JP2604684Y2 - 排水トラップ用消臭体 - Google Patents

排水トラップ用消臭体

Info

Publication number
JP2604684Y2
JP2604684Y2 JP1993042527U JP4252793U JP2604684Y2 JP 2604684 Y2 JP2604684 Y2 JP 2604684Y2 JP 1993042527 U JP1993042527 U JP 1993042527U JP 4252793 U JP4252793 U JP 4252793U JP 2604684 Y2 JP2604684 Y2 JP 2604684Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
deodorant
drain trap
shaped
trap
stored
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP1993042527U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0710075U (ja
Inventor
誠 松尾
Original Assignee
株式会社リバティ商会
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社リバティ商会 filed Critical 株式会社リバティ商会
Priority to JP1993042527U priority Critical patent/JP2604684Y2/ja
Publication of JPH0710075U publication Critical patent/JPH0710075U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2604684Y2 publication Critical patent/JP2604684Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Sink And Installation For Waste Water (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は流し台用排水トラッ
プ、床排水トラップなどに使用する排水トラップ用消臭
体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、流し台、洗面台あるいは浴室洗い
場の床等の排水口に取り付ける排水管には、悪臭が建物
内に逆流してくるのを防止するために各種トラップが設
けられている。このようなトラップは常に一定の封水を
溜めておき、これによって臭気を遮断している。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、流し台
や洗面台等の排水口からは、小さな夾雑物、糸屑、ある
いは毛髪などが入り、トラップ封水を不完全にしたり喪
失させることがある。また、トラップ封水は完全であっ
ても、汚水の停滞や汚物の付着によってトラップ部分か
ら臭気が発生することがある。さらに、排水口から下水
道に至るまでの排水管には汚水や汚物の流入によって内
面にヘドロ状の汚泥が付着し、配管の閉そくや悪臭の原
因となっている。
【0004】そこで、排水トラップの構造を改良して浮
子を用いたり、トラップ部分に送風器を取り付けたり、
さらには、排水口に臭気止め用の蓋を取り付けることに
より臭気の漏れを防止している。しかしながら、いずれ
も臭気を完全に遮断することは困難であった。また、従
来の排水トラップに関する提案は、清掃の容易性、臭気
漏れの防止を目的とするものであり、配管内にヘドロ状
の汚泥が付着するのを防止することはできなかった。ま
た、固形防臭剤の使用は長期にわたって安定した臭気止
めが期待できないとともに、アルカリ性液や酸性液等の
薬品の使用は受水槽のコンクリートを傷めたり、塩素ガ
スを発生させたりするおそれがある。
【0005】この考案はかかる現況に鑑みてなされたも
ので、その目的とするところは、排水管内における臭気
の発生を防止するとともに、ヘドロ状汚泥の付着を防止
する排水トラップ用消臭材を提供せんとするものであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】この考案は上記目的を達
成するために次のような構成とした。即ち、腐植物質を
主成分とする土壌材からなる消臭材を袋状濾過材に収納
して、全体の形状をドーナツ状または帯状に形成し、一
部に固定用ひもを取り付けたことを特徴とする。前記消
臭材を複数の区画室に形成した濾過材の各区室ごとに収
納してもよい。また、前記区画室と区画室との間には切
取用のミシン目を設けることができる。前記消臭材が板
状体または球状体であってもよく、前記消臭材が板状体
である場合には、平面扇状に形成してもよい。また、
記消臭材は粒状体であってもよい。
【0007】
【考案の作用】袋状濾過材に収納したから、排水トラッ
プに浸漬しても消臭材が流出することがないとともに、
固定用ひもによって濾過材自体の流出を防ぐことができ
る。消臭材は腐植物質を主成分として形成したから、腐
植物質には幾多の多塩基性有機酸を含んでおり、この中
のカルボキシル基、アミノ基、フェノール水酸基などの
官能基と臭いの成分とが化学結合して消臭するように働
く。また、腐植物質中の腐植菌が有機質を分解にするよ
うに働く。また、全体形状をドーナツ状または帯状とす
ることによって使用し易くなるとともに、複数の区画室
に収納した場合には区画室と区画室との間に切り込みを
入れることにより自由な変形使用が可能になる。
