JP3092197U - 蓋体の脱落を防止するホール - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 変形せず、施工の人力と時間を節約すること
が可能である蓋体の脱落を防止するホールを提供する。 【解決手段】 蓋体１１０の下表面に複数の支持ブロッ
ク１１３、複数の支持ストリップ１１６および複数の補
強棒１１２を形成し、蓋体１１０は複数の固定孔１１４
を有し、該蓋受枠１２０は底盤１２６を有し、開口１２
１の周辺には上凸辺枠１２２および少なくとも１つの係
止部１２３が形成され、該蓋受枠１２０の係止部１２３
は複数の第一穿孔１２４および複数の第二穿孔１２５を
有し、各第一穿孔１２４は固定物１２７を結合してい
る。ボルト１４２を蓋体１１０の固定孔１１４および蓋
受枠１２０の第一穿孔１２４に挿入して固定物１２７に
螺合することによって、蓋体１１０を蓋受枠１２０に結
合させ、蓋体１１０と蓋受枠１２０との間に増高体を増
設することが可能である。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は一種のホール、特に弾性を持つ固定物を用いて蓋体と蓋受枠とを結合 させる一種のホールに係わる。また、蓋体と蓋受枠との間に増高体を増設するこ とによって蓋体を路面に一致させることが可能である。

【０００２】

【従来の技術】

図９に示すように、従来公知のホール５００は蓋体５１０と蓋受枠５２０とを 含んでいる。該蓋体５１０は複数の引孔５１１を有し、それらの引孔５１１は蓋 体５１０を持ち上げる際に使われる。該蓋受枠５２０は開口５２１を有して作業 員或いは機械の出入口になる。蓋受枠５２０の開口５２１の外周には蓋体５１０ を載置する係止部５２３が形成され、係止部５２３の上方に蓋体５１０は収容さ れ、蓋受枠５２０と同一平面にする突起外辺枠５２２は形成される。該蓋体５１ ０は平板状で構造体強度が不足しているため、走っている車輌にオーバーレイさ れた時の変形や蓋受枠５２０からの脱落等の問題が発生しやすく安定性が得られ ない。

【０００３】 台湾特許第１７６,９１５号公報「安定形マンホール」にて、一種既知の蓋体 の脱落を防止するマンホールが発表されたことにより、蓋受枠に形成される凹部 と蓋体に形成されるフランジとは互いに嵌め合うことを利用し、蓋体の脱落を防 止することが可能である。しかしながら、トラック等の重い車にオーバーレイさ れる際、凹部に嵌入されるフランジは断裂したり湾曲したりし、さらに過度に破 壊すると完全に嵌め込んだ蓋体は動けなくなってしまう。他に、蓋体と蓋受枠と の接触面は大きすぎて、長期間に亘って屋外の天候環境の影響を受け続けること より、蓋体と蓋受枠とはお互いに嵌め合って錆びで動けなくなる。

【０００４】 他に、台湾特許第１５８,２８４号公報「マンホール/ハンドホールの蓋体の脱 落防止」にて、一種既知の蓋体の脱落を防止するホールは発表され、それは蓋体 と蓋受枠とを含んでいる。該蓋体の外周縁の底には下へ伸長する凸状の閉鎖形翼 縁を有し、該翼縁が蓋受枠の内縁面に嵌入される。蓋体が反転される時、蓋体の 翼縁の外縁面と蓋受枠の内縁面とはお互いに抵抗し合うことより、蓋体の脱落お よび落下を防止することが可能である。ところが、トラック、コンテナー等の重 い車輌にオーバーレイされた際、蓋体の突出翼縁が断したり湾曲したりするので 、蓋体と蓋受枠との間の抵抗作用がなくなるので結合ができなくなり、蓋体の脱 落や落込み等の問題がさらに発生しやすくなる。

