JP3021827U - ルアーフィッシュング用フック - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】複数の連結用アイ２，３を有するジグヘッド
（重り部）１と、環付きフック部７が連結され、連結用
アイ３と前記環付きフック部７の環部４とを遊動可能に
連結するかまたはリング８で連結したことにより、ジグ
ヘッド（重り部）とフック部が自由に遊動でき、ルアー
の動きが自然の生き物の動きに近いルアーフィッシュン
グ用フック１０を提供する。 【解決手段】環付きフック７は環部４と針軸５とフック
部６から構成され、連結用アイ３と環付きフック７の環
部４とはスプリットリング８を介して連結されるので、
遊動点が２か所にあり、鉛製ジグヘッド（重り部）１と
環付きフック７とは自由に遊動できる。この結果、針軸
５にセットするルアーは自然の生き物の動きに近くな
る。なおリング８を用いずに、連結用アイ３をネックま
たはスナップ付きとし、環付きフック７の環部４を取り
外し可能にしても良い。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、ジグヘッド（重り部）とフック部が自由に遊動できるルアーフィッ シュング用フックに関する。

【０００２】

【従来の技術】

最近、釣りは餌釣りからルアー（擬似餌）釣りに移行しつつある。餌のにおい 、感触などの煩わしさから解放されること、及び魚との微妙なスポーツ感覚など が若人、女性に受け入れられたためと考えられる。このルアーフィッシュング方 式は、本来欧米から導入されたものである。

【０００３】 従来のジグフックは、フックの針軸（シャンク）に金属、主に鉛などが一体成 形されていた。従来のジグフック２０を図６に示す。図６において、２１は鉛な どで作られているジグヘッド（重り部）、２２は釣糸（道糸）を結ぶための連結 用アイ、２３はフック部（釣り針）とジグヘッド（重り部）２１を一体的に固定 するための鉛などの金属製ワームフック部、２４は釣針のフック部、２５は針軸 である。ルアー（擬似餌）はワームフック部２３に引っ掛け、針軸２５の部分に セットして釣りに用いる。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、前記図６に示す従来技術は、針軸２５とジグヘッド（重り部） ２１とがワームフック部２３で一体成形されて固定されているので、成形物自体 は自由な運動は出来ず、ルアーとしての動きには限界があった。すなわち、針軸 ２５の位置にセットされるルアーは自由な動きを阻害されていた。この結果、釣 り成果はあまり上がらないという問題があった。

【０００５】 本考案は、前記従来の問題を解決するため、ジグヘッド（重り部）とフック部 が自由に遊動できるルアーフィッシュング用フックを提供することを目的とする 。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

前記目的を達成するため、本考案の第１番目のルアーフィッシュング用フック は、複数の連結用アイを有するジグヘッド（重り部）と、環付きフックが連結さ れているルアーフィッシュング用フックであって、前記複数の連結用アイのうち の少なくとも１個の連結用アイと前記環付きフックの環部とをリングで連結した ことを特徴とする。

【０００７】 前記構成においては、リングがスプリットリングであることが好ましい。ここ でスプリットリングとは、たとえば金属線を２重コイルに巻いて形成され、金属 線の一端を開けてスライドさせることにより、連結用アイと環付きフックを連結 できるものである。

【０００８】 次に本考案の第２番目のルアーフィッシュング用フックは、複数の連結用アイ を有するジグヘッド（重り部）と、環付きフックが連結されているルアーフィッ シュング用フックであって、前記複数の連結用アイのうちの少なくとも１個の連 結用アイは、前記環付きフックの環部を取り外し可能に形成されていることを特 徴とする。前記において、環付きフックの環部を取り外し可能に形成されている 連結用アイは、たとえばネック付きのループ、スナップ付きのループなどその種 類は問わない。

