JPH0525740A - 織機におけるクロスロール交換装置 - Google Patents

織機におけるクロスロール交換装置

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JPH0525740A
JPH0525740A JP17003291A JP17003291A JPH0525740A JP H0525740 A JPH0525740 A JP H0525740A JP 17003291 A JP17003291 A JP 17003291A JP 17003291 A JP17003291 A JP 17003291A JP H0525740 A JPH0525740 A JP H0525740A
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JP
Japan
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roll
full
cross
motor
full roll
Prior art date
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Pending
Application number
JP17003291A
Other languages
English (en)
Inventor
Tetsuya Furuta
哲也 古田
Yoshimi Iwano
義美 岩野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Industries Corp
Original Assignee
Toyoda Automatic Loom Works Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】織布巻き取り位置の満ロールを安全かつ確実に
排出移動することができる織機におけるクロスロール交
換装置を提供すること。 【構成】右サイドフレーム1には軸28が回動可能に支
持され、軸28には満ロールブラケット30が一体回動
可能に止着されている。左サイドフレーム側にも同様に
軸及び満ロールブラケットが設けられている。各満ロー
ルブラケット30の基端部はリンク35、駆動レバー3
3、軸32及びウォームホイール37を介してモータ3
8に駆動連結され、このモータ38によって収納位置と
移載位置との間を揺動される。各満ロールブラケット3
0の先端部にはエリアセンサ44が設けられ、満ロール
ブラケット30の揺動中にエリアセンサ44が障害物を
検出すると、モータ38は満ロールブラケット30の揺
動を停止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は織布巻き取り位置の満ロ
ールを仮置位置に排出移動する織機におけるクロスロー
ル交換装置に関する。
【0002】
【従来の技術】特開平1−97241号公報には、巻き
上げ完了したクロスロール(以下、満ロールという)を
織機上の織布巻き取り位置から仮置位置へ押出しレバー
によって転出すると共に、織布巻き取り位置には空クロ
スロール(以下、空ロールという)を供給するクロスロ
ール交換装置が開示されている。この装置では、平行配
置された一対の巻き取り駆動ローラ上を織布巻き取り位
置とすると共に、この織布巻き取り位置に隣接した満ロ
ール排出位置に布受けレバーを設け、これをバネ力で直
立支持している。押出しレバーによって押し出された満
ロールは、布受けレバーを押し倒しつつ倒伏された布受
けレバー上の仮置位置に排出される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のクロスロー
ル交換装置では、布受けレバーが直立待機位置から倒伏
位置へ傾動される。しかし、布受けレバー及び満ロール
の移動範囲内に、これらの移動を邪魔する障害物の有無
を確認する手段を備えていなかった。そのため、近くに
作業者がいるにもかかわらず、満ロールが織機の前方に
転がり出て作業者に危険を及ぼす虞れがあった。
【0004】本発明の目的は、織布巻き取り位置の満ロ
ールを安全かつ確実に排出移動することができる織機に
おけるクロスロール交換装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、織機上に収納待機する収納位置と、織布巻
き取り位置の満ロールを仮置位置に排出移動する経路に
沿った移載位置との間を揺動可能な一対のクロスロール
排出ガイドと、前記両クロスロール排出ガイドの揺動範
囲内における障害物の存在を検出する検出手段と、前記
検出手段が障害物を検出する場合には前記クロスロール
排出ガイドの揺動を停止する駆動手段とを設けることに
より、クロスロール交換装置を構成した。
【0006】
【作用】検出手段が両クロスロール排出ガイドの揺動範
囲内に存在する障害物を検出すると、駆動手段はクロス
ロール排出ガイドの揺動を停止する。これにより、クロ
スロール排出ガイドの収納位置から移載位置への切り替
え配置が阻止されて、織布巻き取り位置の満ロールが排
出移動不能となる。この間にクロスロール排出ガイドの
揺動範囲内から障害物を取り除くことにより、安全で確
実な満ロールの排出移動が実現される。
【0007】
【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例を図1〜
図36に基づいて説明する。図1に示すように織布Wは
左右のサイドフレーム1,2間に架設支持されたブレス
トビーム3、サーフェスローラ4、プレスローラ5及び
クロスガイドバー7を経由してクロスロール8に巻き取
られる。サーフェスローラ4は図示しない織機駆動モー
タに作動連結されており、織布Wはサーフェスローラ4
とプレスローラ5との協働による引取り作用によって引
き取られる。
【0008】図2に示すように右サイドフレーム1内面
には支持座9が取付られており、図3に示すように左サ
イドフレーム2の内面にも同様の支持座10が取り付け
られている。クロスロール8は両支持座9,10間に回
動可能に架設支持されている。支持座9,10には軸受
け凹部9a,10aが形成されており、クロスロール8
の小径軸8aが両軸受け凹部9a,10aに嵌まり込み
支持されている。即ち、軸受け凹部9a,10aは織布
巻き取り位置S1 となる。
【0009】各支持座9,10の上方には支持アーム1
1,12が軸11a,12aによって揺動可能に支持さ
れており、クロスガイドバー7が両支持アーム11,1
2の先端部間に架設支持されている。クロスガイドバー
7はクロスロール8の周面に接しており、プレスローラ
5を経由した織布Wはクロスガイドバー7によって巻き
皺防止作用を受けつつクロスロール8に巻き取られる。
クロスロール8への織布Wの巻き取りによるクロスロー
ル8の増径に伴ってクロスガイドバー7は軸11a,1
2aを中心に徐々に回動上昇する。
【0010】図2に示すように右サイドフレーム1側の
軸11aには扇形状のラチェットホイール13が止着さ
れており、クロスガイドバー7の回動上昇に伴ってラチ
ェットホイール13も一体的に回動する。ラチェットホ
イール13の直下には爪部材14が軸15によって回動
可能に支持されている。爪部材14には板ばね17が止
着されており、板ばね17の先端部はラチェットホイー
ル13の爪先端に常に押接している。この押接作用によ
って爪部材14先端の爪部がラチェットホイール13の
爪列間に係合する。爪部材14とラチェットホイール1
3との噛合作用はクロスガイドバー7の回動上昇方向へ
のラチェットホイール13の回動を許容するが、クロス
ガイドバー7の回動下降方向へのラチェットホイール1
3の回動を阻止する。
【0011】爪部材14の直下にはエアシリンダ18が
配設されている。エアシリンダ18の駆動ロッド18a
は爪部材14の下端部に当接可能であり、駆動ロッド1
8aの突出によってラチェットホイール13と爪部材1
4との噛合状態が解除される。エアシリンダ18は図示
しない電磁バルブV1 を介して圧力エア供給源に接続さ
れている。
【0012】右サイドフレーム1側の支持座9の後ろに
は駆動歯車19が配設されており、その軸19aがサイ
ドフレーム1を貫通して側方へ突出している。駆動歯車
19の直下にはアイドルギヤ6が配設されており、駆動
歯車19とアイドルギヤ6とが噛合している。クロスロ
ール8には歯車8dが刻設されており、クロスロール8
