JP3019102B1 - 陰極線管における信号取出し電極の取り付け方法および陰極線管における信号取り出し方法並びに陰極線管 - Google Patents

陰極線管における信号取出し電極の取り付け方法および陰極線管における信号取り出し方法並びに陰極線管

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JP3019102B1
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    • H01J2231/121Means for indicating the position of the beam, e.g. beam indexing

Abstract

【要約】 【課題】 陰極線管の外囲器内部で発生した電気的な信
号を外部に取り出すための信号取出し電極を、ゲッタに
よる悪影響を受けないように取り付ける。また、外囲器
内部で発生した電気的な信号を、ゲッタによる悪影響を
受けない状態で、良好に管外に取り出す。 【解決手段】 信号取出し電極42の取り付けを、中間
部材42aを介して、その周囲が、ファンネル部20の
内壁から離れた状態で、内部導電膜22が被覆されてい
ない領域に取り付ける。このように信号取出し電極42
を取り付けた状態で、次に、管内において、ゲッタ10
0を飛散させると、ゲッタ100が中間部材42aにま
で到達することが防止されるので、信号取出し電極42
と内部導電膜22とが導通することが防止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、陰極線管を形成す
る外囲器の内部において発生した電気的信号を外囲器の
外部に取り出すための信号取り出し方法および電気的信
号を外囲器の外部に取り出すための信号取出し電極の取
り付け方法、並びに、電気的信号を外囲器の外部に取り
出す機能を備えた陰極線管に関する。
【0002】
【従来の技術】テレビジョン受像機やコンピュータ用の
モニタ装置等の画像表示装置においては、例えば、陰極
線管(CRT)が広く使用されている。陰極線管は、陰
極線管内部(以下、単に「管内」ともいう。)に備えら
れた電子銃から蛍光面に向けて電子ビームを照射し、電
子ビームの走査に応じた走査画面を形成するものであ
る。陰極線管の構成は、内側に蛍光面が形成されたパネ
ル部と、このパネル部に一体化されたファンネル部とを
備えたものが一般的である。また、陰極線管のファンネ
ル部の後端部には、電子銃を内蔵した細長い形状のネッ
ク部が形成されている。ネック部からパネル部の蛍光面
に至る内周面は、導電性の内部導電膜によって覆われる
と共に、アノード部に電気的に接続され、高電圧に保た
れている。陰極線管は、パネル部、ファンネル部および
ネック部により全体的に漏斗形状の外観が形成される。
なお、以下では、パネル部およびファンネル部によって
形成される陰極線管の全体的な形状部分を「外囲器」と
もいう。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、陰極線管に
おいては、管内(すなわち、外囲器の内部)において発
生した電気的信号を陰極線管外部(すなわち、外囲器の
外部。以下、単に「管外」ともいう。)に取り出したい
場合がある。例えば、本出願人は、先に、特願平11-726
58号において、管内における電子ビームの過走査領域
に、電子ビームの入射に応じた検出信号を出力する検出
手段を設けた陰極線管についての発明を提案している。
この発明によれば、管内の検出手段から出力された検出
信号を管外に取り出し、この管外に取り出した検出信号
を、例えば、電子ビームの走査位置の制御を行うことに
利用している。なお、この発明では、例えば、外囲器の
内壁と外壁に互いに対向するように信号取り出し用の電
極を直接取り付けることにより、外囲器の一部を誘電体
として利用したキャパシタを形成すると共に、このキャ
パシタに電子ビームの検出手段を電気的に接続すること
で、上述の検出手段から出力された検出信号を、外囲器
の外部に出力するようにしている。また、外囲器の内壁
に取り付ける電極は、管内に被膜された導電性の内部導
電膜とは絶縁された状態で取り付けられる。
【0004】一方、陰極線管の製造工程には、管内にお
いてゲッタと呼ばれる活性的な金属等からなる物質(例
えば、バリウム)を飛散させ、管内の不要なガスをゲッ
タに吸着させることにより、内部を高真空状態に維持す
るゲッタ工程と呼ばれるものがある。しかしながら、上
述のような信号取り出し用の電極の取り付け方法では、
ゲッタ工程において飛散したゲッタが、外囲器の内壁に
取り付けられた電極の周囲に付着し、管内に被膜された
導電性の内部導電膜と導通してしまうおそれがある。こ
のように内部導電膜と信号取出し用の電極とが導通して
しまうと、外囲器の内部で発生した検出信号を、正しく
外部に取り出すことができなくなる可能性がある。従っ
て、電極の取り付けは、ゲッタ工程を考慮して行うこと
が望ましい。
【0005】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
ので、その第1の目的は、陰極線管の外囲器内部で発生
した電気的な信号を外部に取り出すための信号取出し電
極を、ゲッタによる悪影響を受けないように取り付ける
ことができる陰極線管における信号取出し電極の取り付
け方法を提供することにある。
【0006】また、本発明の第2の目的は、陰極線管の
外囲器内部で発生した電気的な信号を、ゲッタによる悪
影響を受けない状態で、良好に管外に取り出すことがで
きる陰極線管における信号取り出し方法並びに陰極線管
を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明による陰極線管に
おける信号取出し電極の取り付け方法は、陰極線管を形
成する外囲器の内部において発生した電気的信号を外囲
器の外部に取り出すための信号取出し電極を、外囲器の
内壁に、少なくとも周囲が外囲器の内壁から離れた状態
となるように取り付けるものである。
【0008】また、本発明による陰極線管における信号
取り出し方法は、陰極線管を形成する外囲器の内部にお
いて発生した電気的信号を取り出すための信号取出し電
極を、外囲器の内壁に、少なくとも周囲が外囲器の内壁
から離れた状態となるように取り付け、外囲器の内部に
おいて発生した電気的信号を、外囲器の内壁に取り付け
られた信号取出し電極を介して外囲器の外部に取り出す
ようにしたものである。
【0009】更に、本発明による陰極線管は、外囲器
と、この外囲器の内部において放射された電子ビームの
走査に応じて発光する発光面と、外囲器の内壁に、少な
くとも周囲が外囲器の内壁から離れた状態となるように
取り付けられると共に、外囲器の内部において発生した
電気的信号を外囲器の外部に取り出すための信号取出し
電極とを備えたものである。
【0010】本発明による信号取出し電極の取り付け方
法では、信号取出し電極が、外囲器の内壁に、少なくと
も周囲が外囲器の内壁から離れた状態となるように取り
付けられる。
【0011】また、本発明による信号取り出し方法およ
び陰極線管では、外囲器の内部において発生した電気的
信号が、少なくとも周囲が外囲器の内壁から離れた状態
となるように取り付けられた信号取出し電極を介して、
外囲器の外部に取り出される。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。
【0013】[第1の実施の形態]図1は、本発明の第
