JP2012101832A - 真空充填封止方法および真空充填封止装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】効率良い真空充填封止装置を提供する。
【解決手段】搬入側に開閉自在の第1の気密シャッタを開放して外被材70をワークホルダに固定し、第1の真空化装置を備えた第1の真空室1と、第1の真空室との間に開閉自在な第2の気密シャッタ22、第2の気密シャッタを真空状態とし第1の真空室、外被材をワークホルダに固定した状態で搬入可能な第2の空間、第2の真空化装置と外被材内に被包装物を充填する充填機構60、第2の真空室と、第2の真空室との間に開閉自在な第3の気密シャッタ23搬出側に第4の気密シャッタ24、第3の気密シャッタを被包装物が充填された前記外被材を第2の真空室から搬入可能な第3の空間、内部を真空状態にする第3の真空化装置と、外被材を封止する封止機構90と、外被材の封止を行い、第3の空間を大気圧し、第4の気密シャッタから搬出する第3の真空室3と、を備える。
【選択図】図2
【解決手段】搬入側に開閉自在の第1の気密シャッタを開放して外被材70をワークホルダに固定し、第1の真空化装置を備えた第1の真空室1と、第1の真空室との間に開閉自在な第2の気密シャッタ22、第2の気密シャッタを真空状態とし第1の真空室、外被材をワークホルダに固定した状態で搬入可能な第2の空間、第2の真空化装置と外被材内に被包装物を充填する充填機構60、第2の真空室と、第2の真空室との間に開閉自在な第3の気密シャッタ23搬出側に第4の気密シャッタ24、第3の気密シャッタを被包装物が充填された前記外被材を第2の真空室から搬入可能な第3の空間、内部を真空状態にする第3の真空化装置と、外被材を封止する封止機構90と、外被材の封止を行い、第3の空間を大気圧し、第4の気密シャッタから搬出する第3の真空室3と、を備える。
【選択図】図2
Description
本発明は、真空断熱材等の被包装物を真空封止する真空充填封止装置に関する。
真空断熱パネル等を製造するために、セラミック粉末のような被包装物をガスバリア性を有する外被材で包装して封止する従来の真空充填封止装置においては、被包装物をガスバリア性を有する外被材で包装し、内部を減圧し真空状態とした後、外被材を封止することで製品が製造される。被包装物の充填は一般的に大気圧中で行われ、その後真空チャンバ内で真空引きするため、長時間の真空引きが必要になる。
特許文献1には真空室内に被包装物である芯材とこれを包装封止する外被材とをあらかじめ外被材の中に芯材を入れた状態で搬入し、真空状態にして外被材をシールするシールエリア、および製造された製品のストックエリアとを有し、1つの真空室内で連続して真空断熱材を製造する装置および方法が開示されている。
しかしながら、この方法では真空室内で芯材の形状加工まではできないため、予め心材を成形しておく必要がある上、被包装物は予め成形できる物に限られる。その上、真空室内に被包装物と外被材と製造物のストックエリアが必要であり、被包装物の大きさが増加し、1バッチで製造する量が増加するほど真空室を大型にしなければならないという問題がある。
さらに、一定数製造すると機械を止めて大気圧に戻し、材料を補充し、製造物を取り出す必要があり、製造効率が低いという問題もある。
本発明は、真空断熱材等の真空包装物の製造をコンパクトな装置で連続して効率良く行うことが可能な真空充填封止方法およびこの方法を実現する真空充填封止装置を提供することを目的とする。
本発明にかかる真空充填封止方法は、
それぞれ真空状態にすることが可能で、かつ開閉可能な気密シャッタを介して大気あるいは隣接室と連通され、外被材をワークホルダに固定した状態で移動可能な第1、第2および第3の真空室を用いて、
前記第1の真空室では前記ワークホルダに外被材がセットされた状態で搬入後真空化を行い、
真空化された前記第2の真空室に前記ワークホルダを移動させ、前記外被材中に被包装物を充填させ、
真空化された前記第3に真空室に前記ワークホルダを移動させ、被包装物が充填された外被材の口を封止させ、
前記第3の真空室を大気圧に戻して前記被包装物が前記外被材中に充填されて封止された製品を排出することを特徴とする。
