JP3013639U - 引出しの背壁を固定するための止め具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 所望の長さで切断された、特に木材から成
る、あるいは押し出し成形されるプラスチック又は類似
のものから成る背壁を、高速組立てにおいて引出し側板
と結合することができ、あるいは引出しの引出し側板及
び引出しレールと結合されたアダプタと高速組立てで結
合することができる止め具を提供する。 【構成】 引出しの背壁６，１１を、引出し部分に固定
可能であり保持部材５，１０の固定孔１７内に係止する
固定舌片２７を有する支持部材７を備えた引出し部分に
固定するための止め具において、支持部材が、背壁に固
定可能である保持部材とねじ結合可能である。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、引出しのそれぞれの側における合致する部分の固定孔内に係止する 固定舌片を有していて引出し部分に固定可能である支持部材を備えている引出し の引出し側板又は引出しレールのような引出し部分に引出しの背壁を固定するた めの止め具に関する。

【０００２】

【従来の技術】

近年の家具構造においては、全体がプラスチックから射出成形されている引出 しが公知であるが、しかしその側板がプラスチック又は金属から製造されていて 、かつこの側板が、やはりプラスチックから予め製造され又は金属から予め製造 された背壁と結合されている引出しも公知である。

【０００３】 ほとんどの場合、特に少量で生産する際には、家具製造者にとって、引出しの 幅に関しては予め製造された部分を頼りにできない場合に有利であり、すなわち 家具を製造する際に特別な費用をかけずにそれぞれ任意の幅に製造することがで きる。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

本考案の課題は、所望の長さで切断された、特に木材から成る、あるいは押し 出し成形されるプラスチック又は類似のものから成る背壁を、高速組立てにおい て引出し側板と結合することができ、あるいは引出しの引出し側板及び引出しレ ールと結合されたアダプタと高速組立てで結合することができるような止め具を 提供することである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

前述の課題を解決するために講じた手段は、それぞれの支持部材が、固定舌片 を介して、背壁に固定可能である、有利にはねじ結合可能である保持部材と連結 可能であり、さらに保持部材が、背壁に対して平行に向いていて前記保持部材を 背壁に固定することができる固定ウェブと、ケーシング状部材とを有しており、 このケーシング状部材の側壁に固定孔が設けられており、この固定孔内に固定舌 片が係止するようになっていることにある。

【０００６】

【実施例】

以下に、添付の図面を用いて本考案の実施例を説明する。 図１及び図２から判るように、引出しは、従来の形式で、２つの引出し側板２ と、１つの前面板１と、１つの引出し底８と、１つの背壁６又は１１とを有して いる。前面板１は、従来の形式で、引出し側板２、あるいはこの引出し側板２に 取り付けられている引出しレール１２と結合されている。家具本体側壁に固定さ れた支持レール９に沿って走行する引出しレール１２は、その後方端部にアダプ タ１３を備えている。アダプタ１３は、例えば引出しレール１２と溶接されてい る。

【０００７】 アダプタ１３は、さらに、例えばプラスチック又は別の射出成形可能な材料か ら製造された支持部材７を支持しており、この支持部材は、アダプタ１３とねじ 結合又はリベット結合されており、あるいはアダプタに差し嵌められている。 支持部材７は、引出しの内部に向かって複数の固定舌片２７を有しており、こ れらの固定舌片は弾性的に構成されており、かつ有利にはフック状に構成されて いる。この場合、固定舌片２７は、背壁６，１１に対して垂直に、かつ引出し底 ８に対して垂直に整合されている、引出しの中央平面に向いている。

【０００８】 背壁６，１１は、両方共、パーティクルボード材料から製造されており、かつ 比較的長いボードから所望の長さに切断されている。 それぞれの背壁６，１１は、引出しを組み立てる前にその両側面において保持 部材５，１０の固定ウェブ１４とねじ結合されている。固定ウェブ１４は、図示 の実施例では背壁６，１１の後方に当接されている。

【０００９】 保持部材１０は引出し側板と同じ高さであり、これに対して、保持部材５は、 引出し側板２の上方に突出していてかつ引出し手摺り３の固定に使用される。 それぞれの保持部材５，１０は、側壁１６を備えたケーシング状部材１５を有 している。側壁１６には複数の固定孔１７が形成されており、これらの固定孔は 、実施例では、ケーシング状部材１５の側壁１６と、背壁６，１１に対して平行 に整合された閉鎖壁１９との間のエッジ１８の領域に配置されている。ケーシン グ状部材１５は、後方へ開いており、しかし背壁６，１１の引出し内側において 背壁６，１１の内側の閉鎖面で閉鎖されている。

【００１０】 さらに、ケーシング状部材１５は下側に切欠き部２０を備えており、この切欠 き部は、保持部材５，１０を組み立てる際にアダプタ１３及び引出しレール１２ を受容する。 保持部材５内にはクランプ４が差し込み可能であり、このクランプはそれぞれ 手摺り３を保持している。

