JP3301110B2 - 触媒燃焼装置 - Google Patents

触媒燃焼装置

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JP3301110B2
JP3301110B2 JP13388292A JP13388292A JP3301110B2 JP 3301110 B2 JP3301110 B2 JP 3301110B2 JP 13388292 A JP13388292 A JP 13388292A JP 13388292 A JP13388292 A JP 13388292A JP 3301110 B2 JP3301110 B2 JP 3301110B2
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flame
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修 藤田
均 工藤
彰一 山口
浩明 岡田
英敏 松下
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Matsushita Electric Works Ltd
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    • A45D20/00Hair drying devices; Accessories therefor
    • A45D20/04Hot-air producers
    • A45D20/06Hot-air producers heated otherwise than electrically; ventilated by muscle power
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A45HAND OR TRAVELLING ARTICLES
    • A45DHAIRDRESSING OR SHAVING EQUIPMENT; EQUIPMENT FOR COSMETICS OR COSMETIC TREATMENTS, e.g. FOR MANICURING OR PEDICURING
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    • A45D2020/065Hot-air producers heated otherwise than electrically; ventilated by muscle power heated by gas or fuel

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  • Gas Burners (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ガスの燃焼による熱源
を利用して、毛髪や衣類あるいはペットの体毛の乾燥等
に適した触媒燃焼装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、プロパン、ブタン等の液体石
油ガスの燃料を触媒の表面にて燃焼させて熱源とするこ
とは良く知られている。これは、一般的に触媒燃焼と呼
ばれており、この触媒燃焼を開始するには、燃料ガスが
触媒表面で酸化反応しうる温度以上に、燃料ガスの温度
を上昇させる(予熱)が必要である。その手段として
は、燃料ガスに着火し、炎燃焼を行わせて触媒表面を加
熱した後、炎を消して触媒燃焼へ移行させる方式が良く
用いられている。
【0003】この方式は、例えば特開昭63−2079
14号公報に開示されている。特開昭63−20791
4号公報のものは、バイメタル、形状記憶合金等で構成
された感熱部材が空気取り入れ孔の開口面積を温度に応
じて可変させて、点火時の炎燃焼を触媒燃焼へ移行させ
るための炎の消火を自動的に行なえるものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した特開昭63−
207914号公報に開示された触媒燃焼装置では、触
媒燃焼を開始するために必要な予熱温度を得る方法とし
て、ノズルからの噴出火炎で直接触媒部材を加熱してい
