JP3638355B2 - 空気調和機の室外機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、空気調和機の室外機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図19は、従来の一般的な室外機の概略構成を示した構成図である。図において、1はプロペラファン、2はプロペラファン1の周囲を囲む位置に、プロペラファン1と同心円状に配設されたベルマウス、3はベルマウス2の吹き出し側開口部と連設し、室外機の前面外郭を形成する前面パネル、9は前面パネル3に連なり室外機の外郭側面を形成する側面パネル、13はプロペラファン1に指等が触れることを防止するファンガード、11はプロペラファン1を回転駆動するモータ、10は室外機背面にL字状に配設された熱交換器、14は圧縮機等を配設する機械室、12は該機械室14の仕切り板である。
【0003】
図20は、前記従来例の吹き出し部の拡大図である。図において、2aはプロペラファン1の外周に円筒状に配設されたベルマウス2のリング部、2bは該リング部2aに連設され、室外機奥側に向かって拡開する吸い込み側開口部、2cは前記リング部2aに連設され、室外機前方に向かって拡開し、前面パネル3と連設する吹き出し側開口部を示す。また、9は室外機の側面外郭を構成する側面パネルで、本従来例では前面パネルと一体となっている。
【0004】
また、図21は、特開平6−137608号公報に開示されているベルマウス構造の拡大図である。この構成では、ベルマウスは、リング部2aと、このリング部2aに連設され、断面略半円状をなす吸い込み側開口部2bからなり、開口部2bの内側から室外機前方に向かって一体に連設された円筒部2eと、この円筒部2eに接合されて次第に拡開する湾曲部3aを有する前面パネル3によって構成されている。
【0005】
プロペラファンは、一般的に、熱交換器等の通風抵抗が大きくなると、吹き出し風が外側に拡散する特性を有しているが、図20の構成では、吹き出し側開口部2cの前縁に前面パネル3の平面部が連設しており、拡散した吹き出し風を妨げるものはファンガードのみであり、拡散して吹き出した風は、図に示したAのように室外機の外郭に沿って流れる構成となっている。また、図21の構成では、円筒部2eに連接した湾曲部3aは、外側に拡散した吹き出し風を妨げない位置にあって、吹き出し風は前記と同様、室外機の外郭に沿って図に示したAのように流れる構成となっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
従来の空気調和機の室外機は、以上のように吹き出し風をなるべく妨げないように構成されていたため、吹き出し側の通風抵抗が小さく、ある程度の低騒音化を実現していた。しかしながら、設置条件の変化等によって、吸い込み側の通風抵抗が大きくなった場合には、吹き出し風はさらに外側に拡散し、図20、図21に示すように、室外機前面パネル3の表面に沿って流れ、室外機の側面および上下面に回りこみ、そのまま再度吸い込まれる。いわゆるショートサーキットを起こしやすい欠点があった。特に室外機を複数台横に並べるような設置条件では、隣接する室外機の吹き出し風を吸い込むため、この現象は、より顕著であった。
【0007】
この発明は、上記のような問題点を解消するためになされたもので、ベルマウスおよび前面パネルの構造を改良することにより、設置条件によって通風抵抗が大きくなっても、ショートサーキットが起こりにくく、通常の使用条件では、送風音の小さい室外機を提供するものである。
また、上記の目的を達成するための構造について、パネルを汚れにくくし、また、室外機の組立性を向上させ、また、部品の共通化を図り、また、室外機内のスペースの有効利用を図るものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る空気調和機の室外機は、本体と、この本体背面側に配設された熱交換器と、この熱交換器と対向して配設されたプロペラファンと、本体の前面を形成する前面パネルと、この前面パネルに連接して設けられ、プロペラファンを囲むベルマウスとを備え、前面パネルは前記ベルマウスを囲む形で、本体内側に延設された案内壁を有すると共に、ベルマウスの吹き出し側開口部が本体前面より内側に位置し、プロペラファンの回転軸を含む平面にプロペラファンの翼弦線中心線を回転投影してできる直線と、プロペラファンの回転軸と直交する直線との成す角度をプロペラファンの前傾角δとした場合、ベルマウスの吹き出し側開口部の前縁と前面パネルの前縁とを結ぶ直線とプロペラファンの回転軸との成す角度は、δ+20゜より大きく、60゜より小さいことを特徴とする。
