JPH0640507Y2 - 自動車等のタンク取付構造 - Google Patents

自動車等のタンク取付構造

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JPH0640507Y2
JPH0640507Y2 JP1987165398U JP16539887U JPH0640507Y2 JP H0640507 Y2 JPH0640507 Y2 JP H0640507Y2 JP 1987165398 U JP1987165398 U JP 1987165398U JP 16539887 U JP16539887 U JP 16539887U JP H0640507 Y2 JPH0640507 Y2 JP H0640507Y2
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JP
Japan
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tank
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lower flange
holding bracket
nut
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JP1987165398U
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純一 河西
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Isuzu Motors Ltd
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Isuzu Motors Ltd
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  • Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、自動車等のタンク取付構造に係り、特に、自
動車等のフレームにタンクを取付ける構造に関する。
[従来の技術] 自動車2のシャシフレーム1として、第5図に示すよう
に、上下にフランジ部を有する断面コ字状のビーム材3,
4(以下サイドメンバという)をその開放部を向き合わ
せてなるものが知られている。かかる自動車2において
は、互いに向き合う2本のサイドメンバ3,4間に直方体
のタンク5を支持することが行われる。
この場合には、まず両サイドメンバ3,4の下部フランジ
部間に、少なくとも2本の帯状の取付ブラケット6,7を
架設する。そして第6図に示すように、これらの取付ブ
ラケット6,7の上表面に緩衝材9を敷設し、その上にタ
ンク5を載置する。その後、スチールバンド10をタンク
5の三側面にコの字形に巻着し、同バンド10の両端部8
をサイドメンバ4に係止する。
さらに、タンク5とサイドメンバ4との間には必要に応
じて緩衝材9が設けられる。そして、タンク5の垂直方
向の動きを抑止するための少なくとも1つの取付ブラケ
ット11が、タンク5をその上壁面から下方に圧接支持す
るようにサイドメンバ3,4の上部フランジ間に架設され
ている。取付ブラケット11とタンク5の上壁面との間に
は緩衝材9が設けられている。
尚、第5図の12はサイドメンバ3,4に架設されたL字断
面のクロスメンバである。このクロスメンバ12のフラン
ジ部にタンク5の一辺を載せる場合には、タンク5に巻
着されるスチールバンド10は上方から見てL字形とな
り、同バンド10の両端部8をサイドメンバ4とクロスメ
ンバ12とに係止する。
[考案が解決しようとする問題点] しかし、このような従来のタンク5の取付構造では少な
くとも3つの取付ブラケット6,7,11と1つのスチールバ
ンド10が必要である。従って、タンク5の取付作業工
数,時間,必要部品が多くなるという問題があった。
他方、樹脂製タンクの底部にナット部材を埋設し、この
ナット部材に支持ブラケットを介してボルト部材をネジ
込むようにしたタンク取付構造が知られている(実開昭
54-121323号公報など)。しかし、かかるタンク取付構
造では、樹脂製タンクをその底部からのみ固定している
ため、側部および上部の固定が十分確保されず、取付剛
性が劣る。
この対策として、ナット部材を樹脂製タンクの上部およ
び側部にも埋設して、上部および側部からもボルト部材
で固定することが考えられるが、これら全てにそれぞれ
ボルト部材をネジ込むことは、取付作業工数および時間
などの悪化を招く。
さらに、樹脂製タンクの成形時の収縮により、タンク底
