JP3013305B1 - タイヤのユニフォミティ修正方法 - Google Patents

タイヤのユニフォミティ修正方法

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JP3013305B1
JP3013305B1 JP10292170A JP29217098A JP3013305B1 JP 3013305 B1 JP3013305 B1 JP 3013305B1 JP 10292170 A JP10292170 A JP 10292170A JP 29217098 A JP29217098 A JP 29217098A JP 3013305 B1 JP3013305 B1 JP 3013305B1
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    • G01M1/32Compensating unbalance by adding material to the body to be tested, e.g. by correcting-weights
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60CVEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
    • B60C19/00Tyre parts or constructions not otherwise provided for
    • B60C19/003Balancing means attached to the tyre
    • GPHYSICS
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Abstract

【要約】 【課題】 車両の高速走行時における振動の要因の1つ
であるタイヤのタンジャンシャルフォースバリエイショ
ン(TFV)の2次成分を低減する。 【解決手段】 振動発生速度にてタイヤを回転させてT
FV2次成分の位相と振幅を計測し、この計測したTF
Vの2次成分を、質量を付与又は削除することにより発
生するTFVの2次成分で打消すように、タイヤ周上に
おける径方向に相対する2箇所に質量体Mを付与又は削
除Dする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、タイヤのユニフォ
ミティ修正方法に関し、詳細には、自動車の高速走行時
に車両振動を発生させる要因の1つであるTFV(タン
ジェンシャルフォースバリエイション)の2次成分を低
減する方法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】自動車
の高速走行時に発生するハンドル振動等の車両振動は、
タイヤのユニフォミティと呼ばれる不均一性による力変
動や、アンバランスと呼ばれるタイヤ周方向の質量の不
均一性に基づいて回転により発生する遠心力の力変動が
入力となって、車両のサスペンション等の振動特性との
関連により発生する。このうち、タイヤ回転の1次成分
の振動の要因については、そのメカニズムと改良方法が
提案されている。
【0003】例えば、タイヤの周方向における質量アン
バランスにより発生する力変動については、ロードホイ
ールにバランスウエイトを取付けることで低減されてい
る。また、タイヤの径変動により発生するTFVの1次
成分やラジアルフォースバリエイション(RFV)につ
いては、径変動を小さくさせることで低減されている。
【0004】一方、2次成分以上については、通常小さ
く問題はないが、自動車の走行速度の上昇とともにその
レベルが増加し、さらに、高速走行時にタイヤの共振周
波数と一致すると大幅に増加する。
【0005】特に、TFVの2次成分は、タイヤの前後
ねじり振動の共振周波数が25〜40Hz付近にあるこ
とから、高速走行における通常の走行速度100km/
h付近で、タイヤ回転の2次での周波数と前後ねじり共
振周波数とが合致するため、大幅に増加し、車両振動を
発生させる要因となる。
【0006】しかしながら、このTFVの2次成分につ
いては、発生のメカニズムも改良方法についても明らか
にされておらず、上記したアンバランスによる力変動を
低減するのと同様にロードホイールにバランスウエイト
を取付けても、TFVの2次成分は低減されない。
【0007】そのため、従来は、タイヤの製造時に材料
の継ぎ目の位置を変更したり、製造工程の精度を上げる
ことで、結果としてTFVの2次成分を低減している。
【0008】本発明は、かかる実情に鑑み、車両の高速
走行時における振動の要因の1つであるTFVの2次成
分を低減することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、TFVの
2次成分がタイヤの周方向における質量アンバランスと
