JPH0141054Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は器体前部に開設せる吸込口より室内空
気を吸込し、器体内部にてきわめて効率的に熱交
換を行なわしめると共に該熱交換空気を器体上部
の吹出口より室内に配気し常時、理想的な空調展
開を求め得ようとするものであつて、特に従来空
調機において欠点と為されていた運転時発生の機
動音、空気音を確実に阻止消音し、殆んど無音で
静粛なエアーコンデイシヨナーを提供しようとす
るものである。

以下、本考案の具体例構造を例示する壁面埋込
用タイプに付いて詳説すると、背高、縦長形状の
機体１の略中間部に仕切板２を配設し、前部に熱
交換通路３を、また背部に空気送風通路４を形成
設けると共に、該熱交換通路３を機体１前部上方
に開設せる吸込口５に、空気通風通路４を機体１
上方の吹出口６に夫々連通し、前記熱交換通路３
内に熱交換コイル７、ドレンパン８、モータ９、
送風機１０、操作バルブ１１の諸機構を各配置し
てなるＵ形状タイプのエアーコンデイシヨナーに
おいて、前記機体１の前部に、内部に消音材１３
を一体的に組込んでなる前板１２を装設し、更に
前記空気送風通路４の上方吹出口６近傍箇処に消
音機構１４を配設せしめたことを特徴とする。

なお、前記前板１２内の消音材１３としては、
例えば消音ボードを用いることが最適であり、他
に該前板１２に代えて消音ボード材を直接に利用
することも一考である。

なお、図面中符号１５はフイルター、１６は熱
媒体水出口、１７は水入口、１８は電装ボツクス
を夫々示めす。

本考案は前記の如く通風路Ｕ形状タイプのエア
ーコンデイシヨナーにおいて機体１の前部に消音
材１３を一体的に組込んでなる前板１２を装設
し、且つ空気送風通路４の上方吹出口６近傍辺に
消音機構１４を配設したものであるから、モータ
９、送風機１０等の機動部分から発生せる機動音
は前板１２内の消音材１３にて消音除去し、外部
えの発音が完全に遮音し、而も吹出口６からの送
風音も消音機構１４によつて阻止され、殆んど音
響のない静粛な送風状態が求めることができ得る
のである。

従つて、病院、ホテル、研究所、図書勉強室等
には最適なるエアーコンデイシヨナーと謂えよ
う。

更に本考案は送風通路が単なる従来のＵ形状通
路と異なり機体１全体が背高縦長形状にて形成さ
れているがために、こも設置面が寡小であるは勿
論のこと、前記熱交換通路３内に操作バルブ１１
等の諸機構の配置スペースが充分にて自在であ
り、以て機体前部よりの点検操作が非常に簡単容
易に行なわれると共に、後部空気送風通路４も全
長が背高細長に形成し、此れが恰も煙突作用の如
く強力なる吸揚作用が期待得られ空調効果はもと
より、その消費電力も大巾に節減できる等、顕著
なる効果をも併せ有するものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案に係るエアーコンデイシヨナーの
実施の態様を例示し、第１図は正面図にて内部機
構を明示する。第２図は同上、縦断側面図であ
る。 符号の説明、１……機体、２……仕切板、３…
…熱交換通路、４……空気通風通路、５……吸込
口、６……吹出口、１２……前板、１３……消音
材、１４……消音機構。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 背高、縦長形状の機体１の略中間部に仕切板２
   を配設して前部に熱交換通路３を、また背部に空
   気送風通路４を形成設けると共に、該熱交換通路
   ３を機体１前部上方に開設せる吸込口５に空気送
   風通路４を機体１上方の吹出口６に夫々連通し、
   前記熱交換通路３内に熱交換コイル７、ドレンパ
   ン８、モータ９、送風機１０、操作バルブ１１の
   諸機構を各配置してなるＵ型状タイプのエアーコ
   ンデイシヨナーにおいて、前記機体１の前部に、
   内部に消音材１３を一体的に組込んでなる前板１
   ２を装設し、更に前記空気送風通路４の上方吹出
   口６近傍箇処に消音機構１４を配設せしめたこと
   を特徴とするエアーコンデイシヨナー。