JPH06281121A - 携帯用温風器 - Google Patents

携帯用温風器

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Publication number
JPH06281121A
JPH06281121A JP6775893A JP6775893A JPH06281121A JP H06281121 A JPH06281121 A JP H06281121A JP 6775893 A JP6775893 A JP 6775893A JP 6775893 A JP6775893 A JP 6775893A JP H06281121 A JPH06281121 A JP H06281121A
Authority
JP
Japan
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catalyst
combustion
gas
mixed gas
air heater
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP6775893A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroaki Okada
浩明 岡田
Shoichi Yamaguchi
彰一 山口
Hidetoshi Matsushita
英敏 松下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Publication date
Application filed by Matsushita Electric Works Ltd filed Critical Matsushita Electric Works Ltd
Priority to JP6775893A priority Critical patent/JPH06281121A/ja
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Withdrawn legal-status Critical Current

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    • AHUMAN NECESSITIES
    • A45HAND OR TRAVELLING ARTICLES
    • A45DHAIRDRESSING OR SHAVING EQUIPMENT; EQUIPMENT FOR COSMETICS OR COSMETIC TREATMENTS, e.g. FOR MANICURING OR PEDICURING
    • A45D20/00Hair drying devices; Accessories therefor
    • A45D20/04Hot-air producers
    • A45D20/06Hot-air producers heated otherwise than electrically; ventilated by muscle power
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A45HAND OR TRAVELLING ARTICLES
    • A45DHAIRDRESSING OR SHAVING EQUIPMENT; EQUIPMENT FOR COSMETICS OR COSMETIC TREATMENTS, e.g. FOR MANICURING OR PEDICURING
    • A45D20/00Hair drying devices; Accessories therefor
    • A45D20/04Hot-air producers
    • A45D20/06Hot-air producers heated otherwise than electrically; ventilated by muscle power
    • A45D2020/065Hot-air producers heated otherwise than electrically; ventilated by muscle power heated by gas or fuel

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  • Gas Burners (AREA)
