JP3012058B2 - 回転ドラムのブレーキ制御装置 - Google Patents

回転ドラムのブレーキ制御装置

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JP3012058B2
JP3012058B2 JP3316633A JP31663391A JP3012058B2 JP 3012058 B2 JP3012058 B2 JP 3012058B2 JP 3316633 A JP3316633 A JP 3316633A JP 31663391 A JP31663391 A JP 31663391A JP 3012058 B2 JP3012058 B2 JP 3012058B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ヘッドを有する回転ド
ラムにテープを巻き付けて記録・再生を行う磁気記録再
生機器において、回転ドラムが所望の停止位置に停止す
るように回転ドラムの制動を制御するブレーキ制御装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年のデジタルオーディオ技術の進歩に
より、アナログ信号であるオーディオ信号をデジタル信
号に変換して、テープに記録し、これを再生するタイプ
の磁気記録再生機器が開発、実用化されている。この磁
気記録再生機器においてはアナログ信号がデジタル信号
に変換されるため、極めて広い占有周波数帯域が必要と
される。
【0003】そこで、磁気記録再生機器にはテープに対
して単位時間当たりの接触面積の広い回転ドラムヘッド
方式が採用されている。回転ドラム方式とは、ヘッドを
有する回転ドラムにカセット本体から引き出したテープ
を所定の巻き付け角で巻き付け、回転ドラムを回転させ
てテープの幅方向に対して一定の角度でヘッドを走査さ
せることにより、デジタル信号の記録・再生を行う方式
である。
【0004】ここで、回転ドラムヘッド方式を用いた磁
気記録再生機器を、図4及び図5に示すデジタルオーデ
ィオテーププレーヤ(DATプレーヤ)を参照して具体
的に説明する。図4は、DATプレーヤにおけるテープ
パスを示す模式的な平面図である。また、図5は回転ド
ラムの拡大側面図である。
【0005】図4において、1は回転ドラムで、この回
転ドラム1には、図5に示すように外方に突出したヘッ
ド2が設けられている。回転ドラム1は、ドラムモータ
3及びその給電制御部4を備えた駆動制御装置5に接続
されている。
【0006】一方、回転ドラム1の周囲には、テープ案
内用のテープガイド6,6、傾斜ガイド6a,6a、テ
ンション制御ピン7、ピンチローラ8などが設けられ、
カセットパック11から引き出されたテープ10はこれ
らの部材に案内されて回転ドラム1の表面を走行する。
【0007】即ち、DATプレーヤ内にカセットパック
11を装填すると、カセットパック11のハブ穴内にプ
レーヤ側のリール軸9,9が挿入される。この時、テー
プ10はカセットパック11内に収納された状態である
アンローディング位置(一点鎖線にて示す)にあり、こ
のテープ10の内側にテープガイド6が挿入されてい
る。
【0008】そして、DATプレーヤがプレーモードを
とる場合は、図4に示すように、テープガイド6が回転
ドラム1側に前進(図中上方へ移動)することにより、
テープ10をアンローディング位置からローディング位
置(点線にて示す)まで引き出して、所定の巻き付け角
で回転ドラム1にテープ10を巻き付ける。
【0009】その後、ピンチローラ8がテープ10を所
定の速度でカセットパック11内から引き出すと共に、
巻き取り側のリール軸9が正転することにより、テープ
10は回転ドラム1表面に接触しつつ走行する(図中矢
印方向)。これと同時に、駆動制御装置5に制御された
速度で回転ドラム1が回転し、回転ドラム1表面に設け
られたヘッド2が、走行するテープ10の幅方向に対し
て一定の角度で走査して、テープ10からデジタル信号
を読み取る。この時、テープ10の内側に当接したテン
ション制御ピン7が、テープ10に対して適当なテンシ
ョンを与えている。
【0010】一方、DATプレーヤがストップモードを
とる場合、回転ドラム1の回転動作及びテンション制御
ピン7のテンション調整動作が停止すると共に、テープ
ガイド6が後退(図中下方へ移動)する。同時に送り出
し側のリール軸9が逆転することにより、テープ10を