【０００５】 上記既知のホールは蓋体が脱落し、変形し或いは錆びで動けなくなる等の問題 以外に、道路施工時にも共通問題を発生する。それは道路を舗装する時、初めて 舗装された路面はホールを面一に合致させるが、長期間に亘って道路を使用し或 いは他の道路工事等によって、路面が凸凹になって補修や再舗装を行う必要がで てくる。路面を再舗装して第二層路盤が形成される時、ホールの周囲に凹陥区を 生ずるので、交通安全に大きな影響を与える。実際に、ホールを路面に一致させ るため、一度ホールの蓋受枠を取り外して、又第二層路盤の上に組み立て、その 後蓋体を覆蓋する。故に、既知のホールは全体の道路工事の際に人力および時間 の節約は不可能である。

【０００６】

【考案が解決しようとする課題】

本考案の第一目的は、蓋体と蓋受枠とを有し、複数の固定物は蓋受枠の第一穿 孔に結合され、ボルトを蓋体の固定孔および蓋受枠の第一穿孔を貫通して固定物 に螺合することによって、蓋体は蓋受枠に結合されて車輌にオーバーレイされた 時に脱落することを防止可能な蓋体の脱落を防止するホールを提供することであ る。

【０００７】 本考案の第二目的は、該増高体が蓋体と蓋受枠との間に増設され、ボルトを増 高体の第二通孔および蓋受枠の第二穿孔に挿入して螺合し、これらの増高体を蓋 受枠上面に積み重ね、ホールの高さを路面に一致させ、ついで増高体の上に蓋体 を取り付けて施工の人力と時間を節約することが可能な増高体を含むホールを提 供することである。

【０００８】 本考案の第三目的は、支持リング（support ring）が蓋体の下表面に形成さ れ、蓋体を蓋受枠（或いは増高体）の上に取り付ける時、蓋体が蓋受枠（或いは 増高体）の係止部に載置され、蓋体は蓋受枠（或いは増高体）に錆びで嵌入され て動けない状態を防止するため、該蓋受枠（或いは増高体）の支持リングの上凸 辺枠は露出されない間隙を有するホールを提供することである。

【０００９】 本考案の第四目的は、蓋体の下表面に複数の支持ストリップ、複数の支持ブロ ックおよび複数の補強棒を形成しており、それらの補強棒は支持ブロック或いは 支持ストリップより蓋体の中心へ伸長し、蓋体の下表面は中心へ行けば行くほど 厚くなって補強部となり、蓋体の耐圧強度を強化することが可能で、例え車輌に オーバーレイされでも変形しないホールを提供することである。

【００１０】

【課題を解決するための手段】

本考案の蓋体の脱落を防止するホールは蓋体と蓋受枠とを含んでいる。蓋体の 下表面に複数の支持ブロック、複数の支持ストリップおよび複数の補強棒を形成 して変形しないように蓋体の耐圧強度を強くし、蓋体は蓋受枠と結合することに 必要となる複数の固定孔を有する。該蓋受枠は開口および路盤上面に固定される ための底盤を有し、該開口の周辺には上凸辺枠および少なくとも１つの係止部が 形成される。該蓋受枠の係止部は複数の第一穿孔および複数の第二穿孔を有し、 各第一穿孔は固定物を結合している。ボルトを蓋体の固定孔および蓋受枠の第一 穿孔に挿入して固定物に螺合することによって、蓋体を蓋受枠に結合させる。他 に、道路施工に応じてホールを高める時、蓋体と蓋受枠との間に増高体を増設す ることが可能である。該増高体も開口を有し、該開口の周辺に上凸辺枠および少 なくとも１つの係止部が形成される。増高体の上凸辺枠は蓋受枠の上凸辺枠上面 に積み重ねられ、増高体の係止部は複数の第一通孔および複数の第二通孔を有し 、ボルトを増高体の第二通孔および蓋受枠の第二穿孔に挿入して増高体を蓋受枠 に結合させる。そして、蓋体は増高体の上凸辺枠上面に置かれ、増高体の各第一 通孔は弾性を持つ固定物を結合しているので、蓋体を増高体に結合させることが 可能で、増高体の開口を封止することが可能になる。