  • Direct Air Heating By Heater Or Combustion Gas (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 触媒の燃焼温度分布を均一にすると共に燃焼
効率を良くする。触媒寿命を長くする。低コストにす
る。 【構成】 ガスボンベ2からの燃料ガスを噴出するノズ
ル5と、空気を送風する送風部4と、燃料ガスと空気と
の混合気体をつくる予混合部と、混合気体を所定の温度
まで加熱する予熱部と、混合気体に点火する着火部8
と、混合気体を触媒燃焼させる燃焼部11とを備える。
これにおいて、前記ノズル5は、予混合部の軸心上に位
置させる。燃焼部11の触媒は、密度が一定で軸方向の
長さが、中央よりも周囲が短くなるように形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ガス熱源を利用して毛
髪や衣類あるいはペットの体毛の乾燥等に適した携帯用
温風器に関する。
【0002】
【従来の技術】プロパン、ブタン等の液化石油ガスの燃
料を触媒の表面で燃焼させ熱源とすることは従来より知
られている。これは触媒燃焼と呼ばれ、必要な熱量をほ
ぼ完全に酸化反応させ得るのに効果的である。しかし、
従来のものでは、触媒層の上流側の面だけで燃焼し、特
に中心部に混合ガスが集中するので中心付近が異常に高
温になることもある。前記のように触媒が均一に効果的
に利用されず、また局所的に高温になるため触媒の寿命
も短かった。そこで、触媒と混合気体の接触面積を変え
るように層を密または疎に形成する方法などがよく用い
られている。
【0003】この方式は、例えば特開昭57−1156
09号公報に開示されている。これは混合ガスとの接触
面積を上流側が疎になり、下流側程密になるように触媒
層を形成してある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記した特開昭57−
115609号公報に開示されたものにあっては、触媒
の層の密度の異なるものを数種準備する必要があり、触
媒の層の密度の異なるものは製造する場合には金型を交
換するなどの手間がかかりコストアップの原因となると
いった問題点があった。また、接触面積のみを変えた場
合、触媒に担持する担持金属量は同じになるため、コス
トアップの要因ともなる。さらに、中央にノズルを位置
させた場合、触媒の上流側の外周はガス濃度が低く、活
性度が劣る。
【0005】本発明は叙述の点に鑑みてなされたもので
あって、本発明の目的とするところは触媒の燃焼温度分
布が均一で燃焼効率が良く、触媒寿命を長くし、コンパ
クトで安定した触媒燃焼を行うことができ、低コストな
携帯用温風器を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記した課題を解決する
ために、本発明の携帯用温風器は、ガスボンベからの燃
料ガスを噴出するノズルと、空気を送風する送風部と、
燃料ガスと空気との混合気体をつくる予混合部と、混合
気体を所定の温度まで加熱する予熱部と、混合気体に点
火する着火部と、混合気体を触媒燃焼させる燃焼部とを
備えた携帯用温風器において、前記ノズルは、予混合部
の軸心上に位置し、燃焼部の触媒は、密度が一定で軸方
向の長さが、中央よりも周囲が短くなるように形成した
ことを特徴とする。
【0007】
【作用】この構成によれば、ガス濃度の高い中央部では
軸方向に長さの長い触媒で燃焼すると共にガス濃度の低
い外周部では軸方向に長さの短い触媒で燃焼するもので
あって、触媒の燃焼温度分布が均一で燃焼効率が良く、
触媒寿命を長くし、安定した触媒燃焼を行うことができ
る。
【0008】
【実施例】本発明の実施例を図1乃至図11に基づいて
以下に説明する。図7において、ヘアードライヤー本体
1のハウジングは、耐熱性の成形品または軽金属等によ
り、略円筒状の風洞部1aと風洞部1aの後端部に設け
た把手部1bとで構成され、この内部に以下の各部材が
収容されている。2はガスボンペで液化石油ガス等の燃
料ガスを収容し、把手部1b内に固定あるいは着脱自在
に配設されている。3は電源部で蓄電池3a,3b及び
充電用コネクター部3cからなる。
【0009】4は送風部でモータ4aとファン4bと固
定翼4cからなり、モータ4aにより駆動されてファン
4bが回転し、風洞部1aの後端部に設けた吸い込み口
26から空気を吸い込んでモータ4aの後方から後述す
る混合部27に向かって所要量の空気を送る。5はノズ
ルで有底円筒部5aの底部には燃料ガスと空気とを噴出
する噴出孔5bが設けられ、さらにノズル本体部5eに
は空気取り入れ孔5cが複数個設けられ、その奥には燃
