JP2000203524A - 真空包装機並びに該機に用いる真空両面扉 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】生産性が高く、省ネに貢献した、低廉で、か
つ、狭いスペースで連続的な包装が可能な真空包装機を
提供する。 【解決手段】上下の、一方向をそれぞれ開口した、上下
のチャンバ６、７間に位置し、昇降手段を供えることに
より、上下のチャンバ６、７を開閉自在に構成した上下
の包装位置３、４を備える真空包装機１において、密封
包装中に、次の被包装物を載置する真空両面扉５を設け
たことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明に属する技術分野】本発明は、減圧したチャンバ
内部において被包装物を密封包装する真空包装機に関す
る。

【０００２】

【従来の技術】食品などに限らず様々な被包装物を樹脂
フイルムやアルミフィルムなどの包装材料で密封包装す
るための手段として、真空包装機は広く普及している。
真空包装機の基本原理は、減圧したチャンバ内において
袋等の包装材料に被包装物を入れた状態でその開口部を
シールして密封包装するものである。従来の真空包装機
を大別すると次のようになっている。 ［バッチ式真空包装機］この真空包装機は、固定の下チ
ャンバに被包装物を載置し、上チャンバを手動で閉じて
密封包装するものである。密封包装後、下チャンバと上
チャンバを手動で開放し、チャンバ内から密封包装を終
了した包装物を取り出し、次の被包装物を載置する。 ［横ベルト式の真空包装機］この真空包装機は、袋等の
包装材料に被包装物を入れた状態でコンベアベルト上で
間歇的に同一方向横向きに搬送し、コンベアベルトの停
止中にチャンバ蓋を被せてチャンバ内で被包装物を密封
包装するものである。密封包装された包装物は更にコン
ベアベルトで同一方向に搬送され、適宜搬出される。こ
の方式の真空包装機は、被包装物の載置位置と包装物の
搬出位置が、チャンバ位置を挟んで左右両側に分れて配
置される。 ［縦ベルト式の真空包装機］横ベルト式の真空包装機が
被包装物をコンベアベルトで横方向に搬送するものであ
るのに対し、この真空包装機は、被包装物をコンベアベ
ルトで縦方向に搬送するものである。この真空包装機
は、被包装物の載置位置と包装物の搬出位置が、チャン
バ位置を挟んで前後両側に分かれて配置される。 ［ダブルチャンバの真空包装機］この真空包装機は、二
つの固定の下チャンバと一つの移動自在な上チャンバを
備えている。そして、二つの固定の下チャンバに対して
上のチャンバを交互に移動させて各チャンバ内において
被包装物を密封包装するものである。 ［ロータリー式の真空包装機］この真空包装機は、中心
軸の周りに複数の組になった上チャンバ、下チャンバが
設けられており、チャンバが一回転する間に被包装物を
密封包装するものである。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかし、バッチ式の真
空包装機は連続的な包装ができないため、処理能力に欠
ける。一方、横ベルト式の真空包装機と縦ベルト式の真
空包装機は連続的な包装は可能であるが、何れも搬送方
向は一方向であり、被包装物の載置位置と包装位置の搬
出位置がチャンバ位置を挟んで反対側に配置されるため
装置が大型になる。また、被包装物をコンベア上に載置
するための作業スペースと被包装物をコンベアから取り
出すための作業スペースが別々に必要になり、設置スペ
ースが広く必要となる。特に、この方式の真空包装機は
被包装物の載置位置と包装物の搬出位置が反対側にある
ため、部屋の角隅部に装置を設置できない。また、ダブ
ルチャンバ式の真空包装機は、ベルト式のものと同様に
連続的な包装は可能であるが、下チャンバを二つ備えて
いるために作業員が二人必要か、もしくは、一人の作業
員が二つの下チャンバの前に交互に移動しなければなら
ず、作業効率が良くない。そして、ロータリー式の真空
包装機は、相当に高価である。従って、本発明の目的
は、低廉で、かつ、狭いスペースで連続的な包装が可能
な真空包装機を提供することにある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】上記の問題点を解決する
ために、本発明は、上下のチャンバ内を一箇の扉で、上
下、交互に真空密閉可能で、しかも真空密閉するための
板状の扉内部に、上のチャンバに連通することなく区分
したヒータ稼動管路部材を内設することにしている。そ
して、このようなヒータ稼動管路内設により、扉の下面
にヒータ、上面には上段の密封包装を行うヒータ受台を
取り付けることができるようになり、このシール部と昇
降手段を備える扉を、上下のチャンバ間において昇降移
動することにより上下二段の包装部を開閉自在に行う真
空両面扉となる。このようにして、従来の片面扉二箇が
必要であったものを真空両面扉によれば、一箇で兼用で
き連続的な真空開閉を行うことができるばかりでなく、
一方で密封包装工程中に他方の開いている方に載置・取
出作業を繰り返し行うことにより、連続的な包装ができ
る。