1の実施の形態に係る陰極線管の概略を示す構成図であ
る。この図において、(B)は、陰極線管の正面図であ
り、(A)は、(B)におけるA−A′線断面図であ
る。この図に示したように、本実施の形態に係る陰極線
管は、内側に蛍光面11が形成されたパネル部10と、
このパネル部10に一体化されたファンネル部20とを
備えている。ファンネル部20の後端部には電子銃31
を内蔵した細長い形状のネック部30が形成されてい
る。この陰極線管は、パネル部10、ファンネル部20
およびネック部30により全体的に漏斗形状の外観が形
成される。本実施の形態では、この陰極線管を形作る全
体的な形状部分を「外囲器」という。パネル部10およ
びファンネル部20は各々の開口部同士が互いに融着さ
れており、内部は高真空状態を維持することが可能にな
っている。蛍光面11には、蛍光体よりなる図示しない
縞状のパターンが形成されている。ここで、蛍光面11
が、本発明における「発光面」の一具体例に対応する。
【0014】この陰極線管の管内(すなわち、外囲器の
内部)には、蛍光面11に対向するように配置された金
属製の薄板よりなる色選別機構12が配置されている。
色選別機構12は、その方式の違いによりアパーチャグ
リルまたはシャドウマスク等とも呼ばれるものであり、
その外周がフレーム13によって支持されていると共
に、支持ばね14を介してパネル部10の内面に取り付
けられている。ファンネル部20には、アノード電圧H
Vを加えるためのアノード部24が設けられている。フ
ァンネル部20からネック部30にかけての外周部分に
は、電子銃31から照射された電子ビームeBを偏向さ
せるための偏向ヨーク21と、電子銃31から照射され
た各色用の電子ビームeBのコンバーゼンス(集中)を
行うためのコンバーゼンスヨーク32とが取り付けられ
ている。ネック部30からパネル部10の蛍光面11に
至る内周面は、導電性の内部導電膜22によって覆われ
ている。内部導電膜22は、アノード部24に電気的に
接続されており、高電位のアノード電圧HVに保たれて
いる。また、ファンネル部20の外周面は、導電性の外
部導電膜23によって覆われている。
【0015】電子銃31は、図示しないが、赤(Red =
R),緑(Green =G)および青(Blue=B)用の3本
のカソード(熱陰極)を備えた熱陰極構体の前部に複数
の電極(グリッド)を配列した構成となっており、各電
極においてカソードから放射される電子ビームeBの制
御や加速等を行うようになっている。電子銃31から放
射された各色用の電子ビームeBは、それぞれ色選別機
構12等を通過して蛍光面11の対応する色の蛍光体に
照射される。
【0016】陰極線管の管内の両側部には、それぞれ長
方形の平板状の右側インデックス電極25Rおよび左側
インデックス電極25L(以下、2つの電極25R,2
5Lを総称して単に「インデックス電極25」ともい
う。)が設けられている。このインデックス電極25
は、管内の電子ビームeBの水平方向の過走査(オーバ
・スキャン)領域において蛍光面11に対向する位置に
設けられていると共に、電子ビームeBの入射に応じた
電気的な検出信号を出力するようになっている。このイ
ンデックス電極25から出力された検出信号は、管外
(すなわち、外囲器の外部)の画像補正用の処理回路に
入力され、主として、電子ビームeBの走査位置の制御
に利用される。なお、本実施の形態において、過走査領
域とは、電子ビームeBの走査領域において、有効画面
を形成する領域の外側の領域のことをいう。図1におい
ては、領域SWが水平方向の蛍光面11上の有効画面で
あり、領域OSが水平方向の過走査領域である。
【0017】なお、インデックス電極25R,25L
が、本発明における「電子ビーム検出手段」の一具体例
に対応する。
【0018】図2は、インデックス電極25Rの周辺部
を拡大して示した断面図である。インデックス電極25
は、金属等の導電性の物質からなるものであり、例え
ば、色選別機構12を支持するフレーム13を基台にし
て図示しない絶縁物を介して架設される。また、インデ
ックス電極25は、フレーム13に接続された抵抗R1
に電気的に接続されており、内部導電膜22、フレーム
13および抵抗R1等を介してアノード電圧HVが供給
されるようになっている。
【0019】また、インデックス電極25は、外囲器の
一構成要素であるファンネル部20の一部を利用して形
成したキャパシタCfの管内側の信号取出し電極42に
スプリング26を介して電気的に接続されている。キャ
パシタCfは、ファンネル部20において、部分的に
(例えば、円形状や四角形状に)内部導電膜22および
外部導電膜23を被覆しない領域を設け、この領域の更
に内部領域に、例えば、円形状や四角形状の信号取出し
電極41,42をファンネル部20を介して対向配置し
て形成したものである。なお、信号取出し電極41,4
2の形状は、円形状や四角形状に限定されるものではな
く、その他の形状であってもよい。
【0020】なお、信号取出し電極42が、本発明にお
ける「信号取出し電極」の一具体例に対応する。また、
スプリング26が、本発明における「押圧部材」の一具
体例に対応する。
【0021】キャパシタCfの管外側の信号取出し電極
41は、例えば、ファンネル部20の外壁に、接着剤等
によって直接的に取り付けられる。この信号取出し電極
41は、信号増幅用のアンプAMP1に接続されてい
る。アンプAMP1の増幅信号は、出力端子43から後
述の図6に示す処理回路に出力される。また、キャパシ
タCfの信号取出し電極41と、アンプAMP1との間
には、アンプAMP1の入力抵抗Riおよび入力容量C
iが接続されている。入力抵抗Riおよび入力容量Ci
の一端は、接地されている。なお、インデックス電極2
5とアノード部24につながる内部導電膜22との間に
は、浮遊容量Csが発生している。
【0022】一方、キャパシタCfの管内側の信号取出
し電極42は、押圧部材であるスプリング26によっ
て、ファンネル部20の内壁に押圧されて取り付けられ
ている。この信号取出し電極42は、中間部材42a
(図3)を介してファンネル部20の内壁に取り付けら
れるようになっている。中間部材42aは、信号取出し
電極42の周囲が、ファンネル部20の内壁から離れた
状態で取り付けられるようにするために設けられたもの
であり、信号取出し電極42が、いわゆるゲッタ工程に
おけるゲッタによる悪影響を受けないようにする機能を
有している。中間部材42aは、ゲッタによる悪影響を
受けない程度に、信号取出し電極42の周辺よりも内側
の領域に設けられている。中間部材42aは、信号取出
し電極42の周辺の形状に合わせて、例えば、信号取出
し電極42の周辺よりも内側の領域を円形や四角形状に
取り囲むように設けてもよいし、例えば、図3の四角形
状の信号取出し電極42の4つの角に対応する内側の4
カ所のみに部分的に設けるようにしてもよい。中間部材
42aは、信号取出し電極42の信号伝達機能に影響を
与えないものであれば、その構成材料は、特に限定され
るものではない。なお、中間部材42aを設けたことに
よって生じる作用については、後に、図11等を参照し
て詳細に説明する。
【0023】スプリング26は、例えば、信号取出し電
極42の周囲以外の領域に当接して、信号取出し電極4
2をファンネル部20の内壁に押圧している。また、こ
のスプリング26は、インデックス電極25からの電気
的信号を信号取出し電極42に伝達するための機能をも
有しており、導電性の物質によって構成されている。な
