JP3011154U - 建物の床部からの立ち上がり部 - Google Patents

建物の床部からの立ち上がり部

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JP3011154U
JP3011154U JP1994014063U JP1406394U JP3011154U JP 3011154 U JP3011154 U JP 3011154U JP 1994014063 U JP1994014063 U JP 1994014063U JP 1406394 U JP1406394 U JP 1406394U JP 3011154 U JP3011154 U JP 3011154U
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JP
Japan
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holder
board
water resistant
rising
floor
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Application number
JP1994014063U
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Inventor
周 井上
康晴 勝間
Original Assignee
株式会社ヤマデ
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 立ち上がり防水層4を太陽光から守る耐水性
ボード6上端ホルダー7の取付けを容易とする。 【構成】 陸屋根床部1の防水層3及び立ち上がり部2
の防水層4をコンクリート押え材層5及び耐水性ボード
6により保護する。その耐水性ボード6の上下端をホル
ダー7、8で支持し、上ホルダー7は、笠木用ホルダー
10bにボルト・ナット11により支持され、ボード6
上端はこの上ホルダー7の長孔12に貫通して支持す
る。この貫通が可能なことにより、ボード6を上ホルダ
ー7の上方から差し入れることができ、一方、下方か
ら、差し入れる場合でもその差し込み長さが制限されな
い。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、パラペットや屋上塔屋などの陸屋根床部からの立ち上がり部、バ ルコニーの床部からの立ち上がり部及び立体駐車場、地下室の床部から立ち上が った内側壁などの防水構造における、その前面を覆う耐水性ボードの上端の支持 構造に関するものである。
【0002】
【技術的背景】
この種の建物の立ち上がり部の防水処理は、例えば陸屋根床部からの立ち上が り部であって、その立ち上がり部上面に笠木を取付ける構造のものにおいては、 図8、図9に示すように、床部防水層3に続き、床部1からの立ち上がり部2に 防水層4を形成し、床部1の防水層3上面にコンクリートにより押え材層5を形 成するとともに、立ち上がり防水層4の前面には耐水性ボード6を設け、この押 え材層5及び耐水性ボード6によって防水層3、4を太陽光等から守っている( 特開平1−210562号公報等参照)。
【0003】 この防水処理構造において、その耐水性ボード6の一般的な上端支持は、図8 、図9に示すように、立ち上がり部上面にビス止めした笠木9取付用の中間ホル ダー10a及びジョイントホルダー10bに、立ち上がり部2長さ方向全長に亘 る断面下向きコ字状の上ホルダー7をボルトナット11締めで取付け、その上ホ ルダー7に耐水性ボード6上端を嵌めている。一方、耐水性ボード6下端の支持 は、下ホルダー8を床部1(押え材層5)にビス止めし、その下ホルダー8に嵌 めている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
上記耐水性ボード6の上下ホルダー7、8への取付け作業は、まず、耐水性ボ ード6上端を下方から上ホルダー7内に入れて押し上げ、つぎに耐水性ボード6 下端を下ホルダー8の前壁を越えてその下ホルダー8の凹部(上向き開口)に対 応させ、耐水性ボード6下端を下ホルダー8のその凹部に落し込んでいる。
【0005】 この落し込みによる取付けにおいて、上ホルダー7内の下向き凹部が浅く、耐 水性ボード6上端をその凹部に差し入れただけでは、下端を下ホルダー8にその 前壁を越えて落し込めない場合がある。また、上ホルダー7への差し入れは上向 きの作業となり、見えにくく、作業性が悪い場合がある。
【0006】 この考案は、上記の実情の下、耐水性ボード上端の上ホルダーへの嵌め込み作 業を容易にすることを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、この考案にあっては、上述の耐水ボード6の上下 端をホルダー7、8で支持する構造において、その上端支持構造を下記の構成 としたのである。
【0008】 上記上ホルダー7の上記ボード6上端支持部は、上記ボード6上端が貫通す る長孔12を有して、その長孔12にボード6上端を貫通して成る。
【0009】
【作用】
このように構成するこの考案は、上ホルダー7の耐水性ボード6上端支持部が 貫通孔12から成るため、その孔12に下側から耐水性ボード6上端を差し入れ る際において、その差し込み長さ(深さ)の切断寸法精度が緩和される。また、 その貫通孔12を通して耐水性ボード6を取付ける、すなわち、耐水性ボード6 を、その下端からその貫通孔12に入れて下端を下ホルダー8に嵌めるなどの取 付けが行える。耐水性ボード6上端は、その貫通孔12内に位置させ、詰め物に よって固定することが好ましい。
【0010】
【効果】
この考案は以上のように構成し、上記作用によって下記の効果を発揮する。
【0011】 耐水性ボード6を上ホルダー7を通して取付け得る、又は、上方への差し込 み量の制限を緩和したので、耐水性ボード6の上下ホルダー7、8への取付作業 性が向上する。
【0012】
【実施例】
図1乃至図3に一実施例を示し、陸屋根の床部防水層3に続き、床部1からの 立ち上がり部2にも防水層4が形成され、この防水層4は立ち上がり部2の上面 に至ってその前縁にシール12が盛られている。防水層3、4は、アスファルト 塗り、防水シート張りなどによって形成する。
