JP3009609U - 文字配置および文字情報を管理することが可能なキャド装置 - Google Patents

文字配置および文字情報を管理することが可能なキャド装置

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 複数行に亘る文字列配置を自動的にバランス
よく処理し、複数行に亘る文字情報を管理することが可
能なキャド装置を提供する。 【構成】 文字コードの集まりからなる文字列データ
と、幅、高さ等の文字属性と、文字列原点座標とを有す
る文字情報に基づいて、図面中に文字列を配置する手段
を有するキャド装置において、前記文字情報のうちの文
字列データ中に改行コードの存在を許容し、文字列デー
タ中に改行コードが含まれる場合には、該改行コードに
よって区切られた文字列である分解文字列の各々につい
ての原点座標すなわち分解文字列原点座標を当初の文字
列原点座標に基づいて計算し、該計算によって得られた
分解文字列原点座標に基づいて、前記分解文字列の各々
を配置する手段を有する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案はキャド装置に関し、特に文字配置等の文字情報を管理することが可能 なキャド装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、ワードプロセッサの分野では、数行に亘る範囲を指定してセンタリン グや、右寄せ、左寄せ等の設定が可能である。ワードプロセッサでは1行に書込 み可能な文字数がそれぞれのデータファイル毎に定まっていることに基づき、そ れぞれの行の右端、左端、又は中央位置の計算を所定の計算をすることにより、 処理を実行しているものと考えられる。このワードプロセッサの場合を第一従来 例とする。
【0003】 それに対し、キャドでは、図面中の任意な位置にXY座標に基づいて文字列を 位置付けることはできるが、一行毎の処理であった。従来にあっては数行に亘っ て文字列を並べるという場合を想定していなく、数行に亘るセンタリング、右寄 せ、左寄せ等の処理がなかった。このキャドにおける一行毎の文字配置処理を第 二従来例とする。
【0004】 さらに、いわゆるDTP(デスクトップパブリッシング)ソフト等の図形と文 章とを混在させて印刷することを目的とする装置にあっては、矩形領域を定めて 、そこにいわゆるテキストデータを流し込むという考え方により、複数行に亘る 文字列(通常は文字列とはいわずに「文章」といった別のネーミングをしている が、ここでは複数行に亘る文字列配置を実現する一種の従来例として拡張して考 える)を配置するという処理があった。これを第三従来例とする。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
第一従来例のワードプロセッサのような処理をキャド装置において実現するこ とは、キャド図面がXY平面内に図形を位置付けるものであって、図面の端から 端まで何文字といった処理をするものではないことから考えにくい。
【0006】 一方、本願と同一出願人の提供するキャド装置においては、一行毎の文字列を 対象にして右寄せ、左寄せ、センタリング等の機能があったという見方ができる 。「原点位置」というデータを文字属性の一つとして、持っていたからである。 すなわち、文字列に関するデータは、シフトJIS等のコードによる文字列その ものの文字列データ及びその文字列を図面中のどこのXY座標に配置するかの情 報である原点座標のほかに、文字属性のデータ(一文字毎の幅、高さ、隣りの文 字との間隔等のデータ)を有するのが通常であるが、特に出願人の提供する従来 のキャド装置(第二従来例)にあっては、原点位置を文字属性の一つとして有し ていた。ここに、原点位置とは、文字列の占める矩形領域のうちのいずれの点を 文字配置上での基準の点とするかを定めるデータであって、文字属性の一つであ る。第二従来例においては、操作者の設定する文字属性データの名称として「原 点位置」の名称が使われていた。一方、DBシステムデータ(キャドシステムが 直接的に扱うデータであって、これに基づいて画面表示や、プロッタ出力がなさ れる)としては「原点タイプ」の名称が用いられていたので、以下、必要に応じ て、原点位置または原点タイプのことを原点タイプ情報と呼ぶことにする。
【0007】 原点位置について図面を参照しつつ説明する。図9は、第二従来例の原点位置 についての説明図である。図9(a)は、文字列が「ABCD」である場合の、 幅、高さ、間隔の説明図である。一般に、キャドにて扱う文字はベクトル文字( 文字を線分の集合として扱うものであって、ドット文字すなわちドットの集合と して扱うものに対立する概念)であるから、幅と高さと間隔とはそれぞれ独立に 管理し得るものである。なお、一般にキャドにおいては、これらの文字属性のほ かに傾き(斜体字を作るもの)や、回転角(例えば、X軸に対して30度の角度 を持つ線分上に文字を並べるもの)をも文字属性として扱うが、本考案とは直接 関係ないのでそれらについては詳しい言及を避ける。
【0008】 図9(b)は、第二従来例で持っていた原点位置について、文字列が「ABC D」であって、横書きである場合についての説明図でる。この場合、文字列「A BCD」が占めるスペースは、高さが図9(a)に示す高さと同一で長さが「図 9(a)に示す間隔の3倍プラス幅の1倍」である矩形領域である。この矩形領 域について図9(b)のごとくに9個の点を考える。すなわち、上記矩形の左下 隅を原点位置、下中点を原点位置、右下隅を原点位置、左中点を原点位置 、中央点を原点位置、右中点を原点位置、左上隅を原点位置、上中点を 原点位置、右上隅を原点位置としている。