お、例えば、スプリング26とは別に、信号取出し電極
42とインデックス電極25とをつなぐ導電性の信号伝
達線を設けるようにすれば、スプリング26を導電性の
物質によって構成する必要はない。
【0024】次に、インデックス電極25からの検出信
号が管外の処理回路に出力されるまでの信号経路につい
て説明する。
【0025】インデックス電極25において、過走査し
た電子ビームeBが射突(入射して衝突)すると、その
電位が、アノード電圧HV(V)からIb×R(V)だ
け電圧降下するようになっている。本実施の形態では、
この電圧降下した信号が、検出信号としてキャパシタC
fを経由して管外に導かれる。なお、Ibは、電子ビー
ムeBの流れによって生ずる電流値である。ところで、
陰極線管は、電子ビームeBを走査して機能させるもの
であり、本実施の形態においては、管内の特定部位に設
置したインデックス電極25に射突して発生する信号は
間欠的な信号となる。従って、インデックス電極25か
らの検出信号については、直流結合で信号の伝送を行う
必要はなく、キャパシタCf経由の交流結合による伝送
路で信号を導出し、管外の画像補正用の処理回路に供給
することができる。
【0026】ここで、キャパシタCfの静電容量につい
て検討してみる。キャパシタCfは、その誘電体とし
て、陰極線管を形作る外囲器の1つであるファンネル部
20を構成するガラス材料を用いている。ファンネル部
20に用いられているガラス材料の比誘電率χは、6前
後が普通である。キャパシタCfを構成する誘電体とし
てのガラスの厚さを5mm、信号取出し電極41,42
の各々の面積を4cm2とすると、真空の誘電率ε0
8.85×10-12 [C/Vm]であるから、C=χε
0 S/dより、キャパシタCfの静電容量C=4.25
pFになる。後述するようにこの程度の小容量でも、管
外の画像補正用の処理回路で処理するのには充分であ
る。
【0027】次に、インデックス電極25からの検出信
号の信号経路における回路の特性について説明する。図
4は、インデックス電極25の周辺の回路素子によって
形成される回路の等価回路を示す回路図である。この回
路図においては、インデックス電極25に射突する電子
ビームeBを、完全な電流源IBとして表している。こ
の図に示した等価回路では、電流源IB、抵抗R1、浮
遊容量Cs、入力抵抗Riおよび入力容量Ciがこの順
番で並列接続されると共に、浮遊容量Csと入力抵抗R
iとの間にキャパシタCfが接続されている。キャパシ
タCfのプラス側の電極は、電流源IB、抵抗R1、お
よび浮遊容量Csのプラス側に接続されている。キャパ
シタCfのマイナス側の電極は、入力抵抗Riおよび入
力容量Ciのプラス側に接続されていると共に、アンプ
AMP1に接続されている。
【0028】図5は、この等価回路の周波数特性を示す
特性図である。この図において、縦軸はゲイン(dB)
を示し、横軸は周波数(Hz)を示している。この特性
図は、図4に示した等価回路における各回路素子におい
て、具体的な特性値として、抵抗R1の抵抗値を1k
Ω、浮遊容量Csの容量値を10pF、キャパシタCf
の容量値を5pF、入力抵抗Riの抵抗値を10MΩ、
入力容量Ciの容量値を1pFとした場合に得られたも
のである。この特性図から、以下のことが明らかであ
る。まず、インデックス電極25に発生する信号電圧V
INは、数MHz以上の高周波数帯域で減衰し始める
が、これは容量Csによるシャント効果によるものであ
る。次に、アンプAMP1に入力される出力電圧VOU
Tの低域特性は、キャパシタCfと入力抵抗Riで構成
されるハイパスフィルタの遮断周波数に支配されてい
る。また中域(10kHz)以上では、出力電圧VOU
Tとインデックス電極25に発生する信号電圧VINの
比は、キャパシタCfと入力容量Ciによる分圧比に支
配されている。この具体例では、数kHzから10MH
z位までは、ほぼ平坦な周波数特性で信号検出が可能で
あることがいえる。通常の陰極線管における走査周波数
は、数kHzから数100kHzの範囲にあるので、信
号検出用の回路としてはこの周波数特性で充分である。
【0029】ところで、本実施の形態においては、図1
に示したようにインデックス電極25L,25Rが管内
の左右に配置されている。これらの電極25L,25R
を各々電気的に独立にすると共に、キャパシタCfも同
様に電気的に独立にし、左右で別々の信号経路で検出信
号を導出するようにしてもよいが、左右のインデックス
電極25L,25Rを管内で電気的に接続し、単一のキ
ャパシタCfで信号を導出するようにしてもよい。陰極
線管においては、ラスター走査している電子ビームeB
が、左右の2つのインデックス電極25L,25Rに同
時に射突することは無く、管外の処理回路においてどち
らの電極に射突したかを識別可能だからである。左右の
インデックス電極25を管内で電気的に接続した場合に
は、浮遊容量Csが増加して高周波特性が低下するが、
この特性が許容できる範囲であれば、左右のインデック
ス電極25L,25Rを電気的に接続する方法の方が簡
単な構成になる。
【0030】なお、陰極線管では、従来から、過走査し
た電子ビームeBが管内で反射して蛍光面11に到達し
不用意に発光しないように、インデックス電極25に類
似した形状のビームシールドと呼ばれる遮蔽部材を配置
し、過走査領域の電子ビームeBを遮蔽するようにして
いることが多い。本実施の形態におけるインデックス電
極25を、このビームシールドとして兼用してもよい。
ただし、インデックス電極25と、ビームシールドとを
別々に設けることももちろん可能である。この場合、ビ
ームシールドは、例えば、インデックス電極25とフレ
ーム13との間に配置するとよい。
【0031】図6は、本実施の形態に係る陰極線管の信
号処理回路を示すブロック図である。本実施の形態に係
る陰極線管は、同期信号SSが入力されると共に、イン
デックスドライブ信号S1を生成するインデックスドラ
イブ信号生成部51と、このインデックスドライブ信号
生成部51によって生成されたインデックスドライブ信
号S1および入力された映像信号SVを混合して出力す
る混合器52と、混合器52からの出力を増幅するビデ
オアンプVAMPと、アンプAMP1から出力されたイ
ンデックス信号S2および同期信号SSが入力されると
共に、コンバーゼンス補正信号S3および偏向補正信号
S4を出力するインデックス信号処理回路53と、イン
デックス信号処理回路53からのコンバーゼンス補正信
号S3に基づいてコンバーゼンスヨーク32を制御する
コンバーゼンス回路54と、インデックス信号処理回路
53からの偏向補正信号S4に基づいて偏向ヨーク21
を制御する偏向回路55とを備えている。
【0032】インデックスドライブ信号S1は、インデ
ックス電極25が配置された過走査領域における電子ビ
ームeBの走査用の信号である。インデックス信号S2
は、インデックス電極25からの検出信号に対応する信
号である。これらの信号を用いて画像補正を行う方法に
ついては後に詳述する。
【0033】次に、上記のような構成の陰極線管の動作
について説明する。
【0034】まず、全体的な動作について説明する。図
1に示した陰極線管では、電子銃31の内部に配置され
た図示しないR,G,Bの各色用のカソードからそれぞ
れ各色用の電子ビームが発射される。電子銃31から発
射された各色用の電子ビームeBは、コンバーゼンスヨ
ーク32の電磁的な作用によりコンバーゼンスが行われ
ると共に、偏向ヨーク21の電磁的な作用により偏向さ
