JP3013594B2 - クロスロール交換装置における布張力付与装置 - Google Patents

クロスロール交換装置における布張力付与装置

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JP3013594B2
JP3013594B2 JP4116371A JP11637192A JP3013594B2 JP 3013594 B2 JP3013594 B2 JP 3013594B2 JP 4116371 A JP4116371 A JP 4116371A JP 11637192 A JP11637192 A JP 11637192A JP 3013594 B2 JP3013594 B2 JP 3013594B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、巻き上げ完了したクロ
スロールと空クロスロールとを交換する装置における織
布切断時の布張力付与装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種のクロスロール自動交換装置が特
開昭60ー17956号公報、実開昭60−17714
3号公報及び特開平1−97241号公報に開示されて
いる。
【0003】特開昭60ー17956号公報及び実開昭
60−177143号公報におけるクロスロール自動交
換装置は全てクロスロール搬送車側に設置されており、
織機上のクロスロールが巻き上げ完了状態になるとクロ
スロール搬送車が呼出しを受けて織機前方の移載作業位
置へ到着する。クロスロール搬送車が織機前方の移載作
業位置へ到着停止すると、クロスロール自動交換装置が
一連のクロスロール交換動作を遂行し、織機上の巻き上
げ完了したクロスロール(以下、満ロールという)が搬
送車側へ移載されると共に、搬送車上の空クロスロール
(以下、空ロールという)が織機側へ移載される。次い
でクロスロール自動交換装置を構成するクロス切断機構
が空ロールと満ロールとの間の織布を切断し、織機側の
織布切断端部が空ロールに巻き付けられると共に、搬送
車側の織布切断端部が満ロールに巻き取られる。
【0004】特開昭60ー17956号公報及び実開昭
60−177143号公報に開示されるクロスロール交
換装置では、クロスロール搬送車側に移載された満ロー
ルを回転して織布に張力を付与し、この張力付与状態で
織布切断が行われる。クロスロール交換中も製織は継続
している。そのため、カッターは織布を斜めに切断して
ゆくことになるが、このような斜め切断は多数本の緯糸
をも切断することになり、カッターの切断性能が短期間
で低下する。しかも、斜め切断ではカッター側面に対し
て大きな摺接抵抗が作用し、切断ミスを起こし易い。
【0005】本願出願人は製織を停止することなくクロ
スロール交換動作中の織布切断を確実に行ない得る装置
を特願平3−316955号にて出願している。この装
置によれば、織布巻き取り位置から満ロール仮置位置に
移行された満ロールが回転阻止手段によって回転を阻止
されると共に、空ロールが満ロールから織機側に連なる
織布に接触するように空ロール保持手段によって保持さ
れる。この回転阻止状態及び織布接触状態のもとに空ロ
ールがトルクモータによって回転され、この回転によっ
て満ロールと空ロールとの間の織布に張力が付与され
る。満ロールの回転が阻止されているために満ロールと
空ロールとの間の織布の移動はなく、不動状態で張力を
付与された織布はカッターによって切断される。従っ
て、織布が斜め切断されることはない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】切断のための布張力を
付与すると共に、織機側の織布切断端部を空ロールに巻
き付けるためのモータとしてはトルクモータが適してい
る。即ち、一定の張力を保ち、かつモータの回転が停止
しても異常をきたさないものとしてはトルクモータが適
しているのである。しかしながら、トルクモータの特性
として正逆転の切り換えが瞬時にできないという欠点が
ある。そのため、布切断終了前にトルクモータの逆転を
停止すると布張力付与が不十分となり、布切断を円滑に
行なうことができない。布切断後にトルクモータの逆転
を停止して正転すると布巻き付けを円滑に行なうことが
できない。
【0007】本発明の目的は、布張力を付与すると共
に、織機側の織布切断端部を空ロールに巻き付けるため
にトルクモータを用いても織布切断及び布巻き付けのい
ずれをも良好に行ない得る布張力付与装置を提供するこ
とにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】そのために本発明では、
織布巻き取り位置から満ロール仮置位置に移された満ロ
ールの回転を阻止するための満ロール回転阻止手段と、
満ロール仮置位置上の満ロールから織機側に連なる織布
に接触するように空ロールを保持するための空ロール保
持手段と、空ロール保持手段によって保持された空ロー
ルを正逆回転するためのトルクモータを備えた空ロール
回転手段と、空ロール保持手段によって保持された空ロ
ールの回転を阻止するための空ロール回転阻止手段とに
より布張力付与装置を構成した。
【0009】
【作用】織布巻き取り位置から満ロール仮置位置に移行
された満ロールは回転阻止手段によって回転を阻止され
ると共に、空ロールが満ロールから織機側に連なる織布
に接触するように空ロール保持手段によって保持され
る。この回転阻止状態及び織布接触状態のもとに空ロー
ルがトルクモータによって逆転され、この逆転によって
満ロールと空ロールとの間の織布に張力が付与される。
織布に所定の張力を付与した後にトルクモータの回転が
停止し、空ロールが空ロール回転阻止手段によっ回転を
阻止される。織布切断後、トルクモータが正転し、織布
が空ロールに巻き付けられる。
【0010】
【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例を図1〜
図6に基づいて説明する。図1に示す1は織機のサイド
フレームであり、織機の左右両サイドフレーム1間に架
設されたサーフェスローラ2及びプレスローラ3が織布
Wを引き取る。サーフェスローラ2及びプレスローラ3
の協働によって引き取られる織布Wは織布巻き取り位置
1 上のクロスロール4に巻き取られる。クロスロール
4の布周面にはクロスガイドバー11が接しており、織
布Wがクロスガイドバー11によって巻皺防止作用を受
けつつクロスロール4に巻き取られる。クロスガイドバ
ー11は左右一対の支持アーム12によって支持されて
おり、支持アーム12はサイドフレーム1上の固定部1
aによって回動位置を規制される。この回動規制によっ
てクロスガイドバー11の最下動位置が図3に示す位置
に規制される。
【0011】図2に示すようにクロスロール4のロール
軸は大径軸部4aと小径軸部4bとからなり、クロスロ
ール4は小径軸部4bを介して織布巻き取り位置P1
の装着凹部(図示略)に回転可能に支持される。大径軸
部4aの一端側には歯部4cが刻設されている。織布巻
き取り位置P1 上のクロスロール4の歯部4cは駆動歯
車5に噛合しており、駆動歯車5は中間歯車6、スプロ
ケット7、チェーン8及びスプロケット9を介してサー
フェスローラ2に作動連結されている。従って、クロス
ローラ4は、織機駆動モータ(図示略)によって駆動さ
れるサーフェスローラ2の回転に同期して織布巻き取り
方向に回転する。
【0012】図1及び図2に示すように織布巻き取り位
置P1 上のクロスロール4はクロスロールストッパ10
A,10Bによって常には前記装着凹部からの転出を阻
止されている。クロスロールストッパ10A,10Bは
図示しない復帰ばねによってクロスロール転出阻止位置
に保持されており、クロスロール4の小径軸部4bに当
接している。
【0013】図1に示すように左右のサイドフレーム1
間には仮置台車13が格納されている。仮置台車13は
モータ14の正逆転によって織機の前後方向に走行す
る。仮置台車13には左右一対のスタンド部15A,1
5Bが立設形成されており、スタンド部15A,15B
の上端には満ロール仮置凹部15aが形成されている。
仮置凹部15aの近傍には対ローラ41A,41Bが取
り付けられており、クロスロール4の大径軸部4aが対
ローラ41A,41B上に載置されるようになってい
る。
【0014】一方のスタンド部15Bの上端部にはリミ
ットスイッチ36が取り付けられている。リミットスイ
ッチ36は対ローラ41A,41B上に載置されたクロ
スロール4の大径軸部4aによってONされる。
【0015】図1及び図2に示すようにスタンド部15
A,15Bの上端には蹴り出しレバー38A,38B及
び転出阻止解除レバー39A,39Bが取り付けられて
いる。
【0016】スタンド部15A,15Bには空ロール支
持アーム16A,16B及びカッター支持アーム17
A,17Bが回動可能に支持されている。左右の空ロー
ル支持アーム16A,16Bの先端にはハンド16aが
取り付けられている。ハンド16aは円弧状の板ばね製
