JPH08327054A - 液体燃料燃焼装置 - Google Patents

液体燃料燃焼装置

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Publication number
JPH08327054A
JPH08327054A JP13008895A JP13008895A JPH08327054A JP H08327054 A JPH08327054 A JP H08327054A JP 13008895 A JP13008895 A JP 13008895A JP 13008895 A JP13008895 A JP 13008895A JP H08327054 A JPH08327054 A JP H08327054A
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JP
Japan
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combustion
air
ignition
liquid fuel
fan
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Pending
Application number
JP13008895A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaru Ito
勝 伊東
Toshiro Ogino
俊郎 荻野
Katsuhiko Ishikawa
克彦 石川
Shinya Nakagawa
真也 中川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP13008895A priority Critical patent/JPH08327054A/ja
Publication of JPH08327054A publication Critical patent/JPH08327054A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 液体燃料を気化してノズルより噴出して燃焼
を行い、温風として暖房を行う液体燃料燃焼装置に関す
るもので、点火時における臭気を抑制して使用感を向上
させる。 【構成】 点火時に逆回転する温風用のファン16を備
えた本体15内に、気化室27とノズル28とエゼクタ
作用による誘引空気に加えてファン16により圧入され
る空気と気化ガスを混合し燃焼させるバーナヘッド33
により構成される燃焼部35を備えたために、点火時に
バーナヘッド33に供給される燃焼用空気が減少して混
合気の過度の希薄化が抑制され、混合気への容易な点火
が可能となり点火時における臭気の発生を防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、液体燃料を気化ガスと
してノズルより噴出して燃焼を行い、燃焼排ガスにより
室内等の暖房を行う屋内開放型の液体燃料燃焼装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の液体燃料燃焼装置は、例
えば実公平1−13236号公報に示されるようなもの
が提案されていた。これとは燃焼部の構成がやや異なる
ものの、同一の基本構成を図5に示し説明する。
【0003】図中、1はヒータ2が埋設された気化器、
3は気化器1より立設した混合管、4は気化器1に内包
された気化室、5は気化器1の上部に配設され上段炎口
6および下段炎口7が開口したバーナヘッド、8は下段
炎口7への放電により点火を行う点火ロッド、9は保炎
リング、10は混合管4の下方に位置し小径のノズル孔
を上方に向かって開口したノズル、11は気化器1とノ
ズル8を接続し内部に気化ガス通路12を設けた接続
腕、13は電磁ソレノイドであり、上記部品により燃焼
部14が構成されている。
【0004】一方、15は燃焼部14を内部に配置した
本体、16はファン、17は温風の吹き出し口、18は
燃焼室を構成し上端を開放した燃焼筒、19はファン1
6による押し圧力を混合管3の入口に導く導圧口、20
は燃料タンク、21はポンプ、22は送油パイプ、23
は戻り油管である。
【0005】そして上記構成において、ヒータ2により
所定温度まで気化器1が加熱されると、電磁ソレノイド