【００１１】

【考案の実施の形態】

添付図面を参照して、下記に例を挙げて説明をする。 図１に示すのは本考案の第一実施例による蓋体の脱落を防止するマンホール又 はハンドホール等のホール１００であり、蓋体１１０と蓋受枠１２０とを含んで いる。通常に該蓋体１１０は結節状石墨鋳鉄或いは他の硬性金属で作られて、本 実施例では正方形であり、下表面に複数の補強棒１１２、複数の支持ブロック１ １３および複数の支持ストリップ１１６が形成されている。それらの支持ストリ ップ１１６は蓋体１１０の周辺に形成され、支持ブロック１１３と連結し合うよ うになっている。それらの補強棒１１２は蓋体１１０周辺の支持ブロック１１３ 或いは支持ストリップ１１６から蓋体中心へ伸長して蓋体１１０の耐圧強度を強 化することより、蓋体１１０は車輌にオーバーレイされても変形しない。蓋体１ １０の下表面に補強部１１５が形成され、その補強部１１５は蓋体１１０中心へ 行けば行くほど厚くなって最大の厚さは支持ブロック１１３の厚さとほぼ同じで ある。蓋体１１０の支持ブロック１１３はステンレススチール材質のボルト１４ ２で挿入されるような複数の固定孔１１４を形成する。他方、複数の引孔１１７ は蓋体１１０の中心線に位置し、それらの引孔１１７は蓋体１１０を引く時に左 右にバランスを取れるよう、蓋体１１０が偏向移動で蓋受枠１２０中に陥落する ことを避けられるよう設置される。

【００１２】 蓋受枠１２０は円盤状の底盤１２６を有し、該底盤１２６は蓋受枠１２０を固 定するため路盤内に埋設される。蓋受枠１２０は開口１２１を有して作業員或い は機械の出入口になり、開口１２１の周辺に上凸辺枠１２２および少なくとも１ つの係止部１２３が形成される。該上凸辺枠１２２は僅かに蓋体１１０の周縁１ １１より大きくなるので、蓋体１１０は蓋受枠１２０に結合される時に上凸辺枠 に収容されることが可能である。一方、該係止部１２３は蓋体１１０の支持ブロ ック１１３および支持ストリップ１１６を載置し、複数の第一穿孔１２４および 複数の第二穿孔１２５を有する。道路施工のためにホール１００を高める必要と なる時、それらの第二穿孔１２５は増高体１３０を螺合して固着することを目的 として使われる。（図３に示す）一方、それらの第一穿孔１２４はボルト１４２ で挿入されて弾性を持つ固定物１２７に結合することを目的として使われる。

【００１３】 図２に示すように、蓋受枠１２０の各第一穿孔１２４の下方に弾性を持つ固定 物１２７が設置され、各固定物１２７はゴムで作られている弾性体ナット１２８ を含んでおり、さらに、もう１つゴムパッドを含んだ方が良くなる。該弾性体ナ ット１２８は有る第一穿孔１２４に対応するボルト孔を持ち、ボルト１４２を蓋 体１１０の固定孔１１４および蓋受枠１２０の第一穿孔１２４に挿入して固定物 １２７の上に螺合することにより、蓋体１１０を蓋受枠１２０に結合させて車輌 にオーバーレイされても蓋体１１０の脱落を防止することが可能になる。該固定 物１２７は弾性を持って外からの圧迫力を吸収することが可能なので使用寿命が 長くなり、たとえ壊れても直接に新品と交換すればホール１００はそのまま使用 し続けることが可能である。他に、蓋体１１０を蓋受枠１２０に結合する時、蓋 体１１０は蓋受枠１２０の係止部１２３に載置されることである。蓋体１１０の 下表面に複数の補強棒１１２、支持ブロック１１３、支持ストリップ１１６およ び補強部１１５が形成されて蓋体１１０の耐圧強度を強化し、たとえ蓋体１１０ は車輌にオーバーレイされても変形しない。