ローディング位置からアンローディング位置まで引き込
む。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】前記の様な構成を有す
るDATプレーヤの回転ドラムの駆動制御装置5におい
ては、プレーモードでは給電制御部4がドラムモータ3
に給電して回転ドラム1を回転させ、ストップモードで
は給電制御部4はドラムモータ3への給電を停止して回
転ドラム1の回転を停止させる。
【0012】ところが、上記DATプレーヤにおいて、
プレーモードからストップモードに切換えた時点では、
給電制御部4がドラムモータ3への給電を停止しても、
回転ドラム1は直ちに停止するわけではなく、惰性によ
り回転を続ける(通常、3〜4秒程度)。このため、回
転ドラム1に設けられたヘッド2の停止位置は一定にな
らず、ランダムな位置で停止することになり、場合によ
っては、テープ10に対してヘッド2が接触する位置に
て回転ドラム1が停止することも有る。
【0013】ここでプレーモードからストップモードへ
の切換時におけるテープガイド6、テンション制御ピン
7及びテープ10の動作を図6にて説明する。すなわち
(a)に示すように、テープ10の走行が停止し、テン
ション制御ピン7も働きを停止してテープ10から離れ
ると同時に、テープガイド6は後退(図中下方へ移動)
する。この時点でテープ10はテンションが制御されて
いない状態にある。
【0014】そして、(b)に示すように、テープ10
の引き込み動作が開始された時点ではテープ10は強い
引き込み力を受け、プレーモード時のテープテンション
よりも高いテンションがテープ10に加わる。ところ
が、この状態では、前記のように、テープ10のテンシ
ョン制御がなされていないため、この高いテンションが
ダイレクトにテープ10に伝わり、テープ10は回転ド
ラム1表面に強く押し当てられる。
【0015】この時、テープ10とヘッド2とが接触し
ていない状態で回転ドラム1が停止している場合には、
回転ドラム1の表面は平滑であるため、それほど問題が
生じない。ところが、テープ10にヘッド2が接触する
状態で回転ドラム1が停止した場合は、回転ドラム1表
面から突出したヘッド2がテープ10の表面に強く押し
つけられテープ10に対して過度のストレスが働き、テ
ープ10が破損する危険性があった。
【0016】これを防止するために、従来では、テープ
10の引き込み力を大きくすることができず、テープ引
き込み時のアルゴリズムが複雑になり、DATプレーヤ
の信頼性を確保するために注意深い調整を行う必要があ
った。
【0017】特に、最近開発が進められているデジタ
ル、ハイビジョンVTR等においては、テープの厚さを
薄くしてカセット1巻当たりの記憶容量を増大させる傾
向にある。そのため、今後一層の高密度記録化が予想さ
れ、それに伴い極めて薄いテープが採用される可能性は
高く、このような場合、テープのストレスに対する抵抗
力はより低くなるため、前記のような回転ドラム1停止
時におけるヘッド2の位置関係によって、テープの損傷
を招く恐れはより大きくなることが予想される。
【0018】以上のように従来技術においては、回転ド
ラム1の駆動制御装置5によってドラムモータ3を停止
させるだけの制御で回転ドラムを停止させているため、
回転ドラム1を所望の位置に停止させることは不可能で
あり、そのため、テープ引き込み時にテープ10がヘッ
ド2に接触して破損する危険性があった。
【0019】本発明は以上のような課題を解決するため
に提案されたものであり、その主たる目的は、回転ドラ
ムを常にテープとヘッドとが接触することがない位置に
停止させることができ、たとえ所定のテンションでテー
プをカセット内部に引き込んでもヘッドによるテープの
損傷が生じる恐れがない回転ドラムのブレーキ制御装置
を提供することにある。
【0020】また、本発明の他の目的は、高密度記録化
された薄手のテープであっても、カセット内に対するテ
ープ引き込み時における損傷の恐れのない回転ドラムの
ブレーキ制御装置を提供することにある。
【0021】更に、本発明の他の目的は、引き込み時に
おけるヘッドによるテープの損傷を防止することによ
り、引き込み時にテープに加えるテンションの制御を容
易なものとし、テープ引き込み時のアルゴリズムを単純
化して磁気記録再生機器の信頼性向上を可能とした回転
ドラムのブレーキ制御装置を提供することにある。