が織布巻き取り位置S1 に装着された状態ではアイドル
ギヤ6と歯車8dとが噛合する。
【0013】図4に示すように軸19aの突出端部には
スプロケットホイール20が相対回転可能に支持されて
いる。図1に示すようにスプロケットホイール20はチ
ェーン20a及びトルクリミッタ86を介してサーフェ
スローラ4に作動連結されている。トルクリミッタ86
は巻き取り張力を一定にするためのものである。
【0014】スプロケットホイール20には駆動クラッ
チ板20bが止着されており、軸19aの端部には被動
クラッチ板21がスライド可能かつ相対回転不能に支持
されている。被動クラッチ板21は押圧ばね22のばね
作用によって駆動クラッチ板20bに押接されており、
この押接作用によって両クラッチ板20b,21が噛合
連結可能である。この噛合作用はスプロケットホイール
20の一方向への回転のみを軸19aに伝達することを
許容する。即ち、織機駆動モータの回転駆動力が両クラ
ッチ板20b,21及び駆動歯車19を介してアイドル
ギヤ6に伝達し、この伝達作用によってクロスロール8
が織布巻き取り方向へ回転する。
【0015】図2に示すように右サイドフレーム1の内
側には小径歯車23がアイドルギヤ6に噛合するように
配設されており、その軸23aが右サイドフレーム1を
貫通して側方へ突出している。図4に示すように軸23
aの突出端部には大径歯車24が相対回転可能に支持さ
れている。小径歯車23の直上にはトルクモータ型の空
ロール巻き取りモータ25が設置されており、その駆動
歯車25aが大径歯車24に噛合している。
【0016】大径歯車24には駆動クラッチ板24aが
止着されており、軸23aの端部には被動クラッチ板2
6がスライド可能かつ相対回転不能に支持されている。
被動クラッチ板26は押圧ばね27のばね作用によって
駆動クラッチ板24aに押接しており、この押接作用に
よって両クラッチ板24a,26が噛合連結可能であ
る。この噛合作用は大径歯車24の一方向への回転のみ
を軸23aに伝達することを許容する。即ち、空ロール
巻き取りモータ25の駆動力が両クラッチ板24a,2
6を介してアイドルギヤ6へ伝達される。
【0017】図2及び図3に示すように支持座9,10
の前側下方にてサイドフレーム1,2には軸28,29
が回動可能に支持されており、軸28,29には満ロー
ルブラケット30,31が止着されている。サイドフレ
ーム1,2の最下部間には軸32が回動可能に架設支持
されており、軸32の両端部には駆動レバー33,34
が止着されている。満ロールブラケット30,31はリ
ンク35,36を介して駆動レバー33,34に作動連
結されている。
【0018】右サイドフレーム1側の軸32にはウォー
ムホイール37が止着されており、その近傍にはモータ
38が配設されている。その駆動ウォーム38aはウォ
ームホイール37に噛合しており、モータ38の作動に
よって満ロールブラケット30,31が軸28,29を
中心に回動する。
【0019】図2に示すようにウォームホイール37の
回動軌跡上には一対のリミットスイッチLs1,Ls2
配設されており、ウォームホイール37の回動位置に応
じてONーOFFする。モータ38はこのONーOFF
によって作動制御を受け、満ロールブラケット30,3
1の回動位置が図2及び図3に示す収納位置と図10及
び図11に示す移載位置との間に規制される。
【0020】満ロールブラケット30,31には支え脚
39,40が垂下支持されている。支え脚39,40は
満ロールブラケット30,31が図10及び図11に示
す移載位置にある時に接地する。
【0021】図4及び図5に示すように満ロールブラケ
ット30,31は第1ブラケット片30a,31aと第
2ブラケット片30b,31bとを繋いで構成されてい
る。クロスロール8の大径軸8bの両端部には環状溝8
cが設けられている。織布巻き取り位置S1 上のクロス
ロール8はこの織布巻き取り位置S1 から図10及び図
11の移載位置にある満ロールブラケット30,31へ
転動移行可能であり、織布巻き取り位置S1 を離れたク
ロスロール8の環状溝8cがまず第1ブラケット片30
a,31aへ乗り掛かる。クロスロール8が環状溝8c
を介して第1ブラケット片30a,31a上を転動後、
クロスロール8の小径軸8aが第2ブラケット片30
b,31b上に乗り掛かる。
【0022】第2ブラケット片30b,31bの先端側
には仮置凹部30c,31cが形成されており、仮置凹
部30c,31cの前後には支持ローラ対41,42が
取付られている。第2ブラケット片30b,31b上を
転動するクロスロール8の小径軸8aは仮置凹部30
c,31cに嵌まり込み、支持ローラ対41,42によ
って回転可能に支持される。即ち、仮置凹部30c,3
1cは仮置位置S2 となる。
【0023】図2及び図6に示すように右サイドフレー
ム1側の第2ブラケット片30bの外側面にはトルクモ
ータ型の満ロール巻き取りモータ43が取付られてお
り、その駆動ローラ43aが第2ブラケット片30b,
31bの内側面側に配設されている。クロスロール8が
仮置凹部30c,31cに仮り置かれた状態では歯車8
dが駆動ローラ43aの周面に接する。駆動ローラ43
aの周面にはゴム43a 1 が張り付けられており、駆動
ローラ43aの回転駆動力はゴム43a1 と歯車8dと
の摩擦接触を介して仮置位置S2 上のクロスロール8に
伝達する。
【0024】一方の満ロールブラケット30の先端には
投光器44が止着されており、他方の満ロールブラケッ
ト31の先端には受光器45が止着されている。投受光
器44,45(以下、エリアセンサという)は両満ロー
ルブラケット30,31間における障害物の有無を検出
する。
【0025】図2及び図3に示すように軸28,29の
直上にはクロスロールストッパ46,47が支軸48,
49によって回動可能に支持されている。クロスロール
ストッパ46,47は織布巻き取り位置S1 にあるクロ
スロール8の小径軸8aに常には当接しており、この当
接作用によって織布巻き取り位置S1 からのクロスロー
ル離脱が阻止される。
【0026】図8及び図9に示すように軸28には一対
の円板カム50,51が並列止着しており、各円板カム
50,51には補助カム52,53が軸ピン54,55
を介して回動可能に支持されている。補助カム52,5
3はねじりばね56によって軸ピン54,55を中心に
して回動付勢されている。この回動付勢作用によって補
助カム52,53の基端部が軸28に常には係止されて
いる。
【0027】支持座9の直下には蹴り出し部材58が軸
ピン59によって回動可能に支持されている。蹴り出し
部材58の回動軌跡は織布巻き取り位置S1上のクロス
ロール8の環状溝8cと交差するように設定してある。
【0028】円板カム50,51、補助カム52,5
3、ねじりばね56及び蹴り出し部材58と同様の円板
カム60,61、補助カム62,63、ねじりばね64
及び蹴り出し部材66が左サイドフレーム2側にも配設
されている。
【0029】クロスロールストッパ46,47は復帰ば
ね67,68のばね作用によって常には円板カム50,
60の周面に当接しており、蹴り出し部材58,66は
その自重モーメントによって常には円板カム51,61
の周面に当接している。又、軸28,29を中心とした
補助カム52,62の回動軌跡はクロスロールストッパ
46,47と交差するように設定してあり、軸28,2
9を中心とした補助カム53,63の回動軌跡は蹴り出
し部材58,66と交差するように設定してある。
【0030】図2及び図3に示すように、軸32の後方
には軸69が並設されており、その左端部には扇形状の
ウォームホイール70が止着されている。ウォームホイ
ール70の直上にはモータ71が配設されており、その
駆動ウォーム71aがウォームホイール70に噛合され
ている。
【0031】軸69の両端部にはカッターレバー72,
73が止着されており、カッターレバー72,73の先
端部間にはアングル状の支持バー74が架設支持されて
いると共に、布挿入バー97が架設支持されている。布
挿入バー97は押圧ばね97a,97bを介してカッタ
ーレバー72,73に支持されており、布挿入バー97
の先鋭端がカッターレバー72,73の上縁から上方に
突出している。
【0032】図2及び図4に示すように支持バー74の
右端部にはステッピングモータ型のカッター駆動モータ
75が取付られており、支持バー74の左端部のガイド
ローラ76とカッター駆動モータ75の駆動ローラ75
