JPH0525747A - 織機におけるクロスロール交換装置の満ロール排出機構 - Google Patents

織機におけるクロスロール交換装置の満ロール排出機構

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Publication number
JPH0525747A
JPH0525747A JP17003491A JP17003491A JPH0525747A JP H0525747 A JPH0525747 A JP H0525747A JP 17003491 A JP17003491 A JP 17003491A JP 17003491 A JP17003491 A JP 17003491A JP H0525747 A JPH0525747 A JP H0525747A
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JP
Japan
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roll
full
cross
full roll
shaft
Prior art date
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Pending
Application number
JP17003491A
Other languages
English (en)
Inventor
Tetsuya Furuta
哲也 古田
Yoshimi Iwano
義美 岩野
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Toyota Industries Corp
Original Assignee
Toyoda Automatic Loom Works Ltd
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Filing date
Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】織布巻き取り位置においてクロスロールの軸を
直接駆動して織布を巻き上げた満ロールを仮置位置に自
動的に排出移動することができる織機におけるクロスロ
ール交換装置の満ロール排出機構を提供すること。 【構成】右サイドフレーム1内面の支持座9には軸受け
凹部9aが設けられ、左サイドフレームにも同様の支持
座及び軸受け凹部が設けられている。両軸受け凹部9a
及びそれらに対向するクロスロールストッパ46によっ
て、クロスロール8の小径軸8aが回転可能に支持され
る。満ロールの排出移動に際し、各支持座9の前方に回
動可能に支持された一対の満ロールブラケット30は水
平状態に切り替え配置されると共に、クロスロールスト
ッパ46は小径軸8aの軸受け凹部9aからの離脱を許
容する位置に切り替えられる。支持座9に支持された満
ロールは蹴り出し部材58によって満ロールブラケット
30上に蹴り出される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、織布巻き取り位置の満
ロールを仮置位置へ排出移動後、織布巻き取り位置に空
ロールを供給する織機におけるクロスロール交換装置の
満ロール排出機構に関する。
【0002】
【従来の技術】特開平1−97241号公報には、巻き
上げ完了したクロスロール(以下、満ロールという)を
織機上の織布巻き取り位置から仮置位置に排出移動した
後、織布巻き取り位置に空クロスロール(以下、空ロー
ルという)を供給するクロスロール交換装置が開示され
ている。この装置の満ロール排出機構は、一対の巻き取
り駆動ローラによって構成される巻き取り装置の上方に
垂直配置されると共に、満ロール排出方向に水平移動可
能なクロスロール押し出しレバーと、巻き取り装置に隣
接した満ロール排出位置にバネ力によって直立支持され
た布受けレバーとを備えている。
【0003】クロスロール押し出しレバーは満ロール排
出方向への水平移動に伴い、両巻き取り駆動ローラ上
(織布巻き取り位置にあたる)の満ロールの軸に係合し
て満ロールを布受けレバー側へ押し出す。織布巻き取り
位置から押し出された満ロールは、布受けレバーを押し
倒しつつ布受けレバー上の仮置位置に転動移行する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記満
ロール排出機構は、一対の巻き取り駆動ローラとクロス
ロールの布周面との摩擦力によってクロスロールを織布
巻き取り方向へ回転するワインドアップタイプの巻き取
り装置に対するものであり、織布巻き取り位置における
クロスロールの軸を直接駆動するタイプの巻き取り装置
には、そのまま適用することができない。
【0005】又、特開昭60−171956号公報や特
開平2−33353号公報にも織機の織布巻き取り位置
から満ロールを取り除く機構が開示されているが、これ
らは全てクロス搬送台車上に設けられた移載装置によっ
て織布巻き取り位置の満ロールを直接クロス搬送台車に
移載するものであり、織機上において織布巻き取り位置
から仮置位置に満ロールを排出移動する趣旨ではない。
【0006】本発明の目的は、織布巻き取り位置におい
てクロスロールの軸を直接駆動して織布を巻き上げた満
ロールを仮置位置に自動的に排出移動することができる
織機におけるクロスロール交換装置の満ロール排出機構
を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、織布巻き取り位置におけるクロスロールの
軸を回転可能かつ着脱可能に支持するクロスロール支持
手段と、前記クロスロール支持手段からの前記軸の離脱
を規制する規制位置及び前記軸の離脱を許容する退避位
置に切替え配置可能なクロスロールストッパと、織布巻
き取り位置の満ロールを押し出して満ロールの軸をクロ
スロール支持手段から離脱させる満ロール押し出し手段
と、前記満ロール押し出し手段によって織布巻き取り位
置から押し出された満ロールを仮置位置に誘導する満ロ
ール誘導手段とによって、クロスロール交換装置の満ロ
ール排出機構を構成した。
【0008】
【作用】織布巻き取り位置上のクロスロールが巻き上げ
完了すると、クロスロールストッパが規制位置から退避
位置に切り替えられ、満ロールの軸がクロスロール支持
手段から離脱可能となる。満ロール押し出し手段によっ
て満ロールの軸がクロスロール支持手段から押し出され
ると、満ロールは満ロール誘導手段によって織布巻き取
り位置から仮置位置へ誘導される。こうして、織布巻き
取り位置上の満ロールの仮置位置への排出移動が達成さ
れる。
【0009】
【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例を図1〜
図38に基づいて説明する。図1に示すように織布Wは
左右のサイドフレーム1,2間に架設支持されたブレス
トビーム3、サーフェスローラ4、プレスローラ5及び
クロスガイドバー7を経由してクロスロール8に巻き取
られる。サーフェスローラ4は図示しない織機駆動モー
タに作動連結されており、織布Wはサーフェスローラ4
とプレスローラ5との協働による引取り作用によって引
き取られる。
【0010】図2に示すように右サイドフレーム1内面
には支持座9が取付られており、図3に示すように左サ
イドフレーム2の内面にも同様の支持座10が取り付け
られている。クロスロール8は両支持座9,10間に回
動可能に架設支持されている。支持座9,10には軸受
け凹部9a,10aが形成されており、クロスロール8
の小径軸8aが両軸受け凹部9a,10aに嵌まり込み
支持されている。即ち、支持座9,10によってクロス
ロール支持手段が構成され、軸受け凹部9a,10aが
織布巻き取り位置S1 となる。
【0011】各支持座9,10の上方には支持アーム1
1,12が軸11a,12aによって揺動可能に支持さ
れており、クロスガイドバー7が両支持アーム11,1
2の先端部間に架設支持されている。クロスガイドバー
7はクロスロール8の周面に接しており、プレスローラ
5を経由した織布Wはクロスガイドバー7によって巻き
皺防止作用を受けつつクロスロール8に巻き取られる。
クロスロール8への織布Wの巻き取りによるクロスロー
ル8の増径に伴ってクロスガイドバー7は軸11a,1
2aを中心に徐々に回動上昇する。
【0012】図2に示すように右サイドフレーム1側の
軸11aには扇形状のラチェットホイール13が止着さ
れており、クロスガイドバー7の回動上昇に伴ってラチ
ェットホイール13も一体的に回動する。ラチェットホ
イール13の直下には爪部材14が軸15によって回動
可能に支持されている。爪部材14には板ばね17が止
着されており、板ばね17の先端部はラチェットホイー
ル13の爪先端に常に押接している。この押接作用によ
って爪部材14先端の爪部がラチェットホイール13の
爪列間に係合する。爪部材14とラチェットホイール1
3との噛合作用はクロスガイドバー7の回動上昇方向へ
のラチェットホイール13の回動を許容するが、クロス
ガイドバー7の回動下降方向へのラチェットホイール1
3の回動を阻止する。
【0013】爪部材14の直下にはエアシリンダ18が
配設されている。エアシリンダ18の駆動ロッド18a
は爪部材14の下端部に当接可能であり、駆動ロッド1
8aの突出によってラチェットホイール13と爪部材1
4との噛合状態が解除される。エアシリンダ18は図示
しない電磁バルブV1 を介して圧力エア供給源に接続さ
れている。
【0014】右サイドフレーム1側の支持座9の後ろに
は駆動歯車19が配設されており、その軸19aがサイ
ドフレーム1を貫通して側方へ突出している。駆動歯車
19の直下にはアイドルギヤ6が配設されており、駆動
歯車19とアイドルギヤ6とが噛合している。クロスロ
ール8には歯車8dが刻設されており、クロスロール8
が織布巻き取り位置S1 に装着された状態ではアイドル
ギヤ6と歯車8dとが噛合する。
【0015】図4に示すように軸19aの突出端部には