れることにより、蛍光面11の全面を走査し、パネル部
10の表面では有効画面領域SW内に所望の画像が表示
される。
【0035】電子ビームeBが、有効画面領域SWの外
側の過走査領域OSを走査し、インデックス電極25に
射突すると、インデックス電極25において電圧降下が
生じ、この電圧降下に応じた信号が、検出信号としてフ
ァンネル部20に設けられたキャパシタCfを経由して
管外に導かれ、アンプAMP1からインデックス信号S
2が出力される。インデックス信号処理回路53(図
6)は、インデックス信号S2に基づいてコンバーゼン
ス補正信号S3および偏向補正信号S4を出力する。コ
ンバーゼンス回路54は、コンバーゼンス補正信号S3
に基づいてコンバーゼンスヨーク32を制御する。偏向
回路55は、偏向補正信号S4に基づいて偏向ヨーク2
1を制御する。これにより、電子ビームeBの走査位置
の制御が行われ、画歪み等が補正される。
【0036】次に、図7〜図10を参照して、インデッ
クス信号S2に基づいた画像補正の方法についてより詳
細に説明する。
【0037】以下では、図8に示したように、電子ビー
ムeBのライン走査を水平方向に左から右(図のX方
向)に向けて行い、フィールド走査を垂直方向に上から
下に向けて行う場合について説明する。図8において、
水平走査している電子ビームeBの左端をeLで示し、
右端をeRで示す。また、以下では、図9に示したよう
に、水平方向の中央部が縮められると共に、水平方向の
上下部が引き延ばされているような糸巻き型(ピンクッ
ション型)の走査画面81を、長方形の適正な走査画面
82に戻すように画像補正を行う場合を例に説明する。
【0038】図7は、図6に示した各処理回路に入力さ
れる各種の信号の波形を表す図である。この図の(A)
は、混合器52に入力される映像信号SVの波形を表し
ている。陰極線管では、映像信号SVのディスプレイ期
間TH1において、電子ビームeBによる有効画面領域
SWの走査が行われる。期間TH2は、実質的に映像信
号のない映像のブランキング期間である。同図(B)
は、陰極線管における水平偏向電流の波形を表してい
る。同図(C)は、偏向ブランキング信号の波形を表し
ている。期間tbは、水平偏向走査におけるいわゆる帰
線期間に相当する。
【0039】同図(D)は、同図(A)に示した映像信
号SVに、インデックスドライブ信号生成部51(図
6)からのインデックスドライブ信号S1を混合した信
号の波形を表しており、混合器52(図6)から出力さ
れる信号に相当する。インデックスドライブ信号S1
は、上述のように、インデックス電極25が配置された
過走査領域における電子ビームeBの走査用の信号であ
る。このインデックスドライブ信号S1は、同図(A)
に示した映像ブランキング期間TH2内で、この期間T
H2より若干短いパルス期間(例えば、2×tmの期
間)の信号を、同図(C)に示した偏向ブランキング信
号でゲーティングすることにより生成されたパルス信号
である。同図(D)において、パルス信号S1Lが左側
の過走査領域を走査するための信号であり、パルス信号
S1Rが右側の過走査領域を走査するための信号に相当
する。パルス信号S1L,S1Rのパルス期間はtiで
ある。ここで、期間tmは、実際には電子ビームeBの
放射が行われない期間であり、過走査領域OSを走査し
ている電子ビームeBによる発光が、有効画面領域SW
に及ぼす影響を低減するために設けられたブランキング
期間である。
【0040】同図(E)〜(G)は、同図(D)に示し
たインデックスドライブ信号S1を含む映像信号SVに
基づいて電子ビームeBを走査したときに、インデック
ス電極25において検出された信号に基づいてアンプA
MP1から出力されるインデックス信号S2の波形を表
している。同図(E)で示した波形は、適正な偏向走査
が行われているときに出力されるべきインデックス信号
S2の波形であり、目標とされる信号波形である。同図
(F)で示した波形は、例えば、図9に示した糸巻き型
の走査画面81の上下部分のように適正な画面に比べて
水平方向の画面サイズが大きくなる方向に偏向されてい
るときに出力されるインデックス信号S2の波形であ
る。同図(G)で示した波形は、同図(F)とは逆に、
例えば、図9に示した糸巻き型の走査画面81の中央部
分のように適正な画面に比べて水平方向の画面サイズが
小さくなる方向に偏向されているときに出力されるイン
デックス信号S2の波形である。
【0041】本実施の形態では、同図(F),(G)で
示したような波形のインデックス信号S2を同図(E)
で示したような波形となるように、電子ビームeBの偏
向制御を行う。より具体的には、左側のインデックス電
極25Lによるインデックス信号S2の内側エッジ61
および右側のインデックス電極25Rによるインデック
ス信号S2の内側エッジ62の各々が、ビデオブランキ
ング信号のエッジから所定期間tg(tg>tm)にな
るように、インデックス信号処理回路53から偏向補正
信号S4を送出し、偏向回路55の水平方向の振幅と位
相を自動制御する。この自動制御の動作は、図8および
図10で示したように、電子ビームeBが、有効画面領
域SWの外側の過走査領域OSに設けられたインデック
ス電極25L,25Rの内側のエッジ部分25L1,2
5R1に到達してから映像のディスプレイ期間TH1に
相当する領域に到達するまでの時間が、所定期間tgに
制御されることであり、この結果、偏向回路55におけ
る水平振幅と位相が自動的に安定化されることになる。
なお、本実施の形態の陰極線管は、カラー表示可能なも
のであり、調整すべき電子ビームeBは、R,G,Bの
各色用のものがあるが、コンバーゼンス回路54と偏向
回路55との制御を併せて行い、R,G,Bの各色毎に
調整を行えば、コンバーセンスの補正をも自動化でき
る。以上のような自動制御を、水平偏向走査毎に繰り返
しつつ垂直偏向走査と共に行うことで、例えば、図9で
示した走査画面81のような糸巻き型の画歪みの補正を
全画面領域において自動的に行うことができる。
【0042】なお、以上の説明では、長方形状のインデ
ックス電極25を用いて、過走査領域における電子ビー
ムeBの一方向(水平方向)の位置を検出可能にした
が、例えば、インデックス電極25に切り欠き孔を設け
ることで、水平方向と共に垂直方向における電子ビーム
eBの走査位置の検出を行うことも可能である。水平方
向と共に垂直方向における電子ビームeBの走査位置の
検出を行うことで、水平方向と共に垂直方向における画
像補正を行うことが可能になる。
【0043】また、以上の説明では、管内の左右の過走
査領域に2つのインデックス電極25L,25Rを設け
る例について示したが、更に、管内の上下の過走査領域
にインデックス電極を設けるようにしてもよい。上下の
過走査領域にもインデックス電極を設けることで、走査
画面の左右のみならず、上下部における電子ビームeB
の位置を検出することができ、画像表示がより適正にな
るように補正することが可能になる。
【0044】なお、このようなインデックス電極の変形
例については、本出願人が先に出願した特願平11−7
2658号等における明細書および図面にその詳細が記
載されているので、ここではこれ以上の説明を省略す
る。
【0045】なお、上述したインデックス信号S2に基
づく電子ビームeBの制御を行う時期については任意に
設定することが可能であり、例えば、陰極線管の起動時
に行ったり、または、定期的な期間を置いて間欠的に行
ったり、更には、常時行うようにすることが選択可能で