aとの間には駆動ワイヤ77が張設されている。支持バ
ー74の前面にはガイドレール78が配設されており、
ガイドレール78にはカッターブラケット79がスライ
ド可能に支持されている。カッターブラケット79には
駆動ワイヤ77が連結されており、カッター駆動モータ
75の作動によってカッターブラケット79がガイドレ
ール78上を左右動する。カッターブラケット79には
円板カッター80が止着されている。
【0033】支持バー74の上面にはパイプ形状の巻き
付けノズル81が支持バー74の長さ全体に渡って配設
されている。巻き付けノズル81の噴射口81aは周面
上に等間隔に多数設けられており、その噴射方向が円板
カッター80の移動領域と反対側を指向するように設定
してある。巻き付けノズル81は図示しない電磁バルブ
2 を介して圧力エア供給タンクに接続されている。
【0034】図3に示すようにウォームホイール70の
回動軌跡面上には一対のリミットスイッチLs3,Ls4
が配設されており、ウォームホイール70の回動位置に
応じてONーOFFされる。モータ71はリミットスイ
ッチLs3,Ls4 のONーOFFによって作動制御を受
け、この作動制御によってカッターレバー72,73の
回動位置が図2及び図3に示す待機位置と図18に示す
切断位置との間に規制される。
【0035】軸28,29には支持アーム82,83が
相対回動可能に支持されている。支持アーム82,83
はロッド84,85を介して軸69に作動連結されてお
り、カッターレバー72,73が図2及び図3に示す待
機位置にある状態では支持アーム82,83は略垂直状
態となる。支持アーム82,83の上端部間には空ロー
ル8Bが架設載置されている。
【0036】図2及び図3の状態からカッターレバー7
2,73が回動上昇すると支持アーム82,83が後方
へ傾動し、空ロール8Bが図示しないガイドに沿って落
下する。
【0037】支持アーム82,83の中間部には補助ガ
イド87,88が止着されており、補助ガイド87,8
8には押し込み部材89,90が止着されている。支持
座9,10上には補助ガイド板91,92が補助ガイド
87,88と対向して配設されている。補助ガイド8
7,88はカッターレバー72,73の上動に連動して
補助ガイド板91,92側へ接近し、支持アーム82,
83の上端から落下する空ロール8Bの小径軸8aが補
助ガイド87,88と補助ガイド板91,92との間を
案内される。
【0038】図8に示すように右サイドフレーム1側の
支持座9には近接スイッチ93が取付けられている。近
接スイッチ93は織布巻き取り位置S1 上のクロスロー
ル8の歯車8dを検出し、歯車8dの回転速度に応じた
周波数のパルス信号を出力する。
【0039】図7に示すように満ロールブラケット30
の先端部にも近接スイッチ94が取付られており、仮置
位置S2 上のクロスロール8の歯車8dを検出する。近
接スイッチ93,94から出力される信号は図28に示
すように制御コンピュータC1 に出力される。制御コン
ピュータC1 は近接スイッチ93,94からの信号に応
答して空ロール巻き取りモータ25及び満ロール巻き取
りモータ43の作動を制御する。
【0040】制御コンピュータC1 は近接スイッチ9
3,94以外にもエリアセンサ44,45、リミットス
イッチLs1 〜Ls4 及び織機制御コンピュータC0
らの信号に基づいてモータ25,38,43,71及び
電磁バルブV1,2 の作動を制御する。
【0041】図29〜図36はクロスロール自動交換プ
ログラムを表すフローチャートであり、制御コンピュー
タC1 はこのクロスロール自動交換プログラムに基づい
てクロスロール交換を制御する。
【0042】通常の製織時には空ロール巻き取りモータ
25は不作動状態にあり、空ロール巻き取りモータ25
に作動連結されている駆動クラッチ板24aは回転しな
い。織機駆動モータ側に作動連結されている駆動クラッ
チ板20bは回転しており、織布巻き取り位置S1 上の
クロスロール8は織機駆動モータの作動によって回動す
る。即ち、駆動クラッチ板24aと被動クラッチ板26
との間では相対回動が生じており、織機駆動モータの回
転駆動力が空ロール巻き取りモータ25に波及すること
はない。
【0043】織機制御コンピュータC0 は機台回転角度
検出用のロータリエンコーダ95から出力される機台位
置回転毎の原点信号をカウントし、このカウント数が所
定数に達するとクロスロール交換信号を制御コンピュー
タC1 に出力する。
【0044】制御コンピュータC1 はクロスロール交換
信号の入力に応答してエリアセンサ44,45を作動す
る。図2及び図3の織布巻き取り位置S1 にある満ロー
ルブラケット30,31間に障害物が存在しない場合に
は満ロール巻き取りモータ43が逆転作動するととも
に、モータ38が正転作動する。モータ38の正転作動
により満ロールブラケット30,31が図2及び図3の
収納位置から回動下降する。障害物が存在する場合には
満ロール巻き取りモータ43及びモータ38は作動せず
警報装置96が作動する。障害物が無くなると満ロール
巻き取りモータ43及びモータ38が作動開始し、警報
装置96が作動停止する。
【0045】満ロールブラケット30,31の回動下降
途中において障害物有りが検出されると、モータ38の
作動が停止すると共に警報装置96が作動し、満ロール
ブラケット30,31の回動下降が停止する。障害物が
無くなれば再びモータ38が正転作動を開始すると共
に、警報装置96が作動停止し、満ロールブラケット3
0,31が回動下降する。
【0046】満ロールブラット30,31の回動下降と
ともに円板カム50,51,60,61も図12の初期
位置から一体的に回動し、補助カム52,62がクロス
ロールストッパ46,47に係合する。この係合作用に
よりクロスロールストッパ46,47が復帰ばね67,
68に抗して回動し、図13に示すように満ロール8A
の小径軸8aがクロスロールストッパ46,47の排出
阻止作用から解放される。
【0047】続いて補助カム53,63が蹴り出し部材
58,66に係合し、蹴り出し部材58,66が回動す
る。蹴り出し部材58,66は満ロール8Aの環状溝8
cに当接し、満ロール8Aが織布巻き取り位置S1 から
満ロールブラケット30,31側へ押し出される。
【0048】図15に示すように満ロール8Aが織布巻
き取り位置S1 から排出された状態では補助カム52,
53,62,63がねじりばね56,64のばね作用に
抗して回動し、クロスロールストッパ46,47が復帰
ばね67,68のばね作用によって排出阻止位置に回動
復帰すると共に、蹴り出し部材58,66が自重モーメ
ントによって初期位置に回動復帰する。
【0049】満ロールブラケット30,31は満ロール
8Aが織布巻き取り位置S1 から押し出される前に移載
位置まで下降しており、満ロール8Aは支持座9,10
から第1ブラケット片30a,31aへ転動移行する。
図14に示すように満ロール8Aは環状溝8cを介して
第1ブラケット片30a,31a上を転動して行く。
【0050】満ロール8Aが第1ブラケット片30a,
31aの終端付近まで転動すると、以後の転動が第2ブ
ラケット片30b,31bによって案内される。第2ブ
ラケット片30b,31b上の転動は、小径軸8aを介
して案内される。第2ブラケット片30b,31b上を
転動した小径軸8aは仮置凹部30c,31cに嵌まり
込み、支持ローラ対41,42によって支持される。
【0051】小径軸8aが仮置凹部30c,31cに嵌
まり込む際には満ロール巻き取りモータ43が逆転作動
しており、駆動ローラ43aは満ロール8Aの転動回転
方向とは逆方向へ回転している。従って、満ロール8A
の歯車8dは回転する駆動ローラ43aのゴム43a1
周面にスムーズに接触し、満ロール巻き取りモータ43
への衝撃が緩和される。
【0052】織布巻き取り位置S1 から仮置位置S2
向けて転動する満ロール8Aの転動上に作業者が入り込
む可能性があるが、この作業者の存在はエリアセンサ4
4,45によって検出される。エリアセンサ44,45
は満ロールブラケット30,31が収納位置から移載位
置へ回動下降する間も作動しており、作業者がエリアセ
ンサ44,45の検出可能領域から退避していない限り
満ロールブラケット30,31が移載位置まで回動下降
することはない。従って、作業者がエリアセンサ44,
45の検出可能領域から退避していない限り満ロール8
Aが織布巻き取り位置S1 から仮置位置S2 へ転動する