る。そのために、触媒部材の中央付近が主として加熱さ
れ、触媒部材全体を十分に加熱しようとすると、触媒部
材中央付近は必要以上の高温となり、触媒部材のシリタ
リング(白金の凝集塊状化)等の触媒劣化を部分的に引
き起こす問題があった。またシリタリングを防ぐために
火炎による加熱時間を短縮すると、始動時に未燃ガス成
分が排気されるという問題があった。
【0005】また、定常の触媒燃焼時においても、ノズ
ルから噴出される混合ガスは触媒燃焼部材の中央付近に
片寄りやすいため、触媒部材の中央付近が先に劣化する
という問題があった。
【0006】本発明は、このような事由に鑑みてなした
もので、その目的とするところは、触媒燃焼の部分的な
劣化を引き起こすことなく、始動及び定常の触媒燃焼を
行うことができる触媒燃焼装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記した課題を解決する
ために、本発明の触媒燃焼装置は、ガスタンクからの燃
料ガスを噴出するノズルと、空気を送風する送風部と、
燃料ガスと空気との混合気体をつくり混合気体を所定温
度まで加熱する予熱予混合部と、予熱予混合部内で混合
気体に点火することによりノズル前方に噴出する予熱火
炎を発生させる着火用電極と、予熱火炎の残熱により暖
められた混合気体を触媒燃焼させる燃焼部とを備え、前
記予熱予混合部には、前記着火用電極と前記燃焼部との
間のガス流路に少なくとも一枚以上の通気性網目板から
なる予熱火炎拡散部を混合気体の流れに対向させて設置
してなることを特徴とするものである。また、通気性網
目板は、熱の良伝導体であることが好ましく、ノズルか
ら噴出する火炎の外炎が当たる位置に設置されている構
成にすればなお一層良い。
【0008】
【作用】本発明の触媒燃焼装置の構成によれば、予熱予
混合部には、ノズルと燃焼部との間で、ノズルから噴出
する予熱火炎の外炎が当たる位置に熱良導体の通気性網
目板が配置されているので、予熱火炎拡散状態と
る。
【0009】
【実施例】以下、本発明の触媒燃焼装置をヘアードライ
ヤに用いた実施例を示す図1乃至図6に基づいて説明す
る。
【0010】ヘアードライヤ本体1のハウジングは、耐
熱性の成型品又は軽金属等により、略円筒状の風洞部1
aと、風洞部1aの吸い込み口側の後端部分に形成した
把手部1bとで形成されている。このハウジング内部に
は下記の各部材が収容されている。
【0011】2はガスボンベであり、ガスボンベ2の内
部には液化石油ガス等の燃料ガスを収容しており、ガス
ボンベ2は把手部1b内に固定あるいは着脱自在に配設
されている。
【0012】3は電源部であり、電源部3は蓄電池3
a、3b及び充電用コネクタ部3cからなる。
【0013】4は送風部であり、モータ4aとフアン4
bとからなり、整流翼4cにてハンジング内部に固定さ
れている。フアン4bがモータ4aにより駆動され回転
し、風洞部1aの後端部に設けられた吸い込み口26か
ら空気が吸い込まれて後述する予熱予混合部27に所要
量の空気が送られることになる。
【0014】5はノズルであり、ノズル5は円筒形状の
円筒部5aからなり、この円筒部5aの先端には燃料ガ
スと空気との混合気体を噴出する噴出孔5bが形成さ
れ、円筒部5aの側壁には空気を取り入れる空気孔5c
が複数個形成されており、そして、燃料ガスを噴出する
細小孔5dが円筒部5aの後部に形成されている。
【0015】6はガスボンベ2に取り付けられていたバ
ルブユニットであり、ガスバルブ6aとバルブ閉塞バネ
6bとからなる。
【0016】7はガスボンベ2とノズル5とを連結する
中継パイプであり、ガスボンベ2から燃料ガスをノズル
5に導くものである。
【0017】8は着火部であり、圧電装置8aと着火用
電極8bとからなり、着火用電極8bとの間で火花放電
をする相手側の電極は、ノズル5の円筒部5aが相当す
るものである。この火花放電により、燃料ガスと空気と
の混合気体に点火されるものである。
【0018】9は予熱予混合部27を形成する予混合風
洞であり、予混合風洞9はノズル5及び着火用電極8b
とを包囲するように設置されており、後述する遮蔽部1
2と空間をおいて配置されており、予混合風洞9の中空
内部にて燃料ガスと送風空気とが混合されるものであ