であり、空ロール4Aの大径軸部4aを把持及び解放可
能である。
【0017】図1及び図2に示すように一方の空ロール
支持アーム16Aの先端部にはトルクモータ型の空ロー
ル回転モータ18が取り付けられている。又、空ロール
支持アーム16Aの先端部には支軸52が回転可能に取
り付けられており、支軸52には中間歯車53及びウォ
ームホイール54が止着されている。空ロール回転モー
タ18の駆動ウォーム18aはウォームホイール54に
噛合しており、中間歯車53はハンド16a上の空ロー
ル4Aの歯部4cに噛合している。従って、空ロール回
転モータ18の正逆転によってハンド16a上の空ロー
ル4Aが正逆回転する。
【0018】図2に示すように中間歯車53の近傍には
近接センサ55が配設されている。近接センサ55の検
出領域はハンド16a上の空ロール4Aの歯部4c上に
あり、空ロール4Aの回転に伴う歯部4cの周回速度に
応じたパルス状信号を出力する。
【0019】左右のカッター支持アーム17A,17B
の先端間にはバー17aが架設支持されており、バー1
7aにはカッター19が左右動可能に装着されていると
共に、ノズルパイプ42が取り付けられている。カッタ
ー19は図2に示すようにバー17aに取り付けられた
カッター駆動モータ20の正逆転によってバー17a上
を左右に走行する。
【0020】図2に示すように一方のスタンド部15A
の内側面には一対のモータ21,22が取り付けられて
いる。それらの駆動ギヤ21a,22aがスタンド部1
5Aの外側面に配設されており、各駆動ギヤ21a,2
2aには中間歯車23,24が噛合している。各中間歯
車23,24の歯車軸23a,24aは左右両スタンド
部15A,15B間に架設されている。歯車軸23aの
両端にはスプロケット25A,25Bが止着されてお
り、歯車軸24aの両端にもスプロケット26A,26
Bが止着されている。
【0021】空ロール支持アーム16A,16Bの支軸
16bにはスプロケット27A,27Bが止着されてお
り、スプロケット27A,27Bとスプロケット25
A,25Bとがチェーン28A,28Bを介して作動連
結されている。従って、モータ21の正逆転によって空
ロール支持アーム16A,16Bが回動する。仮置台車
13が図1の格納位置にある場合には空ロール支持アー
ム16A,16Bは織布巻き取り位置P1 上のクロスロ
ール4の上方で空ロール4Aを支持する。即ち、ハンド
16aは空ロール仮置位置P2 となる。
【0022】カッター支持アーム17A,17Bの支軸
17bにはスプロケット29A,29Bが止着されてお
り、スプロケット29A,29Bとスプロケット26
A,26Bとがチェーン30A,30Bを介して作動連
結されている。従って、モータ22の正逆転によってカ
ッター支持アーム17A,17Bが回動する。仮置台車
13が図1の格納位置にある場合にはカッター支持アー
ム17A,17Bは織布巻き取り位置P1 上のクロスロ
ール4の下方でカッター19を支持する。
【0023】図1及び図2に示すように空ロール支持ア
ーム16Aの支軸16b上には歯車43が相対回転可能
に支持されており、スタンド部15Aには電磁クラッチ
44が歯車43に隣接して止着されている。電磁クラッ
チ44のクラッチ板44aは電磁クラッチ44のONに
よって歯車43の側面に押接し、この押接作用によって
歯車43がスタンド部15Aに対して相対回転不能とな
る。
【0024】図1に示すように仮置台車13には4つの
近接スイッチ31,32,33,34が取り付けられて
おり、織機側に取り付けられた被検出体35との出会い
によってONする。図6に示すように近接スイッチ31
〜34及びリミットスイッチ36の出力信号は制御コン
ピュータC1 に取り込まれる。制御コンピュータC1
織機制御コンピュータC0 、近接スイッチ31〜34、
リミットスイッチ36及び近接センサ55からの入力信
号に応答してモータ14,18,20,21,22、電
磁クラッチ44及びノズルパイプ42用の電磁バルブ4
5の作動を制御する。
【0025】織機制御コンピュータC0 は機台回転角度
検出用のロータリエンコーダ37から出力される機台1
回転毎の原点信号をカウントし、このカウント数が所定
数に達するとクロスロール交換信号を制御コンピュータ
1 に出力する。制御コンピュータC1 はクロスロール
交換信号の入力に応答してモータ14の正転を指令す
る。モータ14の正転により仮置台車13が図1の格納
位置から図3の最前進位置まで移動する。この移動途中
に転出阻止解除レバー39A,39Bがクロスロールス
