JP3012159U - 管継手 - Google Patents

管継手

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JP3012159U
JP3012159U JP1994010541U JP1054194U JP3012159U JP 3012159 U JP3012159 U JP 3012159U JP 1994010541 U JP1994010541 U JP 1994010541U JP 1054194 U JP1054194 U JP 1054194U JP 3012159 U JP3012159 U JP 3012159U
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JP
Japan
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tube
pipe
joint
wall surface
claw
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JP1994010541U
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English (en)
Inventor
富夫 濱
清康 山崎
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Nihon Pisco Co Ltd
Original Assignee
Nihon Pisco Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 チューブの可塑剤を溶出するような流体を流
す場合であっても、爪部とチューブ外壁面との食い込み
状態を良好に保持可能な管継手を提供する。 【構成】 継手本体部10へ流体を流すチューブ18を
挿入可能である。爪部22は、該継手本体部10の内部
に配され、前記チューブ18が挿入された際にはチュー
ブ18の外壁面に食い込んで継手本体部10とチューブ
18の連結状態を保持する。パイプ部26は、両端が開
放された筒状に形成され、前記継手本体部10内へ挿入
された前記チューブ18の内壁面であって少なくとも前
記爪部22と対応する部位へ、外周面が密着可能であ
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は管継手に関し、一層詳細には流体を流すチューブを挿入可能な継手本 体部と、該継手本体部の内部に配され、前記チューブが挿入された際にはチュー ブの外壁面に食い込んで継手本体部とチューブの連結状態を保持するための爪部 とを具備する管継手に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、流体を流すチューブを接続するための管継手は、チューブを挿入可能な 継手本体部と、その継手本体部の内部に配され、継手本体部とチューブの連結状 態を保持するための爪部とを具備している。爪部は、チューブが挿入された際に 、先端がチューブの外壁面へ食い込みチューブの継手本体部からの抜脱を阻止す る。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の従来の管継手には次のような課題がある。 通常、管継手に接続されるチューブは容易に変形できるよう可塑剤が含有され た合成樹脂で形成されている。このチューブを、例えば水、アルコール等を流す 装置に取り付けられた管継手へ接続して使用すると、時間と共にチューブを形成 している合成樹脂に含まれている可塑剤が溶出する。特にアルコールやアルコー ルを含む液体を流す場合に可塑剤の溶出が著しい。この溶出が続くとチューブの 肉厚が薄くなり、外径が縮小してしまう。すると、爪部のチューブの外壁面に対 する食い込みが弱くなり、チューブが継手本体部から抜脱し易くなったり、液体 の漏れが生じたりするという課題がある。 従って、本考案はチューブの可塑剤を溶出するような流体を流す場合であって も、爪部とチューブ外壁面との食い込み状態を良好に保持可能な管継手を提供す ることを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本考案は次の構成を備える。 すなわち、流体を流すチューブを挿入可能な継手本体部と、 該継手本体部の内部に配され、前記チューブが挿入された際にはチューブの外 壁面に食い込んで継手本体部とチューブの連結状態を保持するための爪部とを具 備する管継手において、 両端が開放された筒状に形成され、前記継手本体部内へ挿入された前記チュー ブの内壁面であって少なくとも前記爪部と対応する部位へ、外周面が密着可能な パイプ部を本体部内へ設けたことを特徴とする。
【0005】
【作用】