それぞれ真空状態にすることが可能で、かつ開閉可能な気密シャッタを介して大気あるいは隣接室と連通され、外被材をワークホルダに固定した状態で移動可能な第1、第2および第3の真空室を用いて、
前記第1の真空室では前記ワークホルダに外被材がセットされた状態で搬入後真空化を行い、
真空化された前記第2の真空室に前記ワークホルダを移動させ、前記外被材中に被包装物を充填させ、
真空化された前記第3に真空室に前記ワークホルダを移動させ、被包装物が充填された外被材の口を封止させ、
前記第3の真空室を大気圧に戻して前記被包装物が前記外被材中に充填されて封止された製品を排出することを特徴とする。
また、本発明にかかる真空充填封止装置は、
搬入側に開閉自在の第1の気密シャッタを有し、この第1の気密シャッタを開放して外被材をワークホルダに固定した状態で搬入可能な第1の空間を有し、この第1の空間の内部を真空状態にする第1の真空化装置を備えた第1の真空室と、
前記第1の真空室との間に開閉自在な第2の気密シャッタを有し、この第2の気密シャッタを通過して外被材をワークホルダに固定した状態で搬入可能な第2の空間を有し、前記外被材内に被包装物を充填する充填機構と、前記第2の空間の内部を常時真空状態にする第2の真空化装置とを備えた第2の真空室と、
前記第2の真空室との間に開閉自在な第3の気密シャッタおよび搬出側に第4の気密シャッタを有し、前記第3の気密シャッタを通過して前記被包装物が充填された前記外被材を搬入可能な第3の空間を有し、前記外被材を封止する封止機構と、前記第3の空間の内部を真空状態にする第3の真空化装置とを備え、真空状態で外被材の封止を行った後、第3の空間を大気圧に戻し、前記第4の気密シャッタから搬出する第3の真空室、を備えたことを特徴とする。
搬入側に開閉自在の第1の気密シャッタを有し、この第1の気密シャッタを開放して外被材をワークホルダに固定した状態で搬入可能な第1の空間を有し、この第1の空間の内部を真空状態にする第1の真空化装置を備えた第1の真空室と、
前記第1の真空室との間に開閉自在な第2の気密シャッタを有し、この第2の気密シャッタを通過して外被材をワークホルダに固定した状態で搬入可能な第2の空間を有し、前記外被材内に被包装物を充填する充填機構と、前記第2の空間の内部を常時真空状態にする第2の真空化装置とを備えた第2の真空室と、
前記第2の真空室との間に開閉自在な第3の気密シャッタおよび搬出側に第4の気密シャッタを有し、前記第3の気密シャッタを通過して前記被包装物が充填された前記外被材を搬入可能な第3の空間を有し、前記外被材を封止する封止機構と、前記第3の空間の内部を真空状態にする第3の真空化装置とを備え、真空状態で外被材の封止を行った後、第3の空間を大気圧に戻し、前記第4の気密シャッタから搬出する第3の真空室、を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、ワークホルダに固定された外被材は、第1の真空室に搬入され真空引きされた後、第2の真空室へ送られて被包装物が真空中で充填され、さらに第3の真空室に送られて封止される。充填は真空中で行われ、被包装物はすでに真空引きされた状態で成形されるため、充填後真空引きする必要がなく直ぐに封止できるため、搬入、真空填、封止、搬出の一連の作業を連続して短時間で効率良く行うことができる。また、外被材や被包装物を真空室内にストックする必要がなく、真空室並びに装置全体を小型化することが可能となる。
以下、図面を参照して本発明に係わる実施形態として真空断熱パネルを製造する装置について説明する。
図1は真空充填封止装置の平面断面概略図である。図2は真空充填封止装置の正面断面概略図、図3は真空室2をその手前側から見た側面図である。
図1および図2から明らかなように、本実施形態では3つの真空室1〜3がそれぞれ直線状に隣接しており、左側が搬入側、右側が搬出側となっている。
真空室1の搬入側、各真空室内、真空室3の搬出側には、それぞれ2本の平行に配置されたベルトを含むベルトコンベア式の搬送機構4〜8が設けられている。
各真空室1〜3の底板にはそれぞれ真空ポンプ(図示せず)により排気を行う排気口9〜11が設けられ、各真空室内の真空度をそれぞれ独立に調整することができる。