トッパ10A,10Bに当接し、クロスロールストッパ
10A,10Bが図1に示す転出阻止位置から下方へず
らされる。次いで、蹴り出しレバー38A,38Bが織
布巻き取り位置P1 上の満ロール4Bの大径軸部4aに
当接し、満ロール4Bがスタンド部15A,15B上の
対ローラ41A,41Bに転出載置される。即ち、対ロ
ーラ41A,41Bが満ロール仮置位置P3 となる。満
ロール4Bが満ロール仮置位置P3 上に載置されると、
満ロール4Bの歯部4cと歯車43とが噛合すると共
に、リミットスイッチ36がONする。
【0026】満ロール4Bを載置した仮置台車13が図
3に示す最前進位置に向けて移動すると、満ロール4B
から織布Wが引き出される。この引き出しにより満ロー
ル4Bが対ローラ41A,41B上で回転する。近接ス
イッチ34と被検出体35とが出会うと近接スイッチ3
4がONする。制御コンピュータC1 はこのON信号に
応答してモータ14の作動を停止する。モータ14の停
止により仮置台車13が図3の最前進位置に停止する。
【0027】仮置台車13の停止後、制御コンピュータ
1 は電磁クラッチ44のONを指令すると共に、モー
タ21,22の所定量正転を指令する。電磁クラッチ4
4のONによりクラッチ板44aが歯車43に押接し、
歯車43がスタンド部15Aに対して相対回転不能とな
る。従って、満ロール4Bは仮置位置P3 上での回転を
阻止される。即ち、電磁クラッチ44及び歯車43は満
ロール回転阻止手段を構成する。
【0028】モータ21の正転により空ロール支持アー
ム16A,16Bが図3に示す位置まで下動し、空ロー
ル仮置位置P2 上の空ロール4Aが織布巻き取り位置P
1 の高さに配置される。又、モータ22の正転によりカ
ッター支持アーム17A,17Bが図3に示す位置まで
上動し、カッター19が空ロール4Aと略同一の高さに
配置される。従って、満ロール4Bから織布巻き取り位
置P1 側へ連なる織布Wはバー17aの上を通った後、
空ロール4Aに接した状態でその下側を通る。クロスロ
ールの周面は高摩擦処理されており、空ロール4Aと織
布Wとの間の摩擦力は大きい。
【0029】仮置台車13が格納位置から離れている状
態においても製織は継続しており、製織布Wはクロスガ
イドバー11側からハンド16a上の空ロール4A側に
送り出される。
【0030】モータ21,22の所定量正転後、制御コ
ンピュータC1 は空ロール回転モータ18の逆転を指令
し、空ロール4Aがハンド16a上で逆転する。この逆
転により満ロール4Bと空ロール4Aとの間の織布Wの
張力が上昇する。織布Wの張力が所定値以上になるとト
ルクモータ型の空ロール回転モータ18の回転速度が急
激に低下する。この急激低下は近接センサ55からのパ
ルス数で把握でき、制御コンピュータC1 はこのパルス
数が所定値以下になるとトルクモータ型の空ロール回転
モータ18の逆転を停止する。この状態では満ロール4
Bと空ロール4Aとの間の織布Wの張力が切断に適する
状態となっている。
【0031】空ロール回転モータ18の逆転停止後、制
御コンピュータC1 はカッター駆動モータ20の正転を
指令すると共に、電磁バルブ45の励磁を指令する。カ
ッター駆動モータ20の正転によりカッター19がカッ
ター支持アーム17A側からカッター支持アーム17B
側に向けて走行し、バー17aの上を通る織布Wが切断
されてゆく。この切断と同時に図4に矢印で示すように
ノズルパイプ42が空ロール4Aに向けてエア噴射す
る。空ロール4A側の織布切断端部W1 はノズルパイプ
42の噴射作用によって空ロール4Aの周面に巻き掛け
られる。カッター19の往動後、制御コンピュータC1
はカッター駆動モータ20の逆転を指令し、カッター1
9が待機位置に復帰する。
【0032】空ロール4Aと満ロール4Bとの間の織布
Wに張力を付与するために満ロール4Bを巻き取り方向
に回転させた場合、空ロール4Aと満ロール4Bとの間
の織布がカッター19の切断経路Lを通過してゆくこと
になる。織布Wが切断経路Lを通過してゆけばカッター
19は織布Wを斜めに切断することになり、多数本の緯
糸が切断されることになる。多数本の緯糸を斜めに切断
すればカッター19の切断性能が短期間で低下する。
又、斜め切断ではカッター19の側面に対して大きな摺
接抵抗が作用し、切断ミスを起こし易い。
【0033】本実施例では、満ロール4Bが電磁クラッ
チ44によって回転を阻止されていると共に、空ロール
回転モータ18の作動が停止している。トルクモータ型