【0022】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
めに、本発明は、外方に突出するヘッドを有する回転ド
ラムに所定の巻き付け角でテープを巻き付け、該回転ド
ラムへ給電してこれを回転させ、テープの幅方向に対し
て前記ヘッドを一定の角度で走査させることにより記録
・再生を行う磁気記録再生機器に使用され、前記回転ド
ラムの制動を制御する回転ドラムのブレーキ制御装置に
おいて、前記回転ドラムの駆動手段と、該回転ドラムの
駆動手段に対する給電を制御する給電制御部と、前記回
転ドラムからテープをカセット本体に引き込むテープガ
イド機構部と、前記回転ドラムの回転を制動するブレー
キ機構部と、前記ヘッドがテープに当接しない前記回転
ドラムの停止位置を検出するドラム位置検出手段と、前
記回転ドラムへの給電停止後に、前記ドラム位置検出手
段による前記ヘッドがテープに当接しない前記回転ドラ
ムの停止位置検出の有無に基づいて、前記給電制御部を
制御して該回転ドラムをテープとヘッドとが接触しない
位置に設定した状態で前記テープガイド機構部を動作さ
せ、テープ引き込みが略完了時した時点で前記ブレーキ
機構部の動作を解除させるように制御する制御部を備
え、前記制御部の前記給電制御部に対する制御は、前記
回転ドラムへの給電停止後に、前記ドラム位置検出手段
によって、前記ヘッドがテープに当接しない前記回転ド
ラムの停止位置が検出されない場合は前記回転ドラムへ
再度給電し、前記回転ドラムの停止位置が検出された場
合は前記回転ドラムへの給電停止状態を保持するように
なされること、を特徴とする。
【0023】
【作用】以上の構成を有する本発明において、磁気記録
再生装置のプレイモードでは、給電制御部が駆動手段に
給電することにより回転ドラムが回転する。この回転す
る回転ドラムを停止させる場合は、まず給電制御部が回
転ドラムの駆動手段に対する給電を停止する。回転ドラ
ムは、駆動手段への給電が停止されても惰性により回転
を続けようとするが、制御部の指令によりブレーキ機構
部が動作し、その摩擦作用により回転ドラムの制動を開
始する。
【0024】ブレーキ機構部によって制動されながら回
転する回転ドラムが、そのヘッドとテープとが接触する
ことがない停止位置に達すると、これをドラム位置検出
手段が検出し、回転ドラムはブレーキ機構部の作用によ
ってその位置に停止する。
【0025】なお、この時、惰性で回転する回転ドラム
の回転が完全に停止するまでに、ドラム位置検出手段が
回転ドラムの停止位置を検出した場合、給電制御部は回
転ドラムへの給電停止状態を保持する。そのため、回転
ドラムは所定の停止位置に停止することができる。
【0026】また、回転ドラムの回転が完全に停止する
までにドラム位置検出手段が回転ドラムの停止位置を検
出しない場合、再度、給電制御部が回転ドラムの駆動手
段へ給電する。この時、ブレーキ機構部は動作を維持し
ているため、回転ドラムには摩擦作用が働き、回転ドラ
ムは低速で回転する。この状態でドラム位置検出手段が
回転ドラムの停止位置を検出すると、給電制御部が回転
ドラム駆動手段への給電を停止する。その結果、低速回
転している回転ドラムは、ブレーキ機構部の作用によ
り、所定の停止位置に停止することができる。
【0027】以上のようにして、回転ドラムが停止した
時点で、制御部の制御によりテープガイド機構部が動作
してテープをカセット本体に引き込む。この時、引き込
み力によってテープに高いテンションが発生しても、テ
ープはヘッド以外の突出していない平滑な回転ドラム表
面に押し付けられるだけなので、テープが損傷する恐れ
はない。
【0028】最後に、テープ引き込みの略完了した時点
で制御部の制御によりブレーキ機構部が摩擦作用による
制動動作を解除する。そのため、テープにテンションの
加わる引き込み動作中は、回転ドラムが不用意に回転し
てテープとヘッドとが接触することがない。
【0029】
【実施例】以上説明したような本発明の回転ドラムのブ
レーキ制御装置の一実施例を、図1乃至図3に基づいて
説明する。
【0030】(1)実施例の構成 図1は本実施例の構成を示すブロック図、図2は本実施
例のブレーキ機構部の斜視図、図3は本実施例の動作を
示すフローチャートである。なお、本実施例は上記図4
にて示したDATプレーヤに使用されるものであり、従
来技術にて示した部材と同一の部材に関しては、同一符
号を付し、説明は省略する。
【0031】図1に示すように、本実施例の主要構成