【0010】
この発明に係る空気調和機の室外機は、本体と、この本体背面側に配設された熱交換器と、この熱交換器と対向して配設されたプロペラファンと、このプロペラファンを囲むように設けられ、プロペラファンの外周に形成されたリング部と、室外機前面より奥まった位置にある吹き出し側開口端と、吸い込み側に拡開する吸い込み側開口部とを有するベルマウスと、室外機の前面外郭を形成し、ベルマウスの吸い込み側開口部に連なり、室外機前面より奥まった位置にある平面部と、この平面部に連なり室外機前面より内側に形成された、プロペラファンからの送風の案内して室外機前方へ排出する案内壁とを有する前面パネルとを備え、プロペラファンの回転軸を含む平面にプロペラファンの翼弦線中心線を回転投影してできる直線と、プロペラファンの回転軸と直交する直線との成す角度を前記プロペラファンの前傾角δとした場合、ベルマウスの吹き出し側開口端の前縁と前面パネルの前縁とを結ぶ直線とプロペラファンの回転軸との成す角度は、δ+20゜より大きく、60゜より小さいことを特徴とする。
【0011】
また、この発明に係る空気調和機の室外機は、前面パネルの下部案内壁は、本体奥側より前面側へ傾斜していることを特徴とする。
【0012】
また、この発明に係る空気調和機の室外機は、プロペラファンを駆動する電動機の取り付け用部材を前面パネルに固定したことを特徴とするプロペラファンを駆動する電動機の取り付け用部材を前面パネルに固定したことを特徴とする。
【0013】
また、この発明に係る空気調和機の室外機は、プロペラファンに人間の手等が接触するのを防止するファンガードを、上部は差し込み、下部は固定で前面パネルに取り付けたことを特徴とする。
【0014】
また、この発明に係る空気調和機の室外機は、ベルマウスの外周と前面パネルの案内壁との間に、放射状に補強リブを設けたことを特徴とする。
【0015】
また、この発明に係る空気調和機の室外機は、複数のプロペラファンを有するものにあっては、同一仕様の前面パネルを重合してなることを特徴とする。
【0016】
また、この発明に係る空気調和機の室外機は、ベルマウスの外周と前面パネルの案内壁等で形成される空間に電気部品等を収納したことを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
以下、この発明の実施の形態1を図について説明する。図1はこの発明の実施の形態1による空気調和機の室外機の概略構成図、図2は同ベルマウス及び前面パネルの形状を示した斜視図である。図において、1はプロペラファン、2はプロペラファン1と同心円状に配設されたベルマウスで、ベルマウス2はプロペラファン1の外周に円筒状に形成されたリング部2aと、吸い込み側に拡開する吸い込み側開口部2bとで形成される。3はベルマウス2の吹き出し側開口部と連なり、室外機の前面外郭を形成する前面パネルで、前面パネル3の平面部3aはベルマウス2の吸い込み側開口部2bに連なる。前面パネル3の平面部3aは室外機前面Bより奥まった位置にあり、案内壁である側板4,5、上板6、下板7に連なり、これらは前面パネル3を室外機に固定するためのフランジ8に連なる。ベルマウス2のリング部2aの吹き出し側開口端2dは室外機前面Bより奥まった位置にある。9は前面パネル3に連なり室外機の外郭側面を形成する側面パネル、13はプロペラファン1に指等が触れることを防止するファンガード、11はプロペラファン1を回転駆動するモータ、10は室外機背面にL字状に配設された熱交換器、14は圧縮機等を配設する機械室、12は該機械室14の仕切り板である。
【0018】
図3は、ベルマウス部の拡大図であり、C,Dは吹き出し風の流れを模式的に示したものである。通風抵抗の小さい時は、吹き出し風の拡散は小さく、図3に示す破線Dの様であるが、設置条件等によって通風抵抗が増加すると、風の拡散は大きくなり、図3に示す実線Cのようになる。
【0019】
通風抵抗が大きく、風が拡散してCの方向に吹き出された風は、側板4,5および上板6、下板7に当たり、室外機前方へ排出されるため、室外機の側面や上下面に回りこむことなく、熱交換後の吹き出し風を再度吸い込むショートサーキットを防止することができる。また、この構成では、吸い込み側の内面が平坦になるため、吸い込み風がスムーズに流れ、騒音が低減できる効果がある。
【0020】
実施の形態2.