スプロケットホイール20が相対回転可能に支持されて
いる。図1に示すようにスプロケットホイール20はチ
ェーン20a及びトルクリミッタ86を介してサーフェ
スローラ4に作動連結されている。トルクリミッタ86
は巻き取り張力を一定にするためのものである。
【0016】スプロケットホイール20には駆動クラッ
チ板20bが止着されており、軸19aの端部には被動
クラッチ板21がスライド可能かつ相対回転不能に支持
されている。被動クラッチ板21は押圧ばね22のばね
作用によって駆動クラッチ板20bに押接されており、
この押接作用によって両クラッチ板20b,21が噛合
連結可能である。この噛合作用はスプロケットホイール
20の一方向への回転のみを軸19aに伝達することを
許容する。即ち、織機駆動モータの回転駆動力が両クラ
ッチ板20b,21及び駆動歯車19を介してアイドル
ギヤ6に伝達し、この伝達作用によってクロスロール8
が織布巻き取り方向へ回転する。
【0017】図2に示すように右サイドフレーム1の内
側には小径歯車23がアイドルギヤ6に噛合するように
配設されており、その軸23aが右サイドフレーム1を
貫通して側方へ突出している。図4に示すように軸23
aの突出端部には大径歯車24が相対回転可能に支持さ
れている。小径歯車23の直上にはトルクモータ型の空
ロール巻き取りモータ25が設置されており、その駆動
歯車25aが大径歯車24に噛合している。
【0018】大径歯車24には駆動クラッチ板24aが
止着されており、軸23aの端部には被動クラッチ板2
6がスライド可能かつ相対回転不能に支持されている。
被動クラッチ板26は押圧ばね27のばね作用によって
駆動クラッチ板24aに押接しており、この押接作用に
よって両クラッチ板24a,26が噛合連結可能であ
る。この噛合作用は大径歯車24の一方向への回転のみ
を軸23aに伝達することを許容する。即ち、空ロール
巻き取りモータ25の駆動力が両クラッチ板24a,2
6を介してアイドルギヤ6へ伝達される。
【0019】図2及び図3に示すように支持座9,10
の前側下方にてサイドフレーム1,2には軸28,29
が回動可能に支持されており、軸28,29には満ロー
ルブラケット30,31が止着されている。サイドフレ
ーム1,2の最下部間には軸32が回動可能に架設支持
されており、軸32の両端部には駆動レバー33,34
が止着されている。満ロールブラケット30,31はリ
ンク35,36を介して駆動レバー33,34に作動連
結されている。
【0020】右サイドフレーム1側の軸32にはウォー
ムホイール37が止着されており、その近傍にはモータ
38が配設されている。その駆動ウォーム38aはウォ
ームホイール37に噛合しており、モータ38の作動に
よって満ロールブラケット30,31が軸28,29を
中心に回動する。
【0021】図2に示すようにウォームホイール37の
回動軌跡上には一対のリミットスイッチLs1,Ls2
配設されており、ウォームホイール37の回動位置に応
じてON−OFFする。モータ38はこのON−OFF
によって作動制御を受け、満ロールブラケット30,3
1の回動位置が図2及び図3に示す収納位置と図10及
び図11に示す移載位置との間に規制される。
【0022】満ロールブラケット30,31には支え脚
39,40が垂下支持されている。支え脚39,40は
満ロールブラケット30,31が図10及び図11に示
す移載位置にある時に接地する。
【0023】図4及び図5に示すように満ロールブラケ
ット30,31は第1ブラケット片30a,31aと第
2ブラケット片30b,31bとを繋いで構成されてい
る。第1ブラケット片30a,31aと第2ブラケット
片30b,31bとは異なる幅に設定されており、図1
0及び図11に示すように満ロールブラケット30,3
1が移載位置にある状態では第1ブラケット片30a,
31aの上縁30a1,31a1 は第2ブラケット片30
b,31bの上縁30b1,31b1 よりも低くなる。
【0024】クロスロール8の大径軸8bの両端部には
環状溝8cが設けられている。第1ブラケット片30a
の上縁30a1,31a1 と第2ブラケット片30b,3
1bの上縁30b1,31b1 との間隔hはクロスロール
8の小径軸8aの半径と環状溝8cとの半径の差に等し
くしてある。織布巻き取り位置S1 上のクロスロール8
はこの織布巻き取り位置S1 から図10及び図11の移
載位置にある満ロールブラケット30,31へ転動移行
可能であり、織布巻き取り位置S1 を離れたクロスロー
ル8の環状溝8cがまず第1ブラケット片30a,31
aの上縁30a 1,31a1 へ乗り掛かる。クロスロール
8が環状溝8cを介して第1ブラケット片30a,31
a上を転動後、クロスロール8の小径軸8aが第2ブラ
ケット片30b,31bの上縁30b1,31b1 上に乗
り掛かる。
【0025】上縁30b1,31b1 (以下、ガイド縁と
いう)の先端側には仮置凹部30c,31cが形成され
ており、仮置凹部30c,31cの前後には支持ローラ
対41,42が取付られている。ガイド縁30b1 ,3
1b1 を転動するクロスロール8の小径軸8aは仮置凹
部30c,31cに嵌まり込み、支持ローラ対41,4
2によって回転可能に支持される。即ち、仮置凹部30
c,31cは仮置位置S2 となる。
【0026】図2及び図6に示すように右サイドフレー
ム1側の第2ブラケット片30bの外側面にはトルクモ
ータ型の満ロール巻き取りモータ43が取付られてお
り、その駆動ローラ43aが第2ブラケット片30b,
31bの内側面側に配設されている。クロスロール8が
仮置凹部30c,31cに仮り置かれた状態では歯車8
dが駆動ローラ43aの周面に接する。駆動ローラ43
aの周面にはゴム43a 1 が張り付けられており、駆動
ローラ43aの回転駆動力はゴム43a1 と歯車8dと
の摩擦接触を介して仮置位置S2 上のクロスロール8に
伝達する。
【0027】一方の満ロールブラケット30の先端には
投光器44が止着されており、他方の満ロールブラケッ
ト31の先端には受光器45が止着されている。投受光
器44,45(以下、エリアセンサという)は両満ロー
ルブラケット30,31間における障害物の有無を検出
する。
【0028】図2及び図3に示すように軸28,29の
直上にはクロスロールストッパ46,47が支軸48,
49によって回動可能に支持されている。クロスロール
ストッパ46,47は織布巻き取り位置S1 にあるクロ
スロール8の小径軸8aに常には当接しており、この当
接作用によって織布巻き取り位置S1 からのクロスロー
ル離脱が阻止される。
【0029】図8及び図9に示すように軸28には一対
の円板カム50,51が並列止着しており、各円板カム
50,51には補助カム52,53が軸ピン54,55
を介して回動可能に支持されている。補助カム52,5
3はねじりばね56によって軸ピン54,55を中心に
して回動付勢されている。この回動付勢作用によって補
助カム52,53の基端部が軸28に常には係止されて
いる。
【0030】支持座9の直下には蹴り出し部材58が軸
ピン59によって回動可能に支持されている。蹴り出し
部材58の回動軌跡は織布巻き取り位置S1上のクロス
ロール8の環状溝8cと交差するように設定してある。
【0031】円板カム50,51、補助カム52,5
3、ねじりばね56及び蹴り出し部材58と同様の円板
カム60,61、補助カム62,63、ねじりばね64
及び蹴り出し部材66が左サイドフレーム2側にも配設
されている。
【0032】クロスロールストッパ46,47は復帰ば
ね67,68のばね作用によって常には円板カム50,
60の周面に当接しており、蹴り出し部材58,66は
その自重モーメントによって常には円板カム51,61
の周面に当接している。又、軸28,29を中心とした
補助カム52,62の回動軌跡はクロスロールストッパ
46,47と交差するように設定してあり、軸28,2
9を中心とした補助カム53,63の回動軌跡は蹴り出
し部材58,66と交差するように設定してある。
【0033】図2及び図3に示すように、軸32の後方
には軸69が並設されており、その左端部には扇形状の
ウォームホイール70が止着されている。ウォームホイ
ール70の直上にはモータ71が配設されており、その
駆動ウォーム71aがウォームホイール70に噛合され
ている。
【0034】軸69の両端部にはカッターレバー72,
73が止着されており、カッターレバー72,73の先
端部間にはアングル状の支持バー74が架設支持されて
いると共に、布挿入バー97が架設支持されている。布
挿入バー97は押圧ばね97a,97bを介してカッタ
ーレバー72,73に支持されており、布挿入バー97
の先鋭端がカッターレバー72,73の上縁から上方に
突出している。
【0035】図2及び図4に示すように支持バー74の
右端部にはステッピングモータ型のカッター駆動モータ
75が取付られており、支持バー74の左端部のガイド
ローラ76とカッター駆動モータ75の駆動ローラ75
aとの間には駆動ワイヤ77が張設されている。支持バ
ー74の前面にはガイドレール78が配設されており、
ガイドレール78にはカッターブラケット79がスライ
ド可能に支持されている。カッターブラケット79には
駆動ワイヤ77が連結されており、カッター駆動モータ
75の作動によってカッターブラケット79がガイドレ
ール78上を左右動する。カッターブラケット79には
円板カッター80が止着されている。
【0036】支持バー74の上面にはパイプ形状の巻き
付けノズル81が支持バー74の長さ全体に渡って配設
されている。巻き付けノズル81の噴射口81aは周面
上に等間隔に多数設けられており、その噴射方向が円板
カッター80の移動領域と反対側を指向するように設定
してある。巻き付けノズル81は図示しない電磁バルブ
2 を介して圧力エア供給タンクに接続されている。
【0037】図3に示すようにウォームホイール70の
回動軌跡面上には一対のリミットスイッチLs3,Ls4
が配設されており、ウォームホイール70の回動位置に
応じてON−OFFされる。モータ71はリミットスイ