る。そして、着火用電極8bにて混合気体が着火された
際に混合気体を所定温度まで加熱する予熱部としての役
割も果たすものである。
【0019】10は予熱火炎拡散部であり、細径金属ワ
イヤを編んだネットや、多数の小孔を穿設した不燃性の
薄板片等から形成されている通気性網目板からなるもの
であり、予熱火炎拡散部10は予混合風洞9内にあって
ノズル5と後述する燃焼部11との間で、特に始動時に
ノズル5から噴出される予熱火炎の外炎が当たる位置に
配置されており、ノズル5から放射される予熱火炎が燃
焼部11の触媒部材11aに直接触れることを防いでい
るものであり、かつ混合気体が触媒部材11aの全面に
均一に拡散分布する役割も果たしているものである。
熱火炎拡散部10は通気性網目板が多数の重なった状態
のものであってもよい。
【0020】11は燃焼部であり、燃焼部11は触媒部
材11aと触媒部材保持枠11bとからなり、混合気体
を触媒燃焼させる部分である。触媒部材11aは、ハニ
カムや発泡体のような通気性の良いセラミックや金属を
担体(ベース)とし、白金やパラジウム等を担持(付
着)させた円筒状のものであり、その一端面を予熱火炎
拡散部10に面して配設されている。触媒部材保持枠1
1bは、内周部に触媒部材11aを保持すると共に外周
部の一端を予混合風洞9の端部の内周部に保持されて、
遮蔽部12との間に空間をおいて配置されている。
【0021】12は遮蔽部であり、遮蔽部12は中空円
筒部12aと中空テーパ円筒部12bとからなり、中空
円筒部12aは外周部をヘアードライヤ本体1のハウジ
ングの風洞部1a内の内周に保持され、中空内部に予混
合風洞9及び燃焼部11を収容しており、燃焼部11の
輻射熱からヘアードライヤ本体1のハウジングを保護し
ている。中空テーパ円筒部12bは、燃焼部11の終端
部付近に位置され、燃焼部1の内部を通過してきた高温
の燃焼排気ガスと燃焼部11の外周部を通過してきた常
温の送風空気とを燃焼部11の出口付近で強制的に混合
するものであり、吐き出し口28から所望する温度の熱
風を送風するものである。
【0022】13は板状のバイメタルのような第1の温
度センサであり、異常時に燃料ガスの供給を停止する安
全装置の一部である。固定端13aを後述する基台22
の取付け端部22aに溶接またはかしめ等により支持さ
れると共に、自由端13cが送風部4側に延設されてい
る。この第1の温度センサ13の固定端13aと自由端
13cとの間には孔13bが形成されており、異常時に
おいて周囲温度が上昇した場合に、自由端13cが後述
するラッチリンク17から係合が離れる(図1の状態)
方向に変位するように取付けられている。
【0023】14は電磁石装置であり、可動鉄片14a
と電磁石本体14bとからなり、可動鉄片14aの自由
端14cが第1の温度センサ13の自由端13cの下方
に位置するように設置されており、電源部3に電池残量
が一定量ある場合のみ、可動鉄片14aは復帰バネ14
dの反力に打ち勝って、電磁石本体14bに吸着保持さ
れている。
【0024】15は爪車であり、円盤部15aと円盤部
15aの周辺部に設けられた複数の爪15bとからな
り、円盤部15aの中央部には孔15cが穿設されてい
る。そして、孔15cには後述するピン21が挿通され
ており、後述する操作子18の動きに連動して図1の反
時計回りに回動する。
【0025】16は燃料ガス量の制御リンクであり、略
T字状の形状をしており、16a、16c、16dは制
御リンク16の略T字の各端部であり、略T字状の形状
の中央分岐点部分に孔16bが穿設されており、この孔
16bにはピン21が挿通されている。端部16aは後
述する第3の温度センサ24の自由端に対向しており、
他の端部16cはガスバルブ6aを開放駆動する位置に
延設されている。更にもうひとつの端部16dは、復帰
バネ20により、後述するラッチリンク17のストレー
ト部17cを介して、取付けピン21を中心として、ラ
ッチリンク17全体を時計回りに回転させる方向に付勢
されている。
【0026】17はラッチリンクであり、ラッチリンク
17は、ストレート部17cと、操作子18を押し下げ
た時に第1の温度センサ13の孔13bに嵌合する端部
17aと、同じく操作子18を押し下げた時に圧電装置
