JP3010595B2 - 触媒燃焼アイロン - Google Patents

触媒燃焼アイロン

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JP3010595B2
JP3010595B2 JP6123741A JP12374194A JP3010595B2 JP 3010595 B2 JP3010595 B2 JP 3010595B2 JP 6123741 A JP6123741 A JP 6123741A JP 12374194 A JP12374194 A JP 12374194A JP 3010595 B2 JP3010595 B2 JP 3010595B2
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flame
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gas
exhaust passage
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、液化燃料ガス
を触媒燃焼させることによって得られる熱を利用して、
衣類等のしわを伸ばすことが出来る、触媒燃焼アイロン
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の触媒燃焼式アイロンは、
特開昭62−144697号公報に記載されているよう
に、プロパン、ブタン等の可燃性液化ガスからなる燃料
を制御装置を設けたノズルから触媒に供給し、触媒表面
上で酸化反応させ、燃焼熱を発生させ、その燃焼熱を利
用するものである。
【0003】すなわち、アイロンとしての使用目的であ
る衣服のしわ除去は、この燃焼熱により加熱されたベー
スを衣類等の被加熱物に接触させて行われる。
【0004】一方、触媒は、その表面に接触した燃料を
完全に燃焼させるために、その触媒温度が固有の活性化
温度以上になるように、あらかじめ高温状態に維持され
ていなければならない。そのため、触媒燃焼アイロンに
おいても、始動時にヒータや火炎などにより触媒を加熱
し、触媒温度を活性温度以上に高めてから、燃料を触媒
に供給し、触媒燃焼を開始する方式が採用されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のよう
な構成では、ヒータ断線や燃料ガスに対する着火ミスな
どが生じた場合、始動時に触媒が加熱されず、燃料ガス
が触媒に供給されても、触媒燃焼が開始されない状況が
生じる。すなわちこの場合、本来なら、触媒燃焼により
発生する燃焼ガスを触媒燃焼アイロンの外部に排気する
ための排気口から、燃料ガスがそのままの状態で排気さ
れる。
【0006】このときに、排気口にライターなどの火炎
が近づけられると、排気される燃焼ガスに着火して排気
口に火炎が付着し続ける危険性があるといった課題を有
していた。
【0007】本発明は、従来の触媒燃焼アイロンのこの
ような課題を考慮し、触媒燃焼が正常に開始されずに、
排気口から混合ガスが排気される場合、何かの火種によ
りその混合ガスに着火しても、その後、排気口又はその
近傍に火炎が付着し続けることがない、従来に比べてよ
り一層安全性に優れた触媒燃焼アイロンを提供すること
を目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の本発明は、燃
料と空気を混合して混合ガスを生成し、供給する燃料供
給手段と、触媒を保持し、その触媒を用いて前記混合ガ
スを触媒燃焼させ、その混合ガスの流れを基準として前
記触媒より下流側に開口部を有する燃焼室と、前記触媒
燃焼が行われる場合には、その際発生する燃焼ガスを、
又前記触媒燃焼が行われない場合には、前記混合ガス
を、外部に排気する排気口と、前記開口部と前記排気口
との間を連結する排気通路とを備え、前記排気通路の間
を流れる前記混合ガスの内、全部又は一部の混合ガスの
前記排気口からその上流側の前記開口部に至る実質的に
連続した経路におけるその混合ガスの流速が、その混合
ガスの燃焼速度よりも遅くなるようになされている触媒
燃焼アイロンである。
【0009】請求項2の本発明は、上記燃料供給手段
が、前記燃料としての液化燃料ガスを貯蔵する燃料タン
クと、前記燃料タンク内の液化燃料ガスを気化し、燃料
ガスとして噴出させるノズルと、前記ノズルより噴出し
た前記燃料ガスと空気を混合する混合装置とを備えた触
媒燃焼アイロンである。
【0010】請求項3の本発明は、上記排気通路の間を
流れる前記混合ガスの内、全部又は一部の混合ガスの流
速が、その混合ガスの燃焼速度よりも遅くなるように、
前記排気通路の通路断面積が所定面積よりも大きく設定
されている触媒燃焼アイロンである。
【0011】請求項4の本発明は、上記排気通路の間を
流れる前記混合ガスの内、前記一部の混合ガスの流速
が、その混合ガスの燃焼速度よりも遅くなるように、前
記排気通路に前記排気口から上流に向けて溝が形成され
ている触媒燃焼アイロンである。
【0012】請求項5の本発明は、上記排気口近傍の前
記排気通路に曲がり部が設けられており、少なくともそ
の曲がり部付近の混合ガスの流速が、その混合ガスの燃
