JP3017413U - タイル製品の混合搬送装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 合流コンベア上の搬送前後に位置するタイル
製品間の空きスペースを低減させて時間当たりの搬送個
数を増加させて混合搬送処理能力を向上させる。 【構成】 合流コンベア３を中央に配設し、該合流コン
ベア３の両側方に、タイル製品を搬送して合流コンベア
３上に一枚毎移載する供給コンベアを配設し、該供給コ
ンベアの側方に、同一色彩の多数のタイル製品を載置
し、該タイル製品を供給コンベア上に一枚毎移載する搬
送コンベアを多数個並設させて配設する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は各色彩に施されたタイル製品を、所望する色彩の順序で連続して搬送 する際の処理能力を向上させるタイル製品の混合搬送装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、各色彩に施された多種類のタイル製品Ｔ、Ｔ１…を所望する色彩順で搬 送する装置としては、図５に示す様に同一色彩のタイル製品Ｔ、Ｔ１…を倒伏状 に多数枚載置する多数個のストックコンベアａ１、ａ２…を並設し、該ストック コンベアａ１、ａ２…の搬送下流側の終端部に、搬送方向を直交させる接続コン ベアｂを配設し、該接続コンベアｂの搬送下流側の終端部に、さらに搬送方向を 直交させる混合搬送コンベアｃを配設している。

【０００３】 ところが、この装置にあっては、例えば混合搬送コンベアｃで搬送するタイル 製品Ｔ、Ｔ１…の搬送順である一部分を、ストックコンベアａ１のタイル製品Ｔ の次に、ストックコンベアａ４のタイル製品Ｔ１を搬送する場合では、ストック コンベアａ１とストックコンベアａ４との間には、色彩が異なる他のタイル製品 Ｔ２、Ｔ３が載置されているストックコンベアａ２、ａ３が配設されているため 、ストックコンベアａ１のタイル製品Ｔがストックコンベアａ４の前方を通過す るまでストックコンベアａ４を作動させることができず、このためストックコン ベアａ４の待機時間中にストックコンベアａ１のタイル製品Ｔより前に混合搬送 コンベアｃに移載された他のタイル製品Ｔ３が搬送されてしまい、このタイル製 品Ｔ３とタイル製品Ｔ１の間に不要な空きスペースＳが生じ、この空きスペース Ｓによって混合搬送コンベアｃでのタイル製品Ｔ、Ｔ１…を連続して搬送する際 の処理能力を低下させていた。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は合流コンベアの両側から所望する順でのタイル製品の移載を可能と成 し、合流コンベア上の搬送前後に位置するタイル製品間の空きスペースを低減さ せて時間当たりの搬送個数を増加させて混合搬送処理能力を向上すると共に、積 み重ねられたタイル製品を、荷崩れさせずに他の位置まで移送するための搬送姿 勢に変更することができるタイル製品の混合搬送装置を提供せんとするものであ る。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案は上記従来技術に基づく待機時間による処理能力の低下等の課題に鑑み 、タイル製品を、合流コンベアの両側の任意方向から所望する搬送順で順次連続 して合流コンベア上に移載することを要旨とするタイル製品の混合搬送装置を提 供して上記欠点を解消せんとしたものである。

【０００６】 そして、混合搬送装置としては、タイル製品を倒伏状に搬送する合流コンベア 、供給コンベアおよび搬送コンベアから構成するものにして、合流コンベアは中 央に配設し、該合流コンベアの搬送上流側の両側方に、供給コンベアを配設し、 該供給コンベアの搬送上流側の側方に、同一色彩の多数のタイル製品を載置し、 該タイル製品を供給コンベア上に一枚毎移載する搬送コンベアを多数個並設させ て配設している。

【０００７】 又、供給コンベアの搬送速度に比し、合流コンベアの搬送速度を速く設定して いる。

【０００８】

【実施例】

以下本考案の一実施例を図面に基づいて説明すると、 １は本考案に係るタイル製品の混合搬送装置であり、該混合搬送装置１はタイ ル製品Ｗ、Wa…を倒伏状に搬送するために、無端状の平ベルト２を所定速度で循 環駆動制御させる合流コンベア３を中央に配設し、該合流コンベア３の搬送下流 側の端部に、多数のローラー４、4a…から構成されるローラーコンベア５を直線 的に連設している。

【０００９】 又、合流コンベア３における搬送上流側の両側方に、タイル製品Ｗ、Wa…を倒 伏状に搬送するために、無端状の平ベルト６を所定速度で循環駆動制御させる供 給コンベア７、7aを配設し、該供給コンベア７、7aは、その搬送方向を合流コン ベア３の搬送方向に対して直交させると共に、互いの搬送下流側の端部を対向さ せ、かかる搬送下流側の端部を合流コンベア３の側部に近接させて連設している 。