料ガスを噴出する細孔5dが設けられている。
【0010】6はガスボンベ2に取り付けられたバルブ
ユニットであり、ガスバルブ6aとバルブ閉塞バネ6b
とからなる。7はガスボンベ2とノズル5を結ぶ中継パ
イプであり、この中を燃料ガスが通過する。8は着火部
で圧電装置8aと電極8bとからなり、電極8bとの間
で火花放電をする相手側の電極は、ノズル5の有底円筒
部5aがこれに相当し、この火花放電により、燃料ガス
と、燃料ガスと空気との混合気体が点火される。
【0011】9は燃焼部11を形成する予混合風洞であ
り、予混合風洞9はノズル5及び着火部8の電極8bを
包囲するように配置されており、後述する熱交換部12
と空間をおいて配置されており、予混合風洞9の中空内
部で燃料ガスと送風空気とが混合される。そして、着火
部8にて混合気体が着火された際に混合気体を所定温度
まで加熱する予熱部として役割を果たすものである。
【0012】10は予熱火炎拡散板であり、細径金属ワ
イヤを編んだネットや、多数の小孔を設けた不燃性の薄
板片などからなり、予混合風洞9内にあってノズル5と
後述する燃焼部11との間で、特に始動時にノズル5か
ら噴出される火炎の外炎が当たる部分に設置され、ノズ
ル5から放射される火炎が後述する触媒部材11aに直
接触れることを防いでいるとと共に、混合気体が触媒部
材11aの全面に均一に拡散分布する役割も果たしてい
るものである。予熱拡散部10はネットや板片などが多
数の重なった状態のものであってもよい。
【0013】11は燃焼部で、触媒部材11aと触媒部
材保持枠11bとからなり、混合気体を触媒燃焼させる
ところである。触媒部材11aは、ハニカムや発泡体の
ような通気性の良いセラミックや金属を担体(ベース)
とし、白金やパラジウム等を担持(付着)させたもの
で、その一端面を予熱火炎拡散板10に面して配設され
ている。触媒部材保持枠11bは、内周部に触媒部材1
1aを保持すると共に外周部の一端が予混合風洞9の内
周部に保持されている。
【0014】12は熱交換部で中空円筒部12aと中空
テーパ円筒部12bとからなる。中空円筒部12aは外
周部をヘアードライヤー本体1のハウジングの風洞部1
a内に保持され、直接内部に予混合風洞9及び燃焼部1
1を収容しており、燃焼部11の輻射熱からヘアードラ
イヤー本体1のハウジングを保護する遮熱板の役目も果
たしている。中空テーパ円筒部12bは燃焼部11の終
端部付近に位置し、中空テーパ円筒部12aから混合気
体の下流側に連続的に延設されており、燃焼部11の内
部を通過してきた高温の燃焼排気ガスと燃焼部11の外
周部を通過してきた常温の送風空気とを燃焼部11の出
口付近で強制混合する。
【0015】13は板状バイメタルのような第1の温度
センサであり異常時に燃焼ガスの供給を停止する安全装
置の一部である。固定端13aを後述する基台22の一
端部22bに溶接またはかしめ等により支持されると共
に、自由端13cが送風部4方向に延びている。この第
1の温度センサ13の固定端13aと自由端13cの間
には孔13bが設けられており、周囲温度が上昇した場
合に、自由端13cが後述するラチェットリンク17か
ら離れる方向に変位するよう取り付けられている。
【0016】14は電磁石装置であり、可動鉄片14a
と電磁石本体14bとからなり、可動鉄片14aの自由
端14cが第1の温度センサ13の自由端13cの下方
に位置するように設置されている。電源部3に電池残量
が一定量ある場合のみ、可動鉄片14aは復帰バネ14
dの反力に打ち勝って、電磁石本体14bに吸着保持さ
れている。15は爪車であり円盤部15aと円盤部周辺
部に設けられた複数の爪15bからなり、円盤部15a
の中央には孔15cが設けられている。孔15cには後
述するピン21が孔15cに挿通されており、後述する
スイッチの動きに連動して図7の反時計回りに回動す
る。
【0017】16は略T字状の燃料ガス量制御リンクで
あり、T字の各端部16a、16c及び16dを有し、
T字の略中央分岐点にピン21が挿通される孔16bが
設けられている。一端16aは後述する第3の温度セン
サ24の自由端に対向しており、別の一端16cはガス
バルブ6aを開閉駆動する位置に延設されている。更に
もう一端の16dは、復帰バネ20により、後述のラッ
チリンク17のストレート部17cを介して、取り付け
ピン21を中心として、リンク全体を時計回りに回転さ
せる方向に付勢されている。
【0018】17はラッチリングであり、ストレート部
17cと、スイッチの操作釦18を押し下げたときに第
1の温度センサ13の孔13bに嵌合する一端部17a
