JP3009294U - 車道用覆蓋 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 横断側溝，街渠桝上を通過する車輌の衝撃を
緩和し覆蓋下方のコンクリート壁の破損及び覆蓋の変形
を防止する。 【構成】 断面Ｌ字形で水平フランジ１ａを内側にして
枠状とした受枠１に、側板５ａ，５ｂを枠状とし上板５
ｃを組合わせて且つ下面両側に取付材６を設けた蓋体５
を受枠１内に挿設し、ボルト８ナット９及び座板７にて
水平フランジ１ａと取付材６を締結して受枠１と蓋体５
を固定一体とした蓋において、ゴムなどの緩衝材からな
るパッキン４を受枠１と載置するコンクリート壁１０間
に設けたものである。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は車道部に使用する横断側溝，街渠桝，ボックスカルバート，マンホー ル等の車道用覆蓋に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

今まで施工されている横断側溝，街渠桝，等の覆蓋は、受枠を用いないでコン クリート壁上に直接蓋体を載せるか、或はコンクリート壁上にゴムを設けその上 に蓋体を載せるか又は蓋体下面にゴムを貼りコンクリート壁上に設けるようにし ている。 又、図４に示す如く受枠（イ）を用いて蓋体（ロ）と受枠（イ）をボルト（ハ ）を用いて固定する。その時受枠（イ）に当たる蓋体（ロ）下面にゴムの座板（ ニ）を設けている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

このようにして横断側溝，街渠桝，等に覆蓋を設けているが、通過車輌の激増 によってコンクリートの破損（特にコンクリート壁上部凸コーナーの破損が激し い）や受枠（イ）や蓋体（ロ）の変形或は座板（ニ）の移動などが生じ、それら が原因となって騒音を発生させており路上等における覆蓋設置上非常に不都合を 感じていた。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案このような不都合を解消し、コンクリートの破損を極力少なくして覆蓋 の変形を無くすことが出来る車道用覆蓋を提供せんとするものである。 断面Ｌ字形で取付穴を穿設する水平フランジを内側にして長方形或は円形の枠 状とした受枠に、 側板を枠状とし上板を組合わせ下面両側に取付材を設けて受枠内に挿設可能と した蓋体を挿設し、ボルトとナット及びゴムなどの緩衝材からなる座板にて水平 フランジと取付材を締結して受枠と蓋体を固定一体としアンカーを数箇所に設け た蓋において、 ボルト部分或は一部又は全面の受枠と受枠を載置するコンクリート壁間にゴム などの緩衝材からなるパッキンを設けるようにしたものである。 なおパッキンをコンクリート壁に当たる受枠下面に接着剤にて貼着しても良い 。

【０００５】

【作用】

このように受枠下面或は受枠とコンクリート壁間にパッキンを設けて受枠と蓋 体を一体として設置すると、座板で衝撃を緩和し次いでパッキンで衝撃を緩和す るためコンクリート壁への衝撃を小さくし破損を少なくする。

【０００６】

【実施例】

以下本考案の実施例を図面について説明する。 図中１はフランジを断面Ｌ字形とし水平フランジ１ａを内側に向けて長方形 に組合わせた受枠であって、取付穴２を水平フランジ１ａの適位置に複数穿設し 、先端を折曲げたアンカー棒３を側フランジ１ｂの数箇所に側フランジ１ｂと反 対方向に向けて固設している。 ４は抜穴４ａを穿設したゴムよりなる長方形のパッキンであって、コンクリー ト壁１０上に載置するフランジ１ａ下面の一部或は抜穴４ａ部に接着剤にて貼着 している。 ５は側板５ａ，５ｂを枠状とし、穴を適箇所に穿設した上板５ｃ下面に側板５ ａ，５ｂ設け受枠１に挿設可能とした鋼製の蓋体であって、パッキン４に対応す る両側下面に、取付穴６ａを穿設した取付材６を設けている。 ７はゴムからなる座板であって、小穴を穿設している。 ８はボルト、９はナットである。

【０００７】 使用に当たっては、ボルト８をパッキン４側より抜穴４ａと取付穴２に挿入し パッキン４がコンクリート壁１０に接するようアンカー棒３を打込んで受枠１を コンクリート壁１０上に載置する。 そしてボルト８に座板７を入れ載置した受枠１内に取付穴６ａにボルト８を挿 入しながら蓋体５を入れナット９にて締結し、受枠１と蓋体５を固定一体として 設置が終わる。 このようにして一体としているため通過する車輌の衝撃を座板７で受け次いで パッキン４にて受けて吸収するためコンクリート壁１０の破損を少なくする。

【０００８】

【考案の効果】

上述の如く本考案は、受枠とコンクリート壁間にパッキンを設けたことによっ てより衝撃を緩和してコンクリート壁の破損を少なくし、それに伴い受枠や蓋体 の変形をも防止することが出来る等の特長があり実用上非常に優れた考案である 。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案実施例の斜視図である。

【図２】図１のＡ−Ａ断面図である。

【図３】図２のＢ部拡大断面図である。

【図４】従来の縦断面部分拡大図である。

【符号の説明】

１ 受枠 １ａ 水平フランジ １ｂ 側フランジ ２ 取付穴 ３ アンカー棒 ４ パッキン ４ａ 抜穴 ５ 蓋体 ５ａ 側板 ５ｂ 側板 ５ｃ 上板 ６ 取付材 ６ａ 取付穴 ７ 座板 ８ ボルト ９ ナット １０ コンクリート壁

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 断面Ｌ字形で水平フランジ１ａを内側に
   して枠状とした受枠１に、 側板５ａ，５ｂを枠状とし上板５ｃを組合わせて且つ下
   面両側に取付材６を設けた蓋体５を受枠１内に挿設し、
   ボルト８ナット９及び座板７にて水平フランジ１ａと取
   付材６を締結して受枠１と蓋体５を固定一体とした蓋に
   おいて、 ゴムなどの緩衝材からなるパッキン４を受枠１と受枠１
   を載置するコンクリート壁１０間に設けた車道用覆蓋。
2. 【請求項２】 コンクリート壁に当たる受枠１下面にパ
   ッキン４を接着剤にて貼着した請求項１記載の車道用覆
   蓋。
3. 【請求項３】 受枠１とコンクリート壁１０間の一部或
   は全面にパッキン４を設けるようにした請求項１記載の
   車道用覆蓋。
4. 【請求項４】 受枠１とコンクリート壁１０間のボルト
   部にパッキン４を設けた請求項１記載の車道用覆蓋。