【００１１】 それぞれの保持部材５は、後方へ突出する上方の水平の接続壁２１と、後方へ 向かう同じ幅の側壁１６とを有している。 保持部材５の外側の上方角隅には、側壁１６と接続壁２１との間にスリット２ ２が設けられている。 スリット２２内にクランプ４が差し込まれている。クランプ４は、１つの中央 ウェブ２３と、Ｖ字状に突出する２つの保持ウェブ２４と、２７０°のベース面 ２８を備えた円筒状区分２５とを有している。

【００１２】 クランプ４は、中央ウェブ２３がスリット２２を通って突出しかつ保持ウェブ ２４が側壁１６及び接続壁２１の内側に支持されるように、保持部材５の角隅に 差し嵌められる。クランプ４の円筒状区分２５は、側壁１６及び接続壁２１の外 側に当接する。 図１１に見られるように、この実施例では、クランプ４にピン２６が延設され ており、このピンに手摺り３がねじ嵌められており、かつピンが手摺り３を直接 支持する。

【００１３】

【考案の効果】

本考案の止め具によって、いわばメーター商品と称される規格適合品として製 造された、かつパーティクルボードの切断された板によって製造された、あるい は既に述べたように押し出し成形された部分としてプラスチック又はアルミニウ ムから製造された背壁を、予め製造された部分から製造された多数の引出しの集 合体の機構中に容易に組入れることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】引出しの斜視図である。

【図２】引出しの別の実施例の分解斜視図である。

【図３】背壁の斜視図である。

【図４】背壁の別の実施例の斜視図である。

【図５】保持部材の斜視図である。

【図６】保持部材の別の実施例の斜視図である。

【図７】支持部材の側面図である。

【図８】支持部材の端面図である。

【図９】支持部材の斜視図である。

【図１０】手摺り保持部の端面図である。

【図１１】背壁における手摺り保持部の側面図である。

【符号の説明】

１…前面板 ２…引出し側板 ３…手摺り ４…クランプ ５…保持部材 ６…背壁 ７…支持部材 ８…引出し底 ９…支持レール １０…保持部材 １１…背壁 １２…引出しレール １３…アダプタ １４…固定ウェブ １５…ケーシング状部材 １６…側壁 １７…固定孔 １８…エッジ １９…閉鎖壁 ２０…切欠き部 ２１…接続壁 ２２…スリット ２３…中央ウェブ ２４…保持ウェブ ２５…円筒状区分 ２６…ピン ２７…固定舌片

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 エドガー・フーバー オーストリア国 ハルト、アイヒェルヴェ ーク ９

Claims (7)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 引出しのそれぞれの側における合致する
   部分の固定孔内に係止する固定舌片を有していて引出し
   部分に固定可能である支持部材を備えている引出しの引
   出し側板又は引出しレールのような引出し部分に、引出
   しの背壁を固定するための止め具において、それぞれの
   支持部材（７）が、固定舌片（２７）を介して、背壁
   （６；１１）に固定可能である保持部材（５；１０）と
   連結可能であり、さらに保持部材（５；１０）が、背壁
   （６；１１）に対して平行に向いていて前記保持部材を
   背壁（６；１１）に固定することができる固定ウェブ
   （１４）と、ケーシング状部材（１５）とを有してお
   り、このケーシング状部材の側壁（１６）に固定孔（１
   ７）が設けられており、この固定孔内に固定舌片（２
   ７）が係止するようになっていることを特徴とする、引
   出しの背壁を固定するための止め具。
2. 【請求項２】 支持部材（７）がプラスチックから成っ
   ており、かつ保持部材（５，１０）がスチール薄板から
   成っていることを特徴とする請求項１記載の止め具。
3. 【請求項３】 固定孔（１７）が、ケーシング状部材
   （１５）の側壁（１６）と、背壁の内側の可視面に接続
   される閉鎖壁（１９）との間のエッジ（１８）において
   少なくとも部分的に配置されていることを特徴とする請
   求項１記載の止め具。
4. 【請求項４】 保持部材（５）が支持部材（７）より高
   くなっており、かつケーシング状部材（１５）の上方外
   側の角隅に水平のスリット（２２）が設けられており、
   このスリット内に、手摺り（３）の後方端部を保持する
   クランプ（４）が差し込まれていることを特徴とする請
   求項１から３までのいずれか１記載の止め具。
5. 【請求項５】 クランプ（４）が、ケーシング状部材
   （１５）の外側の側壁（１６）及び上方の接続壁（２
   １）に支持されるＶ字状に突出する２つの保持ウェブ
   （２４）を備えた中央ウェブ（２３）と、２７０°のベ
   ース面を備えた水平の向かう円筒状区分（２５）とを有
   していることを特徴とする請求項４記載の止め具。
6. 【請求項６】 支持部材（７）の固定舌片（２７）が、
   側壁（１６）の固定孔（１７）内にばね弾性的にスナッ
   プ結合されていることを特徴とする請求項１記載の止め
   具。
7. 【請求項７】 支持部材（７）の固定舌片（２７）が、
   背壁（６；１１）に対して垂直に、かつ引出し底（８）
   に対して垂直に整合されている、引出しの中央平面に向
   いていることを特徴とする請求項１から６までのいずれ
   か１記載の止め具。