周方向における径変動によるものと考えて鋭意検討した
結果、タイヤの径方向に相対する適切な2箇所に質量を
付与又は削除することにより、TFVの2次成分が低減
されることを見出し、本発明を完成した。
【0010】すなわち、本発明の請求項1記載のタイヤ
のユニフォミティ修正方法は、TFVの2次成分に基づ
く振動発生速度にてタイヤを回転させて該2次成分の位
相と振幅を計測し、この計測したTFVの2次成分を、
質量を付与することにより発生するTFVの2次成分で
打消すように、前記位相に基づいて特定したタイヤの径
方向に相対する2箇所に、前記振幅に基づいて特定した
質量体を付与して、TFVの2次成分を低減するもので
ある。
【0011】請求項2記載の方法は、請求項1記載の方
法において、前記の計測したTFVの2次成分の位相を
タイヤとして1次の位相に換算して、該2次成分が最小
値をとるタイヤ位置から計測時の回転方向に32.0〜
61.0degの範囲内で前記質量体を付与するもので
ある。
【0012】請求項3記載のタイヤのユニフォミティ修
正方法は、TFVの2次成分に基づく振動発生速度にて
タイヤを回転させて該2次成分の位相と振幅を計測し、
この計測したTFVの2次成分を、質量を削除すること
により発生するTFVの2次成分で打消すように、前記
位相に基づいて特定したタイヤの径方向に相対する2箇
所で、前記振幅に基づいて特定した質量を削除して、T
FVの2次成分を低減するものである。
【0013】請求項4記載の方法は、請求項3記載の方
法において、前記の計測したTFVの2次成分の位相を
タイヤとして1次の位相に換算して、該2次成分が最大
値をとるタイヤ位置から計測時の回転方向に32.0〜
61.0degの範囲内で前記特定した質量を削除する
ものである。
【0014】
【作 用】タイヤ周方向に質量アンバランスがあると、
図3に示すように、タイヤを回転させたときに遠心力に
よってアンバランス質量mに基づくアンバンランス力が
発生し、その前後方向成分TFによりTFVを生じる。
【0015】アンバランス質量mの遠心力の前後方向成
分TFは、その径方向の加速度αと周方向の加速度α
により、 TF=m(αcosθ+αsinθ) ……(1) として与えられる。ここで、加速度α,αは、内面
加速度計により測定され、図4に示すように、アンバラ
ンス質量mの位置θによって変化し、接地前後で大きく
なる。これは接地する時に実質半径が変化するためであ
り、このように加速度α,αが変化することから、
2次成分の質量アンバランス(タイヤの径方向に相対す
る2箇所にアンバランス質量がある状態)であっても、
これらは互いに打消されない。
【0016】そこで、図5に示すように、タイヤ周上に
おいて径方向に相対する2箇所(位相=0deg,18
0deg)にアンバランス質量mがあるとして、上記式
(1)によりアンバランス質量mの遠心力の前後方向成
分TFを計算してTFVを求め、これをフーリエ解析し
てTFVの2次成分の振幅と位相を求めた。その際、T
Fの大きさについては、タイヤのねじり方向の伝達率を
考慮して各周波数成分の大きさを補正した。
【0017】その結果を示したのが図5であり、同図で
は、TFVの2次成分の位相をタイヤとして1次の位相
に換算して示している。図5に示されるように、TFV
の2次成分は、そのピーク位置(最大値をとる位置)P
がタイヤ位置として46.5degと226.5deg
との径方向に相対する2箇所にあり、そこからタイヤ位
置として位相差90degの位置(136.5deg,
316.5deg)にボトム位置(最小値をとる位置)
Bが存在している。
【0018】これにより、質量アンバランスにより発生
するTFVの2次成分は、ピーク位置Pが、アンバラン
ス質量mの位置に対して、−93deg、タイヤ位置と
して計測時の回転方向の46.5deg後方となる位相
をもつことが分る。このことは、タイヤにおける径方向
に相対する2箇所に質量を付与することにより、その質
量位置に対して、タイヤ位置として46.5deg後方
にピーク位置、43.5deg前方にボトム位置を有す
るTFVの2次成分を発生させることができることを意
味する。
【0019】このことを実験で確認するために、タイヤ
サイズ175SR14の乗用車用ラジアルタイヤを用い
て、高速ユニフォミティマシンにより、走行速度100
km/hにおけるTFVの2次成分を計測した。
【0020】実験においては、タイヤの径方向に相対す
る2箇所に質量を付与して計測した場合のTFVの2次
成分の波形から、該タイヤをそのまま計測した場合のT
FVの2次成分の波形を減ずることで、質量付与により
変化した波形を求めて、その振幅と位相を求めた。
【0021】その結果、質量付与により発生するTFV
の2次成分は、ピーク位置が、質量位置に対して、約−
100deg、タイヤ位置として計測時回転方向の約5
0deg後方となる位相をもち、上記シュミレーション