焼速度よりも遅くなるように前記曲がり部が形成されて
いる触媒燃焼アイロンである。
【0013】請求項6の本発明は、上記開口部に多数の
小孔を有する保炎板が設けられ、その保炎板近傍におけ
る前記排気通路の通路断面積がその排気通路の下流側の
通路断面積より小さく設定されている触媒燃焼アイロン
である。
【0014】請求項7の本発明は、上記排気通路の側壁
部の全部又は一部が、前記排気通路と前記燃焼室との隔
壁として形成され、前記触媒の内その隔壁に沿って保持
されている部分により遮蔽可能な連通孔が、前記隔壁に
設けられている触媒燃焼アイロンである。
【0015】請求項8の本発明は、上記開口部に多数の
小孔を有する保炎板が設けられ、その保炎板が前記排気
通路の壁面に沿い前記連通孔の近傍まで伸長されている
触媒燃焼アイロンである。
【0016】請求項9の本発明は、上記排気通路におけ
る前記開口部近傍に、多数の小孔を有する保炎板が設け
られ、前記混合ガスがその保炎板を一度通過し前記排気
通路の壁面に衝突した後再びその保炎板を通過し、その
保炎板における火炎が、前記連通孔を遮蔽する触媒に当
たるような角度に前記保炎板が取り付けられている触媒
燃焼アイロンである。
【0017】請求項10の本発明は、燃料と空気を混合
して混合ガスを生成し、供給する燃料供給手段と、触媒
を保持し、その触媒を用いて前記混合ガスを触媒燃焼さ
せ、その混合ガスの流れを基準として前記触媒より下流
側に開口部を有する燃焼室と、前記触媒燃焼が行われる
場合には、その際発生する燃焼ガスを、又前記触媒燃焼
が行われない場合には、前記混合ガスを、外部に排気す
る排気口と、前記開口部と前記排気口との間を連結する
排気通路とを備え、前記排気口又は、その排気口の実質
的近傍を流れる前記混合ガスの流速が、その混合ガスの
燃焼速度以上の速度にならないようになされている触媒
燃焼アイロンである。
【0018】
【作用】請求項1の本発明では、燃料供給手段は、燃料
と空気を混合して混合ガスを生成し、供給し、燃焼室
は、触媒を保持し、その触媒を用いて前記混合ガスを触
媒燃焼させ、その混合ガスの流れを基準として前記触媒
より下流側に開口部を有し、排気口は、前記触媒燃焼が
行われる場合には、その際発生する燃焼ガスを、又前記
触媒燃焼が行われない場合には、前記混合ガスを、外部
に排気し、排気通路は、前記開口部と前記排気口との間
を連結し、前記排気通路の間を流れる前記混合ガスの
内、全部又は一部の混合ガスの前記排気口からその上流
側の前記開口部に至る実質的に連続した経路におけるそ
の混合ガスの流速が、その混合ガスの燃焼速度よりも遅
くなるようになされる。
【0019】このような構成により、例えば、排気口に
ライターなどの火炎などを近づけると、混合ガスに着火
した火炎は、燃焼速度の方が混合ガス流速より大きいた
めに、混合ガスの流れ方向上流に向けて伝播する。この
ため、排気口から火炎は吸引され、排気通路内を伝播
し、燃焼室と排気通路の連結部まで進入する。この火炎
により燃焼室が加熱され、燃焼室内に載置されている触
媒も加熱される。そして、触媒の温度が活性温度に到達
すると、触媒表面で触媒反応が開始するために、排気通
路内の火炎には、燃料ガスの供給がなくなり、排気通路
内の火炎は消滅する。
【0020】請求項3の本発明では、上記排気通路の間
を流れる前記混合ガスの内、全部又は一部の混合ガスの
流速が、その混合ガスの燃焼速度よりも遅くなるよう
に、前記排気通路の通路断面積が所定面積よりも大きく
設定される。
【0021】このような構成により、例えば、排気口に
ライターなどの火炎などを近づけると、混合ガスに着火
した火炎は、燃焼速度の方が混合ガス流速より大きいた
めに、混合ガスの流れ方向上流に向けて伝播する。
【0022】請求項4の本発明では、上記排気通路の間
を流れる前記混合ガスの内、前記一部の混合ガスの流速
が、その混合ガスの燃焼速度よりも遅くなるように、前
記排気通路に前記排気口から上流に向けて溝が形成され
る。
【0023】このような構成により、例えば、排気口よ
りライターなどで着火しても、排気通路の溝に沿って火
炎が伝播し、排気通路内に吸引される。
【0024】請求項5の本発明では、排気口近傍の前記
排気通路に曲がり部が設けられており、少なくともその
曲がり部付近の混合ガスの流速が、その混合ガスの燃焼
速度よりも遅くなるように前記曲がり部が形成される。
【0025】このような構成により、例えば、排気口近
傍で排気通路を略直角に曲げた場合、排気通路内を流れ
る混合ガス流速は、曲がり部の内側で遅く、曲がり部の
外側で早くなる。このため、排気口よりライターなどで
着火しても、曲がり部の内側の流速の遅い領域を火炎が
伝播し、排気通路内に吸引される。
【0026】請求項6の本発明では、開口部に多数の小
孔を有する保炎板が設けられ、その保炎板近傍における
前記排気通路の通路断面積がその排気通路の下流側の通
路断面積より小さく設定される。
【0027】このような構成により、例えば、排気通路
を上流側へ伝播した火炎は保炎板に付着して燃焼する。
さらに、保炎板近傍の排気通路は、排気通路下流側より
も通路断面積を小さくしているために、保炎板近傍の排