図4は、この発明の実施の形態2による空気調和機の室外機の概略構成図である。前記実施の形態1と同様、ベルマウス2のリング部2aと、吹き出し側開口部2cは室外機前面Bより奥まった位置にあって、吹き出し側開口部2cは前面パネル3の平面部3aに連接している。前面パネル3は側板4,5、上板6、下板7に連接されており、前記と同様略箱状を形成している。このような構成であっても、吹き出し風に対する作用は前記実施の形態1と同等であり、ショートサーキットを防止できる効果は同様である。
【0021】
実施の形態3.
また、前記実施の形態では、前面パネル3は四角の箱状に形成したものについて説明したが、これは、ベルマウス2の吹き出し風が室外機の側面や上下面に回り込むのを防ぐ形状であれば良く、図5のような円形でも、その他の形状でも良い。また、前記実施の形態では前面パネル3と側面パネル9を別部品としているが、一体で形成しても良い。
【0022】
実施の形態4.
前記実施の形態1〜3で説明した構成によれば、ショートサーキットの防止には役立つが、ベルマウス2と側板の位置関係によっては、吹き出し側の通気抵抗が増加し、騒音が増大する恐れがあり、最適な位置関係が存在する。
【0023】
図6はこの発明の実施の形態4による空気調和機の室外機の概略構成図である。図において、1cはプロペラファン1の回転中心線であり、δは後に説明するファンの前傾角である。また、αはベルマウス2のリング部2aの前縁2dと、側板4の前縁とを結ぶ直線と、前記回転中心線1cとのなす角度で、本実施の形態ではαは、ファンの前傾角δ+30゜に設定している。また、図中のθは吹き出し風の広がりを示す吹き出し角度である。
【0024】
図7はプロペラファン1の前傾角の説明図である。図7において、1aはファンのボス、1bは羽根、1cは回転中心線である。また、1eは、回転中心1cを中心とする半径rの円筒で羽根1bを切断した時の断面図における翼弦線であり、1fは該翼弦線1eの中心点である。1dは前記翼弦線中心点1fを、ボス1a外周から羽根外周まで連続的につないだ翼弦線中心線を、回転中心線1cを含む平面上に回転投影した直線であり、同平面上にあって回転中心線1cと直交する直線1gとのなす角度δをプロペラファンの前傾角と称する。
【0025】
図8は一般的なプロペラファンの吹き出し角度θを、通気抵抗を変化させて測定したものである。プロペラファンの吹き出し角度は通気抵抗が小さいとファンの前傾角δに近づき、通気抵抗が大きいと90゜に近づく傾向がある。通常の設置条件では、θはδ+10゜からδ+15゜程度である。
【0026】
図9は、前記図7の構成において、αを変化させ、通常の設置条件での送風音を測定したものである。図で明らかなように、αがファンの前傾角δに近づく程騒音の増加が見られるが、δ+20゜以上では低騒音である。
【0027】
また、図10は同様にして、通気抵抗が大きく、ショートサーキットを起こしやすいある設置条件にて、x=(吸い込み温度−外気温度)/(吹き出し温度−外気温度)で定義されるショートサーキット率を、実験的に求めたものである。図によれば、αが60゜を越えるとショートサーキット率xが急激に上昇する。
【0028】
以上の結果より、前記αをδ+20゜より大きく、60゜より小さくすれば、通常の設置条件では騒音が小さく、ショートサーキットが起こり易い条件下ではショートサーキットを防止することができる最適の構造を得ることができる。
【0029】
実施の形態5.
図11は、この発明の実施の形態5による空気調和機の室外機の概略構成図である。図において、16は室外機の底板、17は天板、15はファンモータ11を固定支持する支持部材である。前面パネル3は前記と同様略箱状に形成されており、該箱状の前面パネル3の下板7は、室外機奥側より室外機前側が徐々に低くなるように形成されている。
【0030】
このような構成としたので、前面パネル3の下板7の上には、水や埃等がたまりにくく、室外機の美観を損なうことが少なくなる。
【0031】
実施の形態6.