【0009】 尤も、縦書きの場合には図9(c)に示すように、左上隅が、左中点が、 左下隅がといった具合に横書きの場合とは違った扱いとしているが、ここでは 煩雑を避けるため、以下、横書きの場合について説明をする。
【0010】 原点位置の効用は、図形との位置関係において説明される。図10及び図11 を用いて第二従来例における原点位置の効用を説明する。ここに原点位置の効用 とは、原点の位置(原点タイプ)を図9(b)に示すように幾つかあるうちから ユーザが選択し、設定し得ることの効用を意味する。
【0011】 図10は、原点位置が左上隅に限定されている場合を示す。今、図10(a) に示すように円が描かれているその真下に「ABCD」、右横に「EFGH」の 文字列がバランスよく配置されているとしよう(実は、この最初の配置自体、原 点位置が左上隅に限定されている場合には、一遍にはできずに試行錯誤により実 現される)。図10(a)の状態から幅、高さともに2倍に変更する処理を実行 する。この操作は、通常、まずメニュー画面から「文字属性の修正(変更)」の コマンドを選択し、幅、および高さの数値を書き換えることによりなされる。そ の結果、図10(b)のようになる。図10(a)では、バランスよく配置され ていたのに、今度は、円と文字列とのバランスが悪くなった。左上隅(901、 902)をそれぞれ原点位置としてそこから文字属性の値である幅、高さ、文字 間隔にしたがって、それぞれの文字を配置した結果である。そこで、再度バラン スよく配置すべく、「ABCD」、「EFGH」それぞれの原点座標を903、 904にそれぞれ変更する。この変更は、例えばデジタイザ等の入力装置にて、 その対象を選択し、「移動」コマンドをメニューにより選択し、文字列を動かす ことによってなされる(対象となる文字列を先に選択するか、移動コマンドを先 に選択するかは設計事項である)。目分量でバランスの良いところに納まるまで 試行錯誤を繰り返すことによって、図10(c)の如き結果を得られる。このデ ジタイザを用いて文字列の移動は、文字データのうちの原点座標を変更している ことに該当する。
【0012】 これに対し、原点位置(原点タイプ)が数種類のうちから選択可能なものであ る場合には、もっと簡単に同様の処理が実行できる。図11は、上中点(図9( b)にいう原点位置)および左中点(図9(b)にいう原点位置)を利用し た例を示す。今、図11(a)に示すように円の真下に「ABCD」、円の真横 に「EFGH」が配置されているとしよう(実は、この最初の入力自体、最初に 原点位置をそれぞれ上中点、左中点を選択し、原点座標を入力してから他の文字 属性を決めることにより簡単になされる)。この状態から幅、高さともに2倍に 変更するときは、原点座標(905、906)の変更なしに図11(b)のごと くにバランスよい文字列配置が得られる。これが原点位置の効用である。第二従 来例では、この原点位置の効用をもたらすべく、図9(b)に示すような9種類 の原点位置を持っていたものである。図11では、上中点、左中点の効用を代表 して説明したが、他の原点位置の効用が得られる場合があることは、容易に類推 されるところである。
【0013】 さて、この第二従来例にも限界があった。文字列が一行しか扱えないことであ る。この事情を図12を用いて説明する。図12は、第二従来例の限界を説明す る図である。図12(a)は、円の真下に、文字列「ABCD」と「EFGH」 とを縦に並べて配置した図である。ここでは、図11に示した上中点の効用を用 いている。すなわち、「ABCD」、「EFGH」はそれぞれ上中点を原点位置 として配置されている文字列である(原点座標907、908)。さて、図12 (a)の状態から文字属性の幅、高さともに2倍に変更したとする。すると、そ れぞれの原点座標907、908は固定されたまま、幅、高さが2倍になって角 文字が配置されるため「A」と「E」、「B」と「F」、「C」と「G」、「D 」と「H」とがそれぞれ重なって描かれてしまうことになる。この不都合を回避 するためには、文字列「EFGH」についてその原点座標908を909に変更 するという処理を実行する必要が生じることになる(図12(c))。
【0014】 文字列が一行しか扱えないという不都合は、ある意味では第三従来例として挙 げたDTPソフトにおける文章(複数の文字列)の流し込みで解決されていると みることもできる。しかし、流し込みを行う矩形領域では複数行に亘るセンタリ ングや右寄せ、左寄せ等の計算を自動的に実行するためには、かなりの複雑な計 算を実行させなければならない。また、キャドでは文字列について回転を行う場 合があるが、流し込みにおいて回転をやろうとすると更に複雑な計算となる。
【0015】 本願の考案者は、第三従来例でDTPソフトが複数の文字列は文章の流し込み で、一行の文字列は文字列として扱うとう考え方が支配的であったことに見られ るように、文字列といえば、一行のものと固定観念が決まっていた因習自体を打 破することによりこの課題を解決できるのではないかと考えた。一般にキャドに 限らず、データベースにあっては、一つのレコードが複数のフィールドのあつま りとして構成され、その個々のフィールドは限られた大きさのフィールド長(例 えば、40桁)を持っている。そのフィールドの扱うデータが数値ではなく、文 字情報であるときに「文字列」と呼び、通常の文章のデータ(アスキーファイル 等)とは区別することが一般的であった。したがって、複数行に跨る文字データ は、従来にあっては、文章として観念され、文字列に結び付ける考え方はなかっ た。本願の考案者は、第二従来例の有する原点位置の概念を更に発展拡張させる とともに、文字列データの概念を広げて、従来例の課題を解決できないかと考え た。