は、ヘッド14を有する回転ドラム12、回転ドラム1
2への給電を制御する給電制御部20、回転ドラム12
の停止位置を検出するドラム位置検出手段19、回転ド
ラム12に巻き付いたテープ10をカセットパック11
に引き込むテープガイド機構部21、回転ドラム12の
回転を摩擦作用で制動するブレーキ機構部22及び回転
ドラム12を除く前記の各部と接続し、各部の動作を制
御するマイコン23である。
【0032】続いて、各部の詳しい構成及び動作を説明
する。 A.回転ドラム12及び給電制御部20 回転ドラム12には、テープガイド6によって引き出さ
れたテープ10が90度の巻き付け角で巻き付けられ、
180度の間隔を有して2つのヘッド14,14が外方
に突出して設けられている。この回転ドラム12の表面
には、ドラム位置検出手段の一部を構成する着磁された
被検出部19aが設けられている。更に、回転ドラム1
2には、その回転駆動手段としてドラムモータ13が取
付けられている。なお、ドラムモータ13による回転ド
ラム12の回転方向は図中反時計回転方向である。
【0033】ドラムモータ13には、その給電制御部2
0が接続されている。この給電制御部20は、マイコン
23からの指令を受けてドラムモータ13への給電を開
始或いは停止するものである。
【0034】B.ドラム位置検出手段19 ドラム位置検出手段19は、磁気センサであるMR素子
から成り、回転ドラム12に近接して設けられている。
このドラム位置検出手段19が前記被検出部19aを検
出した際の回転ドラム12の位置が、テープ10とヘッ
ド14,14とが接触しない回転ドラム12の停止位置
として設定されている。また、ドラム位置検出手段19
は、被検出部19aを検出した際に、停止位置検出信号
をマイコン23に送るようになっている。
【0035】ドラム位置検出手段19の配置点は、理論
的には次の領域に限定される。即ち、テープ10が回転
ドラム12への巻き付きを開始する開始点をxとする。
また、回転ドラム12にブレーキ機構部22の摩擦作用
が働く際、回転ドラム12がスリップする最大回転角を
θ(本実施例では後述するように30度)とする。この
時、ドラム位置検出手段19の配置点は、回転ドラム1
2の全周からテープ10の巻き付け角である90度を除
いた上に、開始点xを起点として回転ドラム12の回転
方向とは逆方向(図中時計回転方向)に最大回転角θ以
上差し引いた角度を形成する円弧状領域の任意の点とな
る。
【0036】C.テープガイド機構部21 テープガイド機構部21は、テープガイド6及び左右の
リール軸9,9の駆動手段から構成されている。この駆
動手段は、マイコン23から引き込み指令を受けてテー
プガイド6をカセットパック11側に後退させると共
に、送り出し側のリール軸9を逆回転させることによ
り、テープ10を回転ドラム12に巻き付けられたアン
ローディング位置からカセットパック11内部のローデ
ィング位置まで引き込むものである。
【0037】D.ブレーキ機構部22 ブレーキ機構部22は、図2に示すように、プランジャ
駆動回路18と、このプランジャ駆動回路18により往
復動(図中上下方向)するプランジャアーム17aを備
えたプランジャ17とを備えている。プランジャアーム
17aには、支点16aを中心に回動可能な略くの字形
の回動アーム16が設けられ、この回動アーム16の先
端に回転ドラム12表面に圧接可能なゴム製のブレーキ
パッド15が取り付けられている。
【0038】プランジャ駆動回路18は、マイコン23
から制動指令を受けると、次のように動作するものであ
る。すなわちプランジャ17を作動させてプランジャア
ーム17aを上昇させ、回動アーム16を支点16aを
中心に図中反時計回転方向に回動させて、回転ドラム1
2表面にブレーキパッド15を圧接させ回転ドラム12
を制動させる。一方、マイコン23から制動解除指令を
受けると、プランジャ駆動回路18は、プランジャ17
を再度作動させてプランジャアーム17aを下降させ、
回動アーム16を支点16aを中心に図中時計回転方向
に回動させて、ブレーキパッド15を回転ドラム12か
ら離脱させるようになっている。
【0039】なお、ブレーキパッド15の圧接による回
転ドラム12への制動力は、以下のように設定されてい
る。即ち、回転ドラム12が高速回転している状態から
回転ドラム12への回転力の供給が停止した時点で、ブ
レーキパッド15が回転ドラム12に圧接した場合、回
転ドラム12が完全に停止するまでの回転角が30度以