と同等の結果が得られることが確認された。
【0022】このようにタイヤの径方向に相対する2箇
所に質量を付与することによって所定のTFV2次成分
を発生させることができるので、計測して求めたタイヤ
のTFVの2次成分のピーク位置に、質量を付与するこ
とにより発生するTFVの2次成分のボトム位置を合せ
ることにより、タイヤのTFV2次成分を低減すること
ができる。
【0023】詳細には、計測したTFV2次成分のボト
ム位置から、タイヤ位置として計測時の回転方向に4
6.5deg±14.5degの範囲内で、質量体を付
与することにより、計測したタイヤのTFV2次成分
が、質量付与により発生するTFV2次成分で打消され
て、結果としてタイヤのTFV2次成分を小さくするこ
とができる。
【0024】一方、図5に示すような径方向に相対する
2箇所に付与された質量による質量アンバランスは、図
6に示すように、その付与位置から位相差90degの
位置(90deg,270deg)で質量を削除した質
量欠損dによる質量アンバランスとして把握することが
できる。従って、タイヤの径方向に相対する2箇所にお
いて質量を削除することにより、その削除位置に対し
て、タイヤ位置として46.5deg後方にボトム位置
B、43.5deg前方にピーク位置Pを有するTFV
の2次成分を発生させることを意味する。
【0025】このようにタイヤの径方向に相対する2箇
所で質量を削除することによって所定のTFV2次成分
を発生させることができるので、計測して求めたタイヤ
のTFVの2次成分のピーク位置に、質量を削除するこ
とにより発生するTFVの2次成分のボトム位置を合せ
ることにより、タイヤのTFV2次成分を低減すること
ができる。
【0026】詳細には、計測したTFV2次成分のピー
ク位置から、タイヤ位置として計測時の回転方向に4
6.5deg±14.5degの範囲内で、質量を削除
することにより、計測したタイヤのTFV2次成分が、
質量削除により発生するTFV2次成分で打消されて、
結果としてタイヤのTFV2次成分を小さくすることが
できる。
【0027】なお、TFVの2次成分は、上記したタイ
ヤ周方向における質量アンバランスのみならず、タイヤ
周方向における径変動によっても発生するが、上記のよ
うな径方向に相対する2箇所での質量の付与又は削除に
より、このような発生要因によらず、TFV2次成分を
低減することができる。
【0028】
【発明の実施の形態】本発明の第1の実施形態に係るタ
イヤのユニフォミティ修正方法について図1を参照して
説明する。
【0029】(1)まず、高速ユニフォミティマシンを
用いて、図1(a)に示すように、タイヤを手前からみ
て時計周りに回転させて、TFV2次成分の振幅と位相
を計測する。
【0030】計測時の回転速度は、TFV2次成分に基
づく振動発生速度とする。TFV2次成分に基づく車両
振動は、タイヤ回転の2次での周波数とタイヤの前後ね
じり共振周波数とが合致することで大きくなるため、該
振動発生速度とは、タイヤ回転の2次での周波数が該タ
イヤの前後ねじり共振周波数付近となる速度である。
【0031】(2)上記(1)で計測したTFV2次成
分の位相をタイヤとして1次の位相に換算して、そのボ
トム位置2箇所を特定する。
【0032】例えば、この実施形態では、TFV2次成
分の位相をタイヤ位置に換算したところ、図1(a)に
示す波形を有していたとする。すなわち、TFV2次成
分は、振幅が40Nで、位相が、タイヤ周方向における
所定の基準位置(位相=0deg)に対して、15de
gと205degにピーク位置P,P、105degと
285degにボトム位置B,Bを持つような波形を有
していたとする。すると、この場合、径方向に相対する
105degと285degの2箇所がボトム位置B,
Bとして特定される。
【0033】(3)上記(2)で特定した2箇所のボト
ム位置B,Bから、それぞれ、時計周りに46.5de
g付近において、タイヤに質量体Mを取付ける。
【0034】このようにしてタイヤ径方向に相対する2
箇所に質量体Mを付与することにより、図1(b)に示
すように、計測したTFV2次成分のボトム位置Bにピ
ーク位置Pを有し、計測したTFV2次成分のピーク
位置Pにボトム位置Bを有するTFV2次成分が発生
する(図中点線で示している)。そのため、この質量付
与により発生するTFV2次成分により、元のタイヤの
TFV2次成分が打消されて小さくなる。
【0035】ここで、取付ける質量体Mとしては、ゴム
等の弾性体が用いられる。
【0036】また、質量体Mを取付けるタイヤ周方向の
位置は、詳細には、上記ボトム位置Bから時計周りにφ
1=32.0〜61.0deg、より好ましくはφ1=
40.5〜52.5degの範囲内で設定する。質量体
Mの位置は、上記ボトム位置Bから時計周りにφ1=4
6.5degの場合に最大の効果が得られるが、46.