の空ロール回転モータ18自体にはブレーキ機能はない
が、駆動ウォーム18aとウォームホイール54との噛
合作用によって支軸52が回転することはない。即ち、
ハンド16a上の空ロール4Aの回転が阻止されてお
り、かつ満ロール4Bと空ロール4Aとの間の織布Wは
停止状態で切断に適した張力を付与されている。従っ
て、空ロール4Aと満ロール4Bとの間の織布Wは切断
経路Lに対して停止状態で切断され、織布Wが斜め切断
されることはない。故に、織布Wが円滑に切断されると
共に、カッター19の性能低下も回避される。
【0034】織布Wの切断後、制御コンピュータC1
空ロール回転モータ18の正転及びモータ14の逆転を
指令する。織機側の織布切断端部W1 はノズルパイプ4
2のエア噴射作用及び空ロール回転モータ18の正転に
より空ロール4Aに巻き取られ、モータ14の逆転によ
り仮置台車13が格納位置に向けて後退する。即ち、空
ロール4Aは織機側の織布切断端部W1 を巻き取りなが
ら織布巻き取り位置P 1 に向かう。
【0035】織布Wの切断後の織布切断端部W1 はノズ
ルパイプ42からのエア噴射作用を受けており、空ロー
ル4Aの周面に対して巻き掛け方向に付勢されている。
このようなエア噴射作用を受けてはいるが、空ロール4
Aの正転、即ち織布巻き取り方向への回転を織布切断完
了後に直ちに行わなければ、空ロール4Aに対する織布
切断端部W1 の良好な巻き付けを期待できない。切断前
の織布Wは空ロール4Aの下側周面に接してノズルパイ
プ42の上側周面に接し、次いで満ロール4Bの下側周
面へと連なっており、織布Wの経路は屈曲形状となって
いる。この屈曲形状及び空ロール4Aと織布Wとの間の
高摩擦力が織布Wに対する張力付与を可能としており、
織布Wが切断されれば織布切断端部W1 側の張力が低下
する。しかも、製織が継続されているために織布W1
が直ちに弛み始める。このような状態では空ロール4A
に対する織布切断端部W1 の良好な巻き付けは望めな
い。そのため、織布切断完了後には空ロール4Aを直ち
に正転させる必要がある。
【0036】トルクモータは正逆切り換えを迅速に行え
ないが、本実施例では駆動ウォーム18aとウォームホ
イール54とのセルフロック機能が存在するために空ロ
ール回転モータ18の逆転作動によって布張力を維持す
る必要がない。そのため、所定の布張力を付与した後で
は空ロール回転モータ18の逆転作動を停止することが
でき、空ロール回転モータ18の逆転停止から正転開始
までには織布Wを切断するに必要な期間の余裕がある。
従って、織布切断完了後には空ロール回転モータ18を
直ちに正転作動することができ、空ロール4Aが織布切
断完了後に直ちに織布巻き取り方向に回転する。空ロー
ル4Aのこのような迅速な巻き取り開始により織布切断
端部W1 が空ロール4Aに対して良好に巻き付けられ
る。
【0037】仮置台車13の後退に伴う近接スイッチ3
2と被検出体35との出会いにより仮置台車13が図3
に仮想線で示す空ロール挿入位置に停止する。この後退
停止によりハンド16a上の空ロール4Aが織布巻き取
り位置P1 に挿入される。
【0038】空ロール挿入後、仮置台車13が前進し、
近接スイッチ33と被検出体35との出会いにより図5
に示すクロスロール移載位置に停止する。仮置台車13
は満ロール4Bを搭載して移載位置で搬送車40の到着
を待つ。搬送車40は搭載してきた空ロール4Aをハン
ド16a上に移すと共に、満ロール4Bを受け取る。満
ロール4Bが仮置台車13から離れるとリミットスイッ
チ36がOFFし、仮置台車13が図1の格納位置に後
退する。
【0039】本発明は図7〜図9に示す実施例も可能で
ある。この実施例ではクロスロール交換装置が全て織機
側とクロスビームストッカーあるいは検反装置等の次工
程との間を移送する搬送車46上に載せられており、搬
送車46上の仮置位置P2 にある空ロール4Aと織布巻
き取り位置P1 上の満ロール4Bとの交換は移載アーム
47の移載動作によって遂行される。図7及び図8に示
すように移載アーム47は支柱48に沿って上下動する
と共に回動し、移載アーム47先端のハンド47aがク
ロスロールを把持及び解放する。
【0040】織布巻き取り位置P1 上の満ロール4Bは
図8に示すように搬送車46上の満ロール仮置位置P3
へ移載され、満ロール4Bの歯部と回り止め阻止用の固
定ギヤ49とが噛合する。この噛合により満ロール4B
の回転が阻止される。次いで空ロール仮置位置P2 上の
空ロール4Aがハンド47aによって把持され、図9に