下となるように設定されている。同時に、ブレーキパッ
ド15が回転ドラム12に圧接された場合でも、再度回
転ドラム12に回転力が供給されていれば、回転ドラム
12が低速で回転を継続するように設定されている。
【0040】E.マイコン23 マイコン23は、前記給電制御部20、プランジャ駆動
回路18及びテープガイド機構部21を制御するもので
ある。即ち、回転ドラム12の停止信号を受けると、給
電制御部20にドラムモータ13に対する給電を停止さ
せる指令を出力すると共に、プランジャ駆動回路18に
ブレーキ機構部22の動作指令を出力する。その後、給
電制御部20を制御して回転ドラム12を回転させ、ド
ラム位置検出手段19からの停止位置検出信号を受けた
時点で、ドラムモータ13への給電を停止させる。回転
ドラム12が停止した状態で、テープガイド機構部21
に動作指令を出力してテープ10の引き込みを行わせ、
引き込みが完了した時点で、プランジャ駆動回路18に
ブレーキ機構部22の解除指令を出力する。
【0041】(2)実施例の作用 以上のような構成を有する本実施例の作用を、図3のフ
ローチャートに基づいて説明する。なお、図3の各ステ
ップを、S1−S10の符号を付して説明する。
【0042】即ち、DATプレーヤをプレーモードから
ストップモードに切換える場合、まず、マイコン23は
操作者からストップ命令を受けて給電制御部20に停止
指令を出す(S1)。すると、給電制御部20はドラム
モータ13への給電を停止し、ドラムモータ13の給電
はオフ状態になる(S2)。この時、回転ドラム12は
ドラムモータ13から回転力が供給されなくなるが、惰
性により回転を続けようとする。ところが、マイコン2
3は、前記給電制御部20への停止指令に引き続き、ブ
レーキ機構部22のプランジャ駆動回路18に動作指令
を出し、ブレーキ機構部22は摩擦作用により回転ドラ
ム12を制動する(S3)。
【0043】回転ドラム12は完全に停止するまでに最
大で30度スリップ回転するが、この間にドラム位置検
出手段19が被検出部19aを検出した場合(S4)、
給電制御部20はドラムモータ13への給電停止状態を
保持する(S5)。ブレーキ機構部22の動作の開始タ
イミングとほぼ同時にドラム位置検出手段19が被検出
部19aを検出した場合でも、ドラム位置検出手段19
から前記開始点xまでは最大回転角以上間隔が開くよう
に設定されているため、回転ドラム12はヘッド14と
テープ10とが当たらない停止位置に確実に停止する。
【0044】また、回転ドラム12が完全に停止するま
でにドラム位置検出手段19が被検出部9を検出しない
場合、再度、給電制御部20がドラムモータ13への給
電を開始する(S6)。この時、ブレーキ機構部21は
動作を維持するため、ブレーキパッド15の圧接動作を
継続し、回転ドラム12は低速で回転する。この状態で
ドラム位置検出手段19が被検出部19aを検出した時
点で(S4)、給電制御部20がドラムモータ13への
給電を停止する(S5)。その際、回転ドラムは低速回
転しているため、給電を停止するだけで、その場に確実
に停止する。
【0045】以上のように、回転ドラム12は常にテー
プ10とヘッド14とが接触することがない停止位置に
常に停止することができ、惰性によって任意の位置に停
止するというようなことがない。
【0046】更に、回転ドラム12が停止した時点でマ
イコン23がテープガイド機構部21を動作させ、テー
プガイド機構部21はテープ10をカセットパック11
内に引き込む(S7)。その後、テープガイド機構部2
1がテープ10引き込みを完了した時点(S8)で、マ
イコン23がブレーキ機構部21の動作を解除させ、ブ
レーキパッド15は回転ドラム12から離れる(S
9)。この様にして、回転ドラム12が不用意に回転す
ることなく、テープ10の引き込み動作が完了し、停止
状態となる(S10)。
【0047】以上のような本実施例によれば、テープ1
0をカセットパック11内に引き込む際、強い引き込み
力によってテープ10に高いテンションが発生しても、
テープ10はヘッド14に接触しておらず、ヘッド14
以外の突出していない回転ドラム12表面に押し付けら
れるだけなので、テープ10に強いストレスが加わるこ
とがない。従って、テープ10が破損する危険性がな
い。その結果、極めて薄いテープを使用するデジタルハ
イビジョンVTR等にも適用することができる。また、