図12は、この発明の実施の形態6による空気調和機の室外機の概略構成図であり、図13はその部分拡大斜視図である。図において、15aはモータの支持部材15の下側の固定部、15bは同部材15の上側固定部を示す。15cは該上側固定部15bの一部に設けられた穴、また、18は前面パネルの上板6に設けられた突起である。モータ11の支持部材15は、下部15aを底板16にボルト等で固定され、上部15bは、前面パネル上板6の一部に設けられた突起18に、モータの支持部材に設けられた穴15cをはめ込むことによって掛止され、さらに強固に固定するためにボルト19で締結されている。
【0032】
このような構成としたので、室外機組立時に前面パネル3とモータの支持部材15を手等で支える必要が無く、組立が容易にできるとともに、ベルマウス2とファン1の軸芯のずれが小さくできる効果がある。
【0033】
また、ここでは、モータの支持部材15の下部15aは、室外機の底板16に固定する方法を説明したが、モータの支持部材は、上下とも同様に前面パネルに固定しても良い。
【0034】
実施の形態7.
図14は、この発明の実施の形態7による空気調和機の室外機の概略構造図であり、図15はその部分拡大図である。図において、20はファンガード13の上側を固定するための固定板であって、21は同下側の固定板である。上側固定板20の上部の位置には、舌部20aが複数設けてある。また、22は前面パネルの上板6の前記舌部20aに対応する位置に設けた穴である。室外機を組み立てる際には前記穴22に、下方向から舌部20aを差し込み、その後下側固定板21に設けた穴と、前面パネルフランジ部8の穴をボルトにて固定する構造となっている。
【0035】
このような構成としたため、ファンガード13の固定が非常に容易に行え、ファン1やファンモータ11の交換作業も容易にできる効果がある。
【0036】
実施の形態8.
図16(a)は、この発明の実施の形態8による空気調和機の室外機の箱状前面パネルの形状を示す斜視図、図16(b)はその断面図である。図において23は、補強用のリブであって、ベルマウス2のリング部2aの前縁から、放射状に、側板4,5および上板6、下板7に接続され、リブの高さは、リング部2aの前縁2dと側板4,5、上板6、下板7の前縁を結んだ直線Cより前方にはみ出さない高さとなっている。
【0037】
このような構造としたので、前面パネル3の強度が向上し、室外機自体が頑強になるとともに、圧縮機等の振動伝播による騒音等の発生を低減できる効果がある。また、リブ23の高さを、ベルマウス2のリング部2aの前縁2dと側板4,5および上板6、下板7の前縁を結んだ直線よりもはみ出さない範囲としたので、吹き出し風を妨げず、低騒音を維持できる。
【0038】
実施の形態9.
図17は、この発明の実施の形態9による空気調和機の室外機の概略構成図である。図17(a)に示す室外機は容量の小さい仕様のもので、図17(b)に示す室外機は図17(a)の2倍程度の容量を有する室外機である。図17(b)に示す室外機は、プロペラファン1を2個用いる仕様であり、箱状の前面パネル3は図17(a)と同じものを縦に2段重ねた構成となっている。
【0039】
このような構成としたので、容量の異なる室外機でも、同じ仕様の前面パネル3を使用でき、金型費を節約することができる。
【0040】
実施の形態10.
図18はこの発明の実施の形態10による空気調和機の室外機の概略構成図である。図において、24はベルマウス2のリング部2aの前縁2eを含む平面と、前面パネル3の平面部3aに挟まれた空間であり、24には電気部品等が収納されている。25は該空間24に収納された電気部品等を覆う形状で、前記平面Eより前方にはみ出さない位置に設けられた蓋である。
【0041】
このような構成としたので、室外機内のスペースを有効に利用でき、室外機自体の小形化が図れる。
【0042】
【発明の効果】
この発明に係る空気調和機の室外機は、本体と、この本体背面側に配設された熱交換器と、この熱交換器と対向して配設されたプロペラファンと、本体の前面を形成する前面パネルと、この前面パネルに連接して設けられ、プロペラファンを囲むベルマウスとを備え、前面パネルは前記ベルマウスを囲む形で、本体内側に延設された案内壁を有すると共に、ベルマウスの吹き出し側開口部が本体前面より内側に位置し、プロペラファンの回転軸を含む平面にプロペラファンの翼弦線中心線を回転投影してできる直線と、プロペラファンの回転軸と直交する直線との成す角度をプロペラファンの前傾角δとした場合、ベルマウスの吹き出し側開口部の前縁と前面パネルの前縁とを結ぶ直線とプロペラファンの回転軸との成す角度は、δ+20゜より大きく、60゜より小さくしたので、熱交換器等の通風抵抗が大きくなり、吹き出し風が外側に拡散した場合でも、ベルマウスを囲む案内壁により本体の側面および上下面への風の回り込みを防ぎ、ショートサーキットが防止できると共に、吸い込み風がスムーズに流れ、騒音を小さくできる。また、通常の通風抵抗の場合は吹き出し風の妨げにならず、通風抵抗が大きい場合にはショートサーキットを防止できる。