13が作動してニードル(図示せず)がノズル孔を開放
するとともに、ポンプ21が作動して燃料タンク20よ
り液体燃料が気化室4に供給される。液体燃料は、加熱
された気化室4内に配置された気化素子(図示せず)に
含浸しつつ気化され、気化ガスとなって気化ガス通路1
2を通りノズル10のノズル孔より上方の混合管3内に
噴出する。
【0006】噴出した気化ガスは、エゼクタ効果により
燃焼用1次空気を誘引しつつ混合管4内に流入し、混合
され混合気となってバーナヘッド5の炎口6および7よ
り流出し、点火ロッド8による高圧放電により点火さ
れ、燃焼が開始される。
【0007】燃焼が開始されると、ファン16が回転を
開始して屋内の空気が本体15内に供給され、燃焼筒1
8内にて完全燃焼した高温の燃焼排ガスと混合して温風
として吹き出し口17より流出し、屋内等の暖房が行わ
れる。また本体15内に供給された空気の一部は、導圧
口19より混合管3の入口に導かれ、混合管3内に燃焼
用1次空気の一部として流入する。すなわち、通常燃焼
時においては、気化ガスのエゼクタ効果により誘引され
る空気に加えて、ファン16の押し圧力により圧入され
る空気が混合管3内に流入し、この両者により燃焼用1
次空気として燃焼に供される。
【0008】また消火に際しては、ポンプ15が停止す
るとともに電磁ソレノイド13が作動してニードルがノ
ズル孔を閉塞し、バーナヘッド5への気化ガスの供給を
遮断して消火が行われるとともに、気化室4および気化
ガス通路12内に残溜している気化ガスを戻り油管23
を介して燃料タンク20に流出させる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の構成では、ファン16を停止した状態であっても、点
火時にノズル10から噴出した気化ガスは、エゼクタ効
果により誘引・供給される空気に加えてバーナヘッド5
内に当初から存在していた空気により過度に薄められて
しまう。そのため、炎口6および7より流出し始めた直
後の混合気の濃度は極めて希薄であり、点火(燃焼)を
行うことが困難であった。そのため、燃焼されることな
く未燃の混合気として本体15の吹き出し口17から装
置外に排出されてしまい、臭気となって使用者に不快感
を覚えさせるという課題があった。
【0010】また、同じく点火を行うに際して、加熱さ
れる気化器1により温められやすい下段炎口7へ点火ロ
ッド8からの放電を行い、点火(着火)性の向上を意図
しているのであるが、下段炎口7は下から上へという燃
焼排ガスの流れ方向に対して上流側に位置している。そ
のために、下段炎口7にて点火が行われ燃焼火炎が形成
されても上段炎口6から未燃の混合気として上方へ流出
する混合気を、下段炎口7の燃焼火炎が追いかけて燃焼
させることは困難であり、未燃の混合気の流出を生じ、
そのため点火時に臭気を発生するという課題をも有して
いた。
【0011】本発明は上記課題を解決するもので、点火
時における炎口からの未燃の混合気の流出・排出を削減
することにより点火時の臭気を抑制し、屋内開放型の液
体燃料燃焼装置としての快適性・使い勝手を向上するこ
とを目的としたものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するため、液体燃料を気化ガスにする気化室と気化ガス
をバーナヘッド内に噴出するノズルを備えた燃焼部と、
燃焼部を内包するとともに、温風用および燃焼用空気を
供給しかつ点火時には逆回転するファンと温風の吹き出
し口を本体に設けた構成としている。
【0013】また、バーナヘッドに設ける炎口を、燃焼
排ガスの流れ方向と平行に配設し、下流側に位置する炎
口に点火するように点火装置を設けた構成としている。
【0014】また、燃焼部のバーナヘッドを内包する燃
焼筒あるいは燃焼用空気入口側に設けた流入ガイドを備
え、燃焼筒出口あるいは流入ガイド入口を点火時に閉塞
する排気ガイドあるいは閉鎖板を設けた構成としてい
る。
【0015】
【作用】本発明は上記構成によって、点火時においてバ
ーナヘッド内に供給される空気量が低下するために、炎
口から流出する混合気濃度が過度に希薄になることが抑
制され、点火装置による速やかな混合気への点火・燃焼
が可能となる。
【0016】また、燃焼排ガスの流れ方向の下流側炎口
に形成された燃焼火炎により、上流側炎口から流出した