ッチLs3,Ls4 のON−OFFによって作動制御を受
け、この作動制御によってカッターレバー72,73の
回動位置が図2及び図3に示す待機位置と図20に示す
切断位置との間に規制される。
【0038】軸28,29には支持アーム82,83が
相対回動可能に支持されている。支持アーム82,83
はロッド84,85を介して軸69に作動連結されてお
り、カッターレバー72,73が図2及び図3に示す待
機位置にある状態では支持アーム82,83は略垂直状
態となる。支持アーム82,83の上端部間には空ロー
ル8Bが架設載置されている。
【0039】図2及び図3の状態からカッターレバー7
2,73が回動上昇すると支持アーム82,83が後方
へ傾動し、空ロール8Bが図示しないガイドに沿って落
下する。
【0040】支持アーム82,83の中間部には補助ガ
イド87,88が止着されており、補助ガイド87,8
8には押し込み部材89,90が止着されている。支持
座9,10上には補助ガイド板91,92が補助ガイド
87,88と対向して配設されている。補助ガイド8
7,88はカッターレバー72,73の上動に連動して
補助ガイド板91,92側へ接近し、支持アーム82,
83の上端から落下する空ロール8Bの小径軸8aが補
助ガイド87,88と補助ガイド板91,92との間を
案内される。
【0041】図8に示すように右サイドフレーム1側の
支持座9には近接スイッチ93が取付けられている。近
接スイッチ93は織布巻き取り位置S1 上のクロスロー
ル8の歯車8dを検出し、歯車8dの回転速度に応じた
周波数のパルス信号を出力する。
【0042】図7に示すように満ロールブラケット30
の先端部にも近接スイッチ94が取付られており、仮置
位置S2 上のクロスロール8の歯車8dを検出する。近
接スイッチ93,94から出力される信号は図30に示
すように制御コンピュータC 1 に出力される。制御コン
ピュータC1 は近接スイッチ93,94からの信号に応
答して空ロール巻き取りモータ25及び満ロール巻き取
りモータ43の作動を制御する。
【0043】制御コンピュータC1 は近接スイッチ9
3,94以外にもエリアセンサ44,45、リミットス
イッチLs1 〜Ls4 及び織機制御コンピュータC0
らの信号に基づいてモータ25,38,43,71及び
電磁バルブV1,2 の作動を制御する。
【0044】図31〜図38はクロスロール自動交換プ
ログラムを表すフローチャートであり、制御コンピュー
タC1 はこのクロスロール自動交換プログラムに基づい
てクロスロール交換を制御する。
【0045】通常の製織時には空ロール巻き取りモータ
25は不作動状態にあり、空ロール巻き取りモータ25
に作動連結されている駆動クラッチ板24aは回転しな
い。織機駆動モータ側に作動連結されている駆動クラッ
チ板20bは回転しており、織布巻き取り位置S1 上の
クロスロール8は織機駆動モータの作動によって回動す
る。即ち、駆動クラッチ板24aと被動クラッチ板26
との間では相対回動が生じており、織機駆動モータの回
転駆動力が空ロール巻き取りモータ25に波及すること
はない。
【0046】織機制御コンピュータC0 は機台回転角度
検出用のロータリエンコーダ95から出力される機台位
置回転毎の原点信号をカウントし、このカウント数が所
定数に達するとクロスロール交換信号を制御コンピュー
タC1 に出力する。
【0047】制御コンピュータC1 はクロスロール交換
信号の入力に応答してエリアセンサ44,45を作動す
る。図2及び図3の織布巻き取り位置S1 にある満ロー
ルブラケット30,31間に障害物が存在しない場合に
は満ロール巻き取りモータ43が逆転作動するととも
に、モータ38が正転作動する。モータ38の正転作動
により満ロールブラケット30,31が図2及び図3の
収納位置から回動下降する。障害物が存在する場合には
満ロール巻き取りモータ43及びモータ38は作動せ
ず、警報装置96が作動する。障害物が無くなると満ロ
ール巻き取りモータ43及びモータ38が作動開始し、
警報装置96が作動停止する。
【0048】次に、円板カム50,51,60,61及
び補助カム52,53,62,63よりなるカム機構の
満ロールブラット30,31の回動下降に伴う作用につ
いて、左側のカム機構に着目し、図12〜図15に従い
説明する。
【0049】満ロールブラット31の回動下降と共に、
円板カム60,61も図12の初期位置から一体的に回
動し、図13に示すように、補助カム62の先端部がク
ロスロールストッパ47の摺接ガイド47aに係合す
る。補助カム62の基端部が軸29に係止することによ
り、補助カム62は時計方向への回動を規制されている
ため、満ロールブラット31の回動に伴い補助カム62
がクロスロールストッパ47を押圧する。図14に示す
ように、この押圧作用によりクロスロールストッパ47
が復帰ばね68に抗して回動し、満ロール8Aの小径軸
8aがクロスロールストッパ47の排出阻止作用から解
放される。
【0050】続いて補助カム63の先端部が蹴り出し部
材66の係止部66aに係合する。補助カム63もその
基端部が軸29に係止されて時計方向への回動を規制さ
れているため、満ロールブラット31の回動に伴い補助
カム63が蹴り出し部材66を押圧し、蹴り出し部材6
6が反時計方向に回動する。この時、蹴り出し部材66
は満ロール8Aの環状溝8cに当接し、満ロール8Aが
織布巻き取り位置S1 から満ロールブラケット31側へ
押し出される。即ち、満ロール8Aが織布巻き取り位置
1 から排出される。
【0051】図15に示すように、満ロールブラケット
31が移載位置に配置されて満ロール8Aが織布巻き取
り位置S1 から排出された状態では、両補助カム62,
63とクロスロールストッパ47の摺接ガイド47a及
び蹴り出し部材66の係止部66aとの係合が外れ、ク
ロスロールストッパ47が復帰ばね68のばね作用によ
って排出阻止位置に回動復帰すると共に、蹴り出し部材
66が自重モーメントによって初期位置に回動復帰す
る。この時、クロスロールストッパ47の摺接ガイド4
7aの下端部及び蹴り出し部材66の係止部66aの上
端部が、対応する補助カム62及び63を反時計方向へ
回動するように押接するため、両補助カム62,63は
ねじりばね64のばね作用に抗して回動し、図15に示
す配置に到る。
【0052】右側のカム機構も前記左側のカム機構と同
様に作用する。このように、円板カム50,60及び補
助カム52,62並びに復帰バネ67,68によってク
ロスロールストッパ46,47の切り替え配置が制御さ
れ、円板カム51,61及び補助カム53,63によっ
て満ロール押し出し手段としての蹴り出し部材58,6
6の満ロール押し出し動作が制御される。
【0053】さて、満ロールブラケット30,31は満
ロール8Aが織布巻き取り位置S1 から押し出される前
に移載位置まで下降しており、満ロール8Aは支持座
9,10から第1ブラケット片30a,31aへ転動移
行する。図17に示すように満ロール8Aは環状溝8c
を介して第1ブラケット片30a,31aのガイド縁3
0a1,31a1 上を転動して行く。従って、満ロール8
Aは満ロールブラケット30,31から外れることなく
真っ直ぐに転動して行く。
【0054】満ロール8Aがガイド縁30a1,31a1
の終端付近まで転動すると、以後の転動が第2ブラケッ
ト片30b,31bのガイド縁30b1,31b1 によっ
て案内される。第2ブラケット片30b,31b上の転
動は第1ブラケット片30a,31a上を真っ直ぐに転
動した後の慣性によって継続しており、小径軸8aがガ
イド縁30b1,31b1 から外れることはない。ガイド
縁30b1,31b1 上を転動した小径軸8aは仮置凹部
30c,31cに嵌まり込み、支持ローラ対41,42
によって支持される。
【0055】小径軸8aが仮置凹部30c,31cに嵌
まり込む際には満ロール巻き取りモータ43が逆転作動
しており、駆動ローラ43aは満ロール8Aの転動回転
方向とは逆方向へ回転している。従って、満ロール8A
の歯車8dは回転する駆動ローラ43aのゴム43a1
周面にスムーズに接触し、満ロール巻き取りモータ43
への衝撃が緩和される。満ロールブラケット30,31
が移載位置に下降配置されると、エリアセンサ44,4
5の作動が停止する。
【0056】満ロール8Aが仮置位置S2 に達すると、
近接スイッチ94が歯車8dを検出し、満ロール8Aの
回転速度に応じたパルス信号を出力する。万一、満ロー
ル8Aが仮置位置S2 に達しないような事態が生じた場
合には制御コンピュータC1 は製織停止信号を織機制御
コンピュータC0 に出力すると共に、満ロール巻き取り
モータ43の作動を停止し、警報装置96を作動する。
【0057】制御コンピュータC1 は近接スイッチ94
からのパルス信号入力があった場合には満ロール巻き取
りモータ43の逆転作動を停止すると共に、近接スイッ
チ93を作動し、さらに空ロール巻き取りモータ25を
作動する。
【0058】空ロール巻き取りモータ25の作動による
アイドルギヤ6の回転速度は織機駆動モータの作動によ
るアイドルギヤ6の回転速度を上回るように設定してあ
る。従って、アイドルギヤ6は空ロール巻き取りモータ
25の作動によって回転し、クラッチ板20b,21間
の作動連結は実質的に解除される。即ち、クラッチ板2
0b,21間では相対回動が生じる。
【0059】空ロール巻き取りモータ25の作動後、モ
ータ71が正転作動し、図18に示すようにカッターレ
バー72,73が待機位置から回動上昇すると共に、支
持アーム82,83が後方へ傾動する。支持アーム8
2,83の傾動により空ロール8Bが支持アーム82,
83の支持作用から解放され、待機位置から織布巻き取
り位置に向けて落下する。空ロール8Bの落下は図示し
ないガイド経路、及び補助ガイド87,88と補助ガイ
ド板91,92との間のガイド経路によって織布巻き取
り位置S1 へ案内される。
【0060】図19に示すように空ロール8Bの小径軸
8aはクロスロールストッパ46,47上に当接する。
復帰ばね67,68のばね力は空ロール8Bを支え得る