と、同じくスイッチの操作釦18を押し下げたときに圧
電装置8aをスナップ加圧する加圧端17dからなり、
ストレート部17cの略中央にピン21が挿通される孔
17bが設けられている。18はスイッチの操作釦であ
り、操作時にラッチリンク17の加圧端17dを押圧す
る押圧部18aと、操作釦を初期位置に復帰させる方向
に付勢設置された操作釦復帰バネ19を保持する凹部1
8bが設けられている。
【0019】22はノズルや温度センサを保持固定する
基台であり、第1の温度センサ13の取り付け部22a
と、第2の温度センサ23の取り付け部22bと、第3
の温度センサ24の取り付け部22cと、ラッチリンク
17の取り付けピン21を挿通する孔22dとノズル5
を保持するノズル取り付け孔22eを有する。23は予
熱火炎消炎用の第2の温度センサであり、板状バイメタ
ルのような温度センサ部23aと、この温度センサ部2
3aの自由端に取り付けられた小径ロッド23bとから
なる。24は定状触媒燃焼時の燃焼温度を一定に保つた
めに、ノズル5からの噴出ガス量を制御する第3の温度
センサであり、一端が前記基台22の取り付け部22c
に固着された低膨張金属材料からなる低膨張板片24a
と、この板片24aの他端に一端が固着され、自由端が
前記燃料ガス量制御リンク16の一端部16aの方向に
延設された高膨張金属材料からなる高膨張板片24bと
からなる。
【0020】25はモータ4aの駆動回路及び電源部3
の電池残量監視及び充電を行う制御回路を含む回路部で
あり、回路基板25aと回路素子25bとからなる。2
6は空気取り入れ口である。27は燃料ガスと空気とを
混合する混合部である。28は吐き出し口である。次に
本発明の要部を説明する。図1は本発明の第1の実施例
の要部を示し、触媒部材11aの断面図である。この触
媒部材11aには混合気体が左右のどちらの方向より流
入しても良いが、今回は、左方より右方に混合気体が流
れるものとする。中央部11a1は、酸化反応の活性度
合のよい白金などから触媒が形成されており、外周側1
1a2は、中央部11a1より白金担持量が少ないもの
や白金などより活性度の劣るパラジウムなどより形成さ
れている。そして中央部11a1の径は左から右に向け
て段階的に細くなっている。ノズル5より噴出された燃
料ガスは予混合風洞9内の中央部へ噴出されるので、予
混合風洞9内の濃度分布は、図6のように、外周側より
も中央部が混合気体のガス濃度が濃くなって、中央部で
の反応が主となり、充分に酸化反応が行われて、触媒部
材11aで完全に触媒燃焼されるように、前記のような
中央部11a1の活性度(反応度合)を外周側11a2
より高くしている。つまり、主に触媒として作用する中
央部11a1の径は左から右に向けて段階的に細くなっ
ており、実質的に触媒の長さが中央部で軸方向に長く、
中央部より周囲で短くなっている。
【0021】図2は本発明の第2の実施例を示す分解斜
視図である。上流側の触媒11a4は下流側の触媒11
a3よりも触媒の径を小さく形成してある。径の小さい
触媒11a4などは、保持ピンやネジなど11b1を穴
11b2に挿入することにより、触媒部材保持枠11b
内の中央に固定してある。つまり、ノズル5側の上流よ
り、中央部でガス濃度の濃い混合気体が流れてくるの
で、中央部で混合気体が触媒と接触時間を長く保てるよ
うに構成してある。このとき混合気体のガス濃度分布に
より触媒径を決定できる。また、触媒部材保持枠11b
は上流側が下流側よりも絞られた形状で触媒部材11a
を保持して良い。
【0022】図3は本発明の第3の実施例を示し、触媒
部材11aの断面図である。触媒11a5は、白金など
の触媒であり、外周部材11a6は、耐熱性で密度の高
いガラスウールやスチールウールより形成されている。
ノズル5側の上流より、中央部でガス濃度の濃い混合気
体が流れてくる時、外周部材11a6は圧力損失が大き
く流れにくくなっているので、混合気体は触媒11a5
に流入しやすく、触媒中央部での反応を主とし完全に触
媒燃焼されることになる。つまり外周部材11a6には
僅かしか混合気体が流れないので、短い触媒でよい。
【0023】図4は本発明の第4の実施例を示し、触媒
部材11aの断面図である。触媒11a7は、上流側か
ら下流側に面積を大きくし、一体形成となっており、前
述したような同様の触媒燃焼状態となる。図5は本発明
の第5の実施例を示し、触媒部材11aの断面図であ
る。上流側の触媒11a9は、下流側の触媒11a8よ
りも触媒軸方向に長くして構成されている。この場合
は、中央部より外周側で混合気体が触媒と接触時間をさ
らに長く保てるように構成してある。つまり、混合気体