示すように空ロール4Aはカッター50の切断経路より
も下方へ移される。満ロール4Bと空ロール4Aとの間
の織布Wは空ロール4Aの下側に接すると共に、カッタ
ー50の切断経路に重なる。
【0041】ハンド47aにはトルクモータ型の空ロー
ル回転モータ51が取り付けられており、その駆動ウォ
ーム51aがハンド47a上のウォームホイール56に
噛合している。ウォームホイール56の支軸57には中
間歯車(図示略)が止着されており、中間歯車と空ロー
ル4Aの歯部とが噛合可能である。従って、ハンド47
a上の空ロール4Aが空ロール回転モータ51によって
回転される。
【0042】図1〜図6の実施例と同様に満ロール4B
と空ロール4Aとの間の織布Wが空ロール4Aの回転に
よって切断経路に対して不動状態で張力を付与され、カ
ッター50によって切断される。従って、織布Wが斜め
切断されることはない。しかも、駆動ウォーム51aと
ウォームホイールとのセルフロック機能の存在により布
張力付与のためにトルクモータ型の空ロール回転モータ
51の逆転作動を維持する必要がない。
【0043】又、空ロールあるいは満ロールの回転を阻
止するための機構としては電磁ブレーキを用いたり、エ
アシリンダによりロール軸にシューを押接する構成等も
可能である。
【0044】
【発明の効果】以上詳述したように本発明は、布張力付
与後に空ロールの回転を阻止し、織布切断後に空ロール
を織布巻き取り方向に回転するようにしたので、トルク
モータ型の空ロール回転モータにおける布張力付与のた
めの回転及び織布巻き付けのための逆方向の回転との間
に織布切断時間分の余裕ができ、織布切断後に直ちに空
ロール回転モータを逆方向へ回転して織布を空ロールに
良好に巻き付けることができるという優れた効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 仮置台車が格納位置にある状態を示す側面図
である。
【図2】 仮置台車の一部省略要部背面図である。
【図3】 仮置台車が最前進位置にある状態を示す側面
図である。
【図4】 織布切断状態を示す平面図である。
【図5】 仮置台車が移載位置にある状態を示す側面図
である。
【図6】 制御ブロック図である。
【図7】 別例を示す側面図である。
【図8】 満ロールが搬送車側に移載された状態を示す
側面図である。
【図9】 織布切断状態を示す側面図である。
【符号の説明】
4A…空ロール、4B…満ロール、13…仮置台車、1
6A,16B…空ロール保持手段を構成する空ロール支
持アーム、16a…空ロール保持手段を構成するハン
ド、18…空ロール回転モータ、18a…空ロール回転
阻止手段を構成する駆動ウォーム、19…カッター、4
3…回転阻止手段を構成する歯車、44…回転阻止手段
を構成する電磁クラッチ、54…空ロール回転阻止手段
を構成するウォームホイール、P1 …織布巻き取り位
置、P2 …空ロール仮置位置、P3 …満ロール仮置位
置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−171956(JP,A) 特開 平1−97241(JP,A) 特開 平5−148741(JP,A) 特開 平1−285549(JP,A) 特開 平3−124846(JP,A) 特開 平2−95651(JP,A) 特開 平3−69639(JP,A) 実開 昭60−177143(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D03D 49/20

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】満ロール仮置位置上の満ロールと、織布に
    接触する空ロールとの間の織布をその幅方向へ切断する
    切断手段を備えたクロスロール交換装置において、 織布巻き取り位置から満ロール仮置位置に移された満ロ
    ールの回転を阻止するための満ロール回転阻止手段と、 満ロール仮置位置上の満ロールから織機側に連なる織布
    に接触するように空ロールを保持するための空ロール保
    持手段と、 空ロール保持手段によって保持された空ロールを正逆回
    転するためのトルクモータを備えた空ロール回転手段
    と、 空ロール保持手段によって保持された空ロールの回転を
    阻止するための空ロール回転阻止手段とにより構成した
    クロスロール交換装置における布張力付与装置。
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