ことはなく、作業者の安全が確保される。満ロールブラ
ケット30,31が移載位置に下降配置されると、エリ
アセンサ44,45の作動が停止する。
【0053】満ロール8Aが仮置位置S2 に達すると、
近接スイッチ94が歯車8dを検出し、満ロール8Aの
回転速度に応じたパルス信号を出力する。万一、満ロー
ル8Aが仮置位置S2 に達しないような事態が生じた場
合には制御コンピュータC1 は製織停止信号を織機制御
コンピュータC0 に出力すると共に、満ロール巻き取り
モータ43の作動を停止し、警報装置96を作動する。
【0054】制御コンピュータC1 は近接スイッチ94
からのパルス信号入力があった場合には満ロール巻き取
りモータ43の逆転作動を停止すると共に、近接スイッ
チ93を作動し、さらに空ロール巻き取りモータ25を
作動する。
【0055】空ロール巻き取りモータ25の作動による
アイドルギヤ6の回転速度は織機駆動モータの作動によ
るアイドルギヤ6の回転速度を上回るように設定してあ
る。従って、アイドルギヤ6は空ロール巻き取りモータ
25の作動によって回転し、クラッチ板20b,21間
の作動連結は実質的に解除される。即ち、クラッチ板2
0b,21間では相対回動が生じる。
【0056】空ロール巻き取りモータ25の作動後、モ
ータ71が正転作動し、図16に示すようにカッターレ
バー72,73が待機位置から回動上昇すると共に、支
持アーム82,83が後方へ傾動する。支持アーム8
2,83の傾動により空ロール8Bが支持アーム82,
83の支持作用から解放され、待機位置から織布巻き取
り位置に向けて落下する。空ロール8Bの落下は図示し
ないガイド経路、及び補助ガイド87,88と補助ガイ
ド板91,92との間のガイド経路によって織布巻き取
り位置S1 へ案内される。
【0057】図17に示すように空ロール8Bの小径軸
8aはクロスロールストッパ46,47上に当接する。
復帰ばね67,68のばね力は空ロール8Bを支え得る
強さに設定してあり、空ロール8Bは織布巻き取り位置
1 の直前のクロスロールストッパ46,47上に一旦
停止支持される。
【0058】クロスロールストッパ46,47上への空
ロール8Bの落下停止はカッターレバー72,73の回
動上昇中に行われ、カッターレバー72,73が切断位
置直前に達すると押し込み部材89,90が空ロール8
Bの小径軸8aに当接する。この状態からカッターレバ
ー72,73が切断位置まで回動上昇し、空ロール8B
の小径軸8aが押し込み部材89,90によって軸受け
凹部9a,10a側へ押し付けられる。この押し付け作
用は復帰ばね67,68のばね力を上回り、図18に示
すように小径軸8aはクロスロールストッパ46,47
を押し下げて軸受け凹部9a,10aへ嵌入する。即
ち、このような装着動作によって空ロール8Bが織布巻
き取り位置S1 に装着される。
【0059】空ロール8Bが織布巻き取り位置S1 に押
し込み配置されると、歯車8dがアイドルギヤ6に噛合
する。アイドルギヤ6は空ロール巻き取りモータ25の
作動によって回転しており、歯車8d,6同士の噛合は
円滑に行われる。
【0060】カッターレバー73が切断位置に回動配置
されるとリミットスイッチLs4 がONし、モータ71
の作動が停止する。カッターレバー73が切断位置に回
動配置された状態では布挿入バー97の先鋭端が押圧ば
ね97a,97bのばね作用によって織布Wを介して空
ロール8Bの周面に押接される。
【0061】空ロール8Bが織布巻き取り位置S1 に装
着されると、空ロール巻き取りモータ25によって織布
巻き取り方向へ回転し、近接スイッチ93が空ロール8
Bの回転速度に応じたパルス信号を出力する。制御コン
ピュータC1 はこのパルス信号に応答して満ロール巻き
取りモータ43を正転作動する。
【0062】図19に示すようにクロスロール8の周面
には布把持溝8eが軸方向に沿って形成されており、空
ロール8Bの回転に伴って布把持溝8eが布挿入バー9
7と出会い、布挿入バー97が布把持溝8e内へ嵌まり
込む。この嵌まり込み作用によって空ロール8Bの回転
が阻止されると共に、織布Wが布把持溝8e内へ挿し込
まれる。この回転停止によってトルクモータ型の空ロー
ル巻き取りモータ25は回転駆動しなくなり、織機駆動
モータ側の回転駆動力はサーフェスローラ4と駆動歯車
19との間のトルクリミッタ86で吸収される。
【0063】満ロール巻き取りモータ43の正転作動に
よる満ロール8Aの回転速度に応じたパルス信号が近接
スイッチ94から出力される。このパルス周波数f1
設定数F1 以下となると、カッター駆動モータ75が正
転作動し、円板カッター80が右サイドフレーム1側か
ら左サイドフレーム2側へ向けて走行を開始する。これ
と同時に電磁バルブV1 が励磁され、図20に示すよう
に巻き付けノズル81が噴射開始する。
【0064】設定数F1 は空ロール8Bと満ロール8A
との間の織布Wの張力を把握するための目安であり、こ
の値は織布Wを切断するのに適した布張力になった時の
トルクモータ型の満ロール巻き取りモータ43の回転数
に対応したパルス周波数である。織布Wの張力が高くな
ると満ロール巻き取りモータ43の回転速度が低下して
行く。従って、パルス周波数f1 が設定数F1 以下とな
った時には織布Wの張力が円板カッター80によって切
断するのに適した張力となっており、円板カッター80
は適切な張力状態にある織布Wを円滑に切断して行く。
【0065】ステッピングモータ型のカッター駆動モー
タ75に対する駆動パルス数m+ が設定数Mに達する
と、カッター駆動モータ75の作動が停止する。設定数
Mは円板カッター80が織布Wを切断完了し得る距離を
移動するように設定されている。
【0066】満ロール巻き取りモータ43の正転作動開
始後、近接スイッチ94が出力する検出パルス数nが設
定数Nに達すると満ロール巻き取りモータ43及び近接
スイッチ94の作動が停止する。円板カッター80によ
って切断された織布Wの満ロール8A側の織布切断端部
1 は満ロール8Aの周面から垂れ下がるが、検出パル
ス数nが設定数Nに達するまで満ロール8Aを回し続け
ることによって織布切断端部W1 は満ロール8Aの周面
に巻き取られ、織布切断端部W1 の垂れ下がり状態が無
くなる。満ロール8Aはこの状態でクロスロール搬送車
98の到着を待つことになる。
【0067】円板カッター80が織布Wを往動切断後、
カッター駆動モータ75が逆転作動し、円板カッター8
0が左サイドフレーム2側から右サイドフレーム1側へ
向けて復動する。カッター駆動モータ75に対する駆動
パルス数m- が設定数Mに達すると、カッター駆動モー
タ75の作動が停止し、円板カッター80が待機位置に
復帰する。
【0068】図20及び図21に示すように空ロール8
B側の織布切断端部W2 は巻き付けノズル81の噴射に
よって空ロール8Bの周面に巻き掛けられる。クロスロ
ールの大径軸8bの周面は粗面に形成されており、織布
切断端部W2 は大径軸8bの粗い周面に付着する。
【0069】織布切断端部W2 が空ロール8Bに巻き掛
けられた後、電磁バルブV2 が励磁され、エアシリンダ
18の駆動ロッド18aが突出する。図22に示すよう
にエアシリンダ18の伸長動作によって爪部材14とラ
チェットホイール13との噛合状態が解除される。この
噛合解除状態では板ばね17がラチェットホイール13
の爪先端に強く押接され、この板ばね17の押接作用に
よってクロスガイドバー7は噛合解除前の位置に保持さ
れる。
【0070】電磁バルブV2 の励磁後、モータ71が逆
転作動し、カッターレバー72,73が回動下降する。
図23及び図24に示すようにカッターレバー72,7
3の回動下降により布挿入バー97が布把持溝8eから
離脱し、織布巻き取り位置S 1 上の空ロール8Bが空ロ
ール巻き取りモータ25の作動によって織布巻き取り方
向へ回転する。織布切断端部W2 は布把持溝8e内に差
込把持されていると共に、大径軸8bの粗い周面に巻き
付いており、空ロール8Bの回転によって織布切断端部
2 が空ロール8Bに巻き取られていく。この巻き取り
張力によってクロスガイドバー7が板ばね17のばね作
用に抗して回動下降する。板ばね17のばね作用はクロ
スガイドバー7の急激な下降を阻止しており、織布切断
端部W2 は適度な張力が付与される。
【0071】空ロール巻き取りモータ25の作動による
空ロール8Bの回転に伴って近接スイッチ93が空ロー
ル8Bの回転速度に応じたパルス信号を出力する。この