【0013】 床部1の上面にはコンクリート打設により押え材層5が形成され、この押え材 層5によって防水層3の押え及び遮光などを行う。押え材層5は、目地材5aを 介在して立ち上がり防水層4に接しており、押え材層5が寒暖により伸縮しても その目地材5aが伸縮してその伸縮を吸収し、押え材層5によって防水層4が突 き上げられて損傷することが防止される。
【0014】 立ち上がり防水層4の前面には耐水性ボード6が設けられ、このボード6下端 は目地材5aにビス止めの下ホルダー8に嵌められている。一方、上端は後述の 上ホルダー7に嵌められている。
【0015】 立ち上がり部2上面には笠木9がその全長に亘って設けられる。この笠木9は 、中間ホルダー(図8参照)及びジョイントホルダー10bを立ち上がり部2上 面にビス止めし、その各ホルダー10bの前後端に嵌め込むことによって取付け る(図3参照)。笠木9の継目aは、そのジョイントホルダー10bの中程が前 後方向の凹凸溝となっており、その継目aから侵入した雨水はその溝を伝わって 立ち上がり部2の外面及び耐水性ボード6の前面に流れ落ちる。
【0016】 立ち上がり部2の上部の長さ方向全長には上ホルダー7が位置し、この上ホル ダー7は、ボルト・ナット11により中間及びジョイントホルダー10bに固定 されている。ボルト・ナット11は、上ホルダー7の溝7a(図2参照)内を移 動させ、中間又はジョイントホルダー10bの位置に対応させ、前後方向(図2 左右方向)は、ボルト・ナット11を中間及びジョイントホルダー10bの長孔 11a内を移動させて調節する。
【0017】 上ホルダー7は、例えば2〜3m程度の長尺物であって、両端を除き、全長に 亘って長孔12が形成されている。この長孔12を通して耐水性ボード6を上下 ホルダー7、8に嵌める。この嵌め方は、図2に示すように、上方から、耐水性 ボード6をこの長孔12を通して行ってもよく、また、従来のように、耐水性ボ ード6上端を下側から長孔12内に差し入れて行ってもよい。耐水性ボード6は その幅(立ち上がり部2の長さ方向)が30cm〜60cm程のもので、図3に示す ように、長孔12内に順々に入れて連結し、その連結部には詰め物13を嵌めて 、耐水性ボード6のガタをなくす。
【0018】 上ホルダー7の連結部は耐水性ボード6を嵌め得ないため、図3のごとく、ジ ョイント詰め物14を嵌めるとともに、スパンバレルなどの耐水性ボード6と同 質のパネル6aで被う。パネル6aはビスなどでボード6などに止め、その周囲 は適宜にシールなどの防水処理を行う。パネル6aは図示のごとく小孔6a’を あけたパンチングメタル板状とすることができ、このようにすれば、同図矢印の ごとく空気循環効果を得る。
【0019】 なお、耐水性ボード6を上下ホルダー7、8に上方から嵌める場合には、その 作業が終了してから、笠木9を取付ける。
【0020】 この実施例の各耐水性ボード6は、図3に示すように、隣接するものと噛み合 いによって連結されているため、設置後は一体となってガタツキにくい。メンテ ナンスなどにおいて、この耐水性ボード6を取外すには、笠木9を取外してから 、上方に引き抜けばよい。この引き抜きは上記噛み合っていても支障はない。
【0021】 上述の実施例は、笠木タイプのものであったが、図4に示すように、笠木9で はなく、水切りプレート20を使用するタイプの立ち上がり部でも、同様にして 、上述の上ホルダー7の構成、すなわち、本願考案を採用し得ることは勿論であ る。この実施例においては、立ち上がり部2にビス止めした固定ピート21に、 ブラケット22を横方向のスライドによって嵌め込み、このブラケット22に水 切りプレート20を前側から嵌め込むとともに、上ホルダー7をボルト・ナット 11で締付けて取付けている。
【0022】 下ホルダー8は、床部1(押え材層5)でなく、図5、6に示すように立ち上 がり部2前面下部に取付けてもよく、さらに、図7に示すように、下ホルダー8 をモルタルmでなしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の一部切欠き斜視図
【図2】同実施例の要部断面図
【図3】同実施例の要部斜視図
【図4】他の実施例の要部断面図
【図5】下ホルダーの他例の要部断面図
【図6】下ホルダーの他例の要部断面図
【図7】下ホルダーの他例の要部断面図
【図8】従来例の一部斜視図
【図9】同従来例の断面図
【符号の説明】
1 陸屋根床部 2 立ち上がり部 3 床部防水層 4 立ち上がり防水層 5 コンクリート押え材層 6 耐水性ボード 7 上ホルダー 7a 上ホルダーのボルト溝 8 下ホルダー 8b クッション材 9 笠木 10a 笠木中間ホルダー 10b 笠木ジョイントホルダー 11 ボルト・ナット 11a 長孔 12 長孔 13、14 詰め物 21 固定ピース 22 ブラケット a 笠木の継目

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建物の床部防水層3に続き、床部1から
    の立ち上がり部2にも防水層4が形成され、その立ち上
    がり防水層4の前面には耐水性ボード6が設けられ、そ
    のボード6の上端は、前記立ち上がり部2上部に固定の
    上ホルダー7に支持され、下端は、前記立ち上がり部2
    又は床部1に支持されてなる、建物の床部1からの立ち
    上がり部2のその上ホルダー7による耐水性ボード6上
    端の支持構造において、下記の点を特徴とするもの。 上記上ホルダー7の上記ボード6上端支持部は、上
    記ボード6上端が貫通する長孔12を有して、その長孔
    12にボード6上端を貫通して成る。
JP1994014063U 1994-11-15 1994-11-15 建物の床部からの立ち上がり部 Expired - Lifetime JP3011154U (ja)

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ID=43146892

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0532856U (ja) * 1991-10-09 1993-04-30 三ツ星ベルト株式会社 オートテンシヨナー

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH0532856U (ja) * 1991-10-09 1993-04-30 三ツ星ベルト株式会社 オートテンシヨナー

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