JP3021457B2 - 送風装置 - Google Patents

送風装置

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JP3021457B2
JP3021457B2 JP62255786A JP25578687A JP3021457B2 JP 3021457 B2 JP3021457 B2 JP 3021457B2 JP 62255786 A JP62255786 A JP 62255786A JP 25578687 A JP25578687 A JP 25578687A JP 3021457 B2 JP3021457 B2 JP 3021457B2
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昇平 野村
保朋 阿久津
佳泰 ▲榊▼原
茂 小野木
幹泰 進士
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Description

【発明の詳細な説明】 (イ) 産業上の利用分野 本発明はクロスフローファンを有する送風装置に関す
る。 (ロ) 従来の技術 クロスフローファンを用いた空気調和機の構造例とし
ては、実公昭58−18588号公報がある。 この内容は、クロスフローファンの吐出側通路に、こ
のファンのロータ端部を覆うサージング防止板を設ける
ようにしたものである。 このようにサージング防止板を設けて、ロータ端部か
ら発生するサージングを抑えるようにしていた。 (ハ) 発明が解決しようとする問題点 このような空気調和機においては、ロータ端部から吐
出された空気流がサージング防止板に当たるため、この
防止板付近で乱流が発生しやすく、吹出口付近での騒音
が大きくなる問題点があった。 本発明は、この問題点を解決することを目的としたも
のである。 (ニ)問題点を解決するための手段 この目的を達成するために、本発明は、クロスフロー
ファンのロータとこれを収納するケーシング及びファン
のロータに近接して設けられた舌部とからなり、ケーシ
ングの吸込側から吸入された空気を前記ロータと舌部と
によって生成される渦流によって吐出側に送出するよう
にした装置において、ファンのロータ端部のプレートと
ケーシングの吹出口の側面とを略同一の面とするととも
に、吸込側通路における前記渦流の近傍には、このファ
ンのロータ端部を覆う遮蔽部材を設けたものである。 (ホ) 作用 遮蔽部材によってクロスフローファンの端部に流れ込
む空気量を減らしてこの端部付近で生成される渦流を小
さくし、これによって吹出口の端部から吐出される空気
流を抑え騒音を低くするようにしたものである。 (ヘ) 実施例 第1図は本発明の実施例を示す分離型空気調和機の室
内ユニットの分解斜視図で、このユニット1の外装体
は、本体2と、この本体2の前面に取り付けられる外装
カバー3と、このカバー3に取り付けられる化粧板4と
から構成されている。 5は本体2内に収納されるクロスフローファン、6は
このファンを駆動するモータ、7はこのクロスフローフ
ァンの非駆動軸を受ける第1の軸受、8はこの軸受のゴ
ム製のカバーで、軸受7が取り付けられるようになって
いる。9,10はモータ6の両端の軸を受ける第2並びに第
3の軸受である。そして、この第1の軸受7を本体2の
孔11に挿入し、第2並びに第3の軸受9,10を本体2のU
字溝12に嵌合させ、この第2並びに第3の軸受9,10を軸
受押え具13で本体2に固定する。 14は室内熱交換器で、その両端15が本体2の左右の立
上り片16に固定される。17は電装箱で、電装部品(図示
せず)が収納された状態で、本体2の電装室18に装着さ
れる。 19はドレンパンで、室内熱交換器14の下方に配置され
るものである。このドレンパン19の下部には吹出枠20が
一体に成型されている。21はこの吹出枠20より前方に吐
出した支持片で、水平羽根(第1図では省略した)が取
り付けられる。 外装カバー3の正面には縦方向に2個、横方向に6個
づつ合計12個の通風口22が形成されている。そして、外
装カバー3の正面と化粧板4の裏面とはエアフィルター
23挿着用のスペースが確保されるように化粧板4が外装
カバー3へ取り付けられる。この化粧板4には横長の吸
込口(第1図では省略)が設けられている。 30はクロスフローファン5のケーシング31の一部を構
成する吐出側スクロール板で、この板30には弓形の整流
板32が10個横方向に並べられている。この10個の弓形の
整流板32はいずれも隣り合うプレート34や端板35同志の
間の略中間に配置されている(第3図参照)。このケー
シング31の上部とドレンパン19とでクロスフローファン
の吸込側通路36が形成されている(第4図参照)。前述
のドレンパン19は第2図に示すような形状となってい
る。すなわち、37はこのドレンパン19の後縁38の両端に
このドレンパンと一体に立ち上げた遮蔽部材(以下遮蔽
板という)で、上辺の寸法aが15mm、下片の寸法bが33
mm、高さ寸法cが23mmを有し、中央側の辺39が傾斜し、
端側の辺40が垂直となっている。そして第3図に示すよ
