JP2008304094A - ガストーチ - Google Patents
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Abstract
【課題】本体部2に穴あけ加工等の複雑な加工を行う必要がなく、しかもガス流量の調節用バルブを別途設ける必要がない、加工コスト並びに部品コストがかからないガストーチ1を得ようとするものである。
【解決手段】本体部2を中空に形成し、この中空の本体部2に、カセットボンベ60のガス口62と火口管6のガス噴射ノズル3とを繋ぐチューブ配管5を設け、このチューブ配管5のカセットボンベ60側の端部に、カセットボンベ60のガス口62に設けられた開閉弁を押し下げるスライド筒10を装着し、このスライド筒10の押し下げ動作と復帰動作を行う操作部を本体部2に設けた。
【選択図】図3
【解決手段】本体部2を中空に形成し、この中空の本体部2に、カセットボンベ60のガス口62と火口管6のガス噴射ノズル3とを繋ぐチューブ配管5を設け、このチューブ配管5のカセットボンベ60側の端部に、カセットボンベ60のガス口62に設けられた開閉弁を押し下げるスライド筒10を装着し、このスライド筒10の押し下げ動作と復帰動作を行う操作部を本体部2に設けた。
【選択図】図3
Description
この発明は、カセットボンベを使用するガストーチに関する。
この種のガストーチは、図5に示すように、ガス通路54を形成した本体部50に、カセットボンベ60の器具装着部61に対して着脱自在に装着可能なボンベ装着部51と、火口管52と、ガス噴射ノズル53とを設けている。
本体部50は、鋳物や真鍮などの金属によって形成され、ガス通路54を穴あけ加工により形成している。
また、ガス通路54には、ガス流量を調節するための、ニードル弁55が設置されている。
ところが、鋳物や真鍮製の本体部50を穴あけ加工し、内部にガス通路54やニードル弁55の収容部56を精度良く形成することは、加工コストがかかるという問題がある。
また、本体部50のガス通路54に、ガス流量の調節するためのニードル弁55を設けた場合、部品点数が多くなると共に、組立てに時間がかかるという問題がある。
そこで、この発明は、本体部に穴あけ加工等の複雑な加工を行う必要がなく、しかもガス流量の調節用バルブを別途設ける必要がない、加工コスト並びに部品コストがかからないガストーチを得ようとするものである。
上記課題を解決するために、この発明は、本体部を中空に形成し、この中空の本体部に、カセットボンベのガス口と火口管のガス噴射ノズルとを繋ぐチューブ配管を設け、このチューブ配管のカセットボンベ側の端部に、カセットボンベのガス口に設けられた開閉弁を押し下げるスライド筒を装着し、このスライド筒の押し下げ動作と復帰動作を行う操作部を本体部に設けたのである。
このように、中空の本体部に、チューブ配管によってガス通路を形成すると、本体部を鋳物や真鍮で形成する必要がなく、しかも金属の穴あけ加工も不要となるから、本体部の加工コストを低減することができる。
また、チューブ配管の端部に、カセットボンベのガス口に設けられた開閉弁を押し下げるスライド筒を装着し、このスライド筒の押し下げ動作と復帰動作を行う操作部を本体部に設けることにより、カセットボンベ自体のガス口に設けられた開閉弁をそのまま用いることができるので、本体部にニードル弁のような別途バルブを設ける必要がなく、部品コスト並びに本体部の加工、組立てコストを低減することができる。
また、金属製のチューブを用いてチューブ配管を行うと、金属製のチューブを曲げての自由な配管が行える。したがって、金属製のチューブを、カセットボンベのガス口から火口管の出口側の先端部を経由させてガス噴射ノズルに戻し、ガス噴射ノズルに接続するように配管することができる。
このように、金属製のチューブ配管を火口管の出口側を経由してガス噴射ノズルに接続すると、チューブ配管内にガスボンベから液体燃料が気化せずに流入したとしても、火口管のチューブ配管部分で液体燃料が加熱されて気化されるため、液体燃料がそのままガス噴射ノズルに到達せず、火口管から大きな生火が発生するということが防止され、炎が安定化する。
したがって、液体燃料の流出防止用の吸収体をガスボンベに充填する必要がなくなるので、ガスボンベのコストも下げることができる。
以上のように、この発明によれば、ガストーチの本体部に穴あけ加工等の複雑な加工を行う必要がなく、しかもガスボンベ自体のガス口に設けられた開閉弁をそのままガスの調節用バルブとして使用できるので、ガストーチの加工コスト並びに部品コストを大きく低減することができる。
図1〜図4に、この発明に係るガストーチ1の実施形態を示している。
このガストーチ1は、本体部2を合成樹脂製の中空構造とし、この中空の本体部2内に、ガス噴射ノズル3と、圧電ユニット4と、ガス通路を形成するチューブ配管5とを設けている。
このガストーチ1は、本体部2を合成樹脂製の中空構造とし、この中空の本体部2内に、ガス噴射ノズル3と、圧電ユニット4と、ガス通路を形成するチューブ配管5とを設けている。