気通路の通路断面積が拡大する場所近傍で、渦が発生
し、保炎板に付着した火炎が非常に安定したものとな
る。このため一度吸引した火炎が再び排気口の方へ移動
することなく、触媒燃焼にスムーズに移行することがで
きる。
【0028】請求項7の本発明では、排気通路の側壁部
の全部又は一部が、前記排気通路と前記燃焼室との隔壁
として形成され、前記触媒の内その隔壁に沿って保持さ
れている部分により遮蔽可能な連通孔が、前記隔壁に設
けられる。
【0029】このような構成により、例えば、排気通路
を上流側へ伝播した火炎は開口部に付着して燃焼する。
このようにして形成された排気通路内の火炎により触媒
を直接加熱することができるようになり、触媒燃焼への
移行を短縮することができる。
【0030】請求項8の本発明では、開口部に多数の小
孔を有する保炎板が設けられ、その保炎板が前記排気通
路の壁面に沿い前記連通孔の近傍まで伸長される。
【0031】このような構成により、例えば、排気通路
を上流側へ伝播した火炎は保炎板に付着して燃焼する。
この火炎は、保炎板に沿って下流側へ伸長するために、
連通孔に確実に火炎が到達するようになり、排気通路内
の火炎により触媒が昇温しやすくなる。
【0032】請求項9の本発明では、排気通路における
前記開口部近傍に、多数の小孔を有する保炎板が設けら
れ、前記混合ガスがその保炎板を一度通過し前記排気通
路の壁面に衝突した後再びその保炎板を通過し、その保
炎板における火炎が、前記連通孔を遮蔽する触媒に当た
るような角度に前記保炎板が取り付けられる。
【0033】このような構成により、例えば、排気通路
を上流側へ伝播した火炎は、保炎板近傍に渦を伴った混
合ガスのよどんだ領域が発生しているため、安定して保
炎板に付着する。しかも保炎板は、所定の角度に取り付
けられているために、付着した火炎は、排気通路壁面に
穿いた連通孔に到達しやすくなり、触媒燃焼への移行を
短縮することができる。
【0034】請求項10の本発明では、燃料供給手段
は、燃料と空気を混合して混合ガスを生成し、供給し、
燃焼室は、触媒を保持し、その触媒を用いて前記混合ガ
スを触媒燃焼させ、その混合ガスの流れを基準として前
記触媒より下流側に開口部を有し、排気口は、前記触媒
燃焼が行われる場合には、その際発生する燃焼ガスを、
又前記触媒燃焼が行われない場合には、前記混合ガス
を、外部に排気し、排気通路は、前記開口部と前記排気
口との間を連結し、前記排気口又は、その排気口の実質
的近傍を流れる前記混合ガスの流速が、その混合ガスの
燃焼速度以上の速度にならないようになされる。
【0035】このような構成により、例えば、排気口に
ライターなどの火炎などを近づけると、混合ガスに着火
した火炎は、排気口から吸引され、少なくとも排気口か
ら火炎が外部に向けて出ることはない。
【0036】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0037】(実施例1)図1は、本発明にかかる一実
施例の断面構成図、図2は正面図、図3は図1のB方向
A−A線断面図、図4は図1のC方向A−A線断面図で
ある。これら図面を参照しながら本実施例の構成及び動
作を説明する。
【0038】図1において、1はプロパン、ブタン等の
液化ガスボンベである。ガスボンベ1には噴出量を調整
できるバルブ(図示せず)を有するノズル2が設けてあ
り、ガスボンベ1から供給される燃料ガスの流量をコン
トロールできるようにしている。ノズル2より噴出した
燃料ガスは、ガス流の誘引作用により回りの空気を吸引
し、混合装置3で均一に混合し、燃焼室4に供給され
る。尚、本発明の燃料供給手段は、ガスボンベ1、ノズ
ル2、及び混合装置3を含むものである。
【0039】燃焼室4は、金属製の筺体で構成され、内
部には混合ガスの流れ方向に略平行に複数枚のフィン5
が設けられており、燃焼室4の大きさを変えずに、燃焼
室4内の表面積を増加している。
【0040】燃焼室4には層状の触媒体6が燃焼室内壁
面に沿って設けられている。触媒体6に担持される触媒
は、白金族金属およびニッケル、コバルト、鉄、マンガ
ン、クロムなどの金属酸化物が用いられるが、特に好ま
しいものは白金、パラジウム、ロジウムなどの白金族金
属である。
【0041】ノズル2より燃料ガスが混合装置3に供給
され、燃料ガスの噴出力に誘引して吸引された空気と燃
料ガスが混合装置3で混合し、混合ガスを燃焼室4に供
給する。燃焼室4の混合気入り口の反対側には点火装置
7が設けてあり、点火装置7先端のプラグからスパーク
を飛ばすことにより、混合ガスは着火する。
【0042】触媒体6下流に形成された火炎により触媒
体6が加熱され、触媒体6の温度が活性温度に達する
と、触媒体6表面で触媒燃焼が始まり、火炎に混合ガス
が供給されなくなり、火炎は消滅する。以後、燃焼室4
内に供給された混合ガスは、燃焼室4内の触媒体6全体
で触媒燃焼を行う。
【0043】燃焼ガスは、本発明の開口部としての燃焼
室出口8から、排気通路9を通り、排気口10(図2参
照)から大気へ放出される。ここで排気口10は、燃焼
室4で発生した燃焼熱により加熱されるベース11の外
周側面に設けられており、アイロンがけを行う際に、被
加熱物で排気口10が閉塞されないようになっている。