真空室1の搬入口、真空室1と真空室2との間、真空室2と真空室3との間、真空室3の搬出口にはそれぞれシャッタ21〜24が設けられ、これらは各真空室の開口部1a,2a,3a,4aよりも大きく形成され、それぞれ開閉機構としてのシリンダ25〜28により製品の進行方向とは直角方向に摺動可能となっている。
このシャッタと各真空室の開口部との関係を図3に示された真空室2を例にとって説明する。
シャッタ22は搬入口2aより大きく作られており、シリンダ26により、搬入時には搬入口2aが完全に開き、あるいは真空化を行うときには完全に覆うようにシャッタ22が移動される。
真空化を行うためには、シャッタ22は真空室2の外側の壁面に密着される必要があり、このため、真空室2の外側の壁面に押し付けられ密閉されるように、シャッタ22の真空室2の外側壁面との接触部分にはOリング等のシール材12が埋設されており、さらにシャッタ22を真空室2の外壁面に押しつけるため、偏心カム機構13が設けられており、この偏心カム機構13が図示しない回転機構により回転されることにより、シャッタ22を真空室2の外壁に強く押しつけるため、シール材12により真空室2内は気密状態となり、排気口10から真空ポンプにより排気を行うことにより真空室2内を真空にすることができる。
他の真空室とシャッタとの関係も全く同じ構成となっている。
なお、真空室2は常に真空状態であるが、真空室1と真空室3では搬入、搬出のために大気圧になる。したがって、シャッタ21は真空室1の搬入側の面、シャッタ22は真空室2の真空室1側の面、シャッタ23は真空室2の真空室3側の面、シャッタ24は真空室3の搬出側の面に取り付けられることにより、隣室との間に圧力差が生ずる時でも、圧力差により、シャッタが開口部壁面に押し付けられ密閉されるようになっている。
すなわち、各真空室の圧力は
大気圧 ≧ 真空室1
真空室1 ≧ 真空室2 ≦ 真空室3
真空室3 ≦ 大気圧
の関係となるが、真空室1と真空室3の圧力は作業の進行により頻繁に変動するため、これらの関係は全く独立の関係である。
大気圧 ≧ 真空室1
真空室1 ≧ 真空室2 ≦ 真空室3
真空室3 ≦ 大気圧
の関係となるが、真空室1と真空室3の圧力は作業の進行により頻繁に変動するため、これらの関係は全く独立の関係である。
次に、真空断熱パネルを製造するために用いられる作業台としてのワークホルダについて、主に図3を参照して説明する。
図3に示されるように、ワークホルダ30は搬送機構6上に載置されるベース31と、その上にほぼ垂直に立設され側面で固着された2枚の成形プレート32よりなる。この成形プレート32の間には例えば金属箔の袋状の外被材40がその口41を上にしてセットされ、後述するように、成形プレート32の間隔分だけ外被材中に被包装物が充填され、製品の形状が成形される。
次に、ワークホルダ30には外被材内に被包装物を充填させる際に外被材を制御するための種々の機構が設けられている。
図4はワークホルダ30にセットされた外被材70の口が開かれた状態を示す説明図、図5はワークホルダ30にセットされた外被材70の口が閉じられた状態を示す説明図であり、これらの図面に示された外被材の開閉を制御するための機構は図1から図3では省略されている。
図4はワークホルダ30に袋状外被材70を、口を開いて固定した状態を示す斜視図である。ベースプレート31には適当な間隔を開けて垂直に平行に配置された成形プレート32が2枚設けられている。成形プレート32の間に袋状外被材70が挿入され、被包装物が充填されるため、成形プレート32の間隔が真空包装物の厚さになる。
成形プレート32の上部には袋状外被材70の中央部を固定するクランプ33.34が成形プレート32の中央部を挟んで、一定の間隔を隔てて設けられ、また、袋状外被材70の横方向端部を固定するクランプ35,36が成形プレートの横方向端部に設けられている。これらのクランプは基本的に同じ構造を有しており、図7では代表してクランプ33の平面図として示している。クランプ33はクランプベース33aと一部に切り欠きを有するクランプリバー33bが軸33cで回動自在に枢着されており、クランプベース33aとクランプレバー33bの切り欠き部との間には圧縮バネ33dが設けられている。また外被材をつかむ部分には外被材を強固に掴むための凹凸が設けられている。常時はクランプ33は図7(a)のように閉じているが、外被材を挟むときには、図7(b)のようにクランプレバー33bの圧縮バネ33dのある方を押すことにより反対側に隙間が形成され、外被材を挟むことができる。クランプ34はクランプ33と全く同じものであり、クランプ35,36も全長が長い以外は基本的に同じ構造を有している。