【0008】
【実施例】以下に、この考案を実施例に基づき詳細に説
明する。図1は消臭体1をドーナツ状に形成した場合を
示している。即ち、扇状消臭材10を不織布や網状体に
より形成された袋状濾過材11に収納し、各扇状消臭材
10間には一定の間隔を設けてくびれさせ、前記くびれ
部13の濾過材11は上下面を接着するとともに、前記
接着部分に切取用のミシン目15を設けてなる。従っ
て、扇状消臭材10は各区画室に独立して包み込まれて
おり、全体としてドーナツ状消臭体1を形成している。
前記ドーナツ状消臭体1は完全に連続した円環状に形成
されているが、くびれ部13の適宜の個所を1個所だけ
切り離したものであってもよい。
【0009】前記扇状消臭材10は、動植物が微生物の
働きで分解されて生成された腐植物質を主成分とする土
壌材(三菱商事株式会社販売、商品名ヒューマス)を固
形としたもので、排水の流れを良くするために中央部に
は透孔17が形成されている(図2参照)。前記透孔1
7には濾過材11を貫通して固定用ひも19が取り付け
られている。また、実施例では扇状消臭材10は表面を
平滑にした平板に形成したが、排水トラップに取り付け
たときに排水の流れを良くし、また、排水との接触効率
を良くするために表面に凹凸を形成したり、あるいは波
型形状としてもよい。また、くびれ部13にミシン目1
5を設けたので、ミシン目15の一部を切り取り、くび
れ部13の一部を残すことによって帯状体として使用し
たり、ミシン目15から個々に切り離すことによってバ
ラとして使用することができる。
【0010】図3は他の実施例を示し、前記ドーナツ状
消臭体1を直線状に形成した帯状消臭体2を示す。即
ち、前記消臭材10を袋状濾過材21に区画室を設けて
各区画室に独立して収納し、各区画室の間のくびれ部2
3の部分の上下の濾過材を接着するとともに、片側に切
込25を形成したものである。そして、端部の扇状消臭
材10の透孔17には濾過材11を貫通して固定用ひも
27が取り付けられている。この第2実施例ではそのま
ま直線状に使用することができるのはもち論、湾曲させ
て円環状に使用し、あるいは個々に切り離すことによっ
てバラとして使用することができる。
【0011】尚、消臭材10の形状は特に限定されるも
のではなく、球状体、円盤状体、あるいは粒状体として
もよい。消臭材10を粒状体とした場合には、濾過材1
1の独立した区画室ごとに複数充填すればよい。また、
上記実施例における固定用ひもには、いわゆるひもの他
に、糸、針金等を含む。
【0012】次に、前記消臭体の使用方法について説明
する。図4は床用排水トラップに使用した場合である。
即ち、トラップ30内に排水管31の先端を突出させて
取り付けられており、トラップ30の上面開口には下面
にベル状体33を一体に固着した目皿35が着脱自在に
嵌着されている。そして、前記トラップ30の底面に消
臭体が収納されている。前記実施例1の消臭体1の場合
にはそのまま収納するか、大きさが合わずそのまま収納
することができないときは消臭体1の一部を切り離すと
ともにミシン目15の一部を切り取って帯状にして収納
すればよい。また、前記実施例2の消臭体2の場合には
円環状に湾曲させて収納すればよい。
【0013】図5は洗面台等のS字形トラップに使用し
た場合である。即ち、洗面台37にS字形トラップ39
が取り付けられており、前記S字形トラップ39に消臭
体が収納され、流出を防止するために固定用ひもが蛇口
40に結ばれている。消臭体として前記実施例1の消臭
体1を使用する場合には、一部を切り離すとともに、ミ
シン目15の一部切り取って帯状にして収納すればよ
い。また、前記実施例2の消臭体2の場合にはそのまま
収納すればよい。いずれの消臭体もトラップの形状、大
きさに対応して変形させて使用することができる。さら
に、この考案に係る排水トラップ用消臭体はその用途を
トラップに限定するものではなく、その名称にかかわら
ず男子用小用トイレ、洋式トイレの流水タンクの受水皿
等に芳香剤の代わりに使用することができる。
【0014】
【考案の効果】この考案は腐植物質を主成分とする消臭
材を袋状濾過材で包み込む構成としたから、トラップ内
に収納しても消臭材は流出することがなく、少しずつ溶
け出すことによって消臭することができる。また、腐植
物質中の腐植菌は有機質を分解するように働き、排水管
内のヘドロ状汚泥を液状に分解して流出させることがで
きる。ヘドロ状汚泥の分解によって排水管の閉そくを防
止できるばかりでなく、悪臭のないきれいな排水を受水
槽まで、あるいは下水道を通って処理場まで送ることが
できる。
【0015】 最近では、下水処理場または浄化槽などで
曝気装置と組み合わせ、腐植物質に下水を接触させるこ
とによって、汚泥の減容化、汚泥の圧縮、密度の引き上
げ等を図ることができるようになっている。そこで、汚
水の発生源であるトイレ等(特に男子用小用トイレ、流
水タンクの上部の受水皿等)で芳香剤の代わりにこの考
案に係る消臭体を使用すれば、下水処理場まで有効的に
腐植物質の効果を得ることができることとなり、下水系
の能力が向上することになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ドーナツ状消臭体の斜視図である。
【図2】袋状濾過材に消臭材を収納した一部を切り欠い
た説明用斜視図である。
【図3】帯状消臭体の斜視図である。
【図4】床用排水トラップへの使用状態を示す断面図で
ある。
【図5】洗面台のS字形トラップへの使用状態を示す断
面図である。
【符号の説明】
1 消臭体 2 消臭体 10 消臭材 11 濾過材 13 くびれ部 15 ミシン目 17 透孔 19 固定用ひも 21 濾過材 23 くびれ部 25 切込 27 固定用ひも