ある。また、電子ビームeBの補正結果を、電子ビーム
eBの次回のフィールド走査時において反映させるよう
な、いわゆるフィードバックループの構成とすれば、陰
極線管の動作中にその設置位置や向きが変えられたとし
ても、地磁気等の外部環境の変化による画歪み等を自動
的に補正することができる。更に、各処理回路が経時変
化することにより走査画面が変動するような場合にも、
自動的に変動を吸収して適正な画像が表示されるように
することが可能である。なお、各処理回路の動作が安定
しており、設置位置も不変であるならば、陰極線管の起
動時にのみ補正を行うだけでも充分である。このよう
に、本実施の形態では、地磁気等の外部環境の変化や各
処理回路の経時変動が表示画像に及ぼす影響が、自動的
に補正される。
【0046】次に、図11の断面図を参照して、本実施
の形態に係る陰極線管の特徴部分である信号取出し電極
42による作用について説明する。
【0047】図11(A)は、管内を高真空状態に維持
するためのゲッタ工程を行う前における信号取出し電極
42の周辺部の構成を示すものである。既に、図2およ
び図3を用いて説明したように、本実施の形態において
は、信号取出し電極42の取り付けを、中間部材42a
を介して、その周囲が、ファンネル部20の内壁から離
れた状態で、内部導電膜22が被覆されていない領域に
取り付けるようにして行う方法を採っている。信号取出
し電極42は、このように取り付けられることにより、
内部導電膜22との間に絶縁領域110が設けられるこ
とになり、内部導電膜22に対して絶縁された状態とな
る。このように信号取出し電極42を取り付けた状態
で、次に、管内において、活性的な金属等からなる物質
(例えば、バリウム)をゲッタ100として飛散させる
と、図11(B)に示したような状態となる。
【0048】図11(B)は、ゲッタ工程を行った後に
おける信号取出し電極42の周辺部の状態を示すもので
ある。この図に示したように、ゲッタ工程を行って、ゲ
ッタ100を飛散させることにより、信号取出し電極4
2および内部導電膜22には、ゲッタ100が付着す
る。また、ゲッタ100は、信号取出し電極42と内部
導電膜22との間の絶縁領域110にも部分的に付着す
る。ここで、絶縁領域110におけるゲッタ100の付
着状態によっては(例えば、ゲッタ100が中間部材4
2aにまで到達すると)、信号取出し電極42と内部導
電膜22とが導通してしまうことになる。しかしなが
ら、実際には、信号取出し電極42は、中間部材42a
により、その周囲が、ファンネル部20の内壁から離れ
た状態で取り付けられており、中間部材42aも、ゲッ
タによる悪影響を受けない程度に、信号取出し電極42
の周辺よりも内側の領域に設けられているので、ゲッタ
100が中間部材42aにまで到達することが防止され
る。これにより、信号取出し電極42と内部導電膜22
とが導通することが防止される。
【0049】図12は、上述した本実施の形態における
信号取出し電極42の取り付け方法に対する比較例につ
いて説明するための断面図である。この比較例では、同
図(A)に示したように、信号取出し電極42を中間部
材42aを介さずに直接、ファンネル部20の内壁に取
り付けている。なお、同図(A)は、ゲッタ工程を行う
前における信号取出し電極42の周辺部の構成を示して
おり、この状態では、図11(A)の場合と同様に、信
号取出し電極42と内部導電膜22との間に絶縁領域1
10aが設けられることになり、内部導電膜22に対し
て絶縁された状態となる。このように信号取出し電極4
2を取り付けた状態で、次に、管内において、ゲッタ1
00を飛散させると、図12(B)に示したような状態
となる。
【0050】図12(B)は、この比較例において、ゲ
ッタ工程を行った後における信号取出し電極42の周辺
部の状態を示すものである。この図に示したように、ゲ
ッタ工程を行って、ゲッタ100を飛散させることによ
り、信号取出し電極42および内部導電膜22には、ゲ
ッタ100が付着する。また、ゲッタ100は、信号取
出し電極42と内部導電膜22との間の絶縁領域110
にも全体的に付着する。これにより、この比較例では、
信号取出し電極42と内部導電膜22とが導通してしま
うことになる。このように信号取出し電極42と内部導
電膜22とが導通してしまうと、外囲器の内部で発生し
た検出信号を、正しく外部に取り出すことができなくな
る。
【0051】なお、信号取出し電極42をゲッタによる
悪影響を受けないように取り付ける方法は、上述したよ
うな中間部材42を用いた方法の他にも、例えば、電極
自体を変形させることにより電極に凸部を設ける方法が
ある。
【0052】図13に示した信号取出し電極42−1
は、例えば、電極を部分的に押圧(プレス加工)するこ
とで、凸部42−1aを設け、上述の中間部材42に相
当する機能を持たせている。凸部42−1aは、同図
(A)に示したように、四角形状の信号取出し電極42
の4つの角に対応する内側の4カ所のみに部分的に設け
られている。この信号取出し電極42−1を、凸部42
−1aが外囲器の内壁に当接するようにして取り付け
る。これにより、信号取出し電極42−1は、上述の信
号取出し電極42と同様に、ゲッタによる悪影響を防止
することができる。
【0053】なお、凸部42−1aを設ける位置および
その形状は、電極を外囲器の内壁に取り付けた状態で、
少なくとも周囲が外囲器の内壁から離れた状態となるよ
うに設定することが可能であれば、図示したもの以外の
位置および形状であってもよい。
【0054】また、図11および図13では、電極の周
囲以外の領域を部分的に凸形状にしたが、周囲以外の領
域を全て凸形状にするようにしてもよい。図14に示し
た信号取出し電極42−2は、電極の周囲以外の領域全
てに中間部材42−2aを設けて、周囲以外の領域を全
て凸形状にした例である。また、図15に示した信号取
出し電極42−3は、電極を折曲または押圧することに
より、電極の周囲以外の領域を全て凸部42−3aにし
て、周囲以外の領域を全て凸形状にした例である。これ
らの図に示した例の場合、電極の取り付けは、凸形状部
分(中間部材42−2aまたは凸部42−3a)の領域
が充分広ければ、例えば、突起部分と外囲器の内壁とを
接着剤のみを使って固定するだけでもよい。また、接着
剤のみでは、充分な取り付け強度が得られない場合に
は、図2に示した信号取出し電極42の場合と同様に、
スプリング26を用いて押圧することで充分な取り付け
強度を得ることができる。
【0055】以上説明したように、本実施の形態によれ
ば、信号取出し電極42を、外囲器の内壁に、少なくと
も周囲が外囲器の内壁から離れた状態となるようにして
取り付けるようにしたので、信号取出し電極42を、ゲ
ッタによる悪影響を受けないように取り付けることがで
きる。また、信号取出し電極42を、外囲器の内壁から
離れた状態となるように取り付ける方法として、中間部
材42aを設けたり凸部を設けて電極を部分的に凸形状
にするだけで行うようにしたので、安価に実施すること
ができる。更に、信号取出し電極42を、押圧部材とし
てのスプリング26によって押圧することで、外囲器の
内壁に取り付けるようにしたので、信号取出し電極42
を確実に外囲器の内壁に固定することができる。
【0056】また、本実施の形態によれば、外囲器の内
部において発生したインデックス電極25からの電気的
な検出信号を、少なくとも周囲が外囲器の内壁から離れ
た状態となるように取り付けられた信号取出し電極42
