JP3020683B2 - ヘアーリンス剤組成物 - Google Patents

ヘアーリンス剤組成物

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JP3020683B2
JP3020683B2 JP3267135A JP26713591A JP3020683B2 JP 3020683 B2 JP3020683 B2 JP 3020683B2 JP 3267135 A JP3267135 A JP 3267135A JP 26713591 A JP26713591 A JP 26713591A JP 3020683 B2 JP3020683 B2 JP 3020683B2
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龍雄 大島
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ヘアーリンス剤に関
し、更に詳しくは毛髪に対し、艶及びしっとり感を大幅
に改善するとともに、その他の毛髪コンディショニング
効果にも優れたヘアーリンス剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】毛髪の
汚れを除去するために、アニオン界面活性剤を主成分と
するシャンプーで洗髪すると、毛髪の汚れのほか毛髪表
面を保護している油分も同時に除去され、艶のないくし
通りの悪い髪となり、毛髪の損傷、枝毛、切毛が発生し
易くなる。
【0003】そこで、これらの弊害を防ぐ目的で、カチ
オン界面活性剤である第4級アンモニウム塩を有効成分
とするヘアーリンス剤が使用されている。
【0004】これらのヘアーリンス剤は、毛髪にコンデ
ィショニング効果(柔軟性、しっとり感、なめらかさ、
くし通り性、艶)を付与することを目的とするものであ
るが、第4級アンモニウム塩のみでは、艶、しっとり
感、なめらかさに関して充分な効果が得られない。従っ
て、従来のヘアーリンス剤にはこれらの欠点を改善する
ために、高級アルコール、グリセライド、流動パラフィ
ン等の油脂類を配合することが提案されている。また近
年毛髪の艶、なめらかさの改良を目的にシリコンガムを
用いたヘアケア製品も提案されている。
【0005】しかしながら、これらのシリコンガムを用
いたヘアケア製品も消費者が連用する過程で毛髪に付着
したシリコンガムが部分的に脱離し、なめらかさ、くし
通り性、艶において満足のゆくものが得られていないの
が実情であった。
【0006】即ち、本発明は洗浄により適度な脱離性を
有すると共に、毛髪の艶、なめらかさ、しっとり感を大
幅に改善するヘアーリンス剤を提供することを目的とし
ている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明のヘアーリンス剤組成物は、次のような構
成をとっている。即ち、一般式(A)
【化4】 (式中、Rは炭素数12〜22の直鎖または分岐鎖アル
キル基を示す。)で表わされるビス(2−アルキル−N
−ヒドロキシエチルイミダゾリン)クロル酢酸錯体型両
性界面活性剤0.5〜6重量%と 一般式(B)
【化5】 (式中、R5 は総てがメチル基またはその一部がフェニ
ル基(ただし、R5 の総数の90%以上はメチル基)、
6 は総てがメチル基またはそのうちの一方が水酸基を
示す。またnは300〜800の整数を示す。)で表わ
されるシリコーンの一種または二種以上0.1〜2重量
%と 一般式(C)
【化6】 (式中、R7 は総てがメチル基またはその一部がフェニ
ル基(ただし、R7 の総数の90%以上はメチル基)、
8 は総てがメチル基またはそのうちの一方が水酸基、
mは20〜60の整数、nは2〜6の整数、aおよびb
はそれぞれ10〜30の整数を示す。)で表わされるポ
リエーテル変性シリコーンの一種または二種以上0.1
〜2重量%とを含有することを特徴とするヘアーリンス
剤組成物である。
【0008】本発明における前記一般式(A)で表わさ
れるビス(2−アルキル−N−ヒドロキシエチルイミダ
ゾリン)クロル酢酸錯体型両性界面活性剤は公知の物質
であって、例えば、ビス(ドデシル−N−ヒドロキシエ
チルイミダゾリン)クロル酢酸錯体、ビス(テトラデシ
ル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリン)クロル酢酸錯
体、ビス(ヘキサデシル−N−ヒドロキシエチルイミダ
ゾリン)クロル酢酸錯体、ビス(オクタデシル−N−ヒ
ドロキシエチルイミダゾリン)クロル酢酸錯体、ビス
(ドコシル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリン)クロ
ル酢酸錯体などが挙げられ、特に好ましいものは、ビス
(オクタデシル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリン)
クロル酢酸錯体である。
【0009】本発明のヘアーリンス剤組成物には、これ
らの両性界面活性剤を総量を基準として、0.5〜6重
量%(以下wt%と略記する)好ましくは、1.0〜
4.0wt%配合される。また配合量が0.5wt%未
満では、毛髪コンディショニング効果に良好な結果が得
られず、6wt%を超えると毛髪にべたつきが生じ好ま
しくない。
【0010】本発明における前記一般式(B)で表わさ
れるシリコーンとしては、例えば、ジメチルポリシロキ
サン、メチルフェニルポリシロキサン、末端水酸基含有
ジメチルポリシロキサン、末端水酸基含有メチルフェニ
ルポリシロキサンなどが挙げられる。式中のR5 は総て
メチル基かまたはその一部がフェニル基であり、メチル