【0044】燃焼室4の温度が設定温度より上昇する、
ノズル2設けられたバルブを閉じ、燃料ガスの供給を停
止し、燃焼室の温度が設定温度以下になると、再びバル
ブを開け、燃料ガスの供給を開始する。再び供給された
燃料ガスは混合室3で空気と混合し、燃焼室4へ流入す
る。燃焼室4に供給された混合ガスは燃焼室4内を流
れ、ふたたび燃焼が広がっていく。
【0045】次に、このような触媒燃焼アイロンの構成
において、何らかのアクシデントにより、始動時に点火
装置7による着火動作が不完全になり、燃焼室4内に火
炎が形成されないと、触媒温度は活性温度まで到達せ
ず、排気口10から未燃の燃料ガスが排出される場合に
ついて説明する。
【0046】すなわち、ノズルより噴出した燃料ガス
は、ガス流の誘引作用により回りの空気を吸引し、混合
装置で均一に混合し、燃焼室に供給される。燃焼室に供
給された混合ガスは燃焼室内を流れ、排気通路を通り、
排気口より大気へ排出される。着火ミスなどにより、未
燃の混合ガスが排気口から排出された場合、排気口にラ
イターなどで着火すると、排気口に火炎が付着すること
がある。
【0047】一般に、予混合ガス中を火炎が伝播する速
度は燃焼速度と呼ばれ、燃料の種類や濃度などにより異
なるが、大気圧、室温においてはプロパンは45cm/
s(燃料濃度4.6%)、ブタンは44cm/s(燃料
濃度3.5%)という数値が知られている。したがっ
て、混合ガス流速がこの燃焼速度の比べて十分に大きな
値をとるように、排気通路の断面積を設定すれば、排気
口にライターを近づけても、火炎は吹き飛び、排気口に
付着しなくなる。
【0048】しかし、このようにしたとしても雰囲気温
度が低くなり燃料タンク内のガス圧が低下したり、燃料
タンク内の残存ガス量が少なくなると、ノズルからの噴
出ガス量が少なくなり、混合ガス流速が低下し、やはり
火炎が排気口に付着する現象が生じるという危険性が残
されている。
【0049】そこで、本実施例では、排気通路9を流れ
る混合ガス流速が混合ガスの燃焼速度より遅くなる通路
断面積を有するように、排気通路9を設けてある。
【0050】燃料ガスとして、ブタンを例に取れば、室
温、大気圧下での燃焼速度は44cm/s(燃料濃度
3.5%)である。従って、定格燃焼量が500kca
l/hである触媒燃焼アイロンの場合には、混合ガスの
流量速度は137cc/sとなる。したがって、混合ガ
ス流速が燃焼速度より小さくなるためには、137(c
c/s)÷44(cm/s)=311mm2 より、多少
の余裕を見込んで排気通路9の断面積を330mm2
度以上にすればよいことになる。
【0051】すなわち、排気通路9の断面積を上記の面
積以上にすると、燃焼速度の方が排気通路9内を流れる
混合ガス流速より早くなる。
【0052】このような状況下では、排気通路9内に火
炎が存在した場合、火炎は混合ガスの流れにより押し流
される力より、燃料ガスが供給される源へ燃え移ろうと
する力の方が大きくなり、排気通路9内の混合ガスの流
れに逆らって、上流へ伝播していく、いわゆる逆火現象
が生じる。
【0053】したがって、排気口10にライターなどの
火炎を近づけたとしても、排気口10から噴出している
混合ガスに着火するや否や、その火炎は排気口10から
吸引され、排気通路9内を上流側へ伝播して、燃焼室出
口8まで到達する。ここで火炎は燃焼室出口8に付着す
る。この火炎が燃焼室4を加熱する。
【0054】このようにして、燃焼室4の温度が高温に
なると、燃焼室4内に載置されている触媒体6の温度も
上昇してくる。触媒体6の温度が触媒の活性温度以上に
なると、混合ガスは触媒体6表面で触媒反応により、触
媒燃焼を開始する。
【0055】触媒体6で触媒燃焼が始まると、燃焼室出
口8には、燃焼ガスだけが供給され、燃料ガスの供給が
行われないようになるために、燃焼室出口8に付着して
いた火炎は消滅する。この結果、点火装置7により正常
に着火動作を行った場合と同様に、触媒燃焼アイロンが
始動することになる。
【0056】以上のように本実施例では、液化燃料ガス
を貯蔵する燃料タンクと、燃料タンク内の液化ガスを気
化して噴出させるノズルと、ノズルより噴出した燃料ガ
スと空気を混合する混合装置と、混合ガスが供給される
燃焼室と、燃焼室内に配置された触媒と、触媒で発生し
た燃焼熱により加熱されるベースと、燃焼室の下流に設
けられ、かつ、ベースの外周側面に設けた排気口と、排
気口と燃焼室間に形成した排気通路を具備し、排気通路
は排気通路を流れる混合ガス流速が混合ガスの燃焼速度
より遅くなる通路断面積を有したものである。これによ
り、着火ミスが生じ、排気口10よりライターなどの火
炎により未燃ガス(混合ガス)に着火されても、正常動
作における着火の場合と、結果的に同様に火炎燃焼から
触媒燃焼に移行するために、異常使用に対する安全性が
著しく向上する。
【0057】(実施例2)次に、本発明にかかる他の実
施例について、図3、図4を参照しながら説明する。
【0058】図3、図4に示すように、排気通路9に
は、排気口10近傍で、燃焼ガスあるいは、混合ガスの
流れ方向を略直角に変える曲がり部が形成されている。
この排気通路9の曲がり部は、曲率半径の小さな曲がり