強さに設定してあり、空ロール8Bは織布巻き取り位置
1 の直前のクロスロールストッパ46,47上に一旦
停止支持される。
【0061】クロスロールストッパ46,47上への空
ロール8Bの落下停止はカッターレバー72,73の回
動上昇中に行われ、カッターレバー72,73が切断位
置直前に達すると押し込み部材89,90が空ロール8
Bの小径軸8aに当接する。この状態からカッターレバ
ー72,73が切断位置まで回動上昇し、空ロール8B
の小径軸8aが押し込み部材89,90によって軸受け
凹部9a,10a側へ押し付けられる。この押し付け作
用は復帰ばね67,68のばね力を上回り、図20に示
すように小径軸8aはクロスロールストッパ46,47
を押し下げて軸受け凹部9a,10aへ嵌入する。即
ち、このような装着動作によって空ロール8Bが織布巻
き取り位置S1 に装着される。
【0062】空ロール8Bが織布巻き取り位置S1 に押
し込み配置されると、歯車8dがアイドルギヤ6に噛合
する。アイドルギヤ6は空ロール巻き取りモータ25の
作動によって回転しており、歯車8d,6同士の噛合は
円滑に行われる。
【0063】カッターレバー73が切断位置に回動配置
されるとリミットスイッチLs4 がONし、モータ71
の作動が停止する。カッターレバー73が切断位置に回
動配置された状態では布挿入バー97の先鋭端が押圧ば
ね97a,97bのばね作用によって織布Wを介して空
ロール8Bの周面に押接される。
【0064】空ロール8Bが織布巻き取り位置S1 に装
着されると、空ロール巻き取りモータ25によって織布
巻き取り方向へ回転し、近接スイッチ93が空ロール8
Bの回転速度に応じたパルス信号を出力する。制御コン
ピュータC1 はこのパルス信号に応答して満ロール巻き
取りモータ43を正転作動する。
【0065】図21に示すようにクロスロール8の周面
には布把持溝8eが軸方向に沿って形成されており、空
ロール8Bの回転に伴って布把持溝8eが布挿入バー9
7と出会い、布挿入バー97が布把持溝8e内へ嵌まり
込む。この嵌まり込み作用によって空ロール8Bの回転
が阻止されると共に、織布Wが布把持溝8e内へ挿し込
まれる。この回転停止によってトルクモータ型の空ロー
ル巻き取りモータ25は回転駆動しなくなり、織機駆動
モータ側の回転駆動力はサーフェスローラ4と駆動歯車
19との間のトルクリミッタ86で吸収される。
【0066】満ロール巻き取りモータ43の正転作動に
よる満ロール8Aの回転速度に応じたパルス信号が近接
スイッチ94から出力される。このパルス周波数f1
設定数F1 以下となると、カッター駆動モータ75が正
転作動し、円板カッター80が右サイドフレーム1側か
ら左サイドフレーム2側へ向けて走行を開始する。これ
と同時に電磁バルブV1 が励磁され、図22に示すよう
に巻き付けノズル81が噴射開始する。
【0067】設定数F1 は空ロール8Bと満ロール8A
との間の織布Wの張力を把握するための目安であり、こ
の値は織布Wを切断するのに適した布張力になった時の
トルクモータ型の満ロール巻き取りモータ43の回転数
に対応したパルス周波数である。織布Wの張力が高くな
ると満ロール巻き取りモータ43の回転速度が低下して
行く。従って、パルス周波数f1 が設定数F1 以下とな
った時には織布Wの張力が円板カッター80によって切
断するのに適した張力となっており、円板カッター80
は適切な張力状態にある織布Wを円滑に切断して行く。
【0068】ステッピングモータ型のカッター駆動モー
タ75に対する駆動パルス数m+ が設定数Mに達する
と、カッター駆動モータ75の作動が停止する。設定数
Mは円板カッター80が織布Wを切断完了し得る距離を
移動するように設定されている。
【0069】満ロール巻き取りモータ43の正転作動開
始後、近接スイッチ94が出力する検出パルス数nが設
定数Nに達すると満ロール巻き取りモータ43及び近接
スイッチ94の作動が停止する。円板カッター80によ
って切断された織布Wの満ロール8A側の織布切断端部
1 は満ロール8Aの周面から垂れ下がるが、検出パル
ス数nが設定数Nに達するまで満ロール8Aを回し続け
ることによって織布切断端部W1 は満ロール8Aの周面
に巻き取られ、織布切断端部W1 の垂れ下がり状態が無
くなる。満ロール8Aはこの状態でクロスロール搬送車
98の到着を待つことになる。
【0070】円板カッター80が織布Wを往動切断後、
カッター駆動モータ75が逆転作動し、円板カッター8
0が左サイドフレーム2側から右サイドフレーム1側へ
向けて復動する。カッター駆動モータ75に対する駆動
パルス数m- が設定数Mに達すると、カッター駆動モー
タ75の作動が停止し、円板カッター80が待機位置に
復帰する。
【0071】図22及び図23に示すように空ロール8
B側の織布切断端部W2 は巻き付けノズル81の噴射に
よって空ロール8Bの周面に巻き掛けられる。クロスロ
ールの大径軸8bの周面は粗面に形成されており、織布
切断端部W2 は大径軸8bの粗い周面に付着する。
【0072】織布切断端部W2 が空ロール8Bに巻き掛
けられた後、電磁バルブV2 が励磁され、エアシリンダ
18の駆動ロッド18aが突出する。図24に示すよう
にエアシリンダ18の伸長動作によって爪部材14とラ
チェットホイール13との噛合状態が解除される。この
噛合解除状態では板ばね17がラチェットホイール13
の爪先端に強く押接され、この板ばね17の押接作用に
よってクロスガイドバー7は噛合解除前の位置に保持さ
れる。
【0073】電磁バルブV2 の励磁後、モータ71が逆
転作動し、カッターレバー72,73が回動下降する。
図25及び図26に示すようにカッターレバー72,7
3の回動下降により布挿入バー97が布把持溝8eから
離脱し、織布巻き取り位置S 1 上の空ロール8Bが空ロ
ール巻き取りモータ25の作動によって織布巻き取り方
向へ回転する。織布切断端部W2 は布把持溝8e内に差
込把持されていると共に、大径軸8bの粗い周面に巻き
付いており、空ロール8Bの回転によって織布切断端部
2 が空ロール8Bに巻き取られていく。この巻き取り
張力によってクロスガイドバー7が板ばね17のばね作
用に抗して回動下降する。板ばね17のばね作用はクロ
スガイドバー7の急激な下降を阻止しており、織布切断
端部W2 は適度な張力が付与される。
【0074】空ロール巻き取りモータ25の作動による
空ロール8Bの回転に伴って近接スイッチ93が空ロー
ル8Bの回転速度に応じたパルス信号を出力する。この
パルス信号の周波数f2 が設定数F2 以下になると、空
ロール巻き取りモータ25の作動が停止する。パルス周
波数f2 が設定数F2 になった時にはクロスガイドバー
7が空ロール8Bの周面に接した時であり、これ以後の
織布巻き取り張力はトルクリミッタ86で設定される張
力程度まで上昇する。このような張力上昇によって空ロ
ール8Bの回転トルクが増加し、空ロール巻き取りモー
タ25は回転しなくなり、空ロール8Bは織機駆動モー
タ側の回転駆動力によって回転される。
【0075】以上で満ロール8Aと空ロール8Bとの交
換は実質的に完了する。空ロール巻き取りモータ25の
作動停止後、電磁バルブV1,2が消磁され、巻き付け
ノズル81の噴射が停止すると共に、エアシリンダ18
の駆動ロッド18aが動作する。エアシリンダ18の短
縮動作によって爪部材14が板ばね17のばね作用によ
って再びラチェットホイール13に噛合する。
【0076】電磁バルブV1,2 の消磁後、制御コンピ
ュータC1 は搬送車呼出し信号を織機制御コンピュータ
0 に出力すると共に、エリアセンサ44,45を作動
する。エリアセンサ44,45の作動により仮置位置S
2 上の満ロール8Aの存在が把握される。モータ38は
仮置位置S2 上に満ロール8Aが存在する間は作動され
ず、満ロールブラケット30,31が移載位置から収納
位置へ回動上昇することはない。
【0077】図27に示すようにクロスロール搬送車9
8は織機制御コンピュータC0 からの搬送車呼出し信号
に応答して呼出され、織機の前方のクロスロール移載作
業位置に到着する。クロスロール移載作業位置に停止し
たクロスロール搬送車98は移載アーム98a及び移載
ハンド98bの連係によって仮置位置S2 上の満ロール
8Aを搬送車へ移載する。図28に示すように移載ハン
ド98bは満ロール8Aの環状溝8cに係合する。即
ち、環状溝8cは移載用の溝であり、織布巻き取り位置
1 から仮置位置S2 への満ロール8Aの排出転動はこ
の移載用溝8cを利用している。
【0078】図29に示すように満ロール8Aが仮置位
置S2 からクロスロール搬送車98側へ移載されると、
制御コンピュータC1 はエリアセンサ44,45からの
満ロール無し検出信号に基づいてモータ38を逆転作動
する。この逆転作動により満ロールブラケット30,3
1が移載位置から収納位置へ回動上昇する。図16に示
すように、満ロールブラケット30,31の回動上昇に
伴い、各補助カム52,53,62,63は、クロスロ
ールストッパ46,47の摺接ガイド47a又は蹴り出
し部材58,66の係止部66aによって接触規制さ
れ、ねじりばね56,64のばね作用に抗しつつ折り曲
げ状態にされる。満ロールブラケット30,31が収納
位置に復帰し、各補助カム52,53,62,63がク
ロスロールストッパ46,47又は蹴り出し部材58,
66との係合状態が解除されると、ねじりばね56,6
4の作用によって図12に示す初期状態に復帰する。
【0079】満ロールブラケット30,31の収納位置
への復帰によって、リミットスイッチLs1 がONし、
モータ38の作動が停止すると共に、エリアセンサ4
4,45も作動停止する。
【0080】本実施例によれば、支持座9,10の両軸
受け凹部9a,10a内にクロスロール8の小径軸8a
を支持すると共に、クロスロールストッパ46,47及
び蹴り出し部材58,66によって排出移動時には満ロ
ール8Aを支持座9,10から蹴り出し排出するように
したので、クロスロール8の軸部を直接駆動するタイプ
の織布巻き取り機構を備えた織機においても、クロスロ
ール8の自動交換が可能となった。