未燃混合気が燃焼してしまうために、燃焼部からの未燃
混合気の流出を抑制することが可能となる。
【0017】
【実施例】以下本発明の一実施例を図1を用いて説明す
る。
【0018】なお、図5に示す従来例と同部品は同番号
を付し、説明を省略する。図1において、24はヒータ
25を備えた環状の気化器で、気化素子26が装填され
液体燃料を気化して気化ガスにする気化室27と、気化
器24の中央に位置して気化ガスを小径のノズル孔から
上方に噴出するノズル28およびノズル28の周囲に配
置された燃焼空気導通口29により構成されている。ま
た気化器24の上端には、下部入口を末広がり状に成型
した混合管30と、上段炎口31および下段炎口32を
開口したバーナヘッド33と、保炎リング34とが配置
されている。またノズル28の下方には、ノズル孔の開
閉を行うニードル(図示せず)を駆動する電磁ソレノイ
ド13が接続されており、バーナヘッド33の上段炎口
31に対向して点火電極34が位置している。そして、
上記の各部品により燃焼部35が構成されている。一
方、本体15には逆転可能なモータ36およびそれによ
り駆動されるファン16が取りつけられている。37は
燃焼室を構成する燃焼筒である。
【0019】上記構成において、ヒータ25により所定
温度まで気化器24が加熱されると、電磁ソレノイド1
3によりニードルがノズル孔を開放するとともに、ポン
プ21により燃料タンク20から液体燃料が気化室27
に供給される。供給された液体燃料は、加熱された気化
素子26に含浸しつつ気化され、気化ガスとなってノズ
ル28のノズル孔より上方に噴出する。
【0020】噴出した気化ガスは、エゼクタ作用により
燃焼空気導通口29を介して空気を誘引しつつ混合管3
0およびバーナヘッド33内に流入し、混合されて混合
気となって上段炎口31および下段炎口32より流出
し、点火電極34により点火され燃焼が開始される。
【0021】この点火動作時にはファン16は逆回転を
しており、本体15の温風吹き出し口17より室内空気
を吸い込んでファン16の背面(=本体15の背面)よ
り排出するとともに、導圧口19を介して燃焼空気導通
口29よりも上流側の空間である前室38に負圧を生成
する。この負圧により、気化ガスのエゼクタ作用により
バーナヘッド33内に吸い込まれる燃焼用一次空気量は
減少するため、炎口より流出する混合気濃度は増大し、
点火電極34からの高圧放電による点火が容易となる。
【0022】このことを図2に示す特性図を用いて説明
する。図は横軸に燃焼量をとり、縦軸にバーナヘッド3
3内に供給され燃焼用一次空気量と理論空気量との比を
あらわす一次空気比をとったもので、ファン16が通常
燃焼時である正転をしている場合と、ファン16が停止
している場合および逆回転をしている場合のそれぞれの
特性が示してある。従来のこの種の燃焼装置において
は、ファンを停止して点火を行い点火後はファンを駆動
(正転)してファンの押し圧力により混合気の一次空気
比を高めて完全燃焼を行っているが、図から明らかなよ
うにファン16を停止している状態であっても、点火時
における混合気の一次空気比は点火良好範囲よりも高い
状態(混合気濃度が希薄)であった。これに対して、フ
ァン16を逆回転することにより、混合気濃度を高めて
(一次空気比を下げて)点火時の混合気の一次空気比を
点火に良好な範囲に設定することが可能となり、容易な
点火が可能となる。しかしながら、ファン16を過度に
逆回転すると、燃焼火炎が黄火となり煤の発生を招くた
め、ファン16の逆回転を適当な範囲に選ぶ必要があ
る。
【0023】さらに、ファン16の逆回転により本体1
5内の空気を本体15の背面から排出されるため、点火
時にバーナヘッド33にて燃焼されずに流出する未燃混
合気があっても、本体15の前面から直接排出されるこ
とはなく、点火時の臭気を実質的には緩和することがで
きる。
【0024】また燃焼検知装置(図示せず)により燃焼
開始が検出されると、逆回転していたモータ36の回転
方向の切り換えが制御回路(図示せず)により行われ、
ファン16は正回転をするようになる。その結果、前室
38には導圧口19からファン16の押し込み圧力(正
圧)がかかるようになり、バーナヘッド33内に供給さ
れる燃焼用一次空気量が増大し、完全燃焼が行われる。
【0025】また、燃焼が開始されると、燃焼火炎によ
り気化器24が加熱され、ヒータ25への通電を行うこ
