JP3029123B2 - 文字処理装置及びその方法 - Google Patents

文字処理装置及びその方法

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、入力された文字の表す項目名や数値に基づ
いてグラフを作成する文字処理装置及びその方法に関す
るものである。
〔従来の技術〕
従来、この種の文字処理装置において、複数要素を表
現するグラフを形成するには、グラフの各塗りパターン
と要素名との対応をとるために、第6図に示すように、
凡例をグラフの一部領域に作成するようになっていた。
また、グラフ・データを図形処理機能により線分,円
弧等に分解して自由に変更を加えられるようにした文字
処理装置も提供されていた。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、上述のような従来例では、上記の凡例
は第6図に示すようにグラフの右上端に配置されること
が多く、グラフと凡例内の要素名との対応をとるのは容
易ではなかった。
また、図形処理機能によってグラフ・データに対して
自由に変更を加えることができる文字処理装置では、グ
ラフの元のデータが変更された場合には、再度始めから
グラフ作成をやり直す必要があり、操作上の手間がかか
るという欠点があった。
本発明の目的は、各グラフ・データの値に対応した位
置に要素名が表示され、これによりグラフと要素名との
対応が容易にとれるようにした文字処理装置を提供する
ことにある。
本発明の別の目的は、各グラフの要素に対応する塗り
を示す記号とともに要素名を表示するようにした文字処
理装置を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記課題を解決するために、本発明によれば、文字処
理装置に、文字情報を入力するための入力手段と、該入
力手段から入力された文字情報に基づいて、項目名と要
素名と数値とを対応づけた表を作成する作表手段と、該
作表手段により作成された表に基づいて、項目名と数値
とを軸にとり、各要素に対応する数値をグラフパターン
で表したグラフを作成表示するグラフ表示手段と、前記
作表手段により作成された表に基づいて、前記グラフ表
示手段により作成表示されるグラフ上で、特定の項目に
おいて各要素に対応する数値を表すグラフパターンの近
傍に当該各要素の要素名を当該グラフパターンに対応し
た記号とともにそれぞれ表示する要素名表示手段とを備
える。
また、他の態様によれば、文字処理方法に、文字情報
を入力するための入力工程と、該入力工程により入力さ
れた文字情報に基づいて、項目名と要素名と数値とを対
応づけた表を作成する作表工程と、該作表工程で作成さ
れた表に基づいて、項目名と数値とを軸にとり、各要素
に対応する数値をグラフパターンで表したグラフを作成
表示するグラフ表示工程と、前記作表工程で作成された
表に基づいて、前記グラフ表示手段により作成表示され
るグラフ上で、特定の項目において各要素に対応する数
値を表すグラフパターンの近傍に当該各要素の要素名を
当該グラフパターンに対応した記号とともにそれぞれ表
示する要素名表示工程とを備える。
〔実施例〕
以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細に説明す
る。
第1図は本発明実施例の基本構成を示す。同図におい
て、Aは文字情報およびグラフ表示指示を入力する入力
手段である。Bは入力手段Aから入力された文字情報に
基いて表形態のグラフ・データを作成する作表手段であ
る。Cは作表手段Bにより作成されたグラフ・データを
表形態で記憶する記憶手段である。Dはグラフ表示手段
であって、入力手段Aから入力されたグラフ表示指示に
応じて、記憶手段Cから読み出したグラフ・データに基
いて所定の形態のグラフを形成表示する。Eは第2のグ
ラフ表示手段であって、記憶手段Cから読み出したグラ
フ・データの要素名の各々を、上記のグラフ表示手段D
に表示されたグラフ上の対応する各グラフ・パターンの
特定の時点でのデータの表示位置の近傍に、通常の表示
とは異なる塗りを示す記号とともに個別に表示する。
上記各グラフの特定時点でのデータは、例えば、各要
素名に対応する各グラフの最終データ、または各グラフ
の平均値、あるいは最大値、または最小値のいずれかで
ある。
第2図は本発明の一実施例の回路構成を示す。同図に
おいて1はマイクロ・プロセツサ(CPU)であり、本文
字処理装置の演算,理論判断等を行ない、後述するバス
(BUS)2に接続された各構成要素を制御する。BUS2は
共通バスであり、BUS2に接続された機器の指示,制御お
よびデータの転送に使用される。
3は読出し専用の固定メモリ(ROM)であり、第8
図,第9図に示すようなマイクロ・プロセツサ1の制御
手順等を記憶しておく。4は表示用メモリ(DBUF)であ
り、表示パターンを格納する。5はCRTコントローラ(C
RTC)であり、表示用メモリ4の内容を表示器(CRT)6
に表示する役割やカーソル表示等を行なう。CRT6は陰極
線管等の表示器である。
7はキヤラクタ・ジエネレータ(CG)であり、文字等
に対応した表示パターンを表示用メモリ(DBUF)4へ格
納するために使用される。8は外部記憶装置(DISK)で
あり、文書やグラフの保存および呼び出しのために使用
される。9はランダム・アクセス・メモリ(RAM)であ
り、第4図〜第7図の説明で使用される文書データ,テ
ーブル,各種変数を記憶するために使用される。
10はキーボード(KB)であり、第3図に示すように文
字キーや各種フアンクシヨン・キーを有する。このキー
ボード10上において、KGは、グラフ表示キーであり、文
書表示中に使用者が指で押すことにより、文書中の表を
参照してグラフを作成することを指示することができ
る。本実施例においては、キーボード10からRAM9に入力
された第4図のような文書データを基に、第7図のよう
な棒グラフを作成する場合を例に説明する。また、この
グラフ表示キーKGは文書とグラフの表示を切り換える役
割を持っており、グラフ表示中にこのキーKGを押すと、
文書表示に戻すことができる。
また、キーボード10上のKH1は、グラフの要素を凡例
として表示させる凡例一覧キーである。さらに、KH2は
要素名を一覧ではなく、各データの最終値を用いて、グ
ラフの最終値に合せた位置に要素名を出力することを指
示するデータ位置指定キーである。本実施例では、第4
図の6月の売上げ値をもとに要素名の表示位置を決定し
て、第5図に示す凡例表示用テーブルJTBLを作成する。
この要素名の表示位置は、一般に知られている各グラフ
パターンの表示位置の求め方に従って決定される。第4
図から第7図のグラフを作成する場合、6月のC店の売
上げは300万なので、グラフパターンの表示位置は0〜3
00となり、B店の売上げは150万なので、グラフパター
ンの表示位置は300〜450(=300+150)となり、A店の
売上げは250万なので、グラフパターンの表示位置は450
〜700(=400+250)となる。そこで、C店およびA店
の要素名の表示位置は、6月の売上げの各グラフパター
ンの中央位置として、第5図に示すように、それぞれ15
0(=300÷2)、375(=300+150÷2)、575(=450
+250÷2)となる。
第4図のデータはグラフ作成の元データとなる文書デ
ータGDATAであり、タイトル,項目名,要素名,値等を
有している。この文書データGDATAはあらかじめRAM9に
格納されているものとする。
第5図はRAM9内に作成される凡例表示用テーブルJTBL
の構成を示す。本実施例では第4図の文書データGDATA
の6月時の売上げ値の要素名表示位置を求めるために使
用する。この凡例表示用テーブルJTBLは第6図の表示の
場合には凡例表示にも使われる。尚、グラフの塗りパタ
ーンは文書データGDATAおよび凡例表示用テーブルJTBL
の記入順に従って断線、破線、斜線が使われるものとす
る。また、凡例用表示用テーブルJTBLの表示位置の欄は
第4図の文書データGDATAによって作成されるグラフと
各要素名の表示位置を合せるために使用される。本実施
例では第7図のようにグラフの各グラフ・パターンの位
置に合せて要素名(本例では、A店,B店,C店)が表示さ
れることになる。
第6図は凡例をCRT6に表示する場合のグラフの表示例
である。第6図の右上端の凡例は第5図の凡例表示用テ
ーブルJTBLに表示している。尚、棒グラフの各塗りパタ
ーンは文書データGDATAおよび凡例表示用テーブルJTBL
の記入順に対応して縦線,破線,斜線等がデータ順によ
り決定される。
第7図は第6図のように凡例を表示している状態から
データ位置指示キーKH2の押下に応じて、グラフ・パタ
ーンの表示位置に合せて各要素名の表示を行なう場合の
グラフの表示の一例を示すものである。
第8図は本発明実施例の動作手順を示すメインフロー
チヤートである。第9図は第8図の凡例の表示またはグ
ラフ・パターンに合せて要素名を表示するグラフ作成ル
ーチンの詳細を示す詳細フローチヤートである。
次に、第8図および第9図のフローチヤートを参照し
て、文書データGDATAを基にグラフ作成するときの凡例
の表示およびグラフ・パターン位置に合せた表示を行な
うCPU1の動作手順を詳細に説明する。尚、本実施例では
文字の入力,修正およびグラフ作成については本発明の
要部ではなく、また一般に周知の技術によって実現され
得るのでその詳細な説明は省略する。
まず、第8図の処理ステツプS1では、本装置の初期設
定を行い、後述する文書作成処理により文字の入力,修
正等が可能な状態になる。次の処理ステツプS2ではキー
入力を行い、続く判定ステツプS3により入力キーに応じ
た処理を選択する。
また、第8図の処理手順においては、グラフ表示キー
KG以外のときは処理ステツプS4の文書作成処理を選択
し、グラフ作成等に必要なデータの入力等を行う。本実
施例においてはこの処理ステツプS4により第4図に示す
ような配置内容の文書データGDATAがRAM9内に作成さ
れ、この文書データGDATAに基いてステツプS5でグラフ
が作成されるものとする。
処理ステツプS2でグラフ表示キーKGが入力されると、
判定ステツプS3により、処理ステツプS5のグラフ作成ル
ーチンを選択して、すでにRAM9に入力され格納された文
書データGDATAを基にグラフを作成する。この作成手順
の詳細を第9図の詳細フローチヤートに従って以下に説
明する。
第9図において、まず処理ステツプS5.1でRAM9内の文
書データDGATA(第4図参照)から凡例および要素名表
示のための凡例表示用テーブルJTBL(第5図参照)をRA
M9内に作成する。具体的には、本実施例においては、こ
のテーブルJTBL上の要素名の表示位置を決定する為の表
示位置情報として、第4図の6月時の値(売上値)を使
用する。すなわち、処理ステツプS5.1では第5図のよう
に凡例表示用テーブルJTBLを作成し、このとき第6図の
ような凡例表示のときはデータの並んだ順に上方から塗
りを割り当て、例えば縦線=A店、破線=B店、斜線=
C店とする。また、A店,B店等の店名の要素名をグラフ
・パターン位置に合せて第7図のように表示するとき
は、文書データGTATAから複写された第5図の表示位置
情報(575,375,150)を用いてグラフの最終端の高さに
合せて、塗りを示す記号と要素名を出力する。後述のよ
うに、上記の凡例表示は処理ステツプS5.3において、ま
た要素名表示は処理ステツプS5.7および処理ステツプS
5.8において実行する。
次に、処理ステツプS5.2ではグラフ表示処理を行い、
第4図の文書データGDATAを参照してグラフを作成表示
する。次の処理ステツプS5.3では上述の処理ステツプS
5.1で作成された第5図の凡例表示用テーブルJTBLを参
照して凡例を作成表示する。以上の処理により、第6図
に示すように凡例を表示したグラフがCRT6の画面に表示
される。
次の、処理ステツプS5.4ではキーボード10からのキー
入力処理を行ない、入力キーの種類に応じた処理を判定
処理ステツプS5.5によって選択する。すなわち、ここで
グラフ表示キーKGが入力されたときは、グラフ表示を終
了する指示となり、処理ステツプS5.9により文書表示に
戻して、グラフ作成処理を終了する。また、凡例一覧キ
ーKH1が入力されたときは処理ステツプS5.1に戻り、凡
例付きグラフの再表示を処理ステツプS5.2,S5.3で行な
う。本実施例では、この凡例一覧キーKH1は後述する要
素名をデータ位置に合せて表示している第7図のグラフ
を第6図の凡例付きグラフに戻すときに使用する。
また、データ位置指示キーKH2が入力されたときは、
判定処理ステツプS5.5により処理ステツプS5.6が選択さ
れ、この処理ステツプS5.6により文書データGDATAを参
照してグラフを形成表示する。この処理は上記のステツ
プS5.2と同様の処理である。続いて、処理ステツプS5.7
により、第5図の凡例を表示用テーブルJTBLの表示位置
情報を基に要素名(本例では店名)を表示する表示画面
上の位置(アドレス)を演算により求める。本実施例で
は凡例表示用テーブルJTBLの表示位置情報をグラフの最
終値としているので、グラフの最終位置と要素名表示位
置とが一致することになる。すなわち、横方向(水平方
向)の位置についてはグラフの最終位置とする。次の処
理ステツプS5.8では凡例表示用テーブルJTBLの店名を参
照して要素名である具体的な店名をステツプS5.7で求め
たそれぞれの表示位置に塗りを示す記号とともに出力表
示する。その後、ステツプS5.4に戻る。以上の処理ステ
ツプS5.6〜処理ステツプS5.8によりグラフの最終値に塗
りを示す記号とその塗りパターンの要素名を表示したグ
ラフがCRT6の画面上に第7図に示すように作成表示され
る。
上述の本発明実施例においては、文書データGDATAの
最終値に着目して要素名の記入位置を決定するようにし
たが、必ずしも最終値に限らず必要に応じてある特定の
時期を指示することにより、注目すべき時期の値に応じ
た位置に要素名を記入するようにしてもよい。また、同
様に各グラフの平均値、あるいは最大値、または最小値
の位置等により対応する各要素の記入位置を決定するよ
うにしても好ましい。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明によれば、作成表示され
るグラフ上で、特定の項目において各要素に対応する数
値を表すグラフパターンの近傍に当該各要素の要素名を
当該グラフパターンに対応した記号とともにそれぞれ表
示するようにしたので、要素とグラフパターンとの対応
関係を容易に把握することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明実施例の基本構成を示すブロツク図、 第2図は本発明の一実施例の回路構成を示すブロツク
図、 第3図は第2図のキーボードの配置構成例を示す概略平
面図、 第4図は第2図のRAMに作成されるグラフ用文書データ
の一例を示す説明図、 第5図は第2図のRAMに作成される要素名の凡例表示用
テーブルの一例を示す説明図、 第6図は第2図のCRTに表示される初期状態の表示例を
示す平面図、 第7図は第2図のCRTに表示される本発明に係る表示例
を示す平面図、 第8図は本発明の一実施例の動作手順を示すメインフロ
ーチヤート、 第9図は第8図のグラフ作成ルーチンの詳細を示す詳細
なフローチヤートである。 1……マイクロ・プロセツサ(CPU) 3……読出し専用固定メモリ(ROM) 4……表示用メモリ(DBUF) 6……表示器(CRT) 7……キヤラクタジエネレータ(CG) 9……ランダムアクセスメモリ(RAM) 10……キーボード(KB) KG……グラフ表示キー KH1……凡例一覧指示キー KH2……データ位置指示キー GDATA……文書データ JTBL……凡例表示用テーブル
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06T 11/20 G06F 17/21 - 17/27 G06F 19/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】文字情報を入力するための入力手段と、 該入力手段から入力された文字情報に基づいて、項目名
    と要素名と数値とを対応づけた表を作成する作表手段
    と、 該作表手段により作成された表に基づいて、項目名と数
    値とを軸にとり、各要素に対応する数値をグラフパター
    ンで表したグラフを作成表示するグラフ表示手段と、 前記作表手段により作成された表に基づいて、前記グラ
    フ表示手段により作成表示されるグラフ上で、特定の項
    目において各要素に対応する数値を表すグラフパターン
    の近傍に当該各要素の要素名を当該グラフパターンに対
    応した記号とともにそれぞれ表示する要素名表示手段と
    を有することを特徴とする文字処理装置。
  2. 【請求項2】前記要素名表示手段が、最後の項目を前記
    特定の項目とし、最後の項目において対応する数値のな
    い要素については、対応する数値のある中で最後の項目
    において当該数値を表すグラフパターンの位置に基づく
    位置に当該要素の要素名を表示することを特徴とする請
    求項1に記載の文字処理装置。
  3. 【請求項3】文字情報を入力するための入力工程と、 該入力工程により入力された文字情報に基づいて、項目
    名と要素名と数値とを対応づけた表を作成する作表工程
    と、 該作表工程で作成された表に基づいて、項目名と数値と
    を軸にとり、各要素に対応する数値をグラフパターンで
    表したグラフを作成表示するグラフ表示工程と、 前記作表工程で作成された表に基づいて、前記グラフ表
    示手段により作成表示されるグラフ上で、特定の項目に
    おいて各要素に対応する数値を表すグラフパターンの近
    傍に当該各要素の要素名を当該グラフパターンに対応し
    た記号とともにそれぞれ表示する要素名表示工程とを有
    することを特徴とする文字処理方法。
  4. 【請求項4】前記要素名表示工程では、最後の項目を前
    記特定の項目とし、最後の項目において対応する数値の
    ない要素については、対応する数値のある中で最後の項
    目において当該数値を表すグラフパターンの位置に基づ
    く位置に当該要素の要素名を表示することを特徴とする
    請求項3に記載の文字処理方法。
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