【0081】満ロールブラケット30,31を収納位置
と移載位置とに切り替え配置可能に設けると共に、満ロ
ールブラケット30,31の先端部に仮置位置S2 を設
定したので、ドッフイング以外の時に満ロールブラケッ
ト30,31が織機前方の通路を塞ぐことがなく、作業
の邪魔にならない。
【0082】又、満ロールブラケット30,31の軸2
8,29上に設けた円板カム50,51,60,61及
び補助カム52,53,62,63によって構成される
カム機構により、満ロールブラケット30,31の回動
に伴って、クロスロールストッパ46,47の切り替え
配置及び蹴り出し部材58,66の蹴り出し動作を制御
するようにしたので、モータ38のみでこれらを駆動す
ることができ、構成の簡略化が達成されている。
【0083】尚、本発明は上記実施例に限定されるもの
ではなく、満ロールブラケット30,31を移載位置に
固定する方式として実施してもよい。
【0084】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、織
布巻き取り位置におけるクロスロールの軸を回転可能か
つ着脱可能に支持するクロスロール支持手段と、前記ク
ロスロール支持手段からの前記軸の離脱を規制する規制
位置及び前記軸の離脱を許容する退避位置に切替え配置
可能なクロスロールストッパと、織布巻き取り位置の満
ロールを押し出して満ロールの軸をクロスロール支持手
段から離脱させる満ロール押し出し手段と、前記満ロー
ル押し出し手段によって織布巻き取り位置から押し出さ
れた満ロールを仮置位置に誘導する満ロール誘導手段と
によって、クロスロール交換装置の満ロール排出機構を
構成したので、織布巻き取り位置においてクロスロール
の軸を直接駆動して織布を巻き上げた満ロールを仮置位
置に自動的に排出移動することができるという優れた効
果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例を表すクロスロール交換装
置全体の斜視図である。
【図2】 右サイドフレーム側を内側から見た側断面図
である。
【図3】 左サイドフレーム側を内側から見た側断面図
である。
【図4】 図2に対応する平面図である。
【図5】 図3に対応する平面図である。
【図6】 仮置位置を表す一部破断拡大平面図である。
【図7】 仮置位置を表す拡大側断面図である。
【図8】 織布巻き取り位置を表す拡大側断面図であ
る。
【図9】 満ロール排出手段を表す一部破断拡大斜視図
である。
【図10】 右サイドフレーム側の満ロールブラケット
が移載位置へ回動下降した状態を示す側断面図である。
【図11】 左サイドフレーム側の満ロールブラケット
が移載位置へ回動した状態を示す側断面図である。
【図12】 満ロール排出手段の拡大側面図である。
【図13】 満ロールブラケットの移載位置への切り替
え途中における円板カムと補助カムとの位置関係を示す
拡大側面図である。
【図14】 満ロールを蹴り出した状態を示す拡大側面
図である。
【図15】 満ロールブラケットが移載位置にある時の
円板カムと補助カムとの位置関係を示す拡大側面図であ
る。
【図16】 満ロールブラケットの収納途中における円
板カムと補助カムとの位置関係を示す拡大側面図であ
る。
【図17】 満ロールが満ロールブラケット上を転動し
ている状態を示す平面図である。
【図18】 空ロールが落下寸前の状態を示す側断面図
である。
【図19】 空ロールが織布巻き取り位置の直前で停止
した状態を示す側面図である。
【図20】 空ロールが織布巻き取り位置ヘ押し込み装
着された状態を示す側面図である。
【図21】 カッターレバーが切断位置にある時の満ロ
ールとカッター機構との位置関係を示す拡大側面図であ
る。
【図22】 織布切断が完了した状態を示す平面図であ
る。
【図23】 織布切断端部が空ロールに巻き掛けられた
状態を示す拡大側断面図である。
【図24】 ラチェットホイールと爪部材との係合が解
除された状態を示す拡大側面図である。
【図25】 クロスガイドバーが空ロールに当接した状
態を示す拡大側断面図である。
【図26】 カッターレバーが待機位置へ回動復帰した
状態を示す側断面図である。
【図27】 クロスロール搬送車が織機の手前に到着し
た状態を示す側断面図である。
【図28】 移載ハンドが満ロールの移載用溝に係合し
た状態を示す平面図である。
【図29】 満ロールがクロスロール搬送車側へ移載さ
れた状態を示す側断面図である。
【図30】 クロスロール交換を遂行するための制御ブ
ロック図である。
【図31】 クロスロール交換制御プログラムを表すフ
ローチャートである。
【図32】 クロスロール交換制御プログラムを表すフ
ローチャートである。
【図33】 クロスロール交換制御プログラムを表すフ
ローチャートである。
【図34】 クロスロール交換制御プログラムを表すフ
ローチャートである。
【図35】 クロスロール交換制御プログラムを表すフ
ローチャートである。
【図36】 クロスロール交換制御プログラムを表すフ
ローチャートである。
【図37】 クロスロール交換制御プログラムを表すフ
ローチャートである。
【図38】 クロスロール交換制御プログラムを表すフ
ローチャートである。
【符号の説明】
8 クロスロール、8a 小径軸、8A…満ロール、8
B…空ロール、9,10 クロスロール支持手段として
の支持座、9a,10a…織布巻き取り位置S 1 となる
軸受け凹部、28,29 軸、30,31…満ロール誘
導手段としての満ロールブラケット、38…満ロールブ
ラケット駆動用モータ、41,42…仮置位置S2 とな
る支持ローラ対、46,47…クロスロールストッパ、
50,51,60,61…カム機構を構成する円板カ
ム、52,53,62,63…カム機構を構成する補助
カム、58,66…満ロール押し出し手段としての蹴り
出し部材、W…織布、S1 …織布巻き取り位置、S2
仮置位置。
【手続補正書】
【提出日】平成4年3月5日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 織機におけるクロスロール交換装置の
満ロール排出機構
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、織布巻き取り位置の満
ロールを仮置位置へ排出移動後、織布巻き取り位置に空
ロールを供給する織機におけるクロスロール交換装置の
満ロール排出機構に関する。
【0002】
【従来の技術】特開平1−97241号公報には、巻き
上げ完了したクロスロール(以下、満ロールという)を
織機上の織布巻き取り位置から仮置位置に排出移動した
後、織布巻き取り位置に空クロスロール(以下、空ロー
ルという)を供給するクロスロール交換装置が開示され
ている。この装置の満ロール排出機構は、一対の巻き取
り駆動ローラによって構成される巻き取り装置の上方に
垂直配置されると共に、満ロール排出方向に水平移動可
能なクロスロール押し出しレバーと、巻き取り装置に隣
接した満ロール排出位置にバネ力によって直立支持され
た布受けレバーとを備えている。
【0003】クロスロール押し出しレバーは満ロール排
出方向への水平移動に伴い、両巻き取り駆動ローラ上
(織布巻き取り位置にあたる)の満ロールの軸に係合し
て満ロールを布受けレバー側へ押し出す。織布巻き取り
位置から押し出された満ロールは、布受けレバーを押し
倒しつつ布受けレバー上の仮置位置に転動移行する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記満
ロール排出機構は、一対の巻き取り駆動ローラとクロス
ロールの布周面との摩擦力によってクロスロールを織布
巻き取り方向へ回転するワインドアップタイプの巻き取
り装置に対するものであり、織布巻き取り位置における
クロスロールの軸を直接駆動するタイプの巻き取り装置
には、そのまま適用することができない。
【0005】又、特開昭60−171956号公報や特
開平2−33353号公報にも織機の織布巻き取り位置
から満ロールを取り除く機構が開示されているが、これ
らは全てクロス搬送台車上に設けられた移載装置によっ
て織布巻き取り位置の満ロールを直接クロス搬送台車に
移載するものであり、織機上において織布巻き取り位置
から仮置位置に満ロールを排出移動する趣旨ではない。
【0006】本発明の目的は、織布巻き取り位置におい
てクロスロールの軸を直接駆動して織布を巻き上げた満
ロールを仮置位置に自動的に排出移動することができる
織機におけるクロスロール交換装置の満ロール排出機構
を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、織布巻き取り位置におけるクロスロールの
軸を回転可能かつ着脱可能に支持するクロスロール支持
手段と、前記クロスロール支持手段からの前記軸の離脱
を規制する規制位置及び前記軸の離脱を許容する退避位
置に切替え配置可能なクロスロールストッパと、織布巻
き取り位置の満ロールを押し出して満ロールの軸をクロ
スロール支持手段から離脱させる満ロール押し出し手段
と、前記満ロール押し出し手段によって織布巻き取り位
置から押し出された満ロールを仮置位置に誘導する満ロ
ール誘導手段とによって、クロスロール交換装置の満ロ
ール排出機構を構成した。
【0008】
【作用】織布巻き取り位置上のクロスロールが巻き上げ
完了すると、クロスロールストッパが規制位置から退避
位置に切り替えられ、満ロールの軸がクロスロール支持
手段から離脱可能となる。満ロール押し出し手段によっ
て満ロールの軸がクロスロール支持手段から押し出され
ると、満ロールは満ロール誘導手段によって織布巻き取
り位置から仮置位置へ誘導される。こうして、織布巻き
取り位置上の満ロールの仮置位置への排出移動が達成さ
れる。
【0009】
【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例を図1〜
図17に基づいて説明する。まず、クロスロール交換装
置の全体構成及び作用を説明する。
【0010】図1に示すように織布Wは左右のサイドフ
レーム1,2間に架設支持されたブレストビーム3、サ