8aをスナップ加圧する加圧端17dとからなり、スト
レート部17cの略中央部にピン21が挿通する孔17
bが穿設されている。
【0027】18は操作子であり、操作時にラッチリン
ク17の加圧端17dを押圧する押圧部18aと、操作
子18を初期位置に復帰させる方向に付勢設置されてい
る操作子復帰用の復帰バネ19を保持する凹部18bと
が形成されている。
【0028】22はノズルや温度センサを保持固定する
基台であり、第1の温度センサ13の取付け端部22a
と、第2の温度センサ23の取付け端部22bと、第3
の温度センサ24の取付け端部22cと、ラッチリンク
17の取付けピン21を挿通する孔22dと、ノズル5
を保持するノズル取付け孔22eとからなる。
【0029】23は予熱火炎の消炎用の第2の温度セン
サであり、板状バイメタルの温度センサ部23aと、こ
の温度センサ部23aの自由端に取り付けられた小径ロ
ッド23bとからなる。
【0030】24は定常触媒燃焼時の燃焼温度を一定に
保つために、ノズル5からの噴出ガス量を制御する第3
の温度センサであり、一端が前記基台22の取付け端部
22cに固着された低膨張金属材料からなる低膨張板片
24aと、この低膨張板片24aの他端部に一端が固着
され、他端の自由端24cが前記燃料ガス量の制御リン
ク16の一端部16aの方向に延設された高膨張板片2
4bとからなる。
【0031】25はモータ4aの駆動回路や電源部3の
電池残量監視及び充電を行う制御回路を含む回路部であ
り、回路基板25aと回路素子25bとからなる。
【0032】26は空気の吸い込み口であり、28は空
気の吐き出し口である。次に、この触媒燃焼装置の動作
説明を行う。
【0033】図1において、操作子18を押し始める
と、ラッチリンク17及び燃料ガス量の制御リンク16
がピン21を中心にして反時計回り方向に回転し、その
結果燃料ガス量の制御リンク16の一端部16cも反時
計回り方向に回転移動し、バルブ閉塞バネ6bの弾性力
によりガスバルブ6aが開状態になり、ノズル5から燃
料ガスが噴出され始める。
【0034】それとほぼ同時に、電源スイッチ(図示せ
ず)が操作子18の動きと連動して投入され、送風部4
のモータ4aが回転し、フアン4bが回転して空気が送
風さる。
【0035】そして、操作子18を更に押し込むと、ラ
ッチリンク17の加圧端17dが着火部8の圧電装置8
aを加圧し、着火用電極8bとノズル5の円筒部5aと
の間に火花放電が生じ、ノズル5から噴出される燃料ガ
スと空気との混合気体(ガス)に着火される。この時ラ
ッチリンク17の端部17aは、第1の温度センサ13
の腹側部を押し上げながら反時計方向回りに回動する。
そして端部17aは、第1の温度センサ13の孔13b
の位置に達し、孔13bに嵌合される。それと同時に第
1のセンサ13は、初期位置に復帰するために、操作子
18が操作子復帰バネ19により、初期位置に復帰した
時にも、ラッチリンク17は、図5に示すように、第1
の温度センサ13の孔13bにラッチ保持された状態で
なる。
【0036】ラッチリンク17がラッチ保持されている
ので、燃料ガス量の制御リンク16は、端部16aが第
3の温度センサ24の低膨張板片24bの自由端に当接
するるまで、バルブ閉塞バネ6bにより反時計方向に回
転させられる。
【0037】ノズル5の噴出孔5bからの予熱火炎によ
り、予熱火炎拡散部10は赤熱され、この輻射熱により
予熱予混合部27付近の雰囲気温度は摂氏約300度以
上となり、燃焼部11での触媒燃焼が可能な状態とな
る。予熱火炎拡散部10からの輻射熱により、第2の温
度センサ23の温度センサ部23aの自由端は、ノズル
5方向に変位する。そして同時に自由端に取付けられ、
予めノズル5の空気取り入れの空気孔5cに先端が挿通
された小径ロッド23bは、図6のに図示するように、
ノズル5の細小孔5dに到達する。
【0038】図6の点線のように、小径ロッド23bの
進入により、ノズル5の細小孔5dから噴出される燃料
ガスは、噴出の勢いを弱められながら噴出孔5bから噴
出する共に、一部の燃料ガスは進路を妨害された状態と
なり、空気孔5cからノズル外部に出る。このようにし
て噴出孔5bからの燃料ガスと空気の混合ガスの噴出速
度が急激に低下するため、噴出孔5bの予熱火炎は、ノ