【００１４】 図３に示すように、蓋体１１０と蓋受枠１２０との間に増高体１３０を増設す ることが可能である。それより、交通安全に影響しない限りホール１００の蓋体 １１０を高めて路面に一致させることが可能になる。該増高体１３０は蓋受枠１ ２０と略同じな構造にして、開口１３１を有し、該開口１３１の周辺に上凸辺枠 １３２と少なくとも１つの係止部１３３が形成される。該上凸辺枠１３２は蓋体 １１０を収容し、蓋受枠１２０の上凸辺枠１２２に積み重なる。該係止部１３３ は蓋体１１０を載置し、複数の第一通孔１３４および複数の第二通孔１３５を有 する。それらの第二通孔１３５は蓋受枠１２０の第二穿孔１２５に対応し、ボル ト１４１を挿入して増高体１３０を蓋受枠１２０に結合させる。それらの第二通 孔１３５は第一通孔１３４の左右両側に位置し、それらの第一通孔１３４は蓋体 １１０の固定孔１１４に対応し、且つ各第一通孔１３４は固定物１３６を結合し 、ボルト１４１を蓋体１１０の固定孔１１４および増高体１３０の第一通孔１３ ４に貫通させて固定物１３６上に螺合することより、蓋体１１０と増高体１３０ とを結合して蓋体１１０の脱落を防止することになる。

【００１５】 図４に示すように、本考案の第二実施例によるホール２００は蓋体２１０、蓋 受枠２２０とおよび増高体２３０を含んでいる。該蓋体２１０は方形であり、複 数の支持ストリップ２１２は蓋体２１０の周辺に位置し、複数の支持ブロック２ １３は蓋体２１０の下表面に形成され、支持ストリップ２１２および支持ブロッ ク２１３は相称的に並びながら相互に連結している。支持ブロック２１３は複数 の固定孔２１４を形成してステンレススチール材質のボルト２４２で貫通される 。蓋体２１０の下表面には補強部２１５および複数の補強棒２１６が形成され、 蓋体２１０の耐圧強度を強化して蓋体２１０の変形を防止することが可能である 。

【００１６】 蓋受枠２２０は底盤２２６と開口２２１とを有し、該底盤２２６は蓋受枠２２ ０を路面下に固定することに使用され、その開口２２１の周辺には上凸辺枠２２ ２および複数の係止部２２３が形成される。上凸辺枠２２２の内周縁には増高体 ２３０を係合しながら嵌入し得る内凹部２２７を形成し、係止部２２３は複数の 第一穿孔２２４および複数の第二穿孔２２５を有する。それらの第一穿孔２２４ は蓋体２１０の固定孔２１４に対応し、それらの第二穿孔２２５は増高体２３０ の第二通孔２３５に対応してボルトを挿入することより増高体２３０を蓋受枠２ ２０に結合させる。

【００１７】 その増高体２３０も開口２３１を有し、該開口２３１の周辺に上凸辺枠２３２ および少なくとも１つの係止部２３３が形成されている。係止部２３３は蓋体２ １０を載置することに使われ、複数の第一通孔２３４および複数の第二通孔２３ ５を有する。それらの第二通孔２３５はボルト２４１を挿入して蓋受枠２２０に 螺合し、それらの第一通孔２３４は蓋体２１０の固定孔２１４に対応し、各第一 通孔２３５は固定物２３８を結合している。蓋体２１０と増高体２３０とを結合 する時、ボルト２４１を蓋体２１０の固定孔２１４および増高体２３０の第一通 孔２３４に挿入して固定物２３８に螺合する。該上凸辺枠２３２は蓋体２１０の 周縁を収容する内凹部２３６を有して蓋受枠２２０の上凸辺枠２２２の上に積み 重なる。上凸辺枠２３２の下縁の内側に下に伸長する局限辺枠２３７が形成され 、該局限辺枠２３７は蓋受枠の上凸辺枠２２２の内凹部２２７に嵌入されること により、蓋受枠２２０と増高体２３０との結合強度が強化され、蓋受枠２２０の 回動を制限して所定位置に螺合しやすくなる。

