JPS6034023B2 - 縦形ル−ムエアコンデイシヨナ - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は縦形（幅寸法より高さの方が大きい）ルームエ
アコンディショナに関するものである。

縦形ルームエアコンディショナの従来例の断面図を第１
図に、上から見た断面図を第２図にまた斜視図を第３図
に示す。各図において１はほぼ水平面を基調とするベー
ス、４はベース１に取付けられた室内側２と室外側３と
を仕切る仕切板、８は仕切板４に取付けられたファンモ
ータ、２８および２９はそれぞれファンモータ８の両軸
端に取付けられた室内用ファン、室外ファンである。

９は室内側に配設された蒸発器、２７は室内ファンケー
シングである。

６は室外側に配設された凝縮器、７は室外ファンケーシ
ングである。

１０は全体を覆うキャビネット、１１はキャビネット１
０の外側に設けられた窓などの裾付枠にルームエアコン
ディショナを固定するための据付座、１２はキャビネッ
ト１０の前面に取付けられたイ劫鉾カバーである。

このような縦形ルームエアコンディショナの構成は、そ
れ以前にあった横形（高さよりも幅寸法の方が大きい）
のウィンド形ルームエアコンディショナの基本構造をそ
のまま踏襲したものである。

横形の裾付けは予め準備した平らな台の付いた枠または
アングル材にベースーを据付けるという方法であるので
、ベース１が据付けの基準となり重要な役割を果してい
た。

しかしながら縦形ルームエアコンディショナの据付けに
おいては、キャビネット１０の外側に取付けた裾付座１
１が重要であって、据付面から見るとべ−ス１がほぼ平
らな面をもっということはほとんど意味がない。熱交換
器とファンとの関係においても、ルームエアコンディシ
ョナの幅寸法を狭くするためには凝縮器６の内側にある
室外ファン２９、あるいは蒸発器９の内側にある室内フ
ァン２８のそれぞれのファン外径は小さくなり、そのた
め風量を確保するのに複数個のファンおよびファンモー
タ８が必要となり、構造が複雑になる欠点があった。本
発明の目的は上記した従来技術の欠点をなくし、単純な
構造でしかも幅寸法の狭い縦形ルームエアコンヂィショ
ナを提供するものである。 上記目的を達成するために
本発明は、ほぼ同一平面に形成した据付用の外周部を有
する仕切板を設け、該仕切板に圧縮機およびファンモー
タを取付け、前記仕切板にほぼ平行な平面に熱交換器を
配談し、該熱交換器がファンの左右両側面と接する部分
を削除するという基本的な構成を採用したものである。
以下本発明を実施例によって説明する。

第４図は第１の実施例を示す断面図、第５図は第４図の
室外側キャビネット２４を外した状態を示すＡ方向矢視
図、第６図は第４図の室内側キャビネット２５を外した
状態を示すＢ方向矢視図である。

各図において第１図と同一番号を付したものは同一部分
である。

４は同一平面に形成した裾付用の外周部４ａを有する仕
切板であって、外周部４ａには裾付用穴１５および切欠
１６が穿設されている。

５は防振支持体１７ａ（ゴム）を介して取付座１７で仕
切板４に取付けられた圧縮機、８は取付座１８によって
圧縮機５の上方に取付けられたファンモータである。

２５は仕切板４に固着された断熱材（ウレタンフオーム
）であって、断熱材２５は室内側２と室外側３の間で熱
が移動するのを防止している。

６は仕切板４とほぼ平行な平面で圧縮機５およびファン
モータ８を取囲むように環状に形成した凝縮器であって
、室外ファン２９の左右両側面と接する部分およびファ
ン上方の部分を削除してあり、取付座１３によって仕切
板４の室外側に取付けられている。

９は仕切板４とほぼ平行な平面で逆Ｕ字形に形成した蒸
発器であって、室内ファン２９の左右両側面と接する部
分およびファン上方の部分を削除してあり、取付座１３
によって仕切板４の室内側に取付けられている。

２６は蒸発器９の下方に配設された霧受皿２６は蒸発器
９の表面で結露して落下する水滴を受ける血である。

３０は露受皿２６の下部に位置する電気品室である。

２３は室内側２を覆うように形成した室内側キャビネッ
トであって、室内側キャビネット２３の吸込口２３ａは
蒸発器９に対向して室内側キャビネット２３の両側面お
よび上面に開口し、そこにグリル（図示せず）が設けら
れている。

また室内側キャビネット２３の吐出口２３ｂは室内ファ
ン２８に対向してマウスリン状に形成されている。一方
２４は室内側３を覆うように形成した室外側キャビネッ
トであって、室外側キャビネット２４の吸込口２４ａは
凝縮器６に対向して室外側キャビネット２４の両側面お
よび上下面に閉口し〜そこりグリル（図示せず）が設け
られている。また室外側キャビネット２４の吐出口２４
ｂは室外ファン２９に対向してマウスリング状に形成さ
れている。このように構成した縦形ルームエアコンディ
ショナは、仕切板４の外周部４ａに設けた裾付用の穴１
５および切欠１６を利用して容易に取付枠に固定するこ
とができる。

この実施例においては室内空気は室内側キャビネット２
３の吸込口２３ａから吸込まれ、室内側ファン２８によ
って蒸発器９を通って矢印方向へ送られた後、吐出口２
３ｂから室内へ吐出される。一方室外空気は室外側キャ
ビネット２４の吸込口２４ａから吸込まれ、室外ファン
２９によって環状の凝縮器６を通って矢印方向へ送られ
た後、吐出口２４ｂから室外へ吐出される。上記のよう
に室内側２および室外側３において、それぞれのファン
両側面と接する部分の熱交換器を削除したので、幅寸法
の狭い縦形ルームエアコンディショナにおいてもファン
の外径を大きくすることができる。

さらに、上記のように空気を室内側２では両側面および
上面、室外側３では両側面および上下面に配設した熱襖
器を経てファンへ送るようにしたので通風抵抗が小さく
風量を増加できると同時に、室内側ファン２８および室
外側ファン２９による騒音を低くすることができ、さら
にファンモータ８の消費電力を低減させることができる
という理想的な冷房ができる。次に、第７図および第８
図は本発明の第２の実施例を示すものであって、第１の
実施例における室外側３の凝縮器９および室内側２の蒸
発器６の変形例である。本実施例では第４図に示した第
１の実施例における室内ファン２８および室外ファン２
９のそれぞれの下部に熱交換器を増設したものである。

この場合、増設した熱交換器に対向してキャビネットに
関口（図示せず）を設け、そこにグリル（図示せず）を
設けるようにした。このような構成であるから熱交換器
をさらに大きくすることができ、通風抵抗が４・さく風
量を増加することができ、室内ファン２８および室外フ
ァン２９による騒音も低くでき、さらにファンモータ８
の消費電力を低減させることができる。また、上記第１
および第２の実施例においては仕切板４を平板としたが
、圧縮機５やファンモータ８を取付ける部分を室内側２
へ凸状に絞るようにしてもよい。

このようにすればファンを熱交換器の内側に設置した構
造と合わせてルームエアコンディショナの奥行寸法を短
くすることができる。以上詳細に説明したように本発明
によれば、ほぼ同一平面上に形成した外周部を有する仕
切板を設け、該仕切板に圧縮機およびファンモータを取
付け、前記ファンモータの両髄端にそれぞれが室内側お
よび室外側に位置するように室内ファンおよび室外ファ
ンを取付け、室内側に室内ファンの左右両側面と接する
部分を削除し且つその主要な部分を前記仕切板とほぼ平
行な平面にて逆Ｕ字形に形成した蒸発器を設け、室外側
に室外ファンの左右両側面と接する部分を削除し、且つ
その主要な部分を前記仕切板とほぼ平行な平面にて環状
に形成した凝縮器を設け室外空気が前記凝縮器を経て前
記室外ファンへ送られるように室外側キャビネットを形
成し、室内空気が前記蒸発器を経て前記室内ファンへ送
られるように室内側キャビネットを形成するようにした
ので、次のような効果がある。

‘１｝ 凝縮器を杜功板とほぼ平行な平面で環状に巻き
凝縮器に対向して室外側キャビネットの吸込口をほぼ全
周に設けることにより凝縮器を通過する通風路の面積を
広くとったので、通風抵抗が小さく風量が増加し、室外
ファンによる騒音を低減するとともに、ファンモータの
消費電力を低減することができる。

また通風抵抗が少ないことから吐出口を出た後も風の広
がりは少ないので吐出空気をすぐ吸込むショートサーッ
トが防げる‘２’蒸発器を仕切板とほぼ平行な平面で逆
Ｕ字形に巻き、蒸発器に対向して室内側キャビネットの
吸込口を底面を除くほぼ全周に設けることにより蒸発器
を通過する通風路の面積を広くとったので、通風抵抗が
小さく風量が増加し、室内ファンによる騒音を低減する
とともに、ファンモータの消費電力を低減することがで
きる。

また通風抵抗が少ないことから吐出口を出た後も風の広
がりは少ないのでショートサーキットが防げる。｛３１
室内側および室外側において、それぞれのファンの左
右両側面と接する部分の熱交換器を削除したのでファン
外径を大きくでき、且つルームエアコンデイショナの幅
寸法を狭くすることができる。

‘４１ 従来構造の基本部品であったベースを取除き、
その代りに仕切板を基本部品とする構成をとったので、
構造が簡単で組立てが容易である。

【５１ さらに次のａ〜ｃの構成をとったので、材料費
、加工費が低減する。

ａ 仕切板の外周部に裾付座の機能をもたせて従来の据
付座を廃止した。

ｂ 室内側キャビネットの吐出口で室内ファンケーシン
グの機能を持たせ、室外側キャビネットの出口で室外フ
ァンケーシンの機能を持たせた。

ｃ 圧縮機を仕切板に取付ける構造としたため従釆のベ
ースを廃止した。

【図面の簡単な説明】

第１図は縦形ルームエアコンディショナの従来例を示す
断面図、第２図は第１図の縦形ルームエアコンディショ
ナの上から見た断面図、第３図は第１図に示す縦形ルー
ムエアコンディショナの斜視図、第４図は本発明の一実
施例を示す断面図、第５図は第４図の室外側キャビネッ
ト２４を外した状態を示すＡ方向矢視図、第６図は第４
図の室内側キャビネット２３を外した状態を示すＢ方向
矢視図、第７図は本発明の第２の実施例を示す第４図の
室外側キャビネット２４を外した状態のＡ方向矢視図、
第８図は本発明の第２の実施例を示す第４図の室内側キ
ャビネット２３を外した状態のＢ方向矢視図である。 ４・・・仕切板、４ａ・・・位切板の外周部、５・・・
圧縮機、６…凝縮器、８…ファンモータ、９・・・蒸発
器、２３・・・室内側キャビネット、２４・・・室外側
キャビネット、２８・・・室内ファン、２９・・・室外
ファン。 オ １ 重〇 外２図 オ ３ 区ｑ オ４図 オタ図 クト る 図 オ７図 オ８図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ ほぼ同一平面に形成した外周部を有する仕切板を設
   け、該仕切板にフアンモータと圧縮機を取付け、該フア
   ンモータの両軸端にそれぞれが室内側および室外側に位
   置するように室内フアンおよび室外フアンを取付け、室
   内側に蒸発器を室外側に凝縮器を配設し、該凝縮器の前
   記室外フアンの左右両側と接する部分を削除し且つ主要
   な部分を前記仕切板にほぼ平行な平面に環状に形成した
   ことを特徴とする縦形ルームエアコンデイシヨナ。 ２ 蒸発器が室内フアンの左右両側と接する部分を削除
   し且つ前記蒸発器の主要な部分を仕切板にほぼ平行な平
   面にて逆Ｕ字形に形成したことを特徴とする特許請求範
   囲第１項記載の縦形ルームエアコンデイシヨナ。