【０００５】

【発明の実施の形態】本発明は、真空包装機の包装位置
を上下に二段に重ねて配置し、側部の支柱とスライドユ
ニットを介して、上下のチャンバの間に配置し、それを
真空密封するための昇降手段を備える真空両面扉を取り
付けたものである。

【０００６】上記真空両面扉の配置は、上下の包装位置
に備える上下のチャンバの間が効果的である。理由を次
に説明する。

【０００７】真空両面扉は上下のチャンバ何れか一方を
閉じるタイミングにおいて、他方を開くように連動し、
開いた方に載置・取出を行うとよい。

【０００８】また、真空両面扉には、板状内部にヒータ
嫁動管路をガンドリル等で穴あけ加工したものや同じ機
能を持つ管路を取り付け、上下面にシール受台とヒータ
を配置したものを用いる。なお真空両面扉を傾斜した状
態で保持することが好ましい。

【０００９】そして、真空両面扉に備えるシール受台と
ヒータは、上のチャンバのヒータ、下のチャンバのシー
ル受台の形成により、上下反対の形成も可能である。

【００１０】本発明における上下二段に包装位置を配置
する真空包装機において、真空両面扉は必ずしも板状で
ある必要はなく箱形状でもよい。なお、上下のチャンバ
についても同様で、箱形状でなく板状でもよい。要する
に上下の密封包装ができるスペースが形成できればよ
い。

【００１１】

【実施例】実施例について図面を参照して説明すると、
図１の真空包装機１の前方（図１では右方）が被包装物
の載置・取出位置２である。そして、上方が、被包装物
を密封包装するための上の包装位置３であり、下方が被
包装物を密封包装するための下の包装位置４である。但
し、載置・取出位置２は、図１では必ずしも右方に配置
する必要はなく、左方、あるいは前後に配置することも
可能である。図１、２は、真空両面扉５が上の包装位置
３に上昇し、下のチャンバ７に載置・取出可能な状態を
示している。図４は真空両面扉５が下の包装位置４に下
降し、真空両面扉５に載置・取出可能な状態を示してい
る。

【００１２】真空両面扉５は基台８に設けられた支柱９
に沿って上下の包装位置３、４の間を昇降移動自在に構
成される。支柱９は基台８の側面にボルト１０で取り付
けられている。このボルト１０の取付位置を変更するこ
とにより、支柱９を介して上下の包装位置３、４の傾斜
角度を調整できるように構成されている。なお、図示の
例では、真空両面扉５は、上下のチャンバ６、７に対し
て平行姿勢になっている。これにより、真空両面扉５は
傾斜したまま、支柱９に沿って上下のチャンバ６、７の
間を上下移動するようになっている。図１、２に示すよ
うに真空両面扉５が上の包装位置３に移動したときは、
下のチャンバ７において載置・取出を行い、図４に示す
ように真空両面扉５が、下の包装位置４に移動したとき
は、真空両面扉５において載置・取出を行うように構成
されている。

【００１３】真空両面扉５の側面には、スライドユニッ
ト１１が設けられており、支柱９に装着されたエアシリ
ンダ１３のピストンロッド１２の先端が、このスライド
ユニット１１に接続されている。図１に示すようにピス
トンロッド１２が伸張したときは、スライドユニット１
１を介し、真空両面扉５が上昇して上の包装位置３に移
動する。一方、エアシリンダの移動により、ピストンロ
ッドが短縮したときは、スライドユニット１１を介し、
真空両面扉５が下降して下の包装位置４に移動する。