【００１０】 尚、供給コンベア７、7aで搬送されるタイル製品Ｗ、Wa…を合流コンベア３の 平ベルト２上に移載させるために、供給コンベア７、7aにおける平ベルト６の載 置面を、合流コンベア３における平ベルト２の載置面より高く設定している。

【００１１】 ８、8aは色彩毎に集合された多数個のタイル製品Ｗ、Wa…を載置する２組のス トックコンベアであり、該ストックコンベア８、8aは、前記供給コンベア７、7a の搬送上流側の側方に夫々配設するものにして、タイル製品Ｗ、Wa…を搬送する ために、無端状の平ベルト９を所定速度で循環駆動制御させる搬送コンベア10、 10a …を、その搬送方向を同一方向と成して多数個並設させることにて構成し、 かかるストックコンベア８、8aの搬送下流側の端部を、供給コンベア７、7aの搬 送上流側の側部に近接させて連設している。

【００１２】 尚、ストックコンベア８、8aの搬送コンベア10、10a …で搬送されるタイル製 品Ｗ、Wa…を供給コンベア７、7aの平ベルト６上に移載させるために、搬送コン ベア10、10a …における平ベルト９の載置面を、供給コンベア７、7aにおける平 ベルト６の載置面より高く設定している。

【００１３】 11はストックコンベア８、8aにおける各搬送コンベア10、10a …の搬送下流側 である端部上方に設ける押圧ローラーであり、該押圧ローラー11は搬送コンベア 10、10a …上方に、該搬送コンベア10、10a …の幅方向に支持軸12を回動自在に 横架し、該支持軸12から一対のアーム13、13a を搬送下流側へ突設し、該アーム 13、13a 間に押圧ローラー11を回転自在に装着し、該押圧ローラー11の自重によ って押圧ローラー11の外周面が搬送コンベア10、10a …の搬送下流側である端部 の平ベルト９上に常時当接する様にしている。

【００１４】 14、14a はストッパー板であり、該ストッパー板14、14a はストックコンベア ８、8aの搬送方向の前方位置における供給コンベア７、7aの平ベルト６上面に立 設して配設し、かかるストッパー板14、14a は平ベルト６の幅方向に移動自在と 成している。

【００１５】 15は整列装置であり、該整列装置15は合流コンベア３の上方に、該合流コンベ ア３の幅方向にわたって支持棒16を横架し、該支持棒16の両端側に合流コンベア ３と平行と成すと共に、合流コンベア３の幅方向に移動自在と成したサイドバー 17、17a を配設し、該サイドバー17、17a の一端下部に小径なる第一のプーリー 18を水平回転自在に装着すると共に、サイドバー17、17a の一端下部に大径なる 第二のプーリー19をモーター20を介して水平回転自在に装着し、この第一のプー リー18および第二のプーリー19間に無端状のベルト21を巻回している。

【００１６】 22はタイル製品Ｗ、Wa…を倒伏状に積み重ねるための積重装置であり、該積重 装置22はローラーコンベア５の端部に連設するものにして、水平板23および垂直 板24からなる載置板25をシリンダー26のロッド27に連結し、該ロッド27を作動さ せて載置板25を各タイル製品Ｗ、Wa…の厚み分だけ、間歇的に下動させる様にし ている。

【００１７】 次に本考案に係るタイル製品の混合搬送装置の作用について説明すると、 先ず、同一色彩の多数のタイル製品Ｗ、Wa…を、ストックコンベア８、8aにお ける各搬送コンベア10、10a …上に倒伏状に載置してストックし、しかる後スト ックコンベア８、8aにおける各搬送コンベア10、10a …を、制御装置（図示せず ）によって所望する順序で作動させ、各搬送コンベア10、10a …のタイル製品Ｗ 、Wa…を合流コンベア３における上流側の両側方に配設する供給コンベア７、7a 上に移載し、その後供給コンベア７、7aによって搬送されるタイル製品Ｗ、Wa… を合流コンベア３の上流側の両側方である左右の任意方向から順次合流コンベア ３上に移載することにより、タイル製品Ｗ、Wa…は所望する色彩順で合流コンベ ア３によって連続的に搬送され、最終的に積重装置22の載置板25上に倒伏状に積 み重ねられる。