5degからの2次での位相ずれが12degの場合で
もその80%の効果が得られ、また、該位相ずれが29
degの場合でも50%の効果が得られる。従って、質
量体Mを付与することにより得られる最大の効果に対し
て50%以上の効果を得るためには、φ1=46.5d
eg±14.5degであればよい。また、該最大の効
果に対して80%以上の効果を得るためには、φ1=4
6.5deg±6.0degであればよい。
【0037】質量体Mを取付けるタイヤ径方向の位置
は、タイヤの外径を変化させなければ特に限定されない
が、タイヤトレッド部の方が同じ質量で大きな効果があ
るため好ましい。より具体的には、トレッド部の溝底に
取着することが簡単に付与することができるため好まし
い。なお、タイヤ内側面に取着してもよい。
【0038】質量体Mを取付けるタイヤ幅方向の位置
は、他のタイヤ特性に影響を与えないように、幅方向中
央部、又は幅方向両側で対称、とすることが好ましい。
【0039】質量体Mの重量は、質量体Mにより発生す
るTFV2次成分の振幅が上記の計測したTFVの振幅
と同一となるように、該計測したTFVの振幅に基づい
て決定する。この質量体Mの重量とそれにより発生する
TFV2次成分の振幅との関係は、タイヤ径等により変
化するため、詳細には、予めタイヤサイズに応じてTF
V2次成分の振幅と質量体Mの重量との関係を求めてお
き、この関係に従って、計測したTFV2次成分の振幅
から付与すべき質量体Mの重量を特定する。
【0040】なお、上記においては、(2)でTFV2
次成分のボトム位置Bを特定し、(3)でこのボトム位
置Bから時計周りに46.5deg付近に質量体Mを付
与することとしているが、計測したTFV2次成分のピ
ーク位置Pを特定し、このピーク位置から反時計周りに
43.5deg付近に質量体Mを付与することとして
も、同様の結果が得られる。
【0041】ここで、この第1の実施形態に係る方法を
用いて、実際にタイヤのTFV2次成分を低減した実施
例について説明する。
【0042】タイヤサイズ175SR14のタイヤを、
14×5−Jのホイールに組付けて、標準空気圧で、高
速ユニフォミティマシンを用いて、走行速度100km
/hで回転させて、TFVを測定した。図7に、このT
FVの生波形を「TFV(修正前)」として示してい
る。これをフーリエ解析してTFVの2次成分の位相と
振幅を求めたところ、位相は、図7に示すように、タイ
ヤ位置として、所定の基準位置(0deg)に対し、ピ
ーク位置Pが169.5degと349.5degに、
ボトム位置Bが79.5deg,259.5degにあ
り、振幅は87Nであった。そこで、このボトム位置B
から時計周りにφ1=46.5degである、33de
g付近と213deg付近に、それぞれ10gの質量体
Mを付与した。質量体Mとしてはゴムを用い、トレッド
部の溝底に取着した。
【0043】この質量体Mを付与したタイヤを、高速ユ
ニフォミティマシンを用いて、上記と同一速度で回転さ
せて、TFVを測定したところ、図7に「TFV(修正
後)」として示すTFVの生波形が得られた。これをフ
ーリエ解析してTFVの2次成分の振幅を求めたところ
17Nとなっており、従って、上記質量体Mの付与によ
りTFV2次成分が70N低減された。
【0044】次に、本発明の第2の実施形態に係るタイ
ヤのユニフォミティ修正方法について図2を参照して説
明する。
【0045】(1)まず、第1の実施形態と同様にし
て、TFV2次成分の振幅と位相を計測する。
【0046】(2)次に、この計測したTFV2次成分
の位相をタイヤとして1次の位相に換算して、そのピー
ク位置2箇所を特定する。
【0047】例えば、この実施形態では、TFV2次成
分の位相をタイヤ位置に換算したところ、図2(a)に
示す波形を有していたとする。すなわち、TFV2次成
分は、振幅が20Nで、位相が、所定の基準位置(位相
=0deg)に対して、75degと255degにピ
ーク位置P,P、165degと345degにボトム
位置B,Bを持つような波形を有していたとする。する