となく気化器24を液体燃料の気化を行う温度に維持す
ることができる。
【0026】さらに消火時においても、ファン16を逆
回転して本体15内の温風を本体15の背面から排出す
ることにより、消火時にバーナヘッド33にて燃焼しき
らずに、未燃混合気として燃焼筒37から排出された臭
気が、本体15の前面から直接排出されることはなく、
消火時の臭気を緩和することができる。
【0027】一方、点火電極34は上段炎口31に対向
して配置されており、バーナヘッド33から流出する混
合気への高圧放電による点火は、上段炎口31に対して
なされることになる。このとき下段炎口32から流出す
る混合気は、未燃混合気として上方へ排出されようとす
るが、上方の上段炎口31に、すでに点火され形成して
いる燃焼火炎が存在するため、この燃焼火炎により未燃
混合気は燃焼してしまい、未燃混合気としての排出が防
止されることになる。
【0028】またノズル28より上方に噴出する気化ガ
スは、周囲より空気を吸引しつつ混合管30の中央に流
入し、空気と混合しつつバーナヘッド33の上端にて分
かれて折り返され、上段炎口31および下段炎口32よ
りなる炎口部に供給される。しかしながら、バーナヘッ
ド33内の空間を十分な容積を確保して空気と気化ガス
を完全に混合することは、一般に構成上困難であること
が多く、混合が不十分なままに炎口部に混合気が供給さ
れがちであった。本実施例の場合においても、混合管3
0内において中央の気化ガスと周辺部の燃焼1次空気を
完全に混合することは困難であり、混合管30の上端出
口において中心部の混合気濃度が高くなり、周辺部の混
合気濃度が希薄になることは避けられない。この中央部
の濃度の高い混合気は、バーナヘッド33の上端にて分
かれて折り返されるため、バーナヘッド33の内周に接
する混合気の濃度は濃く、逆に混合管30の外周に接す
る混合気の濃度は薄い状態のまま炎口部に供給されるこ
とになる。
【0029】そのため、下段炎口32には濃度が希薄な
混合気が供給されることになり、下段炎口32への点火
は困難であった。これに対し、上段炎口31には濃度の
高い混合気が供給されるため、上段炎口31への点火に
より確実かつ容易な点火が可能となる。
【0030】なお、この実施例では混合気への点火を点
火電極34の高圧放電によって行っているが、ヒータ等
の別の点火手段を用いても良いことは言うまでもない。
【0031】つぎに本発明における第2の実施例を、図
3を用いて説明する。この実施例が、図1における実施
例と異なる点は、バーナヘッド33を内包し燃焼室を形
成する燃焼筒39において、その上端の排気出口40に
モータ(図示せず)により駆動される排気ガイド41を
設けるとともに、点火時に排気ガイド41によって排気
出口40を閉塞するようにした点にある。42は排気ガ
イド41閉塞時の排ガス逃がし孔である。
【0032】そして上記構成において、排気ガイド41
によって排気出口40が閉塞されることにより燃焼排ガ
スの排気抵抗が高くなるため、図1に示す実施例でのフ
ァン16が逆回転する場合と同様に、点火時に気化ガス
によってバーナヘッド33内に吸い込まれる燃焼用一次
空気量は減少する。このため、炎口より流出する混合気
濃度を高めて(一次空気比を下げて)、点火時の混合気
の一次空気比を点火に良好な範囲に設定することが可能
となる。そして、点火電極34からの高圧放電による点
火が容易となり、点火時におけるバーナヘッド33から
の未燃混合気の排出を抑制して点火臭気の発生を防止で
きる。さらに、わずかながらもバーナヘッド33から流
出した未燃混合気は、排気ガイド41によって閉塞され
た燃焼室の中で、燃焼火炎により燃焼し尽くされてしま
うため、燃焼筒39からの未燃混合気の排出による点火
臭気を防止できる。
【0033】もちろん、この排気ガイド41は図1にお
ける実施例と同様に、燃焼検知装置(図示せず)により
燃焼開始が検出されると、モータにより排気出口40の
開放が行われるとともに、ファン16は回転を開始す
る。その結果、前室38には押し込み圧力が加えられる
とともに、燃焼筒39からの燃焼排ガスの排気抵抗が低
下するために、バーナヘッド33内に供給される燃焼用
一次空気量は増大し、完全燃焼が行われる。
【0034】また通常燃焼時において燃焼負荷に応じて
燃焼量を絞るためには、燃焼量に応じて前室38に加え