部12と曲率半径の大きな曲がり部13からなる。
【0059】混合ガスは、排気通路9の壁面に沿って流
れているために、通路形状が直線部分14では混合ガス
の流速は、流れ方向に対しほぼ均一になる。しかし、曲
がり部では通路内を流れる流速は、曲率半径に比例する
ために、混合ガスの流速は流れ方向に対し、速度分布を
持つようになる。
【0060】このことから、混合ガスの流速は、曲率半
径が最も小さい曲がり部12近傍でもっとも遅くなり、
曲率半径が最も大きい曲がり部13近傍ではもっとも早
くなる。そして、混合ガスは、この速度分布を有したま
ま、排気口10から大気へ放出される。このために排気
口10近傍では混合ガスが上述した速度分布を持つよう
になる。これら曲がり部は、曲がり部12近傍及びその
近傍の排気口10での混合ガスの流速が、その混合ガス
の燃焼速度よりも遅くなるように形成されている。
【0061】このとき、排気口10にライターなどの火
炎を近づけると、未燃ガスに着火した火炎は曲がり部1
2に沿って流れている流速の遅い領域を伝播して、排気
口10から排気通路9に入り、排気通路9内を伝播し
て、燃焼室出口8まで到達する。
【0062】尚、ここで、曲がり部12より上流側の排
気通路の通路断面積は、そこを流れる混合ガスの流速
が、その混合ガスの燃焼速度よりも遅くなるように、所
定面積よりも大きく設定されていることは上記実施例の
場合と基本的には同じである。
【0063】このようにして、燃焼室出口8まで到達し
た火炎は、燃焼室出口8に付着する。この火炎が燃焼室
4を加熱する。燃焼室4の温度が高温になると、燃焼室
4内に載置されている触媒体6の温度も上昇してくる。
触媒体6の温度が触媒の活性温度以上になると、混合ガ
スは触媒体6表面で触媒反応により、燃焼する。触媒体
6で触媒燃焼が始まると、燃焼室出口8には、燃焼ガス
だけが供給され、燃料ガスの供給が行われないようにな
るために、燃焼室出口8に付着していた火炎は消滅す
る。この結果、点火装置7により正常に着火動作を行っ
た場合と同様に、触媒燃焼アイロンが始動することにな
る。これにより、異常使用に対する安全性が著しく向上
する。
【0064】(実施例3)次に、本発明にかかる更に他
の実施例について、図5に基づいて説明する。
【0065】図5は、図1におけるB方向のA−A線断
面図である。
【0066】本実施例と、上記実施例との主な相違点
は、同図に示すように、排気通路9のほぼ中央に排気口
10から燃焼室出口近傍にかけて溝15を設けてある点
である。
【0067】すなわち、この溝15により溝15上部を
流れる混合ガスの流速は、ほかの場所に比べて遅くな
る。しかも、排気通路9の図5におけるE−E線断面図
である図6に示すように、排気通路9に溝15を設ける
と、混合ガスが排気通路を流れる際に、溝15に渦16
が発生する。この渦16が溝15全域にわたって形成さ
れるために、火炎の伝播性を非常に良くしている。
【0068】したがって、排気口10にライターなどの
火炎を近づけたとしても、未燃ガスに着火した火炎は、
ただちに、この溝15に沿って排気通路9を伝播して、
燃焼室出口8まで到達する。ここで火炎は燃焼室出口8
に付着する。この火炎が燃焼室4を加熱する。燃焼室4
の温度が高温になると、燃焼室4内に載置されている触
媒体6の温度も上昇してくる。触媒体6の温度が触媒の
活性温度以上になると、混合ガスは触媒体6表面で触媒
反応により、燃焼する。触媒体6で触媒燃焼が始まる
と、燃焼室出口8には、燃焼ガスだけが供給され、燃料
ガスの供給が行われないようになるために、燃焼室出口
8に付着していた火炎は消滅する。この結果、点火装置
7により正常に着火動作を行った場合と同様に、触媒燃
焼アイロンが始動することになる。このように、異常使
用に対する安全性が著しく向上する。
【0069】(実施例4)次に、本発明にかかる他の実
施例について、図7を参照しながら説明する。
【0070】図7は、図1におけるC方向A−A線断面
図である。
【0071】本実施例と、上記実施例との主な相違点
は、同図に示すように、燃焼室出口8に多数の小孔を有
する保炎板17を設け、さらに保炎板17近傍の排気通
路18の通路断面積は、その下流の排気通路9の通路断
面積より小さく設けてある点である。尚、排気通路9に
おける通路断面積に関しては、混合ガスの流速が、その
混合ガスの燃焼速度よりも遅くなるように、所定面積よ
りも大きく設定されている。
【0072】このような構成をとると、通路断面積が急
に拡大する場所19に渦20が発生する。排気口10に
ライターなどの火炎を近づけたとしても、未燃ガスに着
火した火炎は、ただちに排気通路9を伝播して、燃焼室
出口8まで到達する。ここで火炎は、燃焼室出口8に設
けた保炎板17に付着する。
【0073】保炎板17には多数の小孔21が形成され
ているために、混合ガスが流れる際に、保炎板17表面
には非常にたくさんの小さな渦が生成される。この渦
は、火炎を保炎するのに非常に効果的に作用する。この
ため火炎は、保炎板17にしっかりと付着する。さらに
拡大部19に発生した渦20により、この火炎は安定性
を増す。このため、排気口10から上流側へ、一旦吸引
された火炎は、再び排気口10の方へ移動することはな
