JP3018886U - 真空包装機 - Google Patents

真空包装機

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JP3018886U JP1995006274U JP627495U JP3018886U JP 3018886 U JP3018886 U JP 3018886U JP 1995006274 U JP1995006274 U JP 1995006274U JP 627495 U JP627495 U JP 627495U JP 3018886 U JP3018886 U JP 3018886U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 低廉で、かつ、狭いスペースで連続的な包装
が可能な真空包装機を提供する。 【構成】 定盤上にチャンバ蓋を被せることにより定盤
上面とチャンバ蓋内面とで形成したチャンバの内部を減
圧し、該チャンバの内部で定盤上に載置された被包装物
を包装材料で密封包装する真空包装機1において、定盤
を上下二段に配置すると共に、それら上下の定盤のそれ
ぞれを、定盤上に被包装物を載置すると共に密封包装さ
れた包装物を取り出す載置・取出位置2と、定盤上にチ
ャンバ蓋を被せてチャンバの内部で被包装物を密封包装
する包装位置3とに往復移動自在に設け、かつ、上の定
盤10が載置・取出位置2に移動したときは下の定盤1
1が包装位置3に移動し、上の定盤10が包装位置3に
移動したときは下の定盤11が載置・取出位置2に移動
するように構成した。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、減圧したチャンバの内部において被包装物を密封包装する真空包装 機に関する。
【0002】
【従来の技術】
食品などに限らず様々な被包装物を樹脂フィルムやアルミフィルムなどの包装 材料で密封包装するための手段として、真空包装機は広く普及している。真空包 装機の基本原理は、減圧したチャンバ内において袋等の包装材料に被包装物を入 れた状態でその開口部をシールして密封包装するものである。従来の真空包装機 を大別すると次のようになっている。 [バッチ式の真空包装機] この真空包装機は、固定の下チャンバに被包装物を載置し、上チャンバを手動 で閉じて密封包装するものである。密封包装後、下チャンバと上チャンバを手動 で開放し、チャンバ内から密封包装を終了した包装物を取り出し、次の被包装物 を載置する。 [横ベルト式の真空包装機] この真空包装機は、袋等の包装材料に被包装物を入れた状態でコンベアベルト 上で間歇的に同一方向横向きに搬送し、コンベアベルトの停止中にチャンバ蓋を 被せてチャンバ内で被包装物を密封包装するものである。密封包装された包装物 は更にコンベアベルトで同一方向に搬送され、適宜搬出される。この方式の真空 包装機は、被包装物の載置位置と包装物の搬出位置が、チャンバ位置を挟んで左 右両側に分かれて配置される。 [縦ベルト式の真空包装機] 横ベルト式の真空包装機が被包装物をコンベアベルトで横方向に搬送するもの であるのに対し、この真空包装機は、被包装物をコンベアベルトで縦方向に搬送 するものである。この方式の真空包装機は、被包装物の載置位置と包装物の搬出 位置が、チャンバ位置を挟んで前後両側に分かれて配置される。 [ダブルチャンバ式の真空包装機] この真空包装機は、二つの固定の下チャンバと一つの移動自在な上チャンバを 備えている。そして、二つの固定の下チャンバに対して上チャンバを交互に移動 させて各チャンバ内において被包装物を密封包装するものである。 [ロータリー式の真空包装機] この真空包装機は、中心軸の周りに複数の組になった上チャンバ、下チャンバ が設けられており、チャンバが一回転する間に被包装物を密封包装するものであ る。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、バッチ式の真空包装機は連続的な包装ができないため、処理能力に欠 ける。一方、横ベルト式の真空包装機と縦ベルト式の真空包装機は連続的な包装 は可能であるが、何れも搬送方向は一方向であり、被包装物の載置位置と包装物 の搬出位置がチャンバ位置を挟んで反対側に配置されるため装置が大型になる。 