られる圧力を下げ、燃焼に最適な混合気の一次空気比を
保つ必要があった。そのためファン16の回転を、燃焼
量を絞るに応じて低下させていた。しかしながら、ファ
ン16はその回転軸における摩擦抵抗によって回転を下
げ過ぎると停止してしまうという課題があり、必要な回
転数まで低下させることは困難であった。このことによ
り、燃焼量を絞ると混合気の燃焼一次空気比が高く(混
合気濃度が希薄)なってしまい燃焼が不可能となるため
に、燃焼量を大きく絞ることができないという問題点が
あった。
【0035】これに対し、燃焼量を絞るに従って、排気
ガイド41によって排気出口40の開口度を適当に調節
し、燃焼筒39からの燃焼排ガスの排気抵抗を最適化す
ることにより、燃焼量にかかわらず燃焼に最適な混合気
の燃焼一次空気比を維持することが可能となり、燃焼量
を大きく絞ることができる。
【0036】つぎに本発明における第3の実施例を、図
4を用いて説明する。この実施例が図1における実施例
と異なる点は、気化器24よりも上流側の空間である前
室38において、気化器24に燃焼用一次空気を導く流
入ガイド43を設けるとともに、点火時にモータ(図示
せず)により駆動されて流入ガイド43の流入口44を
閉塞する閉鎖板45を設けた点にある。46は閉鎖板4
5による流入口44閉塞時の空気吸入口である。
【0037】そして上記構成において、閉鎖板45によ
って流入口44が閉塞されることにより、燃焼空気導通
口29を介してバーナヘッド33内に吸入される燃焼用
一次空気の吸入抵抗が高くなる。そのため、図1に示す
実施例でのファン16が逆回転する場合と同様に、点火
時にバーナヘッド33内に吸い込まれる燃焼用一次空気
量は減少する。このため、炎口より流出する混合気濃度
を増大して、点火時の混合気の一次空気比を点火に良好
な範囲に設定することが可能となり、点火電極34から
の高圧放電による点火が容易となり、点火時におけるバ
ーナヘッド33からの未燃混合気の排出を抑制して点火
臭気の発生を防止できる。
【0038】また、この閉鎖板44は図3における実施
例と同様に、燃焼検知装置(図示せず)により燃焼開始
が検出されると、モータにより流入口44の開放が行わ
れるとともに、ファン16は回転を開始する。その結
果、前室38には押し込み圧力が加えられるとともに、
エゼクタ作用による燃焼用一次空気の吸入抵抗が低下す
るために、バーナヘッド33内に供給される燃焼用一次
空気量は増大し、完全燃焼が行われる。
【0039】また、図3における実施例と同様に、燃焼
量を絞るに従って閉鎖板45によって流入口44の開口
度を適当に調節し、バーナヘッド33への燃焼一次空気
の吸入抵抗を最適化することにより、燃焼量にかかわら
ず燃焼に最適な混合気の燃焼一次空気比を維持すること
が可能となり、燃焼量を大きく絞ることができる。
【0040】またモータにより駆動される閉鎖板45
は、気化器24よりも下部に配置されるとともに、ファ
ン16から流入する燃焼用一次空気により常に低温に保
たれた雰囲気にあるめ、モータや閉鎖板45等の駆動部
品の耐久信頼性が向上する。
【0041】上記の説明の中では、排気ガイド41およ
び閉鎖板45を駆動するのにモータを用いているが、電
磁ソレノイド等の他の手段を用いても良いことは、言う
までもない。
【0042】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の液体燃料燃焼装置によれば、温風の吹き出し口と点火
時に逆回転するファンを備えた本体内に、気化室とノズ
ルとエゼクタ作用による誘引空気に加えてファンにより
圧入される空気と気化ガスを混合し燃焼させるバーナヘ
ッドにより構成される燃焼部を備えたために、点火時に
バーナヘッドに供給される燃焼用空気が減少して混合気
の過度の希薄化が抑制され、混合気への容易な点火が可
能となり点火時における臭気の発生を防止できる。
【0043】また、燃焼排ガスの流れ方向に配設された
炎口と、下流側の炎口に点火する点火装置を備えたため
に、点火時に上流側の炎口から流出しようとする未燃混
合気が下流側の炎口に形成された火炎により燃焼される
ため、未燃混合気の排出が防止され点火時における臭気
を防止できる。
【0044】また、バーナヘッドを内包する燃焼筒と、
燃焼筒の燃焼排ガスの出口に配置されるとともに、モー
タにより駆動されて点火時に燃焼筒を閉塞する排気ガイ