い。これにより、異常使用に対する安全性が、更に著し
く向上する。
【0074】この火炎により燃焼室4が加熱される。燃
焼室4の温度が高温になると、燃焼室4内に載置されて
いる触媒体6の温度も上昇してくる。触媒体6の温度が
触媒の活性温度以上になると、混合ガスは触媒体6表面
で触媒反応により、燃焼する。触媒体6で触媒燃焼が始
まると、燃焼室出口8には、燃焼ガスだけが供給され、
燃料ガスの供給が行われないようになるために、燃焼室
出口8に付着していた火炎は消滅する。この結果、点火
装置7により正常に着火動作を行った場合と同様に、触
媒燃焼アイロンが始動することになる。
【0075】(実施例5)次に、本発明にかかる他の実
施例について、図8に基づいて説明する。
【0076】図8は、図1におけるC方向A−A線断面
図である。排気通路9は、その上部壁面により燃焼室4
と仕切られている。この上部壁面は、本発明の隔壁に対
応している。
【0077】本実施例と、上記実施例との主な相違点
は、同図に示すように、排気通路9の上部壁面に燃焼室
4との連通孔22、23を穿ち、さらにこの連通孔2
2、23を燃焼室4に載置した触媒体6で閉塞するよう
に、触媒体6を燃焼室4内に設け、連通孔22、23を
混合ガスが通過できないようにしている点である。
【0078】これにより、仮に、排気口10にライター
などの火炎を近づけたとしても、未燃ガスに着火した火
炎は、ただちに排気通路9を伝播して、燃焼室出口8ま
で到達し、燃焼室出口8に付着する。
【0079】このときの様子を図9に示す。図9は、図
1におけるD部拡大図である。
【0080】本実施例では、付着した火炎24が連通孔
22を経由して触媒体6を直接加熱したり、高温の燃焼
ガスが連通孔23を経由して触媒体6を加熱する。触媒
体6の温度が触媒の活性温度以上になると、混合ガスは
触媒体6表面で触媒反応により、燃焼する。触媒体6で
触媒燃焼が始まると、燃焼室出口8には、燃焼ガスだけ
が供給され、燃料ガスの供給が行われないようになるた
めに、燃焼室出口8に付着していた火炎は消滅する。
【0081】このために、従来は火炎が排気通路9壁面
を加熱し、その熱が燃焼室4へ伝導し、燃焼室4の熱が
触媒体6に伝導することにより、触媒体6が昇温し、触
媒温度が活性温度まで高められていたことに対し、本発
明では触媒体6が燃焼室出口8に付着した火炎24が触
媒体6を直接加熱するために、火炎燃焼から触媒燃焼へ
の移行を短時間で行うことができる。
【0082】したがって、排気口10にライターなどの
火炎を近づけ、混合ガスにに着火しても、火炎は排気口
10から吸引され、そのうえ吸引された火炎が燃焼室内
4に載置された触媒体6を直接加熱するために、火炎燃
焼から触媒燃焼への移行がスムーズに行われ、ライター
などにより着火された火炎は短時間で消滅する。この結
果、点火装置7により正常に着火動作を行った場合と同
様に、触媒燃焼アイロンが始動することになる。これに
より、異常使用に対する安全性が、更に著しく向上す
る。
【0083】(実施例6)次に、本発明にかかる他の実
施例について、図10、図11に基づいて説明する。
【0084】本実施例と、上記実施例との主な相違点
は、同図に示すように、燃焼室出口8に多数の小孔を有
する保炎板25を設け、さらに保炎板25を排気通路9
壁面に沿って連通孔22近傍まで伸長している点であ
る。
【0085】このようにすると図11に示しているよう
に、燃焼室出口8上の保炎板25に付着した火炎26
は、保炎板25に沿って伸長する。これは、混合ガスが
流れる際に、保炎板25に穿たれた小孔上に多数の渦が
発生し、この渦が火炎26を保炎するのに非常に効果が
あるために、火炎は保炎板25に沿って形成されるから
である。したがって、火炎26は確実に連通孔22に到
達するようになり、火炎26による触媒体6の加熱をよ
り確実に行うことができ、火炎燃焼から触媒燃焼への移
行をさらに短時間で行うことができる。これにより、異
常使用に対する安全性が、更に著しく向上する。
【0086】(実施例7)次に、本発明にかかる他の実
施例について、図12に基づいて説明する。
【0087】本実施例と、上記実施例との主な相違点
は、同図に示すように、保炎板27を排気通路9に対し
て斜めに設け、混合ガス28が保炎板27を通過し、排
気通路の壁面に衝突し、再び保炎板27を通過するよう
な構成としている点である。
【0088】このような構成では、保炎板27と壁面間
の領域29に渦を伴った流れがよどんだ領域が発生す
る。このために、保炎板27での火炎の保炎性が非常に
向上する。しかも保炎板27に付着した火炎30は、保
炎板27が排気通路9に対して斜めに設けられているた
めに、排気経路に対し傾斜した火炎となる。したがっ
て、火炎30は確実に連通孔22に到達するようにな
り、火炎30による触媒体6の加熱をより確実に行うこ
とができ、火炎燃焼から触媒燃焼への移行をさらに短時
間で行うことができる。これにより、異常使用に対する
安全性が、更に著しく向上する。
【0089】尚、上記実施例では、排気通路が排気口近
傍において略直角に曲げられている場合について説明し
たが、これに限らず、例えば、まっすぐに形成されてい