【0044】
この発明に係る空気調和機の室外機は、本体と、この本体背面側に配設された熱交換器と、この熱交換器と対向して配設されたプロペラファンと、このプロペラファンを囲むように設けられ、プロペラファンの外周に形成されたリング部と、室外機前面より奥まった位置にある吹き出し側開口端と、吸い込み側に拡開する吸い込み側開口部とを有するベルマウスと、室外機の前面外郭を形成し、ベルマウスの吸い込み側開口部に連なり、室外機前面より奥まった位置にある平面部と、この平面部に連なり室外機前面より内側に形成された、プロペラファンからの送風の案内して室外機前方へ排出する案内壁とを有する前面パネルとを備え、プロペラファンの回転軸を含む平面にプロペラファンの翼弦線中心線を回転投影してできる直線と、プロペラファンの回転軸と直交する直線との成す角度を前記プロペラファンの前傾角δとした場合、ベルマウスの吹き出し側開口端の前縁と前面パネルの前縁とを結ぶ直線とプロペラファンの回転軸との成す角度は、δ+20゜より大きく、60゜より小さくしたので、熱交換器等の通風抵抗が大きくなり、吹き出し風が外側に 拡散した場合でも、ベルマウスを囲む案内壁により本体の側面および上下面への風の回り込みを防ぎ、ショートサーキットが防止できると共に、吸い込み風がスムーズに流れ、騒音を小さくできる。また、通常の通風抵抗の場合は吹き出し風の妨げにならず、通風抵抗が大きい場合にはショートサーキットを防止できる。
【0045】
また、この発明に係る空気調和機の室外機は、前面パネルの下部案内壁は、本体奥側より前面側へ傾斜している構成にしたので、前面パネルの下部案内壁に水やごみが溜りにくく、汚れを防止できる。
【0046】
また、この発明に係る空気調和機の室外機は、プロペラファンを駆動する電動機の取り付け用部材を前面パネルに固定したので、プロペラファンとベルマウスの同心度が容易に確保でき、組立性がよい。
【0047】
また、この発明に係る空気調和機の室外機は、プロペラファンに人間の手等が接触するのを防止するファンガードを、上部は差し込み、下部は固定で前面パネルに取り付けたので、ファンガードの組立性を向上できる。
【0048】
また、この発明に係る空気調和機の室外機は、ベルマウスの外周と前面パネルの案内壁との間に、放射状に補強リブを設けたので、ベルマウスおよび前面パネルの強度が向上し、振動・騒音を抑制できる。
【0049】
また、この発明に係る空気調和機の室外機は、複数のプロペラファンを有するものにあっては、同一仕様の前面パネルを重合してなる構成にしたので、部品の共通化が図れる。
【0050】
また、この発明に係る空気調和機の室外機は、ベルマウスの外周と前面パネルの案内壁等で形成される空間に電気部品等を収納したので、本体内のスペースを有効に利用でき、室外機の小型化ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1による空気調和機の室外機の概略構成図である。
【図2】 この発明の実施の形態1による空気調和機の室外機における前面パネルの斜視図である。
【図3】 この発明の実施の形態1による空気調和機の室外機の吹き出し部の拡大図である。
【図4】 この発明の実施の形態2による空気調和機の室外機の吹き出し部の拡大図である。
【図5】 この発明の実施の形態3による空気調和機の室外機における前面パネルの斜視図である。
【図6】 この発明の実施の形態4による空気調和機の室外機の吹き出し部の拡大図である。
【図7】 この発明の実施の形態4による空気調和機の室外機のプロペラファン前傾角の説明図である。
【図8】 この発明の実施の形態4による空気調和機の室外機の吹き出し角度の測定結果を示す図である。
【図9】 この発明の実施の形態4による空気調和機の室外機の送風音の測定結果を示す図である。
【図10】 この発明の実施の形態4による空気調和機の室外機のショートサーキット率の測定結果を示す図である。
【図11】 この発明の実施の形態5による空気調和機の室外機の概略構成図である。
【図12】 この発明の実施の形態6による空気調和機の室外機の概略構成図である。
【図13】 この発明の実施の形態6による空気調和機の室外機の部分拡大斜視図である。
【図14】 この発明の実施の形態7による空気調和機の室外機の概略構成図である。
【図15】 この発明の実施の形態7による空気調和機の室外機の部分拡大斜視図である。