パルス信号の周波数f2 が設定数F2 以下になると、空
ロール巻き取りモータ25の作動が停止する。パルス周
波数f2 が設定数F2 になった時にはクロスガイドバー
7が空ロール8Bの周面に接した時であり、これ以後の
織布巻き取り張力はトルクリミッタ86で設定される張
力程度まで上昇する。このような張力上昇によって空ロ
ール8Bの回転トルクが増加し、空ロール巻き取りモー
タ25は回転しなくなり、空ロール8Bは織機駆動モー
タ側の回転駆動力によって回転される。
【0072】以上で満ロール8Aと空ロール8Bとの交
換は実質的に完了する。空ロール巻き取りモータ25の
作動停止後、電磁バルブV1,2が消磁され、巻き付け
ノズル81の噴射が停止すると共に、エアシリンダ18
の駆動ロッド18aが動作する。エアシリンダ18の短
縮動作によって爪部材14が板ばね17のばね作用によ
って再びラチェットホイール13に噛合する。
【0073】電磁バルブV1,2 の消磁後、制御コンピ
ュータC1 は搬送車呼出し信号を織機制御コンピュータ
0 に出力すると共に、エリアセンサ44,45を作動
する。エリアセンサ44,45の作動により仮置位置S
2 上の満ロール8Aの存在が把握される。モータ38は
仮置位置S2 上に満ロール8Aが存在する間は作動され
ず、満ロールブラケット30,31が移載位置から収納
位置へ回動上昇することはない。
【0074】図25に示すようにクロスロール搬送車9
8は織機制御コンピュータC0 からの搬送車呼出し信号
に応答して呼出され、織機の前方のクロスロール移載作
業位置に到着する。クロスロール移載作業位置に停止し
たクロスロール搬送車98は移載アーム98a及び移載
ハンド98bの連係によって仮置位置S2 上の満ロール
8Aを搬送車へ移載する。図26に示すように移載ハン
ド98bは満ロール8Aの環状溝8cに係合する。即
ち、環状溝8cは移載用の溝であり、織布巻き取り位置
1 から仮置位置S2 への満ロール8Aの排出転動はこ
の移載用溝8cを利用している。
【0075】図27に示すように満ロール8Aが仮置位
置S2 からクロスロール搬送車98側へ移載されると、
制御コンピュータC1 はエリアセンサ44,45からの
満ロール無し検出信号に基づいてモータ38を逆転作動
する。この逆転作動により満ロールブラケット30,3
1が移載位置から収納位置へ回動上昇する。満ロールブ
ラケット30,31が収納位置に復帰すると、リミット
スイッチLs1 がONし、モータ38の作動が停止する
と共に、エリアセンサ44,45も作動停止する。
【0076】本実施例によれば、収納位置にある満ロー
ルブラケット30,31の回動下降途中においてエリア
センサ44,45によって障害物が検出されると、満ロ
ールブラケット30,31の回動下降を停止するように
したので、満ロールブラケット30,31の回動範囲内
において作業者が作業をしているような場合に、満ロー
ル8Aが織布巻き取り位置S1 から排出されるというこ
とがない。従って、従来のように作業者に危険が及ぶ虞
れがなく、極めて安全性に優れている。
【0077】尚、本発明は上記実施例に限定されるもの
ではなく、次の態様にて実施してもよい。即ち、 (1)透過式のエリアセンサ44,45に代えて反射式
センサを用いること。 (2)満ロールブラケット30,31の先端部のみなら
ず中央部分にもエリアセンサを複数対設けること。これ
により、検出範囲の拡大が図られる。 (3)満ロールブラケット30,31の回動昇降駆動源
としてエアシリンダを用いること。
【0078】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、織
機上に収納待機する収納位置と、織布巻き取り位置の満
ロールを仮置位置に排出移動する経路に沿った移載位置
との間を揺動可能な一対のクロスロール排出ガイドと、
前記両クロスロール排出ガイドの揺動範囲内における障
害物の存在を検出する検出手段と、前記検出手段が障害
物を検出する場合には前記クロスロール排出ガイドの揺
動を停止する駆動手段とによってクロスロール交換装置
を構成したので、織布巻き取り位置の満ロールを安全か
つ確実に排出移動することができるという優れた効果を
奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例を表すクロスロール交換装
置全体の斜視図である。
【図2】 右サイドフレーム側を内側から見た側断面図
である。
【図3】 左サイドフレーム側を内側から見た側断面図
である。
【図4】 図2に対応する平面図である。
【図5】 図3に対応する平面図である。
【図6】 仮置位置を表す一部破断拡大平面図である。
【図7】 仮置位置を表す拡大側断面図である。
【図8】 織布巻き取り位置を表す拡大側断面図であ
る。
【図9】 満ロール排出手段を表す一部破断拡大斜視図
である。
【図10】 右サイドフレーム側の満ロールブラケット
が移載位置へ回動下降した状態を示す側断面図である。
【図11】 左サイドフレーム側の満ロールブラケット
が移載位置へ回動した状態を示す側断面図である。
【図12】 満ロール排出手段の拡大側面図である。
【図13】 満ロールを蹴り出した状態を示す拡大側面
図である。
【図14】 満ロールが満ロールブラケット上を転動し
ている状態を示す平面図である。
【図15】 満ロールブラケットが移載位置にある時の
円板カムと補助カムとの位置関係を示す拡大側面図であ
る。
【図16】 空ロールが落下寸前の状態を示す側断面図
である。
【図17】 空ロールが織布巻き取り位置の直前で停止
した状態を示す側面図である。
【図18】 空ロールが織布巻き取り位置ヘ押し込み装
着された状態を示す側面図である。
【図19】 カッターレバーが切断位置にある時の満ロ
ールとカッター機構との位置関係を示す拡大側面図であ
る。
【図20】 織布切断が完了した状態を示す平面図であ
る。
【図21】 織布切断端部が空ロールに巻き掛けられた
状態を示す拡大側断面図である。
【図22】 ラチェットホイールと爪部材との係合が解
除された状態を示す拡大側面図である。
【図23】 クロスガイドバーが空ロールに当接した状
態を示す拡大側断面図である。
【図24】 カッターレバーが待機位置へ回動復帰した
状態を示す側断面図である。
【図25】 クロスロール搬送車が織機の手前に到着し
た状態を示す側断面図である。
【図26】 移載ハンドが満ロールの移載用溝に係合し
た状態を示す平面図である。
【図27】 満ロールがクロスロール搬送車側へ移載さ
れた状態を示す側断面図である。
【図28】 クロスロール交換を遂行するための制御ブ
ロック図である。
【図29】 クロスロール交換制御プログラムを表すフ
ローチャートである。
【図30】 クロスロール交換制御プログラムを表すフ
ローチャートである。
【図31】 クロスロール交換制御プログラムを表すフ
ローチャートである。
【図32】 クロスロール交換制御プログラムを表すフ
ローチャートである。
【図33】 クロスロール交換制御プログラムを表すフ
ローチャートである。
【図34】 クロスロール交換制御プログラムを表すフ
ローチャートである。
【図35】 クロスロール交換制御プログラムを表すフ
ローチャートである。
【図36】 クロスロール交換制御プログラムを表すフ
ローチャートである。
【符号の説明】
8A 満ロール、9a,10a 織布巻き取り位置S1
となる軸受け凹部、30,31 クロスロール排出ガイ
ドとしての満ロールブラケット、33,34駆動手段を
構成する駆動レバー、35,36 駆動手段を構成する
リンク、37駆動手段を構成するウォームホイール 3
8 駆動手段を構成する満ロールブラケット駆動用モー
タ、41,42 仮置位置S2 となる支持ローラ対、4
4,45 検出手段としてのエリアセンサ、S1 織布
巻き取り位置、S2 仮置位置。
【手続補正書】
【提出日】平成4年3月5日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 織機におけるクロスロール交換装置
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は織布巻き取り位置の満ロ
ールを仮置位置に排出移動する織機におけるクロスロー
ル交換装置に関する。
【0002】
【従来の技術】特開平1−97241号公報には、巻き
上げ完了したクロスロール(以下、満ロールという)を
織機上の織布巻き取り位置から仮置位置へ押出しレバー