作用について説明する。 本考案に係る管継手では、両端が開放された筒状に形成され、本体部内へ挿入 されたチューブの内壁面であって少なくとも爪部と対応する部位へ、外周面が密 着可能なパイプ部を本体部内へ設けている。従って、チューブの内壁面であって 少なくとも爪部と対応する部位は流体と接触することがないので、当該部位から チューブを形成している合成樹脂に含まれている可塑剤の溶出を防止可能となる 。
【0006】
【実施例】
以下、本考案の好適な実施例について添付図面と共に詳述する。 まず、図1と共に構成について説明する。 10は継手本体部であり、金属(例えば黄銅)で形成されている。継手本体部 10は、両端が開放された筒状に形成されている。継手本体部10内には軸線方 向へ流体の流路12が形成されている。継手本体部10の下端部の内周面には雌 ねじ14が形成されており、取付箇所に設けられている雄ねじ部(不図示)へ螺 着可能になっている。継手本体部10内には、内径を絞ると共に、透孔17が透 設された絞り部16が形成されており、継手本体部10内へ挿入されたチューブ 18の先端が上面へ当接してチューブ18の挿入位置が決められる。 20はOリングであり、継手本体部10を取付箇所へ取り付けた際のシール用 に設けられている。
【0007】 22は爪部の一例であるリング爪であり、ジグザグ状のリング形状に形成され ている。リング爪22はジグザグ状の内縁部分でチューブ18外壁面へ食い込み 可能になっている。チューブ18が継手本体部10内、下方へ押し込まれると、 リング爪22は、弾性変形してチューブ18の通過を許容するが、逆にチューブ 18が上方へ移動しようとすると、リング爪22のジグザグ状の内縁部分がチュ ーブ18外壁面へ食い込み、チューブ18の上動を阻止する。その結果、継手本 体部10とチューブ18との接続状態が保持される。 24は解放リングであり、通常状態(図1の状態)ではリング爪22のチュー ブ18外壁面への食い込みを許容している。例えば、チューブ18の交換等でチ ューブ18を継手本体部10から取り外す場合、解放リング24を下方へ押し込 むと、解放リング24の下端部が強制的にリング爪22を弾性変形させ、チュー ブ18外壁面から離反させる。その結果、チューブ18は上動可能となり、継手 本体部10から抜脱可能となる。
【0008】 26はパイプ部であり、金属(例えばステンレス)で形成されている。パイプ 部26は、両端が開放された筒状に形成され、継手本体部10内の絞り部16の 透孔17へ下方から圧入、固定されている。パイプ部26の外径は略チューブ1 8の内径と同径に形成されている。パイプ部26は、絞り部16から上方へ突出 しており、上端はリング爪22と対応する部位より上方まで達している。一方、 下端は、絞り部16下面から実質的には突出せず、僅かに透孔17からの抜け止 め用のフランジ部27だけが突出している。チューブ18が継手本体部10内は 挿入(押入)された場合、チューブ18の先(下)端部はパイプ部26外周面と 継手本体部10内周面との管に挟まれる(図1の状態)。その際、パイプ部26 の外周面はチューブ18の内壁面と密着する。 なお、パイプ部26とリング爪22(爪部)との位置関係は、パイプ部26の 外周面が、継手本体部10内へ挿入されたチューブ18の内壁面であって少なく ともリング爪22と対応する部位へ、密着可能な位置関係であればよい。
【0009】 このように構成された管継手を例えばアルコールを含む液体を流す装置に取り 付けた場合、液体と接触しているチューブ18の部分からはチューブ18を形成 している合成樹脂に含まれている可塑剤が溶出する。しかし、チューブ18の内 壁面であってリング爪22と対応する部分は、パイプ部26の外周面へ密着して いるので液体と接触することがない。従って、当該部分からチューブ18を形成 している合成樹脂に含まれている可塑剤の溶出は発生しないので、少なくともリ ング爪22が食い込んでいる部分のチューブ18の肉厚が薄くなることはなく、 リング爪22のチューブ18の外壁面に対する食い込みが弱くなってチューブ1 8が継手本体部10から抜脱したり、液体の漏れが生じたりするのを防止可能と なる。
【0010】 次に図2と共に他の実施例について説明する。なお、図1の実施例と同一の部 材については図1と同一の符号を付し、説明は省略する。 図2の実施例では、継手本体部10の構成が異なる。継手本体部10の雌ねじ 14は、継手本体部10に対して同軸に設けられると共に、継手本体部10に対 して回動可能な雌ねじリング28の内周面に形成されている。雌ねじリング28 は、係止部30aが継手本体部10の下端部に形成された係止部30bと係止し ており、継手本体部10に対しては回転可能であるが、継手本体部10から下方 への抜脱が阻止されている。雌ねじリング28が設けられていることにより、取 付箇所に設けられている雄ねじ部(不図示)へ螺着する際には、図1の例と異な り継手本体部10を回転させる必要はない。雌ねじリング28のみを回転させる ことで螺着可能となるので、予めチューブ18が継手本体部10へ挿入されてい る場合でも取付可能となる。
