JP3764194B2 - 空気調和機の室内機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は天吊形空気調和機に係り、特に室内ユニットの強度の改善、ケーシングから吹出される気流の乱れの低減及び部品点数の削減に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図6は従来の空気調和機を示す断面図であり、図において、1は空気調和機の外郭の一部を構成する天板、2は熱交換器室、3は送風機室であり、内壁板4により仕切られている。内壁板4には複数の送風口5が設けられ、ケーシング6、ファン7が配置されている。8は吹出口、9は空気調和機を制御する電気品箱、10はケーシング補助部材である。図7は従来の空気調和機の内部部分斜視図であり、図において、17は送風口5開口時に残され、曲げ加工されたケーシング上・下面フランジ、19はケーシング固定ネジである。
【0003】
次に動作について説明する。空気調和機の外郭の一部を構成する天板1には熱交換器室2と送風機室3とを仕切る内壁板4が一体又は別部品として形成されている。内壁板4には複数の送風口5が設けられており、それぞれケーシング6及びファン7が配置されている。このケーシング6及びファン7により吸込まれた空気は送風口5より熱交換器室2に送られ熱交換されて吹出口8より吹き出される。近年の空気調和機は送風機音を低減させるためケーシング6及びファン7の拡大が計られ、電気品箱9等の組込みを含め送風機室3のスペースが不足し、ケーシング6の吹出口部を熱交換器室2に突出させた配置となっている。ケーシング6の送風機室3へ組込み上、ケーシング6の吹出口先端は、上、下面が内壁板4の送風口5を開口する際に残したフランジ17を曲げることで成形し、両側面は、ケーシング補助部材10により補われ、それらを内壁板4の各送風口5に設けることで、ケーシング6の欠けを防止し送風機音の悪化を防止する。しかしケーシング6の吹出口先端と天板1との段差等により気流は乱れ送風機音の低減がなかなか計れないのが現状である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来の空気調和機は以上のように構成されているので、内壁板4に設けられた複数の送風口5にはケーシング補助部材10を必要とし、部品点数が多くなりコストアップとなるほか、吹出口先端と天板1との段差による気流の乱れによる送風音の悪化が問題であった。また、内壁板4に複数の送風口5を設けることによる内壁板4及び空気調和機全体の強度を低下させ送風機の振動伝搬の原因となる等の問題点があった。
【0005】
この発明は上記のような問題点を解消するためになされたもので、ケーシングから吹出される気流の乱れを低減するとともに空気調和機の強度を高めること、さらに部品点数の少ない安価な空気調和機の室内機を得ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1の空気調和機の室内機は、本体外郭の上面を形成する天板と、この本体を送風機室及び熱交換室に仕切り、複数の送風口が設けられた内壁板と、送風機室に配設されたファンを収納したケーシングとを有し、前記本体の長手方向にケーシングを配列した空気調和機の室内機において、ケーシング吹出口の上面に連なり、天板の長手方向に熱交換室側に張り出して形成された天板補強手段と、ケーシング吹出口の下面に連なり、内壁板の長手方向に熱交換室側に張り出して形成された内壁板補強手段と、ケーシング吹出口の側面に連なる内壁板の送風口開口時に残され、曲げ加工されたフランジ部とを備え、天板補強手段と、内壁板補強手段と、フランジ部とで熱交換室側の吹出口先端部を形成し、吹出口先端部は送風機室側のケーシングになだらかに取り付けられることを特徴とする。
【0007】
請求項2の空気調和機の室内機は、請求項1記載のものにおいて、天板補強手段を内壁板の取り付け台として利用し、取り付け手段を天板補強手段の天板側凹部に収納したものである。