てもよく、要するに、排気通路の間を流れる混合ガスの
内、全部又は一部の混合ガスの流速が、その混合ガスの
燃焼速度よりも遅くなるように、排気通路の通路断面積
が所定面積よりも大きく設定されておりさえすれば、そ
の形状等は問わない。
【0090】又、排気口からその上流側の開口部に至る
間の排気通路の一部の箇所で、仮にその部分の排気通路
の通路断面積が、上述したところの、混合ガスの流速
が、その混合ガスの燃焼速度よりも遅くなるという関係
を満足していなくても、排気口で発生した火炎が、上流
側の開口部に実質的に伝播するように、通路面積が調整
されておりさえすればそれでもよい。
【0091】又、上記実施例では、排気通路9のほぼ中
央に溝15が設けられている場合について説明したが、
これに限らず、例えば、排気通路の曲がり部に沿って設
けられていてももちろんよく、その形成場所は問わな
い。
【0092】又、上記実施例では、排気通路9は、曲が
り部を有している場合について説明したが、これに限ら
ず、例えば、排気通路は、曲がり部を持たずに実質的に
まっすぐに形成されていてももちろんよい。
【0093】又、上記実施例では、排気口において混合
ガスに着火した際、火炎が排気口から吸引され、その
後、その火炎を利用して触媒燃焼に移行する場合につい
て説明したが、これに限らず、例えば、排気通路の排気
口から、その排気通路の上流に至る途中の所までしか、
上述した混合ガスの流速とその混合ガスの燃焼速度との
所定の関係を満足する通路断面積が、調整されていない
とか、あるいは、上記溝が排気通路の途中までしか形成
されていないような構成でももちろんよい。すなわち、
この場合、排気口において混合ガスに一旦着火した後
は、火炎が排気口より外部に向けて吹き出すことさえな
ければ、その火炎が排気通路の途中で保持されるか、又
は消滅させられるかして、触媒燃焼に移行しないように
構成されていてもよい。
【0094】又、排気口又は、その排気口の実質的近傍
を流れる混合ガスの流速が、その混合ガスの燃焼速度以
上の速度にならないようにとの趣旨から、特に排気口近
傍を中心とした排気通路の構造に着目した場合について
上記の通り説明したが、これに限らず、例えば、燃料供
給手段に着目して燃料ガスの供給量を調整したり、ある
いは燃焼室の構造に着目したり、あるいは又、これらを
組み合わせる等して、上記の、混合ガスの流速とその混
合ガスの燃焼速度との所定の関係を満足するようにして
もよい。
【0095】又、上記実施例では、排気通路の間を流れ
る前記混合ガスの内、全部又は一部の混合ガスの排気口
からその上流側の開口部に至る実質的に連続した経路に
おけるその混合ガスの流速が、その混合ガスの燃焼速度
よりも遅くなるようにとの趣旨から、排気通路の構造に
着目した場合について説明したが、これに限らず、例え
ば、燃料供給手段に着目して燃料ガスの供給量を調整し
たり、あるいは燃焼室の構造に着目したり、あるいは
又、これらを組み合わせる等して、上記の、混合ガスの
流速とその混合ガスの燃焼速度との所定の関係を満足す
るようにしてもよい。
【0096】
【発明の効果】以上述べたところから明らかなように、
請求項1の本発明は、排気口から排気される混合ガスに
着火した際、排気口又はその近傍に火炎が付着し続ける
ことがなく、更に、その火炎は、触媒燃焼を開始させる
ことが出来、従来に比べてよりいっそう安全性に優れた
触媒燃焼アイロンを提供することが出来るという長所を
有する。
【0097】又、請求項10の本発明は、排気口から排
気される混合ガスに着火した際、排気口又はその近傍に
火炎が付着し続けることがない、従来に比べてよりいっ
そう安全性に優れた触媒燃焼アイロンを提供することが
出来るという長所を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる一実施例の触媒燃焼アイロンの
垂直断面図
【図2】本発明にかかる一実施例の触媒燃焼アイロンの
正面図
【図3】本発明にかかる他の実施例の触媒燃焼アイロン
の水平断面図(図1のB方向A−A線断面図に相当)
【図4】本発明にかかる他の実施例の触媒燃焼アイロン
の水平断面図(図1のC方向A−A線断面図に相当)
【図5】本発明にかかる他の実施例の触媒燃焼アイロン
の水平断面図(図1のB方向A−A線断面図に相当)
【図6】本発明にかかる他の実施例の触媒燃焼アイロン
の排気通路の垂直断面部分拡大図(図5のE−E線断面
図に相当)
【図7】本発明にかかる他の実施例の触媒燃焼アイロン
の水平断面図(図1のC方向A−A線断面図に相当)
【図8】本発明にかかる他の実施例の触媒燃焼アイロン
の水平断面図(図1のC方向A−A線断面図に相当)
【図9】本発明にかかる他の実施例の触媒燃焼アイロン
の排気通路の垂直断面部分拡大図(図1のD部拡大図に
相当)
【図10】本発明にかかる他の実施例の触媒燃焼アイロ
ンの水平断面図(図1のC方向A−A線断面図に相当)
【図11】本発明にかかる他の実施例の触媒燃焼アイロ
ンの排気通路の垂直断面部分拡大図(図1のD部拡大図
に相当)
【図12】本発明にかかる他の施例の触媒燃焼アイロン
の排気通路の垂直断面部分拡大図(図1のD部拡大図に
相当)
【符号の説明】
