JP3008569B2 - 増幅回路 - Google Patents

増幅回路

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JP3008569B2
JP3008569B2 JP3186013A JP18601391A JP3008569B2 JP 3008569 B2 JP3008569 B2 JP 3008569B2 JP 3186013 A JP3186013 A JP 3186013A JP 18601391 A JP18601391 A JP 18601391A JP 3008569 B2 JP3008569 B2 JP 3008569B2
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勇行 芳岡
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は増幅回路に関し、特に、
バイポーラトランジスタを用いた差動型の増幅回路に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の増幅回路の一例の回路図
を図3に示す。図3を参照すると、この増幅回路におい
て増幅率を変える場合には、定電流源1の電流I0 の大
きさを変化させることにより、増幅率を変えることがで
きる。定電流源1は、NPNバイポーラトランジスタ
(以後トランジスタと記す)Q0 と抵抗体R0 とで構成
されている。そして、電流I0の大きさは、制御端子2
(トランジスタQ0 のベース)に印加される制御電圧V
C を変化させることによって変化させることができる。
【0003】この場合、この増幅回路の出力端子(差動
対トランジスタQ1のコレクタ)3に表れる出力電圧V
O は、このトランジスタQ1 に流れる電流と負荷の抵抗
L とで決まり、下記の式のように表される。 VO =VCC−RL ×(I0 /2) (但し、VCCは高位電源端子の電圧値) ここで、この増幅回路の増幅率と出力電圧VO との関係
を考える。図3において、増幅率を上げるためには、制
御電圧VC を高くして定電流源1の電流I0 を大きくす
ればよいのであるが、式によれば、この場合には出力
電圧VO が低くなる。反対に増幅率を下げるためには、
制御電圧VC を下げて電流I0 を小さくすればよいが、
この場合には出力電圧VO が上昇する。このように、図
3に示す従来の増幅回路においては、増幅率を変化させ
ると出力電圧VO が変動してしまう。
【0004】上述の出力電圧VO の変動を防ぐための工
夫をしたものが、図4に回路図を示す増幅回路である。
【0005】図4を参照すると、この増幅回路では、図
3に示す増幅回路に相殺電流発生部40が設けられてい
る。この相殺電流発生部40は、電流I0 の変化を相殺
するための相殺電流を発生し、この相殺電流を差動回路
の出力端子3に供給するための回路であって、トランジ
スタQ2 およびQ3 と、抵抗R1 およびR2 と、基準電
圧源5とからなっている。
【0006】ここで、この増幅回路の出力電圧VO が一
定になる条件を考える。先ず、図4において、トランジ
スタQ2 のエミッタ電流I2 は、下記の式で表され
る。
【0007】
【0008】ここで、VBEQ2=VBEQ3とすると、 I2 =(VR −VC )/R2 となる。
【0009】従って、負荷抵抗RL に流れる電流I
L は、下記の式のようになる。
【0010】
【0011】式において、VR とVBEQ0とは一定であ
るとすると、IL が一定であるためには、(R2 −2R
0 )=0、すなわちR2 =2R0 であればよい。この
時、図4において、出力電圧VO が電流I0 の変化に関
らず一定になる。
【0012】一例として、図4において、VR =2.4
V,R2=10kΩ,R0 =5kΩおよびVBEQ2=0.
7Vとすると、I2 =(2.4−VC )/(10×10
3 )(A)およびI0 /2=(VC −0.7)/(2×
5×103 )(A)となるので、制御電圧VC を変化さ
せると、それぞれの電流値は下記の表1のようになる。
【0013】
【表1】
【0014】表1を参照すると、図4に示す増幅回路で
は、制御電圧VC を変化させても電流IL には変化がな
く、従って負荷抵抗RL での電圧降下が一定となり出力
電圧VO が安定することが分る。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、図4
に示す増幅回路によれば、制御電圧VC を変化させて増
幅率を変えた時の出力電圧VO の変動を抑制することが
できる。しかしながら、この増幅回路でもまだ出力電圧
O の変化がある。以下にその説明を行なう。
【0016】前述した表1によれば、制御電圧VC を±
0.1V変化させると、トランジスタQ2 のエミッタ電
流I2 は±25%変動する。ところが一般に、バイポー
ラトランジスタでは、電流が倍になるとベース・エミッ
タ間電圧VBEが約18mV変化する。表1の場合には、
このトランジスタのベース・エミッタ間電圧をVBE
0.7Vと固定していたが、実際には、制御電圧VC
変化に対してVBEの変化が無視できなくなる。
【0017】いま仮に前述の条件に加えて、抵抗R1
値を10kΩとし、又、トランジスタのベース・エミッ
タ間電圧をVBE=0.7Vに固定した場合について、制
御電圧VC を変化させた時の、トランジスタQ2 のエミ
ッタ電流電流I2 およびトランジスタQ3 のエミッタ電
流I3 の変化を求めてみると、下記の表2の結果にな
る。
【0018】
【表2】
【0019】表2を参照すると、この場合には、電流I
3 の変化率に比べて電流I2 の変化率の方が大きい。す
なわち、実際には、トランジスタQ2 は、エミッタ電流
2 の変化率が大きいためベース・エミッタ間電圧V
BEQ2の変動が大きく、例えば、I2 =30μAの時のV
BEQ2=0.7Vとすると、制御電圧VC を1.8Vとし
た時は、I2 =60μAとはならず、約2μA小さくな
る。このような誤差は、制御電圧VC の範囲を更に広げ
ると更に大きくなる。
【0020】上述のように、図4に示す改良された増幅
回路でも、制御電圧VC の変化に伴って出力電圧VO
変動が表れてしまう。出力電圧が変動すると、次段への
直結化が困難になる。また出力電圧の変動分を考慮した
設計が必要になり、出力信号のダイナミックレンジも低
下してしまう。
【0021】本発明は上述のような従来の増幅回路の欠
点に鑑みてなされたものであって、増幅率を変化させた
時の出力電圧の安定性に優れた増幅回路を提供すること
を目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】本発明の増幅回路は、コ
レクタ側には負荷抵抗が設けられ、エミッタ側には、外
部から入力される制御電圧に応じて電流値が変化する定
電流源が設けられた第1のバイポーラトランジスタを有
する差動増幅器と、ベース電位が外部から入力される基
準電圧によって決まる第2のバイポーラトランジスタ
と、ベース電位が前述の外部からの制御電圧によって制
御される第3のバイポーラトランジスタと、第2のバイ
ポーラトランジスタのエミッタと第3のバイポーラトラ
ジスタのエミッタとの間に設けられた抵抗とを含み、第
2のバイポーラトランジスタおよび第3のバイポーラト
ランジスタは、それぞれのエミッタに等しい大きさの電
流が流れており、外部からの制御電圧の増減に応じて差
動増幅器の電流源の電流変化を相殺する相殺電流を発生
し、この相殺電流を、差動増幅器を構成する第1のバイ
ポーラトランジスタのコレクタと負荷抵抗との接続点に
供給するように動作することを特徴としている。
【0023】
【実施例】次に、本発明の最適な実施例について、図面
を参照して説明する。図1は、本発明の第1の実施例に
よる増幅回路の回路図である。
【0024】図1を参照すると、本実施例が図4に示す
従来の増幅器と異なるのは、相殺電流発生部41であ
る。
【0025】以下に、本実施例の回路動作について述べ
る。本実施例においては、差動増幅器の負荷抵抗RL
は、電流I0 /2の他に、トランジスタQ3 のエミッタ
電流I3 が流れる。この電流I3 は、トランジスタQ2
のエミッタを流れる電流I2 と同じくなるようにされて
いる。電流I2 の値は、基準電圧源5の電圧VR ,制御
電圧VC および抵抗R2 によって決まる。
【0026】すなわち、電流I2 に対して、トランジス
タQ4 とQ5 ,抵抗R4 とR5 とからなるカレントミラ
ー回路、およびトランジスタQ6 とQ7 ,抵抗R6 とR
7 とで構成されるカレントミラー回路のトータルで、I
1 =2I2 の電流がトランジスタQ8 のコレクタに流れ
る。従って、トランジスタQ3 を流れる電流I3 は、I
3 =I1 −I2 =2I2 −I2 =I2 となって、トラン
ジスタQ2 を流れる電流I2 と同一になる。このため、
トランジスタQ3 のベース・エミッタ間電圧とトランジ
スタQ2 のベース・エミッタ間電圧とが常に等しくな
り、電流I2 の値は、ベース・エミッタ間電圧の電流変
化による変動の影響を受けない。又、差動増幅器を流れ
る電流I0 は、表1から分るように、変化率が電流I2
の変化率に対して小さいために安定している。
【0027】本実施例において、従来の増幅回路におけ
ると同様に、基準電圧VR =2.4V,R2 =10k
Ω,R0 =5kΩとすると、表1と同じものが得られ
る。しかし、従来の増幅器においては、表1の電流I2
の値には誤差が含まれているのに対して、本実施例にお
いては誤差は殆んどなく、出力電圧VO は安定したもの
になっている。
【0028】次に、本発明の第2の実施例について説明
する。図2は、本発明の第2の実施例による増幅回路の
回路図である。
【0029】図2を参照すると、本実施例の増幅回路に
おいては、負荷の抵抗RL への相殺電流I8 は、グラン
ド基準のカレントミラー回路から与えられているので、
図1に示す第1の実施例に比べて素子数は増加するが、
さらに低電圧での動作が可能となる。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の増幅回路
は、定電流源の電流を変えて増幅率を変化させる場合
に、負荷抵抗に表れる電流変動を打消すために与える相
殺電流として、トランジスタのベース・エミッタ間電圧
の電流特性の影響を殆ど受けない相殺電流を与えてい
る。このことにより、本発明によれば、増幅回路の増幅
率を変えた時に起る出力電圧の変動を抑制することがで
き、また出力のダイナミックレンジをより一層安定させ
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例による増幅回路の回路図
である。
【図2】本発明の第2の実施例による増幅回路の回路図
である。
【図3】従来の増幅回路一例の回路図である。
【図4】従来の増幅回路の他の例の回路図である。
【符号の説明】
1 定電流源 2 制御端子 3 出力端子 40,41 相殺電流発生部 5 基準電圧源
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−26113(JP,A) 特開 昭61−57107(JP,A) 特開 平1−228205(JP,A) 特開 平4−11402(JP,A) 特開 平3−214912(JP,A) 特開 平2−192308(JP,A) 特開 昭61−78214(JP,A) 実開 平1−86312(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H03G 1/00 - 3/18

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コレクタ側には負荷抵抗が設けられ、エ
    ミッタ側には、外部から入力される制御電圧に応じて電
    流値が変化する定電流源が設けられた第1のバイポーラ
    トランジスタを有する差動増幅器と、 ベース電位が外部から入力される基準電圧によって決ま
    る第2のバイポーラトランジスタと、 ベース電位が前記外部からの制御電圧によって制御され
    る第3のバイポーラトランジスタと、 前記第2のバイポーラトランジスタのエミッタと前記第
    3のバイポーラトラジスタのエミッタとの間に設けられ
    た抵抗とを含み、 前記第2のバイポーラトランジスタおよび前記第3のバ
    イポーラトランジスタは、それぞれのエミッタに等しい
    大きさの電流が流れ、前記外部からの制御電圧の増減に
    応じて前記電流源の電流変化を相殺する相殺電流を発生
    し、この相殺電流を、前記差動増幅器を構成する第1の
    バイポーラトランジスタのコレクタと前記負荷抵抗との
    接続点に供給するように動作することを特徴とする増幅
    回路。
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