ーフェスローラ4、プレスローラ5及びクロスガイドバ
ー7を経由してクロスロール8に巻き取られる。
【0011】図2及び図3に示すようにクロスロール8
は小径軸8aを介して左右両サイドフレーム1,2内面
上の両支持座9,10上の軸受け凹部9a,10a間に
回動可能に架設支持されている。即ち、軸受凹部9a,
10aは織布巻き取り位置S 1 となり、支持アーム1
1,12間のクロスガイドバー7が織布巻き取り位置S
1 上のクロスロール8の増径に伴って軸11a,12a
を中心に徐々に回動上昇する。
【0012】図2に示すように軸11a上の扇形状のラ
チェットホイール13もクロスガイドバー7と一体的に
回動し、軸15に支持された爪部材14とラチェットホ
イール13との板ばね17の押接作用による噛合作用が
クロスロール8のない場合にもクロスガイドバー7を回
動上昇位置に保持する。ラチェットホイール13と爪部
材14との噛合状態はエアシリンダ18の駆動ロッド1
8aの突出によって解除される。
【0013】図9に示すようにクロスロール8には歯車
8dが刻設されており、クロスロール8が織布巻き取り
位置S1 に装着された状態ではアイドルギヤ6と歯車8
dとが噛合する。アイドルギヤ6は駆動歯車19及びそ
の軸19aを介して軸19a上のスプロケットホイール
20に連結されている。織機駆動モータの回転駆動力
は、サーフェスローラ4、トルクリミッタ86、チェー
ン20a、押圧ばね22により接合された駆動クラッチ
板20bと被動クラッチ板21との噛合連結部、及び駆
動歯車19を介してアイドルギヤ6に伝達し、この伝達
作用によってクロスロール8が織布巻き取り方向へ回転
する。
【0014】図2及び図4に示すように右サイドフレー
ム1の内側には小径歯車23がアイドルギヤ6に噛合す
るように配設されている。小径歯車23の直上にはトル
クモータ型の空ロール巻き取りモータ25が設置されて
おり、その駆動歯車25aに噛合する大径歯車24には
駆動クラッチ板24aが止着されている。駆動クラッチ
板24aには被動クラッチ板26が押圧ばね27のばね
作用によって押接しており、空ロール巻き取りモータ2
5の駆動力が両クラッチ板24a,26を介してアイド
ルギヤ6へ伝達される。
【0015】通常の製織時には空ロール巻き取りモータ
25は不作動状態にあり、空ロール巻き取りモータ25
に作動連結されている駆動クラッチ板24aは回転しな
い。織機駆動モータ側に作動連結されている駆動クラッ
チ板20bは回転しており、織布巻き取り位置S1 上の
クロスロール8は織機駆動モータの作動によって回動す
る。
【0016】図2,3に示すようにサイドフレーム1,
2間の軸28,29には満ロールブラケット30,31
が止着されている。モータ38がその駆動ウォーム38
aを介して軸32上のウォームホイール37に作動連結
しており、モータ38の作動によって満ロールブラケッ
ト30,31が軸28,29を中心に回動する。
【0017】図17に示すように織機制御コンピュータ
0 は機台回転角度検出用のロータリエンコーダ95か
ら出力される機台1回転毎の原点信号をカウントし、こ
のカウント数が所定数に達するとクロスロール交換信号
を制御コンピュータC1 に出力する。制御コンピュータ
1 はクロスロール交換信号の入力に応答してモータ3
8を正転作動し、満ロールブラケット30,31が下動
する。満ロールブラケット30,31先端の投光器44
及び受光器45はエリアセンサを構成し、制御コンピュ
ータC1 はエリアセンサ44,45が両ブラケット3
0,31間に障害物を検出している間は警報装置96を
作動すると共に、満ロールブラケット30,31の下動
を停止する。
【0018】織布巻き取り位置S1 上のクロスロール8
は移載位置にある満ロールブラケット30,31へ転動
移行可能である。クロスロール8の小径軸8aは満ロー
ルブラケット30,31先端の仮置凹部30c,31c
に嵌まり込み、仮置位置S2 となる仮置凹部30c,3
1cの前後に取り付けられた支持ローラ対41,42に
よって回転可能に支持される。図2に示すように満ロー
ルブラケット30の外側面にはトルクモータ型の満ロー
ル巻き取りモータ43が取付られている。クロスロール
が仮置凹部30c,31cに仮り置かれた状態では歯車
8dが満ロール巻き取りモータ43の駆動ローラ43a
の周面に接し、駆動ローラ43aの回転駆動力はその周
面のゴム43a1 と歯車8dとの摩擦接触を介して仮置
位置S2 上のクロスロールに伝達する。
【0019】図2及び図3に示すように軸28,29の
直上のクロスロールストッパ46,47は織布巻き取り
位置S1 上のクロスロール8の小径軸8aに常には当接
して織布巻き取り位置S1 からのクロスロール離脱を阻
止する。
【0020】満ロールブラット30,31の回動下降と
ともに円板カム50,51,60,61が一体的に回動
し、補助カム52,62が復帰ばね67,68に抗して
クロスロールストッパ46,47を回動する。この回動
により織布巻き取り位置S1 の満ロール8Aがクロスロ
ールストッパ46,47の排出阻止作用から解放され
る。又、補助カム53,63が蹴り出し部材58,66
を回動し、蹴り出し部材58,66が満ロール8Aを織
布巻き取り位置S1 から満ロールブラケット30,31
側へ押し出す。
【0021】仮置位置S2 に達した満ロール8Aの歯車
8dは満ロールブラケット30先端の近接スイッチ94
によって検出され、近接スイッチ94は満ロール8Aの
回転速度に応じたパルス信号を出力する。制御コンピュ
ータC1 はこのパルス信号に応答して満ロール巻き取り
モータ43の逆転作動を停止すると共に、織布巻き取り
位置S1 近傍に設置された近接スイッチ93を作動し、
さらに空ロール巻き取りモータ25を作動する。
【0022】空ロール巻き取りモータ25の作動による
アイドルギヤ6の回転速度は織機駆動モータの作動によ
るアイドルギヤ6の回転速度を上回るように設定してあ
る。従って、アイドルギヤ6は空ロール巻き取りモータ
25の作動によって回転し、クラッチ板20b,21間
の作動連結は実質的に解除される。即ち、クラッチ板2
0b,21間では相対回動が生じる軸32の後方には軸
69が並設されており、その左端部には扇形状のウォー
ムホイール70が止着されている。軸69にはカッター
レバー72,73が止着されており、カッターレバー7
2,73間に架設支持された支持バー74上の円板カッ
ター80がカッター駆動モータ75の作動によって支持
バー74上を走行する。
【0023】ウォームホイール70の直上にはモータ7
1が配設されており、その駆動ウォーム71aがウォー
ムホイール70に噛合されている。モータ71はウォー
ムホイール70と一対のリミットスイッチLs3 ,Ls
4との当接によってON−OFF制御を受け、カッター
レバー72,73の回動位置が規制される。
【0024】空ロール巻き取りモータ25の作動後、モ
ータ71が正転作動し、カッターレバー72,73が待
機位置から回動上昇する。軸28,29上に相対回動可
能に支持された支持アーム82,83と軸69とは図4
及び図5に示すようにロッド84,85を介して作動連
結しており、支持アーム82,83の上端部間には空ロ
ール8Bが架設載置されている。カッターレバー72,
73が図2及び図3の状態から回動すると、支持アーム
82,83が後方へ傾動し、空ロール8Bが図示しない
ガイドに沿って待機位置から織布巻き取り位置S1 に向
けて落下する。この落下する空ロール8Bは小径軸8a
を介して補助ガイド87,88と補助ガイド板91,9
2との間を案内され、空ロール8Bは織布巻き取り位置
1 の直前のクロスロールストッパ46,47上に一旦
停止支持される。
【0025】補助ガイド板87,88には押し込み部材
89,90が止着されており、カッターレバー72,7
3が切断位置まで回動上昇すると、空ロール8Bの小径
軸8aが押し込み部材89,90によって軸受け凹部9
a,10aへ嵌入される。
【0026】空ロール8Bが織布巻き取り位置S1 に押
し込み配置されると、歯車8dがアイドルギヤ6に噛合
する。アイドルギヤ6は空ロール巻き取りモータ25の
作動によって回転しており、歯車8d,25aの噛合は
円滑に行われる。近接スイッチ93は織布巻き取り位置
1 上のクロスロールの歯車8dを検出し、歯車8dの
回転速度に応じた周波数のパルス信号を出力する。
【0027】カッターレバー72,73が図16に示す
切断位置に回動配置された状態では、カッターレバー7
2,73間の布挿入バー97の先鋭端が押圧ばね97
a,97bのばね作用によって織布Wを介して空ロール
8Bの周面に押接される。
【0028】空ロール8Bは、織布巻き取り位置S1
装着されると空ロール巻き取りモータ25によって織布
巻き取り方向へ回転し、近接スイッチ93が空ロール8
Bの回転速度に応じたパルス信号を出力する。制御コン
ピュータC1 はこのパルス信号に応答して満ロール巻き
取りモータ43を正転作動する。
【0029】図16に示すようにクロスロールの大径軸
8bの周面には布把持溝8eが軸方向に沿って形成され
ており、空ロール8Bの回転に伴って布把持溝8eが布
挿入バー97と出会い、布挿入バー97が布把持溝8e
内へ嵌まり込む。この嵌まり込み作用によって空ロール
8Bの回転が阻止されると共に、織布Wが布把持溝8e
内へ挿し込まれる。この回転停止によってトルクモータ
型の空ロール巻き取りモータ25は回転駆動しなくな
り、織機駆動モータ側の回転駆動力はサーフェスローラ
4と駆動歯車19との間のトルクリミッタ86で吸収さ
れる。
【0030】満ロール巻き取りモータ43の正転作動開
始後、近接スイッチ94が出力する検出パルス数が設定
数に達すると満ロール巻き取りモータ43及び近接スイ
ッチ94の作動が停止し、満ロール8Aはクロスロール
搬送車の到着を待つことになる。
【0031】支持バー74上にはパイプ形状の巻き付け
ノズル81が支持バー74の長さ全体に渡って配設され
ており、巻き付けノズル81の複数の噴射口の噴射方向
が円板カッター80の移動領域と反対側を指向するよう
