JP3017833U - 上下ローダー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 この考案は、荷役の搬送機として軽量化を
図り、多用性と安全性、及び、作業者の作業の軽減と、
省力化に関する器具である。 【構成】 上フレーム軸と下フレーム軸をカムで結
び、下フレーム軸に、ローラーを取り付けた二本の上下
ローダーを一組として使用し、フレームの片端のカム装
置を作動することによって、上フレーム上の荷物を揚
げ、移動する荷役器具である。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

上下ローダーは、下しているときはレールよりも低く、ローダーの片端の穴に レバーを垂直に差し込み、手元に倒せばレールよりも荷物が高く上がり固定し、 レール面を離れ、その前の移動専用穴にレバーを差替、レバーを持って押し引き することによって、パレット上の荷物に触れることなく荷物を移動することが出 来、必要な箇所でレバーを垂直に戻せば荷物は下がり、レール上に密着し固定し 、簡単にローダーを抜取ることが出来、その操作を繰り返すことによって、安全 で楽な姿勢で短時間に荷役が行える。 上下ローダーの構造はいたって簡単であり、万一修理が発生しても、簡単に安 価で短時間に修理出来る。 又、一本のローダー本体が５Ｋｇと軽く、二本を並行につなぐことによって、 パレット移動台車として使用出来、５００Ｋｇの荷物が軽々と上がり、車両の軽 量化のため、荷台床面にレール等、埋め込み装置のないフラットな床車両でも、 角材、又は角パイプ等をレール状に置き、パレットの据置台として利用すること によって、安定し短時間の作業が可能となり、バン型トラックや、ホロ型トラッ クの軽量物パレット輸送には、最適な搬送機として利用できる。

【０００２】

【従来の技術】

従来の搬送機は、特殊な加工をしており特定の修理工場で修理しなくてはなら ず、従って修理に時間がかり高価についていた。 又、一本でも１３Ｋｇと自重がおもたく、２本を一組に連結する装置もなく、 予め荷台床面に、レールを埋め込む装備を必要とし、トラックの架装重量が増え たり、架装費用も高く付いていた。 又、パレットを移動するためのローラー台のような軽量搬送機は、荷物を積ん だパレット枚数だけの搬送機が必要であったり、車高が高く埋込レールが利用出 来なかったり万能とはならず、梱包状態、荷物特性によっては、荷物を直接押せ ないものもあり、移動するための装置がなく、何等かの当て物をし直接荷物を押 すか、装置が在ってもレバーを手前に倒すため、まえかがみの低い姿勢でレバー を持って移動させなければならず、大変な手数と労力を要し高価に付いた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従って、一組の搬送機で、多種の荷台に対応出来、コンパクトで邪魔にならず 、軽量で、負担のかからない姿勢で作業可能な搬送機を求める声が大であった。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案はその要望をまとめて、簡単な方法で解決したものである。以下その構 成を説明すると （イ）一本のフレームに、ローラーがリンクによって連結されたものはあるが、 上下ローダーはフレームの軽量化と強度を図るため、薄板鋼材、又はステンレス 鋼を、コの字型に折り曲げた上フレームと、薄板鋼材、又はステンレス鋼を、コ の字型に折り曲げたもの、又は、角パイプを利用した下フレームの二本のフレー ムで構成し、下フレームにローラーを取付けてある。 （ロ）フレームにかかる負荷をできるだけ少なくするため、各軸で荷重を支える 。 （ハ）カムの耐久性と、カムが左右に動くのを固定さすことと、荷物の引き上げ 力の強化のため、上フレームにカムの挿入孔を切り取る。 （ニ）カム引き起こし装置穴と、移動専用穴を設け、作業に応じてレバーを差替 ることによって、垂直姿勢で荷物を移動することが出来る。

【０００５】

【作用】

上フレーム片端に設けた、カム装置の穴にレバーを差し込み、手元に倒せば荷 物を押し上げ固定し、移動専用の穴にレバーを差替、押したり引いたりすること で移動し、レバーを垂直に戻せば荷物が下がる、簡単な操作で荷役が行え、荷物 上昇時も、床面、及びレール面から少ししか離れないため安全である。

【０００６】

【実施例】 なを、このような構造であるから、実施に当っては、重さ強度が多少は変わる ものの、用途によって種々の組合せが出来る。 カムの穴と穴の巾を変えることによって、荷物を上下させるピッチが変わり、 カム、軸、及び、ローラー数の増減によって強度は変わり、フレームの鋼材の材 質、厚さによっても強度も変わる、また、ローラーの巾、径の大小によって転が り抵抗も変わるが、荷物を上下させ、移動させる目的は達することは出来る。

【０００７】

【考案の効果】

搬送機の軽量化を図り、従って、軽作業で安全で短時間の荷役が可能となり、 荷役装置のないバン型、及び、ホロ型トラックのパレット輸送が可能となり、ド ライバーの荷役作業時の労力の負担も少なく、労働条件が大幅に改善される。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の傾斜図

【図２】本考案の断面図

【図３】本考案の断面図

【図４】本考案の平面図

【図５】本考案の断面図

【図６】本考案の他の実施例の断面図

【図７】本考案の他の実施例の拡大図

【符号の説明】

１は上フレーム ２は下フレーム ３は軸 ４はカム ５は軸 ６はローラー ７は回転止 ８はメーンカム ９はレバー １０はカム作動穴 １１は移動専用穴 １２はカム固定穴

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】（イ）上フレーム１の軸３と、下フレーム
   ２の軸５をカムで結び、下フレーム軸５に、ローラー６
   を取り付け （ロ）上フレーム１の上面にカム４の強度、固定のため
   の穴１２を設ける。 （ハ）カム作動用のレバー９差し込み穴１０をあけた、
   メーンカム８をフレームの片端に設け （ヘ）その前には、傾斜の付いた移動専用のレバー９差
   し込み穴１１を設ける。 以上のようにカムの上下運動により、荷物を揚げカム回
   転止７によって固定し、移動する搬送機である。