【００１８】 図５に示すように、ホール２００の蓋体２１０を高めるために増高体２３０を 蓋受枠２２０上面に積み重ねる。それは、増高体２３０と蓋受枠２２０とを結合 するためにボルト２４１を増高体２３０の第二通孔２３５および蓋受枠２２０の 第二穿孔２２５に挿入して螺合することである。次に、蓋体２１０を増高体２３ ０の上凸辺枠内２３２に置く。蓋体２１０の支持ストリップ２１２と増高体２３ ０の上凸辺枠２３２との間に露出されない間隙L１を有し、その間隙L１によって 蓋体２１０と増高体２３０との縦向接触面は僅かに辺縁２１１の小さい面積にし かなっていないので、たとえ蓋体２１０或いは増高体２３０が錆ても増高体２３ ０に嵌入する蓋体２１０は動けないことにならず、容易に持ち上げられる。増高 体２３０の第二通孔２３４下方の固定物２３８はゴムで作られるナット２３９を 含んでおり、その弾性体ナット２３９は蓋体２１０の固定孔２１４に対応する螺 孔を有する。蓋体２１０と増高体２３０とを結合するため、蓋体２１０の固定孔 ２１４および増高体２３０の第一通孔２３４にボルト２４２を挿入して固定物２ ３８に螺合する。ホール２００を高める時には、蓋受枠を再び取付けずに蓋体の 高さを路盤に一致させるため、上記の方式で蓋体２１０と蓋受枠２２０との間に 少なくとも１つの増高体２３０を組み立てる。

【００１９】 最初に道路を舗装する時にホール２００は路盤上に埋込まれて路盤の高さと一 致しているが、道路の長期使用或いは他の公共建設施工等の原因で舗装路面は凸 凹になって路盤を適時補修することが必要になる。補修作業は直接に原始路盤上 に新たな路盤を舗装し、図５、６に示すように、元に蓋受枠２２０上に取付けら れた蓋体２１０は再舗装された路面より低くなるので、路面には蓋体２１０の所 で凹所が形成されて交通上重大な問題になる。上記の問題を避けるため、本考案 の第二実施例によるホール２００には少なくとも１つの増高体２３０を装着して 蓋体２１０を高くすることが可能である。先ず、蓋受枠２２０から蓋体２１０を 降ろし、次に蓋受枠２２０上に増高体２３０を取付けた後、再び増高体２３０上 に蓋体２１０を取付ける。それによって、蓋受枠２２０上に増高体２３０を積み 重ねることでホール２００の蓋体２１０の高さは再舗装路面と一致になる。また 、複数の増高体２３０はホール２００中に取付けられる時、各増高体２３０の全 ての第二通孔２３５は二つのグループに分けられ、ボルトで上層物件（蓋体２１ ０或いは増高体２３０）と下層物件（増高体２３０或いは蓋受枠２２０）とが夫 々螺着される。さらに、上記二つのグループの第二通孔２３５は互いに交差して 螺合されている。従って、道路施工時に蓋体２１０を降ろしたり再装着したりす る必要がなく、人力および時間を節約することが可能である。

【００２０】 本考案のホールは多様な形を有し、応用状況によって例えば下水道、ケーブル パイプ等の用途に形を決めて使うことが可能である。図７に示すよう、本考案の 第三実施例によるホール３００は第二実施例のホール２００に殆ど似ており、例 えば蓋体３１０（辺縁３１１、支持ストリップ３１２、支持ブロック３１３、固 定孔３１４、補強部３１５および補強棒３１６を含む）と、蓋受枠３２０（開口 ３２１、上凸辺枠３２２、係止部３２３、第一穿孔３２４、第二穿孔３２５およ び内凹部３２７を含む）と、増高体３３０（開口３３１、上凸辺枠３３２、係止 部３３３、第一通孔３３４、第二通孔３３５、内凹部３３６、局限辺枠３３７、 固定物３３８および弾性的なナット３３９を含む）と、ボルト３４１、３４２と を備える。異なるのはホール３００の外観であって、蓋受枠３２０の底盤３２６ および蓋体３１０が長方形である。

【００２１】 また、図８に示すように、本考案の第四実施例によるホール４００は構造的に 第二実施例のホール２００に大体似ている。該ホール４００は円形の蓋体４１０ と、蓋受枠４２０と、増高体４３０とを有する。蓋体４１０の下表面に支持スト リップ４１２および複数の支持ブロック４１３が形成され、それらの支持ブロッ ク４１３に複数の固定孔４１４が形成される。それらの固定孔４１４はステンレ ススチール材質のボルト４４２を挿入して増高体４３０或いは蓋受枠４２０を螺 合する。蓋受枠４２０は底盤４２６で路盤に固着され、蓋受枠４２０の開口４２ １周辺に上凸辺枠４２２および輪形な係止部４２３が形成され、該係止部４２３ は複数の第一穿孔４２４および複数の第二穿孔４２５を有する。それらの第二穿 孔４２５はボルト４４１を挿入して増高体４３０と蓋受枠４２０とを結合させる ことに使用される。内凹部４２７は上凸辺枠４２２の内縁にあり、該内凹部４２ ７は増高体４３０或いは蓋体４１０を係合しながら嵌入し得る。