に設定してある。円板カッター80は満ロール巻き取り
モータ43の正転作動後に支持バー74上を往復動し、
満ロール8Aと空ロール8Bとの間の織布Wが切断され
る。円板カッター80の走行と共に巻き付けノズル81
用の電磁バルブV2 が励磁し、空ロール8B側の織布切
断端部が巻付けノズル81の噴射によって空ロール8B
の周面に巻き掛けられる。織布切断端部が空ロール8B
に巻き掛けられた後、エアシリンダ18用の電磁バルブ
1 の励磁によるエアシリンダ18の伸長動作によって
爪部材14とラチエットホイール13との噛合状態が解
除されるが、クロスガイドバー7は板ばね17の押接作
用によって噛合解除前の位置に保持される。
【0032】この状態のもとにカッターレバー72,7
3が回動下降する。カッターレバー72,73の回動下
降により布挿入バー97が布把持溝8eから離脱し、織
布巻き取り位置S1 上の空ロール8Bが空ロール巻き取
りモータ25の作動によって織布巻き取り方向へ回転す
る。空ロール8Bの回転によって織布切断端部が空ロー
ル8Bに巻き取られてゆき、クロスガイドバー7が板ば
ね17のばね作用に抗して回動下降する。
【0033】空ロール巻き取りモータ25の作動による
空ロール8Bの回転に伴って近接スイッチ93が空ロー
ル8Bの回転速度に応じたパルス信号を出力する。この
パルス信号の周波数が設定数以下になると、空ロール巻
き取りモータ25の作動が停止する。パルス周波数が設
定数になった時にはクロスガイドバー7が空ロール8B
の周面に接した時であり、これ以後の織布巻き取り張力
はトルクリミッタ86で設定される張力程度まで上昇す
る。このような張力上昇によって空ロール8Bの回転ト
ルクが増加し、空ロール巻き取りモータ25は回転しな
くなり、空ロール8Bは織機駆動モータ側の回転駆動力
によって回転される。
【0034】以上で満ロール8Aと空ロール8Bとの交
換は実質的に完了する。クロスロール搬送車の到着及び
移載動作によって満ロール8Aが仮置位置S2 からクロ
スロール搬送車側へ移載されるとモータ38が逆転作動
し、満ロールブラケット30,31が移載位置から収納
位置へ回動上昇する。満ロールブラケット30,31が
収納位置に復帰すると、モータ38の作動が停止すると
共に、エリアセンサ44,45も作動停止する。
【0035】次に、本発明の要旨に直接径する装置の構
成及び作用を詳細に説明する。図2に示すように右サイ
ドフレーム1内面には支持座9が取付られており、図3
に示すように左サイドフレーム2の内面にも同様の支持
座10が取り付けられている。クロスロール8は両支持
座9,10間に回動可能に架設支持されている。支持座
9,10には軸受け凹部9a,10aが形成されてお
り、クロスロール8の小径軸8aが両軸受け凹部9a,
10aに嵌まり込み支持されている。即ち、支持座9,
10によってクロスロール支持手段が構成され、軸受け
凹部9a,10aが織布巻き取り位置S1 となる。
【0036】図2及び図3に示すように支持座9,10
の前側下方にてサイドフレーム1,2には軸28,29
が回動可能に支持されており、軸28,29には満ロー
ルブラケット30,31が止着されている。サイドフレ
ーム1,2の最下部間には軸32が回動可能に架設支持
されており、軸32の両端部には駆動レバー33,34
が止着されている。満ロールブラケット30,31はリ
ンク35,36を介して駆動レバー33,34に作動連
結されている。
【0037】右サイドフレーム1側の軸32にはウォー
ムホイール37が止着されており、その近傍にはモータ
38が配設されている。その駆動ウォーム38aはウォ
ームホイール37に噛合しており、モータ38の作動に
よって満ロールブラケット30,31が軸28,29を
中心に回動する。
【0038】図2に示すようにウォームホイール37の
回動軌跡上には一対のリミットスイッチLs1,Ls2
配設されており、ウォームホイール37の回動位置に応
じてON−OFFする。モータ38はこのON−OFF
によって作動制御を受け、満ロールブラケット30,3
1の回動位置が図2及び図3に示す収納位置と図7及び
図8に示す移載位置との間に規制される。
【0039】満ロールブラケット30,31には支え脚
39,40が垂下支持されている。支え脚39,40は
満ロールブラケット30,31が図7及び図8に示す移
載位置にある時に接地する。
【0040】図15に示すように満ロールブラケット3
0,31は第1ブラケット片30a,31aと第2ブラ
ケット片30b,31bとを繋いで構成されている。第
1ブラケット片30a,31aと第2ブラケット片30
b,31bとは異なる幅に設定されており、図7及び図
8に示すように満ロールブラケット30,31が移載位
置にある状態では第1ブラケット片30a,31aの上
縁30a1,31a1 は第2ブラケット片30b,31b
の上縁30b1,31b1 よりも低くなる。
【0041】クロスロール8の大径軸8bの両端部には
環状溝8cが設けられている。第1ブラケット片30a
の上縁30a1,31a1 と第2ブラケット片30b,3
1bの上縁30b1,31b1 との間隔hはクロスロール
8の小径軸8aの半径と環状溝8cとの半径の差に等し
くしてある。織布巻き取り位置S1 上のクロスロール8
はこの織布巻き取り位置S1 から図7及び図8の移載位
置にある満ロールブラケット30,31へ転動移行可能
であり、織布巻き取り位置S1 を離れたクロスロール8
の環状溝8cがまず第1ブラケット片30a,31aの
上縁30a1,31a1 へ乗り掛かる。クロスロール8が
環状溝8cを介して第1ブラケット片30a,31a上
を転動後、クロスロール8の小径軸8aが第2ブラケッ
ト片30b,31bの上縁30b1,31b1 上に乗り掛
かる。
【0042】上縁30b1,31b1 (以下、ガイド縁と
いう)の先端側には仮置凹部30c,31cが形成され
ており、仮置凹部30c,31cの前後には支持ローラ
対41,42が取付られている。ガイド縁30b1 ,3
1b1 を転動するクロスロール8の小径軸8aは仮置凹
部30c,31cに嵌まり込み、支持ローラ対41,4
2によって回転可能に支持される。即ち、仮置凹部30
c,31cは仮置位置S2 となる。
【0043】図6に示すように軸28,29の直上には
クロスロールストッパ46,47が支軸48,49によ
って回動可能に支持されている。クロスロールストッパ
46,47は織布巻き取り位置S1 にあるクロスロール
8の小径軸8aに常には当接しており、この当接作用に
よって織布巻き取り位置S1 からのクロスロール離脱が
阻止される。
【0044】図6に示すように軸28には一対の円板カ
ム50,51が並列止着しており、各円板カム50,5
1には補助カム52,53が軸ピン54,55を介して
回動可能に支持されている。補助カム52,53はねじ
りばね56によって軸ピン54,55を中心にして回動
付勢されている。この回動付勢作用によって補助カム5
2,53の基端部が軸28に常には係止されている。
【0045】支持座9の直下には蹴り出し部材58が軸
ピン59によって回動可能に支持されている。蹴り出し
部材58の回動軌跡は織布巻き取り位置S1上のクロス
ロール8の環状溝8cと交差するように設定してある。
【0046】円板カム50,51、補助カム52,5
3、ねじりばね56及び蹴り出し部材58と同様の円板
カム60,61、補助カム62,63、ねじりばね64
及び蹴り出し部材66が左サイドフレーム2側にも配設
されている。
【0047】クロスロールストッパ46,47は復帰ば
ね67,68のばね作用によって常には円板カム50,
60の周面に当接しており、蹴り出し部材58,66は
その自重モーメントによって常には円板カム51,61
の周面に当接している。又、軸28,29を中心とした
補助カム52,62の回動軌跡はクロスロールストッパ
46,47と交差するように設定してあり、軸28,2
9を中心とした補助カム53,63の回動軌跡は蹴り出
し部材58,66と交差するように設定してある。
【0048】次に、円板カム50,51,60,61及
び補助カム52,53,62,63よりなるカム機構の
満ロールブラット30,31の回動下降に伴う作用につ
いて、左側のカム機構に着目し、図10〜図13に従い
説明する。
【0049】満ロールブラット31の回動下降と共に、
円板カム60,61も図10の初期位置から一体的に回
動し、図11に示すように、補助カム62の先端部がク
ロスロールストッパ47の摺接ガイド47aに係合す
る。補助カム62の基端部が軸29に係止することによ
り、補助カム62は時計方向への回動を規制されている
ため、満ロールブラット31の回動に伴い補助カム62
がクロスロールストッパ47を押圧する。図12に示す
ように、この押圧作用によりクロスロールストッパ47
が復帰ばね68に抗して回動し、満ロール8Aの小径軸
8aがクロスロールストッパ47の排出阻止作用から解
放される。
【0050】続いて補助カム63の先端部が蹴り出し部
材66の係止部66aに係合する。補助カム63もその
基端部が軸29に係止されて時計方向への回動を規制さ
れているため、満ロールブラット31の回動に伴い補助
カム63が蹴り出し部材66を押圧し、蹴り出し部材6
6が反時計方向に回動する。この時、蹴り出し部材66
は満ロール8Aの環状溝8cに当接し、満ロール8Aが
織布巻き取り位置S1 から満ロールブラケット31側へ
押し出される。即ち、満ロール8Aが織布巻き取り位置
1 から排出される。
【0051】図13に示すように、満ロールブラケット
31が移載位置に配置されて満ロール8Aが織布巻き取
り位置S1 から排出された状態では、両補助カム62,
63とクロスロールストッパ47の摺接ガイド47a及
び蹴り出し部材66の係止部66aとの係合が外れ、ク
ロスロールストッパ47が復帰ばね68のばね作用によ
って排出阻止位置に回動復帰すると共に、蹴り出し部材
66が自重モーメントによって初期位置に回動復帰す
る。この時、クロスロールストッパ47の摺接ガイド4
7aの下端部及び蹴り出し部材66の係止部66aの上
端部が、対応する補助カム62及び63を反時計方向へ