ドを備えたために、点火時にバーナヘッドに供給される
燃焼用空気が減少して混合気の過度の希薄化が抑制さ
れ、混合気への容易な点火が可能となり点火時における
臭気の発生を防止できる。さらに、消火時においても排
気ガイドにより燃焼筒を閉塞することにより、高温の残
余熱により未燃混合気を燃焼させてしまうため、未燃混
合気の燃焼筒からの排出が防止され、消火時の臭気をも
抑制できる。
【0045】また、燃焼部の燃焼用空気流入側に設けた
流入ガイドと、モータにより駆動されて点火時に流入ガ
イドの流入口を閉塞する閉鎖板を備えたために、点火時
に混合気の過度の希薄化が抑制され、混合気への容易な
点火が可能となり点火時における臭気の発生を防止でき
る。またモータおよび流入ガイド等の駆動部品が低温雰
囲気下に配置され、耐久信頼性が向上する。
【0046】また、燃焼の開始を燃焼検知装置により検
出した後に、ファンの回転方向の切り換えおよび排気ガ
イドおよび閉鎖板による閉塞の解除を行うようにしたた
めに、点火時における臭気の発生を防止しつつバーナヘ
ッドにおける完全燃焼を行うことができる。さらに、通
常燃焼時において排気ガイドおよび閉鎖板を調節するこ
とにより、燃焼量を絞ってもバーナヘッドに適正な燃焼
空気量を供給することが可能となるため、燃焼量を大き
く絞ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における液体燃料燃焼装置を
示す縦断面図
【図2】同実施例における燃焼空気の吸引特性を示す特
性図
【図3】本発明の第2の実施例を示す縦断面図
【図4】本発明の第3の実施例を示す縦断面図
【図5】従来の液体燃料燃焼装置を示す縦断面図
【符号の説明】
15 本体 16 ファン 17 吹き出し口 27 気化室 28 ノズル 31 上段炎口 32 下段炎口 33 バーナヘッド 34 点火電極 35 燃焼部 39 燃焼筒 40 排ガス出口 41 排気ガイド 43 流入ガイド 44 流入口 45 閉鎖板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中川 真也 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】箱状の本体と、本体内に内包され液体燃料
    を燃焼する燃焼部と、本体内に空気を送入し燃焼部にて
    生成した燃焼排ガスにより温風とするファンと、温風を
    排出する吹き出し口を備えた液体燃料燃焼装置におい
    て、燃焼部を液体燃料を加熱して気化ガスにする気化室
    と、気化ガスを噴出するノズルと、気化ガスにより誘引
    される燃焼用空気に加えてファンにより圧入される燃焼
    用空気と気化ガスを混合し混合気として燃焼させるバー
    ナヘッドとにより構成するとともに、前記ファンを混合
    気への点火時に逆回転するファンとした液体燃料燃焼装
    置。
  2. 【請求項2】混合気を燃焼させるバーナヘッドにおい
    て、燃焼排ガスの流れ方向とほぼ平行に炎口を配設する
    とともに、燃焼排ガスの流れ方向に対し下流側に位置す
    る炎口に点火するごとく点火装置を設けた液体燃料燃焼
    装置。
  3. 【請求項3】本体内において、前記燃焼部のバーナヘッ
    ドを内包し燃焼室を形成する燃焼筒を設けるとともに、
    燃焼筒の排ガス出口に点火時に燃焼室を閉塞するがごと
    く排気ガイドを設けた液体燃料燃焼装置。
  4. 【請求項4】前記燃焼部において、バーナヘッドに供給
    される燃焼用空気の流入側に流入ガイドを設けるととも
    に、点火時に流入ガイドの流入口を閉塞するごとく閉鎖
    板を設けた液体燃料燃焼装置。
  5. 【請求項5】バーナヘッドにおいて、点火による燃焼の
    開始を燃焼検知装置により検出した後に、前記ファンの
    回転方向切り換えあるいは排気ガイドおよび閉鎖板によ
    る閉塞の解除を行うようにした請求項1、請求項3、請
    求項4の何れか1項記載の液体燃料燃焼装置。
  6. 【請求項6】前記排気ガイドおよび閉鎖板を、モータま
    たは電磁ソレノイドにて駆動するようにした請求項3ま
    たは請求項4記載の液体燃料燃焼装置。
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