うに、この遮蔽板37によってクロスフローファン5の吸
込側のロータ端部41が覆われるようになっている。この
遮蔽板37同志の間の寸法dは606mmで、クロスフローフ
ァンの長さ寸法e(610mm)と略一致している。ここで
ケーシング31の巾寸法fと、クロスフローファン5の巾
寸法と、吹出口42の巾寸法とは略一致させてある。 このようにクロスフローファン5のロータ端部41を覆
う遮蔽板37をこのファンの吸込側通路36に設けたことに
より、吹出口42における風速分布は、第3図の吹出口42
の下方に実線で示したように全体的に均一化された。こ
れは、第4図に示すように、遮蔽板37によってクロスフ
ローファン5のロータ端部41付近に吸込まれる空気が減
少し、舌部43付近に生成される渦流(実線矢印参照)44
が、他の部分すなわちクロスフローファンのロータ中央
部に生成される渦流(破線矢印参照)45よりも小さく、
従ってこの吹出口42の端部付近での風速を弱めているた
めと考えられる。更に、遮蔽板37はその中央側の辺39を
傾斜させて、このファン5に吸込まれる空気量を、クロ
スフローファンの中央部から端部に行くに従って徐々に
少なくしている。このようにして吹出口42の端部付近で
の風速を中央部から端部に行くに従って徐々に弱くなる
ようにしている。一方、第3図の一点鎖線で示すように
遮蔽板37を設けなかったものについては、第3図の一点
鎖線で示すように吹出口42の端部付近での風速が大きく
なった。下表は上述したように、遮蔽板37を設けた例
(遮蔽板あり)と、設けなかった例(遮蔽板なし)とに
おける風量、騒音値、ファンの回転数を示したものであ
る。 この表から、本発明(遮蔽板ありの例)によれば、吹
出口42の端部付近での風速を弱めたために、遮蔽板なし
の例と比較して騒音が約1.1dB−A下がったものと考え
られる。 尚、本発明の他実施例として、このような遮蔽板37を
室内熱交換器14の裏面46(第4図参照)に貼付しても良
い。 (ト)発明の効果 以上述べたように本発明は、クロスフローファンのロ
ータとこれを収納するケーシング及びファンのロータに
近接して設けられた舌部とからなり、ケーシングの吸込
側から吸入された空気を前記ロータと舌部とによって生
成される渦流によって吐出側に送出するようにした装置
において、ファンのロータ端部のプレートとケーシング
の吹出口の側面とを略同一の面とするとともに、吸込側
通路における前記渦流の近傍には、このファンのロータ
端部を覆う遮蔽部材を設けたので、ファンのロータの全
長を利用した送風装置を得ることができると共に、この
遮蔽部材によってクロスフローファンの端部に流れ込む
空気量を減らしてこの端部付近で生成される渦流を小さ
くし、これによって吹出口の端部から吹出される空気流
を抑え、騒音を低くすることができるようにした送風装
置を提供できるものである。 また、ロータの端部を覆う遮蔽部材は、舌部と前記ロ
ータとによって生成される渦流の近傍の吸込側通路に設
けられるので、例えば送風装置を空気調和機に使用する
場合は、空調機のドレンパンや熱交換器等、この送風装
置を組込む機器の一部をクロスフローファンのロータの
舌部として利用し、且つその遮蔽部材も同様に形成でき
るなど、極めて簡便に、騒音の低減された、送風装置を
提供できるものである。
【図面の簡単な説明】 第1図は本発明の実施例を示す空気調和機の室内ユニッ
トの分解斜視図、第2図はこの室内ユニットに内蔵され
るドレンパンの斜視図、第3図はこの室内ユニットのク
ロスフローファンと整流板との関係を示す説明図、第4
図はこの室内ユニットの要部断面図である。 5……クロスフローファン、36……吸込側通路、37……
遮蔽部材、41……ロータ端部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小野木 茂 大阪府守口市京阪本通2丁目18番地 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 進士 幹泰 大阪府守口市京阪本通2丁目18番地 三 洋電機株式会社内 (56)参考文献 実開 昭54−100107(JP,U) 実開 昭58−39413(JP,U) 実開 昭57−176693(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F24F 1/00 311

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.クロスフローファンのロータとこれを収納するケー
    シング及びファンのロータに近接して設けられた舌部と
    からなり、ケーシングの吸込側から吸入された空気を前
    記ロータと舌部とによって生成される渦流によって吐出
    側に送出するようにした装置において、ファンのロータ
    端部のプレートとケーシングの吹出口の側面とを略同一
    の面とするとともに、吸込側通路における前記渦流の近
    傍には、このファンのロータ端部を覆う遮蔽部材を設け
    たことを特徴とする送風装置。
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