JP3014054B2 - アルカリ電池用負極活物質 - Google Patents

アルカリ電池用負極活物質

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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明はアルカリ電池用負極活物質に関し、詳しくは
水銀を添加せずとも放電性能に優れたアルカリ電池を得
ることができ、しかも耐食性にも優れたアルカリ電池用
負極活物質に関する。
[従来の技術および発明が解決しようとする課題] 亜鉛を負極活物質として用いたアルカリ電池等におい
ては、水酸化カリウム水溶液等の強アルカリ性電解液を
用いるため、電池を密閉しなければならない。この電池
の密閉は電池の小型化を図る際には特に重要であるが、
同時に電池保存中の亜鉛の腐食により発生する水素ガス
を閉じ込めることになる。従って、長期保存中に電池内
部のガス圧が高まり、密閉が完全なほど爆発等の危険が
伴なう。
その対策として、負極活物質である亜鉛の腐食を防止
して、電池内部の水素ガス発生を少なくすることが研究
され、水銀の水素過電圧を利用した汞化亜鉛合金粉末を
負極活物質として用いることが専ら行なわれている。
また水銀は電池の放電性能の面においても重要な役割
を果たしている。即ち、水銀には亜鉛粒子間の電気的接
触を良好に保つ作用があり、電池の内部抵抗を下げるこ
とに大いに寄与しているのである。
このため、今日市販されているアルカリ電池の負極活
物質は1.5重量%程度の水銀を含有しているが、社会的
ニーズとしてより低水銀のもの、あるいは無水銀のもの
で高容量を維持した電池の開発が強く期待されるように
なってきた。
そこで上記社会的ニーズにこたえるべく、1.5重量%
以下の水銀を含有する汞化亜鉛合金粉末として亜鉛−イ
ンジウム−鉛−水銀合金粉末に加えて、ビスマスやアル
ミニウムを添加する合金粉末が提案されている。
しかし、これら低水銀の汞化亜鉛合金粉末を負極活物
質として用いた場合でも、耐食性、放電性能が共に満足
のいくものは得られていない。
特に無水銀の亜鉛合金粉末を用いた場合、耐食性につ
いては有機インヒビターの添加等によってある程度劣化
は防止できるものの、亜鉛粒子間の電気的抵抗の増大に
よる放電性能の劣化については満足のいくものは得られ
ていない。
また、亜鉛または亜鉛合金粉末表面にインジウム−ガ
リウム合金を被覆したアルカリ電池用無汞化亜鉛合金も
提案されているが、耐食性、放電性能共に十分に満足の
いくものではなかった。
本発明は、かかる課題を解決すべくなされたもので、
電池内のガス発生を抑制しつつ、しかも放電性能にも優
れたアルカリ電池を得ることができるアルカリ電池用負
極活物質を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 本発明者等は、この目的に沿って鋭意研究の結果、ビ
スマス、スズおよびインジウムからなる合金を表面に被
覆した亜鉛または亜鉛合金粉末をアルカリ電池用負極活
物質として用いることにより、上記目的が達成されるこ
とを知見して、本発明に到達した。
すなわち、本発明のアルカリ電池用負極活物質は、ビ
スマス、スズおよびインジウムからなる合金を亜鉛また
は亜鉛合金粉末表面に被覆して成ることを特徴とするも
のである。
本発明に係る合金中のビスマス、スズおよびインジウ
ムの各含有率は、ビスマスが55〜60重量%、スズが15〜
20重量%、インジウムが20〜30重量%の範囲にある。亜
鉛または亜鉛合金粉末表面に被覆する合金の融点が100
℃を超える場合は被覆処理の際にオートクレーブの蒸気
を用いる必要性等が生じるが、上記合金組成の場合は合
金の融点が100℃以下となるので湯温で処理でき、被覆
操作が簡便になるのである。
また、上記合金の被覆量は、亜鉛または亜鉛合金粉末
100重量部に対して0.1〜10重量部の範囲が好ましい。合
金被覆量が0.1重量部未満では本発明の効果が十分に得
られない傾向にある。他方、10重量部を超えて合金を被
覆しても内部抵抗の低下に目立った効果は見られず、逆
に亜鉛重量の相対的な低下に伴なう放電容量の低下が生
じてくる傾向にあり、好ましくない。
上記合金を亜鉛または亜鉛合金粉末表面に被覆する方
法としては、例えば以下に述べる方法が採用される。即
ち、上記合金と亜鉛または亜鉛合金粉末とを80〜100℃
に加温した希アルカリ性水溶液中に投入し、混合撹拌す
ることによって合金被覆付の亜鉛または亜鉛合金粉末、
即ち本発明の負極活物質が得られる。また、希アルカリ
性水溶液の代りに希酸性水溶液あるいは高沸点の有機溶
媒等を用いることも可能である。
また、不活性ガスを充填した容器内に上記合金と亜鉛
または亜鉛合金粉末とを投入し、この容器を80〜100℃
に加温しながら混合撹拌する方法によっても本発明の負
極活物質が得られる。
なお、本発明にあっては、上記合金を被覆する方法は
上述の方法に特に限られず、上記合金を亜鉛または亜鉛
合金粉末表面に被覆することが可能な方法であれば他の
方法の採用してもよい。
[作 用] 本発明の特定合金を表面に被覆した亜鉛または亜鉛合
金粉末を用いたアルカリ電池の内部抵抗が著しく減少
し、優れた放電性能を示すことの作用効果は十分に解明
されていないが、以下のことが推定される。