のガス濃度分布により軸方向の長さを決定できる。
【0024】次に、この携帯用温風器の動作説明を行
う。図7において、操作釦18を押し始めると、ラッチ
リンク17及び燃料ガス量制御リンク16がピン21を
中心に反時計方向に回転し、その結果燃料ガス量制御リ
ンクの一端16cも反時計方向に回転移動し、バルブ閉
塞バネ6bの弾性力によりガスバルブ6aが開状態にな
り、ノズル5から燃料ガスが噴出され始める。ほぼ同時
に電源スイッチ(図示していない)が操作釦18の動き
に連動して投入され、送風部4のモータ4a及びファン
4bが回転し空気が送風され始める。
【0025】さらに操作釦18を押し込むとラッチリン
ク17の加圧端17dが着火部8の圧電装置8aを加圧
し、電極8bとノズル5の有底円筒部5aとの間に火花
放電が生じ、ノズルから噴出される燃料ガスと送風空気
との混合ガスが着火される。このラッチリンク17の一
端部17aは、第1の温度センサ13の腹部を押し上げ
ながら反時計回りに回動する。一端部17aは、第1の
温度センサ13の孔13bの位置に達し、孔13bに嵌
合される。同時に第1の温度センサ13は、初期位置に
復帰するため、操作釦18が操作釦復帰バネ19によ
り、初期位置に復帰した時にも、ラッチリンク17は、
図11に示すように第1の温度センサ13の孔13bに
ラッチされたままで維持される。
【0026】ラッチリンク17がラッチ保持されている
ので、燃料ガス量制御リンク16は、一端部16aが第
3の温度センサ24の低膨張板片24bの自由端に当接
するまで、バルブ閉塞バネ6bにより反時計方向に回転
させられる。ノズル5の噴出孔5bからの火炎により、
予熱火炎拡散板10は赤熱され、この輻射熱により燃焼
部11付近の雰囲気温度は約200℃以上となり、燃焼
部11での触媒燃焼が可能な状態となる。予熱火炎拡散
板10からの輻射熱により、第2の温度センサ23の温
度センサ部23aの自由端は、ノズル5方向に変位す
る。同時に自由端に取り付けられ、予めノズルの空気取
り入れ孔5cに先端が挿通された小径ロッド23bは、
図12に図示するようにノズルの細孔5d部分に到着す
る。
【0027】図12の点線のように、小径ロッド23b
の進入によりノズルの細孔5dから噴出される燃料ガス
は、噴出の勢いを弱めながら噴出孔5bから出ると共
に、一部の燃料ガスは進路を妨害され、空気取り入れ孔
5cからノズル外部へ出る。このようにして噴出孔5b
からの燃料ガスと空気の混合ガスの噴出速度が急激に低
下するため、噴出孔5bの火炎はノズル5の周囲を流れ
る空気流により吹き消されることになる。
【0028】火炎が消されたため、ノズル5からの燃料
ガスと空気の混合ガスは、予熱火炎拡散板10を通りな
がら温度を200℃以上に高められ、燃焼部11の触媒
部材11aに到達し、そこで触媒燃焼され、炭酸ガスと
水蒸気の排気ガスとなり触媒部11の下流へ排出され
る。燃焼部11で触媒燃焼が一旦始まると触媒部材11
aは赤熱され、この輻射熱により後続の混合ガスが順次
予熱され、燃焼部11での触媒燃焼が維持継続される。
【0029】一方、噴出孔5bには火炎がないため、第
2の温度センサ23の温度は、徐々に低下し、温度セン
サ部23a及び小径ロッド23bは初期位置に復帰す
る。燃料ガスは、再びノズルの細孔5dから所定の流路
で噴出されるようになる。送風部4からの送風空気は、
一部が予混合部風洞9内に導かれるが、多くは予混合風
洞9と熱交換部12の中空円筒部12aとで囲まれた部
分を通過する。この予混合風洞9の外部を通過した空気
は、中空テーパ円筒部12bにより進路を中心よりに曲
げられ、燃焼部11を通過してきた数100℃の排気ガ
スと撹拌混合され、100℃前後の適温となり吐き出し
口28から排出される。このようにして定常燃焼が継続
される。
【0030】次に定常燃焼時の温度制御について説明す
る。定常燃焼時の燃焼部11の温度検知は第3の温度セ
ンサ24で行われる。燃焼部11の燃焼熱は、触媒部材
保持枠11bを通して、第3の温度センサ24に伝達さ
れる。第3の温度センサ24は、低膨張板片24aと高
膨張板片24bとからなっているので、両膨張板片の伸
縮量の差が、燃料ガス量制御リンク16の一端部16a
に対向した高膨張板片24bの一端部24cの移動量と
なって現れる。
【0031】燃焼部11の温度が定常時より上昇した場
合、第3の温度センサの一端部24c燃料ガス量制御リ
ンク16の一端部16aを時計回り方向に押し戻すよう
に作用するため、ガスバルブ6aが閉塞方向へ動かさ
れ、その結果燃料ガス量の供給が低減されるため、燃焼
部11の燃焼温度が下げられる。燃焼部11の温度が定