【００２２】 増高体４３０は構造的に大体蓋受枠４２０に似ている。例えば、開口４３１、 上凸辺枠４３２、係止部４３３および内凹部４３６等である。増高体４３０の係 止部４３３に複数の第一通孔４３４および複数の第二通孔４３５が形成され、且 つ上凸辺枠４３２の下縁の内側に局限辺枠４３７が形成される。該局限辺枠４３ ７は蓋受枠４２０の内凹部４２７に係合されながら嵌入されることによって、蓋 受枠４２０と増高体４３０との結合強度を強化することになる。増高体４３０の 第一通孔４３４下方の固定物４３８はゴムで作られるナット４３９を含んで、ボ ルト４４２を蓋体４１０の固定孔４１４および増高体４３０の第一通孔４３４に 貫通して固定物４３８のナット４３９に螺合することより、蓋体４１０を増高体 ４３０に結合させ、蓋体４１０は増高体４３０からの脱落を防止することが可能 である。蓋体４１０を増高体４３０上に覆蓋する際に、蓋体４１０の辺縁４１１ は増高体４３０の上凸辺枠４３２の内凹部４３６に置かれ、支持ストリップ４１ ２と上凸辺枠４３２との間に露出されない間隙を有するので、蓋体４１０は錆で 増高体４３０に嵌入されて動けなくなることを避けることが可能になる。この実 施例のホール４００は円形であり、蓋体４１０と、蓋受枠４２０と、増高体４３ ０とは夫々対応の凸状部４１０ａ、４２０ａ、４３０ａを有することより、蓋体 ４１０と、蓋受枠４２０と、増高体４３０とを夫々の所定位置に結合しやすくな る。それは、凸状部４１０ａ、４２０ａ、４３０ａによって増高体４３０の第二 通孔４３５と蓋受枠４２０の第二穿孔４２５とは相互間に対応して螺合すること に有利である。尚、蓋受枠４２０上に増高体４３０を積み重ねることによって蓋 体４１０と増高体４３０との結合面が高くなり、路盤が完全に舗装された後、ホ ール４００の高さは路面と一致して道路施工中に人力および時間を節約すること が可能である。 本考案の保護範囲は実用新案登録請求の範囲を基準にして、本考案の精神と範 囲内に触れるどんな変更や修正は本考案の保護範囲に属する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の第一実施例による蓋体の脱落を防止す
るホールを示す分解斜視図である。

【図２】本考案の第一実施例による蓋体の脱落を防止す
るホールを示す断面図である。

【図３】本考案の第一実施例による蓋体の脱落を防止す
るホールおよび増高体を示す分解斜視図である。

【図４】本考案の第二実施例による蓋体の脱落を防止す
るホールに１つの増高体を取付けている状態を示す分解
斜視図である。

【図５】本考案の第二実施例による蓋体の脱落を防止す
るホールを示す断面図である。

【図６】図５の６−６線に沿って切断した断面図であ
る。

【図７】本考案の第三実施例による蓋体の脱落を防止す
るホールに増高体を取付けている状態を示す分解斜視図
である。

【図８】本考案の第四実施例による蓋体の脱落を防止す
るホールに増高体を取付けている状態を示す分解斜視図
である。

【図９】従来のホールを示す外観斜視図である。

【符号の説明】

１００、２００、３００、４００ ホール １１０、２１０、３１０、４１０ 蓋体 １１１、２１１、３１１、４１１ 辺縁 １１２、２１６、３１６ 補強棒 １１３、２１３、３１３、４１３ 支持ブロック １１４、２１４、３１４、４１４ 固定孔 １１５、２１５、３１５ 補強部 １１６、２１２、２３２、３１２、４１２ 支持スト
リップ １１７ 引孔 １２０、２２０、３２０、４２０ 蓋受枠 １２１、１３１、２２１、２３１、３２１、３３１、４
２１、４３１ 開口 １２２、１３２、２２２、３２２、３３２、４２２、４
３２ 上凸辺枠 １２３、１３３、２２３、２３３、３２３、３３３、４
２３、４３３、 係止部 １２４、２２４、３２４、４２４ 第一穿孔 １２５、２２５、３２５、４２５ 第二穿孔 １２６、２２６、３２６、４２６ 底盤 １２７、１３６、２３８、４３８ 固定物 １２８、２３９、３３９、４３９ 弾性体ナット １３０、２３０、３３０、４３０ 増高体 １３４、２３４、３３４、４３４ 第一通孔 １３５、２３５、３３５、４３５ 第二通孔 １４１、１４２、２４１、２４２、３４１、３４２、４
４１、４４２ ボルト ２２７、２３６、３２７、３３６、４２７、４３６
内凹部 ２３７、３３７、４３７ 局限辺枠 ３３８ 弾性体固体物 ４１０ａ、４２０ａ、４３０ａ 凸状部 Ｌ１ 間隙

Claims (10)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 蓋体と、蓋受枠とを備え、 前記蓋体は複数の固定孔を有し、 前記蓋受枠は開口を有し、前記開口の周辺には前記蓋体
   を収容する上凸辺枠と前記蓋体を載置する少なくとも１
   つの係止部が形成され、前記係止部は前記蓋体の固定孔
   に対応する複数の第一穿孔を有し、それらの前記第一穿
   孔は夫々固定物を結合し、ボルトを前記蓋体の前記固定
   孔および前記蓋受枠の前記第一穿孔に挿入して前記蓋体
   と前記蓋受枠とを結合させることを特徴とする蓋体の脱
   落を防止するホール。
2. 【請求項２】 前記固定物は弾性を持ち、各前記固定物
   はボルトを螺着することが可能な弾性体ナットを含んで
   いることを特徴とする請求項１に記載の蓋体の脱落を防
   止するホール。
3. 【請求項３】 前記蓋体と前記蓋受枠との間に装着され
   る少なくとも１つの増高体を含んでいることを特徴とす
   る請求項１に記載の蓋体の脱落を防止するホール。
4. 【請求項４】 前記増高体は開口を有し、前記開口の周
   辺には前記蓋体を収容する前記上凸辺枠および前記蓋体
   を載置する少なくとも１つの係止部が形成されることを
   特徴とする請求項３に記載の蓋体の脱落を防止するホー
   ル。
5. 【請求項５】 前記増高体の前記係止部は複数の第一通
   孔および複数の第二通孔を有することを特徴とする請求
   項４記載の蓋体の脱落を防止するホール。
6. 【請求項６】 前記増高体の前記第一通孔は前記蓋体の
   前記固定孔に対応し、ボルトを前記第一通孔および前記
   固定孔に挿入して前記蓋体と前記増高体とを結合させる
   ことを特徴とする請求項５記載の蓋体の脱落を防止する
   ホール。
7. 【請求項７】 前記蓋受枠は他に複数の第二穿孔を形成
   し、それらの前記第二穿孔は前記増高体の前記第二通孔
   に対応し、ボルトを前記第二穿孔および前記第二通孔に
   挿入して前記増高体と前記蓋受枠とを結合させることを
   特徴とする請求項５記載の蓋体の脱落を防止するホー
   ル。
8. 【請求項８】 前記蓋体の周辺には複数の支持ストリッ
   プおよび複数の補強棒が形成されることを特徴とする請
   求項１記載の蓋体の脱落を防止するホール。
9. 【請求項９】 前記蓋体の前記支持ストリップと前記蓋
   受枠の前記上凸辺枠との間に露出されない間隙を有する
   ことによって、前記蓋体が錆びで前記蓋受枠に嵌入され
   て動けないことを防止することが可能であることを特徴
   とする請求項８記載の蓋体の脱落を防止するホール。
10. 【請求項１０】 前記蓋体は略円形であり、前記蓋体お
    よび前記蓋受枠は夫々相互間に対応する凸状部を有して
    それらの固定物にボルトを螺合することに有利であるこ
    とを特徴とする請求項１記載の蓋体の脱落を防止するホ
    ール。