【００１４】図３は真空両面扉５の上面図であり、図５
はヒータ部の正面の断面図である。なお、このヒータ２
３、ヒータ受台１７、ガイド３２、ストッパ２７などの
公知のシール手段が適宜用いられる。下のチャンバ７の
上面は、真空両面扉５の上面と同様構成を備えているの
で説明は省略する。真空両面扉５の上面には、袋状の包
装材料１４の内部に充填された状態の被包装物１５が載
置される。図示の例では、袋状の包装材料１４は、その
開口部３３を前方（図１、２、４においては右方、図３
においては上方）に向けて載置されている。真空両面扉
５の上面には、包装材料１４の開口部３３を下側から支
持するヒータ受台１７とガイド３２が設けられている。
ガイド３２に包装材料１４の下縁１５”をあてて包装材
料１４の位置決めを行うことにより、その開口部をヒー
タ受台１７の上面に載せた状態にすることができる。ま
た、ガイド３２は真空両面扉５の傾斜によって包装材料
１４に充填された状態の被包装物１５が滑り落ちるのを
防止する役割もする。ヒータ受台１７には、回転自在な
ストッパ２７が装着されている。このストッパ２７を図
４の２７で示される位置に回動し、ヒータ受台１７に載
せた包装材料１４の開口部３３を押さえることができ
る。なお、以上は真空両面扉５について説明したが、下
のチャンバ７の上面についても全く同様である。

【００１５】また、図１に示すように上下の包装位置
３、４には、上下のチャンバ６、７、が配置されてい
る。上のチャンバ６は下方が開口し、下のチャンバ７は
上方が開口した箱形状を有している。上下のチャンバ
６、７は側面の支柱９にボルト３０、１４、で取り付け
られている。

【００１６】図２、４は上下のチャンバ６、７の内部構
造を説明するための断面図である。上下のチャンバ６、
７周縁部にはパッキン１９が取り付けてある。図示によ
れば上下のチャンバ６、７にパッキン１９が取り付けて
あるが、実際は上下の包装位置３、４内部を密閉できれ
ばよいので真空両面扉５に取り付けてもよい。なお、真
空両面扉５の下面は、ヒータ稼動管路２０’を内設した
構造体以外は、上のチャンバ６と同様な構成を備えてい
るので一部説明を省略する。また、上のチャンバ６に
は、外部に管路２８が接続されている。管路２８には開
放弁２１と真空弁２２および真空ポンプ２９が接続され
ている。実際には、開放弁２１、真空弁２２、真空ポン
プ２９は基台８の内部に格納されている。後述するよう
に、開放弁２１を閉じ真空弁２２を開けて真空ポンプ２
９を移動することにより上のチャンバ６内部を減圧する
ことが可能である。また、真空弁２２を閉じ開放弁２１
を開けることによって上のチャンバ６の内部に大気を導
入する。

【００１７】図２によれば、上のチャンバ６の内部に
は、上の包装位置３に密着している真空両面扉５の上面
に設けられたヒータ受台１７と対向する位置にヒータ２
３が設けてある。ヒータ２３は支持板２４の下面に取り
付けてあり、支持板２４と上のチャンバ６との間にはチ
ューブ２５が介在している。図５に示すようにヒータ２
３の両端部は上のチャンバ６の内部に設けられたコイル
バネ１８によって懸吊されており、常時は、このコイル
バネ１８の引張力によって支持板２４は上方に引き上げ
られ、これによりヒータ２３は常時は上昇した状態にな
っている。また、チューブ２５には上のチャンバ６内に
大気を導入するためのフレキシブルチューブ等で作られ
た管路２０が接続されている。管路２０には開閉弁が設
けられている。

【００１８】図２においては、上のチャンバ６にヒータ
２３を設け、ヒータ２３と対向する位置にヒータ受台１
７が設けてあり、上の包装位置３に位置する上段での真
空包装部が構成される。ここで、真空両面扉５において
は、上面にヒータ受台１７を設けるためにヒータ２３’
稼動用のチューブ２５’に大気を導入するためのフレキ
シブルチューブ等で作られた管路２０は設けられない。
ここで、本発明び真空両面扉５は、真空両面扉５の上面
にシール受台１７が配置できるようにするため、真空両
面扉５の板状内部にガンドリル等で穴あけ加工されたヒ
ータ稼動管路２０’が設けてある。図４に示すように下
のチャンバ７にヒータ受台１７’を設け、ヒータ受台１
７’と対向する位置の真空両面扉５の下面に、ヒータ２
３’を設けてあり、下の包装位置４に位置する下段での
真空包装部が構成される。