と、この場合、径方向に相対する75degと255d
egの2箇所がピーク位置P,Pとして特定される。
【0048】(3)上記(2)で特定した2箇所のピー
ク位置P,Pから、それぞれ、時計周りに46.5de
g付近において、タイヤの一部分を削って、タイヤの径
方向に相対する2箇所に質量削除部D,Dを設ける。
【0049】このようにしてタイヤ径方向に相対する2
箇所でタイヤの一部分を削除することにより、図2
(b)に示すように、計測したTFV2次成分のピーク
位置Pにボトム位置Bを有し、計測したTFV2次成
分のボトム位置Bにピーク位置P を有するTFV2次
成分が発生する(図中点線で示している)。そのため、
この質量削除により発生するTFV2次成分により、元
のタイヤのTFV2次成分が打消されて小さくなる。
【0050】ここで、質量削除部Dのタイヤ周方向の位
置は、詳細には、上記ピーク位置Pから時計周りにφ2
=32.0〜61.0deg、より好ましくはφ2=4
0.5〜52.5degの範囲内で設定する。これは、
上記した質量体Mを付与する場合と同様、φ2=46.
5degの場合に得られる最大の効果に対して50%以
上の効果を得るためにはφ2=46.5deg±14.
5deg、80%以上の効果を得るためにはφ2=4
6.5deg±6.0degであることが要求されるか
らである。
【0051】質量削除部Dのタイヤ径方向の位置は、タ
イヤの外径を変化させなければ特に限定されないが、タ
イヤトレッド部の方が同じ質量で大きな効果があるため
好ましい。より具体的には、トレッド部の溝底を削った
り、あるいは溝幅を広げるように削ることが簡単に質量
を削除することができるため好ましい。なお、タイヤ内
側面を削ってもよい。
【0052】また、質量削除部Dのタイヤ幅方向の位置
は、他のタイヤ特性に影響を与えないように、幅方向中
央部、又は幅方向両側で対称、とすることが好ましい。
【0053】質量削除部Dの削除量は、質量削除部Dに
より発生するTFV2次成分の振幅が上記の計測したT
FVの振幅と同一となるように、該計測したTFVの振
幅に基づいて決定する。詳細には、第1の実施形態にお
ける質量体Mの重量を決定する場合と同様に、予めタイ
ヤサイズに応じてTFV2次成分の振幅との関係を求め
ておき、この関係に従って、計測したTFV2次成分の
振幅から削除する質量を特定する。
【0054】なお、上記においては、(2)で、計測し
たTFV2次成分のボトム位置Bを特定し、(3)で、
このボトム位置Bから反時計周りに43.5deg付近
で質量を削除することとしてもよい。
【0055】ここで、この第2の実施形態に係る方法を
用いて、実際にタイヤのTFV2次成分を低減した実施
例について説明する。
【0056】タイヤサイズ175SR14のタイヤを、
14×5−Jのホイールに組付けて、標準空気圧で、高
速ユニフォミティマシンを用いて、走行速度100km
/hで回転させて、TFVを測定した。図8に、このT
FVの生波形を「TFV(修正前)」として示してい
る。これをフーリエ解析してTFVの2次成分の位相と
振幅を求めたところ、位相は、図8に示すように、タイ
ヤ位置として、所定の基準位置(0deg)に対し、ピ
ーク位置Pが46.5degと226.5degに、ボ
トム位置Bが136.5deg,316.5degにあ
り、振幅は64Nであった。そこで、このピーク位置P
から時計周りにφ2=46.5degである、0deg
付近と180deg付近で、それぞれ10g質量Dを削
除した。質量削除Dは、トレッド部の溝幅を広げるよう
にトレッド部を削ることで行なった。
【0057】この質量削除Dしたタイヤを、高速ユニフ
ォミティマシンを用いて、上記と同一速度で回転させ
て、TFVを測定したところ、図8に「TFV(修正
後)」として示すTFVの生波形が得られた。これをフ
ーリエ解析してTFVの2次成分の振幅を求めたところ
10Nとなっており、従って、上記質量削除DによりT
FV2次成分が54N低減された。
【0058】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
