JP3016510U - ベントキャップ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】雨による水滴が取付け壁面を汚すことを防止
し、雨がベントキャップ内部に侵入することを回避しう
るベントキャップを提供する。 【構成】外壁に突出する箱状体と円筒状埋込管が連設さ
れ、箱状体下方部における最下辺を外壁に着設すること
なく外壁に略平行に突設するベントキャップ。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、建築物の壁面に貫設されるベントキャップに関する。

【０００２】

【従来の技術】

ベントキャップはその取付け場所などの諸状況に対応して多様な形状を有する ものが提供されており、そのうち、建築物の高層化、ダクト設置上の制限などに 鑑み、外壁に突出し、側面部にメッシュ加工が施されるなど換気孔が確保されて いる箱状体と円筒状埋込管が連設されるベントキャップが提供されている。 さて、従来提供されている上記ベントキャップは、外壁に突出する箱状体の下 方部における最下辺が外壁に直接的に着設されているもの、即ち箱状体側面部が 外壁接辺を底辺とし前方最突出辺を上辺とする台形に形成されるものが主であっ た。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、最下辺が外壁に着設される構造は、降雨の際、箱状体各面に付 着した水滴が該面を伝って壁面に達する結果を招き、その取付け壁面に汚れを生 じせしめることとなる。 また、最下辺より鋭角に上方に伸びる面を有する構造は、側面部外枠に雨があ たり、それが鋭角に傾斜した外枠を介して飛沫し、いきおいベントキャップ内部 に侵入することも生じさせる。

【０００４】本考案は、従来の技術の有するこのような問題点に鑑みなさ れたものであり、その目的とするところは、ベントキャップにおいて、箱状体の 下方部の形状を上方部と非対称とすることにより、取付け壁面と箱状体の接辺を 最下辺より上方に位置づけることとし、雨による水滴が取付け壁面を汚すことを 防止し且つ雨がベントキャップ内部に侵入することを回避しうるベントキャップ を提供しようとするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために、本考案におけるベントキャップは、外壁に突出す る箱状体と円筒状埋込管が連設され、箱状体下方部における最下辺を外壁に着設 することなく、外壁に略平行に突設される。

【０００６】

【作用】

上記のようなベントキャップによれば、箱状体の下方部における最下辺が外壁 に接しないため、箱状体の各面に付着した水滴は該最下辺に達し落下するため、 取付け壁面を汚すことが防止できる。

【０００７】そして、箱状体側面部の最下点を頂点とする鋭角に傾斜した 外枠と外壁との間に一定の距離をもたせうるために、雨がこれを介して飛沫した としてもベントキャップ内部に侵入することを回避することが可能となる。

【０００８】

【実施例】

【０００９】図１〜２において、箱状体及び円筒状埋込管は、例えば振動 を制御し、腐食を防止しうるステンレスからなり、通気のため、箱状体側面部が 網状に形成される。そして、箱状体は、側面において五角形が形成されるように 最下辺が突出する。

【００１０】

【考案の効果】

本考案は、以上説明したように構成されているので、以下に記載されるような 効果を奏する。

【００１２】請求項１のベントキャップにおいては、箱状体下方部におけ る最下辺が外壁に接しないため、箱状体各面に付着した水滴による取付け壁面の 汚れを防止することが可能となる。 また、箱状体の外枠と外壁との間に一定の距離をもたせうるため、雨が飛沫し ベントキャップ内部に侵入することを回避することが可能となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案を示す側面図

【図２】本考案を示す斜視図

【図３】従来提供されていたベントキャップを示す側面
図

【図４】従来提供されていたベントキャップを示す斜視
図

【符号の説明】

１箱状体 ２円筒状埋込管

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】外壁に突出する箱状体と円筒状埋込管が連
   設されるベントキャップにおいて、箱状体下方部におけ
   る最下辺を外壁に着設することなく、外壁に略平行に突
   設させることを特徴とするベントキャップ。