を介して、外囲器の外部に取り出すようにしたので、イ
ンデックス電極25からの電気的な検出信号を、ゲッタ
による悪影響を受けない状態で、良好に管外に取り出す
ことができる。
【0057】[第2の実施の形態]次に、本発明の第2
の実施の形態について説明する。なお、以下の説明で
は、上記第1の実施の形態における構成要素と同一の部
分には同一の符号を付し、適宜説明を省略する。
【0058】上記第1の実施の形態では、単一の電子銃
によって単一の画面を形成するような一般的な陰極線管
について説明したが、本実施の形態では、複数の電子銃
を備え、複数の電子銃から放射された複数の電子ビーム
によって、複数の分割画面を形成すると共に、これらの
複数の分割画面を繋ぎ合わせることにより単一の画面を
形成して画像表示を行うような陰極線管について説明す
る。
【0059】図16は、本発明の第2の実施の形態に係
る陰極線管の概略を示す構成図である。この図におい
て、(B)は、陰極線管の正面図であり、(A)は、
(B)におけるA−A′線断面図である。この図に示し
たように、本実施の形態に係る陰極線管は、内側に蛍光
面11が形成されたパネル部10′と、このパネル部1
0′に一体化されたファンネル部20′とを備えてい
る。ファンネル部20′の後端部の左右にはそれぞれ電
子銃31L,31Rを内蔵した細長い形状の2つのネッ
ク部30L,30Rが形成されている。この陰極線管
は、パネル部10′、ファンネル部20′およびネック
部30L,30Rにより全体的に2つの漏斗形状の外囲
器が形成される。
【0060】電子銃31L,31Rは、図示しないが、
図1に示した電子銃31と同様に、それぞれ赤(Red =
R),緑(Green =G)および青(Blue=B)用の3本
のカソードを備えた熱陰極構体の前部に複数の電極を配
列した構成となっており、各電極においてカソードから
放射される電子ビームeBL,eBRの制御や加速等を
行うようになっている。電子銃31L,31Rから放射
された各色用の電子ビームは、それぞれ色選別機構12
等を通過して蛍光面11の対応する色の蛍光体に照射さ
れる。
【0061】なお、本実施の形態の陰極線管において
は、左側に配置された電子銃31Lからの電子ビームe
BLによって、画面の約左半分を描画すると共に、右側
に配置された電子銃31Rからの電子ビームeBRによ
って、画面の約右半分を描画し、これによって形成され
る左右の分割画面の端部を部分的に重ねて繋ぎ合わせる
ことにより、全体として単一の画面SAを形成して画像
表示を行うようになっている。従って、全体として形成
された画面SAの中央部分が、左右の分割画面がオーバ
ラップする(重複する)領域OLとなる。重複領域OL
における蛍光面11は、各電子ビームeBL,eBRに
共有されることになる。
【0062】ここで、図16(B)においては、電子ビ
ームeBL,eBRの走査方向の一例として、左側の電
子銃31Lからの電子ビームeBLのライン走査を水平
偏向方向に右から左(図のX2方向)に向けて行い、フ
ィールド走査を垂直偏向方向に上から下に向けて行うも
のについて示している。また、同図(B)においては、
右側の電子銃31Rからの電子ビームeBRのライン走
査を水平偏向方向に左から右(図のX1方向)に向けて
行い、フィールド走査を垂直偏向方向に上から下に向け
て行うようになっている。従って、同図(B)に示した
例では、全体として、各電子ビームeBL,eBRによ
るライン走査が、水平方向に画面中央部分から外側に向
けてお互いに反対方向に行われ、フィールド走査が、一
般的な陰極線管のように、上から下に行われることにな
る。
【0063】なお、例えば、図17に示したように、電
子ビームeBL,eBRの走査を、上述の図16(B)
に示したものとは異なる走査方向に行うようにしてもよ
い。図16(B)の例では、上述のように各電子ビーム
eBL,eBRによるライン走査を水平方向に行い、フ
ィールド走査を、上から下に行う場合について示した
が、図17の例では、各電子ビームeBL,eBRによ
るライン走査を上から下(同図Y方向)に向けて行い、
フィールド走査を、水平方向に画面中央部分から外側に
向けてお互いに反対方向(同図X1,X2方向)に行う
ようにしている。このように、図17に示した例では、
図16(B)に示した例に対して、各電子ビームeB
L,eBRによるライン走査およびフィールド走査をち
ょうど逆転させた形となっている。
【0064】この陰極線管の管内において、隣接する左
右の分割画面の繋ぎ目側(本実施の形態においては、画
面全体の中央側)における電子ビームeBL,eBRの
過走査(オーバ・スキャン)領域OSには、長方形の平
板状のインデックス電極70が、蛍光面11に対向する
位置に設けられている。更に、この陰極線管の管内にお
いて、インデックス電極70と蛍光面11との間には、
過走査領域OSを過走査した電子ビームeBL,eBR
が蛍光面11に到達して不用意に発光しないように、電
子ビームeBL,eBRに対する遮蔽部材となるV字形
のビームシールド27が配置されている。ビームシール
ド27は、例えば、色選別機構12を支持するフレーム
13を基台にして架設される。ビームシールド27は、
フレーム13を介して内部導電膜22に電気的に接続さ
れることにより、アノード電圧HVとなっている。な
お、本実施の形態においては、インデックス電極70
が、本発明における「電子ビーム検出手段」の一具体例
に対応する。
【0065】インデックス電極70には、図示しない
が、長手方向に複数の切り欠き孔が設けられている。こ
のインデックス電極70は、各電子ビームeBL,eB
Rの入射に応じた電気的な検出信号を出力するようにな
っている。このインデックス電極70から出力された検
出信号は、管外の画像補正用の処理回路に入力され、主
として、各電子ビームeBL,eBRの繋ぎ目部分に相
当する画像データの制御に利用される。
【0066】なお、本実施の形態において、過走査領域
とは、電子ビームeBL,eBRの各々の走査領域にお
いて、有効画面を形成する電子ビームeBL,eBRの
各々の走査領域の外側の領域のことをいう。図16にお
いては、領域SW1が、電子ビームeBRの水平方向に
おける蛍光面11上の有効画面であり、領域SW2が、
電子ビームeBLの水平方向における蛍光面11上の有
効画面である。
【0067】インデックス電極70は、金属等の導電性
の物質からなるものであり、例えば、フレーム13を基
台にして図示しない絶縁物を介して架設される。また、
インデックス電極70は、ファンネル部20の内面に接
続された抵抗R1に電気的に接続されており、内部導電
膜22および抵抗R1等を介してアノード電圧HVが供
給されるようになっている。また、インデックス電極7
0は、ファンネル部20′の一部を利用して形成したキ
ャパシタCf′の管内側の電極42′にスプリング26
を介して電気的に接続されている。
【0068】キャパシタCf′の形成方法は、上述の第
1の実施の形態において、図2を用いて説明したキャパ
シタCfと同様であり、ファンネル部20′において、
部分的に内部導電膜22および外部導電膜23を被覆し
ない領域を設け、この領域の更に内部領域に、例えば、
信号取出し電極41′,42′をファンネル部20′を
介して対向配置して形成したものである。
【0069】管内側の信号取出し電極42′は、上述の
第1の実施の形態と同様に、外囲器の内壁に、少なくと
も周囲が外囲器の内壁から離れた状態となるようにして
取り付けられており、ゲッタ工程において飛散するゲッ