即ち、 (1)通常、アルカリ電池用亜鉛または亜鉛合金粉末は
溶融亜鉛または亜鉛合金を高圧ガスで噴霧することによ
って得られるが、このようにして得られた亜鉛または亜
鉛合金粉末は比較的表面の突起が少ない。これに対し
て、本発明の特定合金を被覆した亜鉛または亜鉛合金粉
末には突起が多く見られる。この突起が粒子間の電気的
接触の向上に寄与していると考えられる。
(2)本発明に係る特定合金は低融点であるため、水銀
に似た作用、即ちアルカリ電池内における亜鉛または亜
鉛合金粒子の凝集効果があり、これが粒子間の電気的接
触の向上に寄与していると考えられる。
[実施例] 以下、実施例および比較例に基づいて本発明を具体的
に説明する。
実施例1〜6および比較例1〜2 純度99.997%以上の亜鉛地金を約500℃で溶融し、こ
れに含有率が0.05重量%となるように鉛を添加して亜鉛
合金を作成し、これを高圧アルゴンガス(噴出圧5Kg/cm
2)を使って粉体化した。
次に水酸化カリウム10%のアルカリ性水溶液中に上記
亜鉛合金粉末を投入し、さらに第1表に示す組成の合金
を上記粉末に対して同表に示す被覆量となるように上記
アルカリ性水溶液中に投入し、液温を80℃に保って約1
時間混合撹拌して特定合金被覆付亜鉛合金粉末を得た。
なお、比較例1においては、亜鉛合金粉末に上記の合
金被覆処理を施さずに以下の試験に供した。
このようにして得られた被覆付亜鉛合金粉末(比較例
1においては無被覆)を負極活物質として用いて第1図
に示すアルカリマンガン電池を作製した。第1図のアル
カリマンガン電池は、正極缶1、正極2、負極3、セパ
レーター4、封口体5、負極底板6、負極集電体7、キ
ャップ8、熱収縮性樹脂チューブ9、絶縁リング10,1
1、外装缶12で構成されている。このアルカリマンガン
電池を用いて電池性能(電池の内部抵抗および放電容
量)を試験し、その結果を第1表に示す。
なお、内部抵抗は、UCRメータ(YHP社製、4261A)を
用いて周波数1KHzでの内部抵抗値(Ω)を測定し、合金
被覆をしていない亜鉛合金粉末を用いた比較例1の電池
の内部抵抗値を100とした指数で示した。
また、放電容量は、放電負荷2Ω、20℃の放電条件に
より終止電圧0.9Vまでの放電容量(Ah)を測定し、比較
例1の電池の放電容量を100とした指数で示した。
さらに、上記の被覆付亜鉛合金粉末(比較例1におい
ては無被覆)を用いて水素ガス発生試験を行ない、その
結果も第1表に示す。
なお、ガス発生試験は、電解液として濃度40重量%の
水酸化カリウム水溶液に酸化亜鉛を飽和させたものを5m
l使用して行ない、上記亜鉛合金粉末10gからの45℃にお
ける50日間のガス発生量(ml/g)を測定し、比較例1の
ガス発生量を100とした指数で示した。
比較例3 純度99.997%以上の亜鉛地金を約500℃で溶融し、こ
れに含有率が0.05重量%となるように鉛を添加して亜鉛
合金を作成し、さらにこの亜鉛合金100重量部に対して
0.15重量部となるように第1表に示す組成の合金を添加
し、これを高圧アルゴンガス(噴出圧5Kg/cm2)を使っ
て粉体化した。
このようにして得られた亜鉛合金粉末を用いて実施例
1と同様の方法で電池性能試験と水素ガス発生試験を行
ない、それらの結果を第1表に示した。
第1表から明らかなように、ビスマス、スズおよびイ
ンジウムからなる合金を被覆した亜鉛合金粉末は負極活
物質として用いた実施例1〜6の電池は、無被覆で用い
た比較例1、被覆合金の組成が異なる比較例2、上記合
金を亜鉛合金粉末中に溶し込んだ比較例3の電池に比べ
て放電特性が著しく優れており、ガス発生抑制効果も十
分にあることがわかる。
[発明の効果] 以上説明のごとく、ビスマス、スズおよびインジウム
からなる合金を亜鉛または亜鉛合金粉表面に被覆して成
る本発明の負極活物質は、耐食性を高水準に維持しつ
つ、アルカリ電池の放電特性を著しく向上させることが
可能である。
そして、本発明の負極活物質を用いることによって、
水銀を添加せずとも電池性能、ガス発生量共に優れたア
ルカリ電池を得ることが可能となるので、社会的ニーズ
にも沿ったものである。
従って、本発明のアルカリ電池用負極活物質はアルカ
リ電池工業において好適に使用され、工業的価値が大き
いものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係るアルカリマンガン電池の側断面図
を示す。 1:正極缶、2正極、3:負極、 4:セパレーター、5:封口体、6:負極底板、 7:負極集電体、8:キャップ、 9:熱収縮性樹脂チューブ、 10,11:絶縁リング、12:外装缶。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ビスマス55〜60重量%、スズ15〜20重量%
    およびインジウム20〜30重量%からなる合金を亜鉛また
    は亜鉛合金粉末表面に被覆して成ることを特徴とするア
    ルカリ電池用負極活物質。
  2. 【請求項2】前記合金の被覆量が、前記亜鉛または亜鉛
    合金粉末100重量部に対して0.1〜10重量部である、請求
    項1に記載のアルカリ電池用負極活物質。
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