【0016】 本考案の目的は、複数行に亘る文字列配置を自動的にバランスよく処理し、複 数行に亘る文字情報を管理することが可能なキャド装置を提供することである。
【0017】
【課題を解決するための手段】
本考案に係るキャド装置は、文字コードの集まりからなる文字列データと、幅 、高さ等の文字属性と、文字列原点座標とを有する文字情報に基づいて、図面中 に文字列を配置する手段を有し、さらに前記文字情報のうちの文字列データ中に 改行コードの存在を許容し、文字列データ中に改行コードが含まれる場合には、 該改行コードによって区切られた文字列である分解文字列の各々についての原点 座標すなわち分解文字列原点座標を当初の文字列原点座標に基づいて計算し、該 計算によって得られた分解文字列原点座標に基づいて、前記分解文字列の各々を 配置する手段を有することを特徴とする。
【0018】 また、上記構成のキャド装置において、前記文字属性が、文字列の占める矩形 領域中のいずれの位置を文字列配置上での基準の点とするかの情報である原点タ イプ情報を有し、前記分解文字列原点座標の計算の際に当初の原点タイプ情報お よび文字列原点座標に基づいて計算する手段を有するのが望ましい。
【0019】 さらに望ましくは、前記文字属性の情報が行間に関する情報である行間情報を 含み、前記分解文字列原点座標の計算の際に、該行間情報をも用いる。
【0020】 また、上記構成のキャド装置において、好ましくは前記行間情報を操作者が入 力省略した場合には、高さのk倍(kは1以上の定数であって、例えば1.2と いった少数を含む)とする。
【0021】 さらに、改行コードを含む文字列データを操作者からの設定上は一つの文字列 として入力または変更させ、上記構成のキャドシステムが直接的に管理する情報 であるDBシステムデータの上では改行コードで区切った文字列である分解文字 列に分解して登録して管理するのが望ましい。
【0022】 また、本考案によるキャド装置は、キャド図面中に配置する文字の情報を文字 列コードの集まりからなる文字列データと、各文字の幅、高さ等の文字属性と、 文字列を配置する基準点の座標である原点座標等を有する文字情報として管理し 、操作者からの入力に従い、該文字情報を生成し、登録する文字情報管理手段を 有し、さらに、前記文字情報を、それぞれ別個のデータである操作者の設定上の 文字情報であるユーザ設定文字データと、キャドシステムが表示装置に文字列を 配置し又はプロッタに描画コマンドを送出するのに直接的に用いる文字列情報で あるDBシステム文字データとの二つのデータにより管理し、前記ユーザ設定文 字データ中の文字列データであるユーザ設定文字列データには改行コードの存在 を許容し、操作者が入力したユーザ設定文字列データ中に改行コードが含まれる ときは、該改行コードで区切られた文字列の各々についてDBシステム文字デー タを生成して、登録する手段を有することを特徴とする。
【0023】 本考案に係るキャド装置は、キーボード等の入力装置と、該入力装置によりな される操作者からの入力にしたがって図形データを作成する作図処理手段と、前 記入力装置によりなされる操作者からの入力にしたがって文字列情報を生成する 文字列情報生成手段と、該文字列情報生成手段により生成された文字列情報およ び前記作図処理手段により作成された図形データとを含む図面データであるDB システムデータを格納するDBシステムデータ格納手段と、該DBシステムデー タ格納手段に格納されたDBシステムデータにしたがって表示装置に図面内容を 展開する表示装置用描画コマンド生成手段と、該表示装置用描画コマンド生成手 段からの信号を受けて図面内容を表示する表示装置と、前記DBシステムデータ 格納手段に格納されたDBシステムデータにしたがってプロッタに図面内容を展 開するプロッタ用描画コマンド生成手段と、該プロッタ用描画コマンド生成手段 からの信号を受けて図面内容を印刷するプロッタとを有し、さらに、操作者の入 力にしたがって生成され、改行コードの存在を許容する文字列情報であるユーザ 設定文字列情報を格納するユーザ設定文字列情報格納手段を前記DBシステムデ ータ格納手段とは別個に設け、該ユーザ設定文字列情報格納手段に格納されたユ ーザ設定文字列情報中の文字列を前記改行コードを区切りとして改行コード単位 の文字列である分解文字列に分解して登録し、DBシステムデータ格納手段に格 納する分解文字列情報生成手段を設けたことを特徴とする。
【0024】
【作用】
本考案に係るキャド装置は、改行コード毎の分解文字列について分解文字列原 点座標を算出し、それに基づいて、分解文字列を配置するから、文字列の概念を 拡張し、複数行の文字情報をバランスよく配置するように働く。
【0025】 また、原点タイプ情報を用いることにより、複数行にわたる右寄せ、左寄せ、 センタリング等の自動配置を可能にする。
【0026】 さらに、行間情報を用いることにより、行間のスペースを操作者の所望に合わ せて確保できる。
【0027】 この行間情報に、省略時の解釈を与えることにより操作者が入力をしない場合 にも適当な間隔を確保できる。
【0028】 本考案に係る文字情報管理手段を有するキャド装置は、操作者の設定上での文 字情報と、DBシステムデータ上での文字情報とを別個に管理するから、DBシ ステム上での管理は従来と同様であっても、複数行に亘る文字情報を管理できる ように働く。