【００１８】 例えば、一方のストックコンベア８のみを作動させた場合には、搬送コンベア 10上のタイル製品Ｗの次に、搬送コンベア10c 上のタイル製品Wcを合流コンベア ３上に順次移載させるには、タイル製品Ｗが搬送コンベア10c の前方を通過する まで搬送コンベア10c を作動させずに待機させなければならず、これではその待 機時間中にタイル製品Ｗより前に合流コンベア３上に移載されたタイル製品Waと の間に、この待機時間に相当する空きスペースが生じるも、本考案の如く両方の ストックコンベア８、8aを所望する順で作動、即ち、一方のストックコンベア８ における搬送コンベア10上のタイル製品Ｗが合流コンベア３上の移載位置に到達 する時点よりタイル製品一個分の時間差をもって、他方のストックコンベア8aに おけるタイル製品Wcと同一色彩であるタイル製品Wgがストックされている搬送コ ンベア10g を作動させれば、合流コンベア３上の移載位置に上記待機時間による 空きスペースが無くなった状態で連続して移載することが可能となる。

【００１９】 この様に、合流コンベア３の上流側の両側方である任意方向から順次合流コン ベア３上に移載することにより、合流コンベア３上においては搬送前後に位置す るタイル製品Ｗ、Wa…の間には不要な空きスペースＳが生じない。

【００２０】 又、図４に示す様に、合流コンベア３の搬送速度を、供給コンベア７、7aの搬 送速度より速く設定すると、供給コンベア７、7aでタイル製品Ｗ、Wa…はその長 さ方向に搬送されて、合流コンベア３の平ベルト上に先端部が接触すると合流コ ンベア３と供給コンベア７、7aの搬送速度の速度差によってタイル製品Ｗ、Wa… は、その長さ方向に搬送される様に姿勢が約９０度変更された状態で搬送される 。

【００２１】

【考案の効果】

要するに本考案は、タイル製品Ｗ、Wa…を倒伏状に搬送する合流コンベア３を 中央に配設し、該合流コンベア３の搬送上流側の両側方に、タイル製品Ｗ、Wa… を倒伏状に搬送して合流コンベア３上に一枚毎移載する供給コンベア７、7aを配 設し、該供給コンベア７、7aの搬送上流側の側方に、同一色彩の多数のタイル製 品Ｗ、Wa…を載置し、該タイル製品Ｗ、Wa…を供給コンベア７、7a上に一枚毎移 載する搬送コンベア10、10a …を多数個並設させて配設したので、ストックコン ベア８、8aを所望する順で作動させることにより、従来の様に待機時間が不要に なるため、合流コンベア３上の移載位置に、前記待機時間による空きスペースが 無くなった状態で合流コンベア３の両側から所望する順でタイル製品Ｗ、Wa…を 移載することができ、よって合流コンベア３上においては、その搬送前後に位置 するタイル製品Ｗ、Wa…の間には不要な空きスペースＳが生じないため、時間当 たりの搬送個数が増加して混合搬送処理能力が向上する。

【００２２】 又、供給コンベア７、7aの搬送速度に比し、合流コンベア３の搬送速度を速く 設定したので、合流コンベア３上でもタイル製品Ｗ、Wa…を長さ方向に搬送する ことが可能となるため、合流コンベア３の終端に配設する積重装置22における載 置板25の移動方向を合流コンベア３と同方向と成しても、積み重ねられたタイル 製品Ｗ、Wa…を荷崩れさせずに他の位置まで移送することができる等その実用的 効果甚だ大なるものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係るタイル製品の混合搬送装置の概略
平面図である。

【図２】図１のＡーＡ概略断面図である。

【図３】図１のＢーＢ概略断面図である。

【図４】合流コンベアによって搬送姿勢が変更される状
態を示す概略平面図である。

【図５】従来のタイル製品の混合搬送装置の概略平面図
である。

【符号の説明】

３ 合流コンベア ７、7a 供給コンベア 10、10a … 搬送コンベア

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 榊原 勝利 愛知県常滑市大曽町三丁目八番地

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 タイル製品を倒伏状に搬送する合流コン
   ベアを中央に配設し、該合流コンベアの搬送上流側の両
   側方に、タイル製品を倒伏状に搬送して合流コンベア上
   に一枚毎移載する供給コンベアを配設し、該供給コンベ
   アの搬送上流側の側方に、同一色彩の多数のタイル製品
   を載置し、該タイル製品を供給コンベア上に一枚毎移載
   する搬送コンベアを多数個並設させて配設したことを特
   徴とするタイル製品の混合搬送装置。
2. 【請求項２】 供給コンベアの搬送速度に比し、合流コ
   ンベアの搬送速度を速く設定したことを特徴とする請求
   項１のタイル製品の混合搬送装置。