の減少を示す説明図である。
【図29】 図26の従来の燃焼器の燃料及び燃焼空気
の減少を示す説明図である。
【図30】 従来の燃焼装置を示す構成図である。
【符号の説明】
1 気化器、5 炎孔、12 燃料供給管(燃焼空気送
風経路)、21 燃焼ポンプ(燃料供給手段)、22
燃料タンク、24 燃焼用送風機(燃焼用空気供給手
段)、24a 空気吸入口(排出機構)、25 制御回
路、26 流路開閉機構、38 吸引装置、42 燃焼
室、43 対流ファン、45 開閉機構、51,52
分岐管(連結管)、53,54 経路切り換え装置、9
0 貯蔵空間

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液体燃料を供給する燃料供給手段と、燃
    焼用空気を供給する燃焼用空気供給手段と、供給された
    液体燃料を気化させる気化器と、気化した液体燃料と供
    給された燃焼用空気との予混合気を燃焼させる炎孔と、
    前記炎孔に形成される火炎を覆うように配置された燃焼
    室と、消火動作時に火炎の消炎後に供給される燃焼用空
    気の体積が前記燃焼室の体積以下となるように前記燃料
    供給手段および燃焼用空気供給手段のうち少なくとも一
    方を制御する制御回路とを備えたことを特徴とする液体
    燃焼装置。
  2. 【請求項2】 消火動作時に液体燃料の供給を停止させ
    ると共に、火炎の消炎後に供給される燃焼用空気の体積
    が燃焼室の体積以下となるように燃焼用空気供給量の減
    少割合を制御する制御回路を備えたことを特徴とする請
    求項1記載の液体燃焼装置。
  3. 【請求項3】 燃焼用空気の供給を停止させ、火炎の消
    炎後に供給される燃焼用空気の体積が燃焼室の体積以下
    となるように液体燃料供給量の減少割合を制御する制御
    回路を備えたことを特徴とする請求項1記載の液体燃焼
    装置。
  4. 【請求項4】 消火動作時に火炎の消炎後に供給される
    燃焼用空気の体積が燃焼室の体積以下となるように燃焼
    用空気供給量の減少割合と液体燃料供給量の減少割合と
    を制御する制御回路を備えたことを特徴とする請求項1
    記載の液体燃焼装置。
  5. 【請求項5】 消炎後の気化器内または燃焼室内の燃え
    残りガスを溜める貯蔵空間と、燃焼用空気供給手段と気
    化器とを連結する燃焼用空気送風経路と、前記貯蔵空間
    と燃焼用空気送風経路とを連結する連結管と、前記燃焼
    用空気送風経路または連結管に設置された経路切り替え
    装置と、消炎後に前記経路切り替え装置を切り替えて燃
    え残りガスを貯蔵空間内に導くように制御する制御回路
    とを備えたことを特徴とする請求項1から4のいずれか
    1項記載の液体燃焼装置。
  6. 【請求項6】 消炎後の気化器内または燃焼室内の燃え
    残りガスを溜める貯蔵空間と、燃え残りガスを吸引し前
    記貯蔵空間に導く吸引装置とを備えたことを特徴とする
    請求項5記載の液体燃焼装置。
  7. 【請求項7】 貯蔵空間内に残留した燃え残りガスを排
    出する排出機構を備えたことを特徴とする請求項5及び
    6のうちいずれか1項記載の液体燃焼装置。
  8. 【請求項8】 貯蔵空間内に残留した燃え残りガスを燃
    焼時に燃焼用空気とともに供給し燃焼させることを特徴
    とする請求項5から7のうちいずれか1項記載の液体燃
    焼装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017187229A (ja) * 2016-04-06 2017-10-12 リンナイ株式会社 予混合装置

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