クランプ35,36はそれぞれスライダ37,38の上に載置され、このスライダ37,38は成形プレート32の上端部に設けられたレール39,40上を摺動する。スライダ37,38と成形プレート32間にはそれぞれ圧縮バネ43,44が設けられ、両スライダ37,38が外側に移動するように付勢する。
また、スライダ37の側面にローラ41が設けられ、図4の外被材の口を開けた状態では、ローラ41はカム板であるローラガイド42のストッパ位置にあり、スライダは圧縮バネに抗して最も内側に寄った位置することにより、外被材の中央部はクランプ33,34により広げられ、大きな開口が生じる。
図6は真空室2におけるワークホルダ30のクランプを操作する機構を示す図である。
被包装物の充填用のノズル60の他、4つのエアーシリンダ45,46,49、50が設けられており、エアーシリンダ45にはローラガイド42右端部を押すプッシャ47が連結されており、エアーシリンダ45を作動させることによりローラ41がローラガイドから外れ、圧縮バネ43によりスライダが外方に付勢される。反対側ではエアーシリンダ46,プッシャ48でも同様の構成の構成となっている。
一方、シリンダ50の動作はプッシャレバー52に方向が変換されて伝えられ、クランプレバー34bを押すことによりクランプ34が開き外被材70のクランプは開放される。反対側でもシリンダ49とプッシャレバー51で同様の動作が行われ、図5に示した、外被材が閉じた状態が得られる。
図2、図3、図5に示すように、袋状の外被材中に真空室2の天板の上方からこの天板を貫通して上方から被包装物を供給するためのノズル60が設けられ、外被材中に被包装物を挿入するときには口を広げられた外被材40中に被包装物であるセラミック粉末がこのノズル60から挿入される。この挿入を確実、容易にするために、ワークホルダ30を上昇下降させるための昇降機構80が設けられている。
この昇降機構80は、真空室2の底板に設けられたシリンダ81と、このシリンダにより駆動され、真空室2の底板と前述した2本のベルト間を貫通してワークホルダ30のベース31の底面を支える支持板82に連結されている連結棒81より成る。
袋状外被材70は、図4に示すように口を開いた状態でワークホルダ30に固定されて真空室1に搬入されて真空化された後に真空室2に移送され、昇降機構80により、被材40の口にノズル60が挿入されるまで上昇され、ノズル60から被包装物であるセラミック粉末の確実な充填が真空中で行われる。
被包装物の充填が完了すると、図6に示すシリンダ45,46,49,50を駆動することにより、図5に示すように口が閉じられ、ワークホルダ30は昇降機構80により下降され、搬送装置5上に再度載置される。
この昇降機構80としてはここではエアーシリンダを用いているが、油圧シリンダ、カム機構、リンク機構などの種々の直線運動機構を用いることができる。
このように真空室2では多くのシリンダやノズルが設けられているが、これらと天板、底板との取り付け部にはOリング等を用いた気密構造が用いられ、高い真空度を確保している。
真空室2で真空状態のままで被包装物が充填された後、次の真空室3に移送される。
真空室3内には、被包装物が挿入された外被材をシールする封止機構が設けられている。
封止機構90は外被材のシール位置に固定的に設けられたシール台91と、シール台91に対向し、シリンダ93の駆動によりシール台との間に外被材を挟む可動シール台92と、シール台91および可動シール台92の外被材との接触部にヒータ93が設けられている。
この封止装置を用いて封止を行うには、図1および図2に示されるように、真空室2から封止機構90への経路に設けられたガイド96により、袋状外被材70のシール位置が、シール台14とヒータ12の間に確実に位置されるように案内される。