【０００９】 また前記第１及び第２番目の構成においては、ジグヘッド（重り部）と環付き フックが遊動可能に連結されていることが好ましい。 前記した本考案の第１番目の構成によれば、複数の連結用アイを有するジグヘ ッド（重り部）と、環付きフック部が連結されているルアーフィッシュング用フ ックであって、前記複数の連結用アイのうちの少なくとも１個の連結用アイと前 記環付きフック部の環とをリングで連結したことにより、ジグヘッド（重り部） とフック部が自由に遊動でき、ルアーの動きが自然の生き物の動きに近くなり、 釣り成果をあげることができる。すなわち、重り部とフック部を分離し、ジグ部 とフック部はスプリットリングまたはルアーコネクターなどで連結される。この ため、ルアーの動きが従来以上に自然になり、魚のアタックが増加し、釣果が増 加する。

【００１０】 次に本考案の第２番目のルアーフィッシュング用フックの構成によれば、複数 の連結用アイを有するジグヘッド（重り部）と、環付きフックが連結されている ルアーフィッシュング用フックであって、前記複数の連結用アイのうちの少なく とも１個の連結用アイは、前記環付きフックの環部を取り外し可能に形成されて いることにより、同様にジグヘッド（重り部）とフック部が自由に遊動でき、ル アーの動きが自然の生き物の動きに近くなり、釣り成果をあげることができる。

【００１１】 なお前記本考案の第１〜２番目のルアーフィッシュング用フックを用いて実際 の釣りを行う際は、フックに羽毛、ゴム成形品などで擬似餌化して使用する。

【００１２】

【考案の実施の形態】

以下実施例を用いて本考案を具体的に説明する。 図１は本第１考案の一実施例のルアーフィッシュング用フックの斜視図である 。ルアーフィッシュング用フック１０は、鉛などで形成されているジグヘッド（ 重り部）１と、釣糸（道糸）を結ぶための連結用アイ２と、環付きフック７をス プリットリング８を介して連結するための連結用アイ３で構成される。環付きフ ック７は環部４と針軸５とフック部６から構成される。前記において、連結用ア イ３と環付きフック７の環部４とはスプリットリング８を介して連結されるので 、遊動点が２か所にあり、ジグヘッド（重り部）１と環付きフック７とは自由に 遊動できる。この結果針軸５にセットするルアーは自然の生き物の動きに近くな る。

【００１３】 次に図２は、前記図１のルアーフィッシュング用フック１０にゴム製のグラブ （海老）型のルアー（疑似餌）１１をセットしたところを示している。ルアー（ 疑似餌）１１のテール１２は実線のようにセットしてもよいし、点線１２´のよ うに反転してセットしてもよい。ルアー（疑似餌）１１とルアーフィッシュング 用フック１０の固定は、たとえばルアー（疑似餌）１１につけられている紐をリ ングに掛けて結ぶ。

【００１４】 次に図３は、前記図１のルアーフィッシュング用フック１０にゴム製のジャー クベイト型のルアー（疑似餌）１３をセットしたところを示している。ルアー（ 疑似餌）１３とルアーフィッシュング用フック１０の固定は、たとえばルアー（ 疑似餌）１３につけられている紐をリングに掛けて結ぶ。

【００１５】 以上のようにして得られたルアーフィッシュング用フックを実際にスズキ釣り に使用してみたところ、本実施例のフックは動きが自然であり、従来の一体化タ イプのフックに比べて優れた釣果が得られた。

【００１６】 次に図４は、本第２考案のルアーフィッシュング用フックに使用することがで きる一実施例のジグヘッド（重り部）３０を示すもので、本来の重り部３１と連 結用アイ３２及びネック付き連結用アイ３３を有するものである。環付きフック 部の環部をネック付き連結用アイ３３のネック部３４から押し込むことにより、 環付きフックとネック付き連結用アイ３３は一体化される。外す場合は逆の操作 を行う。なお、環付きフック（釣針）そのものは第１考案の実施例と同様である ので図示することを省略した。

【００１７】 次に図５は、本第２考案のルアーフィッシュング用フックに使用することがで きる別の実施例のジグヘッド（重り部）４０を示すもので、本来の重り部４１と 連結用アイ４２及びスナップ付き連結用アイ４３を有するものである。連結用ア イ４２及びスナップ付き連結用アイ４３は１本の細い金属線で形成されていても よい。またスナップ付き連結用アイ４３はイタリアンスナップと呼ばれる連結具 であっても良い。すなわち、スナップ付き連結用アイ４３のバネ部を押し下げる と隙間ができるので、この隙間から環付きフック部の環部を挿入することにより 、環付きフックと連結用アイ４３は一体化される。外す場合は逆の操作を行う。 なお、環付きフック（釣針）そのものは第１考案の実施例と同様であるので図示 することを省略した。