【0011】 また、継手本体部10内でのパイプ部26の取付箇所は、継手本体部10内の 絞り部16の透孔17の下部内壁面に外側へ広がるテーパ面32を形成し、テー パ面32の下方側からパイプ部26を圧入している。パイプ部26の下端面が、 絞り部16の下端面から突出していないので取付箇所に対して干渉するおそれが ない。 その他の構成は図1の例と同一であり、図1で説明した作用、効果を併せ持つ ものである。 以上、本考案の好適な実施例について種々述べて来たが、本考案は上述の実施 例に限定されるのではなく、発明の精神を逸脱しない範囲で多くの改変を施し得 るのはもちろんである。
【0012】
【考案の効果】
本考案に係る管継手では、両端が開放された筒状に形成され、本体部内へ挿入 されたチューブの内壁面であって少なくとも爪部と対応する部位へ、外周面が密 着可能なパイプ部を本体部内へ設けている。従って、チューブの内壁面であって 少なくとも爪部と対応する部位は流体と接触することがないので、当該部位から チューブを形成している合成樹脂に含まれている可塑剤の溶出を防止可能となる ので、少なくとも爪部が食い込んでいる部分のチューブの肉厚が薄くなることは なく、爪部のチューブの外壁面に対する食い込みが弱くなってチューブが継手本 体部から抜脱したり、液体の漏れが生じたりするのを防止可能となる。 特に請求項2の構成を採用すると、継手本体部内へ挿入されたチューブの先端 を絞り部の端面へ当接させ、チューブの挿入位置を的確な位置に決めることが可 能となる。
【0013】 請求項3の構成を採用すると、パイプ部の固定に特別な手段を用いる必要が無 く、簡単に固定可能となる。 請求項4の構成を採用すると、パイプ部の他端部側が絞り部に対し実質的に突 出しないので、パイプ部の長さを必要最低限にすることができる。また、継手本 体部のパイプ部の他端部より外側の構造や、継手を接続する相手部材の構造も限 定されないので汎用性を向上させ得る。 請求項5の構成を採用すると、絞り部の透孔内壁面を外側へ広がるテーパ面に 形成することにより、パイプ部の圧入作業や、パイプ部の抜け止め作業を容易に 行い得る等の著効を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る管継手の実施例を示した断面図。
【図2】他の実施例を示した断面図。
【符号の説明】
10 継手本体部 12 流路 16 絞り部 17 透孔 18 チューブ 22 リング爪 26 パイプ部 27 フランジ部27 32 テーパ面

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流体を流すチューブを挿入可能な継手本
    体部と、 該継手本体部の内部に配され、前記チューブが挿入され
    た際にはチューブの外壁面に食い込んで継手本体部とチ
    ューブの連結状態を保持するための爪部とを具備する管
    継手において、 両端が開放された筒状に形成され、前記継手本体部内へ
    挿入された前記チューブの内壁面であって少なくとも前
    記爪部と対応する部位へ、外周面が密着可能なパイプ部
    を継手本体部内へ設けたことを特徴とする管継手。
  2. 【請求項2】 前記継手本体部内には、内径を絞ると共
    に、軸線方向へ透孔が形成された絞り部が設けられ、 前記パイプ部は、該絞り部の透孔へ挿通されていること
    を特徴とする請求項1記載の管継手。
  3. 【請求項3】 前記パイプ部は、前記絞り部の透孔へ圧
    入、固定されていることを特徴とする請求項2記載の管
    継手。
  4. 【請求項4】 前記パイプ部の一端部側は、前記絞り部
    に対して前記爪部方向へ突出し、他端部側は絞り部に対
    し実質的に突出しないことを特徴とする請求項2または
    3記載の管継手。
  5. 【請求項5】 前記パイプ部の他端近傍の前記絞り部の
    透孔内壁面は、外側へ広がるテーパ面に形成されている
    ことを特徴とする請求項4記載の管継手。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008014495A (ja) * 2006-07-05 2008-01-24 Special Couplings Srl ねじ嵌合用クイックカップリング
WO2011070655A1 (ja) * 2009-12-09 2011-06-16 株式会社 鷺宮製作所 圧力感応装置の圧力検知部と雌ネジ継手との接続構造

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