また、被包装物をコンベア上に載置するための作業スペースと被包装物をコンベ ア上から取り出すための作業スペースが別々に必要になり、設置スペースが広く 必要となる。特に、この方式の真空包装機は被包装物の載置位置と包装物の搬出 位置が反対側にあるため、部屋の角隅部に装置を設置できない。また、ダブルチ ャンバ式の真空包装機は、ベルト式のものと同様に連続的な包装は可能であるが 、下チャンバを二つ備えているために作業員が二人必要か、もしくは、一人の作 業員が二つの下チャンバの前に交互に移動しなければならなず、作業効率が良く ない。そして、ロータリー式の真空包装機は、相当に高価である。
【0004】 従って、本考案の目的は低廉で、かつ、狭いスペースで連続的な包装が可能な 真空包装機を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本考案は、定盤上にチャンバ蓋を被せることにより定盤上面とチャンバ蓋内面 とで形成したチャンバの内部を減圧し、該チャンバの内部で定盤上に載置された 被包装物を包装材料で密封包装する真空包装機において、定盤を上下二段に配置 すると共に、それら上下の定盤のそれぞれを、定盤上に被包装物を載置すると共 に密封包装された包装物を取り出す載置・取出位置と、定盤上にチャンバ蓋を被 せてチャンバの内部で被包装物を密封包装する包装位置とに往復移動自在に設け 、かつ、上の定盤が載置・取出位置に移動したときは下の定盤が包装位置に移動 し、上の定盤が包装位置に移動したときは下の定盤が載置・取出位置に移動する ように構成したことを特徴とする。
【0006】 以上のように構成される本考案真空包装機において、上下の定盤は被包装物を 傾斜した状態で保持する構成とすることが好ましい。また、上下の定盤の何れか 一方をシリンダにより載置・取出位置と包装位置とに往復移動させ、他方を一方 に連動させる構成とすることが好ましい。
【0007】
【作用】
本考案の真空包装機にあっては、先ず、載置・取出位置において上下の定盤の 一方(例えば下の定盤)の上に被包装物を載置する。載置後、その一方の定盤( 例えば下の定盤)を包装位置に移動させる。この移動に伴って、上下の定盤の他 方(例えば上の定盤)が載置・取出位置に移動する。
【0008】 そして、包装位置において、一方の定盤(例えば下の定盤)の上にチャンバ蓋 を被せ、チャンバの内部で被包装物を密封包装する。また、このように一方の定 盤(例えば下の定盤)上において被包装物の密封包装が行われている間に、載置 ・取出位置において、他方の定盤(例えば上の定盤)の上に被包装物を載置する 。
【0009】 次に、一方の定盤(例えば下の定盤)上に載置した被包装物の密封包装が終了 したならば、チャンバ蓋を開放し、一方の定盤(例えば下の定盤)を載置・取出 位置に移動させる。この移動に伴って、他方の定盤(例えば上の定盤)は包装位 置に移動する。
【0010】 そして、包装位置において、他方の定盤(例えば上の定盤)の上にチャンバ蓋 を被せ、チャンバの内部で被包装物を密封包装する。また、このように他方の定 盤(例えば上の定盤)上において被包装物の密封包装が行われている間に、載置 ・取出位置において、一方の定盤(例えば下の定盤)の上から密封包装の終了し た包装物を取り出し、その後再び、一方の定盤(例えば下の定盤)の上に被包装 物を載置する。かくして、載置・取出位置において上下の定盤に対して、密封包 装の終了した包装物の取り出し作業と、被包装物を載置する作業を繰り返し行う ことにより、連続的な包装ができる。
【0011】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図面をもとにして説明する。図1、2は、何れも本考 案の実施例にかかる真空包装機1の側面図である。図示の例では、真空包装機1 の前方(図1、2では左方)が、密封包装終了後の包装物の取り出し作業と被包 装物を載置する作業を行うための載置・取出位置2であり、後方(図1、2では 右方)が、被包装物を密封包装するための包装位置3になっている。但し、載置 ・取出位置2と包装位置3を必ずしも前後に配置する必要はなく、左右に配置す ることも可能である。図示の例では、図1は、上の定盤10が包装位置3に移動 し、下の定盤11が載置・取出位置2に移動した状態を示している。また、図2 は、上の定盤10が載置・取出位置2に移動し、下の定盤11が包装位置3に移 動した状態を示している。