テープ10を強い力で引き込んでもテープ10破損等の
不具合が生じないため、テープ10引き込み時のアルゴ
リズムを単純にすることができ、磁気記録再生機器の信
頼性の向上を図ることができる。
【0048】(3)他の実施例 なお、本発明は以上のような実施例に限定されるもので
はなく、各部の構成等は適宜変更可能であり、ブレーキ
機構部の構成やその制動力の調整や、ドラム位置検出手
段の配設位置等も適宜選択可能である。
【0049】例えば、前記の実施例では、回転ドラムが
停止した後にテープの引き込みを開始したり、テープの
引き込みが完了した後にブレーキを解除するようにした
が、本発明の請求の範囲で定義した略停止或いは略完了
とは、前記実施例の状態に加え、回転ドラムが略停止し
てテープとヘッドとが接触しないことが確実になった状
態や、テープの引き込みが略完了してブレーキを解除し
ても引き込まれるテープとヘッドとが接触することがな
い状態も含むものである。
【0050】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の回転ドラム
のブレーキ制御装置によれば、回転ドラムの制動を制御
してテープにヘッドが当たらない位置に回転ドラムを停
止させることにより、テープ引き込み時のテープに対す
る過度のストレスをなくしてテープの破損を防ぐと共
に、テープ引き込み時のアルゴリズムを単純化して磁気
記録再生機器の信頼性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の回転ドラムのブレーキ制御装置の一実
施例の構成を示すブロック図。
【図2】本実施例のブレーキ機構部の構成を示す斜視
図。
【図3】本実施例の動作を示すフローチャート。
【図4】従来の磁気記録再生機器のテープパスを説明す
る平面図。
【図5】従来の回転ドラムに設けられたヘッドの側面
図。
【図6】(a),(b)は従来のDATプレーヤにおい
てプレーモードからストップモードへの切換時の回転ド
ラム、テープガイド、テンション制御ピン及びテープの
動作を説明する平面図。
【符号の説明】
6 テープガイド 7 テンション制御ピン 10 テープ 11 カセットパック 12 回転ドラム 13 ドラムモータ 14 ヘッド 15 ブレーキパッド 16 回動アーム 17 プランジャ 18 プランジャ駆動回路 19 ドラム位置検出手段 19a 被検出部 20 給電制御部 21 テープガイド機構部 22 ブレーキ機構部 23 マイコン

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外方に突出するヘッドを有する回転ドラ
    ムに所定の巻き付け角でテープを巻き付け、該回転ドラ
    ムへ給電してこれを回転させ、テープの幅方向に対して
    前記ヘッドを一定の角度で走査させることにより記録・
    再生を行う磁気記録再生機器に使用され、前記回転ドラ
    ムの制動を制御する回転ドラムのブレーキ制御装置にお
    いて、 前記回転ドラムの駆動手段と、該回転ドラムの駆動手段
    に対する給電を制御する給電制御部と、 前記回転ドラムからテープをカセット本体に引き込むテ
    ープガイド機構部と、 前記回転ドラムの回転を制動するブレーキ機構部と、 前記ヘッドがテープに当接しない前記回転ドラムの停止
    位置を検出するドラム位置検出手段と、 前記回転ドラムへの給電停止後に、前記ドラム位置検出
    手段による前記ヘッドがテープに当接しない前記回転ド
    ラムの停止位置検出の有無に基づいて、前記給電制御部
    を制御して該回転ドラムをテープとヘッドとが接触しな
    い位置に設定した状態で前記テープガイド機構部を動作
    させ、テープ引き込みが略完了時した時点で前記ブレー
    キ機構部の動作を解除させるように制御する制御部を備
    え、 前記制御部の前記給電制御部に対する制御は、前記回転
    ドラムへの給電停止後に、前記ドラム位置検出手段によ
    って、前記ヘッドがテープに当接しない前記回転ドラム
    の停止位置が検出されない場合は前記回転ドラムへ再度
    給電し、前記回転ドラムの停止位置が検出された場合は
    前記回転ドラムへの給電停止状態を保持するようになさ
    れること、 を特徴とする回転ドラムのブレーキ制御装置。
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