【００１９】次に、以上のように構成された本発明実施
例の真空包装機の動作を説明する。なお、以下において
は、最初に下のチャンバ７の上に被包装物１５’を載置
する場合を例にして説明するが、最初に真空両面扉５の
上面に被包装物１５を載置する場合も、全く同様の工程
によって包装作業が行われることはいうまでもない。

【００２０】最初に下のチャンバ７の上に被包装物１
５’を載置して包装作業を行う場合は、先ず、図１に示
すようにエアシリンダ１３を伸張稼動させることによ
り、真空両面扉５が上の包装位置３に移動し、下のチャ
ンバ７に載置可能の状態にする。

【００２１】そして、図２に示すように載置・取出位置
において、下のチャンバ７の上に、袋形状の包装材料１
４’に充填した被包装物１５’を載置する。被包装物１
５’を載置するに際しては、包装材料１４’の開口部３
３’をストッパ２７で押える。なおこの実施例では、下
のチヤンバ７が傾斜しているので、袋形状の包装材料１
４’に液体が充填されている場合でも包装作業が可能で
ある。

【００２２】こうして、被包装物１５’を下のチャンバ
７に載置した後、図４に示すように、エアシリンダ１３
を短縮稼動させることにより、真空両面扉５側面の支柱
９に沿って下降させ下の包装位置４に移動する。

【００２３】こうして、下のチャンバの上面に真空両面
扉５を被せることにより、図４に示すように、下のチャ
ンバ７の内面と真空両面扉５の下面とで形成された下の
包装位置４の内部は、大気と遮断された密閉状態とな
る。この状態で、開放弁２１’を閉じ、真空弁２２’を
開けて真空ポンプ２９を稼動することにより、管路２
８’を介して、下のチャンバ７の内部を減圧する。な
お、下のチャンバ７内を減圧するに際しては、ヒータ稼
動管路２０’に設けた開閉弁２６’を閉じておく。

【００２４】下のチャンバ７の内部を十分に減圧した
後、真空弁２２’を閉じる。そして、ヒータ稼動管路２
０’に設けた開閉弁２６’を開ける。これにより、チュ
ーブ２５’内に大気が導入され、下のチャンバ７内部減
圧雰囲気にあることから、チューブ２５’は、図４に示
すように膨張する。こうして、支持板２４’はチューブ
２５’の膨張力によってコイルバネ１８の力に抗して下
方に押し下げられ、ヒータ２３’がヒータ受台１７’に
向かって押し付けられた状態となる。これにより、ヒー
タ受台１７’の上に置かれている包装材料１４’の開口
部３３’は、ヒータ受台２３’とヒータ受台１７’の間
に狭圧された状態となり、ヒータ２３’の熱によって包
装材料の１４’の開口部３３’がシールされることによ
り、包装材料１４’内の被包装物１５’は密封包装され
る。こうして、下のチャンバ７に載置されている被包装
物１５’に対する下のチャンバ７内部での密封包装は終
了する。そして、開放弁２１’が開けられて下のチャン
バ７内部に大気が導入される。なお、このとき、真空弁
２２’は閉じ、真空ポンプ２９は稼動しておく。

【００２５】一方、このように下の包装位置４におい
て、下のチャンバ７上面の被包装物１５’の密封包装が
行われている間に、図４に示すように、真空両面扉５の
上面に、次の被包装物１５を載置することができる。な
お、真空両面扉５の上面に被包装物１５を載置する工程
は、先に説明した下のチャンバ７の上に被包装物１５’
を載置する工程と全く同様に包装材料１４の開口部３３
が、ヒータ受台１７の上に位置するようにガイド３２に
より位置決めし、その開口部３３をストッパ２７で押さ
えることにより行われる。

【００２６】こうして、下の包装位置４において、下の
チャンバ７の上面に載置した被包装物１５’の密封包装
が終了し、真空両面扉５の上面に次の被包装物１５を載
置し、次に、エアシリンダ１３を伸張稼動させることに
より、真空両面扉５を上昇させる。こうして、真空両面
扉５を上のチャンバ６に密着させる。そして、上のチャ
ンバ６の内面と真空両面扉５の上面とで形成された上の
チャンバ６内部において、先に説明した場合と全く同様
の工程により被包装物１５を密封包装する。