によって転出すると共に、織布巻き取り位置には空クロ
スロール(以下、空ロールという)を供給するクロスロ
ール交換装置が開示されている。この装置では、平行配
置された一対の巻き取り駆動ローラ上を織布巻き取り位
置とすると共に、この織布巻き取り位置に隣接した満ロ
ール排出位置に布受けレバーを設け、これをバネ力で直
立支持している。押出しレバーによって押し出された満
ロールは、布受けレバーを押し倒しつつ倒伏された布受
けレバー上の仮置位置に排出される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のクロスロー
ル交換装置では、布受けレバーが直立待機位置から倒伏
位置へ傾動される。しかし、布受けレバー及び満ロール
の移動範囲内に、これらの移動を邪魔する障害物の有無
を確認する手段を備えていなかった。そのため、近くに
作業者がいるにもかかわらず、満ロールが織機の前方に
転がり出て作業者に危険を及ぼす虞れがあった。
【0004】本発明の目的は、織布巻き取り位置の満ロ
ールを安全かつ確実に排出移動することができる織機に
おけるクロスロール交換装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、織機上に収納待機する収納位置と、織布巻
き取り位置の満ロールを仮置位置に排出移動する経路に
沿った移載位置との間を揺動可能な一対のクロスロール
排出ガイドと、前記両クロスロール排出ガイドの揺動範
囲内における障害物の存在を検出する検出手段と、前記
検出手段が障害物を検出する場合には前記クロスロール
排出ガイドの揺動を停止する駆動手段とを設けることに
より、クロスロール交換装置を構成した。
【0006】
【作用】検出手段が両クロスロール排出ガイドの揺動範
囲内に存在する障害物を検出すると、駆動手段はクロス
ロール排出ガイドの揺動を停止する。これにより、クロ
スロール排出ガイドの収納位置から移載位置への切り替
え配置が阻止されて、織布巻き取り位置の満ロールが排
出移動不能となる。この間にクロスロール排出ガイドの
揺動範囲内から障害物を取り除くことにより、安全で確
実な満ロールの排出移動が実現される。
【0007】
【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例を図1〜
図9に基づいて説明する。まず、クロスロール交換装置
の全体構成及び作用を説明する。
【0008】図1に示すように織布Wは左右のサイドフ
レーム1,2間に架設支持されたブレストビーム3、サ
ーフェスローラ4、プレスローラ5及びクロスガイドバ
ー7を経由してクロスロール8に巻き取られる。
【0009】図2及び図3に示すようにクロスロール8
は小径軸8aを介して左右両サイドフレーム1,2内面
上の両支持座9,10上の軸受け凹部9a,10a間に
回動可能に架設支持されている。即ち、軸受凹部9a,
10aは織布巻き取り位置S 1 となり、支持アーム1
1,12間のクロスガイドバー7が織布巻き取り位置S
1 上のクロスロール8の増径に伴って軸11a,12a
を中心に徐々に回動上昇する。
【0010】図2に示すように軸11a上の扇形状のラ
チェットホイール13もクロスガイドバー7と一体的に
回動し、軸15に支持された爪部材14とラチェットホ
イール13との板ばね17の押接作用による噛合作用が
クロスロール8のない場合にもクロスガイドバー7を回
動上昇位置に保持する。ラチェットホイール13と爪部
材14との噛合状態はエアシリンダ18の駆動ロッド1
8aの突出によって解除される。
【0011】クロスロール8には歯車8dが刻設されて
おり、クロスロール8が織布巻き取り位置S1 に装着さ
れた状態ではアイドルギヤ6と歯車8dとが噛合する。
アイドルギヤ6は駆動歯車19及びその軸19aを介し
て軸19a上のスプロケットホイール20に連結されて
いる。織機駆動モータの回転駆動力は、サーフェスロー
ラ4、トルクリミッタ86、チェーン20a、押圧ばね
22により接合された駆動クラッチ板20bと被動クラ
ッチ板21との噛合連結部、及び駆動歯車19を介して
アイドルギヤ6に伝達し、この伝達作用によってクロス
ロール8が織布巻き取り方向へ回転する。
【0012】図2及び図4に示すように右サイドフレー
ム1の内側には小径歯車23がアイドルギヤ6に噛合す
るように配設されている。小径歯車23の直上にはトル
クモータ型の空ロール巻き取りモータ25が設置されて
おり、その駆動歯車25aに噛合する大径歯車24には
駆動クラッチ板24aが止着されている。駆動クラッチ
板24aには被動クラッチ板26が押圧ばね27のばね
作用によって押接しており、空ロール巻き取りモータ2
5の駆動力が両クラッチ板24a,26を介してアイド
ルギヤ6へ伝達される。
【0013】通常の製織時には空ロール巻き取りモータ
25は不作動状態にあり、空ロール巻き取りモータ25
に作動連結されている駆動クラッチ板24aは回転しな
い。織機駆動モータ側に作動連結されている駆動クラッ
チ板20bは回転しており、織布巻き取り位置S1 上の
クロスロール8は織機駆動モータの作動によって回動す
る。
【0014】図2及び図3に示すようにサイドフレーム
1,2間の軸28,29には満ロールブラケット30,
31が止着されている。図9に示すように織機制御コン
ピュータC0 は機台回転角度検出用のロータリエンコー
ダ95から出力される機台1回転毎の原点信号をカウン
トし、このカウント数が所定数に達するとクロスロール
交換信号を制御コンピュータC1 に出力する。制御コン
ピュータC1 はクロスロール交換信号の入力に応答して
モータ38を正転作動し、満ロールブラケット30,3
1が下動する。
【0015】織布巻き取り位置S1 上のクロスロール8
は移載位置にある満ロールブラケット30,31へ転動
移行可能である。クロスロール8の小径軸8aは満ロー
ルブラケット30,31先端の仮置凹部30c,31c
に嵌まり込む。
【0016】図2及び図5に示すように満ロールブラケ
ット30の外側面にはトルクモータ型の満ロール巻き取
りモータ43が取付られている。クロスロールが仮置位
置S 2 となる仮置凹部30c,31cに仮り置かれた状
態では歯車8dが満ロール巻き取りモータ43の駆動ロ
ーラ43aの周面に接し、駆動ローラ43aの回転駆動
力はその周面のゴム43a1 と歯車8dとの摩擦接触を
介して仮置位置S2 上のクロスロールに伝達する。
【0017】図2及び図3に示すように軸28,29の
直上にはクロスロールストッパ46,47が支軸48,
49によって回動可能に支持されている。クロスロール
ストッパ46,47は織布巻き取り位置S1 上のクロス
ロール8の小径軸8aに常には当接して織布巻き取り位
置S1 からのクロスロール離脱を阻止する。
【0018】軸28には一対の円板カム50,51が並
列止着しており、各円板カム50,51には補助カム5
2,53が回動可能に支持されている。支持座9の直下
には蹴り出し部材58が軸ピン59によって回動可能に
支持されている。
【0019】円板カム50,51、補助カム52,5
3、及び蹴り出し部材58と同様の円板カム60,6
1、補助カム62,63、及び蹴り出し部材66が左サ
イドフレーム2側にも配設されている。
【0020】満ロールブラット30,31の回動下降と
ともに円板カム50,51,60,61も一体的に回動
し、補助カム52,62が復帰ばね67,68に抗して
クロスロールストッパ46,47を回動する。この回動
により織布巻き取り位置S1 の満ロール8Aがクロスロ
ールストッパ46,47の排出阻止作用から解放され
る。又、補助カム53,63が蹴り出し部材58,66
を回動し、蹴り出し部材58,66が満ロール8Aを織
布巻き取り位置S1 から満ロールブラケット30,31
側へ押し出す。
【0021】満ロールブラケット30,31側へ押し出
された満ロール8Aの小径軸8aは図8に示すように仮
置凹部30c,31cに嵌まり込み、支持ローラ対4
1,42によって支持される。仮置位置S2 に達した満
ロール8Aの歯車8dは満ロールブラケット30先端の
近接スイッチ94によって検出され、近接スイッチ94
は満ロール8Aの回転速度に応じたパルス信号を出力す
る。制御コンピュータC 1 はこのパルス信号に応答して
満ロール巻き取りモータ43の逆転作動を停止すると共
に、織布巻き取り位置S1近傍に設置された近接スイッ
チ93を作動し、さらに空ロール巻き取りモータ25を
作動する。
【0022】空ロール巻き取りモータ25の作動による