Claims (6)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 腐植物質を主成分とする土壌材からなる
    消臭材を袋状濾過材に収納して、全体の形状をドーナツ
    状または帯状に形成し、一部に固定用ひもを取り付けた
    ことを特徴とする排水トラップ用消臭体。
  2. 【請求項2】 前記消臭材を複数の区画室に形成した濾
    過材の各区室ごとに収納したことを特徴とする請求項1
    記載の排水トラップ用消臭体。
  3. 【請求項3】 前記区画室と区画室との間には切取用の
    ミシン目を設けたことを特徴とする請求項2記載の排水
    トラップ用消臭体。
  4. 【請求項4】 前記消臭材が板状体または球状体である
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載
    の排水トラップ用消臭体。
  5. 【請求項5】 前記消臭材が板状体であり、平面扇状に
    形成したことを特徴とする請求項4記載の排水トラップ
    用消臭体。
  6. 【請求項6】 前記消臭材が粒状体であることを特徴と
    する請求項1からのいずれか1項に記載の排水トラッ
    プ用消臭体。
JP1993042527U 1993-07-06 1993-07-06 排水トラップ用消臭体 Expired - Fee Related JP2604684Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1993042527U JP2604684Y2 (ja) 1993-07-06 1993-07-06 排水トラップ用消臭体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1993042527U JP2604684Y2 (ja) 1993-07-06 1993-07-06 排水トラップ用消臭体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0710075U JPH0710075U (ja) 1995-02-10
JP2604684Y2 true JP2604684Y2 (ja) 2000-05-22

Family

ID=12638555

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1993042527U Expired - Fee Related JP2604684Y2 (ja) 1993-07-06 1993-07-06 排水トラップ用消臭体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2604684Y2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4658399B2 (ja) * 2001-07-23 2011-03-23 株式会社三栄水栓製作所 ヌメリ除去部材
JP4564411B2 (ja) * 2005-06-17 2010-10-20 株式会社三栄水栓製作所 排水栓

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0710075U (ja) 1995-02-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1113112B1 (en) Slime remover and slime preventing/removing agent
US20050144711A1 (en) Anti-splash guard and deodorant pouch for urinals
US4224701A (en) Pest and odor preventive sanitary drainer
JP2604684Y2 (ja) 排水トラップ用消臭体
RU2217033C2 (ru) Туалет
KR200233488Y1 (ko) 배수구의 냄새차단장치
KR102109301B1 (ko) 휴지통과 냄새가 없는 순환수세 이동식 화장실
JP6444034B2 (ja) 空き部屋の消臭方法
JP2004132152A (ja) ワントラップの消臭バスケット
JPH0442376Y2 (ja)
JP3967975B2 (ja)
JPH04126977U (ja) 排水トラツプ
KR200348099Y1 (ko) 배수트랩에 부착되는 공기청향제 케이스
JP5036151B2 (ja) ヌメリ防除機能付排水口蓋
JP2591597Y2 (ja) 錠剤の封入袋体
KR200265933Y1 (ko) 악취방지용 배수트랩
JP2551868Y2 (ja) 脱臭便器
JPH09296492A (ja) 排水口用ごみ取り具
JP3032557U (ja) 男子用小便器の浄化材
JP2006342553A (ja) ぬめり取り剤付き排水装置
JPH0354219Y2 (ja)
JPH0726469Y2 (ja) トイレ用洗浄水の活性器
JP2006125129A (ja) 防臭用カバー
JPS6014858Y2 (ja) 床排水用器具
JP7358687B2 (ja) 排水部用薬剤保持器

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees