JP3018839B2 - 車両の排気系部品の防振支持構造 - Google Patents

車両の排気系部品の防振支持構造

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JP3018839B2
JP3018839B2 JP5182803A JP18280393A JP3018839B2 JP 3018839 B2 JP3018839 B2 JP 3018839B2 JP 5182803 A JP5182803 A JP 5182803A JP 18280393 A JP18280393 A JP 18280393A JP 3018839 B2 JP3018839 B2 JP 3018839B2
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vibration
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hole
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信義 鈴木
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車等の車両におい
て、一端が排気系部品に固定された排気系部品取り付け
部材の他端と車体とを防振ゴムを介して支持する排気系
部品の防振支持構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車等の内燃機関を備えた車両
において、排気管やマフラは、例えば特開昭58−63
521号公報に示されるように、ブラケットと防振ゴム
とを介して車体を構成する鋼板に防振状態で支持されて
いる。この防振ゴムには、図6に示すように、主に上下
方向の剛性を小さくする方形のすぐりを形成する貫通穴
41が設けてある。そして、この貫通穴41の上下対向
面が当接することで、防振ゴム4の上下方向の弾性変形
量を制限するストッパの役割をなす。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
防振支持構造においては、排気管1からの輻射熱が伝わ
って防振ゴム4が劣化するのを防止するため、排気管1
と防振ゴム4とをある程度離して配置する必要があり設
計の自由度を制約するという問題がある。また、貫通穴
41の上下対向面が接触するほど防振ゴム4が上下方向
に大きく縮むと、前記面同士の押圧により防振ゴム4が
設定された弾性変形量以上に変形してしまうことがあ
る。これは、同一の防振ゴム素材からなる両ストッパが
同様に変形してしまうためであり、そのようになると、
例えば防振ゴム4と排気管1とを固定するボルト6の頭
部が車体を構成する鋼板2に接触して、確実な防振支持
がなされないという問題もあった。
【0004】本発明は、このような従来技術の問題点に
着目してなされたものであり、防振ゴムを設定された弾
性変形量以上に変形し難くするとともに、排気管と防振
ゴムとの配置間隔を小さくして設計の自由度を大きくす
ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、一端が排気系部品に固定された取り付け
部材の他端と車体とを、主として所定方向の剛性を小さ
くするために形成され且つ当該所定方向への弾性変形量
を制限する対向面を備えた貫通穴が開設された防振ゴム
を介して支持する車両の排気系部品の防振支持構造にお
いて、前記防振ゴムの貫通穴の対向面間に、この対向面
間隔より薄い厚さの金属板を、この金属板の面を前記対
向面と対向させて貫通配置するとともに、前記取り付け
部材と防振ゴムとの間に排気系部品から防振ゴムへの熱
伝導を遮る遮熱板を設けたことを特徴とする車両の排気
系部品の防振連結構造を提供する。
【0006】
【作用】本発明では、前記排気系部品の防振支持構造に
おいて、前記防振ゴムの貫通穴の対向面間に、この対向
面間隔より薄い厚さの金属板を、この金属板の面を前記
対向面と対向させて貫通配置したことにより、防振ゴム
が所定方向に大きく縮んだ場合に、前記貫通穴の各対向
面は直接接触しないで剛性の高い金属板の面に当たるた
め、直接接触する従来の場合と比べて、例えば同じ押圧
力に対する前記対向面部分の変形量は約半分となり防振
ゴムの弾性変形量が抑えられる。これにより、防振部材
が上下方向に大きく縮んだ場合であっても、防振ゴムが
設定された弾性変形量以上に変形し難くすることができ
る。
【0007】また、前記取り付け部材と防振ゴムとの間
に遮熱板を設けたことにより、排気管から防振ゴムへの
熱伝導を遮ることができ、排気管と防振ゴムとの配置間
隔を小さくすることが可能となるため、設計の自由度が
大きくなる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき説明す
る。図1は本発明の防振支持構造の第一実施例を示す断
面図であり、図2はこの実施例において使用された防振
ゴムを示す正面図である。図1に示すように、排気管1
は、車体を構成する鋼板2との間に、ブラケット3と防
振ゴム4とを介して防振状態で支持されている。このブ
ラケット3は、一端に排気管1の外周面に沿った面を備
えていてその部分が排気管1の上側に配置され、他端側
は直角に下側に曲がり防振ゴム4との取り付け部31と
なっていて、ここに取り付け穴3aが開けてある。
【0009】防振ゴム4は、図2から分かるように、所
定の厚さと上下に長い長円状の正面形状とを有し、主に
上下方向の剛性を小さくする方形のすぐりと、このすぐ
りの上下方向から内側に向けて突設したストッパ41
a,41bとを合わせた形状の貫通穴41が設けてあ
る。そして、この貫通穴41のストッパ41a,41b
をなす上下対向面が当接することで、防振ゴム4の上下
方向の弾性変形量が制限される。また、防振ゴム4の長
さ方向両端部には取り付け穴42a,42bが開けてあ
る。
【0010】また、図1から分かるように、設置状態で
防振ゴム4の排気管1側において斜め上方に延びて、排
気管1から防振ゴム4への熱伝導を遮る遮熱板51と、
これに連続して防振ゴム4の貫通穴41の上下対向面4
1A,41B間に配置される金属板52と、これに連続
して車体を構成する鋼板2側に鉤状に突出するビード5
3と、これに連続して金属板52に対して垂直下側に曲
がった防振ゴム4との取り付け部54(この面に取り付
け穴5aが開けてある。)とが、厚さが貫通穴41の上
下対向面間隔の1/3程度である鋼板により補助部材5
として一体に形成してある。さらに前記ビード53の外
側は、ゴム板またはステンレスメッシュからなる保護材
53aで覆ってある。
【0011】そして、各取り付け穴42a,42bにカ
ラム43a,43bを圧入し、ブラケット3の排気管1
側の端部を排気管1の上側に溶接で固定し、排気管1と
車体を構成する鋼板2との間に防振ゴム4を両取り付け
穴42a,42bが上下方向に位置するように配置し、
ブラケット3の取り付け部31を防振ゴム4の排気管1
側の面に当てて、取り付け部31の取り付け穴3aと防
振ゴム4の下側のカラム43aとを合わせる。
【0012】これと同時に、補助部材5については、ブ
ラケット3の上側と防振ゴム4の上部との間に遮熱板5
1を配置し、且つ防振ゴム4の貫通穴41の下側対向面
41Bに金属板52の下面を当て、車体を構成する鋼板
2側の面に取り付け部54を当て、この取り付け部54
の取り付け穴5aと防振ゴム4の下側のカラム43aと
を合わせる。
【0013】この状態で、ボルト6を、車体を構成する
鋼板2側から排気管1側へカラム43aを通して貫通さ
せ、その先端ネジ部にナット7を螺合することにより、
ブラケット3の防振ゴム4側の端部を防振ゴム4に取り
付けるとともに、遮熱板51,金属板52,ビード53
をそれぞれ前記所定位置に設置する。一方、防振ゴム4
と車体を構成する鋼板2とは、従来と同様に、防振ゴム
4の上側のカラム43bと車体を構成する鋼板2に開け
てある取り付け穴2aとを合わせて、ボルト8,ナット
9により連結する。なお、この車体を構成する鋼板2
は、取り付け穴2a近傍においては防振ゴム4の正面に
平行で、そのすぐ下側においてボルト8の軸方向に曲げ
られた形状のものであり、前記補助部材5のビード53
は車体を構成する鋼板2と下側ボルト6の頭部との間に
存在している。
【0014】したがって、防振ゴム4の排気管1側にお
いて斜め上方に延びる遮熱板51により、排気管1から
防振ゴム4への熱伝導を遮ることができるため、従来の
場合(図6)と比べて排気管1と防振ゴム4との配置間
隔L1 を小さくすること(L 1 <L2 )が可能となり、
ブラケット3を小型化できる。また、防振ゴム4の貫通
穴41の下側対向面41Bに金属板52が配置されてい
るため、防振ゴム4が上下方向に大きく縮んだ場合に、
前記貫通穴41の上下各対向面41A,41Bは直接接
触しないで剛性の高い金属板52に当たるため、直接接
触する従来の場合と比べて、例えば同じ押圧力に対する
ストッパ41a,41bの変形量は約半分となり防振ゴ
ム4の弾性変形量が抑えられる。これにより、防振部材
4が上下方向に大きく縮んだ場合であっても、防振ゴム
4が設定された弾性変形量以上に変形し難くすることが
できる。
【0015】防振ゴム4がさらに大きく上下方向に縮ん
で、防振ゴム4が設定された弾性変形量以上に変形した
場合には、ビード53の保護材53aが車体を構成する
鋼板2に当たるため、防振ゴム4と排気管1とを固定す
るボルト6の頭部と車体を構成する鋼板2とが接触しな
い。加えて、この実施例では、遮熱板51と金属板52
とを一体に形成したため、部品点数を少なくすることが
できる。
【0016】なお、図3および図4に示すように、金属
板52は、その上面が貫通穴41の上側対向面に当たる
ように配置されていてもよい。すなわち、この例におい
ては、図4から分かるように、防振ゴム4の上側ストッ
パ41aが下側ストッパ41bより長く突設され、図3
から分かるように、補助部材5の取り付け部54は金属
板52に対して垂直上側に曲げてあり、防振ゴム4と車
体を構成する鋼板2との間に配置される。そして、金属
板52の上面は防振ゴム4の貫通穴41の上側対向面4
1Aに当てられ、補助部材5全体は取り付け部54にお
いて、防振ゴム4の上側の取り付け穴42bにボルト
8,ナット9で固定されている。
【0017】また、図5に示すように、実施例1におけ
るブラケット3と遮熱板51と金属板52とを一体に形
成すると部品点数がさらに少なくなるため好適である。
この例では、取り付け部31を支持剛性が大きくなる分
だけ厚く形成し、金属板52の先端を、車体を構成する
鋼板2側にボルト6の頭部が隠れる位置まで真っ直ぐ突
出させた。この突出部52aが実施例1および2におけ
るビード53と同じ作用を発揮する。
【0018】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば、一端が排気系部品に固定された取り付け部材の他端
と車体とを、前記貫通穴が開設された防振ゴムを介して
支持する車両の排気系部品の防振支持構造において、前
記防振ゴムの弾性変形量を制限する貫通穴の対向面間に
金属板を貫通配置するとともに、前記取り付け部材と防
振ゴムとの間に排気系部品から防振ゴムへの熱伝導を遮
る遮熱板を設けたことにより、防振ゴムが設定された弾
性変形量以上に変形し難くできるとともに、排気管と防
振ゴムとの配置間隔を小さくできるため、確実な防振支
持がなされるとともに設計の自由度が大きくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の防振支持構造の第一実施例を示す断面
図である。
【図2】第一実施例において使用された防振ゴムを示す
正面図である。
【図3】本発明の防振支持構造の第二実施例を示す断面
図である。
【図4】第二実施例において使用された防振ゴムを示す
正面図である。
【図5】本発明の防振支持構造の第三実施例を示す断面
図である。
【図6】従来例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 排気管(排気系部品) 2 車体を構成する鋼板 3 ブラケット(取り付け部材) 4 防振ゴム 41A 対向面 41B 対向面 41 貫通穴 51 遮熱板 52 金属板

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端が排気系部品に固定された取り付け
    部材の他端と車体とを、主として所定方向の剛性を小さ
    くするために形成され且つ当該所定方向への弾性変形量
    を制限する対向面を備えた貫通穴が開設された防振ゴム
    を介して支持する車両の排気系部品の防振支持構造にお
    いて、前記防振ゴムの貫通穴の対向面間に、この対向面
    間隔より薄い厚さの金属板を、この金属板の面を前記対
    向面と対向させて貫通配置するとともに、前記取り付け
    部材と防振ゴムとの間に排気系部品から防振ゴムへの熱
    伝導を遮る遮熱板を設けたことを特徴とする車両の排気
    系部品の防振連結構造。
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