【0029】 本考案によるキャド装置は、分解文字列情報生成手段を設けたから、DBシス テム上での文字情報を従来と同様に扱いつつも、操作者からの見かけ上は、複数 行の文字列をバランスよく扱える。
【0030】
【実施例】
以下、図面を参照しつつ、本考案のキャド装置の実施例について説明する。
【0031】 図7は、本考案に係る文字列配置手段を有するキャド装置の機器構成を示す図 である。大まかにいえば、コンピュータの一般的構成に入力装置として、キーボ ード10、デジタイザ11を備え、出力装置として表示装置20とプロッタ21 を備えている。詳しくいえば、中央処理装置(CPU)1につながるバス2にR AM3により構成されるいわゆるメインメモリ、ROM4、二次記憶手段5等の 記憶手段が設けられ、バス(ステップ)につながる入力インターフェース8を介 してキーボード10、デジタイザ11が接続される。さらに、バス2には表示装 置コントローラ6及びビデオRAM7を介して、表示装置20が接続され、出力 インターフェース9を介してプロッタ21が接続されている。
【0032】 図6は図7に示したキャド装置の機能ブロック図である。図6中、「○○手段 」と表示された部分は、ソフト的に実現される手段であって、図7の二次記憶手 段5に格納されたプログラムがRAM3に読み込まれ、そのプログラムに従って 、CPU1が処理を実行するものである。その処理内容によりCPU1は、様々 な機能を果たすが、便宜的にそれらの機能を空間的に分離して配置して表示した ものである。図6のうち実線は制御信号の流れを示し、破線はデータの流れを示 している。
【0033】 キーボード10から入力された信号は、キー入力コントローラ40を介して、 コンピュータに入力される。その信号は、一旦キーデータプール30に蓄えられ 、リターンキー(RTキー)の入力がキー入力コントローラ40から文字列情報 生成手段42になされたとき、文字列情報生成手段42は、キーデータプール3 0に蓄えられたデータに基づいてユーザ設定文字列情報32を生成する。ここに 、キーデータプール30は、図7にいうRAM3上(メインメモリ)の所定アド レスに設けられた情報格納場所である。また、ユーザ設定文字列情報32は、一 旦メインメモリに書き込まれ、必要に応じて二次記憶手段5に格納される情報で ある。後に変更を必要とする場合には、先に入力した情報を読み込む必要がある からである。
【0034】 一方、デジタイザ11から入力されたデータは、デジタイザコントローラ41 を介してコンピュータに取り込まれる。デジタイザ11は操作者がデジタイザの 座標検出面でカーソルをもって位置を指示することによってXY座標をコンピュ ータに送り、また、操作者がカーソルのスイッチを押すことにより、座標取込の タイミングをコンピュータに対して通知する。
【0035】 上述した文字列情報生成手段42は、キー入力のみならず、XY座標31をも 取り込んでユーザ設定文字列情報32を生成する。文字列情報の中には文字列原 点座標を含むからである。文字列情報生成手段42はメニュー表示手段(図示せ ず)と表示装置20との連携により表示装置20の画面に必要な入力促進メッセ ージを表示させ、操作者のキー入力等により文字列情報を生成していくが、文字 列原点座標の生成にあたっては、操作者にデジタイザ盤面のカーソルによるヒッ ト(デジタイザのカーソルを所望の位置に移動し、スイッチを押すこと)を促す 。その際に、入力されたスイッチ信号をデジタイザコントローラ41を介して、 受け取り、そのタイミングでXY座標31を取り込む。なお、これらの操作の途 中にあっても処理の内容を表示装置20に表示するための仮表示手段があるのが 望ましいが、図6においては煩雑を避けるため図示を省略している。
【0036】 図面データの中核をなすデータがキャドDB33である。これは、文字データ や図形データを含む情報であり、そのデータ構造に着目すると、データベースの 構造を有するので、CADデータベース、キャドDB等と呼ぶ。キャドDB33 のうち図形データについては図形作成手段44がデジタイザコントローラ41の 通知するタイミングによってXY座標31を取り込むことによって、図形データ を生成する。このとき、メニュー表示や仮表示を表示装置20にさせることが便 利であることは前記文字情報生成手段42と同様である。
【0037】 それに対し、分解文字列情報生成手段43は、その処理内容を表示装置20に は表示せずに、内部的に処理を実行する手段である。すなわち、分解文字列情報 生成手段43は、操作者にその存在を意識させることなく処理を実行し、キャド DB33に必要な文字データを生成する。本考案の最大の特徴は、キャドDB3 3のうちの文字データとは別個のデータであるユーザ設定文字列情報32を設け たことと、それに基づいてキャドDB33に必要なデータである分解文字列情報 を生成する分解文字列情報生成手段43を設けたことにあるといえる。後述する ように、これにより複数行の文字列をバランスよく配置することが可能となった 。
【0038】 キャドDB33の図面データは表示装置用描画コマンド生成手段45により表 示装置20に展開されて表示される(図7に示す表示装置コントローラ6および ビデオRAM7が実際には介在するが、図6においては図示を省略してある)。 また、紙に出図することを欲する際には、プロッタ用描画コマンド生成手段46 によりキャドDB33のデータは描画命令群に変換され、適当な通信手段(図示 は省略)によりプロッタ21に対して送出され、プロッタ21により紙に出力さ れる。
【0039】 本願において、「文字列を配置する」とは、より内的には分解文字列情報を分 解文字列情報生成手段43により生成して、キャドDB33に格納することによ り実現されることであり、より外的には、表示装置用描画コマンド生成手段45 によりキャドDB33のデータが表示装置20に展開されて、図形と文字とが混 在して表示されることであり、又は、プロッタ用描画コマンド生成手段46によ りキャドDB33のデータがプロッタ21上の紙に展開されて図面中に文字列が 配置されて図面中に文字列が配置されて実現されることを意味する。
【0040】 次に、分解文字列情報生成手段43の処理について図5および図8を参照しつ つ、説明する。図5は、操作者の設定上の文字データとDBシステムデータとの 関係を示す図である。操作者の設定上の文字データとは、図6にいう、ユーザ設 定文字列情報32に相当する。DBシステムデータとは、キャドDB33にて扱 うデータであり、ここでは、そのうちの文字データに着目している。
【0041】 図5(a)は、操作者の設定上の文字データ、すなわち、ユーザ設定文字列情 報32を示している。このデータは、少なくとも文字列原点座標、文字属性、文 字列データの三種類のデータを有している。
【0042】 文字列原点座標は、当該文字列を配置すべき基準点を示すXY座標であり、デ ジタイザ11により入力される。図には、[X,Y]と書いてあるが、デジタイ ザ11から入力された生のデータではなく、図面中の座標(ワールド座標)に変 換された上で入力される。
【0043】 文字属性は、文字の幅、高さ、文字間隔、行間、回転角、原点タイプ、方向、 傾き等に関するデータであり、メニュー画面にて操作者がテンキー(数値入力の ためのキー)操作により入力したり、矢印キーにて選択したりすることにより入 力される。尤も、これらのデータの種類のすべてが必要なものではない。行間は 、高さの1倍あるいは1.2倍といった具合に固定的に処理することも可能であ るし、原点タイプの選択を許さずに、一つのタイプに固定することとする実施例 も可能だからである。少なくとも幅や高さについてのデータは文字属性を構成す るデータとして不可欠である。一般に、キャド装置で扱うフォントはベクトルフ ォントであって、幅と高さとをそれぞれ独立に変更可能なものだからである。
【0044】 文字列データは、図5(a)においては、ダブルコーテーション(” ”)に よって挟むことによって示している。キャド装置が扱うデータとしては、シフト JIS等の文字コードによって表されるものであるが、図にあっては、視覚的に 分かりやすくするため、文字そのものによって表している。本考案にあっては、 この文字列データに改行コードの存在を許容する。図5(a)に示すやまがた記 号「^」である。ここでは、一般に文字を表すのに普通は用いない記号としてや まがた記号を選んだが、他の記号を用いることとする実施例も可能であるのは無 論である。改行コードを文字列データ中に許容することにより、DBシステムデ ータ上では複数行の文字列であっても、ユーザ設定文字列情報の上では、一つの 文字列として扱うことができる。文字列というからには、限られた桁数の文字の 並びであって例えば40桁といった予め定められたフィールド長の中に格納され るデータであるが、このフィールド長を必要であれば長く設けることにより比較 的長い文字列、又は比較的行数の多い文字列であっても格納可能となる。
【0045】 図5(b)は、DBシステムデータ上での文字情報、すなわち分解文字列情報 を示している。この分解文字列情報は、図6における文字列情報生成手段42が ユーザ設定文字列情報32を生成した際、又は改行コードが増える変更を行った 際に、その旨を分解文字列情報生成手段43に通知するのを受けて、分解文字列 情報生成手段43が、ユーザ設定文字列情報32を参照して、生成することとで きる。図6における構成にあっては、表示装置用描画コマンド生成手段45およ びプロッタ用描画コマンド生成手段46は、特に従来と異なるものである必要は ないものである。キャドDB33の扱う文字データは分解文字列情報生成手段4 3によって生成された分解文字列情報であるから、一行毎の文字列情報である点 において、従来と同様だからである。にもかかわらず、本考案において複数行の 文字列をバランスよく配置できることになったのは、分解文字列情報生成手段4 3が単に文字列を改行コード単位の文字列に分解するのみならず、それぞれの分 解文字列原点座標を所定の計算にしたがって、算出していることに負うところが 大きい。
【0046】 すなわち、図5(b)に示すように、「ABCD」に関する分解文字列情報は 、INDEX=0として扱われるのみならず、分解文字列原点座標[X0、Y0 ]が所定の計算により算出され、書き込まれる。また、「EFGH」に関する分 解文字列情報は、INDEX=1として扱われるのみならず、分解文字列原点座 標[X1、Y1]が所定の計算により算出され、書き込まれる。この所定の計算 については、原点タイプとの関係で後に、図1から図4までを参照しつつ説明す る。
【0047】 図5(b)に示す分解文字列は、上述したINDEX番号等の情報を有するが 、同一のユーザ設定文字列情報に基づいて生成された分解文字列同士を関連づけ る必要があるから、グループ化等のために、他の必要な情報をも含むこととする のが望ましい。文字列変更の際に、分解文字列の一つを選択した場合でも関連す る分解文字列を同時に選択し、見かけ上はユーザ設定文字列を選択したのと同様 にすることが望ましいからである。
【0048】 図8は、本考案に係る文字列配置手段による実行プロセスの一例を示すフロー チャートである。このプロセスの中核をなすのは、分解文字列情報生成処理であ る。分解文字列情報をキャドDBに格納することにより、内的には文字列配置が 実現されているとみることができるからである(表示装置20、プロッタ21へ の展開は、従来と同様の方法により実行される)。この分解文字列情報生成処理 は、図6に示す分解文字列情報生成手段43により実現される。
【0049】 図8を参照しつつ分解文字列情報生成処理について説明する。上述したように 、ユーザ設定文字列情報の生成または改行コードの増加変更のタイミングで分解 文字列情報生成処理が開始される(ステップ100)。次にユーザ設定文字列情 報を取得する(ステップ101)。分解文字列情報生成処理は、見方をかえれば ユーザ設定文字列情報を加工する処理であるから、ユーザ設定文字列情報の取得 は必須の前提となる。
【0050】 その後、行数を算出する(ステップ102)。行数の算出は、ユーザ設定文字 列情報中の文字列データに存在する改行コードの数を数えて、それに1をプラス することによりなされる。この行数は、分解文字列原点座標の算出に利用される 。
【0051】 次に、文字属性に基づいて各々の分解文字列の原点座標を算出する(ステップ 103)。この算出プロセスについては、図1から図4を参照しつつ、後述する 。
【0052】 ステップ103で算出された分解文字列原点座標の書込み、文字コード(文字 列データを構成するもの)の転記、文字属性の転記により分割文字列情報を生成 する(ステップ104)。前記レファレンス情報等の必要な情報も同時に生成さ れる。
【0053】 生成した分割文字列情報をキャドDBに登録する(ステップ105)。その後 、分解文字列情報生成処理を終了する(ステップ106)。
【0054】 図1は、本考案によるキャド装置による文字列配置プロセスを原点タイプが左 上隅である場合について実施した第一例を示す図である。文字列配置は周囲の図 形との関係で問題になる概念であるから、以下、図形の代表として円を考えて、 図面中に描かれた円の近くに文字列を配置する場合について説明する。図1(a )に示すように、今、円の真下に「ABCD」の文字列が配置されているとする 。図中、点201は、ユーザ設定文字列情報におけるユーザ文字列原点であると 同時に、該ユーザ設定文字列情報に基づいて生成された分解文字列情報中の分解 文字列原点でもある。この状態では、ユーザ文字列情報内の文字列データに改行 コードが含まれていないので、分解文字列情報中の各データは、単にユーザ設定 文字列情報をほぼ転記したにすぎないデータによって構成される。
【0055】 図1(a)の状態から、操作者が文字修正コマンドをメニューから選択し、キ ーボード入力等をすることにより、文字列データを「ABCD」から「ABCD ^EFGH」に変更する。この変更は改行コードが増加する変更に該当するから 前述したように、操作者が意識しない内部的な処理として、分解文字列情報生成 手段43が起動し、図8に示すような処理を実行する。改行コードが増加する変 更の場合は、既に以前に生成した分解文字列情報を削除し、新たに生成した分解 文字列情報を登録し直すことが望ましい。関連あるデータは位置的にも近いとこ ろに置くのが望ましいからである。この変更の結果の表示内容を示すのが図1( b)である。
【0056】 図1(b)の状態にあっては、「ABCD」の文字列データを有する分解文字 列情報と、「EFGH」の文字列データを有する分解文字列情報とが生成された 結果として、図示する表示内容が得られている。以下、「○○○○」の文字列デ ータを有する分解文字列のことを単に分解文字列「○○○○」と呼ぶことにする 。図中、点202は、分解文字列「ABCD」の文字列原点である。点203は 、分解文字列「EFGH」の文字列原点である。203は、202を文字属性の うちの高さ分(あるいは、文字属性に行間のデータが含まれる場合には、行間分 )だけ移動した点(の座標)として算出される。文字列原点を求めることは、文 字列原点座標の算出にほかならない。以下、これらの二つの概念を必要に応じて 混同して説明する。
【0057】 図1(b)の状態から、幅、高さともに2倍に変更したとする。従来例では、 この場合二つの文字列が重なってしまったが、本考案にあっては、自動的に図1 (c)の如くに表示される。分解文字列情報生成手段43が文字属性の変更に伴 って新たな分解文字列原点座標を算出するからである。その際、行間に基づいて 計算する場合であっても、行間のデータを文字の高さのデータと関連づけて、例 えば高さの1.2倍としておくことによって同様にバランスのよいレイアウトが 得られることになる。
【0058】 本考案の文字列データに改行コードの存在を許容して処理するというアイディ アは、図1に示すような原点タイプを例えば左上隅のみに限定する実施例にあっ ても、有用なものである。従来例に合った図12に示す課題を解決する手段を提 供しているからである。さらに、原点タイプを操作者の必要に応じて数種類のう ちから選択可能とする実施例と組み合わせることによって、複数行に亘る文字列 にワードプロセッサ並の、右寄せ、左寄せ、センタリング等の自動レイアウトを 施すことが可能となる。以下、図2から図4を参照しつつ、操作者の設定により 原点タイプを文字属性の一つとして設定し得る例について説明する。
【0059】 図2は、本考案によるキャド装置による文字列配置プロセスを原点タイプが上 中点である場合について実施した第二例を示す図である。点206は、ユーザ設 定文字列原点であること、207は「ABCD」の文字列原点、208は「EF GH」の文字列原点、209、210は幅、高さともに2倍に変更した後のそれ ぞれの文字列原点であることは図1と同様である。この場合にあっても、分解文 字列の原点座標は、ユーザ設定文字列原点と、文字の高さ(又は行間)との関係 において算出されるのも同様である。
【0060】 図3は、図9(b)に示す原点タイプのうち中央点を原点タイプとして設定し た場合についての例である。今、文字列「ABCD」が円の中央にバランスよく 配置されているとする。すなわち、円の中心とユーザ設定文字列原点座標とは一 致しており、適切な幅、高さ等の文字属性値が設定されている。この状態からユ ーザ設定文字列データを「ABCD^EFGH」に変更したとする。その場合で もバランスよく配置するために、分解文字列情報生成手段は、「ABCD」の分 解文字列原点(212)の座標を点211から行間の半分だけ上に移動した点と して算出し、212から行間分だけ下に移動した点として点213を求める。こ こで、点212の座標を求めるのに行間の半分だけ移動したのは、改行コードが ユーザ設定文字列中に一つだけ含まれる場合だからであり、改行コードの数が多 ければ多いだけ移動量は多くなる。改行コードが二つである場合、すなわち、文 字列が3行に亘る場合は、移動量は行間の半分の2倍、すなわち、行間分だけ、 4行に亘る場合は、行間の1.5倍分だけとなる。一般に、点212の座標を求 めるには、行間の半分に改行コードの数を掛けた分だけ移動すればよい。その点 (INDEX=0の分解文字列原点座標)を求めた後に、順次、行間分だけ移動 した点を求めることにより、各文字列原点座標を求めることができる。
【0061】 図4は、本考案によるキャド装置による文字列配置プロセスを原点タイプが左 下隅である場合について実施した第四例を示す図である。この例にあっては、2 14がユーザ設定文字列原点、215がINDEX=0の分解文字列原点、21 6がINDEX=1の分解文字列原点である。この例では、215が214と一 致するのではなく、216が214と一致する。原点タイプが左下である場合に は、まず、INDEX=0の分解文字列原点の位置をユーザ文字列原点から行間 に改行コード数をかけた値の分だけ移動した点として求め、その位置から順次行 間分移動した点として他の分解文字列原点を求める処理をすることになるからで ある。このように原点タイプが異なることにより各分解文字列原点座標を求める 処理が異なることになる。
【0062】 以上説明したように、本考案によるキャド装置は上述したような文字列配置手 段および文字情報管理手段を有する。上記実施例は望ましい一例としてのキャド 装置の構成およびその処理、算出プロセスを示したが、この考案の精神を逸脱し ない範囲で同様の結果を得られる他の実施例も可能であることは無論であり、そ のような実施例も本考案の範疇に入るものであることを出願人は主張する。
【0063】
【効果】
本考案によるキャド装置は上記したような構成を有するので、複数行に亘る文 字列もバランスよく配置できる。
【0064】 さらに、本考案のキャド装置の文字列配置手段を原点タイプ情報と組み合わせ て処理実行することにより、ワードプロセッサなみの文字列レイアウトが実現で きる。
【0065】 本考案のキャド装置の文字情報管理手段は、複数行に亘る文字列をも管理でき る。
【0066】 また、本考案のキャド装置は、キャドシステムを大幅に変更することなく、操 作者からのみかけ上、複数行の文字列を扱える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案によるキャド装置による文字列配置プロ
セスを原点タイプが左上隅である場合について実施した
第一例を示す図。
【図2】本考案によるキャド装置による文字列配置プロ
セスを原点タイプが上中点である場合について実施した
第二例を示す図。
【図3】本考案によるキャド装置による文字列配置プロ
セスを原点タイプが中央点である場合について実施した
第三例を示す図。
【図4】本考案によるキャド装置による文字列配置プロ
セスを原点タイプが左下隅である場合について実施した
第四例を示す図。
【図5】操作者の設定上の文字データとDBシステムデ
ータとの関係を示す図。
【図6】本考案によるキャド装置の文字列配置プロセス
を実現する機能ブロック図。
【図7】本考案によるキャド装置の文字列配置プロセス
を実現する機器構成図。
【図8】本考案によるキャド装置の文字列配置プロセス
の一例を示すフローチャート。
【図9】第二従来例の原点位置についての説明図。
【図10】原点位置が左上隅に限定されている場合につ
いての説明図。
【図11】第二従来例における原点位置の効用について
の説明図。
【図12】第二従来例の限界を示す図。
【符号の説明】
1 CPU 2 バス 3 RAM 4 ROM 5 二次記憶手段 6 表示装置コントローラ 7 ビデオRAM 8 入力インターフェース 9 出力インターフェース 10 キーボード 11 デジタイザ 20 表示装置 21 プロッタ 30 キーデータプール 31 XY座標 32 ユーザ設定文字列情報 33 キャドDB(図面データ) 40 キー入力コントローラ 41 デジタイザコントローラ 42 文字列情報生成手段 43 分解文字列情報生成手段 44 図形作成手段 45 表示装置用描画コマンド生成手段 46 プロッタ用描画コマンド生成手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G09G 5/32 A 9471−5G 7623−5L G06F 15/60 330