【0008】
請求項3の空気調和機の室内機は、請求項1記載のものにおいて、熱交換室の下部にドレンパンを有し、内壁板補強手段が前記ドレンパンの上方向位置決め手段を兼ねることを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
以下、この発明の実施の形態1を図について説明する。図1はこの発明の実施の形態1による空気調和機の断面図、図2はその内部部分斜視図、図3はその長手方向全体を示す斜視図である。図において、1は天板、2は熱交換器室、3は送風機室、4は内壁板、5は送風口、6はケーシング、7はファンである。8は吹出口、9は電気品箱であり、11は天板1に形成された天板補強手段である天板補強リブ、12は内壁板4に形成された内壁板補強手段である内壁板補強リブである。15は空気調和機の外郭に形成される天板補強リブ11の凹部、16は内壁板4を天板補強リブ11に固定する取り付け手段であるネジ、18は送風口5開口時に残され、曲げ加工されたケーシング両側面フランジ、19はケーシング固定ネジ、20はドレンパンである。
【0010】
次に動作について説明する。空気調和機の外郭の一部を構成する天板1には、ケーシング6の吹出口形状の上面一部を形成する天板補強リブ11が絞り又は曲げ加工にて内側に張り出して図3に示すように、空気調和機の長手方向ほぼ全域に形成されている。また天板補強リブ11上には内壁板4が固定されており、内壁板4にて熱交換器室2と送風機室3が仕切られている。内壁板4には複数の送風口5が設けられており送風口5を開口する際に残したフランジ18を曲げ加工することでケーシング6の吹出口両側面が成形されている。また内壁板4には、ケーシング6の吹出口下面形状の一部を形成する熱交換室2側に張り出した内壁補強リブ12が空気調和機長手方向ほぼ全域に絞り又は曲げ加工により形成され、それぞれの送風口5にケーシング6が送風機室3側よりケーシング固定ネジ19により内壁板4に固定されファン7が配置される。
【0011】
このケーシング6及びファン7により吸込まれた空気は送風口5より熱交換器室2に送られ、熱交換されて吹出口8より吹き出される。送風機音の低減のためケーシング6及びファン7の拡大が計られ、電気品箱9等の組込みにより、送風機室3のスペースが不足し、ケーシング6の吹出口先端を熱交換器室2内に突出させる部品配置としても、天板1の天板補強リブ11及び内壁板4の内壁板補強リブ12により吹出口先端部が形成されているので補助部材が不要となり、また天板1と天板補強リブ11との段差は絞り及び曲げ加工にてなだらかに形成することで解消されている。
【0012】
また、ケーシング6の吹出口形状の一部を天板1に形成する事により空気調和機外郭にできる天板補強リブ11の凹部15の空間を利用し空気調和機を構成する他部材、例えば内壁板4等の取り付け台とする事で、ネジ16で固定した場合、ネジ16先端の外郭への突出を防止できる。
【0013】
内壁板4に内壁板補強リブ11を設け図1のように配置することで、熱交換器室2に発生する露を回収するドレンパン20の上方向位置決め部品を兼ねることも可能である。
【0014】
この実施の形態によれば、ケーシング吹出口形状の上辺と下辺を天板1及び内壁板4に絞り又は曲げ加工によりユニット長手方向ほぼ全域に形成したので、空気調和機の強度は高められ、また、ケーシング補助部材も不要となる。ケーシング吹出口と天板との段差も少なくなるため気流の乱れは低減し低騒音で丈夫な部品点数の少ない安価な空気調和機を得られる効果がある。
【0015】
また、天板補強リブ11の底面を内壁板4の取り付け台とすることで、ユニット外郭へのネジ等の突出は防止され、安全でデザイン性に勝れた空気調和機が得られる。
【0016】
また、内壁板補強リブ12をドレンパン20の上方向位置決めに利用できるので部品点数が減り安価な空気調和機が得られる。
【0017】
実施の形態2.
なお前記実施の形態では、天板1に天板補強リブ11、内壁板4に内壁板補強リブ12を形成したものを示したが、図4,図5に示すように天板1に別部品としてケーシング6の吹出口形状の一部を形成した天板補強手段である天板補強部材13を天板1の長手方向ほぼ全域にわたり設けてもよい。また内壁板4についても同様にケーシング6の吹出口形状の一部を形成する内壁板補強手段である内壁補強部材14を内壁板4の長手方向ほぼ全域にわたり設けても実施の形態1と同様の効果を奏する。
【0018】
【発明の効果】
請求項1の空気調和機の室内機は、本体外郭の上面を形成する天板と、この本体を送風機室及び熱交換室に仕切り、複数の送風口が設けられた内壁板と、送風機室に配設されたファンを収納したケーシングとを有し、前記本体の長手方向にケーシングを配列した空気調和機の室内機において、ケーシング吹出口の上面に連なり、天板の長手方向に熱交換室側に張り出して形成された天板補強手段と、ケーシング吹出口の下面に連なり、内壁板の長手方向に熱交換室側に張り出して形成された内壁板補強手段と、ケーシング吹出口の側面に連なる内壁板の送風口開口時に残され、曲げ加工されたフランジ部とを備え、天板補強手段と、内壁板補強手段と、フランジ部とで熱交換室側の吹出口先端部を形成し、吹出口先端部は送風機室側のケーシングになだらかに取り付けられる構成にしたので、本体の強度が高められ、ケーシング補助部材も不要となると共に、ケーシング吹出口と天板との段差も少なくなるため気流の乱れは低減し、低騒音で丈夫な部品点数の少ない安価な空気調和機の室内機が得られる。
【0019】
請求項2の空気調和機の室内機は、請求項1記載のものにおいて、天板補強手段を内壁板の取り付け台として利用し、取り付け手段を天板補強手段の天板側凹部に収納したので、安全で意匠性に優れた空気調和機の室内機が得られる。
【0020】
請求項3の空気調和機の室内機は、請求項1記載のものにおいて、熱交換室の下部にドレンパンを有し、内壁板補強手段が前記ドレンパンの上方向位置決め手段を兼ねる構成にしたので、部品点数の少ない安価な空気調和機の室内機が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1による空気調和機の室内機の断面図である。
【図2】 この発明の実施の形態1による空気調和機の室内機の内部部分斜視図である。
【図3】 この発明の実施の形態1による空気調和機の室内機の全体斜視図である。
【図4】 この発明の実施の形態2による空気調和機の室内機の断面図である。
【図5】 この発明の実施の形態2による空気調和機の室内機の内部部分斜視図である。
【図6】 従来の空気調和機の室内機の断面図である。
【図7】 従来の空気調和機の室内機の内部部分斜視図である。
【符号の説明】
1 天板、2 熱交換器、3 送風機室、4 内壁板、6 ケーシング、7 ファン、8 プロペラファン、9 ファンモータ、11 天板補強リブ、12 内壁板補強リブ、13 天板補強部材、14 内壁板補強部材、15 凹部、16 ネジ、31 制御装置。
Claims (3)
- 本体外郭の上面を形成する天板と、この本体を送風機室及び熱交換室に仕切り、複数の送風口が設けられた内壁板と、前記送風機室に配設されたファンを収納したケーシングとを有し、前記本体の長手方向に前記ケーシングを配列した空気調和機の室内機において、前記ケーシング吹出口の上面に連なり、前記天板の長手方向に前記熱交換室側に張り出して形成された天板補強手段と、前記ケーシング吹出口の下面に連なり、前記内壁板の長手方向に前記熱交換室側に張り出して形成された内壁板補強手段と、前記ケーシング吹出口の側面に連なる前記内壁板の送風口開口時に残され、曲げ加工されたフランジ部とを備え、前記天板補強手段と、前記内壁板補強手段と、前記フランジ部とで前記熱交換室側の吹出口先端部を形成し、該吹出口先端部は前記送風機室側のケーシングになだらかに取り付けられることを特徴とする空気調和機の室内機。
- 天板補強手段を内壁板の取り付け台として利用し、取り付け手段を前記天板補強手段の天板側凹部に収納したことを特徴とする請求項1記載の空気調和機の室内機。
- 熱交換室の下部にドレンパンを有し、内壁板補強手段が前記ドレンパンの上方向位置決め手段を兼ねることを特徴とする請求項1記載の空気調和機の室内機。
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