部・側部・上部のナット部材が各支持ブラケットの取付
孔に対して微妙にズレてしまい、健全な取り付けが行え
ない。無理にコジって取り付ければ、樹脂製タンクに歪
が蓄積し、遅れ破壊が生じる虞もある。
本考案は上記事情を考慮して成されたもので、タンク取
付けに際して必要となる取付ブラケットの数を減らして
作業工数・時間を減少でき、しかもタンク下方からのみ
の固定によりタンク側部及び上部の固定が行える自動車
等のタンク取付構造を提供することを目的とする。
[問題点を解決するための手段] 上記目的を達成するために本考案は、上下にフランジ部
を有するコ字断面のビーム材をその開放部が向き合うよ
うに所定間隔を隔てて配置し、これらビーム材間に略直
方体形状のタンクを収納する自動車等のタンク取付構造
において、上記タンクの底部にナット部材を埋設し、該
ナット部材の位置を起点としてタンク底部から側部およ
び上部へ回り込むように密着して延出された保持ブラケ
ットを設け、かかるタンクの底部を上記ビーム材の下部
フランジに載置し、その下方からボルト部材を下部フラ
ンジおよび保持ブラケットを介してナット部材にネジ込
むべく、下部フランジおよび保持ブラケットに取付孔を
同軸に穿孔して構成されている。
[作用] 上記構成によれば、タンクの底部をビーム材の下部フラ
ンジに載置し、その下方からボルト部材を、下部フラン
ジの取付孔および保持ブラケットの取付孔を通してタン
ク底部に埋設されたナット部材にネジ込むことにより、
タンクがビーム材に固定される。
ここで、保持ブラケットは、タンク底部から側部および
上部へ回り込むように密着して延出されているので、タ
ンクの側部および上部を保持固定する。よって、タンク
は、ボルト部材によるタンク底部からのみの固定によ
り、タンク側部および上部の固定をも確保される。
また、保持ブラケットは、タンクの補強部材としても機
能する。また、保持ブラケットは、タンクの上下方向の
振動を押え、ナット部材の脱落を防止する機能を発揮す
る。
[実施例] 以下に本考案の実施例を第5図に示した自動車2のシャ
シフレーム1のサイドメンバ3,4間に第2図に示すタン
ク5の下部の大部分が下方に延出された略直方体のタン
ク5を取付ける場合を例に説明する。
第2図に示すように、上下にフランジ部を有するコ字断
面のサイドメンバ3,4がその開放部が向き合うような所
定間隔を隔てて配置されている。対向する2本のサイド
メンバ3,4のうち、タンク5をその下部フランジ15で支
持するサイドメンバ3には取付孔16,16が穿孔されてい
る。他方、支持しないサイドメンバ4の下部フランジ11
5には、内側に延長された取付ブラケット22,22が取付け
られている。
取付ブラケット22,22にも、同様に取付孔16,16が設けら
れている。サイドメンバ3の下部フランジ15の取付孔1
6,16は、サイドメンバ3の長手方向に距離lだけ隔離さ
れている。取付ブラケット22,22の取付孔16,16も、同様
に距離l′だけ隔離されている。尚、取付ブラケット22
はボルト31とナット32によりサイドメンバ4の下部フラ
ンジに固定されている。
第1図に示すように、タンク5を下部フランジ15に載置
したときに、取付孔16,16の真上に位置するタンク5の
底壁面17には2つの六角柱状の窪み部20,20が形成され
ている。各窪み部20には、ナット部材18が溶着等の手法
により埋設される。或いは、袋ナットをインサート成形
してもよい。これにより、係合部19,19が距離lの間隔
で形成される。同様にして、タンク5を取付ブラケット
22に載置したときに、取付孔16,16の真上に位置するタ
ンク5の底壁面117には、係合部19,19が距離l′の間隔
で形成される。
タンク5には、第3図に示すように上記ナット部材18の
位置を起点としてタンク5底部から側部および上部へ密
着して回り込むように延出された保持ブラケット29が設
けられている。保持ブラケット29は、タンク5と一体的
であってもよく、もちろん別々の部材でもよい。保持ブ
ラケット29には、サイドメンバ3の取付孔16と同軸上
に、取付孔が穿孔されている。
タンク5の装着は、第1図に示すように、タンク5をフ
ランジ部15及び取付ブラケット22に載置した後、挿抜自
在な係合部材であるボルト部材26を取付孔16に挿入し、
保持ブラケット29を介してナット部材18と螺合すること
により達成される。これにより、サイドメンバ3の下部
フランジ15とサイドメンバ4の取付ブラケット22との上
にタンク5を載置・固定できる。
本実施例の作用について述べる。
以上のタンク取付構造によれば、タンク5は、二つの比
較的小型のブラケット22、29および1組のボルト部材26
しか用いずに、サイドメンバ3,4に固定できる。よっ