タイヤにおける径方向に相対する適切な2箇所で質量を
付与又は削除することにより、車両の高速走行時におけ
る振動の要因の1つであるTFVの2次成分を低減する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は、第1の実施形態において、タイヤ位
置でのTFV2次成分の位相と振幅の関係を示すグラ
フ、(b)は、(a)において質量を付与する位置と該
質量により発生するTFV2次成分の波形を付足したグ
ラフである。
【図2】(a)は、第2の実施形態において、タイヤ位
置でのTFV2次成分の位相と振幅の関係を示すグラ
フ、(b)は、(a)において質量を削除する位置と該
削除により発生するTFV2次成分の波形を付足したグ
ラフである。
【図3】タイヤに質量アンバランスがあるときに作用す
る力を示す図である。
【図4】アンバランス質量の加速度変化を示すグラフで
ある。
【図5】タイヤ周上に質量付与による質量アンバランス
が場合におけるタイヤ位置でのTFV2次成分の位相と
振幅の関係を示すグラフである。
【図6】タイヤ周上に質量削除による質量アンバランス
が場合におけるタイヤ位置でのTFV2次成分の位相と
振幅の関係を示すグラフである。
【図7】第1の実施形態に係る方法の実施例において、
TFV2次成分の修正前後におけるTFVのタイヤ位置
での生波形を示すグラフである。
【図8】第2の実施形態に係る方法の実施例において、
TFV2次成分の修正前後におけるTFVのタイヤ位置
での生波形を示すグラフである。
【符号の説明】
P……TFV2次成分のピーク位置 B……TFV2次成分のボトム位置 M……質量体 P……質量付与によるTFV2次成分のピーク位置 B……質量付与によるTFV2次成分のボトム位置 D……質量削除部 P……質量削除によるTFV2次成分のピーク位置 B……質量削除によるTFV2次成分のボトム位置
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01M 1/30 B60C 19/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】TFVの2次成分に基づく振動発生速度に
    てタイヤを回転させて該2次成分の位相と振幅を計測
    し、 この計測したTFVの2次成分を、質量を付与すること
    により発生するTFVの2次成分で打消すように、前記
    位相に基づいて特定したタイヤの径方向に相対する2箇
    所に、前記振幅に基づいて特定した質量体を付与して、
    TFVの2次成分を低減することを特徴とするタイヤの
    ユニフォミティ修正方法。
  2. 【請求項2】前記の計測したTFVの2次成分の位相を
    タイヤとして1次の位相に換算して、該2次成分が最小
    値をとるタイヤ位置から計測時の回転方向に32.0〜
    61.0degの範囲内で前記質量体を付与することを
    特徴とする請求項1記載のタイヤのユニフォミティの修
    正方法。
  3. 【請求項3】TFVの2次成分に基づく振動発生速度に
    てタイヤを回転させて該2次成分の位相と振幅を計測
    し、 この計測したTFVの2次成分を、質量を削除すること
    により発生するTFVの2次成分で打消すように、前記
    位相に基づいて特定したタイヤの径方向に相対する2箇
    所で、前記振幅に基づいて特定した質量を削除して、T
    FVの2次成分を低減することを特徴とするタイヤのユ
    ニフォミティ修正方法。
  4. 【請求項4】前記の計測したTFVの2次成分の位相を
    タイヤとして1次の位相に換算して、該2次成分が最大
    値をとるタイヤ位置から計測時の回転方向に32.0〜
    61.0degの範囲内で前記特定した質量を削除する
    ことを特徴とする請求項3記載のタイヤのユニフォミテ
    ィの修正方法。
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