ズル5の周囲を流れる空気流により吹き消されることと
なる。
【0039】予熱火炎が消された状態となるので、ノズ
ル5からの燃料ガスと空気との混合気体は、予熱火炎拡
散部10を通りながら温度を摂氏200度以上に高めら
れ、燃焼部11の触媒部材11aに到達し、そこで触媒
燃焼され、炭酸ガスと水蒸気の排気ガスとなり触媒部材
11aの下流へと排出される。燃焼部11で触媒燃焼が
一端始まると触媒部材11aは赤熱され、この輻射熱に
より後続の混合ガスが順次予熱され、燃焼部11での触
媒燃焼が維持継続される。
【0040】一方、噴出孔5bには予熱火炎がないの
で、第2の温度センサ23の温度は徐々に低下し、温度
センサ部23a及び小径ロッド23bは初期位置に復帰
する。燃料ガスは、再びノズル5の細小孔5dから所定
の流路で噴出されるようになる。
【0041】送風部4からの送風空気は、一部が予混合
風洞9内に導かれるが、多くは予混合風洞9と遮蔽部1
2の中空円筒部12aとで囲まれた空間部分を通過す
る。この予混合風洞9の外部を通過した空気は、中空テ
ーパ円筒部12bにより進路を中心側へ変更され、燃焼
部11を通過してきた摂氏数百度の排気ガスと攪拌混合
され、摂氏100度前後の適温の熱風になって吐き出し
口28から排出される。このようにして定常燃焼が継続
される。
【0042】次に定常燃焼時の温度制御について説明す
る。定常燃焼時の燃焼部11の温度検知は第3の温度セ
ンサ24で行われる。燃焼部11の燃焼は、触媒部材保
持枠11bを通して、第3の温度センサ24に伝達され
る。第3の温度センサ24は、低膨張板片24aと高膨
張板片24bとからなっているので、両膨張板片の伸縮
量の差が、燃料ガス量の制御リンク16の端部16aに
対向した高膨張板片24bの端部24cの移動量となっ
て現れる。
【0043】燃焼部11の温度が定常時により上昇した
場合には、第3の温度センサ24の端部24cは、燃料
ガス量の制御リンク16の端部16aを時計回り方向に
押し戻すように作用し、そのためガスバルブ6aが閉塞
する方向へ動かされ、その結果燃料ガス量の供給が低減
されるために、燃焼温度が下げられる。
【0044】燃焼部11の温度が定常時より低下した場
合、第3の温度センサ24の端部24cは、燃料ガス量
の制御リンク16の端部16aから離れる方向に動くた
めに、燃料ガス量の制御リンク16はバルブ閉塞バネ6
bの反力により、反時計回り方向に回転されられ、ガス
バルブ6aがやや開かれ、その結果燃料ガス量の供給が
増加されるために、燃焼温度が上昇させられる。以上の
ようにして定常燃焼時の温度制御が行われる。
【0045】次に安全機構の動作について説明する。ま
ず電池切れの場合の安全機構について説明する。電池が
切れた状態のまま触媒燃焼が継続されると、送風の無い
状態で触媒燃焼されるので、不完全燃焼を引き起こした
り、燃焼部11周辺が高温になり安全上好ましくないも
のである。
【0046】電磁石装置14の可動鉄片14aは、通常
は、電磁石本体14bに吸着保持されているが、電源部
3の電池残量が一定量より下回った場合に、吸着保持力
が、復帰バネ14dの反力以下になるため、可動鉄片1
4aの自由端14cが電磁石本体14cから離れる方向
に動き、その結果、自由端14aは第1の温度センサ1
3の自由端13cに当接し、自由端13cがラッチリン
ク17方向へ移動することを妨げる。このため使用開始
時に電池残量が無い場合には、前述の始動操作を行って
も、ラッチリンク17が第1の温度センサ13の孔13
bにラッチ保持されないので、電池を補充しない限り、
始動操作を行うことが出来ないものである。
【0047】また、定常使用中に電池の残量が無くなっ
た場合には、すでにラッチ保持されているラッチリンク
17を可動鉄片14aの自由端14cが開放することに
なるので、この場合にも直ちに使用が停止できるもので
ある。
【0048】次に、何らかの理由にて、燃焼部11が熱
暴走した場合の安全機構について説明する。燃焼部11
が熱暴走した場合、装置全体が高温となり、直ちに動作
運転を停止しなければならない。
【0049】第1のセンサ13は板状のバイメタルであ
り、周囲温度が上昇すると、自由端13cがラッチリン
ク17から遠ざかるように配置されており、従って、燃
