JP3012013U - 防臭弁 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】防臭弁の付いていない施工後の排水口に、道具
を使わず簡単に取り付け、取り外しの出来るように作ら
れていて、排水の重量で自動開閉する蓋式弁の付いた防
臭弁を提供する。 【構成】排水口金具５に合致するように作られた防臭弁
本体の筒の部分１の排水入口と反対側の所に蓋式弁３が
あり、それを弁引っ張りバネ２で引っかけて筒中側に引
き付けて、弁引っ張りバネの反対側を防臭弁排水口の金
網４の中心に引っかける。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【利用分野】

この考案は、装置全体が排水口に取り付け、取り外しが道具を使わなくても自 由に出来るように作られていて、装置の洗浄等の手入れが必要な時、簡単に取り 外し、取り付けが出来きる。又、防臭弁の付いていない排水口でも、後で簡単に 取り付ける事の出来る蓋式防臭弁に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来の防臭弁は排水管又は排水口と一体化されていて、排水管においては、水 封式Ｓトラップ、Ｐトラップ、Ｑトラップ、Ｕトラップ、袋トラップ、ドラムト ラップ等が有り排水管の曲がり方そのものが防臭弁になっている。 排水口と一体型防臭弁の、わんトラップは排水口に釣り鐘をかぶせたような水 封部が有る。此のように防臭弁の多くは水封式よって管内の臭気その他の逆流を 防ぐように作られている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

Ｓトラップ等のように排水管そのものが水封式防臭弁になっている物や、一般 家庭の風呂場や便所等の床に以前から使われて来た排水口と一体型の、わんトラ ップ等も、水封によって管内の臭気その他の逆流を防ぐように作られている。 以上のように、防臭弁の多くは水封式で、欠点として、（１）水封部の水が蒸発 によって無くなり臭気の遮断が出来なくなる。（２）数箇所の排水口からの配管 が一本の排水管につながっている場合、一方の排水口から流入した排水が他方の 排水口の下を通る時、負圧が生じて、その排水口に有る水封部の水が排水管に吸 い込んで水が無くなり、臭気が遮断が出来なくなる。（３）排水にもよるが水封 部が汚れ易く又、施工後は排水設備からトラップだけを取り出して洗浄等の手入 れが困難であり煩わしく、その結果、排水設備等は不衛生になり易い。 最近では、風呂場や便所等の床に使われている、わんトラップは洗浄時に臭気 が有り、直接ゴミ等の汚れが目に触れるので不潔感が有るから、その使用が少な くなってきている。 その為の対策としてトラップをためますに取り付けて、そこで水封している。だ が、現在の生活環境から見ると、問題点として次のような事が残る。トラップと 排水口との間のパイプ内の臭気が、浴室等の排水口の有る部屋に充満して不快に 感じる事が有る。

【０００４】 このような事情に鑑みて、やはり排水管内の臭気は排水口付近で防ぐのが良く 、其の防臭弁も水封式ではなく蓋式を用いる必要が有ると感じた。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案は、このような目的を達成するために、排水口に道具を使わず簡単に取 り外し、取り付けの出来るように作られていて、排水の重量で自動開閉する蓋式 弁の付いた防臭弁を要旨としている。 すなわち、防臭弁装置が防臭弁の付いていない排水口に後で取り付けの出来る ように作られていて又、弁の形式も蓋式を採用することで上記の課題を解決でき ることを見出し、本考案に到達したものである。

【０００６】

【構造】

排水口金具に合致するように作られた防臭弁本体の筒の排水入り口と反対 側の所に蓋式弁があり、それを弁引っ張りバネで引っかけて筒中側に引き付 けて、その弁引っ張りバネの反対側を防臭弁排水口の金網の中心に引っかけ た構造になっている。 （本考案を図１によって詳細に説明する。）

【０００７】

【用途】

防臭弁の付いて無い排水口に取り付けて、管内の臭気その他の逆流を防ぐ。

【００１０】

【実施例】

以下に、本考案を、その実施例を参照しつつ詳細に説明する。 （実施例１） 浴室内に有る、防臭弁の付いていない排水口に、濃アンモニア水５ｃｃを染み 込ましたティシュペーパーを排水口から下３０ｃｍの排水菅内に置いた。次に、 其の排水口に合致するように、図１の構造に作られた蓋式防臭弁を取り付け、浴 室内を１５分間換気した後、ＰＨ７に調整した純水を赤のリトマス試験紙に湿ら して、排水口の真上５ｃｍの所までそれを近づけ１分間そのままにして色の変化 を見た。 （実施例２） 浴室の入り口を閉めて換気扇を回し浴室内を微負圧にした以外は、実施例１と 同様にしてリトマス試験紙の色の変化を見た。 （実施例３） 図１の構造に作られた排水口内径５５ｍｍの蓋式防臭弁を浴室内排水口に取り 付け、約１０ｌの水を一気に流した。

【００１１】 実施例１〜２で得られたリトマス試験紙の色の変化を見た所、実施例１も実施 例２もリトマス試験紙の色の変化は見られなかったので、此の蓋式防臭弁の防臭 性能が有ることを確かめた。 実施例３の実験では１０秒間で殆どの水が排水口に流れるのを見て排水口とし ての性能が有ることを確かめた。

【００１２】

【考案の効果】

本考案にかかる防臭弁は以上のように、防臭弁の付いていない排水口でも後で 簡単に取り付けることが出来る。又、取り外す事も簡単に出来るので、洗浄等の 手入れが容易に出来る。 防臭弁の形式が蓋式を採用しているので、従来の水封弁の欠点で有る水封部の 水の蒸発等で起こる、弁としての効果の喪失が無い。 本考案の防臭弁は、排水口の大小に関係なく製作して、取り付けることが出来 る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の蓋式防臭弁を側面から見たときの縦断
面図である。

【符号の説明】 １ 防臭弁本体の筒の部分 ２ 弁の引っ張りバネの部分 ３ 蓋式弁の部分 ４ 防臭弁排水口の金網の部分 ５ 排水口金具の部分 ６ 排水パイプの部分

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】装置が、排水口に取り付け、取り外しが行
   える蓋式防臭弁