【００２７】また上の包装位置３において、真空両面扉
５の上面の被包装物１５の密封包装が行われている間
に、下の包装位置４においては、下のチャンバ７のスト
ッパ２７を回動して押さえを外し、下のチャンバ７の上
から密封包装を終了した被包装物１５’を取り出す。そ
して、再び下のチャンバ７の上には、次の被包装物を載
置する。かくして、以後同様に載置・取出位置におい
て、真空両面扉５の上面と下チャンバ７の上面に対し、
密封包装の終了した包装物の取り出し作業と、次の被包
装物を載置する作業を繰り返し行うことにより、連続的
な包装ができるようになる。

【００２８】

【発明の効果】本発明は、以上説明したような形態で実
施され、以下に記載されるような効果を奏する。

【００２９】上下二段に重ねた上下のチャンバ間に、一
箇で兼用可能な、シール部なる、シール受台とヒータを
上下の面に設けた、真空両面扉を取り付けることによ
り、二箇のチャンバと一箇の真空両面扉で上下に二段の
真空包装部を低廉に構成できる。

【００３０】そして、下降することにより、下のチャン
バを密閉し、しかも上面には被包装物を載置したままの
状態で上昇することにより、上のチャンバをも密閉可能
な真空両面扉を取り付け、片方の真空包装部を移動して
いる間に、他方の開いている方へ載置・取出ができ、連
続的な包装作業を効率よく行うことが可能である。

【００３１】さらに、ヒータ稼動用管路が内設され、シ
ール機能を備えた真空両面扉は、その上面をフラットに
でき、上面に被包装物を載置するに適し、上下のチャン
バ容積を小くできるばかりでなく、立体的に配置可能
で、二箇所の包装部を備えているにかかわらず、従来の
真空包装機よりも少なくとも１／２以下の設置スペース
でよい。

【００３２】上下のチャンバ何れか一方を開くタイミン
グにおいて、他方を閉じるように連動し、被包装物を傾
斜した状態で保持する昇降手段を備える真空両面扉を取
り付けることにより、液体が充填されている場合でも包
装作業が可能で、低廉な構成であるに係わらず、ロスタ
イムがなく真空ポンプの稼動率が高く、省エネに著しく
貢献する。

【００３３】また、従来の真空包装機は、載置と取出位
置が別々であったが本発明の上下に昇降する真空両面扉
を取り付けることにより、密封包装の終了した包装物の
取り出し作業と、次の被包装物を載置する作業を同じ箇
所で行うことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】真空包装機１の側面図である。

【図２】真空両面扉が上の包装位置にある断面図であ
る。

【図３】真空両面扉の上面図である。

【図４】真空両面扉が下の包装位置にある断面図であ
る。

【図５】ヒータ部の正面を示す断面図である。

【符号の説明】

１ 真空包装機 ２ 載置・取出位置 ３ 上の包装位置 ４ 下の包装位置 ５ 真空両面扉 ６ 上のチャンバ ７ 下のチャンバ ２０’ヒータ稼動管路

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】上下の包装位置（３、４）で何れか一方の
   密封包装が行われている間に他方において交互に載置・
   取り出しできる真空両面扉（５）を配置した真空包装
   機。
2. 【請求項２】被包装物を載置した状態で上昇することに
   より上のチャンバ（６）を密閉し、さらに下降すること
   により被包装物を載置した下のチャンバ（７）を密閉で
   きる真空両面扉（５）を備えた請求項１記載の真空包装
   扉。
3. 【請求項３】上下のチャンバ（６、７）何れか一方を開
   くタイミングにおいて、他方を閉じるように連動し、被
   包装物を傾斜した状態で保持する昇降手段を備える真空
   両面扉（５）を取り付けた請求項１記載の真空包装機。
4. 【請求項４】上のチャンバ（６）、真空両面扉（５）、
   下のチャンバ（７）からなる三点の形状は、図１に示さ
   れる場合に限らず、上下の包装位置（３、４）におい
   て、密封包装スペースが形成されるもので、以上、三点
   の形状の何れを箱形状、板状にすることも可能である構
   成を備えた上下二段の密封包装スペースを備えた請求項
   １記載の真空包装機。
5. 【請求項５】上下のチャンバ（６、７）内を交互に真空
   密閉するための板状内部に、ヒータ嫁動管路（２０’）
   を上のチャンバ（６）に連通することなく区分した真空
   包装機用真空両面扉。
6. 【請求項６】シール部なるシール受台（１７）とヒータ
   （２３’）を板状の上下面に設けた請求項５記載の真空
   包装機用真空両面扉。