本体部2の先端には、火口管6が装着され、この火口管6に向かってガス噴射ノズル3からガスが噴射され、火口管6の先端部寄りに設けたタービン7を介して、火口管6から勢いよく炎が噴出する構造になっている。
また、本体部2の後端には、カセットボンベ60の頭部に設けられた器具装着部61に対して、着脱自在に装着可能なボンベ装着部8が設けられている。
このボンベ装着部8には、カセットボンベ60の頭部のガス口62に被せるホルダー筒9が設けられ、このホルダー筒9内に、スライド筒10が、図1において、上下方向にスライド自在に収容されている。
このスライド筒10の下端内周には、拡径部11が設けられ、本体部2のボンベ装着部8をカセットボンベ60の器具装着部61に装着した状態において、カセットボンベ60のガス口62がスライド筒10の拡径部11に嵌るようになっている。
このスライド筒10の拡径部11には、シールリング12が設けられ、カセットボンベ60のガス口62をスライド筒10の拡径部11に嵌め入れた状態で、拡径部11とガス口62との間でガスシールされ、ガス漏れが生じないようにしている。
上記スライド筒10の上端には、チューブ配管5のボンベ側の端部を挿入している。このスライド筒10の内周には、チューブ配管5との間のガスシールを図るために、シールリング13が嵌められている。
スライド筒10の上端部に挿入したチューブ配管5は、金属製のチューブによって形成され、図1において、スライド筒10から本体部2内を通って、本体部2の上端部の火口管6内に引き入れられ、火口管6の出口部近くで折り返して、火口管6の下端のガス噴射ノズル3に接続されている。
本体部2は、2つ割り形状に形成され、ネジ14,15によって結合されている。この2つ割り形状の本体部2の間には、握りレバー16が、上記スライド筒10の側方に位置するネジ軸17を揺動軸にして本体部2に対して揺動可能に設けられている。この握りレバー16のネジ軸17からスライド筒10側に突出する端部には、スライド筒10の中央部外周に設けた括れ部18に引っかかる爪部19が形成されている。したがって、握りレバーを握ると、図1及び図4において、爪部19がネジ軸17を回転軸にして時計回りに回転し、スライド筒10が、図4に示すように、下方に押し下げられ、スライド筒10の拡径部11によってガス口62が押し下げられる。ガス口62が押し下げられると、カセットボンベ60のガス口62に設けられた開閉弁が開いて、ガス口62からチューブ配管5内にカセットボンベ60のガスが流入する。
そして、握りレバー16を元に戻すと、図1及び図4において、爪部19がネジ軸17を回転軸にして反時計回りに回転し、スライド筒10が上方に戻り、スライド筒10の拡径部11によるガス口62の押し下げが解除される。ガス口62の押し下げが解除されると、カセットボンベ60のガス口62に設けられた開閉弁が閉じ、ガス口62からのガスの流出が遮断される。
握りレバー16の上記ネジ軸17の反対側の端部には、握りレバー16を握った状態にロックするロックばね20が設けられている。ロックばね20は、握りレバー16を握る前の状態で、図1に示すように、本体部2の内部に押し込まれ、握りレバー16を握ると、図4に示すように、本体部2に設けたロック孔21からロックばね20の先端の屈曲部が飛び出して、握りレバー16が握った状態で保持されるようになっている。握りレバー16には、ロックばね20を本体部2の内側に押し込んで、ロック孔21からロックばね20を外すロック解除ボタン22を設けている。ロック解除ボタン22を押し込むと、握りレバー16のロックが解除され、図1に示すように、握りレバー16が元に戻る。
本体部2には、火口管6の中程に設けた導線23から火花を飛ばす圧電ユニット4が設けられ、この圧電ユニット4は、握りレバー16を握った際に、カチッと押し込まれる位置に設けられている。
以上のように構成されたこの発明に係るガストーチ1は、図3に示すように、本体部2の下端のボンベ装着部8を、カセットボンベ60の頭部に設けられた器具装着部61の上方から押し込んで装着した後、図4に示すように、握りレバー16を握ると、握りレバー16の爪19が時計回りに回転して、スライド筒10の拡径部11によってガス口62が押し下げられる。ガス口62が押し下げられると、カセットボンベ60のガス口62に設けられた開閉弁が開いて、ガス口62からチューブ配管5内にカセットボンベ60のガスが流入し、ガス噴射ノズル3からガスが噴射すると共に、握りレバー16を握った際に、圧電ユニット4がカチッと押されて、火口管6の中程の導線23から火花が出て、ガス噴射ノズル3から噴射するガスに着火し、火口管6の先端から炎が勢いよく噴出する。
そして、握りレバー16が握った状態になっていると、スライド筒10の拡径部11によってガス口62が押し下げられ、ガス口62からチューブ配管5内にガスが流入した状態に保たれるため、その間、炎が出た状態に維持される。