【００１８】

【考案の効果】

以上説明した通り、本考案によれば、複数の連結用アイを有するジグヘッド（ 重り部）と、環付きフック部が連結されているルアーフィッシュング用フックで あって、前記複数の連結用アイのうちの少なくとも１個の連結用アイと前記環付 きフック部の環とをリングで連結したことにより、ジグヘッド（重り部）とフッ ク部が自由に遊動でき、ルアーの動きが自然の生き物の動きに近くなり、釣り成 果をあげることができる。すなわち、重り部とフック部を分離し、ジグ部とフッ ク部はスプリットリングまたはルアーコネクターなどで連結される。このため、 ルアーの動きが従来以上に自然になり、魚のアタックが増加し、釣果が増加する 。

【００１９】 次に本考案の第２番目のルアーフィッシュング用フックの構成によれば、複数 の連結用アイを有するジグヘッド（重り部）と、環付きフックが連結されている ルアーフィッシュング用フックであって、前記複数の連結用アイのうちの少なく とも１個の連結用アイは、前記環付きフックの環部を取り外し可能に形成されて いることにより、同様にジグヘッド（重り部）とフック部が自由に遊動でき、ル アーの動きが自然の生き物の動きに近くなり、釣り成果をあげることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本第１考案の一実施例のルアーフィッシュング
用フックの斜視図である。

【図２】同、ルアーフィッシュング用フックにグラブ
（海老）型のルアー（疑似餌）をセットした斜視図であ
る。

【図３】同、ルアーフィッシュング用フックにジャーク
ベイト型のルアー（疑似餌）をセットした斜視図であ
る。

【図４】本第２考案のルアーフィッシュング用フックに
使用することができる一実施例のジグヘッド（重り部）
を示す。

【図５】本第２考案のルアーフィッシュング用フックに
使用することができる別の実施例のジグヘッド（重り
部）を示す。

【図６】従来のルアーフィッシュング用フックの斜視図
である。

【符号の説明】

１ ジグヘッド（重り部） ２，３ 連結用アイ ４ 環付きフックの環部 ５ 環付きフックの軸部 ６ 環付きフックのフック部 ７ 環付きフック ８ スプリットリング １０ ルアーフィッシュング用フック １１ グラブ（海老）型のルアー（疑似餌） １２，１２´ テール １３ ジャークベイト型のルアー（疑似餌） ２０ ジグフック ２１ ジグヘッド（重り部） ２２ 連結用アイ ２３ ワームフック部 ２４ フック部 ２５ 針軸 ３０，４０ ジグヘッド（重り部） ３１，４１ 重り部 ３２，４２ 連結用アイ ３３ ネック付き連結用アイ ３４ ネック部 ４３ スナップ付き連結用アイ

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 複数の連結用アイを有するジグヘッド
   （重り部）と、環付きフックが連結されているルアーフ
   ィッシュング用フックであって、前記複数の連結用アイ
   のうちの少なくとも１個の連結用アイと前記環付きフッ
   クの環部とをリングで連結したことを特徴とするルアー
   フィッシュング用フック。
2. 【請求項２】 リングがスプリットリングである請求項
   １に記載のルアーフィッシュング用フック。
3. 【請求項３】 複数の連結用アイを有するジグヘッド
   （重り部）と、環付きフックが連結されているルアーフ
   ィッシュング用フックであって、前記複数の連結用アイ
   のうちの少なくとも１個の連結用アイは、前記環付きフ
   ックの環部を取り外し可能に形成されていることを特徴
   とするルアーフィッシュング用フック。
4. 【請求項４】 ジグヘッド（重り部）と環付きフックが
   遊動可能に連結されている請求項１または３に記載のル
   アーフィッシュング用フック。