【図16】 (a)この発明の実施の形態8による空気調和機の室外機の前面パネルの斜視図、(b)この発明の実施の形態8による空気調和機の室外機の前面パネルの断面図である。
【図17】 (a)この発明の実施の形態9による空気調和機の室外機の概略構成図(容量小)、(b)この発明の実施の形態9による空気調和機の室外機の概略構成図(容量大)である。
【図18】 この発明の実施の形態10による空気調和機の室外機の概略構成図である。
【図19】 従来の空気調和機の室外機の概略構成図である。
【図20】 従来の空気調和機の室外機の吹き出し部の拡大図である。
【図21】 他の従来の空気調和機の室外機のベルマウスの拡大図である。
【符号の説明】
1 プロペラファン、2 ベルマウス、2d ベルマウスのリング部前縁、3 前面パネル、4,5 側板、6 上板、7 下板、10 熱交換器、15 モータの支持部材、20 ファンガードの上側保持部材、21 ファンガードの下側保持部材、22 前面パネル上板の穴、23 補強リブ、24 前面パネルの空間、α 前面パネルの側板前縁位置を示す角度、δ プロペラファンの前傾角、θ プロペラファンの吹き出し角度。

Claims (8)

  1. 本体と、この本体背面側に配設された熱交換器と、この熱交換器と対向して配設されたプロペラファンと、前記本体の前面を形成する前面パネルと、この前面パネルに連接して設けられ、前記プロペラファンを囲むベルマウスとを備え、前記前面パネルは前記ベルマウスを囲む形で、前記本体内側に延設された案内壁を有すると共に、前記ベルマウスの吹き出し側開口部が前記本体前面より内側に位置し、プロペラファンの回転軸を含む平面に前記プロペラファンの翼弦線中心線を回転投影してできる直線と、前記プロペラファンの回転軸と直交する直線との成す角度を前記プロペラファンの前傾角δとした場合、前記ベルマウスの吹き出し側開口部の前縁と前面パネルの前縁とを結ぶ直線と前記プロペラファンの回転軸との成す角度は、δ+20゜より大きく、60゜より小さいことを特徴とする空気調和機の室外機。
  2. 本体と、
    この本体背面側に配設された熱交換器と、
    この熱交換器と対向して配設されたプロペラファンと、
    このプロペラファンを囲むように設けられ、該プロペラファンの外周に形成されたリング部と、室外機前面より奥まった位置にある吹き出し側開口端と、吸い込み側に拡開する吸い込み側開口部とを有するベルマウスと、
    室外機の前面外郭を形成し、前記ベルマウスの吸い込み側開口部に連なり、室外機前面より奥まった位置にある平面部と、この平面部に連なり室外機前面より内側に形成された、前記プロペラファンからの送風の案内して室外機前方へ排出する案内壁とを有する前面パネルと、
    を備え、プロペラファンの回転軸を含む平面に前記プロペラファンの翼弦線中心線を回転投影してできる直線と、前記プロペラファンの回転軸と直交する直線との成す角度を前記プロペラファンの前傾角δとした場合、前記ベルマウスの吹き出し側開口端の前縁と前面パネルの前縁とを結ぶ直線と前記プロペラファンの回転軸との成す角度は、δ+20゜より大きく、60゜より小さいことを特徴とする空気調和機の室外機。
  3. 前面パネルの下部案内壁は、本体奥側より前面側へ傾斜していることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の空気調和機の室外機。
  4. プロペラファンを駆動する電動機の取り付け用部材を前面パネルに固定したことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の空気調和機の室外機。
  5. プロペラファンに人間の手等が接触するのを防止するファンガードを、上部は差し込み、下部は固定で前面パネルに取り付けたことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の空気調和機の室外機。
  6. ベルマウスの外周と前面パネルの案内壁との間に、放射状に補強リブを設けたことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の空気調和機の室外機。
  7. 複数のプロペラファンを有するものにあっては、同一仕様の前面パネルを重合してなることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の空気調和機の室外機。
  8. ベルマウスの外周と前面パネルの案内壁等で形成される空間に電気部品等を収納したことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の空気調和機の室外機。
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