火口管6から炎が出ている間は、その熱によって火口管6の出口近くのチューブ配管5が加熱されるため、チューブ配管5内に、カセットボンベ60の燃料が液体の状態で流入しても、チューブ配管5内で燃料が気化するので、安定した炎が得られる。
次に、握りレバー16を元に戻すと、図1及び図4において、爪部19がネジ軸17を回転軸にして反時計回りに回転して、スライド筒10が上方に戻り、スライド筒10の拡径部11によるガス口62の押し下げが解除され、これにより、カセットボンベ60のガス口62に設けられた開閉弁が閉じ、ガス口62からのガスの流出が遮断されるので、火口管6の炎が消える。
以上の実施形態では、カセットボンベ60のガス口62に設けられた開閉弁を押し下げるスライド筒10の押し下げ動作と復帰動作を行う操作部として、握りレバー16を用いたが、スライド筒10を直接上下動させるようにしてもよい。
また、チューブ配管5を火口管6内に引き入れずに、チューブ配管5に炎が当たらないようにすれば、チューブ配管5は、金属チューブでなくても、合成樹脂製のチューブでもよい。
1 ガストーチ
2 本体部
3 ガス噴射ノズル
4 圧電ユニット
5 チューブ配管
6 火口管
8 ボンベ装着部
10 スライド筒
16 握りレバー
60 カセットボンベ
61 器具装着部
62 ガス口
2 本体部
3 ガス噴射ノズル
4 圧電ユニット
5 チューブ配管
6 火口管
8 ボンベ装着部
10 スライド筒
16 握りレバー
60 カセットボンベ
61 器具装着部
62 ガス口
Claims (2)
- 火口管(6)、ガス噴射ノズル(3)及びボンベ装着部(8)を有する本体部(2)に、カセットボンベ(60)のガス口(62)とガス噴射ノズル(3)とを繋ぐガス通路を設けたガストーチにおいて、上記本体部(2)を中空に形成し、この中空の本体部(2)内に上記ガス通路を形成するチューブ配管(5)を設け、このチューブ配管(5)のカセットボンベ(60)側の端部に、カセットボンベ(60)のガス口(62)に設けられた開閉弁を押し下げるスライド筒(10)を装着し、このスライド筒(10)の押し下げ動作と復帰動作を行う操作部を本体部(2)に設けたことを特徴とするガストーチ。
- 上記チューブ配管(5)を金属製チューブによって行い、このチューブ配管(5)が、カセットボンベ(60)側から火口管(6)の出口側の先端部を経由して、火口管(6)の後端に引き戻してガス噴射ノズル(3)に接続されている請求項1に記載のガストーチ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007149975A JP2008304094A (ja) | 2007-06-06 | 2007-06-06 | ガストーチ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2007149975A JP2008304094A (ja) | 2007-06-06 | 2007-06-06 | ガストーチ |
Publications (1)
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JP2008304094A true JP2008304094A (ja) | 2008-12-18 |
Family
ID=40232971
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2007149975A Pending JP2008304094A (ja) | 2007-06-06 | 2007-06-06 | ガストーチ |
Country Status (1)
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JP (1) | JP2008304094A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010133662A (ja) * | 2008-12-05 | 2010-06-17 | Style Index Corp | レバーロック機構付き圧電点火式ガスバーナ |
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-
2007
- 2007-06-06 JP JP2007149975A patent/JP2008304094A/ja active Pending
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Legal Events
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A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20100407 |
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