常時より低下した場合、第3の温度センサの一端部24
cは燃焼ガス量制御リンク16の一端部16aから離れ
る方向に動くため、燃料ガス量制御リンク16はバルブ
閉塞バネ6bの反力により、反時計回り方向に回転させ
られ、ガスバルブ6aがやや開かれ、その結果燃料ガス
量の供給が増加されるため、燃焼部11の燃焼温度が上
昇させられる。以上のようにして、定常燃焼時の温度制
御が行われる。
【0032】次に安全機構の動作について説明する。ま
ず電池切れの場合の安全機構について説明する。電池が
切れたまま触媒燃焼が続けられると、送風の無い状態で
触媒燃焼されるので、不完全燃焼を引き起こしたり燃焼
部11周辺が高温になり安全上好ましくないものであ
る。電磁石装置14の可動鉄片14aは、通常は、電磁
石本体14bに吸着保持されているが、電源残量が一定
量より下回った場合、吸着保持力が、復帰バネ14dの
反力以下になるため可動鉄片14aの自由端14cが電
磁石本体14cから離れる方向に動き、その結果、自由
端14cは第1の温度センサ13の自由端13cに当接
し、自由端13cがラッチリンク方向へ移動することを
妨げる。このため当装置の使用開始時に電池残量がない
場合は、前述の始動操作を行っても、ラッチリンク17
が、第1の温度センサ13の孔13bにラッチ保持され
ないので、電池を補充しない限り、始動操作を行うこと
ができない。また定常使用中に電池の残量が無くなった
場合には、すでにラッチ保持されているラッチリンク1
7を可動鉄片14aの自由端14cが釈放することにな
るので、この場合も直ちに使用が停止される。
【0033】次に、何らかの理由で燃焼部11が熱暴走
した場合の安全機構について説明する。燃焼部11が熱
暴走した場合、装置全体が高温となるため直ちに運転を
停止しなければならない。第1の温度センサ13は板状
のバイメタルであり、周囲温度が上昇すると、自由端1
3cがラッチリンク17から遠ざかるように設置されて
いる。従って、燃焼部11が熱暴走し、装置内部の温度
が上昇した場合、自由端13cが前述の方向に大きく変
位し、ラッチ保持されているラッチリンク17を釈放す
ることになるので、この場合も直ちに使用が停止され
る。
【0034】次に、定常燃焼している状態からの、通常
の装置の使用終了方法について説明を行う。操作釦18
を再度押し込むと、爪車15が所定量回転し、爪15b
が第1の温度センサ13を押し上げるため、前述と同様
に、ラッチ保持されているラッチリンク17を釈放する
ことになるので、この場合も直ちに使用が停止される。
実際の応用商品では、停止前に冷風の送風モードを経た
後で停止するのであるがここでは説明を省略する。
【0035】
【発明の効果】本発明の携帯用温風器は、ガスボンベか
らの燃料ガスを噴出するノズルと、空気を送風する送風
部と、燃料ガスと空気との混合気体をつくる予混合部
と、混合気体を所定の温度まで加熱する予熱部と、混合
気体に点火する着火部と、混合気体を触媒燃焼させる燃
焼部とを備えた携帯用温風器において、前記ノズルは、
予混合部の軸心上に位置し、燃焼部の触媒は、密度が一
定で軸方向の長さが、中央よりも周囲が短くなるように
形成したので、ガス濃度の高い中央部では軸方向に長さ
の長い触媒で燃焼すると共にガス濃度の低い外周部では
軸方向に長さの短い触媒で燃焼するものであって、触媒
燃焼が触媒全面で均一に燃焼し、触媒が効果的に使わ
れ、燃焼効率も良いものある。また、局部的に高温にな
ることがないので、NOxの発生がなく、触媒の寿命が
長いものである。さらに触媒として密度の同じものを用
いていので、製造上コストダウンが図れるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の触媒部の断面図であ
る。
【図2】同上の第2の実施例の分解斜視図である。
【図3】同上の第3の実施例の断面図である。
【図4】同上の第4の実施例の断面図である。
【図5】同上第5の実施例の断面図である。
【図6】触媒流入前の混合気体の濃度分布図である。
【図7】本発明の触媒燃焼装置の横断面図である。
【図8】図7のA−A部分縦断面図である。
【図9】図7のB−B部分縦断面図である。
【図10】図7の分解斜視図である。
【図11】定常燃焼状態を示す燃料ガス量の制御リンク
とラッチリンク部分を拡大した動作状態図である。
【図12】予熱状態を示す第2の温度センサ部分を拡大
した動作状態図である。
【符号の説明】