て、タンク5の取付工数,時間を縮小できると共に、不
要となったブラケットの分の軽量化が可能となる。ま
た、ボルト部材26は、タンク5の下方からのみ取り付け
ればよいので、その取付作業は楽であり、タンク5の取
付時間を更に短縮化できる。
保持ブラケット29は、タンク5の底部から側部および上
部へ密着して回り込むように延出されているので、タン
ク5の側部および上部をも支持固定する。すなわち、タ
ンク5は、ボルト部材26によるタンク5底部からのみの
固定により、タンク5側部および上部の固定をも同時に
確保される。よって、タンク5は、上下方向・左右方向
の振動に対しても、保持ブラケット29によって高い剛性
で支持される。
保持ブラケット29は、タンク5の補強部材としても機能
する。これは樹脂製タンクのときに特に有効である。こ
こで、保持ブラケット29をタンク5と一体成形すること
により、さらに工数を減らすこともできる。また、保持
ブラケット29は、タンク5の上下方向の振動に対し、ナ
ット部材18が脱落することを防止する機能も発揮する。
タンク5の形状が多少変化しても取付ブラケット22を適
宜変形させれば容易に対応できる。取付ブラケット22は
一つでもあるいは3個以上でもよく、これに応じて、サ
イドメンバ3の下部フランジ15に設ける取付孔16及びタ
ンク5に設ける係合部19も、一つあるいは3個以上とし
てもよい。
なお、上述の実施例では、タンク5の底壁面17に設けた
窪み部20にナット18を埋設して係合部19を形成したが、
第4図(a)に示すようにナット18が予め埋設されたナ
ットインサート成形品27をタンク5の窪み部20に溶着等
して係合部19を形成してもよい。また、タンク5の窪み
部20の代わりに長溝を成形し、第4図(b)に示すよう
な複数のナット18を有する連続ナットインサート成形品
28をその長溝に埋設してもよい。
また、係合部19は、第4図(c),(d)に示すよう
に、ナット18を埋設したナットインサート成形品27を紙
面垂直方向にスライド自在に支持する成形品127により
構成されてもよい。この場合、ナットインサート成形品
27の顎部によって広い受圧面積が確保されるため、締結
後の応力を緩和することができる。
また、当然のことながら、ブラケット22,29はタンク5
と一体成形、あるいは仮止めによりタンク5と一体化さ
れても構わない。また、上述されたタンクの支持構造は
自動車以外の構造物のメンバー部材にも適用できる。ま
た、図示されていないが、タンク5と、フランジ部15お
よび取付ブラケット22,22との間には緩衝材としてゴム
等を敷設してもよい。
[考案の効果] 以上要するに本考案によれば次の如き優れた効果を発揮
する。
(1)タンク取付けに際して必要となる取付ブラケット
の数を減らして作業工数・時間を減少できる。
(2)タンク下方からのみの固定により、同時にタンク
側部及び上部の固定が行える。
(3)保持ブラケットが補強部材としても機能するた
め、タンクの剛性が向上する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の自動車等のタンク取付構造の一実施例
を示す要部断面図、第2図は第1図の斜視図、第3図は
第1図の要部拡大図、第4図は変形実施例を示す図、第
5図及び第6図は従来例を示す図である。 図中、3,4はビーム材としてのサイドメンバ、5はタン
ク、16は取付孔、18はナット部材、28はボルト部材、29
はブラケットである。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】上下にフランジ部を有するコ字断面のビー
    ム材をその開放部が向き合うように所定間隔を隔てて配
    置し、これらビーム材間に略直方体形状のタンクを収納
    する自動車等のタンク取付構造において、上記タンクの
    底部にナット部材を埋設し、該ナット部材の位置を起点
    としてタンク底部から側部および上部へ回り込むように
    密着して延出された保持ブラケットを設け、かかるタン
    クの底部を上記ビーム材の下部フランジに載置し、その
    下方からボルト部材を下部フランジおよび保持ブラケッ
    トを介してナット部材にネジ込むべく、下部フランジお
    よび保持ブラケットに取付孔を同軸に穿孔したことを特
    徴とする自動車等のタンク取付構造。
JP1987165398U 1987-10-30 1987-10-30 自動車等のタンク取付構造 Expired - Lifetime JPH0640507Y2 (ja)

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