基の割合は、R5 の総数のうち90%以上であることが
必須である。
【0011】本発明のヘアーリンス剤組成物には、これ
らのシリコーンの一種または二種以上の混合物を総量を
基準として0.1〜2wt%,好ましくは0.2〜1w
t%配合される。配合量が0.1wt%未満では、乾燥
後のしっとり感に良好な結果が得られず、2wt%を超
えると毛髪が重くなり好ましくない。
【0012】一方、本発明で使用するシリコーンの平均
重合度nは300〜800であり、好ましくは400〜
700である。平均重合度が300に満たないものは効
果がなく、平均重合度が800を超えるものを使用する
と連用した場合なめらかさ、艶が悪いので好ましくな
い。
【0013】本発明における前記一般式(C)で表わさ
れるポリエーテル変性シリコーンとしては、例えば、ジ
メチルポリシロキサン−ポリオキシアルキレンブロック
共重合体、メチルフェニルポリシロキサン−ポリオキシ
アルキレンブロック共重合体、末端水酸基含有ジメチル
ポリシロキサン−ポリオキシアルキレンブロック共重合
体、末端水酸基含有メチルフェニルポリシロキサン−ポ
リオキシアルキレンブロック共重合体などが挙げられ
る。
【0014】本発明のヘアーリンス剤組成物には、これ
らのポリエーテル変性シリコーンの一種または二種以上
の混合物を総量を基準として0.1〜2wt%好ましく
は、0.2〜1wt%配合される。配合量が0.1wt
%未満では、乾燥後のしっとり感に良好な結果が得られ
ず、2wt%を超えると毛髪にべたつきが生じ好ましく
ない。
【0015】本発明のヘアーリンス剤組成物は、上述し
た3成分を必須の構成成分とするが、当該組成物には、
本発明の目的を達成する範囲で他の成分を適宜配合する
ことができる。
【0016】即ち、流動パラフィン,ワセリン,スクワ
ラン等の炭化水素、イソプロピルミリステート,イソプ
ロピルパルミテート等のエステル油、ツバキ油,オリー
ブ油,アボガド油等の植物油、ポリグリセリン脂肪酸エ
ステル,ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート
等の非イオン界面活性剤、メチルセルロース,ヒドロキ
シエチルセルロース,カチオン化セルロース等のセルロ
ース誘導体、エチレングリコール,プロピレングリコー
ル,グリセリン等の保湿剤、ポリペプチド,その他の殺
菌剤,フケ取り剤,キレート剤,紫外線吸収剤,着色
剤,香料などが挙げられこれらの一種または二種以上を
配合することができる。
【0017】
【実施例】次に実施例を挙げ本発明を説明するが、本発
明は、これら実施例に限定されるものではない。尚、本
実施例中で用いた試験方法は、下記のとおりである。
【0018】(毛髪コンディショニング効果)各例にお
ける「髪の柔軟性」,「髪のなめらかさ」,「髪のしっ
とり感」,「艶」,「くし通り性」を20名の専門パネ
ラーにて一週間連用後、官能的に比較し、下記基準で評
価を行なった。 ◎;良いと答えた人が18人以上の場合 ○;良いと答えた人が14〜17人の場合 △;良いと答えた人が8〜13人の場合 ×;良いと答えた人が7人以下の場合
【0019】実施例1〜3、比較例1〜3 表1の上段に示す配合組成のヘアーリンス剤を通常の方
法で調製し、上記試験を行い表1の下段にその結果を示
した。
【0020】
【表1】
【0021】実施例4〜6、比較例4〜10 表2の上段に示す配合組成のヘアーリンス剤を通常の方
法で調製し、上記試験を行い表2の下段にその結果を示
した。
【0022】
【表2】
【0023】実施例1〜6より明らかなように、本発明
のヘアーリンス剤組成物は、いずれも優れた性能を示し
た。一方、必須成分である、ビス(2−アルキル−N−
ヒドロキシエチルイミダゾリン)クロル酢酸錯体型両性
界面活性剤、シリコーン、ポリエーテル変性シリコーン
のどれかを欠いた場合(比較例1〜3)又は、これらの
配合量およびシリコーン、ポリエーテル変性シリコーン
の平均重合度が本発明の範囲外の場合(比較例4〜1
0)はいずれも劣った性能を示し本発明の目的を達成で
きなかった。
【0024】
【発明の効果】以上記載のごとく、本発明は毛髪コンデ
ィショニング効果(柔軟性、なめらかさ、しっとり感、
艶、くし通り性)に優れた有用なるヘアーリンス剤組成
物を提供することは明らかである。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(A) 【化1】 (式中、Rは炭素数12〜22の直鎖または分岐鎖アル
    キル基を示す。)で表わされるビス(2−アルキル−N
    −ヒドロキシエチルイミダゾリン)クロル酢酸錯体型両
    性界面活性剤0.5〜6重量%と 一般式(B) 【化2】 (式中、R5 は総てがメチル基またはその一部がフェニ
    ル基(ただし、R5 の総数の90%以上はメチル基)、
    6 は総てがメチル基またはそのうちの一方が水酸基を
    示す。またnは300〜800の整数を示す。)で表わ
    されるシリコーンの一種または二種以上0.1〜2重量
    %と 一般式(C) 【化3】 (式中、R7 は総てがメチル基またはその一部がフェニ
    ル基(ただし、R7 の総数の90%以上はメチル基)、
    8 は総てがメチル基またはそのうちの一方が水酸基、
    mは20〜60の整数、nは2〜6の整数、aおよびb
    はそれぞれ10〜30の整数を示す。)で表わされるポ
    リエーテル変性シリコーンの一種または二種以上0.1
    〜2重量%とを含有することを特徴とするヘアーリンス
    剤組成物。
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