タによる悪影響を受けないようになっている。信号取出
し電極42′を、外囲器の内壁から離れた状態となるよ
うに取り付ける方法としては、上述の第1の実施の形態
と同様に、中間部材42aを設けたり凸部を設けて電極
を部分的に凸形状にすることにより行う。
【0070】なお、このような複電子銃方式の陰極線管
については、本出願人が先に出願した特願平11−14
4967号等における明細書および図面にその詳細が記
載されているので、ここではこれ以上の説明を省略す
る。
【0071】以上説明したように、本実施の形態によれ
ば、複電子銃方式の陰極線管において、上述の第1の実
施の形態と同様に、信号取出し電極42′を、ゲッタに
よる悪影響を受けないように取り付けることができ、イ
ンデックス電極25からの電気的な検出信号を、ゲッタ
による悪影響を受けない状態で、良好に管外に取り出す
ことができる。
【0072】なお、本実施の形態におけるその他の構
成、作用および効果は、上記第1の実施の形態と同様で
ある。
【0073】なお、本発明は、上記各実施の形態に限定
されず種々の変形実施が可能である。例えば、上記各実
施の形態では、カラー表示可能な陰極線管について説明
したが、本発明は、モノクロ表示を行う陰極線管にも適
用することが可能である。また、上記各実施の形態で
は、ファンネル部20またはファンネル部20′に信号
取出し電極42または信号取出し電極42′を設ける例
について説明したが、信号取出し電極42,42′を設
ける位置は、陰極線管の外囲器部分であれば、他の部分
(例えば、パネル部10,10′)であってもよい。更
に、上記各実施の形態では、電子ビームの位置を検出す
るためのインデックス電極25またはインデックス電極
25′からの信号を取り出す電極に関するものについて
説明したが、本発明は、他の目的で用いる信号を管内か
ら取り出すための電極部分にも適用することが可能であ
る。
【0074】また、信号取出し電極の取り付け方法は、
信号取出し電極が、外囲器の内壁に、少なくとも周囲が
外囲器の内壁から離れた状態となるように取り付けられ
る状態となるのであれば、上述の各実施の形態で示した
方法以外の他の方法を用いてもよい。
【0075】また、上記第2の実施の形態では、2つの
電子銃を備え、2つの走査画面を繋ぎ合わせることによ
り単一の画面を形成するようにしたものについて説明し
たが、本発明は、3つ以上の電子銃を備え、1つの画面
を3つ以上の走査画面を合成して形成するようにしたも
のにも適用することが可能である。また、上記第2の実
施の形態では、分割画面を部分的に重複させて1つの画
面を得るようにしたが、重複領域を設けずに、単に分割
画面の端部を線状に繋ぎ合わせることにより1つの画面
を得るようにしてもよい。
【0076】また、上記第2の実施の形態では、図16
に示したように、各電子ビームeBL,eBRによるラ
イン走査が、画面中央部分から外側に向けてお互いに反
対方向に行われ、フィールド走査が、一般的な陰極線管
のように、上から下に行われる例について示したが、各
電子ビームeBL,eBRの走査方向はこれに限らず、
例えば、ライン走査を画面外側から画面中央部分に向け
て行うようにすることも可能である。また、上記第2の
実施の形態では、図17に示したように、各電子ビーム
eBL,eBRによるフィールド走査を画面中央部分か
ら外側に向けてお互いに反対方向に行うようにしたが、
このフィールド走査についても、例えば、フィールド走
査を画面外側から画面中央部分に向けて行うようにする
ことも可能である。また、各電子ビームeBL,eBR
の走査方向を同一方向に揃えることも可能である。
【0077】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1ないし7
のいずれか1項に記載の陰極線管における信号取出し電
極の取り付け方法によれば、信号取出し電極を、外囲器
の内壁に、少なくとも周囲が外囲器の内壁から離れた状
態となるように取り付けるようにしたので、陰極線管の
外囲器内部で発生した電気的な信号を外部に取り出すた
めの信号取出し電極を、ゲッタによる悪影響を受けない
ように取り付けることができるという効果を奏する。
【0078】また、請求項8ないし14のいずれか1項
に記載の陰極線管における信号取り出し方法、または、
請求項15ないし17のいずれか1項に記載の陰極線管
によれば、外囲器の内部において発生した電気的信号
を、少なくとも周囲が外囲器の内壁から離れた状態とな
るように取り付けられた信号取出し電極を介して、外囲
器の外部に取り出すようにしたので、陰極線管の外囲器
内部で発生した電気的な信号を、ゲッタによる悪影響を
受けない状態で、良好に管外に取り出すことができると
いう効果を奏する。
【0079】特に、請求項5記載の陰極線管における信
号取出し電極の取り付け方法または請求項12記載の陰
極線管における信号取り出し方法によれば、信号取出し
電極を、押圧部材によって押圧することで、外囲器の内
壁に取り付けるようにしたので、信号取出し電極を確実
に外囲器の内壁に固定することができるという効果を奏
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る陰極線管の概
略を、電子ビームの走査方向の一例と共に示す構成図で
ある。
【図2】図1に示した陰極線管におけるインデックス電
極の周辺部を拡大して示した断面図である。
【図3】図1に示した陰極線管における信号取出し電極
の一構成例を示す平面図および断面図である。
【図4】図1に示した陰極線管におけるインデックス電
極の周辺の回路素子によって形成される回路の構成を示
す回路図である。
【図5】図4に示した回路の周波数特性を示す特性図で
ある。
【図6】図1に示した陰極線管における信号処理回路の
構成を示すブロック図である。
【図7】図1に示した陰極線管における各処理回路に入
力される各種の信号の波形を表す説明図である。
【図8】図1に示した陰極線管における画像補正方法に
ついて説明するための説明図である。
【図9】図1に示した陰極線管において、補正される走
査画面について示す説明図である。
【図10】図1に示した陰極線管のインデックス電極の
周辺における電子ビームの走査期間について説明するた
めの説明図である。
【図11】図3に示した信号取出し電極による作用を説
明するための断面図である。
【図12】図11に示した信号取出し電極の作用に対す
る比較例について説明するための断面図である。
【図13】信号取出し電極の他の構成例を示す平面図お
よび断面図である。
【図14】信号取出し電極のもう一つの他の構成例を示
す平面図および断面図である。
【図15】信号取出し電極の更にもう一つの他の構成例
を示す平面図および断面図である。
【図16】本発明の第2の実施の形態に係る陰極線管の
概略を、電子ビームの走査方向の一例と共に示す構成図
である。
【図17】本発明の第2の実施の形態に係る陰極線管に
おける電子ビームの走査方向の他の例について示す説明
図である。
【符号の説明】
eB…電子ビーム、OS…過走査領域、S1…インデッ
クスドライブ信号、S2…インデックス信号、10…パ
ネル部、11…蛍光面、12…色選別機構、13…フレ
ーム、20…ファンネル部、21…偏向ヨーク、22…
内部導電膜、23…外部導電膜、24…アノード部、2
5L,25R…インデックス電極、26…スプリング、
30…ネック部、31…電子銃、42,42−1,42
−2,42−3…信号取出し電極、42a,42−2a
…中間部材、42−1a,42−3a…凸部、51…イ