2 ノズル 3 混合装置 4 燃焼室 6 触媒体 9 排気通路 10 排気口 11 ベース 15 溝 17,25,27 保炎板 22,23 連通孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井田 治夫 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (56)参考文献 特開 平5−337295(JP,A) 特開 平5−340518(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D06F 75/02 F23D 14/18

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料と空気を混合して混合ガスを生成
    し、供給する燃料供給手段と、 触媒を保持し、その触媒を用いて前記混合ガスを触媒燃
    焼させ、その混合ガスの流れを基準として前記触媒より
    下流側に開口部を有する燃焼室と、 前記触媒燃焼が行われる場合には、その際発生する燃焼
    ガスを、又前記触媒燃焼が行われない場合には、前記混
    合ガスを、外部に排気する排気口と、 前記開口部と前記排気口との間を連結する排気通路とを
    備え、 前記排気通路の間を流れる前記混合ガスの内、全部又は
    一部の混合ガスの前記排気口からその上流側の前記開口
    部に至る実質的に連続した経路におけるその混合ガスの
    流速が、その混合ガスの燃焼速度よりも遅くなるように
    なされていることを特徴とする触媒燃焼アイロン。
  2. 【請求項2】 燃料供給手段は、前記燃料としての液化
    燃料ガスを貯蔵する燃料タンクと、前記燃料タンク内の
    液化燃料ガスを気化し、燃料ガスとして噴出させるノズ
    ルと、前記ノズルより噴出した前記燃料ガスと空気を混
    合する混合装置とを備えたことを特徴とする請求項1記
    載の触媒燃焼アイロン。
  3. 【請求項3】 排気通路の間を流れる前記混合ガスの
    内、全部又は一部の混合ガスの流速が、その混合ガスの
    燃焼速度よりも遅くなるように、前記排気通路の通路断
    面積が所定面積よりも大きく設定されていることを特徴
    とする請求項1、又は2記載の触媒燃焼アイロン。
  4. 【請求項4】 排気通路の間を流れる前記混合ガスの
    内、前記一部の混合ガスの流速が、その混合ガスの燃焼
    速度よりも遅くなるように、前記排気通路に前記排気口
    から上流に向けて溝が形成されていることを特徴とする
    請求項1、又は2記載の触媒燃焼アイロン。
  5. 【請求項5】 排気口近傍の前記排気通路に曲がり部が
    設けられており、少なくともその曲がり部付近の混合ガ
    スの流速が、その混合ガスの燃焼速度よりも遅くなるよ
    うに前記曲がり部が形成されていることを特徴とする請
    求項1、又は2記載の触媒燃焼アイロン。
  6. 【請求項6】 開口部に多数の小孔を有する保炎板が設
    けられ、その保炎板近傍における前記排気通路の通路断
    面積がその排気通路の下流側の通路断面積より小さく設
    定されていることを特徴とする請求項1、又は2記載の
    触媒燃焼アイロン。
  7. 【請求項7】 排気通路の側壁部の全部又は一部が、前
    記排気通路と前記燃焼室との隔壁として形成され、前記
    触媒の内その隔壁に沿って保持されている部分により遮
    蔽可能な連通孔が、前記隔壁に設けられていることを特
    徴とする請求項1、又は2記載の触媒燃焼アイロン。
  8. 【請求項8】 開口部に多数の小孔を有する保炎板が設
    けられ、その保炎板が前記排気通路の壁面に沿い前記連
    通孔の近傍まで伸長されていることを特徴とする請求項
    7記載の触媒燃焼アイロン。
  9. 【請求項9】 排気通路における前記開口部近傍に、多
    数の小孔を有する保炎板が設けられ、前記混合ガスがそ
    の保炎板を一度通過し前記排気通路の壁面に衝突した後
    再びその保炎板を通過し、その保炎板における火炎が、
    前記連通孔を遮蔽する触媒に当たるような角度に前記保
    炎板が取り付けられていることを特徴とする請求項7記
    載の触媒燃焼アイロン。
  10. 【請求項10】 燃料と空気を混合して混合ガスを生成
    し、供給する燃料供給手段と、 触媒を保持し、その触媒を用いて前記混合ガスを触媒燃
    焼させ、その混合ガスの流れを基準として前記触媒より
    下流側に開口部を有する燃焼室と、 前記触媒燃焼が行われる場合には、その際発生する燃焼
    ガスを、又前記触媒燃焼が行われない場合には、前記混
    合ガスを、外部に排気する排気口と、 前記開口部と前記排気口との間を連結する排気通路とを
    備え、 前記排気口又は、その排気口の実質的近傍を流れる前記
    混合ガスの流速が、その混合ガスの燃焼速度以上の速度
    にならないようになされていることを特徴とする触媒燃
    焼アイロン。
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