アイドルギヤ6の回転速度は織機駆動モータの作動によ
るアイドルギヤ6の回転速度を上回るように設定してあ
る。従って、アイドルギヤ6は空ロール巻き取りモータ
25の作動によって回転し、クラッチ板20b,21間
の作動連結は実質的に解除される。即ち、クラッチ板2
0b,21間では相対回動が生じる軸32の後方には軸
69が並設されており、その左端部には扇形状のウォー
ムホイール70が止着されている。軸69にはカッター
レバー72,73が止着されており、カッターレバー7
2,73間に架設支持された支持バー74上の円板カッ
ター80がカッター駆動モータ75の作動によって支持
バー74上を走行する。
【0023】ウォームホイール70の直上にはモータ7
1が配設されており、その駆動ウォーム71aがウォー
ムホイール70に噛合されている。モータ71はウォー
ムホイール70と一対のリミットスイッチLs3 ,Ls
4との当接によってON−OFF制御を受け、カッター
レバー72,73の回動位置が規制される。
【0024】空ロール巻き取りモータ25の作動後、モ
ータ71が正転作動し、カッターレバー72,73が待
機位置から回動上昇する。軸28,29上に相対回動可
能に支持された支持アーム82,83と軸69とはロッ
ド84,85を介して作動連結しており、支持アーム8
2,83の上端部間には空ロール8Bが架設載置されて
いる。カッターレバー72,73が図2及び図3の状態
から回動すると、支持アーム82,83が後方へ傾動
し、空ロール8Bが図示しないガイドに沿って待機位置
から織布巻き取り位置S1 に向けて落下する。この落下
する空ロール8Bは小径軸8aを介して補助ガイド8
7,88と補助ガイド板91,92との間を案内され、
空ロール8Bは織布巻き取り位置S1 の直前のクロスロ
ールストッパ46,47上に一旦停止支持される。
【0025】補助ガイド板87,88には押し込み部材
89,90が止着されており、カッターレバー72,7
3が切断位置まで回動上昇すると、空ロール8Bの小径
軸8aが押し込み部材89,90によって軸受け凹部9
a,10aへ嵌入される。
【0026】空ロール8Bが織布巻き取り位置S1 に押
し込み配置されると、歯車8dがアイドルギヤ6に噛合
する。アイドルギヤ6は空ロール巻き取りモータ25の
作動によって回転しており、歯車8d,25aの噛合は
円滑に行われる。近接スイッチ93は織布巻き取り位置
1 上のクロスロールの歯車8dを検出し、歯車8dの
回転速度に応じた周波数のパルス信号を出力する。
【0027】カッターレバー72,73が図8に示す切
断位置に回動配置された状態では、カッターレバー7
2,73間の布挿入バー97の先鋭端が押圧ばね97
a,97bのばね作用によって織布Wを介して空ロール
8Bの周面に押接される。
【0028】空ロール8Bは、織布巻き取り位置S1
装着されると空ロール巻き取りモータ25によって織布
巻き取り方向へ回転し、近接スイッチ93が空ロール8
Bの回転速度に応じたパルス信号を出力する。制御コン
ピュータC1 はこのパルス信号に応答して満ロール巻き
取りモータ43を正転作動する。
【0029】図8に示すようにクロスロールの大径軸8
bの周面には布把持溝8eが軸方向に沿って形成されて
おり、空ロール8Bの回転に伴って布把持溝8eが布挿
入バー97と出会い、布挿入バー97が布把持溝8e内
へ嵌まり込む。この嵌まり込み作用によって空ロール8
Bの回転が阻止されると共に、織布Wが布把持溝8e内
へ挿し込まれる。この回転停止によってトルクモータ型
の空ロール巻き取りモータ25は回転駆動しなくなり、
織機駆動モータ側の回転駆動力はサーフェスローラ4と
駆動歯車19との間のトルクリミッタ86で吸収され
る。
【0030】満ロール巻き取りモータ43の正転作動開
始後、近接スイッチ94が出力する検出パルス数が設定
数に達すると満ロール巻き取りモータ43及び近接スイ
ッチ94の作動が停止し、満ロール8Aはクロスロール
搬送車の到着を待つことになる。
【0031】支持バー74上にはパイプ形状の巻き付け
ノズル81が支持バー74の長さ全体に渡って配設され
ており、巻き付けノズル81の複数の噴射口の噴射方向
が円板カッター80の移動領域と反対側を指向するよう
に設定してある。円板カッター80は満ロール巻き取り
モータ43の正転作動後に支持バー74上を往復動し、
満ロール8Aと空ロール8Bとの間の織布Wが切断され
る。円板カッター80の走行と共に巻き付けノズル81
用の電磁バルブV2 が励磁し、空ロール8B側の織布切
断端部が巻付けノズル81の噴射によって空ロール8B
の周面に巻き掛けられる。織布切断端部が空ロール8B
に巻き掛けられた後、エアシリンダ18用の電磁バルブ
1 の励磁によるエアシリンダ18の伸長動作によって
爪部材14とラチエットホイール13との噛合状態が解
除されるが、クロスガイドバー7は板ばね17の押接作
用によって噛合解除前の位置に保持される。
【0032】この状態のもとにカッターレバー72,7
3が回動下降する。カッターレバー72,73の回動下
降により布挿入バー97が布把持溝8eから離脱し、織
布巻き取り位置S1 上の空ロール8Bが空ロール巻き取
りモータ25の作動によって織布巻き取り方向へ回転す
る。空ロール8Bの回転によって織布切断端部が空ロー
ル8Bに巻き取られてゆき、クロスガイドバー7が板ば
ね17のばね作用に抗して回動下降する。
【0033】空ロール巻き取りモータ25の作動による
空ロール8Bの回転に伴って近接スイッチ93が空ロー
ル8Bの回転速度に応じたパルス信号を出力する。この
パルス信号の周波数が設定数以下になると、空ロール巻
き取りモータ25の作動が停止する。パルス周波数が設
定数になった時にはクロスガイドバー7が空ロール8B
の周面に接した時であり、これ以後の織布巻き取り張力
はトルクリミッタ86で設定される張力程度まで上昇す
る。このような張力上昇によって空ロール8Bの回転ト
ルクが増加し、空ロール巻き取りモータ25は回転しな
くなり、空ロール8Bは織機駆動モータ側の回転駆動力
によって回転される。
【0034】次に、本発明の要旨に直接関係する装置の
構成及び作用を詳細に説明する。図2及び図3に示すよ
うに支持座9,10の前側下方にてサイドフレーム1,
2には軸28,29が回動可能に支持されており、軸2
8,29には満ロールブラケット30,31が止着され
ている。サイドフレーム1,2の最下部間には軸32が
回動可能に架設支持されており、軸32の両端部には駆
動レバー33,34が止着されている。満ロールブラケ
ット30,31はリンク35,36を介して駆動レバー
33,34に作動連結されている。
【0035】右サイドフレーム1側の軸32にはウォー
ムホイール37が止着されており、その近傍にはモータ
38が配設されている。その駆動ウォーム38aはウォ
ームホイール37に噛合しており、モータ38の作動に
よって満ロールブラケット30,31が軸28,29を
中心に回動する。
【0036】図2に示すようにウォームホイール37の
回動軌跡上には一対のリミットスイッチLs1,Ls2
配設されており、ウォームホイール37の回動位置に応
じてONーOFFする。モータ38はこのONーOFF
によって作動制御を受け、満ロールブラケット30,3
1の回動位置が図2及び図3に示す収納位置と図6に示
す移載位置との間に規制される。
【0037】満ロールブラケット30,31には支え脚
39,40が垂下支持されている。支え脚39,40は
満ロールブラケット30,31が図6に示す移載位置に
ある時に接地する。
【0038】図7に示すように満ロールブラケット3
0,31は第1ブラケット片30a,31aと第2ブラ
ケット片30b,31bとを繋いで構成されている。ク
ロスロール8の大径軸8bの両端部には環状溝8cが設
けられている。織布巻き取り位置S1 上のクロスロール
8はこの織布巻き取り位置S1 から図6の移載位置にあ
る満ロールブラケット30,31へ転動移行可能であ
り、織布巻き取り位置S1 を離れたクロスロール8の環
状溝8cがまず第1ブラケット片30a,31aへ乗り
掛かる。クロスロール8が環状溝8cを介して第1ブラ
ケット片30a,31a上を転動後、クロスロール8の
小径軸8aが第2ブラケット片30b,31b上に乗り
掛かる。
【0039】第2ブラケット片30b,31bの先端側
には仮置位置S2 となる仮置凹部30c,31cが形成
されており、仮置凹部30c,31cの前後には支持ロ
ーラ対41,42が取付られている。第2ブラケット片