1 ヘアードライヤー本体 2 ガスボンベ 3 電源部 4 送風部 5 ノズル 6 バルブユニット 7 中継パイプ 8 着火部 9 予混合風洞 10 予熱火炎拡散板 11 燃焼部 12 熱交換部 13 第1の温度センサ 14 電磁石装置 15 爪車 16 燃料ガス量制御リンク 17 ラッチリンク 18 操作釦 19 操作釦復帰バネ 20 ラッチリンク復帰バネ 21 取り付けピン 22 基台 23 第2の温度センサ 24 第3の温度センサ 25 回路部 26 空気取り入れ口 27 混合部 28 吐き出し部
【手続補正書】
【提出日】平成5年5月17日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0034
【補正方法】変更
【補正内容】
【0034】次に、定常燃焼している状態からの、通常
の装置の使用終了方法について説明を行う。操作釦18
を再度押し込むと、爪車15が所定量回転し、爪15b
が第1の温度センサ13を押し上げるため、前述と同様
に、ラッチ保持されているラッチリンク17を釈放する
ことになるので、この場合も直ちに使用が停止される。
実際の応用商品では、停止前に冷風の送風モードを経た
後で停止するのであるがここでは説明を省略する。尚、
燃焼部11の構造は前記実施例の構造に限定されるもの
でなく、円錐状等の構造で同様の機能を果たす他の手段
にしてもよいことは勿論である。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0035
【補正方法】変更
【補正内容】
【0035】
【発明の効果】本発明の携帯用温風器は、ガスボンベか
らの燃料ガスを噴出するノズルと、空気を送風する送風
部と、燃料ガスと空気との混合気体をつくる予混合部
と、混合気体を所定の温度まで加熱する予熱部と、混合
気体に点火する着火部と、混合気体を触媒燃焼させる燃
焼部とを備えた携帯用温風器において、前記ノズルは、
予混合部の軸心上に位置し、燃焼部の触媒は、密度が一
定で軸方向の長さが、中央よりも周囲が短くなるように
形成したので、ガス濃度の高い中央部では軸方向に長さ
の長い触媒で燃焼すると共にガス濃度の低い外周部では
軸方向に長さの短い触媒で燃焼するものであって、触媒
燃焼が触媒全面で均一に燃焼し、触媒が効果的に使わ
れ、燃焼効率も良いものある。また、局部的に高温に
なることがないので、NOxの発生がなく、触媒の寿命
が長いものである。さらに触媒として密度の同じものを
用いていので、製造上コストダウンが図れるものであ
る。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガスボンベからの燃料ガスを噴出するノ
    ズルと、空気を送風する送風部と、燃料ガスと空気との
    混合気体をつくる予混合部と、混合気体を所定の温度ま
    で加熱する予熱部と、混合気体に点火する着火部と、混
    合気体を触媒燃焼させる燃焼部とを備えた携帯用温風器
    において、前記ノズルは、予混合部の軸心上に位置し、
    燃焼部の触媒は、密度が一定で軸方向の長さが、中央よ
    りも周囲が短くなるように形成したことを特徴とする携
    帯用温風器。
  2. 【請求項2】 前記燃焼部は、混合気体の上流側から下
    流側へ触媒の面積を大とし、上流側触媒を中心部に配置
    したことを特徴とする請求項1記載の携帯用温風器。
  3. 【請求項3】 前記燃焼部の触媒は、周囲を中央と異な
    った他の担持金属で形成されたことを特徴とする請求項
    1記載の携帯用温風器。
  4. 【請求項4】 前記燃焼部は、径が異なった触媒を上流
    側から下流側へ組み合わせたことを特徴とする請求項1
    記載の携帯用温風器。
  5. 【請求項5】 前記燃焼部の触媒は、耐熱性で密度の大
    きい保持体を周囲に形成したことを特徴とする請求項1
    記載の携帯用温風器。
  6. 【請求項6】 前記燃焼部の触媒は、外周径が一様でな
    いように一体形成したことを特徴とする請求項1記載の
    携帯用温風器。
  7. 【請求項7】 前記燃焼部の触媒は、上流側の長さが長
    いことを特徴とする請求項1記載の携帯用温風器。
JP6775893A 1993-03-26 1993-03-26 携帯用温風器 Withdrawn JPH06281121A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008304094A (ja) * 2007-06-06 2008-12-18 Shinfuji Burner Kk ガストーチ

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