そして、可動シール台92をシリンダ94および95により押して袋状外被材70を挟み、圧力をかけながらヒータ93に通電してその発熱と圧力により、外被材を溶着し、封止する。
封止が完了すると真空室3内に大気が導入されて大気圧となり、シャッタ24が開きワークホルダ30は外部に搬出され真空包装が完了する。
以上のように、真空室1では、真空室2に搬入するための真空化のみ、真空室2では常時真空状態での被包装物の充填のみ、真空室3では封止のみが行われることから、外被材をセットしたワークホルダを順次搬送するのみで製品を効率良く製造することができる。
また、外被材や製品のストックを真空室内で行う必要はなく、真空室および装置全体を小型化することが可能となる。
以上のような構成の装置を用いて、真空断熱パネルを製造する一連の過程を再度簡単に説明する。
作業開始時には各シャッタはすべて閉じられ、真空室2および真空室3の排気が行われ、これらの真空室の真空度を必要なレベルまで高めておく。
まず、真空室1の搬入口の外にある搬送機構のベルト4上にワークホルダ30のベース31を載置し、その成形プレート32間の隙間に袋状外被材40が作業員の手でセットされる。このとき、図4に示すように、クランプ33,34を用いて袋状外被材の中央部を広げ、両端部を把持したクランプ35,36は圧縮バネ43,44に抗してスライダ37.38を互いに近づく方向に近づけることによりローラ41がローラガイド42のストッパ位置にロックされることにより外被材70の口が開いた状態で安定的に維持される。
これからは自動動作となり、まず真空室1の搬入側シャッタ21か開かれ、搬送口1aから搬送ベルト4,5により袋状外被材70がワークホルダ30に固定された状態で真空室1内に搬入される。
ワークホルダ30が完全に真空室1内に搬入されたら、シャッタ21は閉じられ、真空室1内の排気が行われる。真空室1と真空室2との真空度がほぼ同じ状態になったら、シャッタ22が開かれ、搬送ベルト5、6により真空室2にワークホルダ30が移動される。この位置は袋状外被材70の口が大きく開いた部分が真空室2の上方に設けられた充填ノズルの位置と一致する位置である。
ワークホルダ30が真空室2内に完全に移動するとシャッタ22は閉じられ、その後シャッタ21は開放されて、次のワークホルダ30を搬入するために真空室1は大気圧に戻される。
真空室2では昇降機構80の作用でワークホルダ30が上昇し、袋状外被材70の口の中にノズル60が挿入されるようにされた後、ノズル60から被包装物、この実施形態ではセラミック粉末が外被材70中に充填される。この時成形プレート32間の隙間形状合致するようにセラミック粉末が充填される。このように真空中で充填することにより、大気圧で充填して後に真空引きするよりもはるかに短い時間で真空状態での充填が完了する。
本実施形態の場合、真空断熱パネルであるため、セラミック粉末が被包装物として充填されるが、用途に応じて、流動性のある、液体、粉体など種々の材料を充填することができる。
被包装物の充填後、シリンダ49、50が駆動されることによりプッシャレバー51,52が押されてクランプ33、34が開放されて外被材の中央部はフリーとなり、またシリンダ45、46が駆動されることによりプッシャ47、48が下降し、ローラガイド42の端部を下方向に押すことによりローラガイドが時計方向に回動し、ローラ41のロックが外れ、圧縮バネ43の作用によりスライダ37はレール39上を外側の方向に付勢される。図5では反対面側が図示されていないが、プッシャ48でも同様の動作が行われ、この結果、外被材70はクランプ35,36により引っ張られ、図5に示すように、その口を閉じる。
この状態でシャッタ23を開き、搬送ベルト6,7によりワークホルダ30を真空室3に搬入するが、ガイド96により外被材70はシール台91と可動シール台92の間に導かれ、シリンダ94,95により圧力をかけられると共にヒータ93による加熱が行われることにより外被材70の封止が行われる。
封止が完了した後、シャッタ24が開放されて真空室3内は大気圧となり、搬送ベルト7,8により搬出され、製品として取り出される。
以上、本発明の一実施形態を説明したが、種々の変形が可能である。
例えば、袋状外被材としては実施形態では例えば金属箔が用いられているが、ガスバリア性のあるものであればどのようなものでも良く、例えば樹脂フィルム等も使用できる。
また、シャッタの開閉機構として、実施形態ではエアシリンダによるスライド開閉を用いているが、エアや油圧アクチュエータの他、電磁モータやベルトやチェーンを組み合わせた機構等でも実現可能である。
さらに真空室2内でのワークホルダの上昇機構、真空室3内での外被材の押圧機構なども実施形態に示したエアシリンダのみでなく、直線運動を生じる機構であれば、どのようなものでも用いることができる。
また、真空室への搬入前に外被材の口を開けた状態とし、被包装物を真空室内で充填後にこの外被材の口を閉じるようにする機構も実施形態で示したものだけでなく各種のカム、リンク等を用いて実現することができる。
1、2、3 真空室
1a、2a、3a 開口部
4、5、6、7、8 搬送ベルト
9、10、11 排気口
12 シール材
13 偏心カム機構
21、22、23、24 シャッタ
25、26、27、28 シリンダ
30 ワークホルダ
31 ベースプレート
32 成形プレート
33、34、35、36 クランプ
37、38 スライダ
39、40 レール
41 ローラ
42 ローラガイド
43、44 圧縮バネ
45,46,49、50 シリンダ
47、48 プッシャ
51、52 プッシャレバー
60 ノズル
70 袋状外被材
80 昇降機構
81 シリンダ
82 連結棒
83 支持板
90 封止機構
91 シール台
92 可動シール台
93 ヒータ
94、95 シリンダ
96 ガイド
1a、2a、3a 開口部
4、5、6、7、8 搬送ベルト
9、10、11 排気口
12 シール材
13 偏心カム機構
21、22、23、24 シャッタ
25、26、27、28 シリンダ
30 ワークホルダ
31 ベースプレート
32 成形プレート
33、34、35、36 クランプ
37、38 スライダ
39、40 レール
41 ローラ
42 ローラガイド
43、44 圧縮バネ
45,46,49、50 シリンダ
47、48 プッシャ
51、52 プッシャレバー
60 ノズル
70 袋状外被材
80 昇降機構
81 シリンダ
82 連結棒
83 支持板
90 封止機構
91 シール台
92 可動シール台
93 ヒータ
94、95 シリンダ
96 ガイド
Claims (11)
- それぞれ真空状態にすることが可能で、かつ開閉可能な気密シャッタを介して大気あるいは隣接室と連通され、外被材をワークホルダに固定した状態で移動可能な第1、第2および第3の真空室を用いて、
前記第1の真空室では前記ワークホルダに外被材がセットされた状態で搬入後真空化を行い、
真空化された前記第2の真空室に前記ワークホルダを移動させ、前記外被材中に被包装物を充填させ、
真空化された前記第3に真空室に前記ワークホルダを移動させ、被包装物が充填された外被材の口を封止させ、
前記第3の真空室を大気圧に戻して前記被包装物が前記外被材中に充填されて封止された製品を排出する、
真空充填封止方法。 - 前記ワークホルダの前記外被材挿入部は前記外被材中に前記被包装物が充填されたときに所定の形状を呈する型をなしていることを特徴とする請求項1に記載の真空充填封止方法。
- 前記第2の真空室の真空度が前記第1および第3の真空室の真空度以上であることを特徴とする請求項1に記載の真空充填封止方法。
- 搬入側に開閉自在の第1の気密シャッタを有し、この第1の気密シャッタを開放して外被材をワークホルダに固定した状態で搬入可能な第1の空間を有し、この第1の空間の内部を真空状態にする第1の真空化装置を備えた第1の真空室と、
前記第1の真空室との間に開閉自在な第2の気密シャッタを有し、この第2の気密シャッタを通過して真空状態とされた前記第1の真空室から外被材をワークホルダに固定した状態で搬入可能な第2の空間を有し、前記第2の空間の内部を常時真空状態にする第2の真空化装置と真空状態で前記外被材内に被包装物を充填する充填機構と、を備えた第2の真空室と、
前記第2の真空室との間に開閉自在な第3の気密シャッタおよび搬出側に第4の気密シャッタを有し、前記第3の気密シャッタを通過して前記被包装物が充填された前記外被材を前記第2の真空室から搬入可能な第3の空間を有し、前記第3の空間の内部を真空状態にする第3の真空化装置と、前記外被材を封止する封止機構とを備え、真空状態で外被材の封止を行った後、第3の空間を大気圧に戻し、前記第4の気密シャッタから搬出する第3の真空室と、
を備えた真空充填封止装置。 - 前記第1の気密シャッタの前の搬入側、第1ないし第3の各真空室内、第4の気密シャッタの外側の搬出側にそれぞれ設けられた搬送機構をそれぞれ有することを特徴とする請求4に記載の真空充填封止装置。
- 複数の前記第1ないし第3の真空化装置は、対応する前記第1ないし第3の真空室内の圧力をそれぞれ独立して調整可能であることを特徴とする、請求項4または5に記載の真空充填封止装置。
- 前記第1の気密シャッタは前記第1の真空室の搬入側壁面にシール剤を介して押しつけられ、前記第2の気密シャッタは前記第1の真空室と第2の真空室間の壁面にシール材を介して押し付けられ、第3の気密シャッタは前記第3の真空室の搬出側壁面にシール剤を介して押しつけられる構造となっていることを特徴とする、請求項4ないし6のいずれかに記載の真空充填封止装置。
- 前記充填機構は、前記第2の真空室の下部に、前記被包装物の充填時に前記搬送装置上の前記ワークホルダを上昇させて前記外被材の口内に被包装物を充填させる充填ノズルを挿入させる昇降機構を備えることを特徴とする、請求項4ないし7のいずれかに記載の真空充填封止装置。
- 前記外被材は袋状をなしていることを特徴とする、請求項4ないし8のいずれかに記載の真空充填封止装置。
- 前記ワークホルダはベースプレートと、製品形状を規定する成形型と、この成形型に挿入される外被材の被包装物挿入部を把持するクランプ部を有し、このクランプ部は前記第1の真空室に搬入時には前記外被材の被包装物挿入部を広げ、前記第2の真空室での被包装材料の充填後には前記被包装物挿入部を閉じる機構を備えたことを特徴とする請求項9に記載の真空充填封止装置。
- 前記封止機構は、前記外被材を案内するガイドおよび外被材の充填口を融着させて固着する融着機構を備えたことを特徴とする、請求項9または10に記載の真空充填封止装置。
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JP2010253095A JP2012101832A (ja) | 2010-11-11 | 2010-11-11 | 真空充填封止方法および真空充填封止装置 |
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JP2010253095A JP2012101832A (ja) | 2010-11-11 | 2010-11-11 | 真空充填封止方法および真空充填封止装置 |
Publications (1)
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JP2010253095A Withdrawn JP2012101832A (ja) | 2010-11-11 | 2010-11-11 | 真空充填封止方法および真空充填封止装置 |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101620629B1 (ko) | 2014-09-04 | 2016-05-24 | 센서텍(주) | 진공 포팅장치 |
CN110541805A (zh) * | 2019-09-29 | 2019-12-06 | 核工业理化工程研究院 | 用于密闭箱室内的真空装置 |
CN115654922A (zh) * | 2022-12-28 | 2023-01-31 | 泰姆瑞(北京)精密技术有限公司 | 连续芯片封装焊接真空炉及其工作方法 |
-
2010
- 2010-11-11 JP JP2010253095A patent/JP2012101832A/ja not_active Withdrawn
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