焼部11が熱暴走し、装置内部の温度が異常に上昇し、
自由端13cが前述の方向に大きく変位し、ラッチ保持
されているラッチリンク17を開放することになるの
で、この場合にも直ちに使用が停止されることになる。
【0050】次に、定常燃焼している状態からの通常の
使用終了方法について説明する。操作子18を再度押し
込むと、爪車15が所定量回転し、爪15bが第1の温
度センサ13を押し上げるために、前述と同様に、ラッ
チ保持されているラッチリンク17を開放することにな
るので、この場合にも直ちに使用が停止される。実際の
応用商品では、停止前に冷風の送風モードを経た後で停
止するものが好ましいものである。
【0051】
【発明の効果】本発明の触媒燃焼装置は、予熱火炎拡散
部を設置したので、触媒燃焼部分の触媒部材の部分的劣
化を引き起こすことなく、また未燃のガス成分を排気す
ることなく、始動及び定常の触媒燃焼を行うことができ
るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の触媒燃焼装置の一実施例を示す横断面
図である。
【図2】図1のA−A部分縦断面図である。
【図3】図1のB−B部分縦断面図である。
【図4】図1の実施例の分解斜視図である。
【図5】本発明の定常燃焼状態を示す燃料ガス量の制御
リンクとラッチリンク部分を拡大した動作状態図であ
る。
【図6】本発明の予熱燃焼状態を示す第2の温度センサ
部分を拡大した動作状態図である。
【符号の説明】
1 ヘアードライヤ本体 2 ガスボンベ 3 電源部 4 送風部 5 ノズル 6 バルブユニット 7 中継パイプ 8 着火部 9 予混合風洞 10 予熱火炎拡散部 11 燃焼部 12 遮蔽部 13 第1の温度センサ 14 電磁石 15 爪車 16 制御リンク 17 ラッチリンク 18 操作子 19 復帰バネ 20 復帰バネ 21 ピン 22 基台 23 第2の温度センサ 24 第3の温度センサ 25 回路部 26 吸い込み口 27 予熱予混合部 28 吐き出し口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡田 浩明 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工 株式会社内 (72)発明者 松下 英敏 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工 株式会社内 (56)参考文献 特開 平5−231622(JP,A) 特開 平5−137614(JP,A) 特開 平5−137612(JP,A) 特開 平2−247409(JP,A) 特開 昭62−41559(JP,A) 特開 昭62−41512(JP,A) 特公 平2−20885(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F23D 14/18 F23D 14/28 F23D 11/40 A45D 20/06

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガスタンクからの燃料ガスを噴出するノ
    ズルと、空気を送風する送風部と、燃料ガスと空気との
    混合気体をつくり混合気体を所定温度まで加熱する予熱
    予混合部と、予熱予混合部内で混合気体に点火すること
    によりノズル前方に噴出する予熱火炎を発生させる着火
    用電極と、予熱火炎の残熱により暖められた混合気体を
    触媒燃焼させる燃焼部とを備えた触媒燃焼装置であっ
    て、 前記予熱予混合部には、前記着火用電極と前記燃焼部と
    の間のガス流路に少なくとも一枚以上の通気性網目板か
    らなる予熱火炎拡散部を混合気体の流れに対向させて
    置してなることを特徴とする触媒燃焼装置。
  2. 【請求項2】 前記予熱火炎拡散部が熱良伝導体である
    ことを特徴とする請求項1記載の触媒燃焼装置。
  3. 【請求項3】 前記予熱火炎拡散部が前記ノズルから噴
    出する予熱火炎の外炎が当たる位置に設置されているこ
    とを特徴とする請求項1記載の触媒燃焼装置。
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