回動するように押接するため、両補助カム62,63は
ねじりばね64のばね作用に抗して回動し、図13に示
す配置に到る。
【0052】右側のカム機構も前記左側のカム機構と同
様に作用する。このように、円板カム50,60及び補
助カム52,62並びに復帰バネ67,68によってク
ロスロールストッパ46,47の切り替え配置が制御さ
れ、円板カム51,61及び補助カム53,63によっ
て満ロール押し出し手段としての蹴り出し部材58,6
6の満ロール押し出し動作が制御される。
【0053】さて、満ロールブラケット30,31は満
ロール8Aが織布巻き取り位置S1 から押し出される前
に移載位置まで下降しており、満ロール8Aは支持座
9,10から第1ブラケット片30a,31aへ転動移
行する。図15に示すように満ロール8Aは環状溝8c
を介して第1ブラケット片30a,31aのガイド縁3
0a1,31a1 上を転動して行く。従って、満ロール8
Aは満ロールブラケット30,31から外れることなく
真っ直ぐに転動して行く。
【0054】満ロール8Aがガイド縁30a1,31a1
の終端付近まで転動すると、以後の転動が第2ブラケッ
ト片30b,31bのガイド縁30b1,31b1 によっ
て案内される。第2ブラケット片30b,31b上の転
動は第1ブラケット片30a,31a上を真っ直ぐに転
動した後の慣性によって継続しており、小径軸8aがガ
イド縁30b1,31b1 から外れることはない。ガイド
縁30b1,31b1 上を転動した小径軸8aは仮置凹部
30c,31cに嵌まり込み、支持ローラ対41,42
によって支持される。
【0055】満ロール8Aが仮置位置S2 からクロスロ
ール搬送車側へ移載されると、制御コンピュータC1
エリアセンサ44,45からの満ロール無し検出信号に
基づいてモータ38を逆転作動する。この逆転作動によ
り満ロールブラケット30,31が移載位置から収納位
置へ回動上昇する。
【0056】図14に示すように、満ロールブラケット
30,31の回動上昇に伴い、各補助カム52,53,
62,63は、クロスロールストッパ46,47の摺接
ガイド47a又は蹴り出し部材58,66の係止部66
aによって接触規制され、ねじりばね56,64のばね
作用に抗しつつ折り曲げ状態にされる。満ロールブラケ
ット30,31が収納位置に復帰し、各補助カム52,
53,62,63がクロスロールストッパ46,47又
は蹴り出し部材58,66との係合状態が解除される
と、ねじりばね56,64の作用によって図10に示す
初期状態に復帰する。
【0057】本実施例によれば、支持座9,10の両軸
受け凹部9a,10a内にクロスロール8の小径軸8a
を支持すると共に、クロスロールストッパ46,47及
び蹴り出し部材58,66によって排出移動時には満ロ
ール8Aを支持座9,10から蹴り出し排出するように
したので、クロスロール8の軸部を直接駆動するタイプ
の織布巻き取り機構を備えた織機においても、クロスロ
ール8の自動交換が可能となった。
【0058】満ロールブラケット30,31を収納位置
と移載位置とに切り替え配置可能に設けると共に、満ロ
ールブラケット30,31の先端部に仮置位置S2 を設
定したので、ドッフイング以外の時に満ロールブラケッ
ト30,31が織機前方の通路を塞ぐことがなく、作業
の邪魔にならない。
【0059】又、満ロールブラケット30,31の軸2
8,29上に設けた円板カム50,51,60,61及
び補助カム52,53,62,63によって構成される
カム機構により、満ロールブラケット30,31の回動
に伴って、クロスロールストッパ46,47の切り替え
配置及び蹴り出し部材58,66の蹴り出し動作を制御
するようにしたので、モータ38のみでこれらを駆動す
ることができ、構成の簡略化が達成されている。
【0060】尚、本発明は上記実施例に限定されるもの
ではなく、満ロールブラケット30,31を移載位置に
固定する方式として実施してもよい。
【0061】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、織
布巻き取り位置におけるクロスロールの軸を回転可能か
つ着脱可能に支持するクロスロール支持手段と、前記ク
ロスロール支持手段からの前記軸の離脱を規制する規制
位置及び前記軸の離脱を許容する退避位置に切替え配置
可能なクロスロールストッパと、織布巻き取り位置の満
ロールを押し出して満ロールの軸をクロスロール支持手
段から離脱させる満ロール押し出し手段と、前記満ロー
ル押し出し手段によって織布巻き取り位置から押し出さ
れた満ロールを仮置位置に誘導する満ロール誘導手段と
によって、クロスロール交換装置の満ロール排出機構を
構成したので、織布巻き取り位置においてクロスロール
の軸を直接駆動して織布を巻き上げた満ロールを仮置位
置に自動的に排出移動することができるという優れた効
果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例を表すクロスロール交換装
置全体の斜視図である。
【図2】 右サイドフレーム側を内側から見た側断面図
である。
【図3】 左サイドフレーム側を内側から見た側断面図
である。
【図4】 図2に対応する平面図である。
【図5】 図3に対応する平面図である。
【図6】 満ロール排出手段を表す一部破断拡大斜視図
である。
【図7】 右サイドフレーム側の満ロールブラケットが
移載位置へ回動下降した状態を示す側断面図である。
【図8】 左サイドフレーム側の満ロールブラケットが
移載位置へ回動した状態を示す側断面図である。
【図9】 織布巻き取り位置を表す拡大側断面図であ
る。
【図10】 満ロール排出手段の拡大側面図である。
【図11】 満ロールブラケットの移載位置への切り替
え途中における円板カムと補助カムとの位置関係を示す
拡大側面図である。
【図12】 満ロールを蹴り出した状態を示す拡大側面
図である。
【図13】 満ロールブラケットが移載位置にある時の
円板カムと補助カムとの位置関係を示す拡大側面図であ
る。
【図14】 満ロールブラケットの収納途中における円
板カムと補助カムとの位置関係を示す拡大側面図であ
る。
【図15】 満ロールが満ロールブラケット上を転動し
ている状態を示す平面図である。
【図16】 カッターレバーが切断位置にある時の満ロ
ールとカッター機構との位置関係を示す拡大側面図であ
る。
【図17】 クロスロール交換を遂行するための制御ブ
ロック図である。
【符号の説明】 8…クロスロール、8a…小径軸、8A…満ロール、8
B…空ロール、9,10…クロスロール支持手段として
の支持座、9a,10a…織布巻き取り位置S 1 となる
軸受け凹部、28,29…軸、30,31…満ロール誘
導手段としての満ロールブラケット、38…満ロールブ
ラケット駆動用モータ、41,42…仮置位置S2 とな
る支持ローラ対、46,47…クロスロールストッパ、
50,51,60,61…カム機構を構成する円板カ
ム、52,53,62,63…カム機構を構成する補助
カム、58,66…満ロール押し出し手段としての蹴り
出し部材、W…織布、S1 …織布巻き取り位置、S2
仮置位置。 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年3月5日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図6】
【図9】
【図5】
【図7】
【図10】
【図11】
【図12】
【図8】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 織布巻き取り位置の満ロールを仮置位置
    へ排出移動後、織布巻き取り位置に空ロールを供給する
    織機におけるクロスロール交換装置において、 織布巻き取り位置におけるクロスロールの軸を回転可能
    かつ着脱可能に支持するクロスロール支持手段と、 前記クロスロール支持手段からの前記軸の離脱を規制す
    る規制位置及び前記軸の離脱を許容する退避位置に切替
    え配置可能なクロスロールストッパと、 織布巻き取り位置の満ロールを押し出して満ロールの軸
    をクロスロール支持手段から離脱させる満ロール押し出
    し手段と、 前記満ロール押し出し手段によって織布巻き取り位置か
    ら押し出された満ロールを仮置位置に誘導する満ロール
    誘導手段とを備えた織機におけるクロスロール交換装置
    の満ロール排出機構。
  2. 【請求項2】 前記満ロール誘導手段は、織機本体側に
    収納される収納位置と、織布巻き取り位置から押し出さ
    れた満ロールを仮置位置に誘導可能な移載位置とに切り
    替え回動可能な満ロールブラケットであり、移載位置に
    配置された前記満ロールブラケットの先端部に仮置位置
    を設定した請求項1に記載の織機におけるクロスロール
    交換装置の満ロール排出機構。
  3. 【請求項3】 満ロールブラケットの収納位置から移載
    位置への回動に伴って、前記クロスロールストッパを規
    制位置から退避位置への切り替え及び前記満ロール押し
    出し手段の満ロール押し出し動作を制御するカム機構
    を、前記満ロールブラケットの回動軸上に設けた請求項
    2に記載の織機におけるクロスロール交換装置の満ロー
    ル排出機構。
JP17003491A 1991-07-10 1991-07-10 織機におけるクロスロール交換装置の満ロール排出機構 Pending JPH0525747A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0899745A (ja) * 1994-09-30 1996-04-16 Asano Kenkyusho:Kk ロール巻シートの支持装置
CN117735009A (zh) * 2023-12-27 2024-03-22 东莞市福到来家纺用品有限公司 一种纺制品生产用的废料打捆装置及捆绑方法

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