ンデックスドライブ信号生成部、52…混合器、53…
インデックス信号処理回路、54…コンバーゼンス回
路、100…ゲッタ。

Claims (17)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 陰極線管を形成する外囲器の内部におい
    て発生した電気的信号を前記外囲器の外部に取り出すた
    めの信号取出し電極を、前記外囲器に取り付けるための
    方法であって、 前記信号取出し電極を、前記外囲器の内壁に、少なくと
    も周囲が前記外囲器の内壁から離れた状態となるように
    取り付けることを特徴とする陰極線管における信号取出
    し電極の取り付け方法。
  2. 【請求項2】 前記信号取出し電極の周囲以外の領域に
    凸部を設けると共に、前記凸部を前記外囲器の内壁に接
    触させることにより、前記信号取出し電極の少なくとも
    周囲が前記外囲器の内壁から離れた状態となるようにす
    ることを特徴とする請求項1記載の陰極線管における信
    号取出し電極の取り付け方法。
  3. 【請求項3】 前記信号取出し電極の凸部を、前記信号
    取出し電極を部分的に折曲または押圧することにより形
    成することを特徴とする請求項2記載の陰極線管におけ
    る信号取出し電極の取り付け方法。
  4. 【請求項4】 前記信号取出し電極の周囲以外の領域と
    前記外囲器の内壁との間に中間部材を設け、この中間部
    材を介して前記外囲器の内壁に前記信号取出し電極を取
    り付けることを特徴とする請求項1記載の陰極線管にお
    ける信号取出し電極の取り付け方法。
  5. 【請求項5】 前記信号取出し電極を、押圧部材によっ
    て押圧することで、前記外囲器の内壁に取り付けること
    を特徴とする請求項1記載の陰極線管における信号取出
    し電極の取り付け方法。
  6. 【請求項6】 前記陰極線管は、有効画面およびこの有
    効画面外の過走査領域の走査を行うための電子ビームを
    放射する電子銃と、前記電子ビームの過走査領域に設け
    られると共に、前記電子ビームの入射に応じた電気的な
    検出信号を出力する電子ビーム検出手段とを備えたもの
    であり、 前記電子ビーム検出手段から出力された検出信号を、前
    記電気的信号として前記信号取出し電極を介して前記外
    囲器の外部に取り出すことができるよう、前記信号取出
    し電極と前記電子ビーム検出手段とを電気的に接続する
    ことを特徴とする請求項1記載の陰極線管における信号
    取出し電極の取り付け方法。
  7. 【請求項7】 前記陰極線管は、複数の電子ビームを放
    射する複数の電子銃を備え、前記電子銃から放射された
    複数の電子ビームの走査によって複数の分割画面を形成
    し、この複数の分割画面を繋ぎ合わせることにより単一
    の画面を形成するようにしたものであることを特徴とす
    る請求項6記載の陰極線管における信号取出し電極の取
    り付け方法。
  8. 【請求項8】 陰極線管を形成する外囲器の内部におい
    て発生した電気的信号を取り出すための信号取出し電極
    を、前記外囲器の内壁に、少なくとも周囲が前記外囲器
    の内壁から離れた状態となるように取り付け、 前記外囲器の内部において発生した電気的信号を、前記
    外囲器の内壁に取り付けられた前記信号取出し電極を介
    して前記外囲器の外部に取り出すことを特徴とする陰極
    線管における信号取り出し方法。
  9. 【請求項9】 前記信号取出し電極の周囲以外の領域に
    凸部を設けると共に、前記凸部を前記外囲器の内壁に接
    触させることにより、前記信号取出し電極の少なくとも
    周囲が前記外囲器の内壁から離れた状態となるようにす
    ることを特徴とする請求項8記載の陰極線管における信
    号取り出し方法。
  10. 【請求項10】 前記信号取出し電極の凸部を、前記信
    号取出し電極を部分的に折曲または押圧することにより
    形成することを特徴とする請求項9記載の陰極線管にお
    ける信号取り出し方法。
  11. 【請求項11】 前記信号取出し電極の周囲以外の領域
    と前記外囲器の内壁との間に中間部材を設け、この中間
    部材を介して前記外囲器の内壁に前記信号取出し電極を
    取り付けることを特徴とする請求項8記載の陰極線管に
    おける信号取り出し方法。
  12. 【請求項12】 前記信号取出し電極を、押圧部材によ
    って押圧することで、前記外囲器の内壁に取り付けるこ
    とを特徴とする請求項8記載の陰極線管における信号取
    り出し方法。
  13. 【請求項13】 前記陰極線管は、有効画面およびこの
    有効画面外の過走査領域の走査を行うための電子ビーム
    を放射する電子銃と、前記電子ビームの過走査領域に設
    けられると共に、前記電子ビームの入射に応じた電気的
    な検出信号を出力する電子ビーム検出手段とを備えたも
    のであり、 前記電子ビーム検出手段から出力された検出信号を、前
    記電気的信号として前記信号取出し電極を介して前記外
    囲器の外部に取り出すことができるよう、前記信号取出
    し電極と前記電子ビーム検出手段とを電気的に接続する
    ことを特徴とする請求項8記載の陰極線管における信号
    取り出し方法。
  14. 【請求項14】 前記陰極線管は、複数の電子ビームを
    放射する複数の電子銃を備え、前記複数の電子銃から放
    射された複数の電子ビームの走査によって複数の分割画
    面を形成し、この複数の分割画面を繋ぎ合わせることに
    より単一の画面を形成するようにしたものであることを
    特徴とする請求項13記載の陰極線管における信号取り
    出し方法。
  15. 【請求項15】 外囲器と、 この外囲器の内部において放射された電子ビームの走査
    に応じて発光する発光面と、 前記外囲器の内壁に、少なくとも周囲が前記外囲器の内
    壁から離れた状態となるように取り付けられると共に、
    前記外囲器の内部において発生した電気的信号を前記外
    囲器の外部に取り出すための信号取出し電極とを備えた
    ことを特徴とする陰極線管。
  16. 【請求項16】 更に、 有効画面およびこの有効画面外の過走査領域の走査を行
    うための電子ビームを放射する電子銃と、 前記電子ビームの過走査領域に設けられると共に、前記
    電子ビームの入射に応じた電気的な検出信号を出力する
    電子ビーム検出手段とを備え、 前記信号取出し電極は、前記電子ビーム検出手段に電気
    的に接続されると共に、前記電子ビーム検出手段から出
    力された検出信号を、前記電気的信号として前記外囲器
    の外部に取り出す機能を有することを特徴とする請求項
    15記載の陰極線管。
  17. 【請求項17】 更に、複数の電子ビームを放射する複
    数の電子銃を備え、前記複数の電子銃から放射された複
    数の電子ビームの走査によって複数の分割画面を形成
    し、この複数の分割画面を繋ぎ合わせることにより単一
    の画面を形成するようにしたことを特徴とする請求項1
    6記載の陰極線管。
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