Claims (8)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 文字コードの集まりからなる文字列デー
    タと、幅、高さ等の文字属性と、文字列原点座標とを有
    する文字情報に基づいて、図面中に文字列を配置する手
    段を有するキャド装置において、 前記文字情報のうちの文字列データ中に改行コードの存
    在を許容し、文字列データ中に改行コードが含まれる場
    合には、該改行コードによって区切られた文字列である
    分解文字列の各々についての原点座標すなわち分解文字
    列原点座標を当初の文字列原点座標に基づいて計算し、
    該計算によって得られた分解文字列原点座標に基づい
    て、前記分解文字列の各々を配置する手段を有すること
    を特徴とするキャド装置。
  2. 【請求項2】 前記文字属性が、文字列の占める矩形領
    域中のいずれの位置を文字列配置上での基準の点とする
    かの情報である原点タイプ情報を有し、前記分解文字列
    原点座標の計算の際に当初の原点タイプ情報および文字
    列原点座標に基づいて計算することを特徴とする前記請
    求項1に記載のキャド装置。
  3. 【請求項3】 前記文字属性の情報が行間に関する情報
    である行間情報を含み、前記分解文字列原点座標の計算
    の際に、該行間情報をも用いることを特徴とする前記請
    求項1又は2に記載のキャド装置。
  4. 【請求項4】 前記行間情報を操作者が入力省略した場
    合には、高さのk倍(kは1以上の定数であって、例え
    ば1.2といった少数を含む)とすることを特徴とする
    前記請求項3に記載のキャド装置。
  5. 【請求項5】 改行コードを含む文字列データを操作者
    からの設定上は一つの文字列として入力または変更さ
    せ、上記構成のキャドシステムが直接的に管理する情報
    であるDBシステムデータの上では改行コードで区切っ
    た文字列である分解文字列に分解して登録して管理する
    ことを特徴とする前記請求項1乃至4のいずれかに記載
    のキャド装置。
  6. 【請求項6】 操作者の文字列入力または変更操作であ
    って、改行コードが増える操作が実行された際に前記D
    Bシステム上での分解文字列の登録を実行することを特
    徴とする前記請求項5に記載のキャド装置。
  7. 【請求項7】 キャド図面中に配置する文字の情報を文
    字列コードの集まりからなる文字列データと、各文字の
    幅、高さ等の文字属性と、文字列を配置する基準点の座
    標である原点座標等を有する文字情報として管理し、操
    作者からの入力に従い、該文字情報を生成し、登録する
    文字情報管理手段を有するキャド装置において、 前記文字情報管理手段は、前記文字情報を、それぞれ別
    個のデータである操作者の設定上の文字情報であるユー
    ザ設定文字データと、キャドシステムが表示装置に文字
    列を配置し又はプロッタに描画コマンドを送出するのに
    直接的に用いる文字列情報であるDBシステム文字デー
    タとの二つのデータにより管理し、前記ユーザ設定文字
    データ中の文字列データであるユーザ設定文字列データ
    には改行コードの存在を許容し、操作者が入力したユー
    ザ設定文字列データ中に改行コードが含まれるときは、
    該改行コードで区切られた文字列の各々についてDBシ
    ステム文字データを生成して登録することを特徴とする
    キャド装置。
  8. 【請求項8】 キーボード等の入力装置と、該入力装置
    によりなされる操作者からの入力にしたがって図形デー
    タを作成する作図処理手段と、前記入力装置によりなさ
    れる操作者からの入力にしたがって文字列情報を生成す
    る文字列情報生成手段と、該文字列情報生成手段により
    生成された文字列情報および前記作図処理手段により作
    成された図形データとを含む図面データであるDBシス
    テムデータを格納するDBシステムデータ格納手段と、
    該DBシステムデータ格納手段に格納されたDBシステ
    ムデータにしたがって表示装置に図面内容を展開する表
    示装置用描画コマンド生成手段と、該表示装置用描画コ
    マンド生成手段からの信号を受けて図面内容を表示する
    表示装置と、前記DBシステムデータ格納手段に格納さ
    れたDBシステムデータにしたがってプロッタに図面内
    容を展開するプロッタ用描画コマンド生成手段と、該プ
    ロッタ用描画コマンド生成手段からの信号を受けて図面
    内容を印刷するプロッタとを有するキャド装置におい
    て、 操作者の入力にしたがって生成され、改行コードの存在
    を許容する文字列情報であるユーザ設定文字列情報を格
    納するユーザ設定文字列情報格納手段を前記DBシステ
    ムデータ格納手段とは別個に設け、該ユーザ設定文字列
    情報格納手段に格納されたユーザ設定文字列情報中の文
    字列を前記改行コードを区切りとして改行コード単位の
    文字列である分解文字列に分解して登録し、DBシステ
    ムデータ格納手段に格納する分解文字列情報生成手段を
    設けたことを特徴とするキャド装置。
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