【0012】 上の定盤10は、装置本体12に設けられたレール13に沿って載置・取出位 置2と包装位置3の間を往復移動自在に構成される。同様に、下の定盤11は、 装置本体12に設けられたレール14に沿って載置・取出位置2と包装位置3の 間を往復移動自在に構成される。装置本体12は、その底面にキャスタ15を備 えた脚座16上にボルト17で取り付けられている。このボルト17の取り付け 位置を変更することにより、装置本体12の傾斜角度を調整できるように構成さ れている。なお、図示の例では、載置・取出位置2が包装位置3よりも下方とな るように、装置本体12を前傾させた(図1、2では左方に傾けた)姿勢になっ ている。これにより、上の定盤10と下の定盤11は、傾斜した姿勢を維持した まま、レール13、14に沿ってスライド移動するようになっている。
【0013】 上の定盤10の側面には前後(図1、2では左右)にピン20、21が突設さ れており、同様に、下の定盤11の側面にも前後にピン22、23が突設されて いる。そして、ピン20とピン22は、装置本体12に回転自在に取り付けられ たスプロケット24を介するチェーン25で接続され、ピン21とピン23は、 装置本体12に回転自在に取り付けられたスプロケット26を介するチェーン2 7で接続されている。これにより、上の定盤10と下の定盤11は互いに連動し てレール13、14に沿ってスライド移動し、図1に示すように、上の定盤10 が包装位置3に移動したときは下の定盤11が載置・取出位置2に移動し、図2 に示すように、上の定盤10が載置・取出位置2に移動したときは下の定盤11 が包装位置3に移動するように構成されている。
【0014】 下の定盤11の下方にはブラケット30が設けられており、装置本体12に装 着されたエアシリンダ31のピストンロッド32の先端が、このブラケット30 に接続されている。エアシリンダ31の稼働により、図1に示す如くピストンロ ッド32が伸張したときは、ブラケット30を介して下の定盤11が前方(図1 、2では左方)に押されて載置・取出位置2に移動し、それに連動して上の定盤 10は包装位置3に移動する。一方、エアシリンダ31の稼働により、図2に示 す如くピストンロッド32が短縮したときは、ブラケット30を介して下の定盤 11が後方(図1、2では右方)に引かれて包装位置3に移動し、それに連動し て上の定盤10は載置・取出位置2に移動する。
【0015】 図3は上の定盤10の上面図であり、図4は上の定盤10の側面図である。な お、下の定盤11は、上の定盤10と同様の構成を備えているので、説明は省略 する。上の定盤10の上には、袋状の包装材料35の内部に充填された状態の被 包装物36が載置される。図示の例では、袋状の包装材料35は、その開口部3 5’を後方(図3において上方、図1、2、4において右方)に向けて載置され ている。上の定盤10の上面には、包装材料35の開口部35’を下側から支持 するヒータ受台37と、ガイド38が設けられている。ガイド38に包装材料3 5の下縁35”をあてって包装材料35の位置決めを行うことにより、その開口 部35’をヒータ受台37の上に載せた状態とすることができる。また、ガイド 38は、上の定盤10の傾斜によって包装材料35に充填された状態の被包装物 36が滑る落ちるのを防止する役割も有する。ヒータ受台37には、回転自在な ストッパ39が装着されている。このストッパ39を図4中の一点鎖線39’で 示される位置に回動した状態で、上の定盤10上に包装材料35に充填した被包 装物36を載置し、その後、ストッパ39を図4中の実線39で示される位置に 回動し、ヒータ受台37の上に載せた包装材料35の開口部35’を押さえるこ とができる。なお、以上は上の定盤10について説明したが、包装材料35に充 填した被包装物36が載置される点、包装材料35の開口部35’を下側から支 するヒータ受台37を備える点、包装材料35の位置決めおよび包装材料35に 充填された状態の被包装物36の滑る落ちを防止するガイド38を備える点、お よび、包装材料35の開口部35’を押さえるストッパ39を備える点は、下の 定盤11についても全く同様である。
【0016】 また、図1、2に示すように、包装位置3の上方にはチャンバ蓋40が配置さ れている。チャンバ蓋40は、下面が開口した箱形状を有している。チャンバ蓋 40の側面にはT字型に配置された支持ロッド41が取り付けてある。この支持 ロッド41の前側面(図1、2では左側面)は平坦に形成されているが、その後 側面(図1、2では右側面)にはラック42が形成されている。装置本体12に は上下のローラ43と、これらローラ43と対をなす上下の摩擦歯車44が配設 されている。なお、摩擦歯車44は支持ロッド41の後側面のラック42と噛合 するピッチおよび歯車形状を有する。そして、ローラ43と摩擦歯車44の間で 支持ロッド41を前後から挟持することにより、支持ロッド41の昇降移動をガ イドしている。
【0017】 装置本体12の下方にはエアシリンダ50が設けてあり、このエアシリンダ5 0のピストンロッド51の先端で支持ロッド41の下端を突き上げるように支持 している。図1、2において、実線で描いたチャンバ蓋40は、何れもエアシリ ンダ50の稼働によりピストンロッド51が伸張して、支持ロッド41の下端を 突き上げることにより、チャンバ蓋40が上昇した状態を示している。一方、図 1における一点鎖線40’は、エアシリンダ50の稼働によりピストンロッド5 1が短縮したことにより、チャンバ蓋40が下降し、包装位置3にある上の定盤 10の上にチャンバ蓋40が被さった状態を示している。また、図2における一 点鎖線40”は、エアシリンダ50の稼働によりピストンロッド51が短縮した ことにより、チャンバ蓋40が下降し、包装位置3にある下の定盤11の上にチ ャンバ蓋40が被さった状態を示している。なお、ピストンロッド51が短縮し てチャンバ蓋40が下降するに際しては、支持ロッド41後側面のラック42に 噛合する摩擦歯車44の作用によって、チャンバ蓋40の急激な落下が防止され る。
【0018】 図5は、チャンバ蓋40の内部構造を説明するための断面図であり、図6は、 図5A−A断面矢視図である。チャンバ蓋40は、下面が開口した箱形状を有し 、その周縁下部にはパッキン54が取り付けてある。また、チャンバ蓋40の天 井部には、管路55が接続されている。管路55には、開放弁56と真空弁57 および真空ポンプ58が接続されている。実際には、真空ポンプ58は装置本体 12の内部に格納されている。後述するように、開放弁56を閉じ真空弁57を 開けて真空ポンプ58を稼働することにより、チャンバ蓋40の内部を減圧する ことが可能である。また、真空弁57を閉じ開放弁56を開けることによって、 チャンバ蓋40の内部に大気を導入する。
【0019】 チャンバ蓋40の内部には、包装位置3に位置している上の定盤10および下 の定盤11の上に設けられたヒータ受台37と対向する位置にヒータ60が設け てある。ヒータ60は支持板61の下面に取り付けてあり、支持板61とチャン バ蓋40の天井面との間にはチューブ62が介在している。図6に示すように、 支持板61の両端部61’はチャンバ蓋40の左右に設けられたコイルバネ65 によって懸吊されており、常時は、このコイルバネ65の引張力によって支持板 61は上方に引き上げられ、これにより、ヒータ60は常時は上昇した状態にな っている。また、チューブ62には、チャンバ蓋40の外側からチューブ62内 に大気を導入するための管路66が接続されている。管路66には開閉弁67が 設けられている。
【0020】 次に、以上のように構成された本案実施例の真空包装機の動作を説明する。な お、以下においては、最初に下の定盤11の上に被包装物36を載置する場合を 例にして説明するが、最初に上の定盤10の上に被包装物36を載置する場合も 、全く同様の工程によって包装作業が行われることはいうまでもない。
【0021】 最初に下の定盤11の上に被包装物36を載置して包装作業を行う場合は、先 ず図1に示すように、シリンダ31を伸張稼働させることにより、上の定盤10 が包装位置3に移動し、下の定盤11が載置・取出位置2に移動した状態にする 。また、シリンダ50を伸張稼働させることにより、支持ロッド41を突き上げ てチャンバ蓋40を上昇させる。
【0022】 そして、図7に示すように、載置・取出位置2において下の定盤11の上に、 袋形状の包装材料35に充填した被包装物36を載置する。被包装物36を載置 するに際しては、包装材料35の開口部35’がヒータ受台37の上に位置する ようにガイド38により位置決めし、その開口部35’をストッパ39で押さえ る。なお、この実施例では、下の定盤11が傾斜しているので、袋形状の包装材 料35に液体が充填されている場合でも包装作業が可能である。
【0023】 こうして、被包装物36を下の定盤11の上に載置した後、図8に示すように 、シリンダ31を短縮稼働させることにより、下の定盤11をレール14に沿っ てスライドさせ、包装位置3に移動させる。これにより、定盤11の上に載置さ れている被包装物36は、チャンバ蓋40の下方に位置した状態となる。また、 この下の定盤11の移動に伴って、上の定盤10はレール13に沿ってスライド し、載置・取出位置2に移動する。
【0024】 次に、図9に示すように、シリンダ50を短縮稼働させることにより、支持ロ ッド41の突き上げを中止する。これにより、チャンバ蓋40は下降して包装位 置3にある下の定盤11の上に被さった状態となる。なお、このようにチャンバ 蓋40が下降するに際しては、先に図1、2において説明した摩擦歯車44の作 用によって、チャンバ蓋40は緩やかに落下する。
【0025】 こうして下の定盤11の上にチャンバ蓋40を被せることにより、図10に示 すように、下の定盤11の上面とチャンバ蓋40の内面とで形成されたチャンバ 70の内部は、大気と遮断された密閉状態となる。この状態で、開放弁56を閉 じ真空弁57を開けて真空ポンプ58を稼働することにより、管路55を介して チャンバ70の内部を減圧する。なお、チャンバ70内を減圧するに際しては、 管路66に設けた開閉弁67は閉じておく。
【0026】 チャンバ70の内部を十分に減圧した後、真空ポンプ58の稼働を停止し、真 空弁57を閉じる。そして、管路66に設けた開閉弁67を開ける。これにより 、チューブ62内に大気が導入され、チャンバ70の内部が減圧雰囲気にあるこ とからチューブ62は、図11に示すように膨張する。こうして、支持板61は チューブ62の膨張力によってコイルバネ65の力に抗して下方に押し下げられ 、ヒータ60がヒータ受台37に向かって押し付けられた状態となる。これによ り、ヒータ受台37の上に置かれている包装材料35の開口部35’はヒータ6 0とヒータ受台37の間に狭圧された状態となり、ヒータ60の熱によって包装 材料35の開口部35’がシールされることにより、包装材料35内の被包装物 36は密封包装される。こうして、下の定盤11上に載置されている被包装物3 6に対するチャンバ70内部での密封包装は終了する。そして、開放弁56が開 けられ、チャンバ70内部に大気が導入される。
【0027】 一方、このように包装位置3において下の定盤11上の被包装物36の密封包 装が行われている間に、載置・取出位置2においては、図9に示すように、上の 定盤10の上に次の被包装物36を載置することができる。なお、上の定盤10 の上に被包装物36を載置する工程は、先に説明した下の定盤11の上に被包装 物36を載置する工程と全く同様に、包装材料35の開口部35’がヒータ受台 37の上に位置するようにガイド38により位置決めし、その開口部35’をス トッパ39で押さえることにより行われる。
【0028】 こうして、包装位置3において下の定盤11の上に載置した被包装物35の密 封包装が終了し、載置・取出位置2において上の定盤10の上に次の被包装物3 6を載置し終えたならば、次に、シリンダ50を伸張稼働させることにより、支 持ロッド41を突き上げてチャンバ蓋40を上昇させる。こうして、チャンバ蓋 41を開放した後、下の定盤11を再び載置・取出位置2に移動させる。なお、 この下の定盤11の移動に伴って、上の定盤10は包装位置3に移動する。
【0029】 そして、図12に示すように、シリンダ50を短縮稼働させることにより、支 持ロッド41の突き上げを中止する。これにより、チャンバ蓋40は下降して包 装位置3にある上の定盤10の上に被さった状態となる。なお、この場合も先に 図1、2において説明した摩擦歯車44の作用によって、チャンバ蓋40は緩や かに落下する。そして、上の定盤10の上面とチャンバ蓋40の内面とで形成さ れたチャンバの内部において、先に説明した場合と全く同様の工程により、被包 装物36を密封包装する。
【0030】 また、このように包装位置3において上の定盤10上の被包装物36の密封包 装が行われている間に、載置・取出位置2において、ストッパ39を回動して押 さえを外し、下の定盤11の上から密封包装の終了した包装物71を取り出す。 そして、再び下の定盤11の上には、次の被包装物を載置する。かくして、以後 同様に載置・取出位置2において、上の定盤10と下の定盤11に対し、密封包 装の終了した包装物の取り出し作業と、次の被包装物を載置する作業を繰り返し 行うことにより、連続的な包装ができるようになる。
【0031】
【考案の効果】
本考案の真空包装機は、低廉に装置を構成できるにも関わらず、連続的な包装 作業を効率よく行うことが可能である。また、密封包装の終了した包装物の取り 出し作業と、次の被包装物を載置する作業を同じ箇所で行うことができるので、 従来のベルト式の真空包装機に比べてコンパクトな装置となり、設置スペースが 小さくて済む。また、この真空包装機は、部屋の角隅部に装置を隣接して設置す ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】上の定盤が包装位置に移動し、下の定盤が載置
・取出位置に移動した状態の本考案の実施例にかかる真
空包装機の側面図である。
【図2】上の定盤が載置・取出位置に移動し、下の定盤
が包装位置に移動した状態の本考案の実施例にかかる真
空包装機の側面図である。
【図3】上の定盤の上面図である(下の定盤も上の定盤
と同様の構成を備えている)。
【図4】上の定盤の側面図である(下の定盤も上の定盤
と同様の構成を備えている)。
【図5】チャンバ蓋の内部構造を説明するための断面図
である。
【図6】図5A−A断面矢視図である。
【図7】載置・取出位置において下の定盤の上に被包装
物を載置した状態を示す本案実施例の真空包装機の動作
説明図である。
【図8】下の定盤を包装位置に移動させた状態を示す本
案実施例の真空包装機の動作説明図である。
【図9】チャンバ蓋を下の定盤の上に被せた状態を示す
本案実施例の真空包装機の動作説明図である。
【図10】チャンバの内部を減圧する状態を示す本案実
施例の真空包装機の動作説明図である。
【図11】包装材料の開口部をシールする状態を示す本
案実施例の真空包装機の動作説明図である。
【図12】チャンバ蓋を上の定盤の上に被せた状態を示
す本案実施例の真空包装機の動作説明図である。
【符号の説明】
1 真空包装機 2 載置・取出位置 3 包装位置 10 上の定盤 11 下の定盤 40 チャンバ蓋

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 定盤上にチャンバ蓋を被せることにより
    定盤上面とチャンバ蓋内面とで形成したチャンバの内部
    を減圧し、該チャンバの内部で定盤上に載置された被包
    装物を包装材料で密封包装する真空包装機において、 定盤を上下二段に配置すると共に、それら上下の定盤の
    それぞれを、定盤上に被包装物を載置すると共に密封包
    装された包装物を取り出す載置・取出位置と、定盤上に
    チャンバ蓋を被せてチャンバの内部で被包装物を密封包
    装する包装位置とに往復移動自在に設け、かつ、上の定
    盤が載置・取出位置に移動したときは下の定盤が包装位
    置に移動し、上の定盤が包装位置に移動したときは下の
    定盤が載置・取出位置に移動するように構成したことを
    特徴とする真空包装機。
  2. 【請求項2】 上下の定盤は被包装物を傾斜した状態で
    保持する請求項1に記載の真空包装機。
  3. 【請求項3】 上下の定盤の何れか一方をシリンダによ
    り載置・取出位置と包装位置とに往復移動させ、他方を
    一方に連動させる構成とした請求項1または2に記載の
    真空包装機。
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KR102120025B1 (ko) * 2020-01-31 2020-06-16 김경립 진공포장기

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