30b,31b上を転動するクロスロール8の小径軸8
aは仮置凹部30c,31cに嵌まり込み、支持ローラ
対41,42によって回転可能に支持される。
【0040】一方の満ロールブラケット30の先端には
投光器44が止着されており、他方の満ロールブラケッ
ト31の先端には受光器45が止着されている。投受光
器44,45(以下、エリアセンサという)は両満ロー
ルブラケット30,31間における障害物の有無を検出
する。
【0041】制御コンピュータC1 はクロスロール交換
信号の入力に応答してエリアセンサ44,45を作動す
る。図2及び図3の織布巻き取り位置S1 にある満ロー
ルブラケット30,31間に障害物が存在しない場合に
は満ロール巻き取りモータ43が逆転作動するととも
に、モータ38が正転作動する。モータ38の正転作動
により満ロールブラケット30,31が図2及び図3の
収納位置から回動下降する。障害物が存在する場合には
満ロール巻き取りモータ43及びモータ38は作動せず
警報装置96が作動する。障害物が無くなると満ロール
巻き取りモータ43及びモータ38が作動開始し、警報
装置96が作動停止する。
【0042】満ロールブラケット30,31の回動下降
途中において障害物有りが検出されると、モータ38の
作動が停止すると共に警報装置96が作動し、満ロール
ブラケット30,31の回動下降が停止する。障害物が
無くなれば再びモータ38が正転作動を開始すると共
に、警報装置96が作動停止し、満ロールブラケット3
0,31が回動下降する。
【0043】満ロールブラケット30,31は満ロール
8Aが織布巻き取り位置S1 から押し出される前に移載
位置まで下降しており、満ロール8Aは支持座9,10
から第1ブラケット片30a,31aへ転動移行する。
図7に示すように満ロール8Aは環状溝8cを介して第
1ブラケット片30a,31a上を転動して行く。
【0044】満ロール8Aが第1ブラケット片30a,
31aの終端付近まで転動すると、以後の転動が第2ブ
ラケット片30b,31bによって案内される。第2ブ
ラケット片30b,31b上の転動は、小径軸8aを介
して案内される。第2ブラケット片30b,31b上を
転動した小径軸8aは仮置凹部30c,31cに嵌まり
込み、支持ローラ対41,42によって支持される。
【0045】織布巻き取り位置S1 から仮置位置S2
向けて転動する満ロール8Aの転動上に作業者が入り込
む可能性があるが、この作業者の存在はエリアセンサ4
4,45によって検出される。エリアセンサ44,45
は満ロールブラケット30,31が収納位置から移載位
置へ回動下降する間も作動しており、作業者がエリアセ
ンサ44,45の検出可能領域から退避していない限り
満ロールブラケット30,31が移載位置まで回動下降
することはない。従って、作業者がエリアセンサ44,
45の検出可能領域から退避していない限り満ロール8
Aが織布巻き取り位置S1 から仮置位置S2 へ転動する
ことはなく、作業者の安全が確保される。満ロールブラ
ケット30,31が移載位置に下降配置されると、エリ
アセンサ44,45の作動が停止する。
【0046】電磁バルブV1,2 の消磁後、制御コンピ
ュータC1 は搬送車呼出し信号を織機制御コンピュータ
0 に出力すると共に、エリアセンサ44,45を作動
する。エリアセンサ44,45の作動により仮置位置S
2 上の満ロール8Aの存在が把握される。モータ38は
仮置位置S2 上に満ロール8Aが存在する間は作動され
ず、満ロールブラケット30,31が移載位置から収納
位置へ回動上昇することはない。
【0047】満ロール8Aが仮置位置S2 からクロスロ
ール搬送車側へ移載されると、制御コンピュータC1
エリアセンサ44,45からの満ロール無し検出信号に
基づいてモータ38を逆転作動する。この逆転作動によ
り満ロールブラケット30,31が移載位置から収納位
置へ回動上昇する。満ロールブラケット30,31が収
納位置に復帰すると、リミットスイッチLs1 がON
し、モータ38の作動が停止すると共に、エリアセンサ
44,45も作動停止する。
【0048】本実施例によれば、収納位置にある満ロー
ルブラケット30,31の回動下降途中においてエリア
センサ44,45によって障害物が検出されると、満ロ
ールブラケット30,31の回動下降を停止するように
したので、満ロールブラケット30,31の回動範囲内
において作業者が作業をしているような場合に、満ロー
ル8Aが織布巻き取り位置S1 から排出されるというこ
とがない。従って、従来のように作業者に危険が及ぶ虞
れがなく、極めて安全性に優れている。
【0049】尚、本発明は上記実施例に限定されるもの
ではなく、次の態様にて実施してもよい。即ち、 (1)透過式のエリアセンサ44,45に代えて反射式
センサを用いること。 (2)満ロールブラケット30,31の先端部のみなら
ず中央部分にもエリアセンサを複数対設けること。これ
により、検出範囲の拡大が図られる。 (3)満ロールブラケット30,31の回動昇降駆動源
としてエアシリンダを用いること。
【0050】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、織
機上に収納待機する収納位置と、織布巻き取り位置の満
ロールを仮置位置に排出移動する経路に沿った移載位置
との間を揺動可能な一対のクロスロール排出ガイドと、
前記両クロスロール排出ガイドの揺動範囲内における障
害物の存在を検出する検出手段と、前記検出手段が障害
物を検出する場合には前記クロスロール排出ガイドの揺
動を停止する駆動手段とによってクロスロール交換装置
を構成したので、織布巻き取り位置の満ロールを安全か
つ確実に排出移動することができるという優れた効果を
奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例を表すクロスロール交換装
置全体の斜視図である。
【図2】 右サイドフレーム側を内側から見た側断面図
である。
【図3】 左サイドフレーム側を内側から見た側断面図
である。
【図4】 図2に対応する平面図である。
【図5】 仮置位置を表す一部破断拡大平面図である。
【図6】 右サイドフレーム側の満ロールブラケットが
移載位置へ回動下降した状態を示す側断面図である。
【図7】 満ロールが満ロールブラケット上を転動して
いる状態を示す平面図である。
【図8】 カッターレバーが切断位置にある時の満ロー
ルとカッター機構との位置関係を示す拡大側面図であ
る。
【図9】 クロスロール交換を遂行するための制御ブロ
ック図である。
【符号の説明】 8A…満ロール、9a,10a…織布巻き取り位置S1
となる軸受け凹部、30,31…クロスロール排出ガイ
ドとしての満ロールブラケット、33,34…駆動手段
を構成する駆動レバー、35,36…駆動手段を構成す
るリンク、37…駆動手段を構成するウォームホイール
38…駆動手段を構成する満ロールブラケット駆動用
モータ、41,42…仮置位置S2 となる支持ローラ
対、44,45…検出手段としてのエリアセンサ、S1
…織布巻き取り位置、S2 …仮置位置。 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年3月5日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図5】
【図3】
【図4】
【図7】
【図6】
【図8】
【図9】

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 織布巻き取り位置の満ロールを仮置位置
    に排出移動する織機におけるクロスロール交換装置にお
    いて、 織機上に収納待機する収納位置と、織布巻き取り位置の
    満ロールを仮置位置に排出移動する経路に沿った移載位
    置との間を揺動可能な一対のクロスロール排出ガイド
    と、 前記両クロスロール排出ガイドの揺動範囲内における障
    害物の存在を検出する検出手段と、 前記検出手段が障害物を検出する場合には前記クロスロ
    ール排出ガイドの揺動を停止する駆動手段とを設けた織
    機におけるクロスロール交換装置。
JP17003291A 1991-07-10 1991-07-10 織機におけるクロスロール交換装置 Pending JPH0525740A (ja)

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